• 検索結果がありません。

成人女性における身体組成、骨密度の加齢変化と身体組成、骨密度間の相関分析

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "成人女性における身体組成、骨密度の加齢変化と身体組成、骨密度間の相関分析"

Copied!
5
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

愛知工業大学研究報告

第42号A,平成19年

成人女性における身体組成、骨密度の加齢変化と

身体組成、骨密度間の相関分析

Change ofBody C

o

m

p

o

s

i

t

i

o

n

and Bone M

i

n

e

r

a

l

D

e

n

s

i

t

y

w

i

t

h

Age

a

n

d

C

o

r

r

e

l

a

t

i

o

n

among Them i

n

A

d

u

l

t

F

e

m

a

l

e

藤 井

K

a

t

s

u

n

o

r

i

F

11

ABSTRACT

l

n

t

h

e

p

r

e

s

e

n

t

s

dy

t

o

i

n

v

e

s

t

i

g

a

t

e

t

h

e

t

e

n

d

e

n

c

y

of c

h

a

n

g

e

ofbody c

o

m

p

o

s

i

t

i

o

n

and bone m

i

n

e

r

a

l

d

e

n

s

i

t

y

wi

a

g

ei

s

impo

a

n

tt

o

e

v

a

l

u

a

t

e

h

e

a

l

t

h

of a

d

u

l

t

f

e

m

a

l

e

.

Man

y

c

r

o

s

s

-

s

e

c

t

i

o

n

a

l

s

t

u

d

i

e

s

h

a

v

e

b

e

e

n

c

a

r

r

i

e

d

o

u

t

e

x

a

m

i

n

i

n

g

t

h

e

c

h

a

n

g

e

of body c

o

m

p

o

s

i

t

i

o

n

a

n

d

bone m

i

n

e

r

1d

e

n

s

i

t

y

wi

a

g

e

.Few c

r

o

s

s

-

s

e

c

t

i

o

n

a

l

s

t

u

d

i

e

s

were r

e

p

o

r

t

e

d

s

t

a

t

i

s

t

i

c

a

l

l

y

t

h

e

t

e

n

d

e

n

c

y

of c

h

a

n

g

e

ofthem w

i

t

h

a

g

e

.

P

h

y

s

i

q

u

e

body

m

p

o

s

i

t

i

o

n

a

n

d

bone m

i

n

e

r

a

l

d

e

n

s

i

t

y

(

S

p

e

e

d

of Sound

:

SOS) were m

e

a

s

u

r

e

d

i

n

7

1

h

e

a

l

t

h

y

J

a

p

a

n

e

s

e

women a

g

e

d

20

39and 82 f

e

m

a

l

e

h

i

g

h

s

c

h

o

o

l

s

t

u

d

e

n

t

s

.

η

l

e

t

e

n

d

e

n

c

y

of c

h

a

n

g

e

of p

h

y

s

i

q

u

e

,加

dyc

o

m

p

o

s

i

t

i

o

n

and bone m

i

n

e

r

a

l

d

e

n

s

i

t

y

(SOS) w

i

t

h

a

g

e

b

鎚 吋

onl

e

ts

q

u

a

r

e

a

p

p

r

o

x

i

m

a

t

i

o

n

p

o

l

y

n

o

m

i

a

l

w

e

x

a

m

i

n

e

d

.F

u

r

t

h

e

r

m

o

r

e

c

o

r

r

e

l

a

t

i

o

n

a

n

a

l

y

s

i

s

among them

W部

c

a

r

r

i

e

do

u

t

i

n

7

1

women a

g

e

d

20

・39and 82 f

e

m

a

l

e

h

i

g

h

s

c

h

o

o

l

s

t

u

d

e

n

t

s

.

