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英語における動詞化接尾辞の研究 − -en接尾辞付加における意味的条件 -

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Academic year: 2021

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(1)

― 69 ― 第

5

回(平成

28

年度)卒業論文審査 ベストペーパー賞

英語における動詞化接尾辞の研究

―-en 接尾辞付加における意味的派生条件―

R13084  

又 吉 貴 大

 現代英語における動詞化接尾辞の中で、

-ize, -ify

が広く研究対象とされてき たのに対し、

-en

は生産性が低いものとして半ば等閑視されてきた。しかし、 インフォーマントへの容認性判断などでは、一般的な辞書にはない

-en

による 動詞化(以下、「

-en

動詞化」)の例が見られ、これは

-en

接尾辞の新たな生産性 を示唆していると考えられる。  一方、先行研究における

-en

動詞化の派生条件整備は完全であるとは言え ない。形容詞の

-en

動詞化においては、山根(

1983

)の形態統語条件、山根 (

1983

)、

Katamba

1993

)の音韻条件、松崎(

2011

)の

Blocking

及び形容詞概 念の動詞化の意義に関する制約、

Levin & Rappaport

1995

)の意味条件など が存在する。しかし、それらの条件を合わせても説明不可能な例が多く見られ ることを踏まえ、本論では従来の分析の例外となるデータも包括的に説明でき る意味的条件として、新たに「基体形容詞の意味が段階性を持つものでなけれ ばならない」という条件を提案した。「段階性」を持つ形容詞とは、その意味が 相対的かつ、程度の大小について言及可能であるような尺度的意味を持つよう な形容詞である。  具体的分析としては、『ジーニアス英和辞典(第四版)』(以下「

G

」)および

BNC

British National Corpus

)を調査し、本論の主張を支持する次の結果が 得られた。

G

において

-en

派生を受ける形容詞の多くが

BNC

において段階性を持つ形

 容詞としての振る舞いを示す。

(2)

― 70 ―  ない形容詞としての振る舞いを示す。

 更に、

cheap, deep, weak

などの、その反意語と尺度を形成すると考えられ

る形容詞と、

moist, ripe

のような、それ自体は尺度を形成しないが尺度上に

その意味を位置づけることが可能である形容詞が共に

-en

派生を受けることか

ら、

-en

動詞化に制約を与える「段階性」とは「尺度上にその意味を位置づける

ことが可能である」という意味での段階性であるという知見が具体的調査を通 じて新たに得られた。

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