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『シンドバード物語』東洋系各本について―どのような版が伝わっているのか。付:広本・小本所収話対照一覧―

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『シンドバード物語』東洋系各本について

―どのような版が伝わっているのか。付:広本・小本所収話一覧―

Select bibliography of the Eastern Versions of

The Book

of Sindbad

西 村 正 身(作新学院大学人間文化学部名誉教授) 『シンドバード物語』東洋系の諸版には大きく分けて広本系(Textus Ornatior)と小本系 (Textus Simplicior)の 2 系統が伝存している。おおまかに言えば広本系は『シンドバード 物語』祖本を受け継ぐペルシア語版を主として、それから派生したものを含み、小本系は ムーサーによる失われたアラビア語版に発したその他の言語によるものである。 以下にその概要を記すが、もとより網羅的なものではないので、最新のものを含むその 他の論文・出版物の詳細については V. Chauvin, Bibliographie des Ouvrages Arabes ou Relatifs aux Arabes publiés dans l Europe chrétienne de 1810 á 1885, t. VIII---Syntipas, Liége, H. Vaillant-Carmanne et Leipzig, O. Harrassowitz, 1904 と ウ ェ ブ ペ ー ジ Seven Sages Society (http:// sevensagessociety.org/) および Portal, Society of the Seven Sages(http://dalspace.library.dal.ca/ handle/10222/49107)を参照。広本・小本の東洋系各版の所収話とその話順の詳細は後掲 の所収話一覧を参照。所収話には慣例となっているラテン語名を付記する。

西洋系『七賢人物語』と共通する所収話は「猪1aper 1」「告げ口鳥 avis」「猟犬 canis」「浴 場主 balneator(西洋系では「執事1senescalcus 1」)」の 4 話である。西洋系「七賢人物語」 との所収話比較の詳細は B・E・ペリー『シンドバードの書の起源』(拙訳、未知谷)に付 した「表 2 .所収話通覧」(pp. 334-353)を参照されたい。 Ⅰ 広本系 ――祖本の系統を引くと考えられるもの。現存する版は 3 グループに分ける ことができるが、第 1 グループが最も重要なグループであることは言うまでもない。広 本系の諸版の所収話には大きな違いは見られない。 ●第一グループ――祖本および直接それに連なると考えられるもの。このグループの特徴 は何と言っても『シンドバード物語』祖本がどのようなものであったのかを示してくれ ていることである。現存するのは 3 に挙げるもののみであるので、このグループの特徴 については 3 を参照していただきたい。

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1 .祖本――ペルシアでパハラヴィー語によって書かれたものだが、失われてしまった。 3 に挙げるザヒーリー・サマルカンディーのペルシア語版 ZaS 序文が教えてくれるも のである。成立は 8 世紀(700∼775年)のことと考えられる。広本系はもちろんのこと、 当然のことながら小本系のもとになったものでもある。 2 .ダリー語版――アブ・ル・ファウァーレス・ファナールージーにより、イスラーム暦 339年(西暦950∼951年)にパハラヴィー語祖本から、現代ペルシア語のもととなった ダリー語で訳されたもの。パハラヴィー語を読める者が少なくなってきたためというの がその理由である。これもサマルカンディーの序文が教えてくれる版だが、やはり失わ れてしまった。サマルカンディーによれば簡素で飾り気のない文体で書かれていたとの ことである。このダリー語版はヘラートのアズラキー(1072年頃没)によってペルシア 語に訳された(未完、散逸)とされ、サアディー『果樹園』(1257年)に引用されてい る一節(第 3 章・物語17にシンドバードの名が現われている)はこのアズラキーによる ものであるとされている。 3 .ザヒーリー・サマルカンディーのペルシア語版 ZaS――ムハンマド・イブン・ア リー・ザヒーリー・サマルカンディーによって、1160年頃にダリー語版から訳されたも の。当時、ダリー語が読めなくなってきたためだとされる。その序文には『シンドバー ド物語』祖本に関する情報が記されている。枠物語前半(7 日間の攻防の前)にシンド バードが 3 話、大臣が 1 話の計 4 話、攻防の 7 日間は 1 日目のみ大臣が 2 話、2 日目か ら 7 日目は愛妾が 1 話、大臣が 2 話ずつの計20話、枠物語後半の 8 日目は王子が 6 話、 愛妾が 1 話、シンドバードが 3 話の計10話を語り、総計で全34話から成る。語り手の内 訳はシンドバードが 6 話、愛妾が 7 話、大臣 7 人が計15話、王子が 6 話となっていて、 バランスが取れている。広本系の目印は枠物語前半で語られる 4 話と、後半で語られる 物語の数の多さ、そして何と言っても最大の特徴は「涙を流す小犬2canicula 2」と「涙 を流す小犬3canicula 3」を含んでいることである。広本系第一グループで現存するのは この版のみで、アハメッド・アテシュによって初めて校訂版①が出版された。その後、 新版②が出ている。B・E・ペリーは『シンドバードの書の起源』(原文71∼72、拙訳 118ページ)で、この版の導入部には大規模な改竄と 3 つの新しい物語が挿入されて物 語の進行を遅らせていると言っているが、それらは初めから祖本にあったものであっ て、本質的にはこの版が祖本の姿を伝えているとみるべきである。この版からトルコ語 訳とジョージア語(グルジア語)訳が派生しているが、詳細は不明である。

① 原 典:Nāme yazan Muḥammed b. Alī Aẓ-Ẓahīrī As-Samarqandī, Arapça

Sindbād-Nāme ile birlikte, mukaddime ve ha iyeler ne redon Ahmed Ate , University of Istanbul

Publications no. 343, Istanbul, 1948, pp. 1-345(3 本の写本による校訂版。トルコ語によ る解題 1 ∼104ページのうち 4 ∼24ページは、広本、小本を問わずアラビア語、ペル

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シア語、トルコ語による諸版を知るうえで有益。アテシュの知見を参照できたのは新 田さんのおかげであり、再度記して感謝する。アラビア語独立伝承版 At を併録) ② 原 典:Sendbād-Nāmeh, Moḥammad ibn Ali Ẓahiri Samarqandi (6th century A.H.), edited

by Dr. Moḥammad Bāqer Kamāl al-Dīnī, Mirās-e Maktub, Tehran, 2003(アテシュ①が利用 した 3 本のほかに 7 本の写本を加えた校訂版。ペルシア語による解題 1 ∼56ページの うち18∼30ページはペルシア語諸版・写本を知るうえで有益である)

③ロシア語訳:Muhammad az-Zahiri as-Samarkandi, Sindbad-name, perevod M. N. Osmanova pod redakciej A. A. Starikova, Izd. Vostocnoj literatury, Moscou, 1960

④フランス語訳:Zahiri de Samarkand, Le Livre des sept visirs (Sendbad nameh), traduit du persan par Dejan Bogdanovi , Sindbad, Paris, 1975

4 .アバーン・ラーヒキーによるアラビア語韻文訳――アバーン・ラーヒキーは815/ 6 年に亡くなっている。アン・ナディーム『フィフリスト(書籍目録)』が教えてくれる 失われたアラビア語訳。その存在を疑問視する意見もあるが、ペトルス・アルフォンシ 『知恵の教え Disciplina Clericalis』に「涙を流す小犬」を伝えた物語集があったとしたら、

このアラビア語訳であった可能性がきわめて高 い。(H. Schwarzbaum, International Folklore Motifs in Petrus Alfonsi s <Disciplina Clericalis> , in Sefarad, XXI, Madrid-Barcelona, 1961, p. 274によると、J. Horowitz, Hagigat ha-Pertiḥa shel ha-Universita ha-Ivrit, Jerusalem, 1925, p. 70に、アバーン・ラーヒキー以前のアラビア語散文訳の存在が記されているよ うであるが、未見ゆえに未詳)

●第二グループ――サマルカンディーによるペルシア語版 ZaS から派生した版。

5 .ペルシア語韻文版 SN――ブリティッシュ・ライブラリー所蔵(旧インディア・オフィ ス・ライブラリー所蔵)の写本(IO. ISL 3214 <Ethé 1236>)に記されている版。作品そ のものは1375年に書かれたものである。まだ校訂版は出版されていないので、写本によ るしかない。残念なことに乱丁と落丁が見られ、残されている全166葉332ページ分が 7 ブロックに分けられる。第 4 ブロックは欠葉があるためさらに 5 グループに分けられ る。この 7 ブロックを 1(fols. 1~14)、3(fols. 17~26)、2(fols. 15~16)、4(fols. 27~41, 42~44, 45~56, 57~61, 62~85)、6(fols. 126~155)、5(fols. 86~125)、7(fols. 156~166)の 順に並べ替えることで正しい全体像が明らかになる(下記④参照)。タイトル(fol.2v) は『賢人シンドバードの書』(kitāb ḥakīm sindbād)で、序文が fol.2v から始まり、物語 本文は fol.9v から始まる。章題は54残されている。挿絵がフォリオごとに数えると73枚 (fols. 1b, 2a の見開きの挿絵を 1 枚と数えると72枚)あり、ゴルコンダ派の画家による 挿絵とされており、そこからこの写本の製作年代は1575年頃と考えられている。当時デ カン地方を治めていたクトゥブ・シャーヒー王国(ゴルコンダ王国)の第 4 代イブラー

