繊 維 強化 型積 層板 の 自由振 動特性 に関す る研 究
森 田 千尋* ・山下 祐介 ** ・松 田 浩 ***
崎 山 毅 ***・黄 美***・胡 夏夏 ****
StudyonCharactedsticofVibrationofLaminatedCompositePlates
by
ChihiroMORITA*・YusukeYAMASHITA**・HiroshiMATSUDA***
TakeshiSAKIYAMA***・MeiHUANG***andXiaxiaHU****
Inthispaper,adiscretemethodforanalyzlngthefreevibrationproblem oflaminatedcompositeplatesisproposed・
Bytransformlngthedifferentialequationsintointegralequationsandapplyingthenumericalintegration,thediscreteso‑
1utionscan beobtained.Thecharacteristicequation ofthefree vibration isderived by applying theGreen function whichisobtainedasadiscretesolutionofdifferentialequationsgovemlngthenexural behaviorofthelaminatedcom‑
positeplates undertheactionofaconcentratedload.ByapplyingthechaLraCteristicequation,thebehaviorofthefree vibrationofthelami natedcomposltePlatescanbeanalyzedefficientlywithoutacalculationbytrailanderrormethod・
Thevibrationfrequenciesandmodeswereobtainedbythismethod,andcomparedwiththeotheranalyticalresults andexperimentalresultsbylaserholography.
1. は じめに
繊維強化型複合材料 (FTtP)は,比強度,比剛性 お よ び軽量性 に優 れてお り,航空機産業 な どの分野で発達 して きている。 この材料 は,樹脂 と繊維 を組み合 わせ ることによって,単独 では持 ち得 なか った性 能 を得 る こ とがで き,組み合 わせ る種類 に よって幅広 い性 能が 得 られ るこ とか ら,tailoトmadeの材料 とも言 える。土 木工学分野 において も, プ レス トレス コンクリー ト緊 張 ケーブルや グラウ トア ンカー, コンクリー ト補強 な ど‑の用途が一般的 な もの とな りつつあ り, さらに積 極 的な利用方法 として,鉄 や コンクリー トに代 わる一 次土木構造材料 としての用途が注 目されている 川 。
繊維強化型複合材料 の一次土木構造材料 と しての適 用 は,土木構造物 の軽量化 に よるコス トダウ ン,長寿 命化 に よる維持管理労力の軽減 な どの利点が期待 で き
る一方,土木工学分野では経験 の少 ない異方性材料 で
あること,土木での長期的耐久性 デー タが少 ないこと, 弾性係数が比較的小 さい こ とな ど,解決すべ き課題 も 多い。
そ こで本論文では,繊維強化型積層板 の 自由振動問 題 に着 目 して, まず, グリー ン関数 を用 いた固有値問 題 の解析手法12】を提示 し,本解析法 に よる結果 と既往 の結果 を比較す ることによ り,本解析法の妥 当性 を検 証す る。
さらに, レーザーホ ログラフィーを用 いた振動実験 に よ り,振動数,振動 モー ドな どの 自由振動特性 を明 らか にす る とともに,本解析結果 と比較 し,積層順序 な どが片持 ち積層板 の 自由振動特性 に及ぼす影響 を明 らか にす ることを目的 としている。
2.解析手法
2.1 基礎微分方程式