緒 言 近年、成人病の増加にともなって、その予防対策としてフ ィットネスクラブ施設の利用が流行しているようである。最 近では、プチフィットネスといわれるアメリカ合衆国から直 接移入された手軽に立ち寄れる、女性専用の短時間エクササ イズプログラムを適用したフィットネスクラブが新設され た。このような背景には、成人男性では健康志向で利用する 場合がほとんどであるが、成人女性は健康志向以前にダイエ ット願望があるようだ。いずれにせよ運動によって体型や身 体組成を正常に維持することはある程度必要であろうが、人 は加齢による変化が必然的に生起するものであり、老化によ る体型や身体組成の変化を阻止することはできない。しかし、 標準的な加齢変化(老化)を理解することによって、自己の 体型や身体組成を正常に維持することは成人病の予防にも つながることである。 松浦(2005)は、身長、体重、

B

M1、 体脂肪量、体脂肪率の 加齢変化について、女子の身長は20歳以降一貫して減少傾向 が見られ、体重は25歳まで減少傾向が見られ、以後50歳まで は増加傾向が見られると述べている。同様に、 BM1は40、50 歳をピークに漸次増加を示すと述べ、体脂肪量は45歳から50 愛知工業大学基礎教育センター 総合教育教室健康科学 歳までかなりの増加を示すと述べている。しかし、平成16年 度体力・運動能力調査の身長、体重について、 20歳以降から 80歳までの数値をみてみると、身長は50歳から低下傾向が顧 著になるが、体重は40歳から55歳頃まで少し増加する傾向が 示されただけであった。つまり、 成人期といわれる20、30歳 代では体格の加齢変化はほとんど示されていないと考える 方が妥当であろう。この他にも身体組成として筋量、骨量、 骨密度があるが、骨量におけるピークボーンマス(最大骨量) は、 原ら(1999)、広田らυ994X円95X2

1)、中林らυ997)は女 子では15歳頃にピークボーンマスを迎えると報告している。 つまり、 15歳以後は停滞か減少を示すことになる。骨密度に 至つては、中高年の横断的データによる加齢変化は示されて いるが、それがどのような加齢変化傾向を示すのか、統計的 な客観性を示す情報はない。筋量についても、筋力としての 加齢変化を示すことはできるが、筋量自体の加齢変化を示す 客観的情報は少ない。 そこで、本研究は成人女性として20、30歳代の女性を対象 に、体格(身長、体重、

B

M1)、身体組成(体脂肪量、体脂 肪率、骨量、筋量)と骨密度

(

B

o

n

e

M

i

n

e

r

a

l

D

e

n

s

i

t

y

但ル田): Speed ofSound (SOS)で表す}の加齢変化について、最小二乗 近似法を適用することにより解析し、さらに、身体組成と骨 密度(SOS)間の相関分析を実施した。また、女子高校生に対 しでも同様に体格、身体組成、骨密度(SOS)の測定を行い、

(2)

各項目聞の相関分析を実施した。相関分析において成人女性 の場合、横断的データを扱う関係から加齢変化傾向が認めら れた項目については、加齢の影響を制御する必要があること に留意されたい。このような解析によって、健常な成人女性 における身体組成の加齢変化傾向を把握し、女子高校生の身 体組成も含め、骨密度および身体組成問の相互関係の理解を 深めることを目的とするとともに、女子高校生、成人女性の 身体組成間の相互関係についての基礎資料を提供するもの である。 方 法 1、対象 被験者は、浜松市の20歳代から30歳代までの女性71名で、 内訳は、 20歳 代15名、 30歳代56名であった。また、愛知県内 の某女子高校3年 生82名も追加した。被験者には事前に調査 および測定の内容を説明し、これに対するインフォームドコ ンセントを得た。被験者は急性および慢性の疾患を患ってい る者はいなかった。 2、体格と身体組成 身体成分は、 segmen凶 bioelectrical impedance analysis

&

multi-合判uencybioelec出calim戸danceanalysis法によるボディ コンポジションアナライザー (lnBody3.2, Biospa∞)を用い て、体重、to凶 加dywater(TBW)、筋肉量(Softle溜Imass:SLM)、 骨 量 (Bonemass)、体脂肪率および体脂肪量σatmass)を測 定した。 SLMはタンパク質量を加えて算出され、体脂肪量は 体重から SLMおよびミネラノレ量を減じて算出されている。筋 肉量、骨量、体脂肪量は身長の影響を排除するために、す べ て身長に対する相対値とした。身長の測定は、タニタ制デジ タル身長計を使用した。 8聞 は 体重(kg)を身長(m)の 2乗で除 して算出した。 3、骨密度(SOS

