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罰金刑の新設とその意義
罰金刑新設における法定刑変更の形態と
1 はじめに刑法6粂の適用
一 1 −透
28−1−208(香法2008) 二〇八小 島
平成18年,に成立した「刑法及び刑事訴訟法の一部を改正する法律」(平・ 成18年,法律第36号,2006年5月8日公布,同月28日施行)により,公 (1) 務執行妨害罪・職務強要罪及び窃盗罪について罰金刑が新設された。本改 正における罰金刑の新設は,従来の自由刑に選択刑としての罰金刑を追加 するものであり,今まで議論されてきた法定刑の変更とは様相を異にす る。すなわち,今までの法定刑変更,たとえば,平成16年の凶悪・悪質 犯罪に対処するための法定刑の変更(平・成16年法律第156号,2004年,12 月8日公布,2005年1月1日施行),平成17年,の逮捕・監禁罪及び未成 年者略取・誘拐罪等の法定刑上限の引上げ(平成17年,法律`第66号,2005 年6月22日公布,7月12日施行),あるいは,平成3年の罰金額等の引 上げ(平成3年,法律`第31号,1991年4月17日公布,5月7日施行)等 においては,その変更は既存の法定刑の上限・下限の引上げあるいは引下 げ(引下げの例としては,平成16年の改正。における強盗致傷罪の下限引 下げをあげることができる)といった比較的単純な形態であったのに対し二〇七 て,本改正,における法定刑変更は,既存の法定刑には変更を加えずにその 下側に「選択刑」とレての罰金刑を追加するものである。このため,今ま での法定刑変更については,下限・上頚の引上げは「厳罰化」に,下限・ 上頚の引下げは「寛刑化」になると基本的には判断することができるのに (2) 対して,本改正における法定刑変更については,従来は起訴されなかった 事案を新設された罰金刑が捕提するという意昧で処罰範囲の拡犬をもたら す「厳罰化」にあたるのか,あるいは,既存の法定刑に罰金刑が加わるこ とで全体としての下限が引き下げられたという意昧で「寛刑化」にあたる (1)本改正では,本文に述ぺた公務執行妨害罪・職務強要罪及び窃盗罪に対する罰金刑 の新設の他に,業務上過失致死傷罪・重過失致死傷罪の罰金額の引上げ(改正,前「50 万円以下」から改正。後「100万円以下」へ),略式命令の限度額の引上げ(改正。前「50 万円」から改正後「100万円」へ),ならびに,労役場留置に関する規定の見直し(留 置1日の割合に満たない額の納付を可能にすること,および,罰金等の一部が納付さ れた場合において,その残額中に留置1日の割合に満たない額が生じた場合には,こ れを留置日数1日とすること)が行われた。なお,本改正。の内容等については,久木 元伸「『刑法及び刑事訴訟法の一部を改正する法律』について」警察学論集59巻7号 (2006年)98頁以下,牛山敦(刑法及び刑事訴訟法の一部を改正する法律言平威エ8 年法律`第36号)」自由と正義57巻9号(2006年)n3頁以下,屏田寿彦・安永健次 「刑法及び刑事訴訟法の一部を改正する法律」ジュリストエ318号(2006年)67頁以 下,安永健次「『刑法及び刑事訴訟法の一部を改正する法律』について」研修696号 (2006年・)85頁以下,同「『刑法及び刑事訴訟法の一部を改正する法律』について」刑 事・法ジャーナル5号(2006年)84頁以下,同「罰金刑の新設等のための刑事怯の整 備一刑法及び刑事訴訟法の一部を改正する等の法律(平・18・ 5 ・8公布,平18・ 5 ・ 28施行 法律第36号)」時の法令1775号(2006年)31頁以下などを参照。また, 法制審議会刑事法(財産刑関係)部会の審議の概要・については,久木元仲「罰金刑の 新設等のための刑事法の整備についての法制審議会答申」警察学論集59巻3号(2006 年)148頁以下を,審議の批判的検討として,中山研−「罰金刑の新設等のための刑 事怯の整價について(一)∼(四)・完一法制審議会刑事法(財産刑関係)部会の議事 録の検討」判例時報1945号(2006年)3頁以下,1946号(2006年)23員,レ以下,1948号 (2007年)15頁以下,1949号(2007年)3頁以下を参照。 (2)もっとも,平・成16年の改正。における有期刑の法定刑上限の引上げ(15年から20 年に)および処断刑上限の引上げ(20年から30年,に)については,従来の有期刑と 無期刑との間の大きすぎる差を解消するために有期刑の上限を引き上げるという立法 趣旨・理由を考慮すると,それは従来から有期刑相当である事・案については厳罰化で あると考えられると同時に,その過大な差の故に無期刑から有期刑へ減刑することが 躊躇されていた事案については,有期刑を選択しやすくなるという意昧で寛刑化であ る,と考えることもできる(小島透「量刑判断における法定刑の役割一量刑スケール としての法定刑の可能性」香川法学26巻3・4号(2007年)52頁以下を参照)。 28−1−207(香法20㈲ 一 2 −
