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議案第1号 2015年度 コミュネット楽創 事業報告書

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2015年度 ホワイト ストーン運営委員会 事業報告書

1. 2015年度の活動

本年度も利用者の希望と主体性を大切にしながら、障がいがある方への就労 支援を行ってきました。

引っ越し前(2014年)の課題であった利用者数の増加に伴う場所の手狭さや 事務所スペースの確保等のハード面の不便さは改善され、利用者からも「明る く広くなった」との声も聞かれました。それに加え、本郷通商店街との関わり が増えたのはもちろんのこと、何よりも『りとるわん』の店主が朝礼や昼休み、

話し合いの場、プログラムなどにも利用者と一緒に参加してくれるなど、福祉 事業の枠を超えた交流がうまれ新たな可能性を感じることができました。

例えば、今まで服薬の大切さを知りながらも怠薬しがちだった方が店主との 会話からその必要性に気づかされ、主体的に服薬管理をおこなうようになった り、店主の声かけから禁煙した方がいたなど、単純にいいことばかりではあり ませんが、利用者も店主も職員も互いに励まし時にはぶつかり合い、「ボランテ ィア」という関係性を超えた、今は失われつつある他人だけれどもでも毎日顔 を合わせる『ご近所さん』のような関係性が感じられます。

新規利用登録については、医療機関からの紹介が減少し、高等養護学校から の見学は増加しました。

登録した利用者からは、「雰囲気がよく、安心できる」「職員が親切で丁寧」「就 職に対する不安があって踏み出せなかったが、就職までの道筋が具体的にイメ ージできた」「プログラムや事業所外の活動など多彩なところが自分にとって役 に立つと思った」などの声が聞かれ、その方の可能性を信じその方の希望を大 切に、丁寧な支援を心がけてきたことが好印象につながったのだと思います。

※運営委員会は、よりよい事業運営のために、月1回開催しています。運営 委員はホワイトストーンの運営に関心のある法人会員であればどなたでも 参加できます。

2. 就労継続支援B型事業

就労継続支援 B 型事業では本人自身が自らの進路を決めて動き出すことに根 気強く寄り添いながら、時には直接就労とは関係ない事柄であってもその方が 自分から「やってみたい」との声も大事に応援してきました。

例えば、体調を崩しやすい方には、毎週の面談の中で生活リズムの見直しと

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状況を確認・共有し、本人が自分のために取り組んでみたい事・取り組めそう な事を一緒に考え、それぞれの挑戦へとつないでいきました。その結果、自身 の力で希望に向けて少しずつ歩むようになりました。また、面談の中で、その 成果も確認し、自己肯定感が高まるようにフィードバックを行いました。必要 に応じ役割分坦などもしながら関係機関との協力の上で支援を実施してきまし た。

延べ登録者 数

新規登録者 数

移行支援事業 への転属者数

退所者数

(就職以外) 就労者数

11人 5人 2人 3人 0人

3. 就労移行支援事業

本年度は11件の就職がありました。

就職に向けての支援の中で私たちが大切にしてきたことは以下のとおりです。

① 主役は本人

就職に向けてどうするのか?どのように進めるのかを決めるのは本人 自身です。そのため、見学の時から自身で決めなければならない事を他 の誰かにゆだねることはできない旨を伝えています。

② その方の目的に合わせた支援

働いた経験がない方、経験があっても長いブランクがある方など人そ れぞれです。私たちは、その方にあったステップとスピード、タイミン グに合わせて本人の持っている可能性や力を損なわないほどよいサポー トを大切にしています。

③ 希望を重視

働き方だけではなく、その方が『仕事』を通じてどんな生き方をした いと思っているのか、また、そのようなビジョンがまだ見いだせない方 も多くいます。その場合も将来について一緒に整理し考えました。

具体的には、利用者自身が就労のイメージを作ることができるように、企業 見学(17 社延べ 51 名)や企業実習(10 社延べ 16 名)などを実施しました。

さらにハローワークとも連携し利用者の希望する職種を提供できるよう職場開 拓をおこないました。

延べ登録者 数

新規登録者数

B型事業からの 転属者は含まず

延べ就職者数 離職者数 退所者数

(就職以外)

24人 6人 11人 1人 1人

4. 就労者支援

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(1)定着支援

現在、過年度・今年度に就職した12名の方の職場定着を支援しています。他 の関係機関とも協力しながら、必要に応じて職場訪問、事業所内外での面談、

電話や電子メール等で状況確認や相談などに対応しています。また、本人や家 族からの相談のみならず、職場からの相談にも対応しています。

例えば職場からは、「厨房で勝手につまみ食いして困っている」「無断で欠勤 をする」など、本人からは「ストレスが溜まっている」「雇用契約終了後の再就 職」についての相談がありました。

(2)就労者の会「これから」

ホワイトストーンからの就労者を対象に学び・交流することを目的として開 催してきましたが、会以外での交流も少しずつうまれて来ていることから開催 頻度を参加者と相談の上、今年度より2~3ヵ月に1回に変更しました。

変更後も、以前より参加していた就労者はもとより、新就労者や現利用者も 参加し互いの交流が図れました。

5. プログラム

コミュニケーションなど対人関係能力の向上を目的としたものや、自分が主 体的に生きることを考えるプログラムなど、就職活動から就職後も安定して働 き続けることを目的に実施しました。

