2.西谷の地区組織
著者 西村 陽一
雑誌名 金沢大学文化人類学研究室調査実習報告書
巻 23
ページ 11‑18
発行年 2008‑03‑31
URL http://hdl.handle.net/2297/9705
Z・西谷の地区組織
西本陽
蝋聯聯蝋噸に地地地地かにめののののほり肌附翻概柵初姉
●●●●●●●■■■ユ〔ロ〃々ヘユロ》・佃』・再こ、)一(叩〉【四J,
1.はじめに
以下では、下谷、菅谷、栢野、我谷について、それぞれの町内会組織について記述したのち、
西谷単位で組織され、各町内の高齢者が参加している「西谷宝寿会」について報告する。これら の記述は、主に各町内の町内会長さんからのご教示および提供いただいた町内会資料にもとづい
ている。
2.下谷の地区組織
町内会三役として、「区長」1名と「副会長」2名(「前役」と「相談役」)があり、それぞれ任 期一年で、同じ人が「前役」→「区長」→「相談役」の順で務めてゆく。「前役」の選び方は、下 谷の6班の持ち回りで、各班で「もめてもらう」(相談してもらう)とのことである。三役に書記
(事務局)をあわせて四役で、月に一度、役員会を開き、納税の打合せなどを行なう。書記(事 務局)は会計を兼ねる。また、四役に班長6名を加えた会合も適宜開かれている。
このほかの役としては、「体育委員」、「常備消防団員」、「防犯交通推進隊」、「子供会育成委員」、
「白山神社氏子総代」などがある。体育委員は1人(任期一年)で、町民運動会(山中町のもの)
や町内体育レクリエーション(下谷のもの)などの企画を行なっている。「常備消防団員」は1人
11
だが、ここ5~7年ほどは、なり手がないために、同じ人が務めている。「防犯交通推進隊jも1 人で、お祭りなどの行事での交通整理などを行なう。「自衛消防隊」には、団員20名ほどがいて、
隊長がいる。町で自前のポンプをもっている。「子供会育成委員」には、一年任期の長が1人いて、
主な仕事は8月24日に開かれる地蔵盆の世話である。さらに、夏休みには子供たちのラジオ体操 を行なう。「白山神社総代」は各班に1人ずつ、計5人がいる。3年ごとに少しずつ交代するとい
う。
2005(平成17)年に加賀市と合併する以前は、年度は1月から12月までであったが、現在は4 月から翌年3月までとなっている。現在、町内会の総会は年に一度、4月の第一日曜日に開かれ、
事業報告、予算案報告、新役員紹介のあとで、懇親会となる。以前は総会は新年会を兼ねたもの で、1月第一日曜日に旅館で行なわれていた(現在は、経費節減のために、町内会の会館に場所を 変えている)。午後3時頃から、会計報告、新年度の計画案、新役員の紹介などをして、6時ごろ からは懇親会となっていた。参加者はほとんどが男性である。
区費については、4役と班長とで話し合って各世帯の等級を決める。これは家族数や財産などに よるものであるが、かつては10等級ぐらいに、現在よりももっと細かく分けられていた。現在は 月額500円、1,000円、1,500円、2,000円と4級に分かれる。下谷内の旅館からは、年額84,000 円をもらう。集められた「お金」は、事務局が管理する。「不在地主」(住民票があるが町内に居 住していない世帯)には「こもんなり」(特別区費)が課される。葉書で連絡して、請求されるが、
下谷には40世帯ほどの不在住人がいるという。
下谷町会は5班に分かれる。このうち「四班」をふたつに分けることがあり、6班として計算す ることもある。班費は班会のために使う。
3.菅谷の地区組織
町内会の役員として、「町内会長」(昔は「区長」と言った)と「副会長」(「前役」と「後役」
ひとりずつ)がおり、これらを「三役」と呼ぶ(一年任期)。菅谷の12班の「班長」が「予備選 挙」し、その後で住民が選挙する方法をとっている。3月第三日曜日の「最終総会」では、午後1 時ごろにまず班長が集まり、午後2時ごろより「予備選挙」を行なう。各班長が、次の「相役」
にふさわしい人を2名連記し、そのうち上位3名の名前が黒板に書かれ、午後3時頃から、住民 がそのなかから選挙するのである。選ばれた人は、「前役」をやった後で、「町内会長」となり、