のか,意見の違いが生恚るのである。 もっとも,選択刑としての罰金刑の新設については,本改正。において初 めて議論となったわけではなく,1990年,12月からほぼ2年にわたって法 制審議会刑事法部会の財産刑検討小委員会において審議・検討の対象とさ ㈲ れ,また,平成3年,の罰金額等の引上げ(平成3年,法律`第31号)に際し (4) て行われた衆・参両院の各法務委員会での附帯決議,平成16年の凶悪・ 悪質犯罪に対処するための法定刑の変更(平成16年法律第156号)に際 ㈲ して行われた衆・参両院の各法務委員会での附帯決議において,さらに は,改正刑法草案あるいはそれ以前の時期からすでに議論の対象とされて ㈲ きたものではある。しかし,本改正に関する審議過程においては,今まで (3)財産刑検討小委員会においては,公務執行妨害罪および一部財産犯(具体的には, 窃盗罪,不動産侵奪罪,詐欺罪,準詐欺罪,恐喝罪,横鎖罪,業務上横領罪,賄物 罪,公用文書毀棄罪,私用文書毀棄罪)に選択刑として罰金刑を新設することの可否 が審議され,結果として消極論が多数であったとされる。なお,本小委員会では,こ の他に,罰金・拘留・科斜の在り方と相互関係(日数罰金制および短期自由刑に代わ る社会奉仕命令制度の検討を含む),短期自由刑に代わる罰金刑を一般規定として規 定することの可否,徴収手続に関する問題として,調査権限や自力執行の可否,延 納・分納の法制化の可否や保全手続等,広範囲にわたって審議が行われている(岩橋 義明「財産刑をめぐる基本問題について一法制審議会刑事怯部会財産刑検討小委員会 の検討結果報告」ジュリスト1023号(1993年)60頁以下,同「財産刑をめぐる基本 問題について一法制審議会刑事法部会財産刑検討小委員会の検討結果報告」判例タイ ムズ814号(1993年,)26頁以下。また,同小委員会の審議内容についての批判的検 討として,石川元也・岩村智文「法制審議会刑事怯部会財産犯(原文ママ:筆者註) 検討小委員会における議論の経過と問題点」自由と正義45巻1号(1994年)54頁以 下を参照)。 (4)平成3年・の「罰金の額等の引上げのための刑法等の一部を改正する法律」に関する 衆議院・参議院の各法務委員会での附帯決議においては,罰金が選択刑として定めら れていない財産犯及び公務執行妨害罪への罰金刑の導入を検討することが求められ た。なお,附帯決議のうち当該事順に関する部分は次のとおりである。 衆議院法務委員会:罰金が選択刑として定められていない財産犯及び公務執行妨害 罪に罰金刑を導入することを検討すること。(第120回国会衆議院法務委員会議録6 号) 参議院法務委員会:罰金が選択刑とレて定められていない財産犯及び公務執行妨害 罪等の犯罪につき,罰金刑を選択刑として導人することを検討すること。(第120回 国会参議院法務委員会会議録6号。なお,衆議院・参議院の各法務委員会の会議録 は,国会会議録検素システムhttp://kokkai,ndLgo・擢より入手した。) 3 − 28−1−206(香法20㈲ コ○六
二〇五 の議論との逓続性あるいは整合性が十分に確保されたとは言い難い状況に (7) あり,議論すべき多くの課題を残したまま本改正,が施行に移されたのであ る。 このような本改正がもたらした「波紋」の一つとして,第1審判決後に 本改正が施行された場合における控訴審の判断のあり方について意見の対 立,が表面化することとなった。この対立,は,刑訴法383条2号に規定され る「刑の変更」があった場合には刑訴法397条1項によって控訴審は原判 決を破棄すべきと定められているところ,第1審判決後に本改正が施行さ れたときには,実質的に本改正,の影響を受けないような場合(改正,後の新 法においても自由肘が相当であると判断できるような場合)についても控 訴審は原判決を破棄すべきか否かについて,刑訴法の規定を文言どおりに とらえて原判決を破棄すべきとする大阪高裁の判断(破棄説)と限定的に 解して必ずしも破棄する必要はない(棄却することもあり得る)とする束 (8) 京高裁の判断(限定説)とに二分される事,態が生じた,というものである。 この問題については,最高裁が束京高裁のとる限定説による判断を下して (9) 一応の決着を見た。その一方で,本改正,の施行前になされた行為に関し て,本改正,法は罰金刑の新設について経過措置に関する規定を定めていな ㈲ 平成16年・の凶悪犯罪等に対処するための「刑法等の一部を改正する法律」に関す る衆議院・参議院の各法務委員会での附帯決議においては,財産犯の一部に罰金刑を 選択刑として新設するなどについての検討が求められた。なお,附帯決議のうち当該 事項に関する部分は次のとおりである。 衆議院法務委員会:強盗等の罰mについては,近年の犯罪情勢等を踏まえ,財産犯 の一部の罪に罰金刑を選択刑として新設するなど,他の財産犯に係る罰則の在り方も 含め,さらに検討に努めること。