• 検索結果がありません。

JAIST Repository: ビスフェノールAによる細胞毒性

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "JAIST Repository: ビスフェノールAによる細胞毒性"

Copied!
2
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)JAIST Repository https://dspace.jaist.ac.jp/. Title. ビスフェノールAによる細胞毒性. Author(s). 嵯峨, 礼美. Citation Issue Date. 2005-03. Type. Thesis or Dissertation. Text version. none. URL. http://hdl.handle.net/10119/3166. Rights Description. Supervisor:高木 昌宏, 材料科学研究科, 修士. Japan Advanced Institute of Science and Technology.

(2) B14a8 ビスフェノール A がもたらす細胞毒性 嵯峨 礼美(高木研究室) 【目的】 ビスフェノールA(BPA)は工業的にポリカーボネートなどのプラスチック材料や塩化ビニ ル製品の添加剤として大量に使用されている。近年、BPA は口や皮膚から体内に入り、生体内において ホルモンに似た働きをし、生物の生殖機能などを乱す内分泌攪乱物質として知られ、その安全性に疑問 が持たれている。これまでに生体への影響として、ラットのセルトリ細胞(精子細胞の育成細胞)でア ポトーシスを誘導することや、細胞内Ca2+濃度を増加させること、精巣上体の精子や肝臓で活性酸素種 の発生を誘導することなどが報告されている。このように、 BPAは生殖系細胞に多くの影響を及ぼして いるとの報告がなされている。そこで、本研究では、生殖細胞以外にどのような影響を与えるかについ て興味を持ち、ヒト白血病性T細胞株Jurkatを用いて、BPAが細胞に与える影響を解析した。 【実験方法】 Jurkat細胞をBPA処理し、24 時間後、細胞増殖試験(MTSアッセイ)により生存率曲線 を作成した。BPAが引き起こした細胞死がアポトーシスによるものかを調べるために、細胞死に関する 形態学的特徴や生化学的特徴の観察、ウエスタンブロッティングによるMAPK(p38、JNK)活性化の解 析、Jurkat-Bcl-2 細胞(Bcl-2 を過剰発現させた細胞)における細胞増殖試験をした。また、BPA処理に よる細胞内Ca2+の濃度変化をCa2+蛍光試薬Fura 2-AMを用いて調べた。BPAはDMSO 0.2%に溶かして使 用し、DMSO処理をBPA濃度 0 µ Mとした。 【結果と考察】 BPA 処理細胞の生存率は 1∼3 µM で増加し、5∼10 µM で減少した後、25∼50 µM で 再び増加し、100 µM 以上になると死滅に向かった(Fig. 1)。DNA ラダーの結果、BPA 7、150 µM でス メアなバンドが認められたが、DNA 断片化は明瞭に現れなかった。また、MPAK の活性化は p38 及び JNK の両方とも認められなかった。Jurkat-Bcl-2 細胞による生存率曲線は、Jurkat 細胞及び Jurkat-Control 細胞(ベクターのみの組換え体)でみられたような低濃度での細胞死はみられなかった。それゆえ、低 濃度の細胞死はアポトーシスによるものと考えられた。 細胞内Ca2+濃度変化を測定した結果、BPA 3∼7 µM、100∼150 µMで増加し(Fig. 1)、細胞死を引き起 こしている濃度と一致した。 れないのは、細胞自体が破壊 る。つまり、低濃度のBPA刺 激では、細胞内Ca2+ストアで 2+. 生存率. 1.5 吸光度. されているためと考えられ. 細胞内Ca2+濃度. が放出し、細胞内Ca 濃度が 増加することによってアポ. 80. 1. 60 40. 0.5. 20 0. 0 0. 1. 3. 5. 7. 10 25 50 100 150 200 300 500 BPA濃度(μM). トーシスが引き起こされた と考えられる。一方、高濃度. 120 100. ある小胞体から細胞内へCa 2+. 140. Fig. 1. BPAによるJurkat細胞の生存率と細胞内Ca2+濃度変化. の BPA刺激では 、細胞外 の Ca2+が細胞内へ入り、ネクローシスが引き起こされたと考えられる。 キーワード:BPA、細胞内Ca2+濃度、アポトーシス. 生存率(%). 2. 150 µM以上での増加がみら.

(3)

参照

関連したドキュメント

Mechanism of the Cellular Innate Immune Response 1 The pathway for the induction of phagocytosis of microbes is illustrated.. Refer to the text

色で陰性化した菌体の中に核様体だけが塩基性色素に

 余ハ「プラスマ細胞ノ機能ヲ槍索セント欲シ各種ノ實験ヲ追求スルト共二三セテ本細胞ノ

本研究は、tightjunctionの存在によって物質の透過が主として経細胞ルー

病状は徐々に進行して数年後には,挫傷,捻挫の如き

しかしながら生細胞内ではDNAがたえず慢然と合成

 再び心室筋の細胞内記録を行い,灌流液をテト

の多くの場合に腺腫を認め組織学的にはエオヂ ン嗜好性細胞よりなることが多い.叉性機能減