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口腔

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Academic year: 2021

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口腔 顎顔面解剖学

全国歯科技工士教育協議会  編集 最新歯科技工士教本 全国歯科技工士教育協議会   編集

最新歯科技工士教本

D en ta l T ech no lo gy

(2)

歯の定義

 ヒトの歯(teeth)の縦断面からは,さまざまな構造物が観察できる(図 1-1).ヒ トの歯には外側からエナメル質(enamel),象牙質(dentin),セメント質(cementum)

が認められ,内部には歯髄(dental pulp)が存在する.歯は歯槽骨(alveolar bone)

の中に歯根膜(periodontal membrane)を介して植立し,周囲を歯肉(gingiva)

1

1 歯の概説

到達目標

① 歯の生物学的特性を述べる.

② 歯の外形と内形を説明できる.

③ 歯の種類と名称を列挙できる.

④ 歯の記号と歯式の表示法を説明できる.

⑤ 歯の方向と部位を表す用語を説明できる.

⑥ 歯の形態を説明できる.

⑦ 歯の植立様式を説明できる.

⑧ 永久歯の形態的特徴を列挙できる.

⑨ 歯の組織の基本的構造を説明できる.

⑩ 歯周組織の基本的構造を説明できる.

エナメル質 象牙質 歯髄 歯肉

歯槽骨 セメント質 歯根膜

神経,血管

図 1-1 ヒトの歯の縦断面

(3)

口腔・顎顔面解剖学

(3)歯髄腔

 歯の外形にほぼ一致している.髄室は近遠心的に幅が広く,唇舌的に薄い.髄室か ら根管にかけてなだらかに移行し,境界は不明瞭である.根管は一根管で,側枝や分 岐根管は少ない.

2)上顎側切歯(

upper lateral incisor,図 2-6

 上顎中切歯の補助的役割を果たしている.上顎中切歯と比較して,以下の相違点が 認められる(図 2-7).

 ①上顎中切歯よりも小さい(矮小化).

 ②全体に丸みを帯びる(鈍円化).

 ③異常形態の出現:盲孔,斜切痕などの諸形態が出現しやすい.

 ④異常歯の出現:円筒歯,円錐歯など異常歯が出現しやすい.

唇側面 舌側面 近心面 遠心面 切縁

唇側 唇側

唇側

舌側

舌側

図 2-6 上顎右側側切歯

2 1

歯頸部の狭窄が弱い

歯頸部の狭窄が強い

2 1

図 2-7 上顎中切歯と上顎側切歯の相違

(4)

8.頭蓋の骨

蝶形骨 頭頂骨

鼻骨

涙骨

頰骨

上顎骨

下顎骨 前頭骨

下鼻甲介 眼窩

梨状口

図 8-2 頭蓋を構成する骨(前面)

冠状縫合

ラムダ縫合

頭頂骨

後頭骨 矢状縫合 前頭骨

図 8-3 頭蓋冠を構成する骨(上面)

蝶形骨 頭頂骨 前頭骨

涙骨 上顎骨

頰骨

下顎骨 鼻骨

節骨

側頭骨 後頭骨

図 8-4 頭蓋を構成する骨(側面)

下顎骨

後頭骨 側頭骨

頭頂骨

図 8-5 頭蓋を構成する骨(後面)

(5)

11.口 腔

る.

 ②下縦舌筋:舌下面の近くでオトガイ舌筋と舌骨舌筋の間を舌根から舌尖に向かっ て縦走する.舌尖を下方に下げる.

 ③横舌筋:舌中隔から起こって舌縁の方向に横走する.舌を高くする.

 ④垂直舌筋:オトガイ舌筋の外側を垂直に走る.舌を平坦にする.

咽頭と喉頭

 咽頭と喉頭はどちらもいわゆる「のど」のことであるが,医学的には咽頭(phar- ynx)と喉頭(larynx)に分かれる(図 11-1213).

1)咽 頭

 咽頭は簡単にいうと「のどの奥」のことで,食物と空気の共通の通路で,両者は前 後に交差している.しかしながら,食物と空気は同時に交差せず,空気が優先され る.食物が通過する際,すなわち,嚥下の際にはいったん空気の流れを止めて,食物 を嚥下する.

 咽頭は,頭蓋底から始まって,第 6 頸椎の高さで終わる約 12 cm の漏斗状の管で,

喉頭および食道へと続く.咽頭は鼻部,口部,喉頭部の 3 部に区分される.それぞれ

「鼻腔の後ろ」「口腔の後ろ」「喉頭の後ろ」である.

 咽頭鼻部は鼻腔の後方で,耳管咽頭口より耳管(ユースタキオ管)によって中耳

(鼓室)とつながっており,鼓室内の気圧調節に関わっている.乳幼児では耳管が短 く,しっかり閉じていないため,中耳炎を起こしやすい.鼻部の上後壁(天井)の粘 膜下には咽頭扁桃,鼻部の外側壁の耳管咽頭口周辺には,耳管扁桃というリンパ組織 があり,口蓋扁桃,舌扁桃を合わせてワルダイエルの咽頭輪とよばれる.

 咽頭口部は口腔の後ろのことであり,口峡よりも後ろをいう.

6

鼻腔

甲状軟骨 鼻腔

軟口蓋

食道

軟口蓋

食道 咽頭

喉頭蓋 喉頭蓋

甲状軟骨

咽頭 蝶形骨洞

蝶形骨洞

図 11-13 頭部正中断 鼻腔

口腔 喉頭蓋

喉頭

気管 食道

食道入口部 咽頭喉頭部 咽頭口部 咽頭 咽頭鼻部 呼吸

嚥下

図 11-12 咽頭と喉頭の位置関係

(6)

口腔・顎顔面解剖学

上顎右側中切歯(ワックス棒)

ワックス編では,1.5 倍大の顎模型を見本として用いた(図 12-1 参照).なお,今回 の模型が歯形彫刻用にあらかじめ拡大してあるので,展開図は原寸大で描けばよい.

図 13-64 基準点を正確にマーキングする.マー キング法にはさまざまな方法がある.図は専用テン プレートを用いた星取り技法である.

図 13-65 最大豊隆部が 15 mm に満たない面につ いてはあらかじめ削除し,平滑面にしておく(ブ ロック形成).

図 13-66 製作手順は石膏もワックスも変わらな い.第三角法の各面の外形を繋げるように,余剰部 分を削合していく.

図 13-67 舌側の形成をする.

図 13-68 唇側面の形成をする. 図 13-69 舌側の辺縁隆線を形成する.

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参照

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