• 検索結果がありません。

氏名 田内タノウチ

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "氏名 田内タノウチ"

Copied!
3
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

氏 名 田内

タ ノ ウ チ

裕人

ヒ ロ ト

所 属 都市環境科学研究科 都市環境科学専攻 都市基盤環境学域 学 位 の 種 類 博士(工学)

学 位 記 番 号 都市環境博 第

174

号 学位授与の日付 平成

28

3

25

日 課程・論文の別 学位規則第4条第1項該当

学 位 論 文 題 名 高度な地物データ

GIS

の自動構築手法に関する研究 論 文 審 査 委 員 主査 教 授 河村 明

委員 准教授 横山 勝英 委員 准教授 石倉 智樹

【論文の内容の要旨】

近年、特に大都市圏の都市流域では、集中豪雨による内水氾濫や中小河川からの氾濫に よる浸水被害が頻発している。都市流域では山地流域と異なり、建物や道路、駐車場など の不浸透地物が錯雑に分布し、さらには雨水・下水道管路や雨水流出抑制施設が設置され、

非常に複雑な流出システムが形成されている。こうした都市流域での洪水流出・氾濫浸水 予測には、都市を構成する個々の地物の影響を考慮した分布型流出解析モデルが必要不可 欠であるが、入手可能な

GIS

(地理情報システム)データの制約やモデル構築の簡便さか ら、流域を格子状に分割するグリッド型の分布型流出解析モデルが多用されてきた。しか し、グリッド型モデルでは、グリッド内の水文学的特性を均一として取り扱うため、個々 の地表面地物の浸透特性や雨水排水施設、雨水流出抑制施設の効果を正確に表現すること は困難である。そのため、都市を構成する各種の個別地物を精緻に表現した「高度な地物 データ

GIS

」を活用し、地物間の雨水流出に関する諸過程を正確に記述できる分布型流出 解析モデルとして「

TSR(Tokyo Storm Runoff)

モデル」が提案された。

TSR

モデルを適用 することで、地物単位での浸水解析や雨水流出抑制施設の評価といった豪雨浸水被害に対 するきめ細かな減災対策シナリオ分析が可能となった。

一般に入手可能な

GIS

データには、直接流出量等の算定に必要な浸透・不浸透特性を考 慮した土地利用種別の情報が含まれていない。このため、

TSR

モデルの基礎となる高度な 地物データ

GIS

の作成には、

1/2500

地形図や航空写真等を基に個々の地物を手作業で抽出 し、地物毎に浸透特性を考慮した土地利用種別を設定しなければならず、この作業には膨 大な労力と時間を要する。これが

TSR

モデルの実流域適用への大きな阻害要因となってお り、高度な地物データ

GIS

を自動構築することが切望されている。

以上の背景の下、本論文では高度な地物データ

GIS

の自動構築手法を提案・検討した。

(2)

まず、水文・水質統合解析モデルの「HYPE (HYdrological Prediction for the Environment)

モデル」を対象とし、ポリゴン型土地被覆データが流出予測の精度向上に資することを示 した。次いで、

1/2500

地形図標準データを入力とし、高度な地物データ

GIS

構築のベース となる街区、道路および建物ポリゴンを自動構築する手法を提案した。また、道路ポリゴ ンを基に、道路表面の雨水流出計算に必要な「微小道路要素」および雨水・下水道管路構 築のベースとなる「道路ネットワークデータ」の自動構築手法を提案した。さらに、街区 ポリゴンを、浸透・不浸透特性を考慮して街区内土地利用地物要素に分割する手法を複数 提案し特性を明らかにした。

本論文は、全6章で構成されており、各章の概要は以下の通りである。

第1章は序論であり、本研究の背景と目的について述べ、本論文の構成を示した。

第2章では、浸透・不浸透特性の情報をもつポリゴン型土地被覆データ「

Urban Atlas

」 を活用することにより、都市部の浸透・不浸透特性を正確に反映させた

HYPE

モデル

U-HYPE

)を構築し、これをグリッド型土地被覆データ「

CORINE Land Cover

」を用い た従前の

HYPE

モデルによる流出予測結果と比較した。その結果、

U-HYPE

モデルでは、

特に夏季の降雨時における流出予測精度が向上することを示し、浸透・不浸透特性を考慮 したポリゴン型土地被覆データが洪水流出解析の高精度化に資することを明らかにした。

第3章では、

1/2500

地形図標準データから道路縁データおよび建物外周線データを抽出 し、グラフ理論の閉路構築手法を適用することにより、高度な地物データ

GIS

構築のベー スとなる街区・道路ポリゴンおよび街区内に含まれる建物ポリゴンを自動構築する手法を 提案した。本手法を神田川上流域に適用した結果、

99%

以上の街区・道路ポリゴンおよび建 物ポリゴンを自動構築できることを示した。

第4章では、道路ポリゴンを、道路表面流の解析に必要な「微小道路要素」に分割する 手法を提案した。本手法では、まず道路ポリゴンを交差部と単路部とに分離し、単路部は 道路進行方向に対して垂直および平行に分割し、交差部は単路部に整合させるように分割 することで、微小道路要素を構築した。さらに、本手法を応用することで道路ネットワー クデータの自動構築手法を提案した。これらの手法を神田川上流域に適用した結果、全て の単路部および

99%

以上の交差部において適切な形状で微小道路要素が構築され、また、

従来の手法では自動構築が困難であった複雑形状の交差部においても、適切な形状で道路 ネットワークデータが自動構築されることを示した。

第5章では、街区ポリゴンを、浸透・不浸透特性を考慮して街区内土地利用地物要素に 分割する手法について検討した。まず街区ポリゴンを、柵、塀、植生界および区域界で一 次分割し、次いで、地図記号を母点とするティーセン分割法、建物を考慮したスケルトン 法、微小道路要素の分割線起点を固定点とする不整三角形網発生手法の

3

手法によって二 次分割する手法を提案した。そして、これらの手法を実際の街区に適用し比較検討するこ とにより、各手法の街区ポリゴン分割特性を明らかにした。

最後に第6章は結論であり、本研究で得られた知見をまとめると共に、今後の課題等に

(3)

ついて述べた。

参照

関連したドキュメント

このため、都は2021年度に「都政とICTをつなぎ、課題解決を 図る人材」として新たに ICT職

データなし データなし データなし データなし

向上を図ることが出来ました。看護職員養成奨学金制度の利用者は、26 年度 2 名、27 年度 2 名、28 年 度は

向上を図ることが出来ました。看護職員養成奨学金制度の利用者は、27 年度 2 名、28 年度 1 名、29 年

このような環境要素は一っの土地の構成要素になるが︑同時に他の上地をも流動し︑又は他の上地にあるそれらと

Dual I/O リードコマンドは、SI/SIO0、SO/SIO1 のピン機能が入出力に切り替わり、アドレス入力 とデータ出力の両方を x2

 貿易統計は、我が国の輸出入貨物に関する貿易取引を正確に表すデータとして、品目別・地域(国)別に数量・金額等を集計して作成しています。こ

その対策として、図 4.5.3‑1 に示すように、整流器出力と減流回路との間に Zener Diode として、Zener Voltage 100V