FOCUSスーパーコンピュータシステムにおける並列課金インセンティブの効果II
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(2) Vol.2016-HPC-157 No.10 2016/12/21. 情報処理学会研究報告 IPSJ SIG Technical Report. 表2 D システムの従量課金単価(2014-2016 年度). コストパフォーマンス [GFLOPS/円]. 表1 A システムの従量課金単価(2011-2016 年度). 2.4 2.2 2.0 1.8. Aシステム 2014年度 2015年度 2016年度. 1.6 1.4 1.2 1.0 1. 2. 4. 8. 16. 32. 64. 128 256. ノード. コストパフォーマンス [GFLOPS/円]. 図1 A システムのコストパフォーマンス 2.4 2.2 2.0 1.8. Dシステム 2014年度 2015年度 2016年度. 1.6 1.4 1.2 1.0 1. 2. 4. 8. 16. 32. 64. 128 256. ノード. 図2 D システムのコストパフォーマンス. ⓒ2016 Information Processing Society of Japan. 2.
(3) Vol.2016-HPC-157 No.10 2016/12/21. 情報処理学会研究報告 IPSJ SIG Technical Report. トパフォーマンスについて図 1 に A システム図2に D シス. コストパフォーマンス [GFLOPS/円]. テムを示す.さらに A, D システムのコストパフォーマンス 2.4 2.2. 2014年度 A D. を 2014 年度から 2016 年度まで比較したものをそれぞれ図 3から5に示す. 2014 年度から 2016 年度までの課金インセンティブの設. 2.0. 計方針は以下のとおり.. 1.8. l. A システムでは前年度に対し翌年度は同じノード数 であれば課金単価が上昇,かつ単価が変化するノー. 1.6. ド数の単位を 8 ノードから 16 ノードに拡大. 1.4. l. 1.2. D システムでは A システムとは逆に年度が進むにつ れ課金単価を低下させ,かつ単価が変化するノード. 1.0. 数の単位を 8 ノードと A システムより少なくする 1. 2. 4. 8. 16. 32. 64. 128 256. ノード. 結果として A システムの D システムに対するコストパフォ ーマンス優位性は,図3,4に示すように 2014,2015 年度. 図3 2014 年度の A, D システムのコストパフォーマンス. は 16 ノード以上に存在するが 2014 年度から 2015 年度には 減少し図5に示すように 2016 年度では消滅させた.もちろ. コストパフォーマンス [GFLOPS/円]. ん理論ピーク性能に基づくものでありアプリケーションに 2.4 2.2. 2015年度 A D. よっては 2016 年度でも A システムが D システムに対しコ ストパフォーマンスが優位な場合も存在しうる. 同様な課金インセンティブは従量制と同様に1日単位の. 2.0. 予約制にも同様に適用し月単位と年度単位の予約制には適. 1.8. 用していない.. 1.6. 2.3 FOCUS ス パ コ ン 利 用 概 況. 1.4. 表 3 に 2011 年度から 2016 年度(10 月末)までの FOCUS. 1.2. スパコンの利用法人数,課題数,全体,A,D システムの. 1.0. 供給と利用された計算資源量とその割合を示す. 1. 2. 4. 8. 16. 32. 64. 128 256. ノード. 2011 年度から 2016 年度まで法人数・課題数は共に年率 約 2 割の増加となっている.D システムの利用率も 2014. 図4 2015 年度の A, D システムのコストパフォーマンス. 年度から 2016 年に年率約 2 割の増加となっている.A シス テムの利用率は 2014 年度から本格稼働した D システムの. コストパフォーマンス [GFLOPS/円]. 影響で 2014 年度に一旦低下したが 2015 年度,2016 年度と 2.4 2.2. 2016年度 A D. 利用が回復している.全体利用率は下がっているように見 えるが全体の供給計算資源量が増えており、利用計算資源 量も増えている.. 2.0 1.8. 表3 FOCUS スパコン利用概況. 1.6 1.4 1.2 1.0 1. 2. 4. 8. 16. 32. 64. 128 256. ノード. 図5 2016 年度の A, D システムのコストパフォーマンス 従量課金におけるノードあたりの倍精度浮動小数点演 算ピーク性能をノード時間あたりの利用単価で除したコス. ⓒ2016 Information Processing Society of Japan. 3. 課 金 イ ン セ ン テ ィ ブ の 効 果 ノード数が増えると課金単価を減少させる課金インセン. 3.
