2 工業技術センターの技術指導に基づく実用化事例
1.こんにゃくを用いた型取り技術の開発 機械電子研究所
開発概要
形状を複製するのに使うシリコンゴムや石こうを用いた型は、固まるまでの時間が長く、熱が発生するなど の問題点がありました。そこで、こんにゃくを原料として、短時間に精度の良い型取り材料の開発を指導し、
平成9年に商品化しました。
開発概要
酵素や酵母を用いて、大豆を発酵・熟成させ、チーズやアイスといっ た、今までにない新しいタイプの大豆発酵商品の開発を指導し、平成11 年に「とふチーズ」「とふアイス」「とふドレッシング」として商品化 しました。福岡県旧三輪町(現筑前町)の街おこし事業に利用されてい ます。
2.新しい大豆発酵食品の開発 生物食品研究所
指 導 期 間:平成10年度
実用化企業 :(有)三ツ星フーズ
関 連 特 許:「豆腐チーズ様食品の製造方法」 特許第1741265号 とふアイス、とふドレッシング
開発概要
畳の風合いを出せる特殊なコンクリートの開発を指導し、平成11年に商 品化しました。店舗用床建材や屋外用ベンチとして利用されています。
3.コンクリート製疑似畳製品の開発 インテリア研究所
指 導 期 間:平成10年度
実用化企業 :(株)野田ブロック工業
店舗用床建材施工例
型とりマン クイック
モデル 立体手型
指 導 期 間:平成8〜10年度 実用化企業 :(株)ジラフ
4.ボイラー排熱回収装置の開発 機械電子研究所
開発概要
ビニールハウス暖房用ボイラーの熱を有効に活用する排熱 回収装置の開発を指導し、平成13年に「オイルヘラーズ」と して商品化しました。
指 導 期 間:平成9〜12年度 実用化企業 :住友商事九州(株)
オイルヘラーズ
5.連続鋳造用銅モールドの開発 機械電子研究所
開発概要
鋼を連続鋳造する際に用いる鋼の変形や割れ等の欠陥の ない鋳型(銅モールド)の形状をつくるため、凝固収縮を 予測するプログラム開発を指導し、平成13年に「e-モール ド」として実用化しました。
指 導 期 間:平成12年度
実用化企業 :神鋼メタルプロダクツ(株)
e-モールド
6.筑後もめん日傘の開発 化学繊維研究所
開発概要
久留米絣を基調とした筑後もめんに関する紫外線遮蔽率実験の結 果、最大99%遮蔽できることが明らかとなりました。そこでこの 機能を日傘に展開し、伝統工芸品の新たな商品・市場開拓を行うこ とを目的として平成13年に「筑後もめん日傘」として商品化しまし た。
指 導 期 間:平成13年度 実用化企業 :(有)坂田織物
筑後もめん日傘
7.化学薬品を使わないタオルの開発 化学繊維研究所
開発概要
従来タオルの製造工程では多くの化学薬品が必要でしたが、化学薬品を 一切使わず、酵素処理だけで綿やタオルの特徴を引き出す方法を指導しま した。「あんしんなタオル ペルピューズ」として、平成14年に商品化し ました。
指 導 期 間:平成12〜13年度 実用化企業 :宮原タオル(株)
あんしんなタオル
8.製鋼用耐摩耗部品の開発 機械電子研究所
開発概要
製鉄所の熱延工場で使用する部品は、圧延材が高温か つ高速で圧延されることにより激しい摩耗等をうけるこ とから、その長寿命化が求められます。苛酷な環境に耐 えうる部品を開発するため、溶解装置を用いて耐熱鋼を ベースに試作を重ね開発指導を行い、平成14年に「熱延 工場用部品」として商品化しました。
指 導 期 間:平成13〜14年度 実用化企業 :(株)フジコー
試作品製造状況 熱延工場用部品
9.画期的なアルミサッシの開発 機械電子研究所 開発概要