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ヒーム・クリー・クトゥブ・シャー(在位1550∼80年)の治世下のことと思われる。文 学作品としては稚拙であるとされるが、美術史の上では重要な写本である。現在そのす べてをウェブページ(http:www.bl.uk/manuscripts/Viewer.aspx?ref=io_islamic_3214_fs001r) でカラーで見ることができるようになっている。 5 日目に愛妾の語る話(「蜂蜜 mel」と推測される)が完全に欠損しているほか、第 5 の大臣の語る第 1 話が「パン panes」 ではなくてこの版の固有話である「髪の毛 capilli」に差し替えられている。残されている全29話のうち、サマルカンディーのペル シア語版 ZaS と異なるのはこの一話のみで、残りの話順は同じである。 7 日目に第 7 の大臣の語る第 2 の物語「女の悪知恵1b ingenia 1b」は結末を変えられている。第31∼ 34話は欠落しているが、枠物語そのものは末尾まで残されている。 写本の23葉目までの10か所に南インドのテルグー文字による短い記入が主として欄外 に見られる。テルグー語が御専門の 城大学人文学部の山田桂子先生に御教示を仰いだ ところ、サンスクリットをテルグー文字で書いたような文で、残念ながら完全な解明は できなかったが、挿絵の説明のような内容が多そうだということである。 アテシュはペリーと同様に、 この韻文版 SN に「若い娘に変装した恋人 iuvenis femina」が含まれていると誤解している(解説17ページ参照。下記④の12∼15p. 参照)。 この作品を記す写本はこれまで孤本とされていたが、アフガニスタンのヘラートにも う一本の写本が残されていることがジョージア(グルジア)の研究者ゴレリシュヴィリ によって明らかにされた(下記③参照)。しかし、論文がジョージア(グルジア)語で 書かれているため、その詳細については報告できない。

①英語・ 概:Forbes Falconer, The Sindibad Namah, in: The Asiatic Journal and Monthly Register, vol. 35, no. 139 (1841), pp. 169-180; vol. 36, no. 141 (1841), pp. 4-18; vol. 36, no. 142 (1841), pp. 99-108

②英語・ 概:W. A. Clouston, The Book of Sindibad: or Story of the King, his Son, the Damsel and the Seven Vazirs, from the Persian and Arabic, Glasgow, Cameron, 1884, pp. 1-121.(ファ ルコナー①が見落とした物語を補足して改訂したもので SN をもっとも詳細に紹介し ており、SN に関してはもっとも信頼できるものである。写本を読み解く力があるの なら別だが〈残念ながら筆者にその力はない〉、参照はこのクラウストン版によるべ きである。④を参照。小本系の『アラビアン・ナイト』スコット版 SVS を併録) ③新発見の写本について: A)Т. А. Горелишвили, К Вопросу о Связи Грузинской Версии Синдбад-наме Тимсариани) с Персидской Версией, in: Труды Тбилисского Государстбенного Университета, т. 99, 1962, pp. 145-152(ゴレリシュヴィリ「ジョージア語版シンドバー ド・ナーメとペルシア語版の関係に関する問題について」、トビリシ国立大学紀要、

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99巻、1962、pp. 145-152) B)Т. А. Горелишвили, Синдбад-наме, in: Труды Тбилисского Государстбенного Университета, т. 108, 1964, pp. 157-189(ゴレリシュヴィリ「シンドバード・ナーメ」、 トビリシ国立大学紀要、108巻、1964、pp. 157-189) A、B2本ともアッ・ディーニー(広本系第一グループ 3②、pp. 310f.)が教えてく れる論文。本文はジョージア(グルジア)語、レジュメはロシア語によるので、本文 の内容は不明。ペルシア語の短い引用が多数ある。上記の著者名、論文名、掲載誌名 はレジュメ記載のものである。A のレジュメ(152ページ)によると新発見の写本は アフガニスタンのヘラート博物館にあり、紙写本で、やはり残念なことに乱丁と脱落 があるが、ともかく293ページ分が残されていて、イギリスにある写本の欠落部分を 補足してくれる内容は残されているらしい。アフガニスタンの国情から、保存されて いるかどうか心配である。 ④西村正身「ペルシア語韻文版『シンドバード・ナーメ』の話順について」、作新学院 大学紀要、第17号、2007、pp. 1-17(クラウストンの提唱する話順が妥当であること を検証したもの) ⑤ブリティッシュ・ライブラリー所蔵写本の挿絵について:

Günzel Renda, Sindbādnāma: An Early Ottoman Illustrated Manuscript Unique in Iconography and Style. In: Muqarnas --- An Annual on the Visual Culture of the Islamic World, Vol. 21, Leiden̶Brill, 2004, pp. 311-322(Appendix 3 = pp. 319-321に全挿絵の説明があるが、 fols. 1v~2r を 1 枚としているので全72枚分である)

6 .トルコ語版 T――未見。トルコ語版そのものの調査もまだ十分にはなされていないよ うなので詳細は分からないが、少なくとも二種類の重要な版が現存している。校訂版は たぶん存在しない。以下の論文と写本カタログを参照。②のほうが興味深い。

① J.-A. Decourdemanche, Note sur une version turque du Livre de Sendabad , in: Journal Asiatique, 9e série, c. XIII, Janvier-Février, 1899, pp. 173-177(16世紀にムハンマド・アブ

ダルカリーム・ブン・ムハンマドによって訳された『トゥフファット・アル・アハ ヤール Tuḥfat al-Akhyār(善き人々への贈り物)』を紹介したもの。所収話と話順はペ ルシア語版 ZaS と同じである。全34話。アテシュの解説〈pp. 19-21〉によると、ペ ルシア語版 ZaS の翻訳であり、スレイマン 1 世の時代〈1520-1566〉に訳され、スレ イマン 1 世の息子バヤジードに献呈された。このバヤジードは弟セリムとの継承戦に 敗れて1561年 9 月に処刑されているので、翻訳はそれ以前のことであろうという) ② Charles Rieu, Catalogue of the Turkish Manuscripts in the British Museum, 1888/rpt. Nabu

Public Domain Reprints, n.d., pp. 232f., Harley 5450 (IX) Foll. 84b-144a(冒頭の 6 話「狐 と猿 vulpes et simia」「象 elephantus」「獅子のミルク lac leonis」「猿の王 rex simiarum」「告

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げ口鳥 avis」「浴場主 balneator」 と、 最後の 2 話「狐 vulpes」「釈放された泥棒 fur liberatus」のみを記し、ライオンのミルクを処方された病気の王の話である第 3 話「獅 子のミルク lac leonis」と、盗んだ装身具を妻に命じて他の男の箱に入れさせて濡れ 衣を着せ、 釈放されるバグダードの泥棒の話である最終話「釈放された泥棒 fur liberatus」の固有話 2 話の 概を紹介。全所収話数は不明) 7 .ジョージア(グルジア)語版 G――ペルシア語版 ZaS から派生。詳細は不明。 ①原典: 次のウェブページを参照されたい。TITUS Texts: Teimuraz, Timsariani: Frame

(http://titus.uni-frankfurt.de/texte/etca/cauc/mgeo/timsar/.../temut.htm) ●第三グループ――サマルカンディー版 ZaS のナハシャビーによる抄録版。 8 .ナハシャビー『トゥーティー・ナーメ』(1330年)第 8 夜(TN)――東洋系のみなら ず西洋系を含めても最小の『シンドバード物語』であり、物語を語るのは大臣のみで、 6 人の大臣が 1 日 1 話ずつ 6 日に亘って語る。 7 日目に王子の沈黙が解けるので、1 日 少ない構成となっている。広本系に特徴的な「涙を流す小犬3canicula 3」「アンクレッ ト annuli」を含むが、小本系に特徴的な「ケーキの象 elephantinus」も含まれている。ナ ハシャビーがこの「ケーキの象」をどこから採ったのかは断定できないが、ナハシャビー はインドにいたので、『鸚鵡七十話』あるいはその他の物語集等、または民間に伝承さ れていたものからであって、小本系からではないと考えられる。ブロックハウスによる 第 8 夜「シンドバード物語」のみの原文②(ドイツ語による 概付き)のほか、校訂版 ①が出版されている。『トゥーティー・ナーメ』全体にはロシア語訳④があるほか、近年、 クリーヴランド・ミュージアム所蔵写本によるファクシミリ版⑤とそれに基づく英訳⑥ が出版された。

①原典(5 写本による校訂版):Ziyā Nakhshabī, Ṭūṭī-Nāma (Tooti-Namah, written by Ziaa-Nakhshabi), ed. Fath-Allāh Mojtabā ī and Gholām ʽAlī Āryā, Enteshārāt Manūchehrī, Tehrān, 1993(初版は1952/53? 第 8 夜は pp. 69-84。話順については⑥の注記参照) ②原典(第八夜のみ):H. Brockhaus, Die sieben weisen Meister von Nachschebi, Persisch

und Deutsch, F. A. Brockhaus, Leipzig, 1845(第 4 話は「女たちの悪知恵1a ingenia 1a+ 女たちの悪知恵2ingenia 2」で構成されており、それを1+1話と数えると全6+1話の 計 7 話から成る。「女たちの悪知恵 2 」はこの版とバセ旧蔵写本の固有話で、その意 味ではブロックハウスが底本とした写本は他の写本よりものちのもの、あるいは異な る伝承のものである可能性がある。使用写本については触れられていない。詩が含ま れていないが、元々なかったのか、ブロックハウスが削除したのかは不明。添えられ ているドイツ語訳は 概である。E・テザによる1864年のイタリア語訳があるが、ブ ロックハウスのドイツ語訳からの訳である)