開催月 内容 参加人数

4月 夜のお茶の間と合同開催 4人 5月 3事業所合同花見 9人 8月 親睦会(商店街の焼き鳥屋と居酒屋) 5人 12月 「マイナンバー講座」&忘年会 10人

3月 交流会 14人

コミュニケーションを学ぶ SST(週1回)、SBS(2クール)、 アサーション(適宜)

就職活動に関するプログラ ム

ビジネスマナー講座(年6回)、就職活動プロ グラム(適宜)

働き続ける為のプログラム 職業生活応援講座(適宜)

運動プログラム ヨガ(月2回)、軽やか体操(週1回)

その他 WRAP(週 1 回)、DBT(6 回)、アンガーコ

ントロール(適宜)、パソコン基礎の基礎

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6. 作業

就職等利用終了により頻繁に利用者が入れ替わり、今までのように利用者が主 体的に資材搬入から納期の管理までを行うことが困難になってしまいました。

そのため現在は、スタッフが作業にかかる一連の流れを指示・調整をするよう に変更し、日報の改良や下請の納品書依頼書・せんべいの注文依頼書の作成、

物品の発注ライン・発注先の明確化、作業の進捗状況を全員が確認できるよう にホワイトボードを用いるようになりました。

また、利用者によって得意不得意な部分がさまざまなため、視覚的に何をすれ ば良いか確認できるようにやり方を改良したりなど、それぞれが責任もって業 務を行うこと、納期等見通しをもって仕事に取組むこと、「報告・連絡・相談」

ができること、外部との連携がとれることなど、仕事に必要なスキルを身につ けていただくことを目標に作業を通したトレーニングの場の提供を行いました。

7. 地域交流

地域の方や企業との交流会等への参加、本郷通商店街との関わりや「白石ま ちづくりハウス」の運営を通じて、白石区を中心に地域活動に参加しています。

それらの活動を通して地域の祭出店もしました。

これらの地域活動を通して、企業実習に取り組むには不安の強い方がチャレ ンジしたり、障がいの有無に関係のない人と人との交流や、普段の事業所内の 活動ではみることのできない利用者の活躍がみられる機会がありました。

引っ越し(2014 年 11 月)をしてからは、本郷通商店街主催の祭への出店し

(詳細4ページ「主な行事等」参照)『りとるわん』と共に絵本と販売を通して 地域の方と交流を積極的におこなってきました。

祭への出店だけではなく、近所の飲食店、花屋さん、洋菓子屋さんなどとも、

交流し協力をいただいています。商店街の方々からも商店街に引っ越してきた ということで「(りとるわん店主が)元気になってよかったよね!」「困ったこ とあったら何でも言ってこい」と声をかけていただくようになりました。

8. 具体的な支援内容

(1) 就労支援

①職場実習・求職活動の支援

• 職場開拓

• 職場見学と実習先の開拓および提供

• 行政機関や医療機関等への同行

• 履歴書作成と面接トレーニング、面接同行

• 求人情報の提供

• ハローワークへの同行・ハローワークとの連携

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• 就労継続や離職時のための支援

• 就職活動に関する講座の実施

②作業・プログラム

• 授産作業の実施(製菓会社、印刷会社、家具販売店、絵本屋りとるわんの 棚卸など)

• せんべいラッピング作業

• 下請け作業(製菓会社、印刷会社、家具販売店、絵本屋りとるわんの棚卸 など)

• 事務作業

• 納品作業

• 対人関係能力向上のためのプログラムの実施

• 就職活動、就労定着を図るためのプログラムの実施

• 外部講師によるビジネスマナー講座等の実施

• その他、就職継続を図るためのプログラムの実施

• ヨガ・軽やか体操の実施

(2) 生活支援

• 医療・生活に対する諸機関との連携

• 日常生活全般に対する相談と調整

• 行政機関への同行

• その他、危機介入等

(3) 就労者の支援

• 就労継続に向けた支援

• 離転職時の支援

• 就労者の会「これから」の開催

(4) その他

• 実習生等の受け入れ

• 地域交流 9. りとるわん事業

絵本屋『りとるわん』を協同運営していることで、小学校図書館への絵本の 納品、在庫の棚卸などの新たな仕事の体験の機会となりました。

また、商店街の絵本屋「りとるわん」へ転居したのを機に、店主と共に『絵 本を通じて地域を元気に』のコンセプトのもと、今後の店舗展開について検討 が続けられています。

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10. その他

障がいがあっても働きたいという方の期待にこたえられる事業所となるため に施設体系について検討してきた結果、2016年4月より現在の多機能型(就労 移行支援+就労継続B型)を廃止し、就労移行支援単機能で運営することを決め ました。

多機能型運営開始当初、働きたい思いがあっても、例えば不安が強い方や就 労イメージがない方だと就労移行支援の 2 年という利用期間では、本人が就職 への最初の一歩が踏み出せないのではないか?そのために B 型で就職活動に向 けた準備が必要な方がある程度整い次第、移行支援にうつって就職をしていく というモデルを想定し多機能型を選択しましたが 2 つの事業を一体的に実施し ているがゆえに様々な課題が生じたため、職員間でより良い形を求めて検討を 重ね改善をおこなってきました。しかし、B 型の利用者が就職に向けて動いて いこうとした際に移行の定員がいっぱいで空き待ちになるケースなど、本人の 目的にあわせた支援をおこなっていこうとしても、どうしても解決できない多 機能型ゆえの課題が残ってしまいました。

一方で、これまでの就職者40名分の利用実績をみてみると36名(90%)が 2年以内に、40名全員が3年以内という結果があり、データからも4年という 利用期間の必要性が疑わしくなり、今回の結論となりました。