翌年は「後役」を務める。
このほかに「菅谷町名誉顧問」1名、「班長」12人、「氏子総代」3人(3役と同じ仕組みで交代 してゆく)、農業部の部長・副部長各1名、林業部の部長1名、副部長1名、会計1名、委員2名、
12
「菅谷青年会」の会長、副会長、会計各1名、「菅谷婦人会」の会長、副会長、会計各1名、「自 衛肖防隊(自主防災会)」の隊長1名、副隊長2名、隊員8名、「菅谷町子供会」の会長1名、連 合育成委員1名、会計1名、育成委員2名などの役がある(「平成19年度菅谷町内役員名簿」)。
町内会の総会としては、「初総会」と「最終総会」とがある。初総会は、4月の第二日曜日に開 かれ、新年度区費計算のための「課数」(後述)を決める。新年には別に、1月1日に「新年祝賀 会」をする。最終総会では会計報告が行われ、上述の通り、「前役」つまり次期に町内会長となる 者を決める選挙が行われる。
町会費(区費)は、アパート住まいの人からは、アパート全体で年間で決まった額を徴収する。
持ち家の人は、山や田の所有状況によって、1等級から7等級まで、7つに等級分けされている。
この等級分けによる町会費の計算は、大変細かく体系だったものである。1等級の家は10戸あり、
年間3400課数を払うことになっているが、現在の計算では1課数は8円とされる。2等級の家は 12戸あり、年間2,400課数を負担することになっている。1課数の値段は、災害などにより変動し、
そこから4月に予算案が出される。町会費は、納税組合が、水道料金、固定資産税などと一緒に 集め、毎月3日の「納税の日」に会館にもってきてもらう])。区費は、「道路愛護」作業経費や、
初総会と最終総会後の飲み物代などに支出される。
表1菅谷町会の区費計算例
|iif垂平成19(2007)年度は、l課数=8円で計算
(区長からの教示にもとづき、筆者作成)
菅谷町は12班に分かれ、各班に「班長」がいる。そのほかの役は、班により「会計」や「レク リエーション委員」がいたりで、さまざまである。各班は月に1,000~2,000円の班費を集めてい る。町内会長は毎月24日に班長会を招集し、「役員会」をする。その後、26日から30日のあいだ に各班で班会を開き報告をし、班費を集め、「預金講のようなものをする」。班会は、班員の自宅 で持ち回りで行われている。協同作業をするなどの関係上、昔から班としての結びつきは強いそ うである。例えば、五班では毎月27日の夜に「預金講」を行なっている。班費を3,000円徴収し、
1,000円を班費とし、残り2,000円を一年おきに行く旅行資金に積み立てるのである。
13 等級 世帯数
(世帯) 課数 金額 (円)
1等級 10 3,400 27,200
2等級 12 2,400 19200
3等級 25 1,800 14,400
4等級 38 1,100 8,800
●●● ●●● ●●● ●●●
7等級 10
合計 190,000 1,520,000
班の仕事には、「草スリり」や「ごみ当番」などがある。草x'」のあとには、班の人達で飲み食いを する(晴れたらバーベキュー)。回覧板は通常は班のメンバーのあいだで回されるが、明日台風が 来ると力能登半島地震の義損金募集などの、緊急H寺には班長がメンバーそれぞれの家に資料を配 る。祭には班単位で参加し、山中節などを踊る。葬式が出た場合には、班から香典をだす6
「菅谷町子供会」の中心行事は、8月24日夜に行なわれる地蔵盆である。2,3年前までは、菅 谷の地蔵5ヶ所を子供が回ってお参りしていたが、夜道が危ないとの親の意見があり、もってく
ることのできる地蔵のみを町内会館広場まで運び、まとめてやってしまうという(これには反対 意見もある)。子供たちは、折り紙を折ったり、お寶銭をしてくれた人に歌を歌ったりする。子供 のいる親はお菓子を用意し、子供の名前を書いたのしを張ったお菓子をお地蔵様にお供えする。
帰り際に、お菓子は子供たちに分けられる。地蔵盆のほか、秋祭りでは、子供たちがみこしを担 いで山中プリンスホテルまで歩き、Aコープでジュースを飲んで会館に戻ってくる(子供神輿)。