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③和訳:ナハシャビー『トゥーティー・ナーメ』第 8 夜より「王と七人の大臣と、邪悪 な愛妾のせいで起こった災難の物語」、西村正身訳、作新学院大学紀要、第13号、 2003、pp. 15-33(ブロックハウス版②のペルシア語原典を底本とする。全6+1話)。 ④ ロ シ ア 語 訳:Зийа ад-Дин Нахшаби, Книга Попугая (Тути Наме), Д. Е. Бертельс, Наука、Москва, 1979(「鸚鵡物語」。レニングラードにある 3 本の写本 C118, C120, C121からの全訳。『シンドバード物語』は全 6 話。「女たちの悪知恵 2 」は含まれない。 谷口勇先生からいただいたプロローグと第 8 夜のコピーのみで目次がないので、全体 の話順は未詳)

⑤ フ ァ ク シ ミ リ 版:Ṭūṭī-Nāma, Vollständige Faksimile-Ausgabe im Originalformat der Handschrift aus dem Cleveland Museum of Art und der Blätter aus Privatbesitz, Volumen LV der Reihe Codices Selecti, Akademische Druck- u. Verlagsanstalt, Graz, Austria, 1976(第 8 夜は foll. 51r-73v。1560-65年にムガル帝国第 3 代皇帝アクバル〈1556-1605〉の宮廷 画家によって作成された写本。218の挿絵のほか、fol. 133r, 133v に蔓花、最終の fol. 341v に 4 本の花が単色で描かれており、第二グループ 5 に記したペルシア語韻文版 SN の写本 IO.ISL 3214 <Ethé 1236> とともに美術史の上でも重要な写本である) ⑥ 英 訳:Ṭūṭī-Nāma / Tales of a Parrot, by Ziya u d-Dīn Nakhshabī, tr. by M. A. Simsar,

Akademische Druck- u. Verlagsanstalt, Graz, Austria, 1978, pp. 55-68(上記⑤ファクシミ

リ版による英訳。①と比べると第39夜と第40夜が逆になっているほかは同じ話順。『シ

ンドバード物語』は全 6 話。「女たちの悪知恵 2 」は含まれない。拙訳未発表) ⑦ 論 文:W. Pertsch, Über Nachschabî s Papageienbuch, in: ZDMG, 21, Leipzig, 1867, pp.

505~551(3 本の写本に基づいてナハシャビー『トゥーティー・ナーメ』を紹介したも の。これまでナハシャビー『トゥーティー・ナーメ』を扱うとき常に参照されてきた 論文であるが、上記①⑤⑥とは第29夜および第31夜から第40夜までの話順が異なって いる。写本の系統によって話順が異なるということなのであろう) Ⅱ 小本系 ――広本系と同様に、攻防の 1 日目は王子の処刑を阻止する大臣が 2 話を語 り、2 日目以降は処刑を促す愛妾が 1 話、阻止する大臣が 2 話を語っていくが、7 日目 は大臣の語る 2 話だけ、8 日目に王子が 4 話、シンドバードが 1 話、愛妾が 1 話の計 6 話を語り、全25話という構成が小本系の出発点である(詳細は以下の各グループを参 照)。しかしのちの版ほどこの構成は崩れていく。広本系の枠物語前半で語られていた 四つの物語は削除されているのがふつうであるが、『百一夜物語』所収の版のみ例外で ある。 8 日目に語られる物語の話数はのちのものほど少なくなっていき、0 話から 5 話 の間で推移している。 7 日間の攻防の間の大臣と愛妾の話数は、『アラビアン・ナイト』 所収の版では必ずしも前述の通りではない。総話数は20から27話の間である。

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小本系の最大の目印は「涙を流す小犬1canicula 1」が含まれていることである。広本 系で愛妾の語る「蜂蜜 mel」は、小本系では大臣に割り当てられている。 5 グループに分けることができ、各国に伝播していくうちに所収話の差し替えが頻繁 に行なわれるようになり、版ごとに相違が生じて、結果的にこの小本系に最も豊かな伝 承が残されることになった。大臣の語る物語は 1 話目が早まったことをしてはならない という内容の話、2 話目が女たちの策略には気をつけなければいけない、女たちの言動 を信じてはならないという内容の話、愛妾の語る物語は男や息子や大臣には気をつけろ という内容の話で、その条件さえ満たせば、その差し替えは基本的に自由だからである。 『シンドバード物語』の伝承を考えるうえで最も重要なのは、言うまでもなく第一グ ループであり、その全貌と特徴はギリシア語版 Ss によって明らかとなる。 ●第一グループ 1 .ムーサー版 Musa――ギリシア語版 Ss の序文が教えてくれる版で、「ペルシア人ムー ソス」すなわちムーサーによって 9 世紀中頃に、広本であるパハラヴィー語版祖本から 縮小編集され、アラビア語に翻訳されたもの。ムーサーの没年はネルデケによれば西暦 874/ 5 年であるので、ムーサー版の成立は850年頃として大きな間違いはないであろ う。イタリアの研究者プラテッリは、やはりネルデケによってムーサーを 8 世紀の人と している(第五グループ15②、41ページ参照)が、これは単なる勘違いと思われる。ア ン・ ナディ ーム『フィフリスト』 の英訳者B・ ドッジは10世紀初めとしている (Biographical Index, p. 1064)が、これは少し遅すぎるようである。ムーサー版はその後 豊かな発展を遂げていく小本系の祖形となったものであるが、残念なことに失われてし まった。これまでパハラヴィー語による小本がムーサーによってアラビア語に訳された とされていたが、パハラヴィー語による小本はおそらく書かれたことはなく、存在しな かったと思われる。小本の最大の特徴は祖本にある「涙を流す小犬 canicula」2 と 3 を 複合させて「涙を流す小犬」1 とした点にあり、「涙を流す小犬」を物語として完成さ せた功績は物語作家・翻訳家・歴史家として知られていたムーサーにあると言える。小 本系のすべての版にこの「涙を流す小犬 1 」が含まれている。ムーサー版に由来すると 考えられるその他の特徴については「 3 .ギリシア語版 Ss」の項を参照されたい。 2 .シリア語版 Sn――10世紀にムーサー版 Musa から訳されたもので、ギリシア語版 Ss の親本となったものであるが、残念ながらそれは失われてしまっており、現存するシリ ア語版は1579年より少し前に書かれた Berol. Petermann 24という唯一の写本に残されて いる。ギリシア語版 Ss より簡潔であるので、親本の抄録である可能性が高いが、次に 記すギリシア語版 Ss と本質的には変わりはない。ただし残念なことに途中 4 日目に第 4 の大臣の登場を記したあとから第 4 の大臣の語る第 2 の物語「涙を流す小犬1canicula

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1」の冒頭まで(ベートゲンによれば写本 1 葉相当。この間に「浴場主 balneator」が第 4 の大臣の第 1 話として語られていたものと推測される)と、7 日目の第 7 の大臣の語 る第 2 の物語「女の悪知恵1a ingenia 1a」の冒頭を記したあとから、8 日目に入って、 誰のせいでこんなことになったのだと王が問う直前まで(写本 3 葉相当)と、8 日目に 王子が語る第 4 話「盲目の老人 senex caecus」の冒頭を残して以下のすべてが失われて いる。この最後の欠落部分に 2 話が含まれていたものと推測される。日数の経過は 4 日 目までは記されているが、それ以降は省かれてしまっているので、次に記すギリシア語 版 Ss と比べながら推測するしかない。確認できる所収話は全22話である。

① 原 典 と ド イ ツ 語 訳:Friedrich von Baethgen, Sindban oder die sieben weisen Meister, Syrisch und Deutsch, J. C. Hinrichs sche Buchhandlung, Leipzig, 1879

② 原 文 の 抄 録:W. M. Thackston, Introduction to Syriac --- An Elementary Grammar with Readings, Bethesda, Maryland, 1999, pp. 173-179 From The Tale of Sindban the Wise (ベー

トゲン版から)

③英訳:The History of Sindban and the seven wise Masters, tr. by H. Gollancz, in: Folk-Lore, VIII, 1897, pp. 99-130(ベートゲン版による)

④フランス語訳:Contes syriaque. Histoire de Sindban, mise en français par Frédéric Macler, Ernest Leroux Éditeur, Paris, 1903(ベートゲン版による)

⑤和訳:シリア語版『シンドバーン物語』、西村正身、作新学院大学紀要―文化と科学 ―、第15号、2005、pp. 31-60.(①のドイツ語訳をベースに③④の英仏訳を参照) 3 .ギリシア語版 Ss――トルコ中東部東アナトリア地方にあるメリテーネー(現マラティ ヤ)の近くでミカエール・アンドレオポーロスによって11世紀末にシリア語版から訳さ れたもの(D・コンパレッティにより確認された。pp.55~58)。この親本であるシリア語 版は残念ながら失われてしまったが、ギリシア語版には自身の序文のほかシリア語版序 文が訳されており、ムーサー版を考える手がかりとなる情報が記されている。完全なも のとしては広本・小本を通じて現存する最古の東洋系『シンドバード物語』であり、小 本系を代表する版。広本にある枠物語前半の所収話 4 話がすべて省かれ、7 日間の攻防 では広本の「涙を流す小犬 canicula」2 と 3 が複合されて 1 になっているほか、広本で 愛妾の語る「蜂蜜 mel」が小本では第 3 の大臣の語る第 1 話となっていて語り手の変更 が見られる。この変更は「蜂蜜」を含む小本系全ての版で保たれている。また、広本で 語られている「雉鳩2turtures 2」が、恐らく祖本のままと思われる「雉鳩1turtures 1」となっ ており、「アンクレット annuli」が省かれて、「ケーキの象 elephantinus」が追加されて いる。話順も変更されている。 4 日目に愛妾が 2 話語っているせいで、6 日目と 7 日目 に愛妾の語る物語を欠いており、やや不自然な印象を与える。ムーサー版でも 4 日目に 愛妾が 2 話語っていたのかどうかは、シリア語版での日付表示が 4 日目までしかないの