事業体系変更にともない、利用者に対しては丁寧な説明をおこないました。

年度末までに B 型に登録していたほとんどの利用者が移行への転属を希望し、

転属を希望されない方には、本人の希望に沿うような形で次につなげる支援を おこないました。

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2015年度の主な行事

以上

※ SST(Social Skills Training/社会生活技能訓練):社会生活におけるコミ ュニケーション技能の訓練

※ SBS(Step by Step):ステップ・バイ・ステップ方式のSST

※ WRAP(Wellness Recovery Action Plan /元気回復行動プラン):アメリ カで精神症状を経験した人たちによってつくられた、リカバリーに役立 つツール

※ CBT(Cognitive Behavioral Therapy/認知行動療法):認知に働きかけて 気持ちを楽にする心理療法の一種

※ DBT(Dialectical Behavior Therapy/弁証法的行動療法) :自分でうまく 制御できない、激しくつらい感情を抱えて苦悩する人々を援助するため に開発された治療法

月 行 事

4月 3事業所(コンポステラ・からびな)合同花見 5月 本郷通商店街「桜まつり」出店

6月 おにぎらず・たこやき作り 7月 ふるさとまつり出店

地下歩行空間「ちっちゃな輪」出店 8月 本郷通商店街「萬蔵祭」出店

11月 食事会(ロイン亭)

12月 クリスマス会 納会

1月 オープンホワイト

2月 本郷通商店街「真冬のあったかフェス」出店

3月 送別会

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2015年度 コンポステラ運営委員会 事業報告書

①はじめに

コンポステラは、開所以来6年目を迎えました。IPSに準拠した就労支援も、

指定管理を受け運営した授産施設も含めると10年目の節目となり、IPS日 本版フィデリティー調査(JIPSA)でも、一昨年(84ポイント)、昨年(9 1ポイント)を上回るスコア(104ポイント/125満点)を得ることがで きました。これは、私たちが大切にしている利用者のストレングスに着目した、

希望を重視し迅速な個別の就労支援が、個々の実践と支援体制にも反映できて いるのではないかと考えています。

一方で、登録する利用者が減少し新規獲得が課題となりました。本年度は日 平均16.8名となり、昨年度に比べても2名少ない状況です。要因としては、

市内の就労移行や就労継続A型事業所が増えていることもありますが、当事業 所の一般企業への就労に向けた考えや取り組みが、関係機関や利用希望者に十 分伝わっていない可能性も考えられ、コンポステラの強みをいかせるよう、ス タッフ間でも検討しました。その結果、見学時や利用体験中の方がどんなサー ビスを希望するのかを引き出せるように具体的な説明や細やかな振り返りを実 施しました。

最近では、通信制の専門学校とも情報交換を行い、福祉制度の説明やコンポ ステラの取り組みを伝え、協力関係の構築を進めています。

②就労支援

本年度、22名が一般企業に就職しました。職種・業種は事務系業務をはじ め、スーパーやドラッグストアの品出し、倉庫内ピッキング、クリーニング業、

百貨店、電器店や衣料品店のバックヤードなど多種多様にわたりました。

紹介元はハローワークの障害者求人が一番多いのですが、OBが働いている 企業から「○○さんも頑張ってくれているので、是非もう一人雇いたい」など 声を掛けていただける機会もありました。その際には利用者に情報提供し、興 味のある方には職場実習や求人応募の提案をしました。

また、利用者の希望を重視した就労支援を行う上で、ハローワークの求人以 外にも独自の職場開拓(クリーニング業、スーパーなど)を実施しました。

職場実習は、延べ17名が13社(延べ110日間)で実施しました。実習 では「やっぱり、この職種で働きたい」「フルタイムで実習をしてみて、自信が つきました」や「実習を通じて自分の持っていた職種イメージとは違った」な ど具体的な気づきがあり、その後の就職活動にいかせる良い経験となったよう

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です。

本年度は、就労継続支援A型事業所で就労された方が4名いました。就職活 動を行っていく過程で、自身の働き方への気づきや希望が変化した結果でした。

③就労者支援

本年度、職場訪問を168回実施しました。就労直後の方はもちろんですが、

定期的に企業訪問やOBと面談で、OBの体調変化や企業が考えるキャリア形 成方針などを聞き取り、双方にフィードバックしました。OBからは「話を聞 いてもらい、もやもやが整理できました」「面談があるので安心して働けます」

といった感想が聞かれました。企業からも「社内では気づかなかった本人の体 調変化を知ることができ雇用管理に役立ちます」「今後の配慮点など、支援者が いることでスムーズになります」などの声をいただき職場定着に役立ったと考 えます。

また、OBの多くが、仕事帰りやシフト休を利用してコンポステラに顔を出 してくれています。本年度も延べ318名(じょぶじょぶ行事を除く)の方が 来所されました。OBとの日常会話では「元気に仕事をしています」「仕事で少 し困っています」「仕事が忙しいです」や「~に遊びにいきました」など就業生 活でのエピソードが語られています。なかには「プログラムに参加します」「作 業をお手伝いします」など、来所がOBの気分転換などにも役立っているよう です。フォーマルな面談ではありませんが、OBが気軽に集い、会話を通じて 元気に働き続ける一助になっているのではないかと思います。

