薬の効果予測サービスのご案内
関 節 リ ウ マ チ の 患 者 の 皆 様 へ
● お問い合わせは 病 院 名 監修 慶應義塾大学医学部 リウマチ内科教授 竹内 勤 先生必要な検査は 1 回の採血だけです。 病院にて採血していただく以外の特別な検査はいりません。 患者様の血液中の免疫細胞の遺伝子の働き ( 発現量 ) を調べ、 薬*の効き具合を予測します。
リウマチェック 3(リウマチェックスリー)は
どのような検査でしょうか?
この検査は、 慶應義塾大学医学部内科学教室リウマチ内科、 埼玉医科大学 総合医療センター リウマチ ・ 膠原病内科とDNAチップ研究所が共同して開発 血液検査で 私に合う薬が わかるのね。 自由診療による検査です。 *生物学的抗リウマチ薬インフリキシマブ、 トシリズマブ、 アバタセプト 注 1) この検査は、 薬の効き具合を 100%の精度で予測するものではありません。 注 2) この検査は、 関節リウマチかどうかを調べる検査ではありません。 注 3) この検査は研究用です。 保険外診療となりますのでご注意ください。Q
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用 語 集
CDAI:患者様の関節リウマチによる炎症や症状を評価する数値指標で、 関節の痛みや腫れ、 患者様の自己総合評価、 医師による総合評価を 組み合わせて計算します。 値の変化により症状の改善や増悪の目安と なり、 治療の効果を見る場合にも使われます。RNA:リボ核酸(ribonucleic acid)。 遺伝子を働かせるときに生産さ れます。 遺伝子の働きの指標になります。 寛解:病気の進行がない状態のこと。 リウマチの場合は骨破壊が止まり、 最低限の投薬あるいは薬なしで炎症及び痛みのない状態が維持されて いる状態のこと。 関節スコア:痛みのある関節と腫れのある関節を数え、 リウマチによる 炎症や症状の評価、 リウマチに対する治療の効果の指標のひとつとして 用います。 サイトカイン:細胞間の情報伝達を担う多種多様なタンパク質の総称 です。 現在、 関節リウマチの治療薬として、 TNF-α や IL-6 という サイトカインの働きを抑える生物学的抗リウマチ薬が使用されています。 マイクロアレイ(DNA チップ):遺伝子の働きを表す様々な種類の RNA の量を測定する研究器具です。 本サービスでも活用しています。
P1 P3 P5 P6 P7 P8 P9 P10 P11 P12 P13 リウマチェック 3 はどのような検査でしょうか? 関節リウマチではどのような治療が行われますか? 生物学的抗リウマチ薬一覧 関節破壊の進行と薬剤の働き 関節リウマチではどのような検査を行いますか? リウマチェック 3 では何が調べられるのでしょう? 遺伝子の発現量を調べるとはどういう意味なのでしょうか? この検査のメリットは? この検査は信頼できるのでしょうか? リウマチェック 3 は誰でも受けられますか? リウマチェック 3 を受けるにはどうすればよいのでしょうか? 用 語 集
も く じ
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主治医の先生にご相談ください。 リウマチェック 3 は採血による 検査です。 必ず病院やクリニック等の医療機関で受けていただく 必要があります。Q
検査を実施している医療機関について、 主治医の先生にご相談いただき、 検査できるかご確認ください。 医療機関よりお申し込み後、 検査センターにて検査を行います。 検査には以下の工程が含まれます。 ①血液からの RNA の抽出。 ②抽出した RNA を最先端のマイクロアレイ技術あるいは qPCR 法を用いて 遺伝子(約数十~数万個)の発現量を測定。 ③薬剤の効果を判定する独自の解析式を用いて解析。 検査結果はおよそ 3 週間で、 医療機関の主治医に送付されますので、 主治医の先生より説明を受けてください。 ●この検査は、 日本の厚生労働省の保険診療のための承認を得ていない ため、 保険外診療 ( 自由診療 ) となります。リウマチェック 3 を受けるには
どうすればよいのでしょうか?
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関節リウマチでは
どのような治療が行われますか?