骨密度 (Bonemineral density)は超音波測定器(CM-IOO.elk) を用いて左腫骨で測定した。測定値は超音波透過速度(SOS) で示した。この機器の測定値に対する臨床基準は、日本骨粗 怒学会によって規定されており、標準が1538:l:33 mlsecであり、 骨量減少値が1501mls∞未満、骨粗懸が1479mlsec未満とされ ている。 4、解析手 法 測定によって得られた20歳から30歳代女性の身長、体重、 BMI、骨密度(SOS値)、体脂肪量、体脂肪率、筋肉量、骨量 において、先ず加齢変化を検証するために、 年齢に対して最 小二乗法を適用し、 1次の回帰多項式を傍成する。基本的に、 最適な次数の多項式を決定する。次に、加齢変化において妥 当性が認められた項目については、加齢変化の影響を排除す るための推定式を構成する。加齢変化の妥当性が認められな ければ、そのままの20歳、 30歳代女性の体格、身体組成、骨 密度(骨強度:SOS値)聞の相関分析を実施する。さらに、 女子高校生に関して、同様に身体組成間の相関分析を実施す る。 結 果 1、最小二乗法による成人女性の体格、身体組成、骨密度 の加齢変化の検証 Fig 1から Fig7は、成人女性の体格、身体組成、骨密度の加 齢変化について、最小二乗近似により加齢変化傾向を解析し た結果である。このグラフには一次の回帰多項式が示されて いるが、便宜的な目安として成人女性における年齢と各項目 聞の相関係数を算出しである。これによるとすべての項目間 で有意性は認められなかった。このことはグラフにおける一 次の回帰多項式の有効性が認められなかったことを意味す る。ただ、 Fig7に示された骨密度(SOS)においては、有意性 こそ認められなかったが、グラフの様子から若干の加齢変化 傾向が伺える。さらに、 Table1は年齢と各項目間の決定係数 を示したものだが、これから判断しでもすべての項目につい て加齢変化傾向の妥当性は認められなかった。 これらのことから、成人以降40歳までは体格、身体組成は あまり大きな変化がないと考えられる。平成16年度体力・運 動能力調査の身長、体重をみても、 40歳を過ぎた50歳頃から 変化を示す。恐らく40歳を過ぎて50歳頃から加齢変化が示さ れるのであろう。身体組成についても同様に考えられよう。 しかし、 骨密度(SOS)については若干加齢変化傾向が伺え、 さらに40、50歳代のデータの解析が待たれるところである。 175 170

165 u ~ 160 tlJl <u 国 155 150 145 20

Change o

f

h

e

i

g

h

t

w

i

t

h

a

g

e

• He

y = O.00343x+ 1

• •

.

25

.

.

.

.

3

2

....一旦」晶

.

.

.

-

-

.

.

.

30 Age(years)

.

-

-

-

.

.

.

!

.

35

40

(3)

成人女性の身体組成と骨密度の加齢変化

Change ofweight with age

3

0

Age(years) 35 40 Fig 2 Change ofweight with age by least square approximation (linear polynomial)

Change of BMI with age

• • •

l

-

_

_

j

ー 量..__

25 30 35 40 Age(y曲 問 ) Fig3 Change of BMI with age by least square approximation (Iinear仰Iynomial)

Change of muscle mass with age

45 40 品 ) ( ba │. 腕 白国内 -‘a

も也内

i

1

;

2ョ30

-・

25 20 30 Age(y田町) 35 40 25 Fig 4 Change of muscle mass withage by leastsquare approximation (Iinear polynomial)

50 Change of body fat mass with age

40

yratmass

I

r=0.11

N71 1 y = -0.135.+ 18.2

s..

・.

.

.

-

.

.

.

.

• •

• :

I

1

-

=

(国﹄) 530 E 恒

20 噌ヨ 畠 10

20 30 Ag咲y同 町 ) 35 40 25

Fig 5 Change of body fat mass with age by least square approxima針。n(Iinear polynomial)

50 Change of ちもbodyfat with age

40

%

yr.1

I

y=-o.ω93. +28.2

:

I

-.

=

:

-

i

2 .