建築躯体に開口されたサッシ取り付け用開口部と、窓サッシを 構成する縦枠部及び横枠部に張設部材を貫通する構造物の開発指 導を行い、下地・鉄骨が不要で取り付け時間の大幅な短縮が図れ るアルミサッシ「WIRE LIGHTシリーズ」を平成14年に商品化しま した。
指 導 期 間:平成13〜14年度 実用化企業 :(株)日本トップ工業
WIRE LIGHT
10.自動小型梱包機の開発 化学繊維研究所
開発概要
自動梱包機の結束バンドは、巻き癖を防ぐた め大きな紙管に巻かれていました。PPバンド の巻き癖修正方法の指導を行った結果、小型化 に成功し、紙管の廃棄が容易な「ワールドバン ドミニコア」、「半自動梱包機」として平成15 年に商品化しました。
指 導 期 間:平成13年度 実用化企業 :司化成工業(株)
ワールドバンドミニコア 半自動梱包機
11.酒から生まれたドレッシングの開発 生物食品研究所
開発概要
麹のうまみが含まれた吟醸酒粕発酵物をドレッシングの食品素材として活用 し、乳酸の酸味や有用成分そのものを含むドレッシングの開発を指導した結果 平成15年に「酒から生まれたドレッシング」として商品化しました。
指 導 期 間:平成13〜15年度 実用化企業 :(株)杜の蔵
酒から生まれたドレッシング
12.バイオトイレの開発 インテリア研究所
開発概要
おがくずを利用したバイオトイレは、好気性菌により糞尿を無臭で分 解し炭酸ガスと水に分解するため、水の要らないトイレとして山岳道等 で使用されています。福祉機器として家庭で利用するために、高齢者の 立ち上がり高さ等について指導し、家具調トイレ「バイオトイレ桐床」
として平成15年に商品化しました。
バイオトイレ桐床 指 導 期 間:平成13〜14年度
実用化企業 :白垣木材(株)
13.食品用サニタリー新型ガスケットレス管継手と締結装置の開発 機械電子研究所
開発概要
食品用サニタリー配管の継ぎ手の内部に、特殊な溝加工を 設け、ガスケット材を使用せずシール効果を高め、メンテナ ンスを不要にした省力型の新型ガスケットレス管継ぎ手と締 結装置を開発し、平成14年に「GLフェルール」として商品化 しました。
指 導 期 間:平成14年度 実用化企業 :(株)大創
GLフェルール
14.屋上緑化資材の開発 インテリア研究所
開発概要
植物が好む炭化物を骨材の一部に使用し、
さらに水はけをよくするためにポーラス化を 行うことで、軽量で施肥、散水を必要としな い緑化資材を開発、商品化しました。
指 導 期 間:平成15年度 実用化企業 :(株)神垣組
屋上緑化資材
15.蛇篭型水質浄化土木資材の開発 インテリア研究所
開発概要
水質浄化に効果がある珪藻類を容易に付着させ、かつ製造を容 易にすることを考慮して、炭化物をできるだけ表面に出すために 球状ポーラスコンクリートの使用方法を指導した結果、これを蛇 篭(金属製の篭)に入れた水質浄化資材「シントール・ロック」
を平成15年に商品化しました。
シントール・ロック 指 導 期 間:平成15年度
実用化企業 :大同コンクリート(株)
16.三次元ハート形状毬寿司型の開発 機械電子研究所
開発概要
複雑な三次元形状であるハート 形の毬寿司を簡単に作成すること のできる寿司型押し器の開発を目 指し、三次元CAD/CAMの使 用方法等や型抜き技術に関する技 術指導を行い、平成15年に「てま りくん」として商品化しました。
指 導 期 間:平成14〜15年度 実用化企業 :(株)てまりくん
てまりくん ハート形状毬寿司
「てまりくん」立体設計
17.間伐リボンの開発 インテリア研究所 開発概要
針葉樹を中心とした未利用木材の有効利用を目的として、間伐材を薄 くスライスした間伐材リボンの開発に関する技術指導を行いました。平 成14年に商品化し、平成17年からは全国の小中学校の造形・工作学習と して図工教材に利用されています。