平成14年4月19日受理
*大学院生産科学研究科 (GraduateSchoolorScienceandTechnology)
**大学院博士前期課程環境 システム工学専攻 (GraduateStudent,DepartmentofStructuralEngineering)
***構造工学科 (DepartmentofStruC山ral Engineering)
****外 国人客員研究員 (JSPS Postd∝toralFellowship,VisitingResearcher)
106 森 田 千 尋 ・山下 祐 介 ・松 田
図1に示 す積層板 は,〃層 の ラ ミナか ら成 り,各 ラ ミナは均 質 な直交異方性材料 とし,密度 お よび厚 さは 同 じであ り,それぞれ完全 に密着 してい る もの と仮定 す る。図 1に示す ように,材料 の直交異方性主軸 を (1, 2,3)で表 わ し,主軸 1と2はそれぞれx軸 とy軸 に対
し傾 き♂ (プ ライ配 向角)だけ傾 いてい る もの とす る。
̲̲zi̲.L izi̲̲ ̲J
図 1 :積層板
板厚 中央面 に対 して面 内変位 成分 を〟,V,お よび垂 直方 向の変位 成分 をWと し,面内力 をN,,,N,お よび肌, せ ん断力 をQy,Q,,ね じりモー メ ン トをM,y,曲げモー
メ ン トをM,,M,,たわみ角 を0,,0.とす れば,横荷 重qz を受 け る積層板 の 曲げ に関す る基礎微 分方程式 は,一 次せ ん断変形理論 に基づ いて,次 の連立偏微分方程式
となる。
% ・% ‑0
% ・% ‑0
% ・ % ‑‑qz
普 + 普 ‑Qx‑ 0
% ・% ‑Qy‑ 0
・x‑B日豊 .B・2㌢ B16(苦 + 告 )
・D・・% ・D・2% ・D・6(% ・ % )
・y‑B・2% ・B22㌢ B26(% ・ % )
・D・2% ・D22% ・D26(% ・ % )
・ p‑Bl意 .B2% ・B"(号 .告 )
・D・6% ・D26% ・D‑(% ・ % )
Qy
‑ k A 叫 ( 昔
・ey)・ kA45(告 ・ oJ)Qx‑kA45(普 +oy).kA55(普.eJ)
・x‑A・.計 A・2% ・At6(告 + 告 )
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
(6)
(7)
浩 ・崎 山 毅 ・黄 美 ・胡 夏 夏
・B・l% ・B・2% ・B・6(% ・% )
・y‑A12% ・A22㌢ A26(計 % )
・B12% ・B22% ・B26(% ・% )
・ p‑A】意 .A26㌢ A‑(告 ・ 告 )
・B・6% ・B26% ・B"(% ・% )
(ll )
(12)
(13)
ここで,qz‑ql(X,y):垂 直 方 向荷 重 強度,k‑5/6:
せ ん断修正係数 であ り,A.j:面 内剛性,a.i:カ ップ リ ング剛性,D,I.:曲げ剛性 は次式 で与 え られ る。
〟
A,j‑A∑(‑1Q,,)A(zk‑Z卜1)
Bl,‑‡蓋 (QLj)"zk2‑Z夏一・) Dz,‑i.!.(QL,,A(Zf‑Z2‑I)
なお,否むは文献【2]に示す とお りであ る。
2.2 離散化 グ リー ン関数
本論文 においては, グ リー ン関数 を用 い た固有値 問 題 の解析手法 を捷 示す る。
まず,基礎微 分方程式 の積分方程式へ の変換 と積分 方程式 の近似解法 の応用 とに よ り,積層板 の基礎微 分 方程式 の離散解 を求め, これ に基づ き離散化 された グ リー ン関数 を求め る。 さらに, この グ リー ン関数 を用 いて運動方程式 を積分方程式 に変換 し, これ に数値積 分 を適用 して固有値解析 を行 う。
次 の無次元量x1‑X13
a2Qx
xl‑憲 警示 ・ X2‑両 ・ aM ,y .,̲ aM
X3= R J/ A/ 、, X4=
Lh(1‑vl2V21)' ' Do(1‑V12V21) X5= aM,
Do(I‑ vI2V21) X6‑0,, X7‑0., x8‑且, x9‑ll,xlO‑ 且 ,
a a a
Xll=
X 13=
Do(11 V12V21)' "" Do(I‑ V12V21)
a2N.