④企業支援

本年度も企業で働くOBの支援と同時に企業への支援を実施しました。平成 30年の精神障がい者の雇用義務化に伴い障害者雇用率が上がることが予想さ れます。企業からは「精神障がいのある方の雇用は初めてなので不安」「どんな 業務をどの様な勤務形態で提供するとよいのか」「良い人材を確保したい」など の声が聞かれました。私たちが個々人の障がい特性や業務を遂行する上での配 慮点をお伝えすることはもちろんですが、実際に雇用を進める中での困りごと についても、企業・OBから聞き取りや、必要に応じて家族との調整、通院同 行を実施し状況の確認と提案を行いました。

⑤ ジョブコーチ支援

本年度は、新制度で6名の方に支援をおこないました。また当法人単独支援 での実施が半数で、コンポステラを再利用して、再就職された方への支援が多 くありました。

特に精神障がいのある方への支援は、メンタル面でのサポートが多く、職場

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のみならず、家族との面談や医療機関への同行を実施し職場定着に向けて支援 を行いました。

本年度は職場適応援助者の制度が変わり、旧制度と新制度が混在するなかで、

請求事務については役割分担をおこない新旧制度を別の担当者で分けることで 滞りなく進めることができました。

⑥日中活動

本年度も、就職と就労後に役立つ日中プログラムを年間計画に基づき実施し ました。とりわけ障害者合同企業面接会に向けての取り組みとして、履歴書や 職務経歴書作成など系統だてて実施しました。協力企業を招いての面接練習会 は利用者からも「本番さながらの良い練習となった」「企業さんから良いフィー ドバックがもらえて自信につながった」などの感想がありました。

また、就職されたOBからは、「アサーションのプログラムが職場での人間関 係に役立っている」「マナー講座が職場でつかえた」「SSTやSBSで学んだ ことを職場でも意識している」や「BSTプログラムを通じて学んだ、他者と 協力して課題を進める姿勢は、職場でも役に立った」などの声があり、就労後 もいかせるプログラムを実施できたのではないかと考えます。

概ね利用者やOBからは好評価を得ているプログラムですが、さらに良くす るために効果について再検討しブラッシュアップしていくことが必要だと考え ています。

その他、利用者個人を対象に必要に応じて個別プログラムを実施しています。

内容は「個別WRAP」「個別CBT」「個別コミュニケーションプログラム」

など支援計画に立てた内容を行いました。利用者からは「緊張せずにプログラ ムを受けられるので良い」「自分に焦点をあてたプログラムなので具体的でわか りやすい」など効果も実感できている様です。

作業は昨年度同様、紙袋作成と広報さっぽろの配布を行いました。また、新 たにノベルティ商品の袋入れや単発ではアンケート発送業務などの作業も実施 しました。

⑦ じょぶじょぶ・コンボラ

本年度も、就労者向けに学びと交流の場である「じょぶじょぶ」を開催しまし た。月1回のSSTやじょぶじょぶWSM、じょぶじょぶ当事者研究、CBT 勉強会(家族も含む)、花見、忘年会などのべ349名の方が参加されました。

またコンボラ準備会も3回開催しました。

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具体的支援

① 利用者への就労支援

・ 個別支援のための定期的な面談と支援計画書の作成

・ 模擬会社形式の授産活動

・ SST、パソコン教室、就労準備支援等トレーニングプログラム

・ 関係機関との連携

・ 職場開拓、職場実習先開拓

・ 職種検討の為の支援、求人情報の提供、ハローワーク同行

・ 面接同行、プロフィールシートの作成

・ 会社訪問、電話相談など一般就労者への職場定着支援

・ 就労先の企業に対して職場定着相談

・ じょぶじょぶへの登録

② 利用者への生活支援

・ 利用者、家族への日常生活相談の実施

・ プログラムの実施(SST、WRAP、アサーションなど)

・ 関係機関との連携/情報共有

・ 家族会支援

③ じょぶじょぶ登録者への支援

・SSTなどのコミュニケーショントレーニング

・家族向け心理教育

・WSM、当事者研究

・花見や忘年会など交流の場を提供

④ レクリエーション、余暇活動、サークル活動支援

・ 利用者と話しあいながらイベントを実施

⑤ 営業活動

・ リーフレットの作成

・ 相談支援事業所、就業・生活相談支援事業所

・ 医療機関、デイケア施設等

・ 見学会の実施

・ ホームページの作成、ブログの更新

⑥ 職員の知識技術向上

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・ 各種研修会の参加、派遣、学会発表

・ グループスーパービジョンや個別スーパーバイズの実施

⑦ 施設運営

・ 運営委員会

・ 職員総括会議

⑧ その他

・ 他機関等への知識、技術提供など講師派遣

・ 就労支援についての助言など企業支援

・ コンポステラ主催の研修会の実施

・ 大学等の実習生受け入れ

以上

※ IPS(Individual Placement and Suppot/個別職業紹介とサポートモデ ル):米国で開発された個別就労支援のモデル

※ SST(Social Skills Training/社会生活技能訓練):社会生活におけるコミ ュニケーション技能の訓練

※ SBS(Step by Step):ステップ・バイ・ステップ方式のSST

※ BST(Business Skills Training):普段のトレーニングで学んだことをい かして、企画し発表するプログラム

※ WRAP(Wellness Recovery Action Plan /元気回復行動プラン):アメリ カで精神症状を経験した人たちによってつくられた、リカバリーに役立 つツール

※ CBT(Cognitive Behavioral Therapy/認知行動療法):認知に働きかけて 気持ちを楽にする心理療法の一種

※ WSM (Wellness Self-Management/健康自己管理ワークブック):『疾病 管理とリカバリー(IMR)』の発展版で、認知行動療法を基礎にして 57 課から成り立っている

