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幼少連携カリキュラム開発に関する研究

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Academic year: 2021

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(1)学校教育学研究, 2002,第14巻, pp.57-67. 57. 幼小連携カリキュラム開発に関する研究 名須川知子田中貴子 (兵庫教育大学) (元兵庫教育大学). 井上千恵子多田琴子林久子上月康代小林みどり (元兵庫教育大学附属幼稚園) (兵庫教育大学附属幼稚園) (元附属幼稚園) 鈴木光男門田モトミ渡遁裕子吉栖和哉 (元附属小学校) (兵庫教育大学附属小学校) (元附属小学校) 本研究は,附属学校での実践を中心に幼児・児童の交流活動の行動の状況と,それらに対する教師の気づきについて考察し たものである。それらを踏まえ,幼小連携を意識した保育指導案を作成し,今後の実践に生かす内容を提示した。交流は, 物や活動が容易に共有できることが肝要であり,また交流する場所での相違が見られ,幼稚園児が小学校へ行くことはかな りの緊張感を伴うものである。また,交流活動後の教師の気づきは, 1年生や幼児-の行動や,幼稚園の環境が挙げられた。 さらに,日常的な幼小連携を意識して,戸外遊び,音楽表現,合同給食の活動の保育指導案が提示された。幼小連携で何を 学ぶことができるのか,今後の継続的な実践研究が必要である。 キーワード:幼小連携,カリキュラム,教師の気づき. 名須川知子:兵庫教育大学・幼年教育講座・教授, 〒673-1494兵庫県加東郡社町下久米942-1 E-mail: [email protected] 田中貴子:元兵庫教育大学・幼年教育講座・助手, 〒673-1494兵庫県加東郡社町下久米942-1 井上千恵子:元兵庫教育大学附属幼稚園・副園長, 〒673-1421兵庫県加東郡社町山国2013-4 林久子・上月康代:兵庫教育大学附属幼稚園・教諭 多田琴子・小林みどり:元兵庫教育大学附属幼稚園・教諭 門田モトミ・渡遠裕子二兵庫教育大学附属小学校・教諭 鈴木光男・吾栖和哉:元兵庫教育大学附属小学校・教諭.

(2) 学校教育学研究, 2002,第14巻. 58. A Study of Development on the Curriculum for relationship Kindergarten and Primary School Tomoko Nasukawa, Takako Tanaka (Hyogo University of Teacher Education) Chieko Inoue, Kinko Tada, Hisako Hayashi, Yasuyo Kouzuki, Midori Kobayashi (Attached Kindergarten at Hyogo University of Teacher Education) Mitsuo Suzuki, Motomi Kadota, Yuko Watanabe, and Kazuya Yoshizumi {Attached Primaly School at Hyogo University of Teacher Education) This study is to clarify the awarence of teachers for behavior of children on relationship kindergarten and primary school. In addition, the teachers make a crnculum for relationship kindergarten and primary school, and they can teach the contents. It is importannt for interchange to common objects and activities, and vary from place to place that young children were strained on going to primary school. After interchange, teachers realized about a behavior for first grade children and young children, and good enviroment of kindergarten. Further we indicate three day programs of outside play, music expression and joint lunch for young children and school children. It is necessary to continue a practical study that children learn by relationship kindergarten and primary school.. Key Words: relationship kindergarten and primary school, crriculum, awarence of teachers. Tomoko Nasukawa is a Professor of Department of Childhhood Education at Hyogo University of Teacher Education. 942-1 Shimokume, Yashiro, Kat0-gun, Hyogo 673-1494 Japan. E-mail: [email protected] Takako Tanaka is an Assistannt of Department of Childhhood Education at Hyogo University of Teacher Education. 942-1 Shimokume, Yashiro, Kat0-gun, Hyogo 673-1494 Japan Chieko Inoue is a Vice-Principal of Attached Kindergarten at Hyogo University of Teacher Education. 2013-4 Ynamakuni, Yashiro, Kato-gun, Hyogo 673-1421 Japan Kinko Tada, Hisako Hayashi, Yasuyo Kouzuki, Midori Kobayashi are Teachers of Attached Kindergarten at Hyogo University of Teacher Education. Mitsuo Suzuki, Motomi Kadota, Yuko Watanabe, Kazuya Yoshizumi are Teachers of Attached Primaly School at Hyogo University of Teacher Education..

