西松建設技報 vOL.24
扇平な大断面 トンネルにおける
高強度繊維補強覆工コンクリー トの施工
Co ns t r uc t i o no fl a r ges c a l ena tt unne lus i nghi gh‑ s t r e ngt hf i be rr e i n
‑f o r c e dc o nc r e t el i ni ng
本 田 和幸 * 木村 雅哉 琴
Kaz uyukiHonda Ma s a yaKi mur a
田中 義時虫 長谷川 匠一歩
Yo s hi ha r uTa na ka Syo i c hiHa s e ga wa
要 約
第二東名 ・名神高速道路の覆工 コ ンクリー トは,今 まで経験 のない偏平で大断面 トンネルであ る ことか ら,耐久性 を考慮 して地 山等級
C,D
では, コ ンクリー ト中に鋼繊維 (スチールファイバー) を混入す ることとしている.当栗東 トンネル上 り線酉 (その2)工事 においでは, この高強度繊維補 強覆工 コンクリー トを打 設す るにあた り,規定 されている生 コン性状,打設時間お よび硬化後の コンクリー ト性状 を満足 さ せ るために,配合設計か ら覆工セ ン トルの設計,生 コンの打設方法 までを検討 し,現私 ジャンカ, 縞模様等の無い高品質な コンクリー トを施工 中であ る.
員 次
§1.は じめに
§ 2.
工事概要§ 3.
配合設計§ 4.全断面 スライ ドセ ン トルの設計
§ 5.
施工方法§ 6.
施工実績§ 7.おわ りに
§ 1. は じめに
第二東名 ・名神高速道路の トンネルは,今 まで経験 の ない扇平で大断面 トンネルである ことか ら,耐久性 を考 慮 して,地 山等級
C,D
で は,覆工 コ ンク リー トを高強 度繊維補強 コンク リー トで施工す ることとなっている.当工事 においては, この高強度繊維補強覆工 コ ンクリ ー トを打設す るにあた り,規定 されている生 コン性状, 打設時間お よび硬化後の コ ンクリー ト性状 を滴足 させ る ために,配合設計か ら生 コンの打設方法 まで を検討 し, 現在施工 中である.本論文では,特 に,鋼繊維 を混入す ることに よ り,生 コ ン性状が変化す ることに対す る問題 点 と対応策 を述べ る.そ して,高品質なコンク リー トを
*関西 (支)栗東 トンネル (也)
構築す るための全断面 スライ ドセ ン トルの設計か ら打設 方法 までの検討事項,品質管理項 目お よびその実績 につ いて報告す る ものである.
$2.
工事概要2‑ 1
工事内容 工 事 名発 注 者 施 工 者 1二 期
第二 名神 高速 道路 栗東 トンネル上 り線 酉 (その2)工事
日本道路公団 関西支社 西松 ・清水 ・奥村共同企業体 平成
11 年2
月2 6
日〜平成1 4 年3
月11日 工事数量本坑拡幅工事
:L‑26 3 6. 4m
,掘削断面積1 5 5 m
2( TBM
先進導坑1 9 . 6m
2を除 く)避難連絡坑
:3
箇所,L‑6 4. 6 m
,掘削断面積1 0.
2m
2覆工 コンクリー ト :アーチ
4 0, 1 9 8m
3インバー ト
2 5, 2 3 7 m
3栗東 トンネルは図‑1に示す ように琵琶湖 の南端 か ら 東南東へ約
1 0km
の滋賀県栗 太郡栗東 町 に位置 し,湖南 アルプス といわれ る山岳地帯 を通過す る延長3 . 8km
の長 大 トンネルである.一車線 当た り3 . 7 5m
の3
車線,路肩2 . 5
m
を確保 した最大掘削幅約1 8m
,縦横比6 5%
の偏平 な大 断面 トンネル となっている. トンネルの標準 断面図 を図京平な大断面 トンネルにおける高強度織維補強窄エコンクリートの施工
‑2
に示す.当工事 は, この様な扇平大断面 トンネルを安全かつ迅 速 に施工するため
,TBM
による先進導坑 を施工 した後, 上半先進 のNATM
によ り本坑断面 に拡幅す るこ とと し ている (写真‑1).2‑2
地質概要トンネル周辺 は標高
3 0 0 m〜6 0 0 m
の山地部で,山頂部 は比較的なだ らかな斜面がみ られるが,沢や河川沿いは 急峻なⅤ字谷が発達 している. トンネルの地質 は,田上 花園岩 といわれる白亜紀後期の租粧黒雲母花尚岩で,‑軸圧 縮 強度が最大
1 0 0 MPa
,弾性 波速 度4 . 7 km/
S以上 の 新鮮で硬質な花園岩で構成 されている. しか し,小規模 な断層 ・破砕帯が多 く分布 し,不連続面 も発達 している.地質縦断図を図
‑ 3
に示す.§ 3.