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2015年度 からびな運営委員会 事業報告書

2015 年度は、2014 年度同様、スタッフのメンタルヘルス対策や業務量の調 整等を再検討し、健康的に日々の業務に取り組めるよう邁進してきました。

<就業・生活相談支援事業>

以前から課題となっている相談件数の多さについて、スタッフミーティング で検討を重ねてきました。(新規相談56名、新規登録45名)

相談元としては、前年度より継続して大学(学生相談室等)から在学生につ いて相談依頼があり、教育現場で適切に支援できるよう助言・提案・情報提供 などを行いました。また、医療機関との連携では、状況に応じて病院に伺い、

ソーシャルワーカーと合同でインテークを行うこともありました。

相談対応の中で、利用者による暴力事件に至る可能性のあった事例があり、

その後運営体制の工夫(施錠・夜間対応の強化)を行いました。

就職・離職の状況については、企業への一般就労の就職者数減、離職者増(表 1参照)及び、就労継続支援A型事業所の利用に至る利用者が増えました。(2015 年度35名、2014年度18名)

利用登録の手続き(登録用紙の整備等)や登録状況について、札幌市内の就 業・生活相談室で統一が図られました。

表1 就職及び定着支援の実績

就職者数 離職者数 直接支援

(就職者/離職者)

機関支援

(就職者/離職者)

2014年度 81 66 44/38 37/28

2015年度 64 63 37/41 27/22

<ジョブサポーター事業>

高等養護学校の職場実習から定着支援のサポート業務を継続して行いました。

特に今年度は「企業支援」への取り組み強化を目標とし、3社への企業支援を行 いました。

また、すでに身体障がい者を雇用をしていた企業が、新たに精神・発達障が い者を雇用するに際し、こちらからジョブサポーター事業の活用を提案し、利 用頂くこともありました。

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そのほか、「札幌市ジョブサポーター実務担当者連絡会」に参加し、配属事業 所を超えたペア支援も取り組み、新たな学びを得ることができました。

<就労者支援型地域活動支援センター事業 「~NAVI」>

過年度と同様に、就労している利用者を中心に日中及び夜間のプログラムを 開催しました。日中に関しては平成27年6月より13:30~の開催から夕方16:00

~開催に変更しました。就労継続支援 A 型等他機関の支援施設を利用する方に も学びの場を提供することを目的とし、開催時間も利用者の意向を伺いながら、

より参加のしやすい 16:30 へ変更しました。内容については、継続して行って

いる SST、コミュニケーションに焦点を当てたプログラムのほかに、新しい取

り組みとしてWSMを開催しました。

夜間については、継続している学習プログラム(SST、アサーション)、利用 者の希望を反映した「鉄道を語ろう」や外出プログラムを積極的に取り入れま した。

これらのプログラムは、外部講師などの協力も頂いて開催しました。

夜間開催時には、スタッフを2名体制とし、プログラムと並行して相談や緊 急時対応ができるようにしました。

表2 前年度及び今年度の活動実績 日中プログラ

ム開催回数

夜間プログラ

ム開催回数 参加者総数 外部開催

2014年度 47 154 1088 24

2015年度 47 145 933 24

<機関支援等>

今年度は、社会福祉法人や教育機関等より講師依頼を受け、当事業所の概要 や就職の準備等についてのお話しする機会が増加しました。また、高等養護学 校の2年生、3年生に対して「職業」の授業内にてSSTも取り入れたグループ ワークを実施しました。(講師依頼は下記を参照)

(講師依頼)

6/2 札幌市豊明高等養護学校 派遣講師(庄司、萩田)

6/11~12 就労移行支援事業所職員向け研修 派遣講師(上村)

12/1 札幌市豊明高等養護学校 派遣講師(上村、菅野)

2/16 札幌市豊明高等養護学校 派遣講師(上村、菅野)

(15)

2/25 社会福祉法人 ともに福祉会 派遣講師(上村)

2/26 学びの教室(札幌市立中央中・北辰中・日章中) 派遣講師(上村)

<からびな主催学習会>

平成30年度の精神障害雇用義務化を見据え「精神障がいのある方への就労支 援」をテーマに 3 回シリーズで開催しました。講師にはハローワーク職員を招 いての連携・チーム支援についての講義と、九州産業大学倉知延章先生をお招 きし、就労支援の基本となる知識だけでなく姿勢や具体的な支援の流れについ ての講義を頂きました。いずれの回も好評を頂き「自分の支援を見つめ直せた」

「就労支援を続けていきたい」との感想がありました。

開催日 研修名称 講師名 開催場所 参加 第1回

10/9 職場開拓

ハローワーク札幌 就職支援ナビゲーター

中野 一敏 氏

わくわくホリ

デーホール 50名

第2回

11/20 チーム支援

ハローワーク札幌 就労支援ナビゲーター

奈良岡 司氏

エルプラザ 46名

第3回 3/4

精神障がいのある 方への職業リハビ

リテーション

九州産業大学 倉知 延章 氏

わくわくホリ

デーホール 73名

<インシデント・事故報告>

今年度、「記録用紙の紛失」「危険物持参での来所対応」「退職した職員による 個人情報流出」「他の利用者に対しての個人情報流出」に対して5件のインシデ ント及び事故への解決・改善を行いました。

<実習生の受入>

前年度に引き続き、各学校より4名(北海道大学、札幌国際大学、北翔大学)

の実習生を受け入れました。

(16)