(3) 幼少連携カリキュラム開発に関する研究. 59. 問題と目的 平成12年7月の文部省「幼児教育の充実に向けて一新し. 後検討を行う。そして,幼小の6年間を見通した子ども理解 を図り,校種を意識した教育課程の編成を行ったものであっ. い時代の幼稚園教育を実現するための施策提言- (中間報. た。また,支援としての生きた交流のあり方を探るため, 5. 告)」には, 「幼稚園と小学校の連携の推進」として「教員間 の交流については,相互理解を深めるためには,一日限りの. 才児と1年生の交流学習を行い,幼稚園での取り組みとして は, 3期に分け交流を行った。すなわち, ①時間と空間を共. 行事的な研修ではなく,双方の教員が定例会議の設定や合. 有しながらそれぞれの生活をする, ②小学校イベントへの参. 同校内研修の開催等,日常的な情報交換・継続的な交流が 重要である。」とされている。また,平成13年2月には,そ. 加, ③口々の生活の中での交流,である。 以上,実践研究レベルでの積み重ねが報告書に提示されて. の最終報告である「幼児教育の充実に向けて-幼児教育振. いることがわかる。また,その内容はその園・学校での個別. 興プログラム(仮称)の策定に向けて-」が提示され,そこ には,同じく「幼稚園と小学校の連携・交流の機会を充実し,. のカリキュラム検討によるものが多く,幼小連携の内容の普. 両者の共通理解を進める観点から,幼稚園・小学校における 総合的な連携方策の開発・推進を図る。」とされ,さらに, 双方の教員免許の取得が提示されている(1)。 幼小連携は1971年の中央教育審議会の「幼児学校構想」. 遍的原則を必ずしも示しているとは限らない。 そこで,本研究では,これらのことを踏まえ,より日常の 生活に沿った各園・学校での具体的なカリキュラムの提示と, 幼小連携の理論化と問題点を明らかにしたいと考える。 すなわち,平成12年度施行の幼稚園教育要領には,小学. から言われ,その後の生活科の実現にもつながったとされる. 校との連携を考えた幼稚園教育内容のあり方について「幼稚. が, 1992年にも本学附属小学校での「記号科」の開発から,. 園においては,幼稚園教育が,小学校以降の生活や学習の基. 当時の文部省初等中等局専門員も「幼稚園と小学校では,. 盤につながることに配慮し,幼児期にふさわしい生活を通し. 教育内容・教育方法等に今まで以上に連携を深める必要が ある」と提言している(2)。. て,創造的な思考や主体的な生活態度などの基礎を培うよう にすること」とされている。これは幼稚園から小学校へ入学. 一方,研究としては,もっとも古くかつまとまったものと. する際に抵抗なく,小学校での生活や学習が展開できる必要. して, 『幼・小教育の関連一五つの問題点とその解決試案-』. から述べられている。しかし,現代では「学級崩壊」が幼小. がある。これは,言語,数概念,社会・自然,体育,社会適. 連携に関連して議論され,幼稚園の教育内容の問題性や,あ. 応の5つの観点から研究を進めたものであり,テストを使っ. るいはその移行がスムーズに出来ていないためであると指摘. て概念を計り,教育内容,カリキュラムの比較が主な方法で. されている。本学も関学以来,幼小連携には関心を示し,小. あるが,体育研究部会は,実際の幼小の観察結果からその問. 学校1年生の教室が幼稚園園舎に近く設置されており,物. 題を明らかにしている。また,表現分野の研究は今後にまわ. 理的距離は近接している。しかし,実際の生活,学習の関連. すことが明示されている。これらの結果から, ①遊び・学習. 性は低く,お互いに関心を持ちながらも双方の教師による幼. 内容の重複,断層や指導法の飛躍を鑑み,幼小に関連して. 小連携の教育内容についての研究は行われたことがない。ま. 教育内容と指導法の一貫性と発達に応じた指導内容・方法. た,現在では幼稚園園児と小学校児童との交流はイベント的. の変化が必要であることが明らかとなった(3)。. に行われることがあるが,本研究では附属学校の長所を生か. さらに, 1970年代には, 『幼稚園と小学校教育の関連:覗. し,日常的な保育,授業での教育・学習内容における潜在. 状と今後のあり方』(4)や, 『幼稚園及び小学校における教育の. 的,継続的な連携あるカリキュラムを開発するために,幼稚. 連携を深める教育課程の研究開発』(5)がある。例えば,神戸 大学の報告では,幼小のカリキュラムを比較検討し,幼稚園. 園と小学校低学年の教諭による教育内容について検討し,内 容論の観点からそれぞれの特性を生かした,かつ連携を意識. では基礎的な活動として言語,数・量・形,体育に焦点をあ. した教育内容のあり方に言及することが目的である。. てて検討している。また,小学校では総合科を2種類考え, Iとして,自然・社会環境を対象とした子どもの生活に根ざ した体験学習, Ⅱとして, Iの学習過程で二次的に生じた興 味・関心・必要感を基に指導する内容,としている。また, 幼小が交流する行事を年間プログラムとして計画している。 1980年代には, 『学力ー行動・性格の追跡調査:幼稚園・小 学校・中学校を通して』(6)や'70年代と同じ課題の教育課程の 研究が松本市の公立幼稚園,小学校でも行われている。 さらに, 1990年代には『総合・探求学習と新カリキュラム 構想-幼稚園・小学校・中学校の連携研究から』(7)がある。 この研究は,各園,学校の教育課程の理念と指導の重点を 理解するため,内容を検討し,保育や学習の参観と事前・事. 研究方法 研究の前提として,附属小学校,幼稚園の日常の保育・ 授業の様子を観察し,その結果から,記号・表現・生活の 3つの観点を設定した。その内容の連携を明確にするために, 3グループに分かれ計画を立案した。さらに,その交流の実 施及び事後研究会は全員の合議で行ない,各附属学校で話 し合った内容を記録し交換した。また交流の実践はVTR収 録を行った。また,それらの交流実践をふまえ,附属幼稚園, 小学校からの連携を意識したカリキュラムの開発を各々の立 場から提示した。.

(4) 学校教育学研究, 2002,第14巻. 60. も見られた。例えば,わかば組の男児1名がはじめはふざけて. 研究経過 研究の経過は,実質的に幼稚園及び小学校1年の担任と の合同会議は8月25日がスタートであり,約半年間3回に わたり日常的な保育,授業の様子を観察し, 6回の幼児・ 児童の交流活動を実践し, 5回の教員同士の話し合い,さ. をわざと追いかける,といった様子やその様子をみていた1年. らに各附属学校の研究大会に参加した。. 「この人にかしたらあかん」と言ったりする,という事例であ. 1年生女児が活動していたなわとびにからみつき,逃げた女児 男児がその幼児を押さえこんだりする。さらに他児ののってい た竹馬を横取りして自分が乗ろうとするその男児に対して, る。これらは,わかば組男児もどのようにかかわっていいかわ. 結果及び考察 1.交流の状況と内容 ①小学1年生が幼稚園に来る交流場面. からず,とりあえず自分の方法でかかわっていったものである と考えられる。すなわち,日常養われている各自の人間関係の 力が発揮させられる場面である。. ここでは, 1クラスずつ3回に分けて小学生がうれしのタ. 以上,幼児が小学校へ行くことは,かなりの緊張感がある。. イムの時間に来た。表1は,そのうちの1日の11月30日の9. しかし,その割にはよく遊べていたと思われる。ただし, 1年. 時20分から10時までの事例である。. 生も自分の遊びで夢中の面もあり,幼児が歓迎されていると. ★印は交流の行動がされている状況であるが,ここでは10 カ所の交流場面を見出すことが出来た。 まず,表中の①のように,まずその声の大きさに幼稚園全. は言い難いところもあったと患われる。また,遊びが具体的だっ たので,かかわりも見られたようである。身体を使う昔遊びは 教材として価値があるし,年長の幼児にとっては充分遊び込. 体がさらに活気づいた様相を示した。表中の③, ⑦, ⑫のよ. めるものである。その点でも小学校の生活科という正規の授. うな言葉や音声によるかかわりも交流とみることができるし,. 業にまぜてもらうことは意義があると思われる。. さらに④, ⑥, ⑪のような見ることによる交流もある。その 他,交流内容は, ②, ⑫のような(1)なわとび,ポール,. ③交流場所による相違について. 自転車などの物を介した交流,また④, ⑤, ⑥のような,. 幼小の連携における交流としては,いずれも「物」や「活. (2)遊び方をよく見ていてその真似をする行動による交流,. 動」が容易に共有できることが肝要である。例えば,なわとび,. さらに, ⑧, ⑲のような, (3)同じ活動をすることで,その. サッカー,竹馬,あやとり,こままわしなどは,とてもわかり. 成果が目に見えるような交流,があげられる。. やすい遊びであり,説明なしに活動に入ることが可能である。. 以上のように, 「一緒にあそぼう」の交流活動から, 1年生. 様子をよく見て自分も挑戦しようとすることが可能である。. は,幼稚園に来ることで,ワクワクして様々な面白い遊びを自. しかし,幼稚園に小学生が来ることと,幼稚園児が小学校. 分たちで見っける,つまり探検するような気持ちであると思う。 しかし,決して独り占めしないで,幼児の事も考慮にいれなが. へ行くことの相違はあると思われる。