平 成
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事業報告
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事 事 業業 報報 告告 概要--- 1 第1 著作権管理に関する事項 1 徴収--- 3 2 違法利用等への対応--- 10 3 資料--- 13 4 分配--- 13 5 システム--- 14 6 管理手数料実施料率--- 14 7 著作権信託契約約款の見直し--- 15 第2 著作権の保護の拡充及び制度の整備に関する取組 1 著作権の保護に向けた活動--- 15 2 著作権制度の整備に向けた活動--- 16 3 インターネット上の違法利用に対する制度面からの取組--- 17 第3 国際 1 国際著作権組織との連携--- 17 2 外国地域における管理作品の利用に関する対応--- 18 3 アジア地域の著作権管理に関する対応--- 18 第4 広報 1 実施方針の策定等--- 18 2 広報活動--- 19 第5 定款の見直し 1 定款の改正--- 23 2 定款細則の整備--- 24 第6 会長及び正会員理事候補者選挙--- 24 第7 東日本大震災への対応 1 会員及び信託者の被災状況の確認--- 25 2 こころ音ね プロジェクト--- 25 3 利用者への対応--- 25 4 義援金--- 26 5 仙台支部の再開--- 26 第8 公正取引委員会への対応 1 審判事件--- 27 2 事件記録閲覧謄写許可処分取消請求事件--- 27 第9 その他 1 会議の開催--- 28 2 会員及び信託者の異動--- 28 3 職員の状況--- 30 参考資料 内部統制システムの整備に関する基本方針--- 31概要 平成23年度の使用料徴収額及び分配額は、次表のとおりである。 (単位:千円) 東 日 本 大 震 災 の 使 用 料 徴 収 へ の 影 響 につ いて は、 被災 地 域 に お け る 店 舗 の 解 約 と 使用 料徴 収 停 止 措置 のほ か、 コン サ ー ト 等 の 催 物 の 開 催 件数 減少 など を 考 慮 し、 当 初、25億円程度の減収を予測した。その後、被災地域の店舗の解約は 2,000件を超え、使用料徴収停止措置の期間も6か月に及んだが、コンサート等 の開催件数が6月以降回復したこと、放送等、有線放送等及びビデオグラムが好 調であったこと、4月から新たに管理を開始したフィットネスクラブの許諾・徴 収 業務 が 順調に進 展 した こ とな ど から 、 目標額 を超え 、前 年 度比6億7千万円の 減にとどまった。 許諾 ・徴 収業 務 に お い て は 、 新 規 管 理分 野の 使用 料規 定 策定 及び 既存 管理 分 野 の 利 用 実態 の変 化 に 対 応 す る た めの 使 用料 規定 改定 に取 り 組 み 、 そ れ ぞ れ 利 用者団体との協議を 積極的に進めた。 一 方 、 分 配 額 は 、 前 年 度 に 比 べ19億7千万円の増となった。これは、平成22 年 度 下半 期及び 平成23年度上半期の徴収実績を反映したものである。この期間 に お いて は東 日本 大 震災 の影 響 が 限 定 的 な 範 囲 に とど まっ て いる 一方 で、 上記 のとおり増収要因も あったことから、 この結果となった。 管 理 手数 料に つ いて は、 収支 の見 込 み を 精 査 しな がら 業 務効 率化 の進 捗も 織 り 込 み必 要に応 じて 検討 してお り 、 平 成23年度においては、前年度に引き下げ た演奏等など5種目の実施料率を維持した上で、さらに、放送等及び私的録画補 償金の2種目の実施料率を引き下げた。 深 刻 な 状 況 が 続 い て い る イ ン タ ー ネ ッ ト 上 の 違 法 利 用 に つ い て は 、 他 の 権 利 者団体、 インターネット・サ ービス・プロバイダ(ISP)の事業者団体、警察庁等 との連携・協力によ る取組を進めた。 目標額 実績額 目標比 前年度比 徴 収 103,278,122 105,893,872 102.5% 99.4% 分 配 104,968,899 108,444,016 103.3% 101.9%
広 報 事 業 につ い ては 、 主 要 メ デ ィ ア を 効 果 的 に活 用す る た め の 方 針 を 策 定 す るとともに、広報事業検討委員会を設置 して具体的施策等 を検討した。 重 要 な課 題 と し て 取 り 組 ん で い る 著 作 権 保 護 期間 の延 長 及び 戦時 加算 義務 の 解 消 並び に私 的録 音 録 画 補 償 金 制 度 の 見 直 し に つ いて は、 内 閣 の 知 的 財 産 戦 略 本 部 、 文 化 審 議 会 等 に 対 し て 意 見 を 述 べ た ほ か 、 超 党 派 の 議 員 連 盟 の 会 合 や CISAC総会においても理解と協力を求めた。こうした取組の結果、国会審議の 中で戦時加算の問題 が重ねて取り上げられた。 一般社団法人への移行時(平成22年4月1日)に施行した定款について、その後の 運用状況、会員の意 見等を踏まえて検 討を行った定款改正委 員会の答申を受け、 社 員 総 会 の議 長、 正 会 員 理 事 候 補 者の 選 出方 法等 を改 める 変 更 案 を ま と め 、 臨 時 社 員 総会(平成23年11月22日開催)において決議した。これにより変更された 定款は12月1日に施行され、この定款の規定に基づき、任期満了による会長選挙 及 び 平 成24年6月の定時社員総会で選任する正会員理事の候補者を選出する選 挙を行った。 東日 本大 震災 へ の対 応と し て は、 協 会 の 一 般 会計 から 義 援金 を拠 出し た。 ま た、被災地域の飲食 店等における音楽利 用について著作物使用料を6か月間徴収 しないこととすると ともに、チャリ ティ ーコンサート、チャリティーCD等につ いて一定の条件の下 に無償で許諾することとした。 さ ら に 、 被 災 地 の 復 興 と 音 楽 文 化 の 振興 を音 楽作 品に よ って 継続 的に 支援 す ることを目的として、「こころ音ね プロジェ クト」を立ち上げ、会員・信託者の参 加を募った。 放 送 使 用 料の 徴 収 方 法 に 関し て公 正 取引 委員 会か ら 受 け た排 除措 置命 令の 取 消を求めた審判は6月に終結し、平成24年2月2日、排除措置命令を取り消すべき であるとする審決案 が審判官から送達さ れた。
第1 著作権管理 に関する事項 1 徴収 (1) 演奏 ア 演奏等 (単位:千円) (注)金額はそれぞれ千円未満を切り捨てており、各種目の金額を加算した額と合 計額 は 必ず し も一 致 し ない 。 演 奏 会 等 に つ い て は 、 震 災 直 後 、多 く の 催 物が 延 期 ・中 止 と な っ た ものの、延期された催物が6月以降に実施されたこと、特に一般社団法 人 コ ン サ ー ト プ ロ モ ー タ ー ズ 協 会(ACPC)加 盟 事 業 者 に よ る 催 物 の 件 数が 前 年 度 に 比 べ 増 加し た こ と な ど から 、年 間 目 標及 び 前年 度実 績 を 上回った。また、4月から管理を開始したフィットネスクラブについて は、順調に契約締結業務が進捗し、目標額の2億円を上回った。 一 方、 社 交 場 ・ カ ラ オ ケは 、 被 災 地 域 に 所 在 す る 店 舗の 解 約 や 使 用 料徴 収 停 止 措 置 に 加 え 、 依 然 とし て 続く 市場 の 縮 小な ど によ り、 前 年 度実績を下回った。 新規管理分野である カルチャ ーセン ター での音楽 利用1につい ては、 利用者団体との間で 協議が整ったこと から、9月30日、文化庁長官に使 用料規定の届出を 行い、平成24年4月から管理を開始することとなった。 1 教養、技能、技芸、運動等の複数の分野の講座を恒常的に開設し、教授する事業を行う 施設 で の音 楽 利用 の こ と。 種目 目標額 実績額 差額 目標比 前年度比 上演 9,987 15,527 5,540 155.5% 74.7% 演奏会等 3,639,600 3,741,628 102,028 102.8% 103.7% 社交場 1,885,834 1,822,113 △63,720 96.6% 93.6% カラオケ 12,715,477 12,134,067 △581,409 95.4% 92.7% ビデオ上映 241,891 296,387 54,496 122.5% 97.0% 合計 18,492,789 18,009,724 △483,064 97.4% 94.9%