以上

※ WSM (Wellness Self-Management/健康自己管理ワークブック):『疾病 管理とリカバリー(IMR)』の発展版で、認知行動療法を基礎にして 57 課から成り立っている

※ SST(Social Skills Training/社会生活技能訓練):社会生活におけるコミ ュニケーション技能の訓練

12003

352 29 810

合  計 538 2154 362 4384 53 323

⑤ ジョブサポーターに関わる支援 定着 179 81 3 128 11 27

3733 456

104

⑤ ジョブサポーターに関わる支援 実習 32 4 3 5 31 4 79

④ その他 9 3 21 1 59 11

36

③ 職場定着(離職予防)に関する相談、支援 259 1341 67 2241 31 134 1420 182 5675

② 職場実習に関する相談、支援 10 2 8 6 10

関係機関電話 その他 合計

① 求職に関する相談、支援 49 723 284 1985 11 156 1861 230 5299

6027

〔支援内容・方法別内訳〕

支援内容 訪問 来所 同行 電話 関係機

関会議

関係機関会議

(本人含)

2096 3473 39 19 161

171 51 12 5 239

肢体 視覚 聴覚 言語 内部 2 H27年度における相談支援の概況

〔障がい別内訳〕

身体

知的 精神 発達 高次

脳機能 難病 その他 合計

1 1 52

2 9 13

B- 1 2 3

1 2 23

3 63

〔離職した数〕

身体 知的 精神

発達 高次 脳機能

2 16 18 24

難病 その他 合計 1級 2級 3級 4級 5級 6級

〔就職に結びついた数〕

身体 知的 精神

発達 高次

脳機能 難病 その他 合計 1級 2級 3級 4級 5級 6級 B- 1 2 3

55 184 349 10 3 4 605

605

〔障がい別内訳〕

身体 重心 知的 精神 発達 高次脳機能 難病 その他 合計

〔区別内訳〕

中央 白石 厚別 合計

49 143 88 54 36 52 15 61 51

豊平 清田 西 手稲 市外

31 25

昨年度末登録者数 本年度新規登録者数 本年度消登録者数 本年度末登録者数

573 45 13 605

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2015年度 就労支援委員会 事業報告書

2015 年度の就労支援委員会は、ストレングスモデル研修会、研究事業、WR AP関係事業、IPS(個別職業紹介とサポート)モデル勉強会、IPS(イ ンテンショナル・ピアサポート)関連事業、元気に役立つお試しワークショッ プ事業、エルプラまつり参画、などを行いました。

● ストレングスモデル研修会

5/30~31 地域精神保健福祉機構・コンボの久永氏を講師に迎え、ストレング

スモデルの研修会を行いました。

定員一杯の 21名の参加があり、アメリカ・カンザス州で取り組まれているソ ーシャルワーク・ケアマネジメントモデルであるストレングスモデルについて わかりやすく学ぶことができました。参加者アンケートからも非常に高い満足 との回答を得、充実した研修となりました。

● 就労支援におけるアセスメント研究事業

過去の調査研究の成果である「障がい当事者と支援者の間の就労に対する認 識の違い」について明らかするツールの開発を目指し、昨年度に引き続き就労 支援のアセスメントについて、文献研究(調査)を行いました。

本年は、その研究を進め、論文投稿するための推敲を行いました。

複数年度の計画ですので今後も継続していく予定です。

● WRAP関係事業

5/2~6 にコンポステラで、WRAPファシリテーター養成研修を開催しまし

た。新たに18名のWRAPファシリテーターを誕生させることができました。

10/3 にはWRAP1DayクラスをSAPPORO CAFEで開催し、4 名の参加がありました。また、2011 年度に仕入れたDVDの委託販売を引き続 き行いました。

● IPS(個別職業紹介とサポート)モデル勉強会の実施

「職業リハビリテーションの基礎と実践」の輪読を終了し、「ストレングスモ デル第 3 版」の輪読を開始しました。また、さまざまな研修などで得た知識を 持ち寄り、勉強会を行いました。

【IPSモデルとは】アメリカで開発された就労支援モデルで、一人一人 の希望を重視し、迅速にその目標達成に向けた就労支援をするもの。

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● IPS(インテンショナル・ピアサポート)関連事業

1/9に東京IPS勉強会より尾川優子氏を迎え「インテンショナル・ピアサポ ート~対話ってどんな感じ?~」をコンポステラで開催し、18 名が参加しまし た。また、1/10 にはホワイトストーンで「IPS勉強会拡大版」を開催し、14 名の参加者がありIPSについて学びを深めました。

【IPSとは】問題や悩みに注目するのではなく、お互いの学びと成長を 意図した会話を通して、お互いを主体とした対話を重視したありかた。

● 元気に役立つお試しワークショップ

当法人で取り組まれているWRAPやSSTを活用して、障がい者だけでは なく一般市民も普段の生活を元気に過ごすためのツールを試してみる場として、

12/12、1/30、2/13の計3回開催し、延べ17名の参加者がありました。

この事業では子育て中の方も参加しやすいように、託児なども準備し、子ど もがそばで遊んでいるほほえましい環境で実施いたしました。

● エルプラまつり参画

9/5にエルプラザ主催で行われている市民活動団体等による共同の催し「エル プラまつり」に参画し、当法人で行っているWRAP、SST、IPS、MC T、そしてりとるわんの佐々木氏にも協力していただき、絵本の読み聞かせな ど、元気に役立つと思われるプログラムを小さなワークショップ形式で披露し ました。