「菅谷青年会」は15歳から30歳ぐらいまでの人が加入する。役員には、「会長」、「畠11会長」、「会 計」(それぞれ1名)がいる。
「菅谷婦人会」の役員には、「会長」、「副会長」、「会計」(それぞれ1名)がいる。婦人会は年 間を通じて、町の清掃活動、八幡神社清掃、健康講座、ほかの婦人組織との会議への参加、「こい こい祭」輪踊り参加、山中温泉地区運動会への参加などさまざまな活動を行っている(「平成18 年度菅谷町婦人会事業経過報告書」)
老人会としては、西谷全体を単位とする「西谷宝寿会」に加入している(後述)。
4.栢野の地区組織
町内会役員としては、「町会長」1名、副会長2名(「前役」と「後役」)がいる(それぞれ任期 一年)。これらは住民の選挙もしくは話し合い、区長の推薦などにより決められる。話し合いは区 長の推薦で合意があれば、選挙は行わない。任期は1年で、4月から翌年3月まで務める(合併で 加賀市となる以前には、1月から同年12月までが任期であった)。
そのほかの役員と組織には、「理事」「消防団員」「自警団」「青年団」「婦人会」などがある。「理 事」は3,4人いて、お金の集金と書記の仕事をする。任期が一年で、選挙で選ばれる。しかし、
理事の経験がないと町会長にはなりにくいため、3,4年務めることが多いという。「消防団」は加 賀市消防団分団であり、隊員が2人いる。「自警団」は、もともとは自衛消防の組織であった。現 在は6人ほどいて、かつては35歳ぐらいまでし力務めなかったが、今ではほとんど皆この年齢を 超えてしまっているので、全員でやる形となっているという。「青年団」は、かつては山中全体の 運動会の地区大会で盛り上がるなど、活発だったが、子供が少なくなって自然消滅し、現在では
14
存在しない。栢野の大杉のしめ縄づくりは、青年会から自警団の仕事に変わった。「婦人会」は栢 野のものがあり、一世帯ひとりは加入しているという。老人会としては、「西谷宝寿会」(後述)
に入っている。
興味深いのは「自警団」が、住民のお祝いやおくやみの際にお金を支出するという慣行である。
住民の葬儀の際には、町からの香典が払われるが、住民は同じ額を村に返金する。お祝いの機会 には、「五五祝」(数え年25歳)、「初老」(数え年42歳)、還暦の祝いがある。「五五祝」は、男性 だけのもので、各家で祝うが、客を呼んで賑やかにやったり、お参りをしたりする。「初老」にも、
人を呼んで、「親睦を深める」。福井県北部で行なわれているような「八+八」の祝いはない。こ れらの機会には、町からお祝い金が支払われる。
町内の「総会」は「寄合」とも呼ばれ、4月、8月、3月の年3回開かれる。4月には「新年度 初めの寄合」が、夕方または夜早い頃から開かれる。かつては、1月3~5日ぐらいに区長の家で、
食事したりお酒を飲んだりして、-日かけてやっていたという。8月の寄合は「盆寄合」と呼ばれ、
8月のお盆の時期に開かれる。3月には「しまい寄合」が開かれ、新年度の役員を決める。これら の害合に参加する資格は、かつては中学卒業以上の男子とされたが、現在では成人男'性である。
各家の代表者が代わる際にも、代替わりの儀式はとくにない6
4月の寄合は、年度初めの寄合である。合併前は「初寄合」として、お正月に開かれていた。か つてこの最初の寄合は、-日かけてやっていたが、今では夕方または夜から始めたり、何かのつ いでに開くことが多いという。最初の害合には、「飲食はつきもの」(区長、男性)で、栢野地区 会館がなかった頃には、区長の家が会場になっていたという。
8月の寄合は「盆寄合」と呼ばれる。今も昔も同じ時期に行われ、地区の運営状況について、中 間報告が行われ、みんなで飲食する。
3月の寄合は「しまい寄合」と呼ばれる。各世帯からひとりずつの代表が出席するが、昔はその 資格は、15,6歳以上の男子であった。今では成人であれば資格があるが、出席するのはだいたい 男の人である。
区費はひと月ごとに集められる。かつては山や田など、もっている土地すべてを勘案した等級 制であったが、現在は「均等害I」と「財産割」をおりまぜた計算だと言う。将来的には、「所得割」
についても考えているところだという。住民に、小松、大聖寺、福井などへの勤め人が増えたこ