また、上演の規定及び演奏会等の規 定の一部変更2についても、利用 者団体と合意 に至 っ た ことか ら 、11月18日、文化庁長官に使用料規定 の変更を届け出た(平成24年4月から実施)。 これらのほか、大型 街頭ビジ ョンや デジ タルサイネージ3など 利用方 法が 多 様 化す る ビデ オ 上 映 及 び映 画 上映 に関 す る 使 用 料 規定 の改 定 に 向け、それぞれ利用 者団体との間で協議 を行った。 イ 放送等 (単位:千円) (注)金額はそれぞれ千円未満を切り捨てており、各種目の金額を加算した額と合 計 額 は 必 ず し も 一 致 し な い 。 ( )内は、当該種目に含まれる利用形態の一つ を特 掲 した も ので あ る 。 (ア) NHK 受信 契 約 件 数 の 増 加 によ っ て、 平 成23年度の使用料の算定基礎と なる平成22年度放送事業収入が増加したことから、前年度実績を上回 った。 ま た 、 平成24年度以降の利用許諾契約について協議を行い、平成 24年度の1年間に限り、平成23年度と同一の条件で契約を締結するこ とで合意した。 2 主な変更内容は、次のとおり。①上演形式による演奏について、総入場料算定基準額に 乗 じ る 公 演1回当たりの使用料率を10%から5%にする。②演奏会以外の催物における演 奏に つ いて 、レ ビュ ー ショ ー 、アイ ス スケ ー トシ ョ ー 、舞 踊 発表 会 など 音 楽の 提 供が 重 要 な 要 素と な る 催 物 に お け る 演奏 の 使 用 料 算 定 方 法 を、 こ れ ま で の 定 額 制 から 定 率 制 に し、 使用 料 率は 総 入場 料 算 定基 準 額の4%とする(当初3年間を3%、次の3年間を3.5%とする経 過措 置 を設 け る)。 3 店舗、交通機関、公共施設などに設置された電子的な表示装置において、通信ネットワ ーク か ら受 信 する 映 像 その 他 の情 報 を表 示 す る広 告 媒体 4 CMで利用される管理著作物の放送使用料 種目 目標額 実績額 差額 目標比 前年度比 NHK・民放地上波 (CM放送4) 25,297,302 (5,322,000) 25,248,709 (4,899,995) (△422,004) △48,592 (92.1%) 99.8% 101.1% (90.2%) 民放衛星波 2,390,953 2,549,551 158,598 106.6% 103.0% その他 88,547 87,802 △744 99.2% 90.9% 合計 27,776,802 27,886,062 109,260 100.4% 101.2%
(イ) 民間放送 a 地上 波 社団 法 人 日本 民 間 放 送 連 盟5(民放連)との協定に基づく使用料率 の 段 階 的 な 引 上 措 置 が 適 用 さ れ て い る こ と から 前 年 度 実 績 を 上 回 り、東日 本大震災の 影響をほとんど受けなかった。 b 衛 星波 動 画 配 信 サ ー ビ ス 等 と の 競 合 の 影 響 に よ り 加 入 者 数 の 減 少 が 続 いているCS放送については微増にとどまったものの、BS放送につ い て は 、 新 規 チ ャ ン ネ ル の 開 局 や 広 告 収 入 が 増 加 し て い る こ と に 加 え 、 民 放 連 と の 協 定 に 基 づ く 使 用 料 率 の 段 階 的 な 引 上 措 置 が 適 用されていることから、前年度実績を上回った。 また、CS放送等に関する社団法人衛星放送協会5との協定が平成 24年3月末をもって満了することから、平成24年度以降の協定につ いて協議を行い 、平成24年度の1年間に限り、平成23年度と同一の 条件で協定を締結 す ることで合意した。 c CM 放送 東日本大震災に伴 うCM放送回数の減少や放送自粛、管理作品を 利用しないCMへの差替等により、前年度実績を下回った。 d 全曲 報告実現への取組 著 作 物 の 利 用 実 態 を よ り 正 確 に 反 映 し た 分 配 を 行 う た め に 必 要 と な る 全 曲 報 告(放 送で利用された全曲 目の電子的報告)に ついて は、地上波テレビキ ー局やFMラジオ局を始め多くの民間放送事業 者 に お い て 既 に 実 現 し て い る が 、 全 て の 放 送 事 業 者 か ら の 全 曲 報 告を実現す べく 引 き 続 き 取り組 んだ 結果 、新 たに33社36局が全曲 報 告 を 開 始 し た 。 こ れ に よ り 全 曲 報 告 を 実 施 す る 民 放 連 加 盟 の 放 送事業者は、平成23年度末現在、193社227局中、112社120局とな った。 5 平成24年4月1日、一般社団法人に移行した。
ウ 有線放送等 (単位:千円) (注 ) 金額 はそ れぞ れ 千 円未 満を 切り 捨て て お り、 各種 目の 金額 を 加 算し た額 と 合計 額 は必 ず しも 一 致 しな い 。 (ア) 有線ラジオ放送 景 気 低 迷 等 の 影 響 を 受 け 、 有 線 ラ ジ オ 放 送 の 主 要 な 顧 客 で あ る 飲 食 店 、 小 売 店 等 が 減 少 傾 向 に あ る こ と な ど か ら 、 前 年 度 実 績 を 下 回 った。 (イ) 有線テレビジ ョン放送 平成22・23年度分使用料の請求6が順調に 進んだことに加え、社団 法人日本 ケ ー ブルテ レ ビ連盟と の 合意 に基づき 、地 上波放 送及びBS 放 送 の 再 送 信 部 分 に つ き 、 使 用 料 率 の 段 階 的 な 引 上 措 置 が 適 用 さ れ ていることから、 前年度実績を大きく 上回った。 (2) 録音 ア オーディオディスク (単位:千円) 一 般 社 団 法 人 日 本 レ コ ー ド 協 会 の 統 計 に よ る と 、 同 協 会 加 盟 社 の 平 成23年の対前年生産金額は、CDシングルが115.9%と好調であったも のの 、CDアルバムが89.4%と減少し、全体では93.9%であった。こう し た 状 況 を 反 映 し 、 同 協 会 加 盟 社 を 中心 と す る 包 括 契 約 分 の 徴 収 実 績 6 平成22年度から平成24年度までの使用料について、利用者代表である社団法人日本ケ ー ブ ル テ レ ビ 連 盟 と の 合 意 が 平 成23年2月に成立したことを受け、平成22年度分の請求 を平 成23年3月から、平成23年度分の請求を同年10月から開始した。 種目 目標額 実績額 差額 目標比 前年度比 有線ラジオ放送 755,000 780,226 25,226 103.3% 92.1% 有線テレビジョン放送 3,033,000 4,006,622 973,622 132.1% 121.3% その他 1,884 2,098 214 111.4% 55.3% 合計 3,789,884 4,788,947 999,063 126.4% 115.3% 種目 目標額 実績額 差額 目標比 前年度比 オーディオディスク 12,780,000 14,304,934 1,524,934 111.9% 92.6%
は、前年度比90.7%となった。 一 方 、 個 別 契 約 分 の 徴 収 実 績 は 、 マ イ ク 一 体 型 カ ラ オ ケ 及 び ゲ ー ム 機 用 カ ラ オ ケ ソ フ ト が 好 調 で あ っ た こと 、 監 査 を 強 化 し て申 請 漏 れ 等 に 係 る 追 加 請 求 を 行 っ た こ と 、 法 的 措置 を 含 め 使 用 料 滞 納の 解 消 に 努 め た こ と な ど か ら 、 前 年 度 比108.2%、目標額に対しても125.0%と大 きく上回った。 イ ビデオグラム (単位:千円) 一般社団法人日本映像ソフト協会の統計 によると、同協会加盟社の平 成23年のビデオソフトの対前年出荷額は、売上げの多くを占めるアニ メ、洋画が98.0%、82.9%、全体で98.0%と厳しい状況にあったが、音 楽分野は108.4%と好調であった。こうした状況を反映し、同協会加盟 社を中心とする包括 契約分の徴収実績は、前年度比101.9%となった。 一方、個別契約分の 徴収実績は、パチンコ・パチスロ機器等への録音 利用が低調であった ものの、音楽、アニメ及びテレビドラ マの分野でヒ ット作品に恵まれ た こと、法的措置を含め使用料滞納の解 消に努めたこ となどから、前年度 比121.9%、目標比119.5%と大きく上回った。 使用料規定の見直 しについては、利用者 団体との間で協議を継続した。 ウ 映画録音 映 画 録 音 に 係 る 使 用 料 規 定 の 変 更 に つ い て は 、 利 用 実 態 の 変 化 に 対 応 す る こ と を 目 的 と し て 利 用 者 団 体 との 協 議 を 続 け た 結 果 、 合 意 に 至 り、平成24年2月17日、文化庁長官に使用料規定の変更を届け出た7 (平 成24年4月から実施)。 7 主な変更内容は、次のとおり。①これまでの区分「普通映画」及び「テレビジョン映画」 を 廃 止し て 一 本 化 す る と と もに 、 類 別 を 「 劇 映 画」「 文 化 映 画」 及 び 「 ニ ュー ス 映 画 」 か ら「 一般 娯 楽」(興行を目的とする映画)と「その他」にする。②コンサートやイベントな どを 収 録し て 映画 館 等 で上 映 する 利 用形 態 に 対応 す るた め、「 イベ ン ト収 録 」を 設 ける 。 種目 目標額 実績額 差額 目標比 前年度比 ビデオグラム 16,584,995 18,000,682 1,415,687 108.5% 109.1%