(4) Vol.2016-HPC-157 No.10 2016/12/21. 情報処理学会研究報告 IPSJ SIG Technical Report ティブの効果について利用結果を示し議論する.課金イン. A,D システム共に 40 ノードを超えるような大規模並列. センティブは従量制と1日単位の予約制に適用し,月単位. の利用は少数であり課金インセンティブの影響よりも大規. と年度単位の予約制には適用しない結果,適用した制度の. 模並列を利用する課題が存在するか否かの影響の方が大き. 並列度を上げる効果があった.課金インセンティブを設定. いことが判明した.一方,40 ノード以下の領域では課金イ. した従量制と1日単位の予約制でも特に従量制の 24 時間. ンセンティブの影響を強く受け課金単価が下がる境目であ. の実行経過制限のあるキューの利用で強く現れた.以下で. る 8 ノードや 16 ノードで利用が増えており課金インセンテ. は 24 時間キューでの利用に絞って議論する.. ィブが有効に働いている.. 3.1 利 用 率 分 布. 3.2 課 題 毎 利 用 ノ ー ド 時 間 分 布. 図6に A システム,図7に D システムの 2014 年度から. 図6,図7に示した利用率分布では全課題に対する分布. 2016 年度(10 月末)までの利用供給計算資源量に対するノ. を示したため,当該年度に新規に利用を開始する課題の利. ード数毎の利用率分布を示す.. 用ノード数が低い並列度に停滞する影響を強く受けている. そこで図8に A,D システムの 24 時間キューにおける課題 毎,年度毎の利用ノード時間のノード数に対する分布およ. Aシステム. Usage [arbitrary unit]. 2014年度. び全課題の平均ノード数に対する合計ノード時間を示す. 全課題の平均ノード数は 2014 年度が A システム 6.8,D システム 3.1,2015 年度が A システム 2.8,D システム 1.9, 2016 年度が A システム 3.3,D システム 2.7 となった. A システムがノードあたり 12 コア,D システムがノードあ たり 20 コアであり,全てのコアを利用したと仮定してコア. 2015年度. 数に換算し直すと 2014 年度が A システム 82,D システム 62,2015 年度が A システム 34,D システム 38,2016 年度 が A システム 40,D システム 54 となった.2015 年度から D システムが平均利用コア数で A システムを上回ったこと. 2016年度. 20. がわかった.. 40. 60. 80. 10. Nodes. 10. 図6 A システムの利用分布. Dシステム. 2014年度. Usage [arbitrary unit]. Node Hours. 10 10 10 10 10 10. 2015年度. 15. 5. 12 13 15 11 14 14 16 16. 4. 3. 2. 1. 0. -1. -2. 1. 2. 4. 8. 16. 32. 64. 128. Nodes. a024h_FY14 a024h_FY15 a024h_FY16. 2016年度. d024h_FY14 d024h_FY15 d024h_FY16. Total Node Hours vs Average Nodes a024h d024h. 図8 A,D システムの 24 時間キューにおける. 20. 40. 60. Nodes 図7 D システムの利用分布. 80. 課題毎,年度毎の利用ノード時間のノード数に対する分布 課題毎の利用状況に着目すると 8 ノード以下,特に 1 ノ ードに多数の利用課題が集中する様子が見られる.これは 当該年度に新規に利用を開始する課題が少ないノード数か. ⓒ2016 Information Processing Society of Japan. 4.