とが関係している。
町内会の活動として、月一回、栢野の大杉の維持管理を行っている。各世帯最低ひとり出なけ ればならず、出ない場合には罰金がある。朝6時からの短い作業の場合には600円、半日作業の 場合には3,Ⅲ円と、罰金がそれぞれ決められていて、集められた罰金は区費となる。活動は、草 刈り、肥料やり、泥上げ、雪対策などで、30人ほどが出てきて仕事しているという。加賀市への
15
諸税の納税についても、区(町内会)で管理している。
下谷地区は3班に分かれ、各班には班長がいる。班長は一年交代の回り持ちだという。班費は 月1,000円で、班長が管理し、年に1、2回集まるときに、親睦を深めるための飲食代などに使わ れる。班の仕事としては、ごみ関係の仕事や害虫駆除などがある。ごみ関係の仕事では、班長が 管理者となり、不燃ごみや資源ごみ収集の管理をおこなっている。害虫駆除は、草むらなど虫が わくようなところに対して、年に3,4回実施される。
5.我谷の地区組織
我谷の住民は、ダム建設によって、栢野付近に18世帯が移転し、残りは山中町各所にばらばら に移り住んだ。現在は16世帯ほどで、町内会役員を選ぶのにも苦労しているそうである。現町内 会長は、7回目の役を務めている。
町内会の役員には、「町内会長」(任期一年)、「前役」、「後役」があり、これらを「三役」と呼 ぶ。「前役」と「後役」は、あわせて「相役」と呼ばれる。選挙で選ばれた人は、まず「前役」を 務め、次年度に「町内会長」となり、翌年度は「後役」を務めるしくみになっている。「算用役」
と呼ばれる会計役がかつてはあったが、現在では町内会長が兼務している。かつて我谷町は4班 に分かれていたが、現在は班はない。
町内会会合は「寄合」と呼ばれ、年に3,4回開かれる。かつては、毎月一回寄合が開かれ、諸 費用を集金していたが、現在では、毎月20日頃に町内会長が集金明細を作り、「歩き番」と呼ば れる役がそれを各世帯に配る。その際には、加賀市からの広報なども一緒に配られる。
町内会の予算については、かつては「盆寄合」と「年末の寄合」で、年に二度会計がおこなわ れていた。現在は、3月一回のみである。「町内会費」は、山や畑の所有状況をも勘案して計算さ れ、各世帯で年に1万円から2万円ぐらいまでの幅があるという。平成18(2007)年度の会計で は、「均等割」30%と「等級割」70%からなる町内会費が、15世帯から集められた(我谷町内会「平 成18年度一般会計決算書」)。等級割は、扶養家族数、老人や女性の一人暮らしであるかどうか、
引っ越して来た者かどうかなどを勘案して、10害I、8害I、6割に分けられている。菅谷、下谷、栢 野は現在「等級割」を減らしてきているが、我谷は人数が少ないために今も続けているという。
町内会費のほかに「小物成」にもんなり)があり、町内外に居住する住人からも集められる。
平成18(2007)年度会計では、「町内16戸」と「町外16戸」の合わせて32世帯から′」物成が集 められたが、「均等割」が32世帯に、「地租割」が31世帯にそれぞれ適用された。我谷の収入の うち、町内会費が60%、こもんなりが40%を占めている(我谷町内会「平成18年度一般会計決 算害」)。
16
「婦人会」には、12名ほどが参加している。「70になっても80になっても(老人会でなく)婦 人会」(区長談)という状況である。
「老人会」は、「西谷圭寿会」に参加している人が20名ほどいる。このなかには、老人の一人 暮らしや二人暮らしが多いということである。
このほか、区長が預かっている資料があり、大正時代からの記録が残っている。「引継簿」には 会計の詳細が記録してあり、「年間誌」には一年のおもな出来事が区長によって記されている。「役 員名劉、「規約制(総会で決まった内容が記されている)、「地租元帳」(所有地の大きさによる 税が記されていて、「こ()んなり」のもとになるものである)がある。昔の区長の仕事には、田の 用水の人夫の順番を決めることがあった。これは、田にちゃんと水が入っているかを、朝と晩に 確認する当番であった。我谷ダムが昭和40(1965)年に完成すると、住民はもう田んぼは作らず、