(3) 出版 (単位:千円) TVアニメで利用された楽曲の楽譜など一部に好調な分野があったもの の、全体としては発 行部数が減少傾向に あり、前年度実績を 下回った。 ま た 、 利 用 実 態 の 変 化 に 対 応 し た 使 用 料 規 定 の 改 定 に 向 け 、 利 用 者 団 体と協議を開始した 。 (4) 貸与 (単位:千円) (注 ) 金 額は それぞ れ千 円未満 を切 り捨 ててお り、各 種目 の金額 を加 算した 額と 合計 額 は必 ず しも 一 致 しな い 。 貸レ コ ー ド に つ いて は店 舗 の 減 少 が 続い てい る こ と、 貸 ビ デ オ に つ い て は 使 用料 の 算定 基 礎と な る レ ン タ ル 用 ソフ ト 製作 事 業 者 の 収入 が 減 少 したことなどから 、いずれも前年度実 績 を下回った。 使用料規定の見直しについては 、利用者団体との間で協議を継続した 。 (5) 複合 ア 通信カラ オケ (単位:千円) 東 日本 大 震 災 の 影 響 に よ り 被 災 地域 の 受 信 装置 の 台 数 が 一 時 的 に 減 少し た も のの 、 その 後は 順 調 に回 復 し た こ と 、 ま た、 使 用料 の 算 定 根 拠と な る 情報 料 の 高 い 新 機 種 への 移 行が 続い て い る こ と など も あ り 、 前年度並の実績を 維持した。 種目 目標額 実績額 差額 目標比 前年度比 出版等 1,087,880 1,165,462 77,582 107.1% 90.2% 種目 目標額 実績額 差額 目標比 前年度比 貸レコード 2,822,197 2,693,157 △129,039 95.4% 95.9% 貸ビデオ 878,230 775,898 △102,331 88.3% 93.9% 合計 3,700,427 3,469,055 △231,371 93.7% 95.4% 種目 目標額 実績額 差額 目標比 前年度比 通信カラオケ 6,107,000 6,042,608 △64,391 98.9% 99.7%
イ インタラクティ ブ配信 (単位:千円) (注) 金額はそれぞれ千円未満を切り捨てており、各種目の金額を加算した額と合計 額は 必 ずし も 一致 し な い。 パソコン・携帯電話 向けの音楽配信(ダウンロード)については、従来 型携 帯 電 話 か ら ス マ ート フ ォ ン へ の 移行 期で 市 場 が 停 滞 する 中、 平 成 22年度入金予定であった大手事業者の使用料が平成23年度にずれ込ん だこ と に よ り 増 収 と な っ た 。 ま た 、 イ ン タ ー ネ ッ ト ラ ジ オ 等 の 音 楽 配 信(ストリー ム)やIPマルチキャスト8など の動 画等 配 信(ストリーム)が 堅調であった。 しかしなが ら、携帯電話着 信音 サー ビス(着メロ・着うた・着ムービ ー)が引き続き大幅な減収となったこと、平成22年度の徴収実績に人気 ゲームの 配 信 に 係 る 過 年度分 使用 料(2.8億円)を含んでいたため動画等 配信(ダウンロード)も大幅な減収となったことなどから、インタラクテ ィブ配信全体では 、前年度実績を下回っ た。 (6) 補償金 一般社団法 人私 的録 音補償金管理協会(sarah)からの入金額は6千9百万 円で前年度に比べ2千3百万円(25.1%)の減、一般社団法人私的録画補償金 管 理 協 会(SARVH)か ら の 入 金 額 は 3億 9百 万 円 で 前 年 度 に 比 べ 1百 万 円 (0.4%)の減であった。 8 インターネットの仕組みを利用した映像コンテンツなどの多チャンネル配信 種目 目標額 実績額 差額 目標比 前年度比 音楽配信(ダウンロード) 5,225,000 5,012,468 △212,531 95.9% 106.8% 着メロ・着うた・着ムービー 1,662,500 1,443,673 △218,826 86.8% 73.5% 動画等配信(ダウンロード) 475,000 213,557 △261,442 45.0% 44.0% 音楽配信(ストリーム) 722,000 746,361 24,361 103.4% 100.3% 動画等配信(ストリーム) 1,164,000 1,135,247 △28,752 97.5% 137.4% その他 437,810 258,707 △179,102 59.1% 60.0% 合計 9,686,310 8,810,015 △876,294 91.0% 96.4%
私 的 録 音 補 償 金 は 、 私 的 録 音 に 使 用 さ れ る 機 器 の 主 流 で あ る 携 帯 音楽 プ レ イ ヤー 等 が 依 然 と し て 補 償 金 の 支 払 対 象 に 指定 さ れ て お ら ず 、 減 少 傾向に歯止めがかか らなかった。 私 的 録 画 補 償 金 は 、 株 式 会 社 東 芝 を 始 め と す る 一 部 の メ ー カ ー が アナ ロ グ チ ュー ナ ー 非 搭 載 機 器 に 係 る 補 償 金 の 支 払 を拒 否 し て い る 中 、 地 上 デ ジ タ ル放 送 へ の 完 全 移 行 に 伴 い ア ナ ロ グ チ ュ ーナ ー 搭 載 機 器 の 製 造 が 終了したことなどが 影響し、前年度実 績を下回った。 2 違法利用等への 対応 (1) 演奏 演奏会等、社交 場及びカラオケにおける 法的措置の実施件数 は、次表の とおりであった。 ( )内は前年度 刑事告訴 本案訴訟 仮処分 民事調停 支払督促 その他 合計 2件 (1件) 2件 (4件) 24件 (22件) 899件 (949件) 32件 (42件) 11件 (25件) 970件 (1,043件) 前 年 度 に 比べ て 件 数 が 減 少 し たの は 、市 場の 縮 小 に加 え 、適 法利 用 率 の上昇によって無 許 諾利用店が減少し ていること、震災に伴い東北6県に おける法的措置の 実施を控えたことなど による。 なお 、3度の仮処分執行(平成21年9月2日、同月25日、平成22年3月29 日)の都度、執行官が行ったカラオケ機器への封印を破棄するなど悪質な 対 応 を 続 け て い た カ ラ オ ケ 飲 食 店 の 経 営 者 に 対 す る 刑 事 告 訴 事 件(平成 22年9月提起)について、5月、懲役1年6か月(執行猶予3年)の有罪判決が言 い 渡 さ れ た 。 こ れ は 、 カ ラ オケ で の無 許 諾 利 用 者に 対 して 懲 役刑 の 有罪 判決が下された初 め ての事案である。 (2) 録音・出版 ア 法的措置 正 規 品 の 楽 曲 デ ー タ 等 を 無 断 複 製 し た ハ ー ド デ ィ ス ク を 搭 載 す る な ど の 改 造 を 施 し た 業 務 用 通 信 カ ラ オ ケ 機 器 の イ ン タ ー ネ ッ ト オ ー ク シ ョンへの出品や飲食店への リー スを した 事案、海賊版CD-Rを携帯電話 専用オークション サイトに出品した事 案 、海賊版CD-R・DVD-Rをフリ
ーマーケッ ト で販 売 し た 事案 な ど9事案について、12件の告訴をした。 CD、DVD等の複製使用料滞納への措置として、本案訴訟1件、民事 調停5件、支払督促9 1件及び債権執行10 2件を実施した。 イ 違法利用防止の ための活動 不正商 品対策 協議会 の一員として、「第25回ほんと?ホント!フェア in 大阪 許さない!偽ブランド・海賊版・違法ダウンロード」(11月19 日・20日)の開催、「STOP ! ネットでの知的財産権侵害」と題する知的 財産保護のための 啓発ポスター及びリ ーフレットの制作、配 布等に、ま た、楽譜コピー問題 協議会の一員とし て 、作家、演奏者、音楽指導者等 による対談の形式で楽譜コピーの問題点等をまとめた小冊 子「楽譜のコ ピーについてこう 考える」の制作、配布 等に協力し、著作権 保護の重要 性を訴えた。 (3) インタラクティブ配信 ア 法的措置 11月、47都道府県の警察が実施したファイル共有ソフトを使用した 著作権法違反の一斉 取締り11の結果、東北から九州に至る各地で判明し た音楽ファイルの 違法配信8件に加え、無料レンタルストレージサービ ス12を悪用した音楽ファイル等の違法配信など10件について告訴をした。 ま た、 動 画 投 稿(共有)サイト「TVブレイク」を運営するジャストオ ンラ イン株式会 社に 対する 本案訴訟(平成20年8月提起)について、平成 24年3月29日、最高裁が同社の上告受理申立ての不受理を決定した。こ 9 債権 者の申 立て によ り裁判 所書記 官が 債務 者に対 して金 銭の 支払 いなど を督促 する 書 面 を 送 付 す る 制 度(民事訴訟法382条)。この書面の送達後2週間以内に債務者が適法な異 議 の 申立 て を し な け れ ば 、 債権 者 は 確 定 判 決 を 得 た場 合 と 同 様 に 強 制 執 行を す る こ とが でき る 。 10 債務者が第三者に対して有する債権を対象として行う強制執行(民事執行法143条) 11 警察庁によるファイル共有ソフトを使用した著作権法違反の一斉取締りは、平成21年に 初 め て 実 施 さ れ 、 今 回 が3回目となる。今回、対象となったのは、音楽、映画、アニメ、 ゲー ム など の 著作 権 侵 害で 、 全国 で76か所を捜索し、30人を逮捕した。 12 イ ンタ ー ネッ ト に 接 続さ れ たサ ー バの デ ー タ保 存 領域 の 一部 を 利 用者 に 貸し 出 すサ ー ビ ス 。 利 用 者 は イ ン タ ー ネ ッ ト を 経 由 し 、 借 り 受 け た 保 存 領 域 に 音 楽 、 映 像 な ど の デ ー タ を保 存 す る こ とが で き る。 ユ ー ザ ー ごと に 個 別のIDやパスワードが付与され、本人以 外 は ア ク セ ス で き な い よ う に し て い る サ ー ビ ス が 多 い が 、 必 要 に 応 じ て 他 の ユ ー ザ ー に 公開 す るこ と がで き る 機能 を 持つ サ ービ ス も ある 。