配合設計3‑1
配合設計基準扇平大断面 トンネルの覆工 は,現行
2
車線 トンネル と 同株 に,通常,地山が安定 してか ら覆工 を施工す るため, 覆工の力学的検討は不要である. しか し,永 くトンネル の安定を保 ち,変形,剥落などを起 こさず耐久性 のある ものでなければな らない.「日本道路公団,鋼繊維補強覆工 コンク リー ト施工管 理基準」 に定め られている配合決定のための基準 を表‑
1
に,示方配合 と鋼繊維混入率 を決定す るための試験手 順 を図‑4
に示す.図に示す ように,鋼繊維混入前 (以 下ベースコンクリー トと称す)と混入後の各々について, 生 コン性状,硬化後のコンクリー ト強度について所定の 管理基準値 を満足 させ た後,実際にアジテ一 夕車 に鋼繊 維 を投入 し撹揮する実機試験で,投入方法 ・時間,撹拝 時間等 を決定 しなければな らない. また,鋼繊維 を混入 させ る目的である敵性強度 を確認す るために,曲げ敬性 試験 も行わなければな らない.3‑2
事前検討ベースコンクリー トに鋼繊維 を混入 した場合, ガサつ
本 坑 拡幅 L‑26364rn
⊂5量 5[‥… , 1,7‑.日 … 9(.,ト‥ ト1,
1
5‑35132
21
8 1611 1519く:⊃○ ⊂>(:>く
: )
0 0 くつ くつ ○ くつ くつく十 十 十 +:⊃く> く>く:⊃
く + つ
○ ⊂十 十 + + + 十 十⊃く:⊃く⊃ ○ く:>くつ olcO ト く8 LD
や M N ー く> O)0⊃ LD LL>t.∩ LL)LD LL)1.∩ LL)LL)LL?1ゴ 勺 o M くつ M M でつ 亡つ く〉⊃M M M の56
西松建設技戟 voL.24
16888
図
‑2
トンネル標準断面写真‑1 本抗半施工状況
O O く:⊃O ⊂>く>
O
く:⊃く>O く:>O く:⊃く:>○ ⊂〉く:>0 く> ○
く つ
く:⊃0 ⊂⊃く:⊃○ くつ く:)+ + +
+
+ + + + + + + + + + + + ++
+ + + + + + + ++++
+ + + + + + + + + cO ト く8 LD
や M N ー く> O)0⊃「ヽ・LO Lj)寸 M N ヽ‑ くつの 03「‑くく>1L)寸の CIy ‑く つ Q )〇 〇
p‑くこ)LL)寸 くりN ・■‑ LL>t.∩ LL)LD LL)1.∩ LL)LL)LL?1ゴ 寸 寸 tゴ 1才̀寸 寸 1才 寸 寸 の M の M M くつのM M M 〜 N
N〜 N … CLJ〜 〜 M 亡つ M M でつ 亡つ く〉⊃M M M の の M M M M 0 M M 0 M M M M M MM 0 M 0 0
nM 亡つぐつの M M国表 G4マサ化帝 完全に風化 し, 琵済63コア ロック執 節理やせん断帯等 [二コG2:弱風化帯.G3とGlの中間状態で開 ここコGl.基盤帯 花綴岩の主体で新鮮.