(第161回国会衆議院法務委員会議録8号) 参議院法務委員会:強盗等の盗犯に係る罰則については,近年の犯罪情勢等を踏ま え,財産犯全体の罰則の在り方を視野に入れつつ,罰金刑を選択刑として導入するな ども含めて,さらに検討すること。(第161回国会参議院法務委員会会議録10号)。 ㈲ 罰金刑(財産刑)の適用範囲(どのような罪に対レて適用するのか)に関するわが 国における議論の歴史的経緯については,中山研一「財産刑の適用範囲の拡犬につい て」自由と正,義45巻1号(1994年)28頁以下を参照。 (7)中山・前掲註旧「罰金刑の新設等のための刑事・法の整備について(一)」5頁およ び「同(四)・完」3頁。 ㈲ 白井万久「ある法改正の波紋」自由と正義57巻10号(2006年)5頁以下。 28−1−205(香法20㈲ 4
い。そのため,刑法6条が適用されることになるが,刑法6条は「犯罪後 の法律`によって刑の変更があったときは,その軽いものによる」と規定す るところ,その「軽いもの」が改正,前のものをさすのか改正後のものをさ すのかは,議論が分かれるところである。前述の最高裁決定はあくまでも 「判決後の刑の変更」に関するものであり,かつ,刑法6条については一 切触れていない。したがって,改正法施行前の行為に対して本改正による 罰金刑が適用されるのか否かという経過措置に関する問題については,未 だに議論すべき点が残されたままである。 以上,のような状況を踏まえて,本稿では,検討すべき問題として二つの ものを選んだ。第1は,本改正。おける罰金刑の新設が「厳罰化」としての 意昧を持つのか,あるいは,「寛刑化」としての意昧を持つのかという, 罰金刑の新設における法定刑変更の形態に関する問題である。この問題 は,本改正において最も重晏な問題の一つとして位置付けられるものであ り,法定刑の変更をめぐる従来の考えに対して新たな議論を提起するもの である。そして,第2は,改正法施行前の行為に対して本改正,による罰金 刑が適用されるのか否かという,罰金刑新設の経過措置に関する問題であ る。この問題は,第1の問題と緊密に関係し,その意昧では第1の問題が 具体化したものともいえる。そこで以下では,まず第1の法定刑変更の形 (9)最高裁平成18年10月10日第三小法廷決定(最高裁判所刑事判例集60巻8号523 頁,裁判所時報1421号20頁,判例時報1952号175頁,判例タイムズ1227号193 頁)。本決定についての紹介・評釈として,村瀬正用「窃盗罪に選択刑として罰金刑 が付加されたのは『刑の変更』があった場合に当たるが,法改正の内容,趣旨,窃盗 罪の犯情,『刑の変更』のない他の犯罪の有無及びその内容等に照らし,原判決を破 棄する必要がない場合があることを認めた事例(最決平・18.10.10裁判所時報1421号 20頁)」研修701号(2006年)93頁以下,大野勝則・桧田俊哉「刑法及び刑事訴訟 法の一部を改正する法律づ平威18年・法律第36号」による窃盗罪の法定刑の変更と刑 訴法397条1項による第1審判決の破棄の要否」ジュリスト1340号(2007年)105 頁以下,村上光婚「第1審判決後になされた窃盗罪の法定刑改正,と刑訴法383条2号 の『刑の変更』」ジュリスト1332号(平成18年復重要判例解説)(2007年)197頁以 下,同「第1審判決後になされた窃盗罪の法定刑改正,と刑訴法383条2号の『刑の変 更』の意義」刑事怯ジャーナル9号(2007年,)181頁以下などを参照。 5 28−1−204(香法20㈲ 二〇四ヽ
二〇三 態に関する問題について検討し,それに続いて,第2の経過措置に関する 問題について検討を行うこととする。 2 罰金刑の新設をめぐる議論 圃 処罰範囲の拡大(厳罰化)と理解する見解 本改正における罰金刑の新設については,基本的には,従来であれば起 訴猶予として処罰はされなかった事案に罰金刑を適用する(以下では,「起 訴猶予から罰金刑への移行」という表現を用いる)という意昧で処罰範囲 の拡大であり「厳罰化」であるととらえる考えと,従来であれば白由刑相 当として処理された(自由刑を科された)もののうちの軽微な事案に罰金 刑を適用する(以下では,「白由刑から罰金刑への移行」という表現を用 いる)ものであり「寛刑化」であるととらえる考えの二つが対立軸をなす といえる。しかし,起訴猶予から罰金刑への移行を完全に否定する見解は 今のところ見受けられず,したがって,本改正,における罰金刑の新設につ いては,起訴猶予から罰金刑への移行のみを認める見解と,起訴猶予から 罰金刑への移行と同時に自由刑から罰金刑への移行を認める見解との二つ に大きく分けることができる。そこでまず,起訴猶予から罰金刑への移行 のみを認めて処罰範囲の拡大と理解する見解についてみることにする。 本改正における法定刑の新設を処罰範囲の拡大と理解する見解として は,立,法当局の立,場をあげることができる。本改正における審議の過程で は,たとえば「近年。この罪(公務執行妨害罪:筆者註)に係る検挙件数 が急増するにつれ,例えば,酔余,あるいは感情の行き違い等から警察官 に暴行を加えたものの,すぐに制圧・検挙されるといった比較的影響の大 きくない事案も多くみられるようになりました。また,窃盗罪につきまし ては,その利欲犯的性格を考えると,その責任を看過することはできませ んが,例えば,万引き事犯等につきましては,その犯罪類型としての特質 や偶発的に行われる場合が少なくないことなどから,被害金額が少額にと 28−1−203(香法20㈲ 一 6 −
