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第 1 次改訂版にあたって
地方公務員法はこれ1冊でOK! 地方公務員法は、条文数が 65 条と比較的少なく、一見シンプルな印象 を受けますが、なかなか一筋縄では理解できません。これは、一般職と特 別職をはじめ、常勤職員と非常勤職員の区分や、企業職員、単純労務職員、 教育公務員、警察・消防職員など、勤務形態や業務内容が違う様々な職の 分類があることが大きな理由になっています。このため、原則を確実に覚 えるとともに、職種等による特例規定や関係法令にも注意を払うことが必 要です。 また、昇任試験の場合は、条文数が少ないゆえに、逆にそれと関連する 行政実例や判例等が出題されるケースが非常に多くなっています。 そこで当研究会では、地方公務員法をより短時間で効率的に修得するた めに、本書を企画・制作いたしました。特徴は次のとおりです。 職や制度上による違いや特徴などがひと目でわかるよう、図表を用いて丁 寧に解説しています。 180 以上の豊富な行政実例・判例等を収録し、どんな試験問題にも対応で きるよう万全を期しています。 労働基準法、教育公務員特例法、地方公営企業法など関係法令を適宜掲載し、 関連づけて覚えられるよう工夫をしています。 おかげさまで、本書は平成 16 年の初版刊行以来、歴代の受験者の方々 からの支持をいただき、11 年間にわたり刷を重ねることができました。 そして、平成 28 年 4 月に改正地方公務員法(平成 26 年法律 34 号) が施行されることを契機に、このたび改訂版を刊行することにいたしまし た。 この改訂版では、人事評価、休業、退職管理、罰則など平成 26 年公布 の法改正を反映し、大幅に修正・加筆しています。 難しい改正内容も、本書にかかればスイスイと勉強できてしまいますの で、ぜひ、ご活用ください。 平成 28 年 3 月地方公務員昇任試験問題研究会
❶ ❷ ❸目 次
地方公務員法の目的 地方公務員法の効力 地方公務員制度の法体系 地方公務員の立場 地方公務員の定義 地方公務員であるかどうかの判断基準 地方公務員の種類 一般職 特別職 一般職と特別職の区分 地方公務員法の尊重と条例による自主規定 人事委員会の関与 任命権者の種類 人事機関の構造 任命権者の分立と調整 任命権者の権限 任命権者の権限の委任 人事委員会・公平委員会の特徴 人事委員会・公平委員会の設置 公平委員会の共同設置・事務処理の委託 人事委員会・公平委員会の比較 人事委員会の権限 公平委員会の権限 人事委員会・公平委員会の判定に対する出訴 抗告訴訟の取扱い 人事委員会・公平委員会の規則制定権等 人事委員会の権限委任 人事委員会・公平委員会の権限委任 人事委員会・公平委員会の組織 人事委員会・公平委員会の委員長 12 14 14 15 16 17 18 18 20 21 24 25 26 28 29 29 29 30 31 31 33 35 36 36 36 37 38 38 39 42 人事委員会・公平委員会の議事 事務局・事務職員 平等取扱の原則 情勢適応の原則 任用の意味 成績主義(メリット・システム)の原則 任命の方法 各種任命(任用)の方法 法定されている用語の定義 任命の条件 任命の期限 任命の方式 任命方法の運用 復職の資格要件等 欠格条項の種類 欠格条項違反の任用 失 職 失職の取扱い 離職の体系 採用・昇任の手続 試験機関 他の機関等との協力方式 見なし合格 受験資格 試験の公正性の確保 競争試験の目的・方法 任用候補者名簿の作成及びこれによる採用 任用の特例 条件付採用 臨時的任用地方公務員法の目的、効力等
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42 43 44 46 48 48 50 50 51 52 53 53 54 54 55 59 59 60 61 62 63 64 66 67 68 68 69 71 72 74地方公務員の範囲
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一般職と特別職
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人事行政に関する意思決定
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任命権者
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人事委員会・公平委員会
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平等取扱・情勢適応の原則
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任用の根本基準
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任命の方法
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欠格条項
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競争試験・選考
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条件付採用・臨時的任用
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人事管理制度の背景と概要 人事評価 研 修 勤務条件の定義 勤務条件の種別と原則 勤務条件決定の構造 給 与 給与以外の勤務条件 修学部分休業 高齢者部分休業 休業の種類 自己啓発等休業 配偶者同行休業 分限・懲戒とは 職員の身分保障 分限・懲戒の種類 分限・懲戒の基準 分限と懲戒の関係 分限処分の事由 分限処分の取扱い 懲戒処分の事由 懲戒処分の取扱い 懲戒処分の注意事項 懲戒処分と損害賠償の関係 退職前の在職期間中の事由による懲戒処分 再任用職員等の在職期間中の事由による懲戒処分 分限・懲戒処分の手続・効果 労働基準法による制約 依願休職の可否 教育公務員の特例 県費負担教職員の特例 定年退職制等の体系 定年退職制の原則と特例 勤務延長 定年退職者等の再任用 短時間勤務の職への再任用 地方公共団体の組合に関する再任用 服務に関する規定 服務の根本基準 服務の宣誓 法令等及び上司の職務上の命令に従う義務 住民からの信託 職の信用と名誉 対象となる行為 