砂状化するDH級。
O
く つく >⊂ : >
くつ く⊃ O ⊂>○ く=)○ くつく:⊃ 0+く : +++ >く >⊂ ⊃
く+ + + + + + + + +つ く⊃○ ⊂⊃く:)0 0 0 0 M CIy ‑く つ の 〇 〇
r■ヽくこ)LL)寸 くりN ・l‑の割れ 目が風化浸食 され,硬質の ロ割れ 目はあるがコアロック化は 硬質部CH級主体 硬岩部 (コアロック)が現地に大 していない
塊状に残 されている状態
図
‑3
トンネル地質織断図西松建設技朝 vOL24
表‑1 配合設定のための基準
幕平な大断面 トンネルにおける高強度繊維補強零エコンクリートの施工
紋別 粗骨材 空(i気%)l.三荻> (ik段g位′‑′mセ3) 材齢2にお ける8r:i化合含(
(
が/1C
1L
r呈nii;)3)T2{2 30 2205 15 Il̲5 普通 ポル トラン ドセメ ン ト 以 上0.5 わみ線 をい こ と 300
【l二段 :鈎繊維素Ii強 摺 ̲1二コ ンク リー ト (フ ァイバ ー脱 人後),下段 ■ペ ー ス コ ンク リー ト (フ ァイバー況人前)】
u三i)コ ンク リ‑ トの打込み筒所 にお ける低さ HlA:2) ス ラ ンプの許容似ま‑25cm,空fjhほとの許容差 は一 注3)コ ンク リ‑ ト体納比 で配合上 は外 割 りとす るc
fj三4)標1剛 tJな燐
図‑4
試験手順秦‑2
鋼繊維比較検討qit̲:) 紳飼鯉材
・フ ァイバ‑寸法 SOmm
・ブ レン ド比率 1:1 1:1
・フ ァイバ ー姿 バ ラ のり付 け β≡≡≡≡≡≡ ゝ パラ 表萎義挙 襲 撃 筆数
2.m3当た りの混 入駄 (kg) ∠lO ilo 40
3.試験練 り結 刀ミ 空Jiも、妄言i,;(%) 空包‑LAUL‑(0/a) 空気茄と(%) 21
,
5 C) 5. 1 ○
21.
5 0 5.
2C
) 2L5 C= 5.0 0
・77イパ‑コンクリー ト練許邑綾 18 >く 2
○
ー7▲ 0 ⊂ )
4. 8 ○
18,5 × 5一
6○
・7アイパーコンク1)‑ト
練
だ呈60分級 l小○
8 × 18.5 × l3,0 × 16. 0 ○
10
.0 × (超擬30分 +待ち時fliJ30
分)○:
規定依内. × :規;A燐外・L 7 7イパ ‑投 入後の変化
・空ljも≧ t殺 人lvg!二枚) あ ま り変 わ らず やや小 さ くなる
・空包{Lと (投 入60分 級) 著 しく大 き くなる 怒 しく大 き くなる 著 しく大 き くなる
ース ラ ンプ (投 入液絡) やや小 さ くなる
・スラ ンプ (投 入60分校) やや小 さ くなる やや大 き くなる やや′トさ くなる
・ファイバ‑ポールのlLlミ来易さ 出来に くい 出来やす い
5.フ ァイバー投 入後の所 見
・殺 人 享:後 スラ ンプは3.5‑:i,5cTlー′トさ くな り,空を‑はtはやや大 き くなる
・殺人 0分綾 空気‑3紋は二 しく大 き くなる. ス ラ ンプはバ ラ タイプでやや小 さ くな り,の り付 きタイプはやや大 き くなる.
6.総 合所 見 ̲妻:後は, スラ ンプ変化 は′トさいが, の り付け タイプであるためスランプが安定 しに く 暴れ1二がりiE"lI筏 は. スラ ンプ変化 は小 さいが, フ ァイバ‑求‑ルが t̲uz来易 く,強皮の低 下が いが.ファイバ‑ポ‑ルが.Li械 に くく,強鑑 も安</註フ ァイバーポ‑ ルが 出来易 く,地政の低下が
;三三工機 で朗的刻は 投 入す る もの と仮定
いたコンクリー トとな り極端 に流動性が落ちる. この状 態で コンクリー トを打設 した場合,十分 な締 固めを行わ ない限 り密実なコンクリー トが得 られない.特 に,締 固 め作業が困難である天端 に打設口 (吹 き上げ) を切 り替 えた後が問題 となる. したがって,下記の点に留意す る こととした.
(∋鋼繊維 を混入することにより,単位水量 を増す ことに なるが,規定 に よ り
1 7 5 kg/ m
:j以下 に押 さえなけれ ばな らないため,高性能AE
減水剤 を使用 して,単位水量 を 減 らす.② コンクリー トのガサつ きを解消 し,流動性 を増すため に細骨材率 (S/a)を高めに設定する.