また、このエルプラまつりには、多くの会員も駆けつけていただき、たくさ んの協力も得ることができました。

※ 【MCTとは】S.Moritz教授が開発した統合失調症向けの認知行動療法 的アプローチ

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活動報告

4月6日 27日 30日

就労支援委員会 就労支援委員会 IPSモデル勉強会 5月2~6日

18日 25日

WRAPファシリテーター養成研修in札幌 就労支援委員会

IPSモデル勉強会 6月8日

29日

就労支援委員会 IPSモデル勉強会 7月7日

22日 24日 28日

就労支援委員会

エルプラまつり打ち合わせ IPSモデル勉強会

就労支援委員会 8月12日

24日

就労支援委員会 IPSモデル勉強会 9月5日

9日 25日

エルプラまつり 就労支援委員会 IPSモデル勉強会 10月3日

19日 29日

WRAP1Dayクラス 就労支援委員会

IPSモデル勉強会 11月10日

12日

就労支援委員会 IPSモデル勉強会 12月1日

7日 12日

IPSモデル勉強会 就労支援委員会

元気に役立つお試しワークショップ 1月4日

9日 10日 22日 30日

就労支援委員会

インテンショナル・ピアサポート~対話ってどんな感じ~

IPS(インテンショナル・ピアサポート)勉強会拡大版 IPSモデル勉強会

元気に役立つお試しワークショップ 2月1日

13日 24日

就労支援委員会

元気に役立つお試しワークショップ IPSモデル勉強会

3月2日 24日

就労支援委員会 IPSモデル勉強会

以上

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2015年度 地域ネットワーク委員会 事業報告書

「人と人が出会う場をつくる」という委員会理念のもとでゆるやかなつなが りが生まれる活動を行ってきました。

寂しさを感じやすい夜に夕食を共にしてふれ合おうという思いから始まった

「夜のお茶の間」は、10年を超え少しずつ認知されてきております。そして昨 年から、むかわ町の空き地をみんなで考えて有効活用したいという考えから「青 空の茶の間」を開催してきました。

いままでの茶の間活動を通して、「場」をつくることで地域がつながると考え てきましたが、寂しさを感じている方に「ここで地域の茶の間を行っています よ」と伝えても、足を運ばないということがありました。この要因として「知 らない人のところに行くのは勇気がいる」という心情が推測され、地域の方が ゆるやかにつながるためには「場をつくる」だけでなく、「お互い顔見知りにな る」ことが必要であると考えました。

そこで今年度の新たな取り組みとして『清水(きよみず)プロジェクト』を 行いました。『清水プロジェクト』とは、清田区にある平岡ミサワ町内会と協力 して、町内会及び付近の住民とともに「防災・減災の取り組み」から「互いの 顔の見える」交流と「お互いさま」の意識をもとにした助け合いを目指すプロ ジェクトです。

このプロジェクトを通し、顔の見えるつながりのきっかけになればと思いま す。

1)夜のお茶の間

原則毎月第3金曜日に「みんなのお茶の間くるくる」「コンポステラ」「ホワ イトストーン」で12回行いました。参加人数は延べ159名でした。

また、東区にある多機能型事業所「エールアライブ」で道具の貸し出し等の 手伝いを行いました。

夜のお茶の間の活動

日 場所 食事 人数

4/17 ホワイトストーン 親子丼 27名

5/15 みんなのお茶の間くるくる 豆カレー 11名

6/19 みんなのお茶の間くるくる チヂミ 17名

7/10 みんなのお茶の間くるくる 梅と大葉の冷製パスタ 9名

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8/14 コンポステラ カレーライス 31名

9/18 みんなのお茶の間くるくる 肉じゃが 7名

10/16 みんなのお茶の間くるくる 鮭のちゃんちゃん焼き 13名

11/27 みんなのお茶の間くるくる ハヤシライス 8名

12/25 みんなのお茶の間くるくる ちゃんこ鍋 9名

1/15 みんなのお茶の間くるくる 餃子定食 10名

2/12 みんなのお茶の間くるくる お好み焼き 9名

3/18 みんなのお茶の間くるくる ビビンバ 8名

※夜のお茶の間とは、だれもが気軽に参加でき、自由に思い思い思いの時間を過ごすこと ができる「地域の茶の間」を参考にした活動である。

2)青空の茶の間

今年度は4/29、8/8、9/22の3回活動しました。内容は草刈り、行 者ニンニク採り、開墾、ゴミ拾い、バーベキュー、ロケットストーブを使った カレーライスづくりなどを行いました。参加人数は延べ21名でした。

3)清水プロジェクト

11/29にロケットストーブを制作し、カレーライスを作りました。その後、

町内会の方と一緒に町内会全戸にミネラルウォーターの配布を行いました。こ の水は来春に何も災害がなかったお祝いとして、花を植えるときに使用します。

参加人数は19名でした。ロケットストーブをどうやって作るのか質問する町 内会の方もおり、好評をいただきました。

12/20に新潟で「実家の茶の間・紫竹」の活動を行っている河田珪子氏を 講師に迎え、「地域による支え合い」作りを一緒に考える『ずっとここで暮ら し続けたい~支え合いの仕組みづくり「実家の茶の間・紫竹」の実践から~』

講演会と「ずっとここで暮らし続けるために」をテーマにしたワークショップ を行いました。参加人数は38名でした。参加者からは「いろいろな方とお知 り合いになれとても良かったです」「貴重なお話が聞けて良かったです」等の 声が聞かれました。