綱紀の粛正 秘密の定義 秘密の漏洩防止 秘密事項の発表の制限 職務に専念する義務 除外規定 公務員の政治的中立性 公務員の市民的自由との関係 政治的行為の制限の特例規定 禁止されている行為 その他の制限事項 政治的行為の制限の取扱い 政治的行為の制限と公職選挙 労働基本権と公務員の立場 公務員の労働基本権の制限に関する主な判例 争議行為等の対象 禁止される実行行為 禁止される助長行為 対抗権の喪失 77 78 79 80 80 81 82 92 94 95 96 97 98 100 100 101 102 103 104 105 106 106 107 107 108 109 109 110 110 111 111 112 112 113 114 115 115 116 116 116 117 120 120 121 121 122 123 123 124 125 126 127 127 128 129 130 131 132 134 135 136 137 138
人事評価・研修
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給与・勤務時間等勤務条件
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休 業
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分限・懲戒
16
定年退職制等
17
服務・職務命令
18
信用失墜行為の禁止
19
守秘義務
20
職務専念義務
21
政治的行為の制限
22
争議行為等の禁止
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一般職員と企業職員・単純労務職員の比較 意 義 制限される事項 制限される事項の取扱い 従事の条件 教育公務員の特例 退職管理制度の背景と概要 再就職者による依頼等の規制 違反行為の疑いに関する報告 違反行為に関する調査 地方公共団体の講ずる措置 廃置分合に係る特例 福祉・利益の保護の根本基準 厚生制度 共済制度 公務災害補償 勤務条件の決定方式と労働基本権の制限 措置要求制度の意義 職員の権利体系 措置要求等の仕組み 措置要求権者 措置要求の審査機関 措置要求事項 措置要求の審査 不利益処分に関する説明書の交付 審査請求 審査請求期間 審査・措置 審査請求権者 審査請求の審査機関 審査請求事項 審査請求の審査 措置要求と審査請求の比較 審査請求と訴訟との関係 職員団体の定義とその構成員 職員団体の登録 登録団体の要件 登録の実施・取消等 交 渉 職員団体のための職員の行為の制限 不利益取扱いの禁止 特 例 他法の適用除外 企業職員・単純労務職員に関する規定 企業職員・単純労務職員に関する地公法の適用除外 総務省の協力・技術的助言 人事行政の運営等状況の公表 等級等ごとの職員数の公表 法違反に対する措置 罰 則 条例による罰則規定の制定 139 140 141 141 143 143 144 145 152 152 153 153 154 154 155 156 158 159 160 160 161 161 162 163 164 165 165 166 167 167 167 168 169 170 172 175 176 178 179 182 183 184 185 188 189 191 191 192 194 195 199
営利企業への従事等の制限
24
退職管理
25
厚生・共済等
26
勤務条件に関する措置要求
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不利益処分に関する審査請求
28
職員団体
29
特例・他法の適用除外等
30
罰 則
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48 任用の根本基準 49
任用の根本基準
公平・公正な人事行政を行う上で、成績主義による任用は大原則に
なります。この考え方は、職員の仕事における能力のみを尺度にし
ており、情実が入りやすい個々のパーソナリティーは問題になりま
せん。また、その適用には厳格性が求められます。
▪任用の意味
◦任用とは ➡ 任命権者が特定の人を特定の職員の職に就けること [地方公務員法の用語] 任 用(法 15 条など) ◦職員が職に就く及び引き続き就いていることに重点 任 命(法 6 条①、17 条①など) ◦職員を職に就かせる権限及びその行使に重点 どちらも本質的な差異はない▪成績主義(メリット・システム)の原則
職員の任用 ➡ ❶人材の確保と育成 優秀な人材を得て、それを優れた職員として育てる (競争試験又は選考による幅広い人材の選抜・登用) 地方公共団体の効率的な行財政運営の推進 少数精鋭主義による公務能率の増進 特別職ではない限り、公務員の任用に政治的な介入や上司等の恣意が入る と弊害が大きい 近代的地方公務員制度は、成績主義(メリット・システム)を徹底 ☆能力の実証 縁故や個人的なつながり、信頼関係に基づく情実的な任用 ❷人事の公正の確保 猟官主義(スポイルズ・システム)の排除8
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地方公務員法の定めるところにより、受験成績、人事評価 その他の能力の実証に基づいて行うこと(法 15 条) ①受験成績 人事委員会設置団体、競争試験等を行う公平委員会設置団体 (法 17 条の 2 ①、21 条の 4 ①) ◦採用は、競争試験によること ただし、人事委員会規則又は公平委員会規則で定める場合 には、選考によることを妨げない ◦昇任は、競争試験又は選考によること 人事委員会非設置団体(法 17 条の 2 ②、21 条の 4 ①) ◦採用・昇任は、競争試験又は選考によること ②人事評価 任命権者は職員の執務について、定期的に人事評価を実施す ること(法 23 条の 2 ①) ➡ ◦任用、給与、分限その他の人事管理の基礎として活用する (法 23 条②) ◦人事評価の結果に応じた措置を講じること(法 23 条の 3) ③その他の 能 力 の 実 証 教員、医師、薬剤師、看護師、保健師、自動車運転手など法 律に基づく免許制度がある場合に、その免許を有すること、 あるいは特定の職務に関して一定の勤務経歴を有すること、 一定の学歴を有すること等公務遂行能力を有すると認めるに 足る客観的な事実があることをいう ※競争試験等を行う公平委員会……41 ページを参照のこと164 不利益処分に関する審査請求 165