③鋼繊維の種類 によって,生 コン性状が異 なるため,読 験練 りの前 に各種鋼繊維 を使用 して前練 りを行い,使用 する鋼繊維 を決定する.
現在,市販 されている鋼繊維 は,姿 ・形状が多種多様 であ り,スランプ,空気量等,生 コンに与 える影響 も様 々 である.そこで,当現場で使用する生 コンに適合 した鋼 繊維 を決定す るために,代表的な
3
種類の鋼繊維 を用 い て前練 りを行 った.比較検討 を行 った結果 を表‑2
に示 す.ベースコンクリー トに飼繊維 を混入す ることによ り,3
種類 ともに同程度ス ランプが′トさ くなるが,6 0
分 間練 混ぜた後の状態の比較 をす ると,の り付 けタイプはバ ラ秦‑3
生 コン使用材料材 料種別 品質特性 採取地 と製造選 者 比避 備 考 セ メ ン ト 普 通 ボ ル トラ ン ド 住 友大阪セ メ ン ト(料 3.15
細
Hf等.材 砂 (山砂) 大津市上 江‑LL産 2.56 粗粒率 :2.74 粗骨材 砕石 (2005) 大津市上田上産 2.66砕 石 (4005) 大津市上i=fLL産 2.66
混和川 J 宗劉生能AE減水剤 花 王マ イテ ィー3
0 0 0
S 1.05 標準賀y.(Ⅰ枝) 混和材 飼繊維 プuジストン宅タフグリップ)タイプに比べ て空気量が増大 し,スランプ も大 きくなる 傾向にある.また,の り付 けタイプは,フ ァイバーボー ルが出来に くい ことが判明 した.したがって,ス ランプ, 空気量の問題 に対 しては,鋼繊維混入後か ら打設 までの 時間等 を実機試験で適切 に決めるもの とし,ファイバー ボール等の問題が少ない タフグリップを使用す るもの と した.
3‑ 3
試験練 り (1)使用材料試験練 りに使用 した材料 を表
‑3
に示す.( 2)
試験練 り結果前練 りの結果 を参考に, 目標スランプと目標空気量 を
扇平な大断面 トンネルにおける高強度政経補強覆工コンクリー トの施工
T記 の ように設定 した.
現場 運搬 ロス SFロス 目標 ス ラ ンプ
20c m ‑ 1 5. 0
+1 . 0
+4. 0c m
目標空気量5. 0% ‑ 2. 5
+0. 5
+2. 00 / o
なお,運搬 ロス は,運搬時 間20
分 (距離8km),SFロス は,鋼繊維 を混入す るこ とに よる ロスであ る.まず ,暫定計画配合 と細.馴 オ率 (S/a)を
±3 %
変化 さ せ た配合 で コ ンク リー トを練 り,最適細.馴 オ率 を決定 し た.その後,水 セ メ ン ト比 (W/C)を±3
0/o変化 させ た 配合 で ス ラ ンプ,空気 量 等 を確 認 した.次 に, この3 種
類 の生 コ ンに鋼繊維 を混入 し∴ 再度, ス ラ ンプ,空気量 等 を確 認 し,材齢28
日での圧縮 強度お よび曲げ靭性 試験 を行 った.生 コ ン性状 お よび強度デー タを総合 的 に判断 した結 果,
仮 配合 を衰‑4の よ うに決 定 した.川=デ靭性 試
験 の結 果 を図‑5に示 す.各供 試 体4個 と もに 曲 げ 靭 性 強度が基準線 をf回 らず に良好 な結果が得 られた. こ こで,鋼繊維温人後 の練混ぜ 時 間は,9 0
秒 と設定 した.生 コ ンの受 入れ
順
序 は, まず,生 コ ンプ ラ ン ト工場 に てベー ス コ ンク リー トを練混ぜ , トラ ック ミキサー車 で 現場 まで運搬 す る.次 に,ベ ース コ ンク リー トの ス ラ ン プ,エ アー試験 を行 い,合格 した もの につ いて鋼繊維 を トラ ック ミキサー車 に投 入 し,高速 回転 して再度練混ぜ , 最後 に もう一度, スラ ンプ,エ アー試験 を行 ってか ら打 設す る手順 となる.そ こで,実際 のプ ラ ン ト, トラ ック ミキサー車 を使用 して,所 定の生 コ ン性状 をi鋸 まさせ るための鋼繊維 の投 入時 間,高速 回転 時 間 を確 認す るため に,実機試験 を行 った.試験 の結 果,鋼繊維投 入時 間は
,4
.5m3当た り1 80 kg
で3
分, トラ ック ミキサ ー車 高速 回転 に よる練 混ぜ 時 間 を9 0
秒 と し,秦‑4
に示す配合 を示方配合 と決定 した.試験 に よ り決定 した鋼繊維投 入 フロー を
図‑6
に示す.$4.