大きく分けて薬物療法、 手術療法、 リハビリテーションが挙げ られますが、 初期の治療は薬物療法が中心です。 早期に 適切な治療を受けることで、 寛解や病気の進行を抑えることが 期待できます。 しかし、 関節の状態が悪化し、 変形により機能が著しく 損なわれた場合は、 関節置換術などの手術が行われます。 病気との共 存や術後の機能回復のために、 リハビリテーションが行われます。 薬物療法について少し詳しくお話しします。 ①非ステロイド系消炎鎮痛剤 (NSAIDs) による治療 薬物療法として古くから行われていた治療は対症療法で、 痛みをとること を目的とした NSAIDs による治療です。 薬剤名:セレコックス®、 ロキソニン®、 ボルタレン®、 モービック®、 ハイペン®、 など ②ステロイド ( 副腎皮質ホルモン ) による治療 激しい炎症に対してはステロイドによる治療も行われています。 薬剤名:プレドニン®、 メドロール®、 など。③抗 リ ウ マ チ 薬 (DMARDs: disease-modifying anti-rheumatic drugs、 疾患修飾性抗リウマチ薬 ) による治療
関節リウマチでは抗リウマチ薬と呼ばれる炎症自体を抑える働きはないが、 免疫機能に作用する薬剤を用いた治療が行われています。 このような薬 剤の登場により、 関節リウマチの活動性を抑え、 関節破壊の進行を止 めることが治療の 1 つの目的となってきました。
(1) 合成抗リウマチ薬 (synthetic DMARDs; sDMARDs)
化学的に合成可能な DMARDs の分類で、 従来型 (conventional
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本検査は次の条件を満たす患者様が対象となります。Q
リウマチェック 3 は
誰でも受けられますか?
●関節リウマチと診断されている。 ●メトトレキサート(MTX)では効果が不十分であった。 ●過去に生物学的抗リウマチ薬の投与を受けていない。 ●生物学的抗リウマチ薬の投与を検討されている。 メトトレキサート(MTX):商品名リウマトレックス ®、 メトレート ®。 関節リウマチの 治療薬、 抗リウマチ薬として 1999 年に日本でも認可を受けています。 現在の抗リウマチ薬の中心的な薬です。 ※リウマトレックスはワイスの、 メトレートは参天製薬の登録商標です。 ご注意いただく点: ●検査をご検討の際には、 主治医にご相談いただき、 検査の内容を 十分ご理解いただいた上でご判断ください。synthetic DMARDs; csDMARDs) と最近新しく低分子分子標的薬とし て開発された targeted synthetic DMARDs (tsDMARDs) にさらに分類 されます。 薬剤名 (csDMARDs): リウマトレックス®、 メトレート®、 アザルフィジン®EN、 リマチル®、 プログラフ®、 シオゾール®、 リドーラ®、 メタルカプターゼ®、 ブレディニン®、 オークル®、 モーバー®、 アラバ®、 コルベット®、 ケアラム®、 など。 薬剤名 (tsDMARDs): ゼルヤンツ® (2) 生物学的抗リウマチ薬 (bDMARDs) 1990 年代前半から、 海外では炎症性サイトカインやその受容体などを ターゲット ( 標的 ) とした生物学的抗リウマチ薬 ( 抗体製剤など、 生物が 産生したたんぱく質を利用して作られる薬剤、 p.5 薬剤一覧参照 ) が治 療に用いられるようになり、 一部の患者様では関節リウマチの寛解も可 能となりました。 日本でも 2003 年に最初の生物学的抗リウマチ薬が承 認され、 現在では 7 種類が保険診療による治療に用いられています (2016 年 7 月時点)。 生物学的抗リウマチ薬は、 そのターゲットとする 分子により薬の効果が異なります。 また、 バイオシミラーと呼ばれる後発 品も販売が開始されたため、 オリジナルの薬剤を biological originator DMARDs (boDMARDs)、 バイオシミラー製剤を biosimilar DMARDs (bsDMARDs) というように呼ぶこともあります。 このように、 関節リウマチではさまざまな働きを持つ薬が使用されるこ とが特徴となっています。 関節リウマチという 1 つの病名であっても、 病態は個人個人で異なります。 そのため、 自分にあった薬で治療を 受けられれば、 それだけ寛解のチャンスも広がることになります。 リウマチェック 3 は、 さまざまな生物学的抗リウマチ薬の効き具合を予 測することにより、 個人にあった薬を探すサポートをします。 この検査技術に関する論文は査読付き学術論文誌に掲載され ています。 この検査の予測方法については、 慶應義塾大学医学部リウマチ
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* A r t h r i t i s R e s e a r c h & T h e r a p y 2 0 1 6 . I d e n t i f i c a t i o n o f b a s e l i n e g e n e e x p r e s s i o n signatures predicting therapeutic responses to three biologic agents in rheumatoid arthritis: a retrospective observational study.内科、 埼玉医科大学総合医療センターリウマチ ・ 膠原病内科とDNAチップ 研究所が、共同して独自に開発しました。 この検査の予測方法については、 科学論文誌 * に掲載されました。
生物学的抗リウマチ薬一覧
※おのおのの 1 ヶ月あたりの薬剤費は、 体重 50kg、 3 割負担で計算した場合、 2.4 万円~ 3.9 万円(バイオシミラーで約 1.8 万円)となります。 標的 TNF阻害薬 薬品名 レミケード® エンブレル® ヒュミラ® シンポニー® シムジア® 一般名 インフリキシマブ エタネルセプト アダリムマブ ゴリムマブ セルトリズマブペゴル メーカー ヤンセンバイオテック /田辺三菱製薬 武田薬品工業ファイザー / アッヴィ /エーザイ ヤンセンバイオテック /田辺三菱製薬 アステラス製薬 投与方法 8週間に1回点滴 2回皮下注射週に1または 2週間に1回皮下注射 4週間に1回皮下注射 2週間に1回皮下注射 皮下注射週に1回 点滴 4週間に1回 皮下注射 2週間に1回 点滴 4週間に1回 点滴 8週間に1回 薬品名 インフリキシマブ BS アクテムラ® アクテムラ®皮下注 オレンシア® オレンシア®皮下注 一般名 インフリキシマブバイオシミラー 1 トシリズマブ トシリズマブ アバタセプト アバタセプト メーカー 日本化薬 中外製薬 中外製薬 マイヤーズ スクイブ /ブリストル ・ 小野薬品工業 ブリストル ・ マイヤーズ スクイブ / 小野薬品工業 投与方法 T細胞副刺激調節薬 IL-6受容体拮抗薬 TNF阻害薬(他) 標的 ユービーシージャパン / 個々の患者様に合った薬剤を効率的に選択できます。 つまり、 効果が期待できる薬剤でいち早く治療を受けることで、 治療効 果の向上が期待できます。 また、 効果の少ない薬剤の投与がA
Q
この検査のメリットは?