Do(I‑ V12V21)
お よび,x,yに関 して,x‑(叩,y‑brなる無次元量れ [を導 入す る と,無次元 化 され た離散 化 グ リー ン関数 は,任 意 の点x‑xo,y‑yo(xt/a‑770,yo/b‑{o)に作用 す る単位荷重plに よ り,次 の ように表 わ され る。
x如 o・{O・‑ ‑ 晋 W(no,Eo・叩・n (14, こ こで ,式(14)は,任 意 の点 (77.,玩)に単 位 荷 重plが 作用 した場 合 (qこ(17,()‑P.6(17‑ 70)6({‑ETo))の垂 直 方 向変位 で あ る。
無 次 元 化 され た グ リー ン関数 を求 め る た め , 式(1)
‑(13)を無次元 化 す る と次 の よ うに書 き表 わ され る。
・ {Flr昔 +F21昔 ・F3,TXT, 13
ヽ‑I
・ 慧 6 , 3 6
(‑ 0,6(H o,‑0 (15'(J= 1‑ 13)
こ こで, Fl′、, F2,T, F3"は断 面 力 お よび\変形 にか か る 無次元 化 され た係 数 で あ り,6(771 7.),6((‑lo):デ イ ラ ックの デ ル タ関数, 6,3:クロ ネ ッカーの デ ル タで あ る。
図 2に示 す よ うに,矩 形板 を横 ,縦方 向 にそれぞ れ m,n等 分 し, これ らの等 分割 線 の交点 の集 合体 とみ な す。 こ こで , 任 意 の 交 点 (∫,∫)に関連 す る矩 形 領 域 o≦77≦ 17,, 0≦(̲<(,に注 目 し,これ を 【(,j]と表記 す る こ ととす る。 また,㊥ 印 を付 けた交点 を任 意領域 lL.,j]の主 要点 ,○ 印 を付 けた交 点 を内部 従 属 点 ,●
印 を付 け た交 点 を境 界従属 点 と称 して区別 す る。
y
和...
「
丑 山
l l (i,i)
■L 一■
o E三上 」
図2:積層板 の離 散 点
基礎 微 分 方程 式(15)にお け るFl,‑,F2,I,F3,が 変 数係 数 で あ る こ とに注意 し,領域 【i,j]にお い て面 積 分 す る こ とに よ り積 分方程式 に変換 し,次 に積 分方程式 の 近似 解 法 を応 用す る と,板 の縦横 の等 分割線 の交点 に 関す る離散 解 は,次 式 の ように整理 され る。
xp
・ , ‑ d ! . ( k S
.apt,kdXrwIIもb,qdXか qpL, (16,(r= 1,3,4,6,7,8,9,10,11,12,∫‑2,3,5,6,7,8,9,10,11,13)
式(16)は板 の離散 表 示 され た離 散 解 で あ る。 この式 中 に含 まれ る境 界 従 属 点 の諸 量x,kO,Xの/はい わゆ る積 分定 数 で あ り,境 界条 件 に よって決定 され るべ き もの で あ る。 また,任 意 の領域 【J,ノ】の主 要点 にお け る諸 量x,Uを, この領域 の境 界従 属点 にお け る諸 量x,kO,X畑J に関係 づ け る要素ap,jkd,bp.,/dは, 格 間伝 達 マ トリ ック ス に相 当す る もの であ る。 なお ,離散 解 の導 入過程 の 詳細 は,文 献[2】を参照 され たい。
2.3 積 分定数 と境 界条 件
基礎微 分 方程 式 (1)‑(13)の近似 解(16)に含 まれ る積 分定数ガ,kO,Xyolは,具体 的 には, そ れぞ れ板 のrv‑ 0, x‑oな る辺 上 にお け る断面力 お よび変形 を表 わす。y
‑0にお い てQ,,M̲r,Nx,I‑0にお い てQy,M、,N,は 積 分定 数 と して存在 しない ため,各等 分割 点 にお いて 合計10個 ずつ の積 分定 数が存在 す るが ,板 の境 界条件 に応 じて, これ らの 中の いず れ か5個 の積 分定 数 は, は じめ か ら既 知 で あ る。残 りの5個 の未知 な る積分定 数 は,I‑a,y‑bの 各辺 の境 界 条件 に よって決定 され る。
図3に,片持 ち板 の場 合 の積 分定 数 と境 界 条件 を示 す。 隅 角点 にお け る積 分定 数 お よび境 界条件 は,その 隅 角点 にお い て,2境 界辺 上 で の諸 量 間 の関係 を考慮
して定 め られ,⊂二二コで囲 まれ てい る。
Oy
e= i.A FreeE. hj Qr‑0MJy‑0
uT
Vu 丘i hおと一 MX‑0NrNr‑0y‑0 CIam pedE.