最近では猪などが荒らして、価値もなくなってきているとのことである。生業の変化が、区長の 仕事にも変化をもたらしている。
我谷町内会の活動には、春祭りと秋祭りの開催、共同作業(「道路愛護デー」や神社・墓地等の
「草刈作業」)、自衛消防訓練、町内消防出初め式などがある(「平成19年度我谷町内会年間行 事計画」)。神社や墓での活動に欠席すると「罰金」が課されるが、課されるのは最初の-回のみ
とのことである。
6.そのほかの組織一「西谷宝寿会」
西谷宝寿会は、通常短く「宝寿会」と呼ばれている。山中町宝寿会連合というものがあり、山 中町のふたつの地区、西谷地区、東谷地区およびI可南地区がそれに参加している。西谷宝寿会は、
菅谷1~,班、栢野1~2班、我谷、加美谷台1~2班の計14班から構成されている。西谷宝寿会 の会員は、男J性81名、女性103名、合計184名(136世帯)で、平均年齢783歳である(「平成 19年度役員名簿西谷宝寿会」)。年齢70歳以上の人に参加資格があり、会費は-人につき年間 2,000円である。
役員の任期は2年間で、役員は話し合いや個人的な指名によって決められる。
宝寿会は毎月さまざまな活動を行っている。毎週月曜日から士曜日の午後1時から5時までは、
菅谷にある交流会館「みやま」が開いた状態になっており、毎日ふたりずつの鍵係(当番制、月 水金曜日は女性2名、火木土曜日は男性2名)がいる。鍵係のほかにふだんは男性が2~3名、女 '性が7~8名、多い時には14名ほどが集まって、おしゃべりしたりして楽しんでいる。第一、第 三火曜日には「リズム体操」が行われている。月に一度、第三水曜日には「ひまわり会いきい きサロン」が開かれる。これはお食事会で、ふだん施設に入っていてなかなか「みやま」に来る
17
ことができない人びとを招待して、みんなでご飯を食べる会である。「みやま」ではカラオケも出 来るようになっているが、恥ずかしいからあまりしないとのことだった。
年中行事もざかんである。
・旅行_西谷地区の宝寿会が年に一回旅行を行っているほか、加賀市と合同企画のものなども あり、2006年には全部で3回旅行の機会があったという。
・加賀市老連の「いきいき大集合」伽賀市の運動会)への参加。
.「歳末慰問」-年末に要介護者と顔合わせする。要介護者の方がたは、ふだん行事に参加でき ないが、会費2,000円をもらっているので、商品券などにして会費分をお返しする。
.「見回りパトロール」-月曜日から金曜日に、菅谷小学校の下校時間に合わせてパトロールし ている。2006年2月から始められた活動である。変質者などから子どもを守るというよりも、
子供と老人のふれあいの機会となることを目的としている。
.「ろくろの里」の祭への協力ゴ:{h域活性化活動団体が主催する祭に、協賛として、i,i「細工など を出品し、餅つきなどもしたそうである2)。
宝寿会の中にはさまざまなグループがあり、いろいろな活動を行っている。このように活発な 活動を行っている宝寿会であるが、一方で、資格があっても入会しない人や、会費だけを納めて 活動には参加しない人もいるという声もあった(下谷、男'性、70歳代)。
7.おわりに
以上までで、西谷地区の各町内会組織および「西谷宝寿会」について報告してきた。各町内会 ともに、「前役」を一年務めた後で、「町内会長」となり、その翌年は「後役」(または「相談役)
となるという3年サイクルでの三役づとめ方式がとられていた。また、住民の生業および山や田 の土地の価直変化にともない、区費算出基準がだんだんと見直されつつあるという共通点が観察 された。本章の記述は、いわば古くから士地に住む人々の町内会組織が主で、山中温泉に働く多 くの移入者(多くは団地やアパートに暮らしている)と地区組織とのかかわりについて述べるま でには到っていないが、以後の各章を理解する助けとなれば幸いである。
注
I) 「納税組合」
っている 本書10章
が、区費のほかに、力噴市に納めるべき諸税を集める仕事をしている。菅谷町には、町が雇
「事務員」がいて、9時半から13時半まで菅谷町会館に勤務している。
「菅谷町のiIh域活性化7舌動」も参照のこと。
2)
18