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不当競争中営業関係に対する侵害-1- 利用統計を見る

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(1)

不当競争中営業関係に対する侵害-1-著者

山崎 晴一

著者別名

S. Yamazaki

雑誌名

東洋法学

18

1

ページ

p1-41

発行年

1975-01

URL

http://id.nii.ac.jp/1060/00006075/

Creative Commons : 表示 - 非営利 - 改変禁止 http://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/3.0/deed.ja

(2)

不正競争中営業関係に対する侵害

山 崎 晴

第一節 意

義  契約履行に対して干渉しあるいは契約破棄へ透致すること、または、契約が現存すること、及びその契約に対する       ︵1︶ 干渉となることを知りながら、故意にある行為にでることなどは、不法行為である。そもそも契約は対立当事者問に 権利義務の関係を定める合意であり、それに基いて当事者の問に、一定の作為または不作為を求める人的請求権が発 生する。したがって債務者が、その為すべきあるいは為さぎるべき義務の履行を怠ったときは、契約違反について有 責である。ゆえに債権者はその救済を求めて、訴を提起することができるのである。ところが債務者がこれを侵害す るときも、不法行為が成立し、債権者はその第三者を被告として救済を得るために訴を提起し得る、すなわち、故意 に、何等の免責事由もなく、ある者をして、その者が原告と締結した契約を破棄せしめることは、その契約の当事者 たる原告に対する不法行為となるのである。  右のように債務者以外の第三者が、他人の契約関係に干渉することは不法行為となるのであるが、その根拠は、債       ︵2︶ 権者である原告を害せんとした意図にあるのではなく、他人の法律上の権利を故意に侵害する点に存する。    不正競争中営業関係に対する侵害      一

(3)

   東洋法学      二

 もと.契約関係に対する侵害は.身分関係に基く労務の提供を侵害する不法行為︵酔三霞奮8&露霧膏邑鈴鋤窪 霧ぎ$篤鍵窪8/滋夢馨簿蕊︶について認められていたものであるが、その法理が労務契約以外の契約関係に対する 侵害に及ぼされ、さらにそれが営業関係に対する侵害に適用きれるに至ったのである。 この不法行為は.ぎ審焦①マ 欝8建一欝び霧ぎ霧な aとか圃韓⑲焦禽露8壌牌酔8纂蜀簿磁あるいは矧欝犠鶴鍵8語蕊夢び器ぎ霧も 。㌶駕瓜o鵠とか呼ばれ るが.これを不正競争の一態様であるとすることについては.必ずしも見解が︸致しているのではないか.契約は当 事者間の協調によってのみその目的が達成されるものであり.この不法行為を単に債権に対する侵害であるとしての み把握する蔦となく.ひろく.当事者間に存在する関係を一体として.これに対する侵害であり.営業者間の契約関 係は.いわば暖簾の一構成部分であるとみるときは.これに対する第三者の侵害をもって不正競争の態様であるとみ ることに何等不都合はない筈である。 註︵i︶ ギ霧も 陰のびい︾≦○鴨貞.○卿↓ρや認9︵以下ギ霧ω禽として引用する︶  ︵2︶ 9鼠鷺鱒8認露霧獣の鼠導タピ$膏冨蓉お9︾ρお㎝︵契約上の権利に対するいかなる侵害も・    され・免責の事由がないときは不法行為である。︶ それが悪意でな