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で、推測すらできない。ギリシア語版固有の特徴という推測も可能。枠物語後半つまり 8 日目では広本にある「軽率な母親 mater negligens」「四人の救出者4 liberatores」「ヤツ ガシラ upupa」「雀蜂と蟻 vespa et formica」の 4 話が省かれている。全体として大臣の 語る物語が14話、愛妾の語る物語が 6 話、王子の語る物語が 4 話、シンドバードの語る 物語が 1 話の全25話。D・コンパレッティはギリシア語版が「他のいかなる版よりも祖 本に忠実である」(53ページ)と言い、B・E・ペリーも賛同している(65ページ。邦 訳103ページ)が、小本系の親本であるムーサー版を最も忠実に伝えているとみなすべ きである。ペリーは新たに英訳つきで原典の刊行を考えていたようである(原 121)が、 残念なことに実現しなかった。ブルガリア語版、ルーマニア語版、セルビア語版、B・ E・ペリーの言う、のちに改竄された取り消し版 Retractatio のアラビア語版(ショーヴァ ンⅧ , p. 6, f.n. 2による。1801年。ボン大学図書館写本29)が派生。

①原典:Mich. Andreopuli Liber Syntipae, edidit Victor Jernstedt, Mémoires de lAcadémie Impériale des Sciences de St.-Pétersbourg, VIII série, vol. XI, No. 1, 1912(ミュンヒェン写本525、モスク ワ写本436、ヴァティカン写本335の 3 写本に基づき、それまで刊行されていた取り消し 版 Retractatio の全文をも含む最良の版)

②原典+イタリア語訳:Novelle Bizantine, Il Libro di Syntipas, a cura di Babrizio Conca, Testo Greco a fronte, Biblioteca Universale Rizzoli, Classici Greci e Latini, 2004(原文は①に基づ くものと思われる)

③ドイツ語訳:Das Buch von den sieben weisen Meistern, aus dem Hebräischen und Griechischen zum ersten Male übersetzt von Heinrich Sengelmann, Johann Friedrich Lippert, Halle, 1842, pp. 76-189(「浴場主 balneator」は「浴場主と王子 balneator et regulus」と題してラテン語で 訳されている。①刊行以前の取り消し版 Retractatio に基づく訳なので、第 7 の大臣の語 る第 2 話が「女たちの悪知恵1a ingenia 1a+女たちの悪知恵3ingenia 3」になっている) ④イタリア語訳:Il Libro di Sindbad. Novelle persiane medievali, a cura di Enrico V. Maltese,

UTET, Torino, 1993(イェルンシュテット版①による原典訳) ⑤和訳:ミカエール・アンドレオポーロス『賢人シュンティパスの書』西村正身訳、未 知谷、2000(イェルンシュテット版①による原典訳。取り消し版 Retractatio にある「女 たちの悪知恵3ingenia 3」を付録として訳出。『哲学者セクーンドスの生涯』の原典訳 を併録) ●第二グループ――これ以後は祖形であるムーサー版から遠ざかっていくグループである。 4 .アラビア語独立伝承版 At――ギリシア語版と比べると愛妾の語る第 4 話「猪1aper 1」

(4 日目)が「猪2aper 2」(5 日目)に、愛妾の語る第 5 話「猿 simia」が「猿と亀 simia et testudo」に変更されているほか、7 日目の第 7 の大臣の語る「三つの願い nomina」、

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8 日目の王子の語る「毒入りミルク lac venenatum」、愛妾の語る「狐 vulpes」、シンドバー ドの語る「宿命 fatum」の 4 話が省かれて、全21話から成る。話順は基本的にギリシア 語版と同じであるが、ムーサー版との間に失われてしまった別の版の存在が想定される ので、ムーサー版に直接連なる版ではなさそうである。この版は、シンドバードを船乗 りシンドバードとしている唯一の版でもあり、編者あるいは写本作成者が「海のシンド バードと陸のシンドバードの物語」いわゆる「シンドバードの冒険」の物語を知ってい た証左となるのであろう。 ①原典:広本系第一グループ 3①のアハメッド・アテシュ Ahmed Ate によるペルシア 語版 ZaS 校訂版の pp. 347-388。 後述する『アラビアン・ナイト』に収録された版とは関係なく、独立して伝承され てきた版である。イスタンブルのシェヒード・アリー・パーシャー図書館所蔵の唯一 の写本 ehid Ali Pa a 2743, fols. 134r-153r. は1533年に書写されたものであるが、12世 紀頃には成立していたと思われる。写本のタイトル・ページ(134r)にはタイトル以 外に 5 行分の記入があり、アラビア語からの借用語は含まれているようであるがアラ ビア語ではないようで、写本の所在地からオスマン語ではないかと推測し、岡山大学 の 星児教授(当時)の仲介を得て竹内和夫岡山大学名誉教授と勝田茂大阪大学教授 のお力を拝借したが、残念ながら意味不明のままである。校訂者アテシュはこの 5 行 分については何も言及していないので、さして重要なものではないと思われるが、気 になる 5 行である。

②ロシア語訳:Povest o care al-Mutavvadze, o carice, o mudrece Sindibade, o sem vezirah i o rasskaze kazdogo iz nih, par M. N. Osmanova, Moscou, 1967 (40p.)

③和訳:王冠を戴く王と王妃と賢人シンドバードと七人の大臣の物語およびそれぞれの 語る物語(1)(2)、西村正身。(1)作大論集、第 5 号、2015、pp. 15-41;(2)作大論 集、第 6 号、2016、pp. 1-26(アテシュによる刊本①と写本からの和訳。写本の年代 については(2)の pp. 23-24を参照。東京大学教授杉田英明氏に誤訳を含めてご教示 を頂いた) 5 .中世スペイン語版 LE――序文によれば、アルフォンソ10世の弟であるファドリケ王 子によって1253年にアラビア語から訳されたもの。 3 日目の第 3 の大臣の語る第 2 話 「砂糖 zuchara」が省かれ、息子の処刑を延期する王の言葉と、翌 4 日目の愛妾の登場を 告げる言葉も欠けており、その脱落の原因はアラビア語写本、訳者、写字生等のいずれ かにあると思われるが不明(一覧注参照)。 8 日目に王子の語る第 5 話「修道院長 abbas」が追加されているほかは、ギリシア語版と同じ話順で、全23話から成る。 ①原典+英訳:Domenico Comparetti, Researches respecting the Book of Sindibad, tr. by H. C.

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②原典:A. G. Palencia, Versiones Castellanas del《Sendebar》, Madrid-Granada, 1946, pp. 1-66 ③原典:J. E. Keller, El Libro de los engaños, Rev. Ed. Valencia and Chapel Hill : Castalia and

Univ. of North Carolina Press, 1959/rpt. Romance Monographs, Inc., Reprint Series Number 2, Mississippi Univ., 1983

④ E. Vuolo, Libro de los engaños e los asayamientos de las mugeres, Napoli, Liguori, 1980, pp. 1-94

⑤ M.a Jesús Lacarra, Sendebar, Colección Letras Hispánicas, 304, Catedra, Madrid, 1989

⑥和訳:中世ペルシャ説話集――センデバル、谷口勇訳、而立書房、1996(③ J. E. Keller, Chapel Hill, 19592を底本とする。タイトルに「ペルシャ」とあるが、中世スペ

イン語からの訳) ●第三グループ――主として北アフリカからアンダルシアにかけて流布していた『百一夜 物語』SVCN 所収のもの。 小本系ではあるが、枠物語前半に広本の同じ位置にある「象 elephantus」を含んでい る点が最大の特徴である。広本系と小本系の双方が北アフリカに伝わっていたことを教 えてくれていると言えよう。 6 日目に第 6 の大臣の語る第 1 話がギリシア語版の「雉鳩 1turtures 1」から「魚は雄か雌か piscis」という固有話に差し替えられている。現在のと ころ写本は 9 本が確認されており、所収話には写本によって若干の相違が見られる。今 内容確認のできる 4 写本(下記 8 のアガ・ハーン写本、7 のフランス国立図書館所蔵の 3662と 6 の3660、6①によるルネ・バセ R. Basset 旧蔵本)について言えば、フランス国 立図書館所蔵の3660は七日目に「女の悪知恵1a ingenia 1a」に代わってこの写本の固有 話「二人の恋人たち amantes」が配され、8 日目には王子の語る話として「毒入りミル ク lac venenatum」のみが残されている。現在行方不明のルネ・バセ旧蔵写本の 7 日目 は他の写本とは異なって「女の悪知恵2ingenia 2」「亜麻布 linteum」という 2 話の固有話 から成る。アガ・ハーン写本とフランス国立図書館所蔵3662は全く同じ構成で、8 日目 の所収話をすべて欠いているが、その他の話順はもっともギリシア語版に近い。B・ E・ペリーはこの『百一夜物語』を実際には見ずに他の研究者の報告から判断して「さ して価値があるとは思えない」(原 127)と言っているが、既述のように小本系を主と して広本系から一話を取り込んだ興味深い版であるので、もっと注目されていい版であ ると思われる。最古のアガ・ハーン写本が、異論もあるようだが、13世紀のものとされ ているので、この版そのものは10から12世紀に成立したものであろう。 6 .フランス国立図書館所蔵3660(BN fonds arabe 3660。写本年代不明。1877年に収蔵。 全21話)

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In: Les Cent et Une Nuits, traduites de l arabe par M. Gaudefroy-Demombynes, Sindbad, Paris, 1982(BN fonds arabe 3660と R. Basset 旧蔵写本による。29∼47夜)

②和訳:『百一夜物語』所収の「シンドバード物語」、西村正身訳、作新学院大学紀要、 第14号、2004、pp. 21-52(上記①による訳。29∼47夜)