これらのVTR収録分に 限ってのことであるが,幼稚園児が小学校へ行くとかなり緊. ら,時にはかかわりをもちながら,自分たちも楽しむ,といっ. 張している様子である。園児が小学生の遊びをじっと見ている. た自然な交流が見られた。また,生活科での活動としても,. 場面が多い。しかし,これは関心がなければ違う遊びに移ると. 幼稚園は遊びの種類が豊富で,幼児がいて5人の先生がそれ. 思われるので,時間をかけてその様子を観察している幼児の行. ぞれの活動に参与していることで,教材としても適切ではない. 動は,その活動に対する関心が高いことを示していると思われ. かと思われる。さらに,幼稚園側にとっても, 1年生が1クラ. る。その観察はその後の幼児の活動にも影響を及ぼし,同じ. ス来ることで,子どものもっているエネルギーがぐっと上がり,. ようなことを自分たちでもやってみようとする傾向が兄いだせ. 園全体が活気づき,幼稚園の子どもはじっと1年生の行動を. m. 見ていたし,また子どももいろいろな1年生とかかわるという. さらに,小学校では生活科の一環でもあるので,今日の遊. ように,人間関係の上でも大きな成果が期待されると思う。. びのまとめの話し合いを行っている。この内容は,話し合いの. 普段の遊びとはまた異なった感じで刺激があってよいと思う。. 場面で小学生,幼児が「○○ができたようになった」という. ②幼稚園年長組が小学校へ行く交流場面. 報告にも兄いだすことができる。しかし,小学校の教師が「幼. 表2は, 12月18日の9時30分から10時10分の小学校1年の. 稚園の子と1年生が遊んでそのことでなんかお話ある?」と尋. クラスとその周辺での交流の場面である。この場面は幼稚園. ねることで数人の小学生が手を挙げて発表しようとした。その. の年長組が小学校へ出向き,一緒に生活科の「昔遊び名人」. ようなことからも,まだこの遊びへの習熟度が高まるにつれ,. に参加したものである(図1の本時の展開を参照)。約3週間. また遊び方を教え合うという気持ちを持たせるように教師が働. 前に幼稚園での一緒に遊ぶことを体験した後のことであり,. きかけることによって,この活動を通した交流がもっと兄いだ. 共に活動することとしては2回目である。この場面での交流は. せるのではないか,と考えられる。. 9カ所見られた。その内容は, (1)じっと1年生の活動を見. 交流の方法としては,今回行ったように,まず幼稚園に小. ている(2) 1年生に教えてもらって一緒に活動することも. 学生が来てもらい,その後慣れたあとで幼稚園児が小学校へ. 見られるが,一方で明らかにトラブルとしてのかかわりの状況. 出向くといった方法がとられることがふさわしいと考えられる。.

(5) 幼少連携カリキュラム開発に関する研究. 表1幼稚園での交流の様子- 11月30日(木) 9時20分∼10時. . 子 どもの行 動 (★ は交流 場 面) . 小 学校 1 ク ラス が幼 稚 園 に来 る0 . 小 学 生 の 声 が 一 段 と大 き く 聞 こ え る① 0 . うめ 組 が 園 庭 で ぐ る ぐ る 鬼 をす る0 ★ す み れ 組 と 1 年 生 が な わ とび で 電 車 を つ く り移 動 す る② 0 ★ サ ッカ ー で は ひ ま わ り と 1 年 生 がひ とつ の ボ ー ル を 追 う② 0 . 1 年 男 児 ス ク ー タ ー に乗 る 0 . 1 年 男 児 「サ ッ カ ー す る 子 、 集 ま っ て 」 と言 い 、 手 招 き す る③ 0 ★ ひ ま わ り粗 3 名 男 児 と 1 年 4 名 男 児 が 滑 り台 の と こ ろ へ 集 ま る 0 1 年 男 児 が ボ ー ル を 滑 り台 の 下 か ら蹴 る 0 主 に 1 年 生 が ボ ー ル を 持 ち 、ひ ま わ り組 は 見 て い る④ 0 ★ ひ ま わ り組 男 児 が ボ ー ル を 拾 い 、 1 年 生 と 同 じ よ うに 滑 り台 の 下 か ら蹴 る0 l箇 7 - 8 人 で 同 じ こ と を 繰 り返 す 0. . 考 察 Q ) 園 の 活 気 が 出 る0 エ ネ ル ギ ー が あ が る よ うだ 0 ② 物 を つ か っ た 活 動 は 交 流 しや す い の で は ない か0. ③ 1 年 男 児 の リー ダ ー シ ッ プ が み られ 、 4 才 児 も 同 調 す る0 ④ 中 心 は 1 年 だ が 4 才 児 は じ っ とそ の 様 子 を 見 てい る0 ⑤ 1 年 生 の 遊 び 方 を踏 襲 して 行 っ て い る0. . 幼 稚 園 の 先 生 が ま わ す 長縄 跳 び で 1 年 生 が 列 に な って 跳ぶ 0 ★ 1 年 女 児 が 10 回 く らい 上 手 に とぶ 様 子 を ひ ま わ り組 男 児 が 見 て い て ジ ャ ン プ す る 0 他 の 1 年 生 の 跳 ぶ 様 子 を じ っ と見 て い る 0 ⑥ 1 年 生 の 跳 ん で い る様 子 を 見 て 、 同 じ リ ズ ム で ジ ャ ン プ す る0 堰) ★ 1 年 女 児 3 名 が 、 ひ ま わ り組 の 部 屋 へ 行 き 、 「ひ ま わ り の 人 、 ち ょ っ と トイ レ か して な 」 とそ の 組 に い た 幼 児 に 言 う0 1 い い で 」 と 言 う⑦ 0 3 人 女 児 は 次 々 に トイ ⑦ や り と りが き ち ん と行 わ れ る0 レに 行 く0 ★ 砂 場 で 、 1 年 男 児 が ス コ ップ を持 つ0 先 生 に 「や り た い 、 や つ て も い い 」 と声 を か け る 0 「ス コ ッ プ 貸 して 」 と 言 う0 わ か ば組 男 児 の横 で 砂 を掘 る0 わ か ば組 と 一 緒 の と こ ろ で 掘 り始 め る0 さ く ら組 の 幼 児 と 一 緒 に ス コ ップ で 山 を つ く る0 1 年 女 児 も ス コ ッ プ で 砂 を 掘 る。 ⑧ 砂 場 で の か か わ りは 、 境 界 線 も な く 、 活 動 も 明 確 で あ り交 流 に 適 切 で あ るO ョ 山 が ど ん どん 高 くな っ て い く0 ★ う さ ぎ の 囲 い 0 ひ ま わ り女 児 と 1 年 女 児 1 年 生 の力 は大 きい0 3 名 が 柵 の 中に 入 る 年 渡 達 先生 も 入 っ て い る0 2 名 の 1 年 女 児 が う さ ぎ を ⑨ 柵 の 中 だ と一 緒 に い や す い の で あ ろ う0 抱 え 、 立 っ て い る0 う さ ぎ を満 足 気 に 持 っ て い る0 ★ た べ た べ コー ナ ー で は 、 1 年 女児 2 名 と 幼 児 が 5 名 ほ どい る0 ⑲ 上 月 先 生 の指 示 ⑳ 1 年 女 児 は片 づ け のテ ンポが 早 い0 に従 って洗 い物 、 か たづ け をす る0 1 年 男 児 が そ の 様 子 を 見 て い る⑪ 0 ⑪ 片 づ け を 見 る こ と も交 流 で あ る0 . に わ と り小 屋 で 、 す み れ 組 3 人 で 掃 除 を して い る0 ★ 1 年 男 児 が うめ組 の 横 で 三 輪 車 をみ つ け る 0 「の せ て ほ し い ? 」 と う め 組 に 尋 ね る 0 (拶 3 才 男 児 は そ の 様 子 を 見 て 少 し近 ⑫ こ の 自転 車 は 、 1 年 男 児 が 運 転 し て 、 4 耶 走 り去 る0 1 年 男 児 は 乗 ろ う と し 才 児 が 乗 せ て も らい 、 園 庭 を動 く0 4 才 児 も に こ に こ して い る し、 一 年 生 も て 「あ れ 、 ち つ ち や い 」 と言 う0 も う 1 台 で は 、 1 年 男 児 が さ く ら組 男 児 を の せ 満 足 な 様 子 で あ る0 て 移 動 し て い る 0 (抄 段 差 の と こ ろ で さ く ら組 男 児 が 降 りて 補 助 し て い る 。 も う 1 台 の 方 に も さ く ら組 男 児 が 乗 る。 ⑫-. 61.