れ に よ り 、 協 会 の 主 張 を 認 め 管 理 著 作 物 を 含 む 動 画 フ ァ イル の 送 信 差 止 め と 著 作 権 侵 害 に よ る 損 害 賠 償 約9千 万円 の支 払を 命 じた 東京 地裁 の 判 決(平成21年11月13日)及びこれを支持し控訴を棄却するとした知 財高裁の判決(平成22年9月8日)が確定した。 イ 違法利用防止の ための活動 監視システム(J-MUSE)を引き続き活用し、インターネット上の侵害 情 報 を 効 率 的 か つ早 期 に 発 見 す る こ とに 努 め た 。 発 見 し た 侵 害 情 報 に つ い て は 、 メ ー ルア ド レ ス が 判 明 し た発 信 者 に 対 し て 警 告メ ー ル を 送 信するととも に 、インタ ーネ ット ・ サー ビス・プ ロバイ ダ(ISP)に対し て プ ロ バ イ ダ 責 任 制 限 法13に 基 づ く 送 信 防 止 措 置 を 講 ず る よ う 求 め た 結果、合わせて約10万件の違法ファイルが削除された。 また、P2Pソフトを悪用した違法配信に対しては、「ファイル共有ソ フトを悪用した著作 権侵害対策協議会(CCIF)14」が策定したガイドライ ンに基づき、発信者 に違法ファイルの 削除を求める啓発メー ル約5千件 の送信をISPに要請した。12月以降の要請では、対象となるP2Pソフト をWinnyだけでなくShareを悪用した場合も追加した。 このほか、構 内ネッ トワーク上でのP2Pソフトを悪用した違法配信が 検 知 さ れ た 大 学 等 に 対 す る 警 告 文 書 の 送 付 、 京 都 府 警 と 協力 し た 啓 発 活動15、警察庁からの要請に応じたインタ ーネット・ホットラインセン ター16への協力などの諸活動を通じて、違 法利用の防止に努めた。 13 正式名称は「特定電気通信役務提供者の損害賠償責任の制限及び発信者情報の開示に関 する 法 律」 14 協会を始めとする権利者団体やISP事業者団体などで構成される協議会で、平成20年 5 月 に 発 足 し た 。 フ ァ イ ル 共 有 ソ フ ト を 悪 用 し た 著 作 権 侵 害 が 大 き な 社 会 問 題 化 し て い る こと を 踏ま え 、関 係 者 が採 り 得る 被 害防 止 の ため の 対策 、 必要 な 手 続を 定 めて い る。 15 ファイル共有ソフトを利用した音楽著作物などの違法アップロードを防ぐため、京都府 警 察 及 び 京 都 精 華 大 学 と 共 同 で 、 啓 発 マ ン ガ 「 フ ァ イ ル 共 有 の 落 と し 穴 」 を 制 作 し 、 協 会 及 び 京 都 府 警 の ホ ー ム ペ ー ジ に 掲 載 し た ほ か 、 京 都 府 警 と 共 同 し 、 京 都 府 内 の 中 学 ・ 高校 に 著作 権 制度 の 理 解を 求 める 啓 発文 書 を 送付 し た。 16 警察庁総合セキュリティ対策会議の提言を受け、平成18年6月から、インターネット上 の 違 法 ・ 有 害 情 報 の 通 報 窓 口 と し て 、 財 団 法 人 イ ン タ ー ネ ッ ト 協 会 に よ り 運 営 さ れ て い る。警 察へ の 情 報提 供 、プロ バ イダ な どに 対 す る対 応 依頼 、関 係機 関 など へ の情 報 提供 、 フィ ル タリ ン グ事 業 者 への 情 報提 供 を主 な 事 業と し てい る 。
3 資料 委託者から受理した作品届(新曲及び既存楽曲の権利関係変更)の数は、83 万件(前年度比125%、内国作品7万7千件、外国作品75万3千件)であった。 大 量 の 利 用 曲 目 報 告 を 行 う イ ン タ ラ ク テ ィ ブ 配 信 事 業 者 や 放 送 事 業 者 を 始めとする利用者 からの報告内容の正確 性を高め、分配業 務の効率化・迅速 化を進めるために は、作品届の内容をJ-WID17へ迅速かつ正確 に反映する必 要がある。このた め、作品届オンライン 受付システムの利用 促進や作品届提 出 依頼 リ ストの 送 付18等に よ っ て 、作品 届 が早期 に提出 さ れ る よ う 努 め た 。 また、外国地域において外国の管理団 体 が協会との相互管理 契約に基づく 管 理 を 正 確 に 行 え る よ う 、8月に内国作品約40万曲のデータをCISネット19 へ提供し、平成24年3月にはデータの追加及び更新を行った。そのほか、延 べ1万2千曲の国際票20を外国の管理団体に提供した。 4 分配 イ ン タ ラク テ ィ ブ 配 信 、 放 送等 に お け る 利 用 曲 目 の 報 告 数 等 は 、 次 表 の とおりであった。 J-NOTES J-BASS インタラクティブ配信 放送 有線ラジオ放送 ①報 告 数 対 前 年度 比 12億3,180万 (7億9,230万) 155.4% 638万1千 (546万2千) 116.8% 1億2,527万 (9,445万7千) 132.6% ② 自 動 照 合 で 作 品DBと一 致し なか っ た件 数 4,689万 (4,057万) 82万8千 (82万) 881万1千 (595万4千) 自 動 照 合 に よ る 作 品DBとの 一致 率((①-②)/①) 96.1% (94.8%) 87.0% (84.9%) 92.9% (93.7%) ③ 手 作 業 に よ る 作 品DBとの 照 合が 必 要な 件 数※ 147万 (140万) 33万6千 (35万7千) 11万8千 (11万5千) 手作 業 比率(③/①) (0.17%) 0.11% (6.53%) 5.26% (0.12%) 0.09% ※② の うち 、 曲名 、 権 利者 名 など が 共通 す る デー タ を作 業 用に 集 約 した 件 数 17 作品データベース検索サービス。協会のホームページで一般公開しており、作品の権利 関係 な どを 確 認す る こ とが で きる 。 18 著作者である委託者に、利用実績があるにもかかわらず作品届が未提出である作品のリ スト を 送付 し て、 作 品 届の 提 出を 依 頼し て い る。 19 CISACが開発した作品情報などのデータベースで、加盟する各団体の管理著作物情報を ネッ ト ワー ク 上で 共 有 し、 加 盟団 体 が相 互 に 検索 で きる よ うに す る もの 20 相互管理契約を締結する団体の間で、作品情報を交換する方法の一つとして使用されて いる 標 準書 式 ( )内は前年度
報告数は、インタラクティブ配信を中心に増加の一途をた どっている。 このため、一般社団法人著作権情報集 中処理機構(CDC)との連携を強化す る な ど し て 効 率 的 な 処 理 に 努 め た 結 果 、 表 の とお り 、 手 作 業 比 率 の減 少 に つながった。 し か し なが ら 、 報 告 数 の 増 加に 伴 い 、 手 作 業 に よる 照 合 が 必 要 な 件 数 自 体 は 増加 傾 向 に あ る こ と から 、 よ り 効 率 的 な 処理 を 実 現 す る た め 、業 務 手 順や関連システム の見直しに向けた検討 を行った。 5 システム (1) 基幹システムの再構築 基 幹 シ ス テ ム の 再 構 築 に つ い て は 、 運 用 コ ス ト の 削 減 、 業 務 効 率 の向 上等を目的として、 平成18年度から順次開発を進めている。 平成23年度については、「演奏等分配システム」及び「録音許諾請求 分 配 シ ステ ム 」 の 開 発 作 業 を継 続 し 、 こ の う ち 「 演 奏 会 等 」 に 係 る シ ス テムが平成24年1月から稼働した21。 ま た 、 既 に 基 本 部 分 の 再 構 築 を 完 了 し た 「 作 品 ・ 権 利 者 デ ー タ ベ ース シ ス テ ム 」 、 「 放 送 等 分 配 シ ス テ ム 」 及 び 「 イ ンタ ラ ク テ ィ ブ 配 信 請 求 分 配 シ ステ ム 」 に つ い て 、 作 業 負 荷 の 軽 減 を 目 的 と し て 、 一 部 機 能 を 改 善した。 (2) その他のシス テム 利 用 者 か ら の 許 諾 申 請 や 委 託 者 か ら の 作 品 届 等 の 受 付 を 行 う 各 種 EDI(電子データ交換)システムについて、利用者の利便性向上及び業務の 効率化につながる機 能の改善を施した 。 6 管理手数料実 施 料率 管 理 手 数料 実 施 料 率 に つ い ては 、 事 業 収 入 及 び 事業 支 出 の 予 定 を 精 査 し な が ら 業 務 効 率 化の 進捗 も 織 り 込 み 必 要 に応 じ て 検 討 し て お り 、 平 成23年 度は、次表のとおり、平成22年度に引き下げた5種目の料率を維持した上で、 21 「 演 奏 等 分 配 シ ス テ ム 」 の う ち 、 「 外 国 入 金 」 及 び 「 演 奏 そ の 他 」 に 係 る シ ス テ ム は 、 平成24年度中に稼働する予定である。