7 .フランス国立図書館所蔵3662(BN fonds arabe 3662。18世紀の写本。全20話)

①原典(タルシューナ版):Kitāb Mi at Laylah wa-Laylah, ed. Maḥmūd Ṭarshūnah, Tunis and Libya: Al-Dār al- Arabiyyah lil-Kitāb, 1979(56∼75夜)

②和訳:百一夜物語、鷲見朗子訳、河出書房新社、2011(①の全訳。56∼75夜) ③和訳:『百一夜物語』所収の「王子と七人の大臣の物語」、西村正身訳、作大論集、第

2 号、2012、pp. 1-31(①タルシューナ版からの訳。56∼75夜)

8 .アガ・ハーン写本(13世紀の年号を持つ新発見の最古の写本。全20話。 7 と同じ話順) ①ドイツ語訳:101 Nacht, übertr. von Claudia Ott, Manesse Verlag, (nach der andalusischen

Aga-Khan-Handschrift AKM 00513 von 1234/1235), Zürich, 2012(56∼75夜) ●第四グループ――『アラビアン・ナイト』SV 所収版。

このグループはムーサー版から最も遠く離れた諸版であり、大臣が 2 話、愛妾が 1 話 語るという基本を至るところで無視しているほか、このグループ固有の物語に差し替え たところも少なくない。ブーラーク版とカルカッタ第 2 版はきわめて近い関係にあり、 所収話も同じである。以下に挙げる 4 つの版に共通の固有話は「絵姿 imago」「好奇心 curiositas」「大箱 capsa」「無実の女 innocua」「男まさりの女 amazona」の 5 話。ブーラー ク版 SVB とカルカッタ第 2 版 SVC2の共通の固有話は「予言1vaticinium 1」「指環 2annulus 2」の 2 話。ブーラーク版 SVB とカルカッタ第 2 版 SVC2とブレスラウ版 SVH の共通固有話は「女たらし seductor」の 1 話。ブーラーク版 SVB とカルカッタ第 2 版 SVC2とスコット版 SVS の共通固有話は「四人の求愛者4 amatores」の 1 話。スコット版 SVS のみの固有話は「アハメッド Ahmed」の 1 話。ここには挙げなかったがルネ・バ セ Basset 旧蔵写本3639には 4 つの版共通の固有 5 話のほか、「アハメッド Ahmed」「予 言1vaticinium 1」「指環2annulus 2」が含まれ、王子の語る「毒入りミルク lac venenatum」 「盲目の老人 senex caecus」を 8 日目に配して全24話となっている。「獅子 leo」はスコッ

ト版 SVS とルネ・バセ旧蔵写本のみ大臣ではなく愛妾の語る物語となっている。以下 に挙げる 4 つの版の相違についての詳細は拙論「アラビア語版『シンドバード物語』5 本の比較」(作新学院大学紀要、第12号、2002、pp. 17-54)を参照されたい。 このグループの諸版の成立は遅くとも15世紀頃と考えられる。なぜなら、『アラビア ン・ナイト』が『シンドバード物語』を取り込んで今日のような形に整えられたのが15 から16世紀のことであるとされており、それ以前にはすでに別個に存在していたと考え

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るべきだからである。『アラビアン・ナイト』の最古の写本で、282夜までしか含まず、 『シンドバード物語』も含んでいないガラン写本の年代は15世紀の半ば以降のものとさ

れている。(以下原典・翻訳の詳細は杉田英明『アラビアン・ナイトと日本人』参照) 9 .ブーラーク版 SVB――原典はカイロ写本により、1835年刊。578∼606夜。全27話。

①ドイツ語訳:Max Henning, Von der argen Weiberlist. Sindbad oder die List der Frauen, in: Tausend und eine Nacht, Bd. X, pp. 142~235, Verlag von Philipp Reclam jun., Leipzig,

o.J.(578∼606夜)

10.カルカッタ第 2 版 SVC2――原典はエジプト写本により、1839∼42年に刊行された。

全27話。578∼606夜。全27話。

①ドイツ語訳:Enno Littmann, Die Geschichten von der Tücke der Weiber oder von dem König, seinem Sohne, seiner Odaliske und den sieben Wesiren. In: Die Erzählungen aus den Tausendundein Nächten, Bd. 7, insel taschenbuch 224, 1976

②和訳:「女の手管と恨み」、『バートン版千夜一夜物語』所収、大場正史訳、河出書房 新社、1966∼67(全 8 巻のうち第 4・5 巻の578∼606夜。ブレスラウ版から「狐(狐 と人間)vulpes」が追加されているので注意が必要) ③和訳:「女たちのずるさとたくらみの物語(または七人の大臣たちの物語)」、『アラビ アン・ナイト』12∼13所収、前嶋信次・池田修訳、平凡社・東洋文庫、1981、1985 11.ブレスラウ版 SVH――テュニス写本により、1824∼43年刊。979∼1001夜。全22話。

①ドイツ語訳:Geschichte des Königs, seines Sohnes und der sieben Wesyre, in: Tausend und Eine Nacht, M. Habicht, Fr. H. von der Hagen und C. Schall, Bd. 15, pp. 114~206, Verlag bei

Josef Max und Komp, Breslau, 1827(979∼1001夜) 12.スコット版 SVS――ベンガル写本による。全20話。

①英訳:Tales, anecdotes and letters, tr. from the Arabic and Persian by Jonathan Scott, 1800/ rpt. ECCO Print Editions, 2010, pp. 38-198(Also in: W. A. Clouston, The Book of Sindibad: or Story of the King, his Son, the Damsel and the Seven Vazirs, from the Persian and Arabic,

Glasgow, Cameron, 1884, pp. 123-214)

●第五グループ――アラビア語版から派生したと考えられるヘブライ語版およびヘブライ 語版から訳されたラテン語版。AとBの 2 系統に分類される(MiSA、misA、MiSB)。A

系統は古くから知られていたが、B系統(2 写本が伝える)はエプスタインによって初 めてその校訂版が刊行された。ヘブライ語版の成立は13世紀頃と考えられるが、ペリー によると、アラビア語からの翻訳年代は12世紀末からさほどさかのぼらない頃であろう という。A系統は中東で派生し、B系統は南フランスのユダヤ人社会で派生したものと 思われる。両系統とも、ヨーロッパで誕生した『七賢人物語』との影響関係が考えられ

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る。所収話のうち「鬼女 striga」と「泉 fons」は複合されて 1 話の扱いとなっている点 もこのグループの特徴である。所収話数を記す際にはこれを1+1話と数えることにす る。母親と 7 人の大臣に名が与えられている点がこのグループの注目すべき特徴である が、ラテン語版では大臣ひとり以外の名は省かれている。A、B両系統に共通の固有話 は「アブサロムの反逆 Absalom rebellus」「アブサロムの死 Absalom mortuus」「若い娘に 変装した恋人 iuvenis femina」の 3 話。Aのみの固有話は「三人のせむし男 gibbosi」。B のみの固有話は「誓い ius iurandum」「盗賊と月の光 fur et luna」。ラテン語版の固有話は 「監禁された女 inclusa」であり、これは西洋系『七賢人物語』から採られたものと思わ れる。 8 日目の物語にヘブライ語版Aは「盲目の老人 senex caecus」「狐 vulpes」の 2 話、 同じくBは「狐」1 話、ラテン語版は「監禁された女」1 話を持つ。Bの「盗賊と月の光」

はアラビア語版『カリーラとディムナ』(750年頃)の系統を引く訳本あるいはペトルス・

アルフォンシ『知恵の教え』(1106年頃)から採られたものと思われる。「猪1aper 1」が 他版では広本・小本ともに猪と猿の話であるのに対して、このグループでは猪と男の話 となっており、これも西洋系『七賢人物語』と共通の特徴である。

13. A 系統 MiSA―― ヘ ブ ラ イ 語。 中東で成立したものと思われる。Mishle Sindbad

[Hebrew], ed. A.M. Habermann, Tel Aviv, 1946があるらしいが、未見なので校訂版かどうか は不明。B・E・ペリー(63ページ=訳100ページと原 129)によれば下記①②③の編 集・翻訳は無批判になされたものだという。ペリーはハーバーマンの版には言及してい ない。全21+1話。ショーヴァンによると、アラビア語訳がある。

①フランス語訳:Eliakim Carmoly, Paraboles de Sendabar sur les ruses des femmes, Chez P. Jannet, Libraire, Paris, 1849/rpt. Ulan Press, 2012

②ドイツ語訳:Mischle Sindbad, Secundus --- Syntipas, edirt, emendirt und erklärt von D. Paulus Cassel, Richard Schäfer, Berlin, 1888(原典付き。「アブサロムの反逆 Absalom rebellus」「ア ブサロムの死 Absalom mortuus」の 2 話には物語のタイトルが付されていない) ③ドイツ語訳:Das Buch von den sieben weisen Meistern, aus dem Hebräischen und Griechischen

zum ersten Male übersetzt von Heinrich Sengelmann, Johann Friedrich Lippert, Halle, 1842, pp. 30-75(「浴場主 balneator」は「浴場主と王子 balneator et regulus」と題してラテン語で訳 されている。取り消し版 Retractatio であるギリシア語版を併録)

14.A系統 misA――MiSAのラテン語訳。全20+1話。1407年の日付を持つ写本(Berlin,

Staatsbibliothek, Lat. quarto 618)による。「監禁された女 inclusa」は西洋系『七賢人物語』 から採られたものと思われる。

①ラテン語版 misA:Alfons Hilka, Historia septem sapientum I (Mischle Sendabar), Sammlung

mittellateinischer Texte 4, Carl Winter s Universitätsbuchhandlung, Heidelberg, 1912.