(6) 先組 んり. ﹂ォ2囲 2 い て. 第 じ っ (標おもれ 関目にを流 展の時題の の時前諜時. ラ. 時本・本. hlJHLiHHJHU. 本 ) 12. 3-4時/6時間) 生,お父さん先生,お母さん先生に教えてもらったことをふまえて, rどうすればもっと上手になるだろう」というこだわりや み,友達と一緒に練習しながら遊び方や技を工夫することを楽しむ.. 師の関わり》 整備(遊び場所・遊び道具. 《子どもの活動と意識の流れ》 1.めあてをつかむ.. ボランティアティーチヤーの役割分担など) 課題形成- ・前時の学習カード記述の紹介 学に.に と目る分 介介種せ部 ラ紹紹戦た欄 前ポのの挑持空 Iのをの ナドしド. ○今日は前の時間よりもたくさんのお父さん先生やお母さん先生がいっぱ いで,前よりも楽しそうだし,いっぱい練習できるぞ。. 時の技などの紹介と実演 ンティアティーチヤー. 括. リ-,・し 副(SSJ. ●周りの友達の遊びの輪に入りにくい子に は声をかけ,まずは教師が一緒に遊ぶよ うにする. ●ボランティアティーチヤーがいない遊び に特に注意を払い,どのコーナーでも子 どもたちが遊びや友達に主体的に関わる ことができるようにする.. いち たたo. り人う なのお にちら 手うも 上おて. と㌧え つら軟 もかに. 匡互 ∃ ○いろいろなお皿に乗 せる ○連続技. ●子どもの上達や工夫を認めたり褒めたり し,あきらめず意欲的に遊びに挑戦でき るようにする. ●自分のした遊び方で満足し,活動が停抑 している子には,新しい技を見つけたり 困っている子に教えたりすることに目が 向くよう,声を掛ける. のをすき Iとにで。 ヤこうとる チたよんえ 一しすち伝 イ連増きと テ上ががる アが欲けあ イり意づで テとの片件 ンひへと条 ラ入時礼の ポ1次お人. ●●. 3.本時の学習をふり返る. 4.道具を片づける。 図1小学校生活科. 方々の話や 話題にして る. ることも名. 、7-<a洋ITfBfft.20U2,5fiM&. は,上にはない 遊び方に挑戦したいときにその名前を普 くことを伝える.. ・今日はあの遊びをやり たいなあ。 ・一つだけじゃなくて, たくさんの遊びをやり たいなあ。. 示. 明け のつ 間を 時印. 一一通一. コカ見カ び習の習 遊学動学 ・●●. 2.各コーナーで練習する..

(7) で. な とま. 0. 的の 体い o具す たがや つ動し あ活も で① る. や も m 幼 て. るい で ' , V. 横山 もし の 児を ま 幼び こ る跳 の いム てゴ. o見児. ヽ. 児いに戦 o女て児挑 るのえ男に 見年教年L. わ④ /T. カ° ヽ一. カoる. でぷい び跳て とが見 わ名て なlつ が児わ 名女す. , R. 年組児 lば. 2男に. も③ てo 幼名て 名 o え る とl 3 る 教 す 名児. ら. -V. が幼児女児2名にあやとり② ②あやとりは丁寧に1年女児が教えて あげていた。 わかば組男児が輪 ③幼稚園にない輪回しにも挑戦する。 活動を通して交流がある。 ★★. ★★. を 1 を 1 回 1るわ. o謹 鷺賢羅. もって、土山に上る。 ・幼児同士ではねつきをする。 ・ 1年同士で長なわとびをする様子をわかば組 女児が見ている。 ロでの3:びをする。林先生がなわを 持って歌っている。 ★竹馬を1年と幼児が挑戦する。 ⑤ ⑤同じ活動に挑戦している。 ★はねつ ⑥幼児の男児1名がかかわり方がわか らず、わざとふざけてかかわる。. ⑦1名の男児と1年生とトラブルが続 く。. 蝣. :. J. ,. _i﹂しヽ. ;. 蝣. 蝣. '. ;. t. /. !. .. f. >. 蝣. :. i. ;. V. J. ". ¥. l. I. o. _. S. .. M. _. ヽ. '. _. _. ⋮. [. i. 笑男追1を行所ん輪れさ1か1つ追1横あ1結りま名人でう投げ. ・Il1 ..''蝣iuv-k・ ^蝣 .蝣・ i,:'V-ii一-,;..,:is-.・¥ri'-;蝣 ・i ・: 一¥ .I iI i! !t' f1 一. ︰! jV i' iM iW ii :! ii i. .撞 >1 !. ).>!i:!'wサll-"". らる合は走生o男とい縄はえにoるがよこ3にo,方合1oう. -. 3うよを逃 。て ヽ , o o と I ( ノ 年 よ げ石は きんうる、 つ 合 1 る投い女 も 行か言なに のノ に あ と に ら oいにさ男 るがくC を Lv即朴o o欄鰍.P.男の11 。言U-R掛別軒別鮎 ろ﹁﹂いさ るて児小の 馴hT,什h ・ I ' 1 ! , , こはん合o⑧後れつ幼は名 i と 児 か り るO の ら 言 を 児 2 '・''Iii!Il''' あ'取' 蹴く けを石幼と 'I'llI'. i' ' I .M i言 H i. l ,. ' ,'蝣 I i' i' i' ii/ i 'に .男M 馬年らとを行 Oかとなoる ,:.i-f.i"':;.,I''蝣!'・ 児, 児. へ* 蝣いこきるす .f 蝣:1 .i iV *. .蝣 '. サ.' -蝣 蝣! '竹 .1 -た . i . < : 蝣蝣 ;W¥*--* るoL幼男山 迫の大げ撃 . ∴ ' , I ' ' . 菩 i' . : ' ' / i ¥ ﹁ . 7 ; r . i ・ i l l l ' 一 v ' . . ' いるかて年裏 o齢が逃反 縄をはみに削﹂、男れ組 てすに来1で く年児は, 財-vo i'I││.:.J 縄笑る .I│l('Mil 海淵叫.高齢﹂^*'。=1.7 .(0`とTJぶたT/ 行o男児し 4 t i t e f c i響.o#翫別肺腺掛を取.やうの人き7 lへう年幼に. ⑧1年生にからんだ幼児は集団から離 れる。. 1年男女2. 喜びやすく、交流. だ. ・教室で剣玉をする。 ★こ葦をする①。1年. ④かかわること、遊ぶことが出来ない 幼児もいる。 つし. ★1年男. いか. ★2名の幼児女. 好きなところで遊ぶことはできるよう. はトラブルの と外にわかれて好 きなところに行く。 室. る1年女児 幼児にとってはちょっと緊張感がある。. 上Lって子. 考察 ・子どもの活動(★印は交流場面). 63. 幼少連携カリキュラム開発に関する研究. 表2小学校での交流の様子- 12月18日(月) 9時30分∼10時10分.