し払ユ空 也 」 \\\\ \\\\\\\\\Qy,Mxy,My,Ncy,Ny 、匝瓦 亙]
図3:積 分定 数 と境 界条件
2.4 固有振 動数方程 式
積 層 板 の 自由振 動 を支 配 す る運 動 方 程 式 は , 式 (3) の荷 重 強度 を単位 面積 当 りの慣 性 力 とす れ ば よ く,吹 式 となる。
普 +告 ニ ーphw 2諒 (17, こ こで,p:積 層 板 の材 料 密 度,W:固有 円振 動 数 で あ り,百、・, ‑ ・,両,は前 述 の単 位 荷 重 を受 け る場 合 の
108 森 田 千尋 ・山下 祐介 ・松 田
断面力お よび変形 と区別 している。
同様 に次の無次元量YI‑Y13
yl‑R ,.a2否ッ 、, Y2‑‑I a2否∫
Do(1‑ V‑2V21)I ▲̀ Do(1‑ V)2V21)'
Do(11 V12V21)' ー Do(1‑ V12V21)
a面 ∫
Do(1l V12V21) Y6‑0,, Y7‑eJ"
W V u
Y8=‑ , Y9=‑, YIO=‑ ,
a a a
Do(1‑ V12V2))' L‑ Do(I‑ V12V21)
a2万 . po(1‑ vI2V21)
を導入す る と,積層板 の 自由振動 を支配す る偏微分方 程式 は,次の ように表 わされる。
葺くGIEs%・G2葦 +G3・sYs)‑ 0 (.8) (t= l〜13)
まず,無次元化 した式(17)の両辺 にY8を乗 じ,全領 域 において面積分 を行い,2重積分す ることによ り順 次展 開す る。周辺の境界条件 を考慮す る といずれの境 界条件の場合 も整理 され,次式 となる。
YB(恥,{o)‑FLA4
I )L lW(770,ro,q,{)Y8(7,I)h*勿 dr (19) ここで,
p=互, Å4=越 , h*ニー独 立
a Do ho
である。
次 に,式(19)に等 間隔の数値積分 を適用す る と次式 が求 まる。
m n
YBfg‑LLA4
l ' ∑ = O j
∑βm=
0 .βnjW/g.JYB.Jh'(f=0‑ m,g=0‑ n)
(20)
ここで,βm.・,βN・は数値積分 における重み係数である.