どまり,かつ,速やかに被害回復がなされるといった比較的軽微な事案も ままみられるところであります。この結果,このような事案につきまして は,一方で,相応の刑罰を科し,刑罰が有する一般予防及び特別予防的効 果により同種事犯の再,発を防止する必要があると考えられるものの,他方 で,これらの罪の法定胆がいずれも白由刑に限られていることから,現実 には,起訴をすべきか否かの判断に困難を伴うものが少なくありません。 そこで,事案に対応した適正,な事件処理・科刑を実現する観点から,公務 執行妨害罪及びその補充的な犯罪である職務強要罪の法定刑につきまして は,現行の3年以下の懲役又は禁偏のほか,選択刑として30万円(後に 50万円に修正:筆者註)以下の罰金刑を新設することとし,窃盗罪の法 定刑につきましては,現行の10年・以下の懲役のほか,選択刑として50万 円以下の罰金刑を新設することとしております」との説明が立法当局から 叫なされている。また,本改正,は自由刑を求めて公判請求されていた従来の 判断それ白体に対して変更を加えるものではない旨の説明も,繰り返し述 卸 べられている。このように,本改正における立法当局の意図は,罰金刑新 設によって従来であれば起訴猶予とされていた事案のうちで白由刑では厳 し過ぎかつ起訴猶予では適切でないと考えられる事案への対処を可能にす るものである,ということができる。そして,立,法当局のこのような考え は,法制審議会から衆・参各法務委員会での審議にかけて一貫レて主張さ 帥れている。 (1o》法制審議会総会第147回会議議事録。なお,法制審議会(総会および部会)の議事 録は,法務省ホームページの「審議会等情報」ページhttp://www.m好.co.jp/から入手 した。また,久本元・前掲註旧「罰金刑の新設等のための刑事法の整備についての法 制審議会答申」151頁を参照。 ㈲ 法制審議会刑事怯(財産刑関係)部会第1回会議議事・録および第2回会議議事録。 また,久木元・前掲註田「罰金刑の新設等のための刑事・法の整備についての法制審議 会答申」152頁を参照。 聯 前掲註⑩および註㈲の議事録の他,第164回国会参議院法務委員会会議録8号およ び同・衆議院法務委員会議録19号を参照。 7 − 28−1−202(香法20㈲ コ○コ
二〇一 (2)自由刑から罰金刑への移行(寛刑化)を認める見解 以上,の見解に対して,起訴猶予から罰金刑への移行を認めつつも,同時 に,白由刑から罰金刑への移行,すなわち,従来であれば自由刑相当とさ れていた事案のうちで軽微なものが新設された罰金刑によって処理される ことを認める見解が存在する。この見解は,法制審議会刑事怯(財産刑関 (13) 係)部会における弁護士委員(と思われる委員)の意見に代表される。た とえば,「これまで自由刑相当事案だとして起訴されていたものの中に も,今回罰金ができたことによって,…罰金相当事・案になるということが (14) あり得るということは,やはり理論的に認めざるを得ないのではないか」 あるいは「起訴猶予になっていた事ヽ案で,罰金刑として処罰されるように なるものもあろうとは思いますが,従来,罰金胆がないために自由刑やむ なしとして公判請求されていた事案の中で,罰金刑として略式処理される ㈲ものも生じるであろうと考えられます」などの意見がそれであり,罰金刑 の新設によって,起訴猶予から罰金刑への移行と同時に,自由刑から罰金 刑への移行があり得ることを認めるべきであるとするのである。そして, この意見の根底には,罰金刑を短期自由刑に代わるぺきものと位置づけ, その先には非犯罪化・非刑罰化への道を探ろうとする理念が存在するもの ㈲と思われ,従来からの日弁逓の主張に洽ったものといえる。 このような意見に対して,立,法当局も白由刑から罰金刑への移行を完全 には否定していない。すなわち,従来自由刑相当として処理されていた事 案のうち罰金刑相当として処理されるようになる事案があり得るのではな いかという意見に対して,立法当局は,基本的には従来の白由刑相当とし 叫 法制審議会の議事録は匿名であるため(ただし,審議会の構成員は明らかにされて いる),文脈から発言者を推測しなければならない。この議事録における匿名性の問 題を指摘するものとして,中山・前掲註①「罰金刑の新設等のための刑事怯の整備に ついて(一)」8頁の註(2)および「同(四)・完」6頁。 ㈲ 法制審議会刑事怯(財産刑関係)部会第2回会議議事・録。 ㈲ 法制審議会刑事怯(財産刑関係)部会第3回会議議事録。 ㈲ 岩村智文`「現行刑法現代用語化・日弁逓案について」自由と正。義44巻8号(1993 年)31頁以下,石川・岩村・前掲註(3)58頁以下を参照。 28−1−201(香法20㈲ - 8 −