放 送 等 及 び 私 的 録 画 補 償 金 の 料 率 を 引 き 下 げ た(平成22年度第13回理事会 (平成23年2月2日開催)決議)。 また 、 第13回理事会(平成24年3月7日開催)において、平成24年度に適用 す る 実 施 料 率 に つい て、 次 表 の とお り、 平成23年度に引き下げた種目の料 率を維持すること に 加え、演奏等を更 に 引き下げることを決めた。 種目 21年度 22年度 23年度 24年度 演奏等 28% 27% 27% 26% 放送等 11% 11% 10% 10% 有線放送等 12% 10% 10% 10% 貸レコード 13% 11% 11% 11% 貸ビデオ 13% 11% 11% 11% 業務用通信カラオケ 11% 10% 10% 10% 私的録画補償金 11% 11% 10% 10% 7 著作権信託契約約款の見直し 平 成22年12月に設置された信託契約約款改正委員会は、著作権の管理の 留 保 又 は 制 限 に 係 る 規 定(第11条及び経過措置)の問題点の検討と見直しに 関 す る事 項 、 著 作 権 信 託 契約 約 款 の 信 託 法 へ の適 合 性 の 検 証 に 関 す る 事 項 等を 諮問事項と し て計4回(第2回~第5回)の会合を開き、市場や協会の管理 の 現 状を 踏 ま え た 上 で 、 ミ ュ ー ジ カ ル 、 オ ペ ラ、 バ レ エ 及 び 演 劇 の委 嘱 作 品 の 管理 方 法 と し て 、 著 作権 信 託 契 約 約 款 に 管理 の 留 保 又 は 制 限 等の 例 外 的な取扱いを設ける ことの是非につい て 検討を重ねた22。 第2 著作権の保護 の拡充及び制度の整 備に関する取組 1 著作権の保護に向けた活動 TPP協定23の交渉項目 として取り上げられた著作権保護期間の延長、私的 22 この検討結果は、平成24年度の会合における検討結果と併せ、平成24年6月の理事会に 答申 さ れる 予 定で あ る 。
23 環太平洋パートナーシップ協定(Trans-Pacific Partnership agreement)。アジア太平洋
地域 に おけ る 高い 水 準 の経 済 の自 由 化を 目 標 に 、平 成22年3月、米国、豪州、シンガポー ル、チリ 、ニ ュ ージ ー ラ ンド 、ブ ル ネイ 、ベ ト ナ ム及 び ペル ー の8か国で交渉を開始した。 平成23年度末現在、マレーシアを加えた9か国で、知的財産分野を含め21の分野について 交 渉 が 行 わ れ て い る 。11月、我が国のほかカナダとメキシコも交渉参加に向けた協議開 始を 表 明し た 。
録画 補償金 の支 払を め ぐ るSARVHと東芝との争いが続いている24私的録 音 録 画 補償 金 制 度 の 見 直 し に つ い て 、 重 要 な 課 題と し て 取 り 組 む と と も に 、 次のとおり、関係省庁等への働きかけ を 積極的に行った。 ① 7月4日、著作権法30条25に関する検討課題を整理するた めに文化審議 会 著 作 権 分 科 会 法 制 問 題 小 委 員 会 が 実 施 し た ヒ ア リ ン グ に お い て 、北 田 常 任 理 事 が 、 デ ジ タ ル 複 製 機 器 が 普 及 す る 一 方 で 協 会 に お け る 録 音 使 用 料 の 徴 収 額 が 減 少 し て い る こ と 、 私 的 複 製 に 関 す る 実 態 調 査 や私 的録音録画補償金 制 度の見直しが必要 で あることなどを訴えた。 ② 平 成24年2月6日、内閣の知的財産戦略本部が実施した「知的財産推 進計画2012」の策定に向けた意見募集に対し、知的財産の活用に偏っ た 施 策 だ け で な く 創 造 ・ 保 護 に も 配 慮 し た バ ラ ン ス の と れ た 施 策 を 講 ず る べ き で あ る こ と 、 創 造 ・ 保 護 に 関 す る 施 策 と し て 、 著 作 権 保 護 期 間 の 延 長 及 び 私 的 録 音 録 画 補 償 金 制 度 の 見 直 し を 早 急 に 実 施 す べ きこ となどを内容とする意見を提出した。 ③ 同年3月21日、国内外における著作権等の課題を整理するために文部 科 学 省 が 実 施 し た 意 見 交 換 会 に お い て 、 北 田 常 任 理 事 が 、 著 作 権 保護 期 間 の 現 状 の 問 題 点 等 を 説 明 し 、 著 作 権 保 護 期 間 の 延 長 は 国 が 主 体的 に検討すべき課題 で あることを強く主張した。 ④ 同 年3月28日、音楽議員連盟26の総会におい て、 菅原理事長が、同連 盟の 平成24年度の活動として、著作権保護期間の延長及び私的録音録 画補償金制度の見 直しに向けた対応を講ずるよう強く要請 した。 2 著作権制度の 整備に向けた活動 6月9日、ベルギーのブリュッセルで開催されたCISAC総会において、都 倉 会 長が 、 我 が 国 に お け る 戦 時 加 算 義 務 の 解 消 に 向 け 、 理 解 と 協 力を 呼 び かけた。
また、10月、11月、野木常務理事がSACEM(フランス)、PRS for Music(イ ギリス)及びASCAP(アメリカ)を訪問したほか、12月にはCISAC理事会に参 24 この訴訟では、一審に続き、12月、知的財産高等裁判所における控訴審でもSARVH側 の請求を棄却する判決が下されたため、SARVHが上告及び上告受理申立ての手続を行った。 25 私的使用を目的とする複製に関する権利制限などを定めた規定 26 音楽、演劇、映画などの芸術・文化振興の課題に取り組むため、昭和52年に超党派の国 会議 員 によ っ て設 立 さ れた 団 体
加した戦時加算義 務の対象となる国の管 理団体27に呼びかけ、戦時加算義務 の解消に向けた具体的な協力を要請した。 さ ら に 、前 記 の 知 的 財 産 戦 略 本 部 が 実 施 し た 意 見募 集 、 文 部 科 学 省 が 実 施 し た 意 見 交 換 会 及 び 音 楽 議 員 連 盟 の 総 会 に おい て 戦 時 加 算 義 務 の解 消 の 必要性等を訴えた。 こうした取組の結 果 、12月の衆議院の外務委員会や平成24年3月の衆議院 の 予 算委 員 会 に お い て は 、 戦 時 加 算 義 務 の 解 消を 求 め る 意 見 が 議 員か ら 出 された。 3 インターネッ ト上の違法利用に対する制度面からの取組 7月7日、総務省に設置された「利用者視点を踏まえたICT28サ ービスに係 る 諸 問 題 に 関す る 研 究 会 」 が ま とめ た 「 プロ バイ ダ 責任 制 限 法検 証に 関す る提言(案)29」の意見募集に対し、インターネット上の違法利用対策として、 各国で 導入が進 みつつあ る 、いわゆるスリースト ライク 制30などを 参考に 、 日 本 の実 情 に 即 し た 類似 の制 度 の 導 入 等 、考 えら れ る方 策 を 可 能 な も の か ら実施すべきである などの意見を提出した。 また、前記の知的財 産戦略本部が実施 した意見募集に対し ても、同旨の 意見を提出した。 第3 国際 1 国際著作権組織との連携 CISAC、BIEMの各会議に出席して国際的な著作権管理に関する諸問題に に つ い て 協 議 し た 。 ま た 、 来 会 し たCISAC事 務 局 長 と の 会 談 、 PRS for Music(イギリス) 及びArtisjus(ハンガリー)の役員と菅原理事長との電話会 議等において、CISACの今後の在り方等について意見を交換した。 27 APRA(オーストラリア)、SABAM(ベルギー)、SAMRO(南アフリカ)、SOCAN(カナダ ) 及びUBC(ブラジル) 28 情 報(Information)や通信(Communication)に関する技術(Technology)の総称 29 この提言では、プロバイダ責任制限法について、運用状況などを踏まえて検証した結果、 発 信 者 情 報 開 示 請 求 の 対 象 と な る 情 報 と し て 携 帯 電 話 の 個 別 識 別 番 号 を 追 加 す る こ と な どを 盛 り込 む べき と し た以 外 には 、現 時点 で 改 正す る 必要 性 は特 段 見 受け ら れな い とま と めた 。 30 違 法利 用 者に 対 し、二 度の 警 告を 行 った 上 で 、ネ ッ トワ ー クへ の 接 続停 止 、罰 金 など の 措置 を 命じ る こと が で きる よ うに す る法 制 度 のこ と。韓 国、ニュ ー ジ ーラ ン ドな ど で導 入 され て いる 。