・!__.

( 4 F)

-

a慮 、 岡 >>30 宅

ヨ 個 ~ 20 10 20 25 30 40 Age(y同 四 ) 35 Fig 6 Change of %body fat with age by leastsquare approximation (Iinearpolynomial)

Cbange of bone mineral density witb age

1650

nemineral白 川

H r42014h 71 1 y = -1.32.+ 1582.6

• •

A

.

-・.

:

.

:

I

!

.

:

i

1.

:

I

..

• •

Z

~I側

b . 均 ロ ~ 1550

』 ω ロ

5

1

蜘 g 畠 1450 20 30 Age(y回同) 35 40 25 Fig 7 Change of bone mineral densitywithageby least square approximation(linear polynomial)

(4)

Table 1成人女性と女子高校生の体格、身体組成と骨 密 2、女子高校生、成人女性の体格、身体組成、骨密度聞の 度との相関 相関分析 20、30歳代の成人女性の体格、身体組成、 骨密度(SOS)に

全 体

20

おける加齢変化の妥当性は認められなかったため、加齢変化

身長

の影響を考慮する必要がない。したがって、測定で得られた

体 重

0

.

4

2

4

1

*

0

.

4

2

9

7

*

*

ままの体格、身体組成、骨密度(SOS)聞の相関分析を実施し

B

即日

0

.

0

1

1

6

0

.

0

4

6

5

た結果、 TableIに示したとおりである。先ず、身長と各項目

骨 量

0

.

6

9

1

5

*

0

.

7

3

6

2

*

*

聞の相聞をみると、体重、骨量、筋量との間に有意な相聞が

筋肉量

0

.

7

0

9

1

*

*

0

.

7

5

9

1

*

会 示されたが、 B閥、体脂肪量、体脂肪率、骨密度(SOS)との

体脂肪量

0

.

1

9

3

3

0

.

1

8

8

9

聞には有意な相聞は示されなかった。次に、B聞と体脂肪量、

体脂肪率

0

.

0

1

8

4

0

.

0

1

2

7

体脂肪率との問には有意に高い相関が認められた。さらに、

骨密度

0

.

1

1

0

4

0

.

2

2

8

6

骨密度(SOS)と体重、体脂肪量、体脂肪率、骨量、筋量との 聞には全く有意な相関は認められなかった。これらのことか

B

時宜 身長と体との有な相聞は然であるが、しか

体脂肪量

0

.

9

6

2

5

*

*

0

.

9

7

4

*

*

r=<l.4241はむしろ低いと考えられ、成人以降では体重に対し

体脂肪率

0

.

8

9

9

5

*

*

0

.

9

0

3

て、あまり身長の影響がないことが推測される身長と骨量

骨密度

筋量との中程度の相聞は妥当な結果と考えられる。身長と体

体 重

0

.

0

5

9

7

0

.

1

3

8

8

脂肪量、体脂肪率、 B問、骨密度(SOS)との相関の有意性が

体脂肪量

0

.

0

6

4

1

0

.

1

6

9

8

認められなかった点については、当然妥当な見解であると考

体脂肪率

0

.

0

4

5

6

0

.

1

5

7

9

えられる。また、女子高校生についても身体組成間の相関分

骨 量

0

.

0

3

8

7

0

.

0

4

3

5

析を実施した結果、成人女性と同様の傾向が導かれた。

筋肉量

0

.

0

3

9

5

0

.

0

5

2

5

BMIと体脂肪量、体脂肪率との有意な相聞について、特に 体脂肪量との間でI斗.9625は非常に高い相闘を示していると 考えられる。女子高校生においても、この両者の相聞はこれ ほど高くなく、r=<l.88程度である。つまり、成人以降では体

30

高校女子

脂肪量をB附で判断することが十分可能であることを意味

身 長

する。最後に、骨密度(SOS)と体重、体脂肪量、体脂肪率、 骨量、筋量との間に有意な相関が認められなかった点につい

体 重

0

.

4

5

2

7

女*

0

.

4

740**

て、成人以降では骨密度(SOS)に対て体格や身体組成の影

B

E

0

.

0

3

5

2

(

-

)

0

.