て処理をしてきた判断に影響を与よたり変更を加えるという意図はないと した上で,それでも従来白由刑相当として判断されていたような事案が罰 金刑で処理されるようになるということを一切否定するものではない,と ㈲ の説明をしているめである。 (3)罰金刑の新設に対する量刑実務の側からの見解 一方,同部会において裁判官委員(と思われる委員)からは,「恐らく 立法事僕として,従来起訴猶予にしているのを罰金にしたという立法事痍 だとしても,このような形の法定刑ができれば,裁判所が公判請求事件を 罰金にすることを制約するあるいは禁止する立,法だとは到底考えられない ということは言えると思います。それで,…実際,今度の法定刑の変更が 量刑にどんな影響を及ぼすだろうかということを考えたとき,従来,公判 請求かどうかを迷った挙げ句不起訴にしていたのを罰金求刑にする場合だ けではなく,従来,不起訴かどうか迷った挙げ句公判請求していた場合も 当然あり得るわけです。それに対して,裁判所がこれは罰金相当だと考え れば,当然,今度は罰金胆が選択できるということになろうかと思うんで す。ただ,全体的に見ますと,有期刑を罰金刑に下げる例は,統計上,の数 値を持っているわけではありませんが,実務感覚とすれば,極めて例外的 圈 だと思う]との意見が述べられている。 さらに,原田判事は,この意見を敷行するようなかたちで,本改正にお ける罰金刑の新設が量刑に与よる影響について,その論文の中で次のよう に述べている。すなわち,①従来起訴猶予とされていたもののうちの一部 が,罰金刑で処理されるようになる。自由刑しか存在しない状況では起訴 すぺきか否かの判断に困難を伴う比較的軽い類型について罰金刑を選択で きるようにするという立法趣旨にしたがい,白由刑求刑による公判請求の 可能性も考えられるような事案が罰金刑による処理の対象となるが,それ ㈲ 法制審議会刑事法(財産刑関係)部会第2回会議議事録。 (18)法制審議会刑事法(財産刑関係)部会第2回会議議事録。 9 28−1−200(香法2008) 二〇〇
一九九 よりも軽い類型についても罰金刑による処理が行われる可能性はある。② 従来自由刑の下限付近で考慮されていたものについて,罰金相当と判断さ れれば,罰金刑が選択される。検察官として公判請求すぺきか否か悩むよ うな事案について,裁判所が罰金刑相当であると判断すれば罰金刑が選択 されるぺきである。しかし,このような事例は,頻発するとは思われな い。②従来自由刑が相当であるとされたものについては,その評価に変更 はなく,従来の量刑相場が維持される。罰金刑の新設は,あくまでも自由 刑の下限を引き下げるものではないから,罰金刑とする事案が現れてきて も,そのことは自由刑の基本的な量刑相場を変更させるものではない,と 叫 するものである。さらに,最高裁も,窃盗罪についてではあるが,前述の 岡 決定(最決平18・10・10)において「法改正,の内容をみると,懲役刑の刑 期には変更が加えられておらず,選択刑として50万円以下の罰金刑が追 加されたにとどまるところ,その改正。の趣旨は,従来,法定胆が懲役刑に 限られていた窃盗罪について,罰金刑の選択を可能として,比較的軽微な 事案に対しても適正,な科刑の実現を図ることにあり,これまで懲役刑が科 されてきた事案の処理に広く影響を与よることを意図するものとは解され ない」と述べており,一見すると処罰範囲の拡大と理解する見解に立つよ 引こもとれるが,「広く影響を与えることを意図するものとは解されない」 聯 という部分に着目すれば,上述と同様の考えに立つということができる。 この量刑実務の側からの見解は,前述②における弁護士委員を中心とす る見解と同様に,本改正における罰金刑の新設については,立,法当局が審 議の過程において強調してきた起訴猶予から罰金刑への移行のみならず, 白由刑から罰金刑への移行もあり得るとする点で,考えを同じにする。し かし,自由刑から罰金刑への移行が認められる程度あるいは範囲について (19)原田國男「選択刑とレての罰金刑の新設と量刑への影響」刑事法ジャーナル6号 (2007年)21頁以下。 叫 前掲註㈲を参照。 聯 原田・前掲註(19)23頁の註聯を参照。 28−1−199(香法2008) 1 0