2 外国地域におけ る管理作品の利用 に 関する対応 外 国 地 域 に お け る 管 理 作 品 の利 用 に つ い ては 、 委 託 者 から 入 手し た 情報 に 加 え 、 協 会 で 独 自 に 収 集 し た 情報 を 、 相互 管理 契 約 を 締 結 して いる 外国 の管理団体に提供し て管理の徹底を求 めた。 ま た 、 国際 的 な 管理 ネッ ト ワー クを 拡充 する た め、SAYCO(コロンビア) との間で録音権 、MRCSN(ネパール)との間で演奏権の相互管理契約をそれ ぞれ締結した。 3 アジア地域の著作権管理に関する対 応 7月及び平成24年3月、CISACアジア太平洋委員会ニューメディア小委員 会 に お け る 電話 会 議 に 参 加 し 、 アジ ア 地 域 に おけ る 音楽 配 信 サー ビス の 許 諾方式について、検 討を行った。 KOMCA(韓国)との間では、9月及び平成24年2月、来会した職員と相互管 理 にお ける 諸問題 等 に つ い て 協 議 を行っ た。 また、10月には、韓国政府か ら 韓 国 の 私 的録 音 補 償 金 制 度 に 関 す る 研 究の 委託 を 受 け て 来 会し た 韓 国サ ン ミ ョ ン 大 学の 講 師 に対 し 、 協 会に お け る 私 的 録 音 補償 金 の 分配 に つ い て 説明した。 このほか、10月、WIPO(世界知的所有権機関)と文化庁とが共催するAPA CEプログラム31の 一 環 とし て 、 フ ィジー 、ブルネイ ・ダル サラーム及 びマ レ ー シ ア の政 府 関 係 者 や 管 理 団 体 の 役職 員に 対し 協会 の 業 務 内 容 に 関 す る 説明を行うなど 、WIPO等の国際機関が実施した各種研修に協力した。 第4 広報 1 実施方針の策定 等 協 会 の 現状 に 即 し た 最 適 な 広報 活 動を 展 開 す る ため 、 主要 メ ディ ア の特 性 を 改 め て 検証 し 、 次 の 三つ の 方 針 か ら なる 「主 要 メデ ィ ア を 活 用 し た 広 報の実施方針」を 策定した。 ・違法利用の防止 やJASRACの役割等に対する誤解を正す 31 文 化 庁 が 資 金 を 拠 出 し WIPOと 共 同 し て 実 施 す る ア ジ ア 地 域 著 作 権 制 度 普 及 促 進 事 業
(Asia-Pacific Copyright Systems Enhancement Program)のこと。協会は、平成6年か らこ の 事業 に 協力 し て いる 。
・JASRACが目標としている施策を実現する ・広範で多様な対象 に向けてJASRACの役割等を着実に周知する ま た 、 こ の 方 針 に 基 づ い て 実施 す る 事 業 の 具 体 的施 策 に 関 す る 事 項 、 音 楽 文 化の 振 興 を 目 的 と す る 事 業 の 具 体 的 施 策 に関 す る 事 項 、 将 来 に向 け た 実施方針の在り方 に関する事項を検討 す るため、9月、広報事業検討委員会 を 設置 した 。同 委員 会は、 平 成23年度下半期及び平成24年度に実施する広 報事業について 、2つの小委員会(インターネット広報小委員会及び音楽文化 振興 事業小委員会)を設置して検討を進めること、未成年者による著作権侵 害 の 事 例 が 増 加 し て い る 状況 を 踏 ま え 、 若 年 層へ の 広 報 に 重 点 を 置 く こ と などを決めた。 2 広報活動 (1) 著作権制度や 協会の業務への正 し い理解を得るため の広報 ア メディア の活用 (ア) インターネット 協 会の ホ ー ム ペ ージ に つ い て 、 対 象 を 小 学 生、 中 高 生 、 一 般 に 分 け て著 作 権 制 度 を 解 説 し た コ ン テン ツ の 追 加、 分 配 の 仕 組 み を 説 明 したコンテンツの更 新など内容の充実を図った。 また、動画投稿(共有)サイト「ニコニコ動画」での公式チャンネル の 開設 や 同 サ イ ト の 「 ニ コ ニ コ 生放 送 」 へ の菅 原 理 事長 の 出 演 に よ り 、 協 会 の 業 務 内 容 の 説明 を 行 っ た ほ か 、 中高 生 を 対象 と し た 携 帯 電話専用のサイトを開設し、著作権制 度への理解を求めた。 (イ) ラジオ 文 化放 送 の 番 組 「 レ コ メン ! 」 に 職員 が 出 演 し て 著 作 権制 度 に つ いて説明したほか、TOKYO FMの番組「SCHOOL OF LOCK!」で 著作権に関するクイ ズ形式のコーナーを放送した。 また、ニッポン放 送 、TBSラジオ、文化放送、TOKYO FMで、適 法な音楽利用を促す ことなどを内容とするCMを放送した。 (ウ) 新聞 小 学 生 の 新 学 習 指 導 要 領 に 授 業 に お け る 新 聞 の 活 用 が 掲 げ ら れ た こ と を 受 け て 購 読 者 が 増 え て い る 小 学 生 向 け の 「 毎 日 小 学 生 新 聞 」
及 び 「 朝 日 小 学 生 新 聞 」 に 著 作 権 制 度 の 仕 組 み を 分 か り や す く 解 説 する広告を出稿し た 。 (エ) 雑誌 小 中 高 生 が 正 し い知 識 を身 に 着 け て音 楽 の 適法 利 用 が 定着 す る よ う、多く の 小中 学校 で 購 読され て いる「少 年写真 ニュース」((株)少 年写真新聞社)や小中高生に人気が高い「Vジャンプ」((株)集英社)及 び「ポップ ティーン 」((株)角川春樹事務所)に適法利用等を呼び掛け る広告を出稿した 。 このほか、エンターテインメント情報等を扱う「ぴあ」や音楽愛好家 向けのフリーペーパー「ぴあクラシック」(いずれもぴあ(株))、吹奏楽愛 好家向けの雑誌「Band Journal」((株)音楽之友社)等に、「こころ音ね プ ロジェク ト」 を 紹介 す る 広告 や 著作権に 関するQ&A形式の記事等を 出稿した。 イ マスコミへの 情報提供 5月24日、けやきホールにおいて定例記者会見を開催し、平成22年度 の事業の概要、東日 本大震災への対応 等 を説明した。 また、協会の行った法的措置、公正取引委員会(公取委)における審判 の状況等について 、プレスリリース等に よって適宜情報を 提供した。 さら に 、11月、意見交換を通じた相互理解を目的として、一般社団 法 人 日 本 新 聞 協 会 に 加 盟 す る 新 聞 社9社 の学芸関 係部長 と都 倉会長及 び役員8人との間で懇談会を開催し、協会から著作権保護期間の延長等 について理解を求めたほか、著作権保護のための方策について意見を交 わした。 ウ 講師の派 遣 等 教育機関 等か らの 要 請を 受 け 、 各 種 講演 、講義 に 延 べ41人の役職員 を講師として派遣 し た。 また、中学・高等学 校の修学旅行生、大 学生、大学院生等、計294人 の来会を受け入れ、 協会の業務等を説 明 した。
(2) JASRAC 賞の選定・表彰 平成22年度に分配額が多かった次の作品をJASRAC賞として選定し、5 月24日、けやきホールで贈呈式を開催、関係する著作者及び音楽出版者 に記念品を贈呈した 。 タイトル 作詞者 作曲者 音楽出版者 金賞 残酷な天使のテーゼ 及川 眠子 佐藤 英敏 (株)テレビ東京ミュージック 銀賞 Butterfly 木村 カエラ 末光 篤 (株)ソニー・ミュージックアーティスツ 銅賞 また君に恋してる 松井 五郎 森 正明 (株)日音 国際賞 バーバパパ世界をまわる 神尾 憲一 (有)ライトリンク・ミュージック 外国
作品賞 ALL YOU NEED IS LOVE JOHN LENNON PAUL McCARTNEY
【OP32】 NORTHERN SONGS LTD MACLEN MUSIC LTD 【SP33】 (株)ソニー・ミュージックパブリッシング (3) 著作権思想の 普及に向けた広報 ア 寄附講座 等 著 作権 や 関 連 ビ ジ ネ ス に精 通 し た 人 材 の 育 成に 寄 与 する た め 、 以 下 の大学院や大学への 寄附講座等を実施 した。 ① 東京大学大学院 「著作権法等奨学研究会(JASRAC)」 ② 早稲田大学 法科大学院 寄附 講 座「著作権法特殊講義」 ③ 関西大学社会 学部 寄附講座「メディア文化とライブ 文化」 ④ 放送大学教養 学 部 寄附科目「著作権法概論」 ⑤ 東北大学法学 部 寄附科目「著作 権制度の役割と課題」 イ シンポジウム 平成24年3月27日、イイノホール(千代田区)において、「大いなるガ ラパゴス第2弾 日本型の新たなデジタル市場の開拓に向けて~コンテ ンツホルダーや権 利 者はプラットフォ ー ムとどう向き合う か~」をテ ーマに「JASRACシンポジウム」を実施した。 このシンポジウム で は、クラウド型サービスの登場等、コンテンツ 32 著 作 者と 契 約を 締 結 した 音 楽出 版 者 33 OPから日本における楽曲の著作権の管理権限を付与されている音楽出版者 (敬称略)