指 導 期 間:平成9〜16年度 実用化企業 :全国森林組合連合会
(有)ジェイファンネット
間伐リボン
18.撥水性を付与できる木材のソープフィニッシュ処理液の開発 化学繊維研究所 開発概要
木材のソープフィニッシュは木の素材感(色彩、触感)
を保持できる加工ですが、撥水性が乏しいために防汚と耐 久性の問題がありました。そこで、撥水機能付与に関する 指導を行いことによりソープフィニッシュ処理液を開発し、
平成17年に「WENNEX(ベネックス)」の商品名で販売を開 始しました。
指 導 先:関光デザイン事務所 指 導 期 間:平成16年度
実用化企業 :まるは油脂化学(株)
関 連 特 許:「木材の石鹸処理方法とその処理液、および 該方法で処理した木材」 PCT/JP2006/300161
撥水機能を付与したソープフィニッシュ処理液
「WENNEX(ベネックス)」
19.筑後の果物を使ったクッキーの開発 生物食品研究所
開発概要
久留米信愛女学院のオリジナルブランドのクッキーとし て「筑後のいちご」を商品化しました。無添加で旬の素材 を使った健康によい洋菓子を目指し、筑後の果物(あまお う、とよのか、さちのか)を凍結真空乾燥処理することで イチゴの風味・色を残したクッキーができました。
指 導 期 間:平成18年度
実用化企業 :(有)銀のすぷーん クッキー「筑後のいちご」
20.天然の原材料を用いたハミガキ剤の開発 生物食品研究所
開発概要
レモングラスオイルとヒノキチオールのもつ歯周病原因細菌に対する殺 菌効果を利用し、合成界面活性剤など合成材料を一切使わない天然の原材 料による安全性の高いハミガキ剤を開発し、「レモングラスのハミガキ」
として商品化しました。
指 導 期 間:平成18年度 実用化企業 (株)オフィスK
レモングラスのハミガキ
開発概要
福岡県の特産民芸品である八女和ごまの製作 技術を活用した木の器に関するデザイン指導を 行いました。また、同地域で仏壇等にも使用さ れる漆仕上げ、お茶の練り込みなど、八女地域 にこだわった製品開発を行い、平成17年に商品 化しました。
21.木工技術を利用した木の器の開発 インテリア研究所
指 導 期 間:平成17年度 実用化企業 :隈本木工所
木の器
開発概要
野菜、果物、食肉、生花等の生鮮品の鮮度保持を目的として、殺菌、
脱臭作用を有するオゾンガスを透過フィルム中に封じ込め、透過フィル ムから微量に放出されるオゾンガスにより殺菌を行うオゾン殺菌剤を開 発し、平成18年に「FLOZONEフローゾン」として商品化しました。
22.オゾン殺菌剤の開発 機械電子研究所
指 導 期 間:平成17〜18年度 実用化企業 :アイスマン(株)
オゾン殺菌剤及び製造装置
開発概要
水道使用量を節減するための水道蛇口、シャワー用節水 コマの開発を指導し、平成18年に「節水エコキャップ」と して商品化しました。
23.節水コマの開発 機械電子研究所
指 導 期 間:平成17年度
実用化企業 :(株)久我タイヤセンター
節水エコキャップ
24.蒸気処理した竹の脱臭材の開発 化学繊維研究所
開発概要
竹林の荒廃問題、竹の需要拡大、および竹材の加工時に出 る竹粉の有効利用を目的として開発した脱臭材です。竹には 蒸気処理を施しており、蒸気条件と竹の形状を変えてアンモ ニアなどの消臭機能を評価しました。この結果、最適な消臭 材を決定し、平成18年度に「竹力(たけぢから)」として商品 化しました。
指 導 期 間:平成17〜18年度 実用化企業 :江藤竹工所
蒸気処理した竹の脱臭材
「竹力(たけぢから)」