2/28に「私ができること、助けてほしいこと」をテーマにしたワークシ ョップを開催しました。参加人数は13名でした。様々な情報交換の場になっ たと思っております。

清水プロジェクトの活動を通して、お互いの顔が見える足掛かりはできたと 思っています。一方でワークショップ中に若い現役世代の方から、「特に困って いない」「困っていることを考えたことがない」という声も聞かれ、世代間で違 いも感じられました。

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なお、11月に行う予定だった花壇の整備、マチのいいところを探すための 散歩は雪のため、3月に行う予定だった町内会の強みを語るワークショップは 調整がつかずのため中止となりました。

ロケットストーブとは、木や枝を燃料にすることができるストーブで、一斗缶やペー ル缶、煙突、パーライト、アルミテープがあれば作成できる手軽さもあり、東日本大 震災以降防災の取り組みとして広まりつつある。

「実家の茶の間・紫竹」とは医療や介護、生活支援を地域で一体的に行う「地域包括 ケア推進システム」の構築を進める取り組みの一つであり、高齢者だけでなく全ての 世代に利用してもらうことで、地域の新たな支え合いの仕組みを創り出そうとモデル 的に設置された居場所である。

この活動は、札幌市のNPOによる地域ネットワーク事業の補助を受けている

4)委員会

4/3、5/8、6/16、8/4、9/11、10/8、11/5、12

/11、1/8、2/2、3/15の11回の委員会活動を行いました。夜の お茶の間と青空の茶の間、清水プロジェクトを中心に話し合われました。

以上

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2015年度 その他の事業 事業報告書

2015年度は、各委員会の報告にある事業のほかに、広く市民の方にむけて事 業紹介や、法人職員等の資質向上の取り組み、法人全体の運営にかかる整備な どの活動を行いました。

● 各種規定の見直し

昨年度に続き、規定の見直しを行いました。具体的には、育児介護休業に関 する規定改定(介護休業手当創設)、給与基準策定及び人事考課制度創設を行い ました。

また、それらの実効に際して、給与基準策定と人事考課制度創設に関する説 明会と意見聴取(11~12月)、虐待防止委員会(9月)、安全管理委員会(11月)、 苦情解決委員会(3月)を行いました。

● NPO法人コミュネット楽創 2014年度 事業報告・支援報告会

2015年6月27日14:00より、コンポステラにおいて、2014年度の各委員

会の活動や施設の事業についての成果を広く知ってもらうことと、当法人を支 えてくださる方、社会に対して、より説明責任を果たしていくことを目的に開 催しました。

また、開始前の12:00には、各事業で行われている SST を誰でも体験でき る「みんなのWRAP」も行いました

● 総務部による法人内事業所・他事業所等への実践協力等

法人内の事業所に対して、総務部よりプログラム応援や、職員のスーパービ ジョン、事業所移転の準備・実施などを行いました。

また、法人以外でも、札幌市内外の障害福祉事業所や医療機関からの依頼に 応じて、就労支援に関わることについての技術協力や講師派遣、相談等を総務 部において行いました。

● 社内報「ぱるたぁじゅ」発行

法人内の相互交流をさらに活性化する目的で、毎月 1 回法人職員・役員に社 内報を発行しました。

● 法人Facebook運営

法人Facebookにて、イベント等の告知を行いました。

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Facebookより「コミュネット楽創」で検索し、ぜひ「いいね!」を押してく ださい。

● 総会・理事会等

2015年度通常総会は5月13日にホワイトストーンで行いました。

理事会は、4/15、4/20、7/2、8/3、9/2、9/24、10/7、10/13、10/26、11/4、11/16、

12/14、1/13、2/10、3/16 の計 15 回開催され、法人運営について話し合われま

した。そのほか、法人パンフレット作成のためのコンセプトワークを理事が集 まって3/30に開催しました。

また、理事会の中に長期計画を検討する将来検討ワーキンググループを設置 し、将来ビジョンについての素案作りを行いました。

● 新規事業ワーキンググループ・新規事業(リブラフ)準備委員会

過年度から話し合われてきた新規事業について13回の話し合いを重ね、1月 より準備委員会として、4月始動に向けて話し合いました。

● 法人メンタルヘルス対策

昨年度に続き、理事会でメンタルヘルス対策を検討し進め、ストレスチェッ クを導入しました。

その一環として、残業状況調査を継続し、前年度より残業の減少が見られま した。

【ストレスチェックとは】:厚生労働省より 50 人以上の企業に義務化さ れ、それ以下の企業には努力義務とされる制度。

● 法人研修・職員研修・その他

サービスの向上に向けて、下記のとおり法人研修を実施いたしました。

(新職員採用時) 法人新人職員研修(随時)

4/4 職員総括

5~6月 職員有志 「私の職場づくり勉強会」

6/27 法人研修 2014年度事業報告・支援報告会

11/3 職員総括

11/9 法人研修 学会発表報告

11/17 法人研修 「援助の基本」(講師:山本理事長)

1/13 法人研修 学会発表報告

1/13 管理職研修 マネージメント研修の報告

3/5 法人研修 「職業リハビリテーションの基礎」

(講師:九州産業大学 倉知先生)

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ほか、日本社会事業大学研究事業(文科科研)や国立精神・神経医療研究セ ンター研究事業(厚労科研)への協力も行いました。

※ 2016年3月31日時点での従業員数 ホワイトストーン 常勤6名

コンポステラ 常勤7名 非常勤1名 就業・生活相談室からびな 常勤6名

総務部 常勤2名 非常勤1名

以上

参照

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