ビジネスを取り巻 く 環境が大きく変わろうとしている中、利用者のニ ーズへの適切な対応 と創造のサイクル の維持・発展とは両立 されるべ きであるとの観点か ら、コンテンツホル ダー、権利者団体等が一堂に 会し、我が国独自 の デジタル市場開拓 の可能性を考察した。シンポジ ウムの 模 様は 、「 ニ コ ニコ動 画 」の「 ニ コニ コ 生 放 送 」 で 生 中 継 さ れ 、 2万人以上が視聴した。 (4) 音楽文化の振 興に向けた広報 ア 「音楽職人が創るステージ」 各 方 面 で 活 躍 し て い る スタ ジ オ ミ ュ ー ジ シ ャ ン に よ る多 様 な ジ ャ ン ルの 演 奏 や 歌 を 提供 する と と もに 、 音楽 制作 の 舞 台裏 や 著作 権の 大 切 さを伝える事業として、12月4日、福島県喜多方市の喜多方プラザ文化 セン ター で「音 楽 職人が 創る ステ ー ジ 」を実施し た34。こ の公演には、 一般招待者のほか、喜多方市に避難している東日本大震災の被災者を招 待した。 イ 「昭和の歌人 た ち」 昭 和 に 活 躍 した 作 家 に 焦点 を 当 て 、 時 代 背 景に 触 れ な が ら そ の 人 物 像や作品を紹介す る 「昭和の歌人たち 」 を下記会場で実施した35。 1月16日 第21回 阿久悠氏 文京シビックホール 2月13日 第22回 星野哲郎氏 練馬文化センター ウ 「ミュージック・ジャンクション」 世 界 各 国 の 音 楽 を 取 り 上げ 、 そ の 分 野 の 研 究者 に よ る解 説 と と も に 代表 曲 を 演 奏 す る 公 開講 座 「 ミ ュ ー ジッ ク・ ジ ャ ン ク シ ョン 」を け や きホールで実施した 。 10月12日 第23回 「知られざる音楽王国、コロンビアの魅力」 12月 7日 第24回 「近代シャンソンの成立と発展」 2月15日 第25回 「中国音楽と箏のあゆみ」 34 この公演は、毎年、都道府県単位で開催地を変更して実施し、公演に先立ち、地元の中 学校 ・ 高校 の 吹奏 楽 部 に対 し 演奏 の 指導 を 行 って い る。 35 この模様は、NHKのBSプレミアムで放送された。
第5 定款の見直 し 1 定款の改正 一般社団法人への移行に合わせ全面的に 改正の上、平成22年4月に施行さ れた定款の実施状 況、同年9月に開催した臨時社員総会における移行後初の 役 員 選任 の 経 験 、 こ れ ら に 対 す る 会 員 の 意 見 等 を 踏 ま え 、 社 員 総 会、 役 員 選 任 に関 す る 事 項 等 を 中 心 と し た 定 款 の 見 直 しに つ い て 検 討 し て いた 定 款 改正委員会(同年12月設置)が、定款の一部を改正することが適当であるとす る検討結果をまとめ、第8回理事会(平成23年10月5日開催)に答申した。 同 答 申 を 受 け 、 理事 会 は 定 款 改正 案 を 作 成 、 改 正 案は 同 年11月開催の臨 時社員総会において 決議され、同年12月1日施行された。 主な改正点は、以下 のとおりである。 ① 社員総会の議 長 社 員 総 会 に 出席 し た 正 会 員 の 中 から 当 該 社 員 総 会 の 同 意 を 得 て 理 事長が指名する制 度を改め、理事長が務 めることとした。 ② 正会員理事候補 者の選出方法 総 正 会 員 の30分の1以上から推 薦を 受けた立候補者 全員 をそのま ま 理 事 候 補 者 と し て 社 員 総 会 に 諮 る 制 度 を 改 め 、 社 員 総 会 に 諮 る 候 補者を定 数(各区分6人)まで絞り込むために、社員総会前に「正会員 理事候補者選挙」を 実施することとした 。 な お 、 立 候 補 に 必 要 な 推 薦 人 の 数が 多 す ぎ る と の 正 会 員 か ら の 意 見 等 を 受 け 、 正 会 員 理 事 候 補 者 選 挙 に 立 候 補 す る た め に 必 要 な 推 薦 人の数を減らし、定 数である10人とした。 ③ 会長選挙 正 会 員 理 事 候 補 者 の 選 出 方 法 の 変 更 に 合 わ せ 、 立 候 補に 必 要 な 推 薦 人 の 数 を 総 正 会 員 の30分の1以上から定数である40人に改めるな ど、所要の変更を 行った。 ④ 監事の選任に 係る年齢制限 学識 経験 者 等 区 分 の 外 部 監 事 の 選 任 に 係 る 年 齢 制 限 を緩 和し 、65 歳未満を70歳未満に引き上げた。
2 定款細則の整備 定 款 の 改正 に 伴 い 、 関 連 す る 定 款 細 則 に つ い て も 整 備 が 必 要 と な っ た た め、第10回理事会(12月7日開催)において、以下の規程の廃止・制定を決議 した。 【廃止した 規程】 役員の選任に関す る 規程 会長の選任に関する 規程 社員総会及び理事 会の運営に関する規程 委員会に関する規 程 【制定した規 程】 役員及び会 長の選任に関する 規程 社員総会及び理事 会の運営に関する規程 委員会に関する規 程 第6 会長及び正会 員理事候補者選挙 会長選挙については 、立候補者が現任の 都倉俊一会長一人であったため、 定 款 細則 「 役 員 及 び 会 長 の選 任 に 関 す る 規 程 」に 基 づ き 、 無 投 票 で 当 選 人 となり、平成24年4月1日付けで次期会長に就任することとなった。 正会 員理事候 補者選 挙に ついては、全ての選任区分(作詞者区分、作曲者 区分、音楽出版者区分)において立候補者の数が定数(各6人)を上回ったこと か ら 、平 成24年3月、投票が実施され、各区分ごとに得票数上位6人ずつが 当選 人として決定し た。 当選人は、会長 が推薦 するその他の役員(学識経験 者等区分の理事及 び 全ての監事)候補者と併せ、同年6月に開催予定の定時社 員総会に次期役員 選任の議案として諮られる予定である。 な お 、 会長 及 び 役 員 の 選 任 に当 た っ て 候 補 者 が 欠格 事 由 に 該 当 し な い こ と を 確認 す る 業 務 手 順 に つ い て 、 東 京 都 暴 力 団 排 除 条 例 に 対 応 す る 確 認 事 項を盛り込むなど して内容を強化した。
第7 東日本大震 災への対応 1 会員及び信託 者の被災状況の確認 被 災 地 域 在 住 又 は 所 在 の 会 員 ・ 信 託 者 の 安 否 を 確認 す る た め 、 震 災 発 生 直 後 から 個 別 の 連 絡 を 試 みる と と も に 、 協 会 のホ ー ム ペ ー ジ で 情 報 提 供 を 求めるなど、状況の確認に努めた。 2 こころ音 ね プロジェ クト 震 災 の 被災 地 の 復 興 と 音 楽 文化 の 振 興 を 音 楽 作 品に よ っ て 継 続 的 に 支 援 するため、「こころ 音ね プロジェクト」を立 ち上げ、 ① 会 員・信託者 が著作物使用料 の一 部 を震災 復興支援基金(こころ音ね 基 金)に拠出する取組 ② 被 災者 の 心 の 支 援 を す る た め に 会 員 ・ 信 託 者が 創 作 し た 作 品 を 募 集 してホームページ等で公開する取組(こころ音ね うたアクト) への参加を募った。平成23年度末現在の参加者は、147作品82委託者(うち、 ②26作品31委託者36)である。なお、会員・信託者のほか、プロジェクトの 趣旨に賛同した外 国の管理団体37からも基 金への寄附等を受 けた。 ま た、 会 員 ・ 信 託 者 の プ ロ ジ ェ ク ト へ の 更 な る 参 加 を 募 る と と もに 、 プ ロ ジ ェク ト の 意 義 を 広 く 一般 に 周 知 し 協 力 を 得る た め 、 協 会 の ホ ー ム ペ ー ジ、動画投稿(共有)サイト、会報、パンフレット等を活用した広報を実施し た ほ か、 趣 旨 に 賛 同 し た 有線 放 送 事 業 者 の 協 力を 受 け 有 線 音 楽 放 送に プ ロ ジェクト専門のチ ャ ンネルを開設した 。 3 利用者への対 応 (1) 被災地域の飲食店等における音楽利用 岩 手 県 、 宮 城 県 及 び 福 島 県 の 全 域 と 青 森 県 、 茨 城 県 及 び 千 葉 県 の 災 害 救 助 法 適用 地 域 に 所 在 し 、 年間 の 包 括 的 利 用 許 諾契 約 を 締 結 し て い る 飲 食店、ホテル、旅館 、CDレンタル店、有線テレビジョン放送事業者等に おける音楽利用について、平成23年4月から9月までの6か月間、著作物使 用料を徴収しないこ ととした。 36 こころ音うたアクトの参加作品は、①にも参加している。 37 SACENC(ニューカレドニア)、SOZA(スロバキア)及びUBC(ブラジル)