は,弁護士委員を中心とする見解がこれを比較的広範囲に認めようとする のに対して,量刑実務の側からの見解は,起訴猶予から罰金刑への移行を 基本とし,白由刑から罰金刑への移行についてはいわば例外的に認めよう とするものであり,両者の考えの相違は重晏であるといえる。 3 統計データからみた運用の実態 (1)罰金刑の新設と起訴猶予率の変化 次に,本改正,における罰金刑の新設によって実務の運用が現実にどのよ うな変化をしているのか,統計データをもとに検証士てみることにする。 立法当局の説明によれば,本改正,における罰金刑の新設は,起訴猶予か ら罰金刑への移行を意図したものである。したがって,本改正。の施行によ り,罰金刑が新設された罪における起訴猶予率には変化(滅少)がみられ 聯 るはずである。そこで,統計データを用いて,公務執行妨害罪およ,び窃盗 叫 罪の起訴猶予率の変化を分析することにする。なお,職務強要憚について 糾 は,事例数が少なく統計処理にはなじまないので,分析からは除外した。 また,本改正,の施行時期との関係から本稿で利用できる統計データは施行 後については約半年分にすぎないため,本稿における分析はその限りでの 精度であることに留意しなければならない。本稿の分析は,あくまでも「速 報」として位置付けられたい。 聯 本稿で使用した統計デー・タは,『検察統計年,報』に掲載された表のうち「8 罪名 別 被疑事件の既済及び未済の人員」による。 碩)起訴猶予率は,次の式で求めることとする(『犯罪白書(平・成19年薇)』(2007年う 几例2頁などを参照)。 起訴猶予率=(起訴猶予人員/(起訴人員十起訴猶予人員))×100 糾 たとえば,昭和50年における公務執行妨害罪および窃盗罪の既済総数はそれぞれ 1,587人および200,450人であるのに対して職務強要・罪のそれは8人,平成元年にお ける公務執行妨害罪および窃盗罪の既済総数はそれぞれ809人および193,478人であ るのに対して職務強要罪のそれは10人,また,平成18年における公務執行妨害罪お よび窃盗罪の既済総数はそれぞれ3,403人および205,012人であるのに対して職務強 要罪のそれは25人である。 11 − 28−1−198(香法20㈲ ▽几八
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▽几五 公務執行妨害罪および窃盗罪について,昭和50年・から平成18年,までの 起訴猶予率を計算してグラフ化したものを,それぞれ図1および図2に示 す。公務執行妨害罪については,比較のために犯人蔵匿罪,暴行罪,脅迫 叫 罪および刑法犯全体をあわせて,また,窃盗罪については同じく他の財産 犯および刑法犯全体をあわせてグラフ化した。 図1および図2をみると,公務執行妨害罪および窃盗罪ともに,平成 18年,にはそれ以前に比べて起訴猶予率が急に低下していることがわか る。その他の罪の起訴猶予率の変化と比べると,公務執行妨害罪と窃盗罪 における変化(低下)は特徴的なものであることがわかる。改正,法が施行 されたのは平成18年5月28日であり,本改正の統計上の影響は多くて半 年分であることを考えれば,この変化は特筆すべきものであり,本改正。の 影響は起訴猶予率の変化に明薙に現れているということができる。すなわ ち,従来であれば起訴猶予として処理されたような事案のー・部が本改正。に より起訴されるようになったということが,図1および図2から推測され 叫 るのである。 (2)罰金刑の新設と起訴・不起訴人員の変化 次に,本改正による運用の変化を起訴および不起訴に関する人員の変化 から見ていくことにする。公務執行妨害罪および窃盗罪における起訴・不 起訴の人員について,公判請求,略式命令請求,起訴猶予,不起訴その 姉 犯人蔵匿罪については,公務執行妨害罪と同じ「公務の執行を妨害する罪」に属す るものでかつ統計処理に適する程度の件数を有すること,また,暴行罪および脅迫罪 については,従来公務執行妨害罪に罰金刑がなかったときには軽微な事案につき公務 性を捨象して暴行罪等により罰金刑を求めるという処理をしてきた(法制審議会刑事 法(財産刑関係)部会第1回会議議事録を参照)という経緯から,公務執行妨害罪と あわせてグラフ化した。 (26)統計データによる分析は,起訴猶予率低下の直接的な原因が本改正,であるというこ とを必ずしも確実に証明するわけではない。しかし,このような事奥を裏付ける有力 な証拠の一つにはなり得るのであり,このため「推測される」という表現を用いた。 この点は,統計データによる犬量観察の限界でもある。 28−1−195(香法20㈲ 14