(8) 学校教育学研究, 2002,第14巻. 64. 2.交流活動後の教師の気づき. 年生の力に感心したものが多かったのに対して,小学校教. 交流活動の結果,教師側が気づいたことを話し合い,千. 師の気づきは交流活動によって, 1年生が新たに獲得した. どもへの気づき,交流活動への気づき,カリキュラム上で. ものについて述べられていた。また環境設定などで学ぶべ. の気づきに大別し整理した。幼稚園と小学校の教員の気づ. きところを見出している。幼稚園教師は子どもが小学生に. きについてそれぞれ述べよう。. なって身につけるものが具体的にわかったであろうし,中. まず幼稚園教員の気づきの特徴として,第1に,幼稚園 園児とくらべて,同じ遊びでの遊び方の違いである。例え. 学校側は学校の中では普段学べないものや,環境で学ぶ方 法について言及している。また,両者に共通するものとし. ば渦巻きジャンケンでは, 「幼児はスク-ターを使って遊ぶ,. て,内容についてもっと整合性,連続性をもたせるために. すなわち回る感覚を得るの対して, 1年生は自ら走ってス. 双方の連絡のやりとり,あるいは共同の保育指導案の作成. ピード感を楽しむ違いや,身体の大きさの違いによる活気. の必要性を感じている。. さや陣地の狭さ,或いはそのことによる面白さがある」と. 以上,幼稚園で子どもが獲得する認識や行動様式,方略. いう気づきが示されている。第2に,遊び方以上に小学生. といったものが,小学校以降のカリキュラムにどう連続し,. との差を感じていることは,話し合いの場面である。 「前回. 整合性をもっているのかということを見定めたカリキュラ. の記憶からイメージして自分の気持ちを整理して語れる」. ムの再構築の必要性を認識した。そこで次に,幼小連携を. 「板書して要所要所書き留めることができる」とか, 「先生. 意識したモデル保育指導案を作成した。. の話の意味をよく理解している」というような幼児にはま だ獲得されていない能力の違いに気づく例が多くみられた。. 3.幼小連携を意識したカリキュラムの開発 ここに示した幼小交流指導案1は,仲間とのコミュニケー. 第3に,カリキュラムに関することである。例えば, 「小学 校の昔遊びの教材に関連して幼稚園でも遊びのコーナーに. ション,遊びのルールの共有について主に活動の中での気. 意識的に昔遊びをいれたらよかった」や「事前に活動内容. 持ちの行き違い,遊びの技術の相違に気づき,双方の思い. を具体的に知っておくべきであった」や「1年生はその場. を受け止め,よさを感じながら遊びを進めていく内容であ. 所の遊びの目的を明確にもってくるべきであった。そうす. る。. ることでもっと交流の場面がふえるのではないか」という 気づきがあった。また, 「1年生はプリントに目当てや評価. 幼小交流指導案1 (うれしのタイム.園庭). の欄があり自分の活動を客観的に見ることができる」とい. 交流E]:平成12年11月30日 早-1 : mWtfltBmtl宴 交流対象児:幼稚園児 小学1年生3組 担当指導者:多田琴子(幼) (記号科)ニ吉栖和哉(小). う指摘もあった。このような,活動を体験することだけで なく,それを伝える言葉にする学習活動の相違に気づいた ことが述べられた。 小学校教員では,まず子どもの様子への気づきとして, 小学校ではみられない「お兄さん,お姉さんらしさが1年 生の中に自覚されていた」や, 「遊びの最中も自分たちで楽 しむのではなく幼稚園の子にも思いを寄せて動こうとして いた」という1年生の普段とは異なった様子が見出された ことが指摘されていた。また,幼稚園の環境設定に学ぶと ころが大きく,例えば「小学校の場合,教室は子どもが生 きる場というより『修練の場』 『道場』といった雰囲気と なることが見られる。もっと子どもが生きる,生活すると いうことを第一とした環境の構成を考えることが必要だと 改めて思わされた。」と述べられた。一方で,幼稚園であま. 1.交流の様子 ○′ト学1年生と遊びの場を共有する生活を幾度となく体験している幼稚園児達である..3歳児は3歳 児なりに5歳児より大きな優しい存在として小学生を受け入れている.時には幼稚園の教師と共に「ひ ょうたん鬼ごっこや」: rぐるぐるジャンケン」で小学生と混ざり合って遊ぶ中で、小学生のスピード や反応の早さに放きや戸惑いも感じているようだ。 5歳児と4歳児は、いつものメンバ-でサッカー をしているところへ小学生が混ざると、 5歳児は自分たちのルールで遊びが展開していかないことに 不満を覚えて他の場所へ移動してしまうことがしばしば見られたが、 4乱引ま主導権を5歳児がもっ ていても小学1年生がもっていても、遊びに喜んで参加している, ○園庭での遊びは. 3歳児は3歳児なりに教師の誘いかけや見守りの基に、アスレチックやいろいろ な鬼ごっこを通して.穏やかなペースで遊びを展開していくことができる.その中で年長者につつん でもうL_、ながら、鵬番を意識したり、ジャンケンの勝ち負けを知ることができる. 4歳児は.自分な りのめあてをもって登り棒に挑戦したり、一輪車に挑戦 したりしながら.友だちと比べたり放った している。小学1年生が遊びに加わることで. 5歳児以 上の技の高さに触れる機会とすることがで る。 5歳児は「サッカ-」、 「鬼ごっこ」など自分たちな りのル-ルをつくって身体をいっぱい勤か て遊んでいる.小学1年生が加わることで.思い道理に 遊びを展開していくことができない場合も 思い逼哩にJ匿ひを展開していくことができない場合もあ り.自分たちのルールや思いを言葉で相手にわかるよう わかるように説明していくことが必要となってくる.小 学1年生も.幼児の恩いや考えを受け止めながら、より 字1年生も.幼児の恩いや考えを受け止めながら、より遊びが活発に面白くなることを幼児に示して がら、より遊びが活発に面白くなることを幼児に示して いく必要感をもつことができるO いく必要感をもつことができるo O園庭での遊びは、幼児や児童が身体を通して精一杯遊んだり感じたり考えたりしながら.友だちと かかわって生活することができる場である。幼児は身体を通して.体験を通して様々な事柄を認知し ていく.また.個々の発達の特性にあわせた遊びが展開できる場所でもある.