第二節 澹

革 一.身分関係に対する侵害 営業関係に対する侵害の基礎となった法理は. 身分関係の侵害による不法行為の法理である。身分関係の侵害によ

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る不法行為は夫婦・親子・後見人と被後見人、及び雇主と雇人の関係を侵害することによって成立するもので、身分 権の侵害をその要件とした。古く雇人︵のR墨旨︶は雇主︵導霧醇︶に対して、隷属的な一種の身分関係に立つものと 老えられていた。したがってたとえ、当初契約によって雇傭関係に入った者も、その後は雇主と雇人の間は身分的な 連係が保たれているものと考えられたのである。ゆえに、第三者が他人の雇人を誘惑したり脅迫したりして、その雇 主のもとを去らしめ、雇主に対する労務の供与を不可能ならしめるような行為は、この身分関係の侵害として不法行          ︵王︶ 為となるものときれた。思うに当時の工業は未だその規模が小さく、多くは家内工業の域を脱していなかったこと、 及び封建的思想の残澤があり、相まって、雇人は雇主の家庭に入り、家族の構成員であるかのような地位に立ったの であり、これに対し雇主は、雇人を雇傭契約に基く労務提供者として遇するよりは、むしろ家長としてその支配下に 置いたのである。それゆえ、雇主と雇人との関係を侵害する不法行為を、雇主の債権を侵害する不法行為であるとす るよりは、むしろ身分権を侵害する不法行為として把握したのも自然なことであった。  もっとも、 この種の不法行為がコモン・ローによって認められるようになったものであるか、 あるいは労働者法        ︵2︶       ︵3︶ ︵浮oω鑓9富鼠冨ぎ震。挙旨臼山Oo9︶によって認められるに至ったものかは必ずしも明かでないが、古代翼ーマ 法では妻・子・奴隷その他家族の一員に対して加えられた暴行あるいは侮辱に対しても、その家族の家長は、加害者 を被告として訴を提起することができるものとされていた。これはそれらの家族員が、家長と一体であり、家族員に 対する悪は、すなわち家長に対する悪であるとみられた結果である。この思想は十三世紀までコモン・ローによって 継受され、それが、雇人に対する暴行のため、その雇主が労務の提供を受けられなくなったことによる損害の賠償を    不正競争中営業関係に対する侵害      三

(5)

   東洋法学      四

      ︵4︶ 求める訴に進んだものである。ゆえにこの不法行為は制定法によって確認的に定立きれたものであり、それ以前から コモン・ローの認めるところであったとみるのが妥当であろう。ともあれ.この種の不法行為の存在は.エリザベス 朝の頃までには確立されて、雇主にはトレスパスの訴が認められ.労働者法の廃止された後もその訴権は存在した。  右の制定法は.当時欧州で狽猟を極めた黒死病による奴隷階級の大量砂死亡.あるいは.国外流出などに影響され て減少した労働力を確保するために設けられたものであり.強制労働制度が採用きれ.逃亡者には罰金を課し.逃亡 者を自分の勢力の下におく者に対して、雇主は救済を請求し得る旨の規定があった。他人の雇人を誘惑したり.隠秘 した解する不法行為の理論は撒うして制定法によって発展せしめられたのであるが.前述したトレスパスの訴はやが        ︵5︶ て混同きれ.ケースの訴としてまとめられ区別されなくなった。 註︵1︶ ︵2︶ ︵3︶ ︵4︶ ︵5︶  この訴は身分権の侵害を理趨とするものであったから.雇主と雇人との間に有効な雇傭契約が存在することを証明する 必要はなく、事実上雇入として、雇主に対し労務を提供していれば.その者はいわゆる雇人であって.その場合雇主が雇 人に対して契約に基く労務講求権を有するか否かは問わなかった ︵ぎぎ。ぎ頴乏9↓o霧。 り︵お舞︶思碁零出︶。 ︵以下 ︾魚δ畠として引用する︶。  邸軌尊 離α墾9しQ︸馨qトっ●  ≦鑓欝罫び餌≦鼠臼o簿︵おαむ拶讃雪︵以下≦ぎ瀞賦として引用する︶。  勺8ω器び 郊為8”  o o簿博ρ営身9品穿$魯9︵︶8窪8ρG 。①鍛弩く。封浮く●︵一Φ舘︶①8寧︵以下留胃①として引用する︶。