0

4

3

9

響はないことを示唆しているこのような傾向は、女子高

骨 量

0

.

6

8

6

3

*

*

(

-

)

生の年齢が17歳から18歳であることを考慮すれば、高校3

筋肉量

0

.

7

0

4

9

*

*

0

.

7

5

1

8

*

*

頃から身体組成の加齢変化はあまり認められないと推測さ

体脂肪量

0

.

2

0

8

3

0

.

0

8

4

1

れるそして、身体組成聞の相互関係についても高校3年か

体脂肪率

0

.

0

3

8

6

)

0

.

2

2

0

4

40歳頃まではあまり変化がないと推測される

骨密度

0

.

0

6

9

6

(

-

)

0

.

1

0

1

8

BMI

考 察

体脂肪量

0

.

9

3

9

7

*

*

0

.

8

7

5

6

*

*

体指肪率

0

.

9

1

0

8

会 *

0

.

6

5

4

4

*

会 20歳代から30歳代までの成人女性における身体組成およ

骨密度

び骨密度(SOS値)の加齢変化傾向を検討した結果、 加齢変化

体 重

0

.

0

6

7

3

(

)

0

.

1

4

の傾向は認められなかった。しかし骨密度について、斎藤ら (2

6)によれば、加齢変化の概観としては骨密度(SOS値)の減

体 脂 肪

0

.

0

7

7

6

)

0

.

2

2

1

6

少傾向が示されたと報告している。この減少傾向は年齢と骨

体脂肪率

0

.

0

5

5

4

)

0

.

2

2

2

7

密度(SOS値)との関係を一次の最小二乗近似多項式によって .宵r:I亘E冨2正

0

.

0

2

9

7

)

判断した結果である。とれはデータに40歳代を含めている結

筋肉量

0

.

0

3

7

4

(

-

)

0

.

0

8

2

7

果と考えられる。例えば中林ら12)は、腰椎、 大腿骨頚部、全 身の骨密度(glcm2)の加齢変化を10歳から70歳まで示してお

(5)

成人女性の身体組成と骨密度の加齢変化 と減少に転じると報告している。よって本研究で、は、 20歳代 から 30歳代まで‘のスパンにおけるSOS値の加齢変化である ために、骨密度(SOS値)の加齢変化が示されなかったのでは ないかと推測される。身体組成が40歳まで加齢変化を示さな かったのは、まだそれほど形態や身体組成聞の変化が現れて いないことを意味すると考えられる。鈴木らυ996)は、 20歳 から76歳までの健康な女性を運動群と非運動群に分けてそ の体重と身体組成の加齢変化を検討しているが、両群におい て加齢変化と運動習慣との有無の差は明確で、はなかったと 報告している。つまり身体組成の明確な加齢変化は示されて いないといえる。しかし、松浦(2

5)は、女子の身長は20歳 以降一貫して減少傾向が見られ、体重は25歳まで減少傾向が 見られ、以後50歳までは増加傾向が見られ、 さらに、 B聞は 40、50歳をピークに漸次増加を示し、体脂肪量は45歳から50 歳までかなりの増加を示すと述べている。ここで松浦(2

5) の報告を含めて考えれば、 20歳、30歳代では形態の顕著な変 化は認められないと考えられ、 身体組成については40歳を過 ぎてから変化が認められるものと推測される。 このように、高校女子を含めた成人女性の骨密度(SOS値) については、若干の加齢変化傾向が示されたようであるが、 身体組成の加齢変化は認められなかった。したがって、加 齢 の影響を考慮せずに骨密度を含めた体格、身体組成聞の相関 分析を行った結果、身長と他の身体組成との相聞は体重、骨 量、筋肉量との聞に有意性が認められたが、

B

Ml、体脂肪量、 体脂肪率、骨密度との聞には認められなかった。このような 相関の傾向が身長と体重の相関においてあまり高い数値を 示さなかった要因と考えられる。 この傾向は高校女子も同様 で、あった。次に、 B附と体脂肪量、体脂肪率との相聞は、特 に体脂肪量との問で成人女性ではr吋.96程度で非常に高かっ たが、高校女子で、はr=O.88程度と若干低かった。体脂肪率で は成人女性的τ0.9程度に対して、高校女子ではr吋.65程度と 幾分か低くなっているのが特徴である。このことは、成人女 性においては