減って、 トータルでは医療費の負担を減らすことができます。 リウマチェック 3 では、 一人ひとりの患者様に対する 3 つの生物学的抗リウマチ薬 * の効 き具合を予測します。 従来はどのの生物学的抗リウマチ薬を投与するか の判断は難しく、主治医の経験にゆだねられていました。 リウマチェックは、 科学的な検証にもとづき薬の効き具合を予測するため、 主治医の個々 の患者様に合った治療計画の作成に役立っています。 * 作用が異なる代表的な 3 剤として①TNF 阻害薬:インフリキシマブ、 ②IL-6 受容体拮抗薬:トシリズマブ、 ③T 細胞副刺激調節薬: アバタセプトの効果を予測します。ABT 関節リウマチの関節 IL-6受容体 に結合! 関節の炎症 結合 抗原提示細胞 (樹状細胞) マクロファージ T細胞 骨破壊 B細胞 IL-6 IL-6 IL-6 IL-6 IL-6 IL-6 結合をブロック! TNF-αに結合! 滑膜線維芽細胞 破骨細胞 α TNF α TNF α TNF
関節破壊の進行と薬剤の働き
関節リウマチでは、 滑膜の炎症や骨破壊により関節に痛みや腫れが生じます。 これらの症状の 原因となっている炎症性サイトカインの活動を抑えるために、 さまざまな生物学的抗リウマチ薬が 用いられています。 本検査の対象薬剤であるインフリキシマブとトシリズマブは、 それぞれ炎症 性サイトカインである TNFα、 IL-6 受容体と結合することによりこれらの働きを抑えます。 また、 アバタセプトは抗原提示細胞による T 細胞の活性化を抑えることにより、 関節リウマチの症状 を改善します。 結合 IL-6受容体 薬剤:オレンシア® 薬剤:レミケード®、 エンブレル®、 ヒュミラ®、 シンポニー®、 シムジア® 薬剤:アクテムラ® RNA の量を測定することです。 からだのなかでは、 さまざまな遺伝子 (RNA) が適切な場所、 適切なとき、 適切な量で働くように調節されています。 最近A
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遺伝子の発現量を調べるとは
どういう意味なのでしょうか?
では、この RNA が体内の状態をみるマーカーとして注目を集めています。 RNA は、 特定の組織を見るような検査 ( 生検 ) ではなく、 採血検査 だけでもその人の状態の変化 ( たとえば、健康か病気か、どんな病気か、 病気の状態はどうであるか、 など ) をとらえることができます。 健康な人と 病気の人で血液中の遺伝子の働き方 ( 活動 ) を比較すると、 病気の 人では特徴のある遺伝子の活動があることがわかってきています。 また、 同じ病気でも薬が効く人と効かない人とで遺伝子の活動に違いがあることも わかってきました。 リウマチェック 3 では、 このような最先端の研究成果にもとづき選び出された 遺伝子の活動を調べることにより、 薬の効き具合を予測します。3 つの生物学的抗リウマチ薬 インフリキシマブ:商品名レミケード ®。 関節の炎症の原因となる TNFα(炎 症や免疫反応に関係しているサイトカインとよばれる生体内物質の一種)の 作用を抑える抗リウマチ薬として、 2003 年に承認されました。 ※レミケードはセントコア ・ オーソ ・ バイオテックの登録商標です。 アバタセプト:商品名オレンシア ®。 T 細胞の活性 化シグナルを阻害してサイトカインの分泌を抑え、 関 節の炎症を抑えます。 2010 年に承認されました。 ※オレンシアはブリストル ・ マイヤーズ スクイブの登録商標です。 トシリズマブ:商品名アクテムラ ®。 サイトカインの一 種である IL-6(インターロイキン -6)の作用を抑える