全断面 スライ ドセ ン トルの設計4‑ 1
セ ン トルの長 さ覆
工 の進行 を早 め るため にはセ ン トルは長 い方が有利 で あ る. しか し,当 トンネルの設 計 巻厚 は40c m
と薄 い ことか ら,セ ン トルを長 くす るほ どコ ンク リー トの温度 収縮 ,乾燥収縮 に よるひび割 れが発̲/iこしやす い. また, 吹 き上 げ方式で コ ンク リー トを打設す る場合 ,最 後の天 端部打設時 に コ ンク リー ト圧送 に よる圧力がセ ン トルに 直接作用 し,セ ン トルが変形す るこ とも考 え られ る.以 上 の こ とよ りセ ン トルの長 さは標準 的 な1 0. 5m
と した.4‑ 2
検査窓検査 窓は,セ ン トル据付後 の表面 の清掃 や打 設
,締固
め作薬,打設状況の確 認 な どのため に適切 な位 置に適数 設 け る必要があ る.従 来 は,2
スパ ン (1スパ ン :1 . 5m)
毎 に設 けてい る例が多いが,当 トンネルで は,締 め固め 作業 の効率化 を図 るため各 スパ ンに設 け た.配 置 は,i
58
西松建設技報 voL.24
秦‑4
示方配合W/
(% )C
(S/
% )Z l
セメント 水耕
=†材糾立‑ j l T L . 判 ( kg)
骨材 飼養艶維 混和剤
*飼繊維 は外剤 とす る 60
50 ( 40←ユ5■ニ
提30
2
0 10 0刺/桓 汲 lコつ
1、\\√‑ 退り雇 番号4
ー【一一 一一一測定番号つ
デ 、 一 一 2 一 \
̲..1一1一層 準線層 準線
1 2
3
補正 中央たわみ
( m)
図‑5
曲 げ執性試験結果4 5
図‑6
錦織維投入 フロー2300∃
3 . 0 0
0 h.50d 3,700・、石iilJl
図‑7
検査窓配置図西松建設技報 voL.24 扇平な大断面トンネルにおける高強度織維補強電工コンクリートの施工
図‑8 セン トル断面図 スパ ン当た り左右 各 々
5
箇所天端1箇所 の計11箇所 であ る.検査窓の大 きさは,少な くとも作業のために人間が通 れる程度の大 きさ
( 4 5 c mX4 5 c m)
が必要である.ここ では,少 しで も活動 しやすいように縦4 5 c m
,横5 5 c m
とした.
検査窓配置図およびセ ン トル断面図を図
‑7, 8
に示す.4‑ 3
専用締固めバイブレータ締固め作業の効率化 を図るため,棒状高周波バイブ レ ー タ (フ レーキ径
4 0 mm)
を各打設 口に3
本,計21
本配 置 した.打設口は,左右に各々3
箇所( SL
付近に1箇所, 肩部に2箇所) と天端部に設けた.各 々の打設口に専用 のバイブレータを配置 しているため,従来の方法に比べ て大幅な締固め作業の効率化が図れる.4‑ 4
セン トル清掃作業の合理化セ ン トル表面の清掃作業は,作業空間が狭 く足場が確 保で きない等の トンネル特有の問題が有 り,満足 な清掃 作業が困難な場合が多い. したがって,清掃作業 を容易 にするために,表面にセラ ミック処理 を施 し,更に自動 ケ レン装置を使用 して問題の解決にあたった.