B

Mlによって体脂肪量をある程度推定できる わけで、 BMIの指標が脂肪性の肥満を判定できる有効性を示 すものと考えられる。しかし、服部 (2

6)も指摘しているよ うに、発育期と成人以降のB聞の構図は異なるために、 一概 に高校女子と成人期女性のB聞の有効性を比較できない。最 後に、骨密度と体重、骨量、筋肉量、体脂肪量、体脂肪率と の相関については、高校女子、成人女性とも有意な相聞は認 められなかった。骨密度と身体組成との相関関係について多 くの情報が得られないために、これ以上言及することは差し 控えるが、恐らく骨密度と身体組成との因果関係は見いださ れないと考えた方が妥当であろう。 参 考文 献 1 )松浦義行(2005)・身体的発育発達論序説,不味堂出版,東 京. 2)原みずほ,広田孝子,木藤由紀子,城川法子,松田みどり, 細川麻美,広岡覧表二 (1999):ユストエフェクティブネスを 考えた女子生徒を対象とした骨粗懸症の予防のための栄 養および生活指導のあり方, 0銑 ∞porosisJapan, 7, 61-65. 3)広田孝子,広田憲二(2

1):骨粗望書症の一次予防ー青少年 に対する栄養・運動教育の重要性一,OsteoporosisJapan, 9,53・56. 4)広田孝子,城谷万希子,木藤由紀子,藤木雅美,中林朋子, 甲村弘子,広田憲二 (1994):思春期・青年期(女子)にお ける腰椎ならびに大腿骨近位置部の骨密度値に影響を及 ぼす因子について, Osteoporosis Japan, 2, 51・52. 5)広田孝子,木藤由紀子,城川法子,山西佐智美,中林朋子, 藤木雅美,安達綱三郎,広田憲二 (1995):思春期における longiωdinal studyによる骨量増加の検討,Ost回porosisJapan, 3

632-636. 6)中林朋子,広田孝子,山西佐智美,城川法子,武田ひとみ, 広田憲二 ο997):骨密度上昇期,維持期,減少期における 腰 椎・大 腿 骨 近 位 部 ・全身骨への影響因子の相違, Osteoporosis Japan

5

115・120. 7)鈴木政登,清水桃子,河辺典子,高尾匡,町田勝彦, ) 11上 憲司 υ996)健康女性の最大酸素摂取量,血清脂質,体組 成,骨密度の加齢変化および習慣的運動の影響,体力科学, 45

329・344. 8)斎藤由美,藤井勝紀,穐丸武臣,花井忠征 (2

6)成人女性 における骨密度(SOS)の加齢変化傾向の模索的検証一最小 二乗近似多項式による解析一,教育医学, 52, 75・76. 9)服部恒明 (2

6)発育期のBodyMass lndexと身体組成,体 育学研究, 51, 435-446. (受理平成19年3月19日)

Table  1 成人女性と女 子高校生の体格、身体組成と 骨 密 2 、女子高校生、成人女性の体格、身体組成、骨密度聞の 度との相関 相関分析 20 、 30 歳代の成人女性の体格、身体組成、 骨密度 (SOS) に 全 体 20 代 おける加齢変化の妥当性は認められなかったため、加齢変化 身長 の影響を考慮する必要がない。したがって、測定で得られた 体 重 0

参照

関連したドキュメント

問についてだが︑この間いに直接に答える前に確認しなけれ

ときには幾分活性の低下を逞延させ得る点から 酵素活性の落下と菌体成分の細胞外への流出と

1.4.2 流れの条件を変えるもの

成績 在宅高齢者の生活満足度の特徴を検討した結果,身体的健康に関する満足度において顕著

式目おいて「清十即ついぜん」は伝統的な流れの中にあり、その ㈲

「他の条文における骨折・脱臼の回復についてもこれに準ずる」とある

 我が国における肝硬変の原因としては,C型 やB型といった肝炎ウイルスによるものが最も 多い(図

このように、このWの姿を捉えることを通して、「子どもが生き、自ら願いを形成し実現しよう