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職場、および家庭におけるストレス要因が自覚的健康度、心理学的健康度に及ぼす影響

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Academic year: 2021

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18 第49巻 日本公衛誌 第1号 平成14年1月15日

職場,および家庭におけるストレス要因が自覚的

健康度,心理学的健康度に及ぼす影響

ウヅラサチコ 卯津羅祥子 目的 職場および家庭におけるストレス要因が,個人の自覚的健康度,心理学的健康度におよぼ す影響について明らかにすること。 方法 35歳以上のT市職員1,652人に対して平成10年2月に行った自記式アンケートの結果を用 いた(回収率82.6%)。回答者1,364人のうち消防士143人を除いた男性828人,女性393人を 分析対象とした。対象者を,仕事や家庭生活に不満を感じている群と,不満を感じていない 群に分類した。それぞれの群において,仕事の要求度,裁量度,支援度,家庭の決定権,親 しい人間関係,年齢の差についてt検定を,また,職業分類,趣味の有無,性別についてχ2 検定を行った。次に,自覚的健康度,心理学的健康度に対する職場および家庭の因果関係に ついて共分散構造分析を行った。 結果 仕事や家庭生活に不満を感じている群では不満を感じていない群に比べて仕事の要求度の 得点が高く,仕事の裁量度の得点や支援度の得点,親しい人間関係の得点が有意に低かっ た。また,不満を感じている群では自覚的健康度,心理学的健康度の得点も有意に低かっ た。職業分類では,事務系,技術系,教員の係長・主任・一般クラスが仕事や家庭生活に不 満を感じていた。共分散構造分析では,職場の因子(仕事の要求度,裁量度,支援度,職 種,職位,仕事に対する満足感)が個人的因子(年齢,性別,家庭の決定権,親しい人間関 係,家庭に対する満足感)に比べて自覚的健康度,心理学的健康度に対して強い因果関係を 示した。個々の観測変数の中では,仕事の裁量度,仕事に対する満足感,親しい人間関係, 家庭に対する満足感の因果的な影響力が高かった。 結論 職場や家庭生活におけるストレス要因が個人の自覚的健康度,心理学的健康度を低くする 影響を与えていた。特に,職場の因子,親しい人間関係の影響が高くみられた。職場におけ るストレス要因の改善や親しい人間関係の形成が,自覚的健康度,心理学的健康度を改善 し,ストレス関連疾患の予防や積極的な健康づくりにおいて重要と考えられる。 Key words : ストレス,ストレス因子,自覚的健康度,心理学的健康度

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