他に分類して,平成元年から平成18年,までの変化を分析することにする。 公務執行妨害罪における各人員の推移をグラフ化したものを図3に,人 員の多寡を平均化するために各年ごとの人員割合をグラフ化したものを図 4に,また,公判請求・略式命令請求および起訴猶予の関係を明瞭にする ために「不起訴その他」を除外した人員割合をグラフ化したものを図5に 示す。同様に,窃盗罪について,人員の推移を図6に,人員割合を図7 に,「不起訴その他」を除外した人員割合を図8にそれぞれ示す。 まず,窃盗罪について先に見ることにする。図6∼図8,特に窃盗罪に おいては「不起訴その他」の人員の変化(平成11年以降の増加ドが大き いためこれを除外した図8をみると,平成17年以前の公判請求(すなわ ち懲役刑求刑)と起訴猶予の境界を変化の動向を考慮しつつ平成18年に 延ばしていくと,その延長線は平成18年における公判請求の上瀧付近に 行き着くことがわかる。このことから,平成18年において略式命令請求 により罰金刑相当として処理されたものは,基本的には従来であれば起訴 猶予として処理されていたものから移行してきたと推側することができる 叫のである。したがって,窃盗罪における運用においては,立法当局が意図 していた起訴猶予から罰金刑への移行が基本的に実現しているものと思わ 勁 検察統計年報の「8 罪名別 被疑事件の既済及び未済の人員」における「嫌疑不 十分」,「嫌疑なし」,「罪とならず」,「刑事床成年」,「心神喪失」,「親告罪の告訴・告 発・請求の欠如・無効・取消し」,「確定判決・大赦・刑の廃止・刑の免除」,「時効完 成」および「その他」の項目を,本稿では「不起訴その他」として計上した。 叫 なお,罰金刑は公判請求事件においても科される可能性があるが,平成18年,の窃 盗罪における罰金刑の科刑人員の内訳は,略式事件が2,399人であるのに対して公判 請求による通常第一審(地裁および簡裁)が207人であり,その数は少ない(『司法 統計年報2刑事編(平成18年)』「第14表 略式事作の罪名別新受,既済,未済人員 一全簡易裁判所」,「第33表 通常第一審の終局総人員一罪名別終局区分別一全地方 裁判所」および「第36表 通常第一審の終局総人員一罪名別終局区,分別一全簡易裁 判所」)。また,通常第一審の人員については,正,確には「窃盗の罪」として計上され たものであるが,窃盗罪以外で「窃盗の罪」に属する罪(常習特殊窃盗罪(盗犯等ノ 防止及処分二関スル法律2条),常習累犯窃盗罪(同法3条)および不動産侵奪罪(刑 法235条の2))には罰金刑が規定されていないため,通常第一審の罰金刑の人員は, すなわち窃盗罪における人員となる(なお,略式事魯については,「窃盗罪」の人員 そのものが計上されている)。 15 28−1−194(香法20㈲ ▽几四
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4 罰金刑の新設と法定刑変更の形態
(1)選択刑新設における法定刑変更の形態 選択刑の新設による法定刑の変更には一般的にどのようなものが考えら れるか,本改正における罰金刑の新設について検討を行う前に,その形態 について整理しておくことにしたい。 聯 平成18年の公務執行妨害罪における罰金刑の科刑人員の内訳は,略式事件が656 犬であるのに対して,公判請求による通常第一審(地裁および簡裁)が18人である (司法統計年報・前掲註叫)。ただし,通常第一審の人員については,「公務の執行を 妨害する罪」として,従来から罰金刑が定められている封印破棄罪(刑法96条),強 制執行妨害罪(刑法96粂の2),競売入札妨害罪(刑法96条の3第1項)および談 合罪(刑法96条の3第2,項)における人員が含まれている可能性がある(なお,略 式事作についてjま,「公務執行妨害罪」の人員そのものが計上されている)。 28−1−187(香法20㈲ 22① 下限引下げ型 従来の法定刑の下側に新たな法定刑が追加された場合に,まず考えられ るのは,[寛刑化],すなわち,従来の法定刑と新設された法定刑が一体と なって形成される新しい法定刑の枠組,みにしたがって,従来の法定刑では 下限域に存在したであろう事例が追加された法定刑へ移行すると同時に, 量刑が全体として下限方向に移動することである。このような形態を,「下 限引下げ型」とでもよぶことにすると,下限引下げ型では,たとえば図9 において,従来であれば下限付近で科されていた事例1のような事例は, 法定刑が新設されることによって新法定刑の領域で量刑されることにな る。また,従来であれば法定刑の中ほどで科されていた事例2のような事 例も,従来よりは下限に近いところで量刑されるようになる。このような 形態は,法定刑の変更としてはごく自然なものである。 しかし,この場合に注意しなければならないのは,従来の法定刑におい ては,下限よりも下側にはそれに相当する事例(たとえば,図10におけ る事例4∼事例6)が想定されていないことである。すなわち,下限引下 げ型が単純に妥当するのは,従来の法定刑が当罰的(可罰的)な事例をす べて包摂している場合である。したがって,現行のわが国の制度のよう に,起訴猶予や微罪処分の対象となる事例が存在する場合には,法定刑の 新設が無条件に下限引下げ型であると即断することはできないのである。 従来 図9 下限引下げ型 事例1 事例2 / / / 事例3 刑量 /’ / j l l (軽) / / / /事例1 /事例2 事例31 : (重) 新設後:: ふがゝ」...L.7?・l xJ..J-.7す・│ 刑量 斯法定刑 一 23 − 法定刑 28−1−186(香法20㈲ 一・ 八 六