そこで、幼稚園児と小 学1年生とが遊びを通した生活の場として、様々な知的認知の場として.幼児同士.幼児と児童が必 然的にかかわりをもちながら、生活することができる環境を構成していきたい. 2.交流の経過(経験の内容) ○幼稚園の園庭で,好きな遊びに思う存分取り組む. 0幼児同士.または.幼児と児童がかかわり合ってル-ルのある遊びをする.蝣蝣蝣(今日の活動) 075、かわり合って遊ぶ中で.気持ちの行き違いや活動の技の違いに気付いていく. 0互いの思いを受け止めて.よさを感じながら遊びを進めていく。. り先取りした内容を経験することよりも「幼稚園で土粘土 知恵や技や優しさにふれて.一緒に遊 ぶ楽しさを味わう。 ○互いに思いを言葉で表現しながら.遊 ぴのルールをつくっていこうと. 充をめざし,お皿やカップ類を製作し焼成するという活動. 遊びをする. トランポリンや跳び箱でいろいろな跳 び方をする. 鬼ごっこをする. (ひょうたん鬼.だるまさんがころん だ、色鬼,高鬼、ぐるぐるジャンケ ン.陣地取り) サッカーをする. 曲にあわせて歌ったり掠ったりする.. は小学校中・高学年で一一一といった学習経験・内容の連 携・連結を考えられると思う。発達段階をふまえると,全 身で触れる・かかわる活動の保障がまずもって大切になる と思う。」と提言された。 以上のように,幼稚園教師の気づきは,幼児にはない1. arssa郡臣= よ薬のや変る る吾人方がわ tが;-,CJ﹂> い-師 人 跳 歳 ><i a一 ノ島 ・ 4に -RI tI一′し幸l'し て教lの3こ連年児逝. かかわりつつもその子の表現の世界の展開・イメージの拡. 友だちと一緒に選ぶ中で.身体ことのコミュ ニケ-ションをとって喜んで活動する. 遊びのルールを考えたり、自分なりの表現を したりしながら,友だちとかかわって遊ぶ.. 翠. に全身でかかわる体験を保障し,低学年では同様に全身で. ラブルカ †起こった場合は II'Jが 、できるだけ幼児 :=伝わる ように援助する. と児童が共有しているかど と児童カ. ら.年長児の知恵や技や優. 児に示されるように声をかけていく. 片付けていくことの気持ち.

(9) 幼少連携カリキュラム開発に関する研究. 遊びの内容は戸外での活動として,トランポリン,鬼ごっ こ,サッカー,ダンスが示されている。いずれも幼児,児. 65. 互いが音楽をとおして同じ立場で表現し合うことで交流を はかろうとするものである。. 童が必然的にかかわり遊びを展開できるように教師が環境. 最後に幼小交流指導案3は,毎年実践している合同給食. 構成,言葉や数を意識して遊びの中に含めるような援助を 行うこと,トラブルの際には見守りつつ幼児児童の気持ち. を交流をより意識して提示したものである。それまでに, 共に「食する」ことを1年間かけて行ない,過に一日は交. が双方に伝わるようにし,年長児の知恵,技,優しさが年. 流の日とし,特に,校舎と園舎の問にある道路を開放し,. 少児に伝わるよう配慮することが挙げられている。. その道路上での遊びや行き来の自由性をより確保する交流. 幼稚園での戸外遊びの中にも記号的な内容,すなわち言. 環境の設定にもふれている。また,小学校の業問や幼稚園. 葉や数が遊びに必然的なものとして使用されている。それ. のうれしのタイムの時間の利用により,お互いの生活やス. は,教科としての国語,算数以前のものとして幼児の生活. ケジュールに無理なく自然な状況で交流を進められるよう に配慮されている。. の中で体験される記号である。すなわち,遊びの中での体 験が蓄積されてこそ,小学校へあがり,記号としての抽象 化へ連続していくものである。その意識がこの指導案にも 明記されている。 次に示した幼小交流指導案2は1年生が業間休みを利用 して隣接すり幼稚園にくる,という日常的な交流をめざし たものである。幼児と1年生のかかわりをスムーズにする ために,親しみにのある曲にあわせて楽器を演奏する,あ るいは楽器をつくる活動を含めている。手作り楽器も音質 の違いが出るように,環境を工夫し,また幼児の楽器づく りに1年生が援助したり, 1年生も楽器をっくることでそ の知恵,技に気づくようにする内容である。これらは,お. また,同じものを「食べる」ことは,双方の気持ちをゆっ たりと開かせ,共に美味しいものを味わうことで楽しさを 共有する事が出来る。そのような中でお互いの警戒心を解 き,信頼関係への橋渡しとなることができよう。. 今後の課題 以上,幼小連携について,交流場面の分析と教師の気づ き,さらにそれらをふまえたこれから実現可能な幼小連携 指導案の作成を提示した。今後の課題として,第1に幼児 教育の観点から考えると,まず,保育内容が小学校教育の 教科の基盤を担っているものであることは明らかであるが,. 幼小交流指導案3. 幼小交流指導案2. (交流給食) 交流日二平成13年2月6日 場所:附属小学校一年生教室 交流対象児:幼稚園5歳児.小学1年生 担当指導者: 5歳児担任.副担任(幼) :一年生P_任、学年付き担任(小) 指導案作成こ林久子(幼). (うれしのタイム) 交流日・平成12年11月28日(火) 場所:附属幼稚園遊戯室 しこ1+it.L良l竺nliB".'. 1・> iwv邑. 担当指導者:上月康代 j^SsiCfl罰子 01年生が、業間休み(2校時と3校時の間の20分間の休憩時間)を利用して、担任と共に幼稚 園に来て運動場で運ぶことは. 1学期から継続しているため、抵抗なく幼児の遊びの中に参加す ることができるようになっている.しかし保育室や遊戯室など、室内に入ることには連絡進学を した1年生であっても、やや蛙抗があるよう ̄だうた。また幼児の但IJでは、 1年生の存在に気付き、 関心は示している(前E=こ交流の話をすると喜ぶ)と思われるが、そのかかわり方に戸惑ってい る様子だった. ○遊戯室では.親しみのある曲に合わせて楽給を演奏する場と身近な材料を利用して製作をする嘘 を設けている.それぞれは分離したものではなく、互いに連動し合い.遊びに広がりや深まりを もたせていきたいと考えている。従って、演奏をするために楽器をつくったり、音が出る物が完 成すると演奏をしてその音色を確かめたりするなど.徐々に目的をもって取り組むようになって いる. 1年生にもこの活動の流れが自然に身に付き.