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所収、作新学院大学紀要―文化と科学―、第 4 号、1994、pp. 31-54(上記①ヒルカ校 訂版の訳)

15.B系統 MiSB――ヘブライ語。南フランスのユダヤ人社会で成立したものと考えられ

る。現存写本は 2 本のみである。全22+1話。

①原典:Morris Epstein, Tales of Sendebar --- an Edition and Translation of the Hebrew Version of the Seven Sages, based on unpublished Manuscripts, The Jewish Publication Society of America, 1967(B 系統の校訂原文+英訳の対訳。A 系統のみの所収話を付録に収録) ②原典:Mišlê Sendebâr, I Racconti di Sendebar, Novelle Medievali in Veste Ebraica, Monografie

di Egitto e vicino oriente I, a cura di Simone Isacco Maria Pratelli, Edizioni Plus-Pisa University Press, 2010(B 系統の校訂原文+イタリア語訳) ③和訳:ヘブライ語版『センデバル物語』の紹介、西村正身訳、作新学院大学紀要、第 11号、2001、pp. 41-77(エプスタイン①の英訳からの訳。A 系統のみ所収の 2 話の訳 も含む) ◎広本系第二グループ 6 のトルコ語版 T (Harl. 5450) と 7 のジョージア(グルジア)語版 G、小本系第一グループ 3 のギリシア語版 Ss から派生したブルガリア語版、ルーマニ ア語版、セルビア語版等、詳細不明のものもあるが、次ページ以下の所収話一覧に掲載 した所収話の総数は、各欄末尾の*に注記したものも含めて、以下の66話である。 abbas + Absalom mortuus + Absalom rebellus + Ahmed + amantes + amazona + annuli + annulus 2 + aper 1 + aper 2 + avis + balneator + camelus + canicula 1 + canicula 2 + canicula 3 + canis + capilli + capsa + curiositas + elephantinus + elephantus + fatum + fons + fur et luna + fur liberatus + gibbosi + gladius + imago + inclusa + ingenia 1a + ingenia 1b + ingenia 2 + ingenia 3 + innocua + ius iurandum + iuvenis femina + lac leonis + lac venenatum + lavator + leo + linteum + mater negligens + mel + nomina + pallium + panes + piscis + puer 5 annorum + puer 3 annorum + 4 amatores + 4 liberatores + rex simiarum + seductor + senex caecus + simia + simia et testudo + striga + turtures 1 + turtures 2 + upupa + vaticinium 1 + vespa et formica + vulpes + vulpes et simia + zuchara.

(以上のうち aper 2, fur liberatus, lac leonis の 3 話は新たに名付けた所収話である。aper 2は アラビア語独立伝承版 At 所収話、fur liberatus と lac leonis の 2 話はトルコ語版 T 所収話で ある) 『 シ ン ド バ ー ド 物 語 』 広 本 系 T e x t u s O r n a t i o r 一 覧 (パハラヴィー語 による 祖本 は散逸 . ○内の 数字 は日割 . S=シ ンド バード , V=大 臣 , C=愛妾 , P= 王子 . lacuna は欠 損) 第1グループ ZaS (ペルシア語。 ca. 11 60. 3 4 話) 01. S-1 狐と猿 vu lp es et si m ia * 02. S-2 駱駝 ca m el us * 03. S-3 象 el ep han tu s * ① 04. 1V -1 猿の王 re x sim ia rum * ① 05. 1V -2 告げ口鳥 av is 06. 1V -3 剣 gl ad iu s ② 07. C-1 洗濯屋 lav at or 08. 2V -1 雉鳩2 tur tur es 2 * 09. 2V -2 砂糖 zuch ara ③ 10. C-2 鬼女 str ig a 11 . 3 V-1 猟犬 can is 12. 3V -2 涙を流す 小犬3 ca nic ula 3 * ④ 13. C-3 猪1 ape r 1 14. 4V -1 浴場主 ba ln eat or 15. 4V -2 涙を流す 小犬2 ca nic ula 2 * ⑤ 16. C-4 蜂蜜 mel 17. 5V -1 パン pa ne s 18 . 5 V-2 アンクレ ット an nu li * ⑥ 19. C-5 猿 sim ia 20 . 6 V-1 三つの願 い no mina 21. 6V -2 マント pa lli um ⑦ 22. C-6 泉 fon s 23. 7V -1 獅子 leo 24. 7V -2 女たちの 悪知恵 1a i ng en ia 1 a ⑧ 25. P-1 毒入りミ ルク la c v en ena tu m 26. P-2 軽率な母 親 mate r n eg lig en s * 27. P-3 三歳の男 の子 pu er 3 an nor um 28. P-4 五歳の男 の子 pu er 5 an nor um 29. P-5 盲目の老 人 se ne x ca ec us 30. P-6 四人の救 出者 4 lib er ato re s * 31 . C -7 狐 vu lp es 32. S-4 宿命 fa tu m 33. S-5 ヤツガシ ラ upup a * 34. S-6 雀蜂と蟻 ve sp a e t f or m ic a * *末尾に * の12話が広本系特徴話。 第2グループ SN(ペルシア語韻文 。 13 75 . 2 9 話) 01. S-1 狐と猿 vu lp es et si m ia 02. S-2 駱駝 cam el us 03. S-3 象 el ep han tu s ① 04. 1V -1 猿の王 re x sim ia rum ① 05. 1V -2 告げ口鳥 av is 06. 1V -3 剣 gl ad iu s ② 07. C-1 洗濯屋 lav at or 08. 2V -1 雉鳩2 tur tur es 2 09. 2V -2 砂糖 zuch ara ③ 10. C-2 鬼女 str ig a 11 . 3 V-1 猟犬 can is 12. 3V -2 涙を流す 小犬3 ca nic ula 3 ④ 13. C-3 猪1 ape r 1 14. 4V -1 浴場主 ba ln eat or 15. 4V -2 涙を流す 小犬2 ca nic ula 2 ⑤ 16. C-4 - la cu na (蜂蜜 m el ?) 17. 5V -1 髪の毛 ca pi lli * 18. 5V -2 アンクレ ット an nu li ⑥ 19. C-5 猿 sim ia 20 . 6 V-1 三つの願 い no mina 21. 6V -2 マント pa lli um ⑦ 22. C-6 泉 fon s 23. 7V -1 獅子 leo 24. 7V -2 女たちの 悪知恵 1b ing en ia 1b ⑧ 25. P-1 毒入りミ ルク la c v en ena tu m 26. P-2 軽率な母 親 mate r n eg lig en s 27. P-3 三歳の男 の子 pu er 3 an nor um 28. P-4 五歳の男 の子 pu er 5 an nor um 29. P-5 盲目の老 人 se ne x ca ec us 30. P-6 四人の救 出者 4 l ib er at or es --- l acu na --- l acu na --- l acu na --- l acu na *末尾に * の1話が固有話(冒頭欠) 。 T (トルコ語。 H ar l. 54 50 . 1 66 0~ 16 76 ) 01. S-1 狐と猿 vu lp es et si m ia 02. S-2 象 el ep han tu s 03. S-3 獅子のミ ルク la c l eo ni s * ① 04. 1V -1 猿の王 re x sim ia rum ① 05. 1V -2 告げ口鳥 av is 06. 1V -3 浴場主 ba ln eat or (以上最初の6話) (途中未詳。 1V -3 が 「浴場主」 となって い るこ とから話順はかなり 異なっていると想像 される が、 Ri eu は特記して いないので、 ZaS やその訳 本である 16 世紀の版 と大きな違いはなく 、 S-3 「獅子のミルク」と 話者不明の最終話「 釈放さ れた泥棒」の二話以 外に未知の所収話は ないも のと思われる。全何 話かは不明) (以下最後の2話) ⑧ C-7 ? 狐 vu lp es ? 釈放された泥 棒 fu r lib era tu s * * Ch . R ieu , p p. 2 32 f. に よる大 英博 物館所蔵 写本 による話順。 *末尾に * の2話が固有話 * 16 世紀のムハンマ ド ・ アブダルカリー ム ・ ブ ン・ムハンマド『ト ゥフファット・アル ・ア ハヤール(善き人々 への贈り物) 』は Za S と 同じ話順で全 34 話。 第3グループ TN (ペルシア語。 13 30 . 6 話) ① 01. 1V -1 剣 gl ad iu s ② 02. 2V -1 涙を流す 小犬3 ca nic ula 3 ③ 03. 3V -1 ケーキの 象 el ep han tinu s ④ 04. 4V -1 女たちの 悪知恵 1a i ng eni a 1 a ⑤ 05. 5V -1 アンクレ ット an nu li ⑥ 06. 6V -1 砂糖 zuch ara ⑦ *ナハシャビー『ト ゥーティー・ナーメ 』第8 夜所収の版。 * H . B ro ck hau s 版のみは4日目が ④ 4V -1 女たちの 悪知恵 1a i ng eni a 1a + 女たちの悪知恵2 in ge ni a 2 となっている。

