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遊離肝細胞増殖法とその人工肝への応用について

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Academic year: 2021

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Title

遊離肝細胞増殖法とその人工肝への応用について( はしがき

)

Author(s)

加藤, 元久

Report No.

平成5年度-平成7年度年度科学研究費補助金 (一般研究(C) 

課題番号05670999) 研究成果報告書

Issue Date

1995

Type

研究報告書

Version

URL

http://hdl.handle.net/20.500.12099/181

※この資料の著作権は、各資料の著者・学協会・出版社等に帰属します。

(2)

研 究 成 果 肝不全患者に対する補助療法としてハイプリット型人工肝臓や遊離肝紳胸牌内 移植の開発が進められている。しかし、現在のところ培養肝細胞や移植肝細胞の 増殖が期待するほどではなく、何らかの肝細胞増殖法の開発が望まれている。一 方、当教室では凍結手術後に誘導される負の免疫活性、特に移植腫瘍増殖につき 報告してきた。そこでこれらに着目し、本研究では凍結融解処理肝組織をラット 大腿部皮下に移植し前感作せしめた後、その血清中への肝細胞増殖促進因子の誘 導と性質、肝再生機序の解析および臨床応用の可能性を検討したものである。以 下に主な成績を述べる。 (1)肝細胞増殖活性の検討 (a)凍結融解処理肝組織感作後0日、7日、14日および21日目にラット 遊離肝細胞を牌内に移植し、その増殖程度をHE染色、PAS染色およびP_CNA染色に より評価した。その結果、感作後14日目が最も強く、初代培養肝細胞を用い凍結 融解処理肝組織感作血清(感作血清)を添加した検討でも同様の結果が確認され た。 (b)初代培養肝細胞に健常血清、70別千切除血清、肝細胞増殖因子(hr HGF,10ng/ml)および上記感作血清を各10%当て培地に添加後、増殖程度を比較 した。その結果、感作血清添加群は70%肝切除血清添加群とほぼ同程度の増殖活 性を示したが、肝細胞増殖因子添加群に比べると若干の低値を示した。 (2)凍結融解処理肝組織前感作血清の部分精製 (a)l・lono-Qカラムを用い、肝細胞増殖活性を指標に感作血清を部分精 製し、その分子量をゲル濾過法にて検索すると、約110kDaと約90kDaにピークが みられた。後者は肝紳胸増殖因子の分子量とほぼ一致してたが、前者は未知の増 殖因子を測定したところ、感作後1日目をピークとして漸減し、14日目には1 日目の4分の1以下の低値となった。 (3)肝再生の機序の解析 初代培養肝細胞を用い、肝細胞増殖因子(HGF)による細胞内情報伝達機構を 解析し、その一部を明らかにした。 凍結融解処理肝組織感作血清中に肝細胞増殖因子とは異なる未知の肝細胞増殖 促進因子が存在する可能性を立証できた。本感作法は手技的にも簡便であり、肝 臓に障害を負荷せず増殖促進因子を誘導できるため、臨床的にもその有用性が高 まるものと結論された。 -■・‥':

参照

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