(2) チャリティー コンサート等 被 災 者 支 援 及 び 被 災 地 復 興 の た め の チ ャ リ テ ィ ー コ ン サ ー ト 等 に お け る 演 奏 利用 、 プ ロ グ ラ ム 、 チ ラ シ 等 に お け る 出 版利 用 に つ い て 、 無 償 許 諾 の 要 請が あ っ た も の に 対 し 、 出 演 者 に 報 酬 が ない こ と 、 入 場 料 収 入 が 全額寄附されること などを条件に、無 償で許諾することとした。 (3) 公共図書館による蔵書の複製・公衆送信 震 災 に よ っ て 公 共 図 書 館 が 閉 館 し て い る 地 域 の 個 人 ・ 団 体 か ら の 求め に 応 じ て 公 共 図 書 館 が 行 う 蔵 書 の 複 製 、FAX・メールによる公衆送信に つ い て 、 無 償 許 諾 期 間 経 過 後 は 廃 棄 す る 旨 を 複 製物 に 表 示 す る こ と を 条 件に、平成23年9月まで無償で許諾することとした。 (4) チャリティーCD等 被災地復興 のためのチャリティーCD等のうち、無償許諾の要請があっ たものに対し、収益 の全額寄附及び関 係権利者全員の同意を 条件として、 CD等への複製及び収録曲の公衆送信を無償で許諾することとした。 4 義援金 5月19日、被災者支援及び被災地復興のため、協会の一般会計から義援金 3,000万円を日本赤十字社に寄附した。 また、4月8日から9月30日までの間、義援金を募り、10月14日、会員・信 託者、協会の役 職員・OB、KOMCAから寄せられた総額449万5,007円(利息 を含む。)を日本赤十字社に寄附した。 5 仙台支部の再開 平 成23年3月14日に閉鎖して本部内に仮事務所を設置していた仙台支部 に つ いて 、 仙 台 市 内 中 心 部 の ラ イ フ ラ イ ン が 復旧 し 、 入 居 し て い るビ ル の 安全性が確認でき たことから、5月9日、仙台市での業務を再開した。
第8 公正取引委 員会への対応 1 審判事件 平 成21年2月に公取委が下した排除措置命令の取消しを求める協会の審 判請求によって同 年7月に開始した審判手続は、6月1日の第13回審判をもっ て 終 結し た 。第13回審判では、前回の審判で公取委から最終意見書が提出 さ れ た こ と を受 け 、 こ れ ま で の 協会 の 主 張・ 立証 を 整理 し た 最終 意見 書 を 提 出 し た 上 で、 排 除 措置 命令 に は 前 提 と した 重要 な 事実 に 誤 り が あ る こ と を改めて強調する 意 見陳述を行った。 平成24年2月2日には、公取委の審判官38か ら、 協 会 及び 審 査 官 の主 張 ・ 立 証 を踏 ま え 、 協 会 の 放 送 分 野 に お け る 徴収 方法 は 私的 独 占 に該 当し な い た め 排 除 措 置 命 令 を 取り 消 す べ き で あ る とす る 内 容 の審 決 案 が協 会に 送 達 された。 な お 、 公 取 委 は、 審 決 案 、 事件 記 録等 の 内 容 を 調査 し て最 終 的な 判 断と なる審決を下すこと になる。 2 事件記録閲覧 謄写許可処分取消請求 事件 5月9日、審判事件の利害関係人による事件記録の謄写申請に対して公取 委がこれに応じる決 定を下したことを 受 け、5月20日、協会の機密保持を図 るため、東 京地裁にこの決定の取消し を 求める訴え(本案訴訟)を提起すると ともに、執行の停 止 を申し立てた。 執 行停 止 の 申 立 て に つ いて は 、6月9日、同地裁が協会の申立てを認め、 本 案 訴 訟 の 第一 審 判 決言 渡 し ま で の 間 、 公取 委の 決 定 の 効 力 を停 止す る と の決定を下した。 本 案訴訟 につい ては 、 計3回の口頭弁論が開かれ、相手方(国)から請求の 棄 却 を求 め る 答 弁 書 が 提 出 さ れ たこ と か ら、 答弁 書 への 反 論 と反 論を 根拠 付ける証拠の提出 を 行った。 38 公取委は、委員長及び4人の委員で構成する委員会の下に事務総局を置き、事務総局に 所属 す る審 判 官が 審 判 を主 宰 し 、同 じ く事 務 総 局に 所 属す る 審査 官 が 独占 禁 止法 違 反事 件 の審 査 や審 判 にお け る 違反 事 実の 主 張立 証 を 行う 。
第9 その他 1 会議の開催 (1) 社員総会 ア 定時社員総会(6月14日) [報告事項] 平成22年度事業報告・決算報告の件 イ 臨時社員総会(11月22日) [決議事項] 定款一部変更の件 【可決】 (2) 理事会 定例理事会 12回 臨時理事会 1回 (3) 監事会 13回 (4) 委員会 広報事業検討委員会 3回 信託契約約款改正 委員会 4回 定款改正委員会 6回 分配委員会 3回 編曲審査委員会 4回 2 会員及び信託者の異動 (1) 会員の異動 ア 正会員の異動 平成22年度末現在正会員数 1,396者 平成23年度資格取得正会員数 38者 平成23年度資格喪失正会員数39 31者 平成23年度末現在正会員数 1,403者 39 準 会員 ・ 信託 者 への 変更 、 契約 解 除、 死 亡 など
イ 著作者、音楽出版者等正会員数(平 成23年度末現在) 作詞者 236 者 作曲者 281 者 作詞作曲者 632 者 音楽出版者 254 者 計 1,403 者 ウ 著作者、音楽出 版者等準会員数(平 成23年度末現在) 作詞者 1,257 者 作曲者 884 者 作詞作曲者 1,512 者 音楽出版者 531 者 著作権の承継者(相続による承継者) 252 者 著作権の承継者(相続による承継者を除く) 13 者 計 4,449 者 (2) 信託者の異動 ア 信託契約数の 異動 平成22年度末現在信託契約数 15,552件 平成23年度信託契約新規締結数40 502件 平成23年度信託契約終了数41 118件 平成23年度末現在信託契約数 15,936件 イ 著作者、音楽 出 版者等信託契約数(平成23年度末現在) 作詞者 4,445 件 作曲者 3,348 件 作詞作曲者 5,402 件 音楽出版者 2,710 件 著作権の承継者(相続による承継者を除く) 31 件 計15,936件 40 音 楽出 版 者事 業 部と の事 業 部を 単 位と す る 信託 契 約33件を含む。 41 契 約期 間 の満 了 、契 約解 除 など
3 職員の状況 平成23年度末現在の職員数 男 女 計 本部 175 134 309 支部 121 45 166 計 296 179 475
内部統制システム の 整備に関する基本方針42 Ⅰ 内部統制システ ムの整備に関する 基本的な考え方 当協会は、「音楽の著作物の著作権を 保護し、あわせて音楽の著作物の利用 の 円 滑 を 図り 、 も っ て 音 楽 文 化の 普 及発 展に 寄与 する こ と」 を目 的と して 掲 げ 、 音楽 の著 作 物 の 著 作 権 に 関 す る 管理 事業 、音 楽文 化 の振 興に 資す る事 業 などを通じて実践している。 当 協 会 は 、 こ れ らの 事 業 の 運 営 に つ いて 、 その 指 針 と な る 「JASRAC行動 指 針 」 に 基づ き 、 コ ンプ ライ アン ス を最 優先 して 適切 に 行 う と と も に 、 次 の とおり内部統制シ ステムの整備に関す る 基本方針を定める。 Ⅱ 内部統制シス テムに関する体制の整 備 1 理 事 及び 使 用 人 の 職 務 の 執 行 が 法令 及び 定款 に 適 合 する こと を確 保す る ための体制(第90条 第 4項 第5号及 び 法人 法 施 行規 則 第14条 第4号関 連 ) 理 事 及 び職 員 等が 、法 令及 び定 款 を 遵 守 す る こ と は も とよ り、 高い 倫理 を持ち、適切に職務 を執行していくた めに、以下の取組みを行う。 (1) 「コンプライアンス推進規程」等の業務規程に基づき 、当協会の社会 的信頼の維持及び 向上に資するための体 制を整備するほか、公益通報者 保 護 に関 する 体制 を 整 備し 、理 事 及び 職 員等 の 適 切 な 職 務 執 行 を 行 う 。 (2) 理事 及 び 職 員 等 に対 し て 、 定 期 的 に 研修 等 を実 施 し て 、 法令 及 び定 款 等違反を未然に防 止 する。 2 理 事 の 職 務 の 執 行 に 係 る 情 報 の 保 存 及 び 管 理 に 関 す る 体 制 (法 人 法 施 行 規 則第 14条第 1号 関 連) 理 事の 職務 の 執行 に係 る情 報の 管 理 を 行い 、適 正か つ 効 率 的 な 職 務 執 行 に資するため、以下 の取組みを行う。 (1) 理事 の 職務 執 行 に係 る 情 報 と し て 、 理事 会 等 主 要 な 会 議 の議 事 録、 社 内 決 裁 に 係 る 起案 書 、 各 種 契約 書 等 を 「 文 書 処 理規 則 」等 の 業 務 規 程に 42 この方針は、平成22年度第1回理事会(平成22年4月7日開催)において決議したものであ る が 、 法 令 上 、 内 部 統 制 シ ス テ ム の 体 制 の 整 備 に つ い て 決 議 が あ る と き は そ の 内 容 の 概 要 を 事 業 報 告 の 内 容 と し な け れ ば な ら な い(法人法123条2項、法人法施行規則34条2項2 号)ため、掲載している。 参考資料