4‑ 5
剥離材の塗布セ ン トル表面の状態は,コンクリー ト表面の平滑性, 見栄え等に大 きく影響する.このため,コンクリー トが セ ン トルに付着するのを防 ぎ,脱型を容易 にするため, 表面に剥離材 を塗布 した. しか し,過度の塗布は,コン クリー ト表面に色む らや縞模様 を生 じさせ見栄えが悉 く なる. したがって,塗布に当たっては慎重にむ らな く行 う必要があるため, 自動噴霧装置 (自動ケ レン装置 とセ ッ ト) を装備することとした.なお,塗布の 目安は
1 2‑
15m2/
1
t,yvとした.図‑9 施工サイクル
$5.
施工方法5‑1
施工サイクル覆工 コンクリー トは,坑口部を除き
,2
日に1
回の打設 サイクルとした.当 トンネルにおける施工サイクルを図‑9
に示す.5‑ 2
打設方法コンクリー トは,図‑7に示す①〜⑤の)lJ削こ打設 した.
ポンプ革にて生 コンを圧送 し,打設口の最下部か らセ ン トルに偏圧がかか らないように左右均等に打設 し,左右 の高さの差が1m以上にならないように管理 した. また,
SL
か ら下 については,空気 アバ タが残 りやすいためバイブレータにて十分な締固めを行いなが ら,検査窓下付 近 まで圧送 した.吹 き上げ孔か らの最後の打設について も天端検査窓か らバ イブ レー タにて十分 に締 固め を行 い,空隙が残 らないように妻板の隙間か らモルタルが流 出するのを確認 しなが ら慎重に打設 した.
5‑ 3
養生トンネル坑内の温度は1年 を通 じて比較的安定 してい るため,基本的に養生は自然養生 とした. しか し,冬季 には坑内温度が1
0
℃以下になることも予想 されるため, その場合には,シー トお よびジェッ トヒータによる保温 養生 を行 うこととした.5‑ 4
脱型セ ン トルは,少な くともコンクリー トの自重 に耐えう る強度に達するまでは取 り外 してほならない とされてい る.そこで,コンクリー トの自重 を荷重 とした骨組構造 解析 と弱材齢時の強度試験 を行った結果, 自重に耐える には一朝圧縮強度が3.2N/mm2を満足 しなければな らず,
京平な大断面 トンネルにおける高強度繊維補強覆工コンクリー トの施工
秦‑5
主 な品質管理項 目試放項 I≒ー 適用 試験 頻 度 規定恨
ス ラ ンプ ベ ー ス 1)滋 初 の連
5 0m
:''ご と続 5
台、 以筏 1 9±2 . 5 c l 一 一
飼繊 維 入 り2)
強度試験用供試体作成時1 5±2 . 5 c m
空 気 :!tJR̲ ベ ー ス
2)
1日'強度試験用供試体作成時li‑初 の1
台.,以接5 0 m二 i 2 . 5±1 . 5 %
飼 仏経 入 り4 . 5
±1 . 5 %
温 度 ベ ー ス
1 0‑3 0℃
飼繊 維 入 り
塩化物
含有二 E I T t
ベ ー ス飼養郎位入 り週 に 1回3 0 0
(ど/m二i)娩維
混 飼繊
轟fIE入 り1
スパ ンに1
lfTt 混 入率 のつ5
スパ ン晦 の7 00
/Oか 率 試験 (1台 Ijに接 収 ) 平均値がの95
0/o似 上混 入率庄 窮は ミ度 ベ ー ス
L
晦泣初 の 1台 以 後に 1
回1 5 0m: i 2 / 8 mm
日粒 度 で1‑'
以上3 0 N
封鎖 維 入 り表
‑6
打設数量管理支保
パ ター ン 余 巻 きの単一i目
% 標佃 管
進 行1 一 一
コ ンク リー トmL ' 劣者i
tll。
余巻 率%
B1 5 0 0
.0
CⅠ‑ 1 1 4 0 1 1 2 . 0 1 . 3 4 4
.I1 . 9 5 8
A1 46 CⅢ‑ 1 1 1 5 31 0 . 1 3 . 7 21 . 5 L 1 . 1 8 7 . 9 11 3
C Ⅱ‑ 2 11 5 5 0
.46 0 4 . 9 6 6 6 . 7 1 1 0
DⅠ‑ 1 1 1 0 0 . 0
DHi
1 1 0
0.0累計
4 7 2 . 5 5 , 6 7 0 . 5 6 . 81 3 . 0 1 2 0
最小限1 6