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『 シ ン ド バ ー ド 物 語 』 広 本 系 T e x t u s O r n a t i o r 一 覧 (パハラヴィー語 による 祖本 は散逸 . ○内の 数字 は日割 . S=シ ンド バード , V=大 臣 , C=愛妾 , P= 王子 . lacuna は欠 損) 第1グループ ZaS (ペルシア語。 ca. 11 60. 3 4 話) 01. S-1 狐と猿 vu lp es et si m ia * 02. S-2 駱駝 ca m el us * 03. S-3 象 el ep han tu s * ① 04. 1V -1 猿の王 re x sim ia rum * ① 05. 1V -2 告げ口鳥 av is 06. 1V -3 剣 gl ad iu s ② 07. C-1 洗濯屋 lav at or 08. 2V -1 雉鳩2 tur tur es 2 * 09. 2V -2 砂糖 zuch ara ③ 10. C-2 鬼女 str ig a 11 . 3 V-1 猟犬 can is 12. 3V -2 涙を流す 小犬3 ca nic ula 3 * ④ 13. C-3 猪1 ape r 1 14. 4V -1 浴場主 ba ln eat or 15. 4V -2 涙を流す 小犬2 ca nic ula 2 * ⑤ 16. C-4 蜂蜜 mel 17. 5V -1 パン pa ne s 18 . 5 V-2 アンクレ ット an nu li * ⑥ 19. C-5 猿 sim ia 20 . 6 V-1 三つの願 い no mina 21. 6V -2 マント pa lli um ⑦ 22. C-6 泉 fon s 23. 7V -1 獅子 leo 24. 7V -2 女たちの 悪知恵 1a i ng en ia 1 a ⑧ 25. P-1 毒入りミ ルク la c v en ena tu m 26. P-2 軽率な母 親 mate r n eg lig en s * 27. P-3 三歳の男 の子 pu er 3 an nor um 28. P-4 五歳の男 の子 pu er 5 an nor um 29. P-5 盲目の老 人 se ne x ca ec us 30. P-6 四人の救 出者 4 lib er ato re s * 31 . C -7 狐 vu lp es 32. S-4 宿命 fa tu m 33. S-5 ヤツガシ ラ upup a * 34. S-6 雀蜂と蟻 ve sp a e t f or m ic a * *末尾に * の12話が広本系特徴話。 第2グループ SN(ペルシア語韻文 。 13 75 . 2 9 話) 01. S-1 狐と猿 vu lp es et si m ia 02. S-2 駱駝 cam el us 03. S-3 象 el ep han tu s ① 04. 1V -1 猿の王 re x sim ia rum ① 05. 1V -2 告げ口鳥 av is 06. 1V -3 剣 gl ad iu s ② 07. C-1 洗濯屋 lav at or 08. 2V -1 雉鳩2 tur tur es 2 09. 2V -2 砂糖 zuch ara ③ 10. C-2 鬼女 str ig a 11 . 3 V-1 猟犬 can is 12. 3V -2 涙を流す 小犬3 ca nic ula 3 ④ 13. C-3 猪1 ape r 1 14. 4V -1 浴場主 ba ln eat or 15. 4V -2 涙を流す 小犬2 ca nic ula 2 ⑤ 16. C-4 - la cu na (蜂蜜 m el ?) 17. 5V -1 髪の毛 ca pi lli * 18. 5V -2 アンクレ ット an nu li ⑥ 19. C-5 猿 sim ia 20 . 6 V-1 三つの願 い no mina 21. 6V -2 マント pa lli um ⑦ 22. C-6 泉 fon s 23. 7V -1 獅子 leo 24. 7V -2 女たちの 悪知恵 1b ing en ia 1b ⑧ 25. P-1 毒入りミ ルク la c v en ena tu m 26. P-2 軽率な母 親 mate r n eg lig en s 27. P-3 三歳の男 の子 pu er 3 an nor um 28. P-4 五歳の男 の子 pu er 5 an nor um 29. P-5 盲目の老 人 se ne x ca ec us 30. P-6 四人の救 出者 4 l ib er at or es --- l acu na --- l acu na --- l acu na --- l acu na *末尾に * の1話が固有話(冒頭欠) 。 T (トルコ語。 H ar l. 54 50 . 1 66 0~ 16 76 ) 01. S-1 狐と猿 vu lp es et si m ia 02. S-2 象 el ep han tu s 03. S-3 獅子のミ ルク la c l eo ni s * ① 04. 1V -1 猿の王 re x sim ia rum ① 05. 1V -2 告げ口鳥 av is 06. 1V -3 浴場主 ba ln eat or (以上最初の6話) (途中未詳。 1V -3 が 「浴場主」 となって い るこ とから話順はかなり 異なっていると想像 される が、 Ri eu は特記して いないので、 ZaS やその訳 本である 16 世紀の版 と大きな違いはなく 、 S-3 「獅子のミルク」と 話者不明の最終話「 釈放さ れた泥棒」の二話以 外に未知の所収話は ないも のと思われる。全何 話かは不明) (以下最後の2話) ⑧ C-7 ? 狐 vu lp es ? 釈放された泥 棒 fu r lib era tu s * * Ch . R ieu , p p. 2 32 f. に よる大 英博 物館所蔵 写本 による話順。 *末尾に * の2話が固有話 * 16 世紀のムハンマ ド ・ アブダルカリー ム ・ ブ ン・ムハンマド『ト ゥフファット・アル ・ア ハヤール(善き人々 への贈り物) 』は Za S と 同じ話順で全 34 話。 第3グループ TN (ペルシア語。 13 30 . 6 話) ① 01. 1V -1 剣 gl ad iu s ② 02. 2V -1 涙を流す 小犬3 ca nic ula 3 ③ 03. 3V -1 ケーキの 象 el ep han tin us ④ 04. 4V -1 女たちの 悪知恵 1a i ng en ia 1 a ⑤ 05. 5V -1 アンクレ ット an nu li ⑥ 06. 6V -1 砂糖 zuch ara ⑦ *ナハシャビー『ト ゥーティー・ナーメ 』第8 夜所収の版。 * H . B ro ck hau s 版のみは4日目が ④ 4V -1 女たちの 悪知恵 1a i ng eni a 1a + 女たちの悪知恵2 in ge ni a 2 となっている。

