72 抄 録 見 境 太郎 中央眼科彊報 箏29巻第6號 川蝉は34歳の男子で既往に肋膜炎を輝過し、 その登治後文眼虹彩炎に罹り治療しみたるも少 しく輕幸せし頃より治療不規則となり途に失明 す。その後約40日目に突然右眼に激しき隠現性 緑内障おこり目艮塵は縄墨艮61粍左目艮18粍7k銀柱 (シエヅ月明甲唄)ヘルテル氏眼球突出計にて1右 眼14、左眼12粍にて照度の眼球突出あり、眼底 に帯紅黄’色物を認め其の歌恰も、腫瘍を想はし む、諸種臨鉢槍査を行ひし亀結核を疑ふに至ら ず、ここに覧て眼底所見よ}J眼球假性腫瘍の疑 にて眼球摘出を行ひ、その組織的所見によりて 定型的結核性全眼球炎なりし事判明せり塾して 病識の最も著明なる部分は脈絡膜にして口恥 膜、外周團組織硝子禮、綱膜覗騨輕に迄及ぶ以 上により本例の:初濃病竈は先づ虹彩毛濠盟に結 核性炎症を起し延びて賑絡膜を犯し、此塵より 内外に炎症旗がり途に結核性壼眼球炎を起せる ものなる可し。(岡本抄) マイボーム梶井梗塞の蔀位的關係に 就いて附マイボーム氏腺梗塞に關す る二三の統計 山田 章i欠 中目艮 第29考塾第6號 著者はマイボ・一・A氏腺梗塞の部位的記載の明 らかなるもの200名、267眼301個を選び次の調 査をなしたy。 1・性別に就〉・て男患者116名(58.0%)女患 巻84名(42.0%)にして男に多し。 2・:初診時の年齢別に就いては16−35歳に最 も多くこれは同年齢間が腺分泌機能の旺盛な時 代なることtl 一一因子と要ることを得べし。 3・爾眼剥片眼別に就いては引臼33.5%片眼 66.5%にて片肌のもの多く右眼34.5%左眼32.0 %にして右眼に多し。 4.位置(郡位的關係)に就いては上眼瞼 58・48%下眼瞼4L52%にして上眼瞼中郡も多き はi顕額側にして25.25%次は鼻側部で1g.27% 中央部は13・96%なり、下眼瞼に於ては瀕纈側 17・27%申央部は14.62%鼻側部9.63%の順なり 一三 7.巷 かくの如く上眼瞼に多く而して願瀬側に多きは 諸家の記載せる如く上眼瞼にマイボーム氏腺多. く、内外恥部に存するものは眼瞼の中央にある ものを包む如くに存在し且2列になってみるこ とが一因子と考へらる、叉以上のマイボ■一一ム氏 腺梗塞の統計成績と霰粒腫の統計成績とよく一 致するところなり。(岡本抄) 比学的早期より吸牧欺態を観察し得 たるフ才シウス氏輪}脚下濁の一例、 特にその漸謂闘飾獣輪;伏明野に予て 濱崎 克巳 實験眼科難誌 第20巻第190號 19議の男子。右眼にスポンジボール當り前房 田血及覗力障害を主訴として來るD歪f眼には眼 瞼皮下出血、前房出血を認め瞳孔散大す、水晶 {豊前嚢に瞳孔縁に年行せる輪歌1國濁存在し耳側 最も密にして濃く廣く、輪歌漏濁の内部に歎個 の学籍散在せり。この渥濁は日の輕過と共に択 第に吸帰せられ耳掛に於ては次第に明らかなる 断節幾の輪歌四幅を呈し罵り、外傷後16日目に は全く消失し瞳孔散大も正常となれ”。 本症は打撲により眼塵尤進の爲虹彩が水晶聖 日嚢に押され、これに虹彩色素穎粒及赤血球附 着して生ずるものと稽せらる。(田中抄) 先天性小眼球に俳肥せる網膜剥離症 の一例 松岡 秀夫 町田眼科 第20巻第190號 12歳男子、爾親は血族結婚。兄に1名小眼球 及弱競を有する竜のあIJ。患者は生野爾眼目小 眼球にして、右眼は盲、左眼競力不良なるに突 然黒き暗瓢現はれ鴨脚皿廻し、競力障害櫓悪せ り。永晶艦前極には特に右眼に強度の潤濁あり 爲に眼底は右のみ僅かに閉るく照り。硝子燈に 多数の潤濁を見る。綱膜剥離の財田のもとに約 1ケ月の治療によ夢硝子膿洞濁著しく減少し幽 かながら乳頭の下方周邊部に別て鼻側に強く漸 衣頴田測に及ぶ軍学剥離を認め得たb。患者は 約牛年の治療を中止後脳次光畳を失ふに至れり と。(田中抄) 三生捷毛Cilia inVersaの一例
(雑誌抄録)比較的早期より吸収状態を観察し得たるフオシウス氏輪状混濁の一例,特にその所謂断節状輪状混濁に就て
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