式(20)を整理す る と積層板 の固有振動数方程式 は次 式 となる。
[‑W‑AL‑o
ここで,B.j‑ βmiβ.j,
[‑W]‑
BooWw BolW 伽 1 ・・・ BmnW oomn
BooWol00 BoIWolOl ‑ B朋 W olmn
B00Wmnoo BoIWmd J ・'・ BmnWmn,m
(21)
浩 ・崎 山 毅 ・黄 美 ・胡 夏 夏
[A]‑
1/uL14h品) o o O 1/uLA4h岩1) ●
0 0 0 1/OLA4hニn)
である。
3.実験方法
実験 は,防振台上 において試験片の固定部 を軟鋼製 の治具 に固定 し,後方か らス ピーカーによって音圧 を 与 えて加振する。試験片 に貼付 した圧電素子出力の極 大点の加振周波数 を測定 し,試験片の共振周波数 とす る。
固有振動数の測定は,試験片に貼 り付けたひずみゲー ジの出力最大点 をオシロス コープで判定 し,その とき の加振周波数 を試験片の固有振動数 として測定す る。
共振 時 の振動 モ ー ドは, レーザ ーホ ログラフ ィー (He‑Neレーザ‑)を用いた時間平均法 によって測定す る。図 4にそのブロ ックダイヤ グラムを示す。す なわ ちHe‑Neレーザ一光 をビームスプ リッタ一によって2 つ に分 け,一方 を振動 している試験片 に当て,その反 射光 を物体光 として写真乾板上 に当てる。 もう一方は 参照光 として直接写真乾板 に当て,両者 を乾板上で干 渉 させ る。 これによ り,試験片の振幅分布が干渉縞の 等高線 として現れるので,その様子 を写真乾板 にホロ グラム として記録す る。 この場合,干渉縞 の間隔はア ンプの出力で変化す るので,各モー ドに応 じた最適の 出力値 を選ぶ。次 に,共振時 における振動の分布 とし
図4:ブロ ックダイヤ グラム
て乾板 に記録 されたホログラムをデジタルカメラに撮 影す る。撮影 は,乾板 に対 しカメラの角度 を若干仰角 にと り,乾板 のガラス面 の反射光 に注意 して行 った。
なお,使用 したHe‑Neレーザ‑源 (日本科学製 NE0‑
30MS)は,発振波長0.6328/Lm,出力30mWである。
4.解析結果 および実験結果
実験 に用 いた試験片 を写真1に示す。試験片の裏面 に共振点測定用 のひずみゲージを貼 り付 け,表面 は振 動モー ド測定時の直反射 を防 ぐため,つや消 しの 白色
アクリルラ ッカーを極 く薄 くス プレー塗装 した。
写真1:試験片
実 験 お よび解 析 に使 用 した ア ル ミニ ウ ム合 金 , CFRP (Carbon FiberReinforced Plastic, 以 下CFRPと 略記)試験片の材料特性 お よび諸元 を表1に示す。な お,CFRP試験片 には,東邦 テナ ックス (秩)製の材料 プ リプ レグ (Q‑1111,CFAW:150g/m2,RC:30%)を使 用 している。
表1:試験片 の材料特性 お よび諸元
axbXh(mm) EL(GPa)E>(GPa)GLT(GPa)ZJLT P(kN/m3) アルミニウム 90×90×1 69.58 69.58 26.09 0.333 26.46
4.1 アル ミニウム合金の結果
は じめに,本解析法の収束性 お よび精度 を検討す る ために,等質 ・等方性 の材料 である片持 ちアル ミニウ ム板 の振動解析 お よび実験 を行 った。板 の縦横 の分割 数m‑n‑6,8,10とした場合 の6次 までの振動数お よ びRichardsonの補外公式 によって求めた推定収束値 (8 分割 と10分割), claassenに よる解【31お よび実験値 を表 2に示す。
本解析法 による数値解析結果 は,分割数の増加 とと もに一様 に収束 し,比較的粗 い分割 による解析 におい て も,実用上,十分の精度 を もつ解が得 られている。
さらにRichardsonの補外公式 に よる推定収束値 は,比 較解 に極 めて近づ くことが示 されている。
実験結果 との比較 においては,1次の振動数 におい ては多少誤差がある ものの,高次の振動数 はほぼ実験
において も妥当な値 が得 られている。
表2:片持 ちアル ミニ ウム板 の振動数