T八五 ② 処罰範囲追加型 起訴猶予や微罪処分に相当する事例が存在する場合には,図10におけ る事例4∼事例6のように従来の法定刑の外側にも当罰的な事例が存在す る。これらの事例は,当罰的ではあるが軽微なものとして,従来の法定刑 のもとでは処罰の範囲外とされてきたものである。 このような状況において,従来の法定刑の下側に新たな法定刑を付加 (新設)した場合には,新法定刑は従来処罰範囲外とされていた事例の一 部(図10においては事例4,事例5)を対象にすると考えることができ る。このような形態を「処罰範囲追加型」とよぶとすると,処罰範囲追加 型では,従来の法定刑は従来どおりの範囲を対象とすることになり,その 対象としていた事例(図10の事例1∼事例3)に対する量刑は,法定刑 新設の影響を一切受けないものと考えることができる。立。法当局が主願し てきた本改正における罰金刑の新設に対する見解(前述2(1)Jnよ,この処 罰範囲追加型に該当する。なお,処罰範囲追加型において,新法定刑は必 ずしも当罰的な事例すべてを対象とするものではなく,図10における事 例6のように,新たな法定刑のもとでも処罰範囲外(起訴猶予あるいは微 罪処分)とされる事例もありうる。 図10 処罰範囲追加型 従来 新設後 事例6事例4事例5事例1 I I I I I ︲ ︲ − ︲ ︲ I I I I I ︲ ︲ − 事例2 に事例4冲例即事例パ事例2 新法定刑 法定刑 事・例3 ︲︲︲ 事例3同 刑量 ゛ニIニフ l l l l l ` ̄゛憚││扇 --。, -。, 殼 ③ 混合的形態 以上に加えて,下限引下げ型および処罰範囲追加型の混合的形態が考え られる。この形態は,図11のように,新法定刑が,従来処罰範囲外とさ 28−1−185(香法20㈲ 一 24 −
れていた事例4,事例5を新たに処罰対象とすると同時に,従来の法定刑 が処罰範囲内としていた事例1をもその処罰対象とするものである。すな わち,新法定刑は,従来の法定刑が処罰範囲外としていた事例を新たに処 罰対象として取り込むと同時に,従来の法定刑が処罰範囲内としていた事 例のうち下限付近で量刑されていた一部の事例をも処罰対象として取り込 むのである。もっとも,従来の法定刑から新法定刑に取り込まれる事例の 範囲のとらえ方については,さらに考えが分かれる。 図11 混合的形態 事例6事例4事ぜぐ獅H事例2 。 − ㎜■ ㎜ S 事例3 ㈱ 境界事例取込型 混合的形態の第1として,従来の法定刑から新法定刑に取り込まれる事 例の範囲を限定的に捉えて,白由胆で処理すべきか否かの判断に悩むよう ないわば「境界事・例」だけが新法定刑に取り込まれるとする場合が考えら れる。これを「境界事例取込型」とよぶとすると,境界事例取込型では, 新法定刑に取り込まれる事例は従来の法定刑における下限付近のごく狭い 範囲に限られ(図12の事例7,事例8),従来の法定刑におけるほとんど の鎖域については,従来どおりの量刑が維持されることになる(図12の 事例9,事例10)。前述の見解のうち,本改正。における罰金刑の新設につ いては,起訴猶予から罰金刑への移行が基本であり,自由刑から罰金刑ヘ の移行については一・部の事案に限って例外的に認めうるとする見解(前述 25 28−1−184(香法20㈲ て八四
一 八三 従来 : (軽) 図12 境界事例取込型 事例7 事・例8 事例7 事例8 事例9 事例10 (重l)刑量 2(3))は,基本的にはこの境界事例取込型に該当する。 ㈲ 下限域取込型 混合的形態の第2として,従来の法定刑から新法定刑に取り込まれる事 例の範囲をより広く捉えて,「境界事例」のみならず従来の法定刑におけ る下限付近の一定範囲に存在する事例が新法定刑に取り込まれるとする場 合が考えられる。これを「下限域取込型」とよぶとすると,下限域取込型 においては,「境界事例」(図13の事冽7,事例8)に加えて,従来の法 定刑における下限付近の一定範囲で量刑されていた事例(図13の事例9) が新法定刑に取り込まれることになる。そして,従来の法定刑における下 限域の一・部が新法定刑に取り込まれたことによって,従来の法定刑におけ るその他の領域に存在する事例も下限方向に移動することとなり,その意 昧で従来の量刑は影響を受けることになるのである。前述の見解のうち, 本改正における罰金刑の新設によ,って境界事例に限らずに自由刑から罰金 刑への移行を認める見解(前述2(2)ドが,この下限域取込型に該当する。 ただし,この場合にも,新法定刑に取り込まれる範囲(図13の“L”)を どの程度として考えるのかについては,意見の違いが生じるところであろ う。また,境界事例取込型についても,結局のところ,この新法定刑に取 り込まれる範囲を限りなく下限に近づけて考えるものであるともいえるの である。 28−1−183(香法20㈲ 26