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『 シ ン ド バ ー ド 物 語 』 小 本 系 T e x t u s S i m p l i c i o r 一 覧 ( 874/5 年没のム ーサー によ る祖形は 散逸 . ○内 の数字は 日割 . S= シンドバ ード ,V= 大臣 ,C=愛 妾 ,P =王子 . lacuna は欠損 ) 第1グループ Sn(シリア語。 10 世紀末。 22 話) ① 01. 1 V-1 獅子 le o 02. 1 V-2 告げ口鳥 av is ② 03. C-1 洗濯屋 la va tor 04. 2 V-1 パン pa ne s 05. 2 V-2 剣 gl ad iu s ③ 06. C-2 鬼女 strig a 07. 3 V-1 蜂蜜 mel 08. 3 V-2 砂糖 zu ch ara ④ 09. C-3 泉 fo ns 10 .4 V-1 ----lacu na ( 浴場主 ba ln ea to r?) 11. 4 V-2 涙を流す小犬1 ca ni cul a 1 ⑤ 12. C-4 猪1 ap er 1 13. 5 V-1 猟犬 ca ni s 14. 5 V-2 マント pa lli um ⑥ 15. C-5 猿 sim ia 16. 6 V-1 雉鳩1 tu rture s 1 17. 6 V-2 ケーキの象 el ep han tinu s ⑦ 18. 7 V-1 三つの願い no m in a 19. 7 V-2 女たちの悪知恵 1a in ge ni a 1 a ⑧ 20. P -1 毒入りミルク la c v en en at um 21. P -2 三歳の男の子 pu er 3 an nor um 22. P -3 五歳の男の子 pu er 5 an nor um 23. P -4 盲目の老人 sene x cae cus --- l acu na (狐 vu lp es ?) --- l acu na (宿命 fa tum ?) *④ 10 は大臣の登場 を告げた後 11 の冒頭 まで 1葉欠損。 *⑦ 19 は冒頭一文の み残り3葉欠損。 続きは 王 が今回のことは誰の せいかと問うところ から 始まり、⑧ 20 につながる。 *⑧ 23 は冒頭のみで 以下は欠損。 *日数の経過は④ま では記されているが ⑤以降 は省かれているので 推測である。④~⑥ に次 の Ss のよう な話者の順 番のずれ があるのか どうかは不明。 Ss (ギリシア語。 11 世紀末。 25 話) ① 01. 1 V-1 獅子 le o 02. 1 V-2 告げ口鳥 av is ② 03. C-1 洗濯屋 la va tor 04. 2 V-1 パン pa ne s 05. 2 V-2 剣 gl ad iu s ③ 06. C-2 鬼女 strig a 07. 3 V-1 蜂蜜 mel 08. 3 V-2 砂糖 zu ch ara ④ 09. C-3 泉 fo ns 10. 4V -1 浴場主 ba ln ea to r 11. 4 V-2 涙を流す小犬1 ca ni cul a 1* 12 . C-4 猪1 ap er 1 ⑤ 13. 5 V-1 猟犬 ca ni s 14. 5 V-2 マント pa lli um 15 . C-5 猿 sim ia ⑥ 16. 6 V-1 雉鳩1 tu rture s 1 * 17. 6 V-2 ケーキの象 el ep han tinu s* ⑦ 18. 7 V-1 三つの願い no m in a 19. 7 V-2 女たちの悪知恵 1a in ge ni a 1 a ⑧ 20. P -1 毒入りミルク la c v en en at um 21. P -2 三歳の男の子 pu er 3 an nor um 22. P -3 五歳の男の子 pu er 5 an nor um 23. P -4 盲目の老人 sene x cae cus 24. C-6 狐 vul pe s 25 . S -1 宿命 fa tum *末尾に * の3話が小本系特徴話。 *④で愛妾が2話語 っているので⑤で話 者の順 番が繰り上がり、そ の結果⑥の愛妾の話 がな くなっている。 * H . S en gel m an n の ドイツ語 訳は取 り消 し版に よる翻訳なので、 ⑦ 7V-2 には 「女たちの 悪 知 恵3 ing en ia 3」が複合されている。 第2グループ At(アラビア語。 12 世紀? 21 話) ① 01. 1 V-1 獅子 le o 02. 1 V-2 告げ口鳥 av is ② 03. C-1 洗濯屋 la va tor 04. 2 V-1 パン pa ne s 05. 2 V-2 剣 gl ad iu s ③ 06. C-2 鬼女 strig a 07. 3 V-1 蜂蜜 mel 08. 3 V-2 砂糖 zu ch ara ④ 09. C-3 泉 fo ns 10. 4V -1 浴場主 ba ln ea to r 11. 4 V-2 涙を流す小犬1 c an icu la 1 ⑤ 12. C-4 猪2 ap er 2 * 13. 5 V-1 猟犬 ca ni s 14. 5 V-2 マント pa lli um ⑥ 15. C-5 猿と亀 sim ia et tes tu do * 16. 6 V-1 雉鳩1 tu rture s 1 17. 6 V-2 ケーキの象 el ep han tinu s ⑦ 18 . 7V -1 女たちの 悪知恵 1a in ge ni a 1 a ⑧19. P -1 三歳の男の子 pu er 3 an nor um 20. P -2 五歳の男の子 pu er 5 an nor um 21. P -3 盲目の老人 sene x cae cus *⑤⑥の末尾に * の2話が固有話。 N o. 1 5 は AT U 91 に相当。 *⑦で大臣が語るの は1話のみ。 LE (スペイン語。 12 53 . 2 3 話) ① 01. 1 V-1 獅子 le o 02. 1 V-2 告げ口鳥 av is ② 03. C-1 洗濯屋 la va tor 04. 2 V-1 パン pa ne s 05. 2 V-2 剣 gl ad iu s ③ 06. C-2 鬼女 strig a 07. 3 V-1 蜂蜜 mel ④08. C-3 泉 fo ns 09. 4V -1 浴場主 ba ln ea to r 10. 4 V-2 涙を流す小犬1 ca ni cul a 1 ⑤ 11. C -4 猪1 ap er 1 12. 5 V-1 猟犬 ca ni s 13. 5 V-2 マント pa lli um ⑥ 14. C-5 猿 sim ia 15. 6 V-1 雉鳩1 tu rtu re s 1 16. 6 V-2 ケーキの象 el ep han tinu s ⑦ 17. 7 V-1 三つの願い no m in a 18. 7 V-2 女たちの悪知恵 1a in ge ni a 1 a ⑧ 19. P -1 毒入りミルク la c v en en at um 20. P -2 三歳の男の子 pu er 3 an nor um 21. P -3 五歳の男の子 pu er 5 an nor um 22. P -4 盲目の老人 sene x cae cus 23. P -5 修道院長 ab bas * *③で大臣が語るの は 1 話のみで第2話 zu ch ara (他版から推測)が 欠けているほか、息 子の 処刑を延期する王の 言葉が欠けているの で、 ここに欠落があるも のと思われる。典拠 のア ラビア語写本、訳者 、写字生いずれかに 原因 があるであろうが不 明(小本系第二グル ープ 5⑤ Lac arr a, p. 10 1,f .n. 4 参照) 。 *⑧末尾に * の1話が固有話。 第3グループ SVC N 1(アラビア語 。 10~ 12 世紀。 20 話。 AKM 00 51 3 と BN fond s ara be 36 62 ) 01 . S-1 象 el ep han tu s ① 02. 1 V-1 獅子 leo 03. 1 V-2 告げ口鳥 av is ② 04. C-1 洗濯屋 la va to r 05. 2 V-1 パン pa ne s 06. 2 V-2 剣 gl ad iu s ③ 07. C-2 鬼女 st rig a 08. 3 V-1 蜂蜜 mel 09. 3 V-2 砂糖 zu ch ara ④ 10. C-3 泉 fons 11. 4 V-1 浴場主 ba ln eat or 12. 4 V-2 涙を流す小犬1 ca nic ula 1 ⑤ 13. C-4 猪1 ap er 1 14. 5 V-1 猟犬 ca ni s 15. 5 V-2 マント pa lli um ⑥ 16. C-5 猿 simi a 17. 6 V-1 魚は雄か雌か pi sc is * 18. 6 V-2 ケーキの象 el ep han tin us ⑦ 19. 7 V-1 三つの願い no mina 20. 7 V-2 女たちの悪知恵 1a in ge ni a 1 a ⑧ *枠物語前半に広本 系の 「象 ele pha nt us 」を 持 つのがこのグループ の特徴。 *末尾に * の1話がグループ特徴話。 * M S A ga Kh an, AKM 0 051 3, T eil 2 (1 23 4/ 35 ) に よる C・ オッ トのド イツ 語訳 と BN fo nd s arab e 3 662 (1 8c. ) によ るタル シュー ナ版の話 順。 *⑧で語られる物語 はない。 SVC N 2 (アラビア語。 10 ~12 世紀。 21 話。 BN fo nds arab e 3 66 0) 01 . S-1 象 el ep han tu s ① 02. 1 V-1 獅子 leo 03. 1 V-2 告げ口鳥 av is ② 04. C-1 洗濯屋 la va to r 05. 2 V-1 パン pa ne s 06. 2 V-2 剣 gl ad iu s ③ 07. C-2 鬼女 st rig a 08. 3 V-1 蜂蜜 mel 09. 3 V-2 砂糖 zu ch ara ④ 10. C-3 泉 fons 11. 4 V-1 浴場主 ba ln eat or 12. 4 V-2 涙を流す小犬1 ca nic ula 1 ⑤ 13. C-4 猪1 ap er 1 14. 5 V-1 猟犬 ca ni s 15. 5 V-2 マント pa lli um ⑥ 16. C-5 猿 simi a 17. 6 V-1 魚は雄か雌か pi sc is * 18. 6 V-2 ケーキの象 el ep han tin us ⑦ 19. 7 V-1 女たちの悪知恵 1a in ge ni a 1 a 20. 7 V-2 二人の恋人たち am an tes ○ ⑧ 21. P -1 毒入りミ ルク la c v en ena tu m *枠物語前半に広本 系の 「象 ele pha nt us 」を 持 つのがこのグループ の特徴。 *末尾に * の1話がグループ特徴話。 *末尾に ○ の1話が この版の固有話。 * BN fo nd s ar abe 36 60(年代不明 。所蔵年は 18 77 ) によるG・ドゥモン ビーヌのフランス語 訳に よる話順。 * R. B as set 旧蔵写本(現在所在不明)七 日目は ⑦ 19. 7V -1 女たちの 悪知恵2 in gen ia 2 2 0. 7 V-2 亜麻布 lin teu m 第4グループ SVB /SV C 2(アラビア 語。 15 世紀。 27 話。 ブーラーク版/カル カッタ第2版) ① 01. 1 V-1 獅子 le o 02. 1 V-2 告げ口鳥 av is ② 03. C-1 洗濯屋 l av at or 04. C-2 女たらし sed uct or △ 05. 2 V-1 パン pa ne s 06. 2 V-2 剣 gl ad iu s ③ 07. C-3 鬼女 s tri ga 08. 3 V-1 蜂蜜 mel 09. 3 V-2 砂糖 zu ch ara ④ 10. C-4 泉 fons 11. 4 V-1 浴場主 ba ln eat or 12. 4 V-2 涙を流す小犬1 ca nic ula 1 ⑤ 13. C-5 絵姿 im ag o * 14. 5 V-1 好奇心 cu riosi ta s * ⑥ 15. C-6 大箱 ca ps a * 16. C-7 予言1 vat ici ni um 1 ○ 17. 6 V-1 四人の求愛者 4 a m at ore s □ 18. 6 V-2 三つの願い no mina ⑦ 19. C-8 無実の女 in no cu a * 20. C-9 雉鳩1 tu rture s 1 21. C-10 男まさり の女 am az ona * 22. 7 V-1 マント pa lli um 23. 7 V-2 指環2 ann ul us 2 ○ ⑧ 24. P -1 毒入りミ ルク la c v en ena tu m 25. P -2 盲目の老 人 se ne x ca ec us 26. P -3 三歳の男 の子 pu er 3 an nor um 27. P -4 五歳の男 の子 pu er 5 an nor um *末尾に * の5話がグループ特徴話。 *末尾に ○ の2話が この版の固有話。 *末尾に △ の1話が SV H との共通話。 *末尾に □ の1話が SVS との共通話。 SVH (アラビア語。 15 世紀。 22 話。 ブレスラウ版) ① 01. 1 V-1 獅子 le o 02. 1 V-2 告げ口鳥 av is 03. C-1 洗濯屋 la va to r 04. C-2 女たらし sed uct or △ ② 05. 2 V-1 パン pa ne s 06. 2 V-2 剣 gl ad iu s 07. C-3 鬼女 st rig a ③ 08. 3 V-1 蜂蜜 mel 09. 3 V-2 砂糖 zu ch ara 10. C-4 泉 fons ④ 11 . 4 V-1 涙を流す 小犬1 ca nic ula 1 12. C-5 絵姿 im ag o * ⑤ 13 . 5V -1 好奇心 cu riosi ta s * 14. C-6 大箱 ca ps a * ⑥ 15 . 6V -1 三つの願 い no mina 16. C-7 無実の女 in no cu a * 17. C-8 男まさり の女 am az ona * ⑦ 18 . 7V -1 マント p al liu m ⑧ 19. P -1 毒入りミルク la c ven en atu m 20. P -2 盲目の老人 sene x cae cus 21. P -3 五歳の男の子 pu er 5 an nor um 22. C-9 狐 vul pe s *末尾に * の5話がグループ特徴話。 *末尾に △ の1話が SV B/ SV C 2 との共通話 。

参照

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