m =n 1st 2nd 3rdI(Hz)4th 5th 6th 6 106̲5 260.3 713.1 909.2 1027 1837 8 106.1 257.8 681.4 870.9 982.4 1743 10 105̲9 256.5 667.4 854.1 962.8 1701 EX.Y.■ 105.5 254.2 642.5 824.2 928.0 1626 claa8Sen3) 105.6 255.2 644.1 826.5 932.2 1606 EXperiment 155ー5 244.8 589.7 806.6 870.5 1542 'Ex.V,Extrapolatedvalue【8‑10]・
図5には,本解析法 による6次 までの振動モー ドと, レーザーホログラフィー を用 いた振動モー ドを示 して いる。振動 モー ドにおいては,解析 と実験 はほぼ同様 な結果が得 られている。
1次モー ド 2次モー ド
3次モー ド 4次モー ド
【l ■ L
5次モード 6次モー ド 図5:アル ミニウム合金の振動 モー ド図 (左 図 :実験結果 右 図 :本解析結果)
4.2 CFRPの結果
つづいて,本解析法の異方性材料での収束性お よび 精度 を検討す るために,片持 ち積層板 の振動解析 お よ び実験 を行 った。用いた積層板 は全て4層 と し,lOc/ 90C/Oo/900】,【oo/900/900/Oo]お よび【900/Oo/Oo/900】の 3種類 を対象 として解析 及び実験 を行 った。板 の縦横 の分割数m‑n‑6,8,10とした場合 の6次 までの振動 数お よびRichardsonの補外公式 によって求め た推定収 束値 (8分割 と10分割),有限要素法 (FEM)による解 お よび実験値 を表3‑5に示す。
本解析法 による数値解析結果 は,分割数の増加 とと もに一様 に収束 し,比較的粗 い分割 による解析 におい
110 森田 千尋 ・山下 祐介 ・松 田
表3 :CFRP 【Oo/900/Oo/9001の振動数
m =n lst 2nd 3rdI(H21)4th 5t11 6th 6 165.2 244.6 1142 1223 1254 1964 8 164.6 242.8 1087 1170 1197 1867 10 164.3 242.1 1064 1147 1172 1824 Ex.V.' 163.8 240.9 1023 1106 1128 1748 FEM 163.8 240.8 1029 1111 1135 1762
'Ex・V,Extrapolatedvaluel8‑10]・
■ 』
1
次 モ ー ド 2次 モ ー ド5次 モ ー ド 6次 モ ー ド 図6 :CFRP 【Oo/900/Oo/9001の振動モー ド図
(左 図 :実験結果 右図 :本解析結果) 表4 :CFRP 【Oo/900ノ900/Oo]の振動数
rn=n lst 2nd 3rdI(Hz)4th 5th 6th 6 103.9 202.7 719.2 886.2 1650 2069 8 103.5 200.9 684.9 847.0 1577 1970 10 103.3 200.1 669.9 829.7 1545 1926 Ex.V.* 102.9 198.7 643.2 798.9 1488 1848 FEM 103.0 198.9 648.2 805.5 1495 1830
.Ex・V,Extrapohtedvaluel8‑10]・
芦 琴 ■ ■ 一 ■
1次 モ ー ド 2次 モ ー ド
■ u
5次 モ ー ド 6次 モ ー ド 図7 :CFRP 【Oo/900/900/Oo】の振動モー ド図 て も,実用上,十分の精度 をもつ解が得 られている。
さらにRichardsonの補外公式 に よる推定収束値 は, 比較解 に極めて近づ くことが示 されている。
浩 ・崎山 毅 ・黄 美 ・胡 夏夏
表5 :CFRP 【900/Oo/Oo/900】の振動数
rn=n 1st 2nd 3rI(dHz)4th 5th 6th 6 230.6 293.9 847.6 1591 1671 2070 8 229.7 292.0 814.5 1516 1593 1967 10 229.3 291.2 800.0 1483 1559 1921 Ex.V.+ 228.6 289.8 774.2 1424 1499 1839 FEM 228.5 290.0 777.9 1434 1508 1854 EXperiment 135.0 269.0 ‑ ‑ 1582 1795 'ExIV,Extrapolatedvalue【8‑10】.