時 間の養生が必要 であ るこ とが わか った. した が って,打設終 了後, 16 時
間後 に脱型す るこ とと した.しか し,冬季期 間にお いて は,坑 内温 度が下が るため, 強度 (3.2N/mm2)を満足 す るの に養 生 時 間 を長 くと ら なければな らず
,2
日に1回の打設ペ ース を確保す るため に, シー トお よびジェ ッ トヒー タに よる保温養生 をす る もの と した.§ 5
,施工実績5‑ 1
品質管理日本道路公 団が定めてい る高強度鋼繊維補 強 コ ンク リ ー トの主 な晶質管理項 目を表
‑5
に示 す . この管 理 項 目 を適用 しなが らこれ まで に述べ た施工手順 を もとに,辛 成1 2 年1 2
月末 まで に4 5
回 の コ ンク リー ト打 設 を完 了 し た.主 な品 質管 理 試験 結 果 を図‑10
に示 す.鋼 繊 維 を 投 入 したため, 撹
拝 後 の空気量 に若干変動が あ る ものの,フ レッシュ コ ンク リー ト性状 お よび硬化 コ ンク リー トの 性状 ともに全 て規格値 を溝足 し,変動 の少 ない均 一 な コ ンク リー トが打 設で きてい るこ とが わか る. また,打 設 後 の コ ンク リー ト表面 は,打設 む ら,縞模様 ,あばた等 が少 な く非常 に椅麓 であ る. これ は,現場 までの運搬時 間が短 く,安定 した供給能力 を もつ生 コ ンプラ ン トの選 定 と,打 設の しやす さを考慮 した配合設計,セ ン トルの 構造 ・設備 お よび厳 しい工程であ るに も関わ らず 「高晶
60
(E c)
)t J <
小Y (LU G)) t八̲卜 Y
(%)姻
戚刷八%)醐蛸別(N ∈∈\N
)嘩潜
蟹TJ 5 3
一V・‑ 9
75 2 2 2 ‑
11
ス ラ ン プ (ベー ス)
西松建設技報 vo
L. 24
規定下限値
215 c m
ンプ (鋼 械絶 入 り)
一一‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑11111‑‑‑‑‑‑規定下限値
二 1 2 . 5 c m
空 気豊 (ベー ス)
三声 気豊 (飼繊 維 入 り)
圧縮 強 度
( 2 8
日)規定下限値 30N0 /m
2
5 05 0
2
53
03
54
04
5 打 設 回数図
‑10
品質管理試験結果質 な コ ンク リー ト構 造物 を作 ろ う」 とい う作業 員の気持 ちが一体 となった ものであ る と考 えてい る.
5‑2
打設数量管理表
‑6
に各支保 パ ター ンにお け る余巻 き率 の管 理 目標 値 と打 設実績 を示す.鋼 アーチ支保工 の ない,Cト
1で は,管理 目標値 を若干上 回ってい るが,その他 のパ ター ンにお いて は下 回 ってお り,合計 で約1 2 0%
の余 巻 き率 で あ る.高強 度鋼繊維 補 強 コ ンク リー トの1m:i当た りの 単価が非常 に高 いため,極 力,余巻 きを小 さ くしなけれ ばな らない. したが って,現在 ,上半掘削時 に,断面測定 を行 い掘削断面管理 を行 うことで,余堀 を抑 えて, コ ンク リー ト打設数量 を極力低 減す るように してい る.今 後 も,掘削断 面管理 を引 き続 き行 い,全 てのパ ター ンに お いて管理 目標値 を下 回る よう努力す る予 定であ る.
§ 6.
おわ りに現在
,2
E=こ1
回の打 設ペ ースで順調 に覆工 コンク リー トを打設 してい る.特 に, コ ンク リー ト表面 の出来映 え につ いて は,社 内 ・外 にお いて評判が 良い.今後 も,義 終打設 まで,
上記 に述べ た打設手順,方法 を遵守 し,各 種 品質管理試験 を行い,高 品質 な覆工 コ ンク リー トを施 工 す る予 定であ る.最後 に,本工事 を行 うにあた り,適 切な ご助言, ご指 導 を頂 いた関係 各位 に感謝 の意 を表す る ものであ る.