その面白さが味わえるようにしていきたい. 0 1年生の遊戯室での抵抗感を和らげるために、興味のある活動から参加できるような自由な雰囲 気をつくっていきたい.そして、それを継続することで、活動に打ち込んだり目的をもって参加 したり、やがて幼児の言動を気に留めるようになったりすると考える。また、いろいろな場面で 互いにかかわりがもてるような環境構成や適切なことば掛けなどを考えていきたい, 2.交流の経過(経験の内容) 01年生が. 「うれしのタイム」時に幼稚園の運動場で自由に遊ぶ(1学期). 0幼児とl年生が、 1年生教室の前庭でかかわり合って遊ぶ(2学期半ば)。 01年生が.組ごとに「うれしのタイム」のいろいろな場に参加する(2学期後半), ・ ・今E]の活動 01年生が, 「うれしのタイム」のいろいろな場に、目的をもって参加する(3学期).. . 1 年生 の存在 に関心を もち、一緒 に遊ぶ 楽 し さを味わ った り1 憧 れの気持 ちを抱 ら い. ○ 1 年生と様 々にかかわ り、 自分 の思 い も 相 手の心 田 いも大切 にしよ っとす る。. 時刻 〇 9 :3 0. 十 や ^ t¥ 5 諌 P l 一 うれ しのタイム」で 遊ぶ。. . 1 年生が参 加する9 . 楽暑 旨を演 奏する。 「きの い いあひ る」、 「たの しいマ 】チ 」な ど 大太鼓 、ハ ン ドベ ル、木 琴な ど. . 楽鯨 をつくる. マ ラカス1 ギ 夕I 、太鼓 な ど. 10 :15. ○片付 ける。 楽器 、用具 . 材 料な ど. 一年 生らはE]子を食べるとお礼を言い.皿を洗ったり、座った椅子を整え直したりするなど, 年生 年生としての思いやりを見せていた. ○まずは教師間で交流を進め.交流の後には双方から反省.課題など出し合い次回の交流に活かす ようにした.そして,毎週水曜E)を交流のElとした.校舎と,園舎の間にある道路には進入禁止 マークを設置して.小学校中庭.教室、幼稚園保育室、園庭など自由に遊んできたq O児童、園児らが附属小の業間.附属幼稚園のうれしのタイムなどを活用し.互いの生活に負担な く交流を進める。そのためには4月から徐々に意図的に交流の機会.場などを一年間設けていく が、できるだけ児童や園児ら自ら日的貴寂をもち.互いの存在感に気付き交流が深められるよう にする.. 2.交流の経過(経験の内容) 05歳児がヨモギ団子屋を開き. 3. 4歳児や-年生を招待する. 0毎水曜日を「ふれあいふよっこ広場」と称し.自由に交流を図る. ○うれしの祭り、うれしのカーニバル.小学校の行事に招待してもらう. 0一年生と一緒に学習(一日入学)を体験する。 0-年生と一緒に給食を食べる- ・ ・ (今日の活動) 3.今日の活動 U 給 食 を一緒 に食べ る ことで1 小学校生活 - 給食 の準備 全般1 配 膳の仕 方、使 用す る に期待 を もった り、一 年生 にあこがれ の 内 もの、進 め方な どを知 る ( 5 歳児 )。 気持 ちを もつた り して 交流の 喜びを味 わ . 一年 生が給 食につ いて 自信 を もって 5 歳 ラ ( 5 歳 児)。 児に教 え、交流を深 める (一年生 )。 ら ○ 】緒 に給食 . ム を食 べる 」とで幼 稚園JL lE ヨとの ど 顔 , グ ル J プ を 組み1 来 , l 好 きな友達 と一緒 に 月 い 交流 を深 め、温 かい気 持ちで 新入生 を迎 しみの気 持ち をもって過 ごす ( 全幼、児 えよ うとする心情 を培 う (一年生). e ¥ 85 か J 予 想 さ れ る 活 動 教 帥 の 配 慮 U 出迎え (一年生 、各組の 代表) . 一 日入 学をJ 柘 に過 こした小 学生、 5 歳 児と 再度 グルー プを組むこ とで 、よ り親 しく給 食 出発 ( 5 歳児) が 食べ られ るようにする ○各組 に分かれ グループ毎 に着席 - 各 グループで 自由に会話 を交 わすなか で再会 を喜 び合 った り、一年生が給 食の手頓 などを 伝 えていけ るよ うにす る. ○給食 の準備 J 一 年生が 日頃 の活動 を自信をもって見 せるこ とで濁児が 信頼 した り、 あこがれ の気 持ちが ね. 3.今日の活動 也. 1.交流の様子 05月の初めに5歳児がヨモギ団子を作り、幼稚園の3, 4歳児や一年生を招待して.交流を図る。. 内 容. いたりするe l l 年生 の活動 に関心を もち、真似 た り自 分 なりに工夫 した りするl. , つ くった らませ り奏 でた りしな が ら自分 のイ メ I ジを膨 る。 教 師 の 配 慮 l l 年生の姿 を見 かけた時 には、誘 い入れる言葉 を ー1 なく に参加でき るよっに る。 また幼児 にも 1 年生の存在 に気付 かせ、受 け入 一 号できるよ . ー JIす る。 れる 」とカ っに J よって音 振る1 はじく、たた くな ど1 くよう、既製 いろいろな動作 に を発 するこ とに気付 の楽 器は 、種 類を選んでお く. . l 年 生が 演奏する場 を設 け、幼児が聴 くことに よ り、 1 年生の存在や演 奏の工夫に気付かせ て い く. . 音色 を確 かめなが ら音 をつくってい く楽 しさが 味わ えるよう、つ くった楽器に耳を傾 けたり一 緒 につくった りする。 l 1 年 生が積極的 につ くってい く姿を認 めなが ら 幼児 がしている ことにも注目させ、手 助けがで 蝣 一 ¥ るようにする. . 幼児 が片付け方 を 1 年生に知 らせ、 リI ドする ことで自信が もて るようにする。. もてるよ うにする。 ○給食 C )片づ け. ○休息. ○解 散. ( 自由遊び). . 楽 しい雰囲気 が味 わえる ように、 B G M 流 す。. を. - 】年生が リー ドをして牛 乳パ ックの始末、食 器 顎の戻 し、食べた後 のことも食 前に考え さ せる. - 自由 に小学校舎内 l 運 動場な どグルl プ間で 散策 し、交流が 図れるようにで きるよ うに時 間の配 分に留意す る。 l 再会 を約束 した り、楽 しか つた こと1 関 った こと、疑問な ど話すことでよ り親 しみが もて るよ うにする。.

