シールドトンネル用多ヒンジ系セグメントの耐荷特性1(常時)
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(2) III‑186. 土木学会第57回年次学術講演会(平成14年9月). 表−2. 3.粘性土地盤における挙動. 土質条件. ケース. λ. k. り、それぞれ数字が大きくなると硬から軟へと変化している。解析は3リング千. 1. 0.4. 40N/cm3. 鳥組による梁−バネ法によった。セグメントの構造諸元は、先の砂質土地盤にお. 2. 0.5. 20.0. ける検討と同じとし、トンネル土被りは 12m、水位は GL − 2.0m とした。セグ. 3. 0.55. 5.0. メント間継ぎ手バネ定数はレオンハルト式により荷重偏芯率を考慮して決定した。. 4. 0.6. 7.5. リング間継ぎ手バネ定数は使用予定品のカタログ値によ った。. 5. 0.7. 2.5. 6. 0.775. 0.125. 土質条件を表−2に示す。ケース1〜3は砂質土、ケース4〜6が粘性土であ. 解析結果を図2. 〜4に示す。図にはセグメント間継ぎ手を剛結とした場合と完全なヒンジとした 場合も併せて示した。リング間継ぎ手は、何れの解析においてもカタログ値によ. るバネ定数(14,000kN/m)を用いたが、セグメント間継ぎ手バネモデルにおいては、リング間継ぎ手のバ ネ定数を2種類設定した。1つは、剛結およびヒンジの場合と同じバネ値であり、もう1つはそれの約 1/6 の値(2,500kN/m)である。小さい方のバネ値による解析値を図中では(バネ+柔)で表示した。 ・曲げモーメントおよびせん断力:全般的に砂質土地盤よりも粘性土地盤の方が、継ぎ手バネ値の影響が大 きい。ケース4では、曲げモーメントは剛結の場合が最も大きいが、せん断力はバネモデルの方が大きくな った。ケース6では、曲げモーメントおよびせん断力ともヒンジの方が剛結よりも大きくなった。その差は 15 〜 35 %程度であった。また、リング間継ぎ手バネ値が小さい方が、ケース6を除いて曲げモーメントおよ びせん断力とも小さくなる傾向がみられた。 160. 曲げモーメント (kN・m). ・鉛直変位:砂質土地盤では変位の差は小さかったが、 粘性土地盤ではバネモデルの変位は剛結のそれの2倍 程度大きくなった。リング間継ぎ手バネ値が小さい方 がさらに変位が大きくなり、最大値は 18mm となった。 日本では変形に対する許容値はないが、この値はセグ メント直径の 0.3 %であり、実用化の面からも特に問題. 140 120 100. 剛結 バネ バネ+柔 ヒンジ. 80 60 40 20 0 Case 1 硬 ←. となる値ではないと考える。. Case 2 砂質土. Case 4 硬 ←. Case 5 粘性土. Case6 → 軟. 図−2 曲げモーメント 120. 剛結 バネ バネ+柔 ヒンジ. (kN). 100. せん断力. (mm). 張鉄筋比は 0.5 %で許容値を満足した。. 鉛直変位. 軟. 解析ケース. ・鉄筋量:ケース4の剛結とバネモデルを除いて、引. 20 18 16 14 12 10 8 6 4 2 0. Case 3 →. 80. 剛結 バネ バネ+柔 ヒンジ. 60 40 20. Case 1. Case 2. 図−4. Case 3 Case 4 解析ケース. Case 5. 0. Case6. Case 1. 鉛 直 変 位. Case 2. Case 3 Case 4 解析ケース. Case 5. Case6. 図−3 せ ん 断 力. 4.ま と め 砂質土地盤中における多ヒンジ系セグメントは、作用軸力によって完全なヒンジよりも剛性一様リングに 近い挙動となった。粘性土地盤中では曲げモーメント、せん断力、変位とも概ね多ヒンジ系の方が剛性一様 リングよりも大きくなった。しかし、必要鉄筋量は何れも最小鉄筋量であり、変位もセグメント直径の 0.3% 程度であるので、総ての土質条件において多ヒンジ系セグメントは適用可能であると考えられる。今後は実 用化に向けて、実験等によって検証していく予定である。 参考文献. 1) F.Leonhardt und H.Reimann : Betongelenke, Der Bauingenieur, 41, pp.49 〜 56、1966. ‑372‑.
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