(5) Vol.2016-HPC-157 No.10 2016/12/21. 情報処理学会研究報告 IPSJ SIG Technical Report ら始まって評価が進むに従ってノード数を増やしていると. 月あたり利用ノード時間は大きく減少(*)した.その減少. いう利用パターンということ,他方で 8 ノード以上では年. 分と 2014 年度の修正 D システム月あたり利用ノード時間. 度が進むにつれて利用ノード数および利用ノード時間が増. に相当する結果となった.そして 2015 年度,2016 年度と. 加する傾向がみられることが個別課題を詳細に追うことで. 修正 D システム月あたり利用ノード時間は A システムの月. 判明した.このように A,D システムで年度が進むにつれ. あたり利用ノード時間を上回り A システムから D システム. て平均並列度が向上していることから課金インセンティブ. に利用が遷移することを促進する課金インセンティブは適. の効果が現れていると判断できた.. 切に働いていると言える.. 3.3 A, D シ ス テ ム 間 の 利 用 遷 移 個々のシステムにおいて課金インセンティブが有効に働. 4. ま と め. いていることは判明したが,新しいシステム D を導入した. 本稿では A,D 二つの異なるシステムの存在下でも演算. ことで A システムの利用がどのように変化したかを調べる. 性能あたりの時間単価を基準に適切な課金インセンティブ. ため図9に 24 時間キューにおける全課題の平均ノード数. を設計することで一方のシステムに利用が大きく偏ること. に対する月あたり利用ノード時間を A システムは D システ. 無く並列度を向上させることを示した. . ム導入前の 2011 年度から,D システムは本格稼働開始の. 今後の課題として FOCUS スーパーコンピュータシステ. 2014 年度から,また D システムと A システムのノードあ. ムの計算資源利用量は下半期が上半期の約 2 倍という傾向. たり性能比(400GFLOPS/108GFLOPS)を D システムの月. を例年示すため本稿での 2016 年度は 10 月末までの実績で. あたり利用ノード時間に乗じたもの(修正 D システム月あ. 下半期 1 ヶ月分しか反映していない.さらに FOCUS スー. たり利用ノード時間)をプロットした.. パーコンピュータシステムは Broadwell 世代の Intel Xeon CPU を搭載し 1 ノードあたり汎用 CPU 倍精度浮動小数点. 50. Monthly average node hours vs Average Nodes a024h d024h d024h*(400/108). 500 円固定)12 ノード,205GFLOPS の H システム(ノー ド時間単価 100 円固定)68 ノードの運用を 2016 年 10 月か ら開始したため,利用状況が大きく変化することが予想さ れる. F,H システムにも並列課金インセンティブを 2017. 15. 年度から導入し 4 システムが並行に運用され並列度が高く なると課金単価が低下するという複雑なものになり利用者. 3. Monthly average node hours [x10 ]. 40. 演算性能が,1,152GFLOPS の F システム(ノード時間単価. が自分の問題解決に最もコストパフォーマンスが良いシス. 13 30. テムはどれなのか,時間が最も短いものはどれなのかが直 感的にわからない状況となる.よりわかりやすい並列課金. 12. インセンティブの説明を提示し所望の運用結果をこれから も得られることを目指す.FOCUS スーパーコンピュータシ. 1614. 20. ステムの運用に関して使いやすくするための改良を加えて. *. いくつもりであるため運用に関する要望や意見を,是非. 15. [email protected] までお寄せいただきたい. 謝 辞 FOCUS スーパーコンピュータシステムの運用や 利用者の開拓に尽力されている計算科学振興財団の同僚と. *. 15. 10. 11 16. 利用してくださっている利用者各位に,謹んで感謝の意を 表する.. 14. 1614. 参考文献 [1]. 0 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. Nodes. 図9 A,D システムの 24 時間キューにおける全課題の 平均ノード数に対する月あたり利用ノード時間 図 9 では 2013 年度から 2014 年度にかけて A システムの. ⓒ2016 Information Processing Society of Japan. FOCUS スーパーコンピュータシステムにおける並列課金イ ンセンティブの効果, 西川 武志, 研究報告ハイパフォーマ ンスコンピューティング(HPC),2015-HPC-149(2),1-4 (2015-06-19). [2] 石田晴久,高橋延匡,斎藤五郎:東京大学大型計算センターにお けるジョブ統計,情報処理,Vol.13,No.10,pp.714-719 (1972). [3] 高度情報科学技術研究機構, 産業利用に関する統計情報, http://www.hpci-office.jp/pages/toukei?parent_folder=#toukei_4. [4] FOCUS スーパーコンピュータシステム利用料金詳細, http://www.j-focus.or.jp/focus/fee.html. 5.
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Iceland Luxembourg Sw itzerland Norw ay Ireland Denmark Sw eden Finland New Zealand Austria Portugal Greece Belgium Netherlands Spain Australia Italy France United Kingdom
一酸化二窒素(N 2 O) 、ハイドロフルオロカーボン(HFCs) 、パーフルオロカーボン(PFCs) 、六フッ化 硫黄(SF 6 )の 6
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