(10) 66. 学校教育学研究, 2002,第14巻. より良い状況でその教科内容を獲得する力が発揮されるよ. 多くの数・量・形の概念を形成する機会が含まれているこ. うにするために,幼稚園の時期にどのような力を備えるべ. とを教師側がさらに意識する必要がある。. きなのか,という問題点が明らかになった。計算や文字の. 第2に,中学校側からの意見として,段階的にゆるやか. 獲得についても,幼稚園期に幼児に対してもっと数の概念. な移行は具体的にどのようなことであるのか課題として挙. や文字という,いわゆる「記号科」の概念を日々の生活の. げられた。子どもにとって「小学校入学」は大きな節目で. 中で十分経験できるような「好きな遊び」の中でのカリキュ. あり,大切な出来事である。その節によって,竹が生長す. ラムの構成の工夫が必要であろう。さらに,幼稚園では,. るように子どもの内面的な成長を育むものは大きいと言え. 活発に動く子どもを見て満足するところがあるが,もっと. よう。しかし,生活感を全く変えることはどうなのだろう. 個々人の発達を鑑みて保育内容を具体的に丁寧に考えてい. か。今回は,交流活動の「昔遊び」の中で,幼稚園でも使. く必要性を感じた。すなわち,遊びとしての保育内容の中 に含まれる知的な要因をとらえることである。これは,煤. 用している畳を敷いて,テーブルを置き,囲いをして,く つろげる空間を1年生教室脇の廊下に設定した。子ども達. 育内零,教科内容の構造のつながりも関与している。今回. は休み時間にそこに居ることが多くなったという。いずれ. の幼小連携の研究会では,図2のように,保育・教科内容. にせよ,教師がお互いの校種を観察することで様々なこと. の関連性について中学校側から提示された(8)。すなわち,. に気付いていた。それがそれぞれの教育内容の中に反映さ. 幼稚園教育要領にある5つの領域が,学習指導要領に示さ. れることが,潜在的な幼小連携になると考えられる。. れている小学校低学年の教科構造に連携していることを意. 第3に,小学生は各クラス毎に幼稚園に来て, 「みんなで. 識することである。さらに詳細に検討すると,例えば,数. 遊ぼう」という交流を行った。これは, 「生活科」の時間と. 量等の概念については,幼稚園教育要領では領域「環境」. 「うれしのタイム」の好きな遊びを合わせると実現可能となっ. の中で「(3)身近な事象を見たり,考えたり,扱ったりす. た。子ども達は遊びを通して自然に交流していたが,例え. る中で,物の性質や数量,文字などに対する感覚を豊かに. ば小学校と幼稚園の間にある道路を一定時間通行止めにし,. する。」(9)とされ,小学校1年では, 「具体物を用いた活動な どを通して,数についての感覚を豊かにする。数の意味や. そこでチョークで絵を描いたり,まりつきの活動が出来な. 表し方にって理解できるようにするとともに,加法及び滅. 的なっながりも出来るのではないか,という提案がされた。. 法の意味について理解し,それらの計算の仕方を考え,用 いることができるようにする。」(10)とされている。ここには,. 次に幼小合同の研究方法としての課題として,第1に幼 小連携の研究には,幼児・児童の交流活動も重要であるが,. 幼稚園教育要領での「数への感覚」基盤として,小学校で. それ以上に,その事柄の事後の話し合いが重要であること. の数の学習が積み重ねられているように,両者の関連性が. が明らかとなった。すなわち,交流した後の話し合いの中. みてとれる。以上のことからも,幼児の遊びの活動の中に. でこそ,意味のある教員間の意識交流がされ,また,その. いだろうか,またそうすることで,幼稚園と小学校の日常. ことが各教員へフィードバックされ,そのことが潜在的な 幼小連携感を形成し,具体的なカリキュラムに反映される ものだからである。しかし,現実には物理的時間を獲得す ることが困難であり,より効率的な合同研究体制を考えな くてはならない。そのためには,各園・学校で必ず行って いる園内研修,校内研修での保育・授業研究をお互いの幼 小に公開して相互に教員が乗り入れて研修する体制を整え ることが考えられる。また,交流後はお互いに気付いたこ とを文章にして交換する習慣も必要であり,話し合う時間 の不足も補える。 第2に,実践から理論を生み出すこのような手法は大変 時間がかかり,また膨大な資料を整理,考察することも大 変なことである。しかし,大学側の協力も依頼し,督料の 整理等,効果的に考察出来るように行うべきである。今回 は,その点では不十分であったと反省しているが,今後, それらを整理・統合して,時間をかけて幼小交流で子ども に何が育ったのか,また,教員の気づきがどのようにカリ キュラムに反映出来るか,その上で幼小の教育内容の重複, 飛躍といったカリキュラムの不整合の是正を考えていく必 図2 「幼少連携」をふまえた低学年教育課程の構造. 要がある。.

(11) 幼少連携カリキュラム開発に関する研究. 67. <註> (1)幼児教育の振興に関する調査研究協力者会合: 『幼児教 育の充実に向けて一幼児教育振興プログラム(仮称)の. (6)岡山大学教育学部研究委員会編: 『学力ー行動・性格の 追跡調査:幼稚園・小学校・中学校を通して』 (報告). 策定に向けて-』 (報告) 2001年p.20 (2)秋山和夫: 「幼小教育の連携と課題」 『わが国における保. (7)神戸大学発達科学部附属幼稚園・明石小・中: 『総合・. 育の課題と展望』日本保育学会50周年記念出版世界文 化社1997年p.315 (3)東京学芸大学教育研究所: 『幼・小教育の関連一五っの 問題点とその解決試案-』学芸図書1963年 (4)加藤地三編: 『幼稚園と小学校教育の関連:現状と今後 のあり方』ひかりのくに1973年. 1982年 探求学習と新カリキュラム構想一幼稚園・小学校・中学 校の連携研究から』東洋館出版社1996年 (8)兵庫教育大学学校教育学部附属小学校編: 『提案要項・ 学習指導案集- 「人間として生きぬく力」に培うカリキュ ラムの開拓(4年次)』 2001年pp.182-185 (9)文部省: 『幼稚園教育要領』 1998年p,7 (10)文部省= 『小学校学習指導要領』 1998年p.32. (5)神戸大学附属幼稚園,附属小学校編: 『幼稚園及び小学 校における教育の連携を深める教育課程の研究開発』 (報 告) 1978年. *本研究は,平成12年度教育改善推進費(学長裁量経費)によ るものである。 (2001.7.31受稿, 2001.9.17受理).

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参照

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