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飽和粘土の弾粘塑性構成式の不安定性と変形の局所化

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Academic year: 2022

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(1)III-A056. 飽和粘土の弾粘塑性構成式の不安定性と変形の局所化 京都大学大学院 京都大学大学院 京都大学大学院. フェロー会員 学生会員 学生会員. 岡二三生 木元小百合 肥後陽介. はじめに. 1.. 地盤材料のひずみ軟化現象は,ひずみの局所化による幾何学的な不安定性と,微視構造の劣化などによる材料そのもの の不安定性に起因すると考えることができる.足立・岡は正規圧密粘土の弾粘塑性構成式 ことによって不安定性を表現したが. に第二材料関数を導入する. ,本報告では,第二材料関数を導入しなくても過圧密領域において非排水クリー. プ時に不安定となることを示した.また,正規圧密領域と過圧密領域で適用可能な 飽和粘土のひずみ硬化−軟化型弾粘 塑性構成式を用いて数値解析を行い,ひずみの局所化解析の観点から拡張されたモデルの不安定性を検討した.. 足立・岡による正規圧密粘土の弾粘塑性構成式の不安定性. 2.. 正規圧密粘土の足立・岡モデルの不安定性は岡ら. によってすでに検討されている.足立・岡モデルにおいて非排水ク. リープ状態を仮定すると,粘塑性ひずみ速度の不変量. は応力比テンソルで. とその時間増分. が以下のような関係式を満たす.. は応力比の関数である.この式はリャプノフ関数の意味で. 方程式の解である粘塑性ひずみ速度. は収束し安定であるが,. のときは,この微分. のときは逆に不安定となる.足立・岡モデル. にはクリープ破壊など,ひずみ速度非依存性を表現するためにひずみ軟化項 第二材料関数 はこの. ら. を導入しない場合は. が導入されている.岡. で材料は安定であるのに対して,導入した場合は. 安定となる応力状態が存在することを明らかとした.また,局所化解析においても. となり不. なしではせん断帯の発生を表. 現するのが困難であるとしている. ここで,正規圧密粘土に対して提案された足立・岡モデルの過圧密領域についてを考えてみる.以上の議論は一般応 力状態におけるものであったが,簡単のため三軸応力状態を考えると,足立・岡モデルの粘塑性ひずみ速度テンソル は非排水クリープ状態において以下のように与えられる.. ここで,. は粘塑性パラメータ,. は間隙比, は圧縮指数 で微分し. は破壊応力比. は応力比,. は膨潤指数である ひずみ軟化を表す. で式を整理すると,粘塑性ひずみ速度の時間増分. は平均有効応力,. は初期平均有効応力,. の項を考慮しない場合を考え,式 と粘塑性ひずみ速度. の両辺を時間. の間に以下のような関係式が. 成り立つ.. 式. は式. と同型であり,式. 討することができる.式 のとき, に示すような. は応力比. の の. の正負によって安定性を検 次関数であり,. かつ. が負となることがわかる.従って,図 の斜線部 の応力状態にあるときは,材料が不安定な. 状態となりひずみ速度は増加していくことになる. 低拘束圧の過圧密状態からの非排水クリープを始めたとすると,図. の. 点線で示すような有効応力径路となり,応力比は単調に減少していくと考 えられ,過圧密領域における足立・岡モデルはひずみ軟化項を考慮しなく ても不安定な応力状態となり得ることがわかる. 図. 材料不安定領域の概略図. キーワード: 弾粘塑性構成式,不安定性,正規圧密粘土,過圧密粘土,ひずみの局所化 〒 606-8501 京都市左京区吉田本町 ·TEL:075-753-5086·FAX:075-753-5086. -112-. 土木学会第56回年次学術講演会(平成13年10月).

(2) III-A056. 3.. 飽和粘土の弾粘塑性構成式. 岡ら. は,足立・岡モデルをより一般化し,過圧密領域の挙動をも表現可能に拡張したひずみ硬化−軟化型弾粘塑性. 構成式 以下,飽和粘土モデルとする を誘導した.飽和粘土モデルの粘塑性ひずみ速度テンソル. は以下のように定. 義される.. 1 2. 1 2 mn. mn. mn. x. ここで,. は粘塑性パラメータである.硬化パラメータには非線形移動硬化則に基づき,粘塑性偏差ひずみに依 と,粘塑性体積ひずみに依存する. 存する. 性体積ひずみ増分, の. は材料定数. である.. レイタンシー係数,. を用いる. .. は粘塑性偏差ひずみ増分. の不変量,. は粘塑. は破壊時の応力比, は間隙比, は圧縮指数, は膨潤指数,. は有効応力テンソル,. は平均有効応力テンソル,. は塑性ポテンシャル関数である.. は応力履歴比. は応力比テンソル,. 応力履歴. の比,. は. はダイ. は全偏差ひずみ. 増分 によって定義されるひずみ軟化を表す関数で, は材料定数である.. 4.. ひずみの局所化解析による飽和粘土の弾粘塑性構成式の不安定性の検討. 前節で誘導した新しいモデルでは不安定解析は行っていないが,ここでは数値解析によってひずみの局所化の観点か ら不安定性を検討する.そこで,有限変形水−土連成有限要素法による平面ひずみ圧縮試験のシミュレーションを図 に示すような境界条件のもと,ひずみ制御で行った ひずみ速度 正規圧密粘土ではひずみ軟化項. .図. は軸ひずみ. での変形図であるが,. がなければ局所化が現れにくいのに対して,過圧密粘土では軟化項がなくても明確な. せん断帯が発生していることがわかる.. 図. 供試体寸法および境界条件. なし. あり 図. 5.. 軸ひずみ. なし. 時の変形図. まとめ. 足立・岡モデルを過圧密粘土に適用したところ,ひずみ軟化を表す第二材料関数がなくても材料は不安定になること を示した.また,正規圧密粘土と過圧密粘土の挙動を統一的に表現可能なひずみ硬化−軟化型弾粘塑性構成式を用いて 数値解析を行ったところ,過圧密粘土ではひずみ軟化項を考慮しなくても不安定,すなわちひずみの局所化が発生する ことが新たにわかった.これは足立・岡モデルが過圧密領域において不安定であることと比べて興味深い.今後,新し いモデルについても不安定解析を行い,数値解析結果との関係を検討する予定である. 参考文献 1) Adachi, T. and Oka, F., Constitutive equations for normally consolidated clay based on elasto-viscoplasticity, Soils and Foundations, 22, 4, pp.57-70, 1982. 2) Oka, F., Adachi, T. and Yashima, A., A strain localization analysis using a viscoplastic softening model for clay, Int. J. Plasticity, 11, 5, pp.523-545, 1995. 3) 岡・木元・肥後,飽和粘土の弾粘塑性構成式 (その 1) −構成式の誘導−,第 36 回地盤工学研究発表会,2001.. -113-. 土木学会第56回年次学術講演会(平成13年10月).

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