( ■
1次 モ ー ド 2次 モ ー ド
5次 モ ー ド 6次 モ ー ド 図8 :CFRP 【900/Oo/Oo/900】の振動モー ド図 実験結果 との比較 においては,概 ね妥当な値が得 ら れている ものの,判断 しに くい振動数 も存在 してお り, 異方性材料の試験片 を実験する上での課題である。
図6‑ 8には,本解析法 による1次,2次, 5次お よび6次の振動モー ドと, レーザーホログラフィーを 用いた振動モー ドを示 している。 これ らのモー ドは解 析 と実験 はほぼ一致 している ものの,実験 においては 確定 しに くいモー ド (3次,4次) も現われて きてお り,等質 ・等方性の振動モー ドよ りも異方性が強 くな る と,実験では判断 しに くいモー ドも出現す る。積層 順序の違いによる振動モー ドの影響 については,逆対 称積層 【oo/900/Oo/900】にす る と,等質 ・等方性 の振 動モー ドと同 じ出現順序であるが,対称積層の【Oo/900/ 900/Oo】とす ることで,4次 と5次 の出現順序が入れ 替わ り,【900/Oo/Oo/900】とすることで,3次 と4次の 出現順序が入れ替 わって くる。
5.まとめ
本研究では,繊維強化型積層板の 自由振動問題の‑
解析手法 として, グリー ン関数 を用いた固有値解析法 を提示 した。本解析法は,基礎微分方程式の積分方程 式への変換 と積分方程式の近似解法の応用 とによ り, 積層板 の基礎微分方程式の離散解 を求め, これに基づ き離散化 されたグリー ン関数が得 られ, このグリー ン 関数 を用 いて運動方程式 を積分方程式 に変換 し, これ
に数値積分 を適用 した固有値解析法 である。
本解析法 に よる解析 結 果 と,既往 の解 お よびFEM に よる解 との比較 によ り,本解法 による数値解 は,〟
様 に収束性 を持 つ こと, また,比較的粗 い分割 による 解析 において も,実用上,十分 の精度 をもつ解が得 ら れてい るこ とな どが確認 された。
また, レーザーホログラフィー を用 いた振動実験 に よ り,振動数,振動 モー ドを明 らか に した。 しか しな が ら,等質 ・等方性 の試験片では解析結果 とほぼ同 じ ような振動数,振動モー ドを確認することがで きたが, FRPになる と,3次 ,4次の振動数 ,振動 モー ドは確 認 しに くく,今後の実験 においての検討課蓮である。
積層順序 による影響 は,対称 お よび逆対称積層 にす ることで,振動 モー ドの発現順序 を変 えることがで き るため,特定の振動モー ドを抑 えることが可能である。
この ことを利用 して,構造物 に不利 な振動 を受 ける箇 所 を積層構造 にす ることに より,構造物 の耐風安定性
な どを高め ることがで きる もの と思 われる。
6.謝 辞
本研究 を遂行す るにあた り,東邦 テナ ックス (秩)
永 田康久氏 には実験試験体 を提供戴 き,実験方法 など について懇切丁寧 にご教示戴 きま した。 ここに,記 し て深謝 申 し上げ ます。 また,実験 お よび解析 に協力戴
きま した大学 4年生(研 究当時)の畑瀬音也氏 ,坂 口宗 則氏 に感謝 申 し上 げます。
なお,本研究 は平成13年度科学研究補助金 (奨励研 究A)による研究成果 の一部 をまとめた ものであ り, ここに謝意 を表 わ します。
参考 文献
【1】 建設省土木研究所 :繊維強化 プラスチ ックの土木 構造材料へ の適用 に関す る共 同研究報告書(I)‑一 次構造材料 としてのFRPの適用事例調査 ‑,1998
【2】森 田千尋,松田浩,崎山毅,佐治孝記,浦田英知, 黄美 :クロスプライ積層偏平 シェルの 自由振動問 題 に関す る‑解析法,構造工学論文集,vol.44A, pp.ll‑20,1998
[3]R・W・Claassen.and C・J・Thome:Vibration ofa rectangular cantileverplates,J.AerospaceSci.,V ol.29,No.ll,pp.13(氾 ‑1305, 1962