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 二、い¢ヨ一2︿●○器事件  産業の発展にともない、工業の中心は家内工業から工場工業に推移し、市民階級の勃興によって、封建主義的思想 は漸く自由主義的思想に代り、自由平等が社会生活関係におけるモットーとなるに及んで、従来身分的な靱帯によっ て拘束きれていた雇人は、雇主の家族の構成員たる立場を離れ、法の下に雇主と共に平等な市民として、雇主との雇 傭契約により、雇主に対して労働提供の契約上の義務を負うという関係に立った。それと同時にこの関係を侵害した 第三者は不法行為の責に任ずべきか否かの問題を生ずるに至った。この問題に関して肯定的法理を樹立したのが有名        ︵6︶ ない餌日一2︿●O器事件であった。  それより以前に裁判所は、雇人の誘惑に関し詳細な検討を加えている。そして雇主と雇人との契約に基く雇人の労        ︵7︶ 働提供期間後は、この種の訴は認められない旨の判決をした例がある。あるいは雇人が賃金労働者である場合は、そ        ︵8︶︵9︶ の仕事が終了した後は同様なことが言い得るとしたものもある。契約が消滅した後における他人の雇人の穏秘はいか なる訴も成立し得ないときれた。たとえば、イギリスの軍艦の中へ逃亡した奴隷を保護した艦長は、そのために不法 行為責任を問われることはないとされたが、その理由は、この奴隷は、すでに労務提供の期間を終了したからという    ︵掲︶ にあった。また行為者が、雇傭契約の存在を知らないときは、不法行為とならないと判示された例もある。 ︵6︶鱒曽,欝曽。曽9 ︵7︶ コ罷人の労務提供期間が経過した後は、私の雇人を私のもとから連れ去るべく説得することは何等不法ではない﹂   ︵一〇益丙窪矯8ρト汐呂畠○囲く.竃巽蔓⇔︵嵩8︶邸切呂。お単︵国旨αq●︶︶。  不正競争中営業関係に対する侵害      五

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 ︷果 ㎜葎 法 滋子      六 ︵8︶ご識密窪路ω憲営騨號仲く’≧母蒔冨︵︸ミ恥︶一〇〇類マ騨︵浮伊q’︶嚇震p 。ぎくト器岩欝︵一お㎝︶①B戸露ズめ轟︶。 ︵9︶ しかし、甲の雇人が、乙に誘われ労務中の余暇に乙のために働いた場合に、それが雇主との聞の契約の黙示の約款であ   る忠実義務に違反するようなものである場合には、乙は甲に対する不法行為者として有責である。婁<8ζ黛<●評美   影○畷巴も o鉱Φ簿鄭o回霧醗p一蓉窪鍍ピ箆昏おお○ダ峯O︵め⇔αq。︶y ︵憩︶ 男○噌ぴ霧く層08び獲⇒⑳︵蕊卜oとN媛 陣ρ魔O o︵瞬欝騨y ︵慧︶ 鷺 頓圃纏お縛野舞離畷⇔欝︵職霧︶笛穆拶謡紳︵轡騨瞬楡︶駝  ところで桝綴鉱磯罫O器事件の事実関係は次の通りである.原告はゆ鰭欝、融↓蟹獣嚇なる劇場を賃借して経営し ていた、有名なオペラ歌手ヲグナー嬢は原告との間に.三ヵ月の公演を専属的に原告の劇場でする轍とを約し、原告 がこれに対して報酬を支払う雇傭契約をした。ところが被告は.原告とワグナー嬢との契約が存することを知りなが ら、しかも原告に損害を与える意思をもって.暴力・詐欺・名誉殿損というような.それ自体不法行為となるような 方法は用いなかったが原告が提示した報酬よりも有利な報酬を与えるといって、ワグナー嬢を誘惑し、原告との契約 の履行を拒絶させた。そこで原告は被告が契約関係を侵害する不法行為に出たものとして訴を提起したというのであ る。被告はこれに対し.原告は.ワグナー嬢を相手として債務不履行を理由とする訴を提起すればよいのであって.        ︵鴛︶ 敢て被告に対し不法行為に基く損害賠償の訴を提起する要はないと主張したが.裁判所は原告勝訴の判決をした。オ ペラ歌手は労働者法にいわゆる労働者の概念には当らないが、そこで認められた法理は、なお本件の場合にも適用さ        ︵欝︶ れるべきであるというのである。すなわち、 コ雇主雇人間の身分関係を侵害する行為は不法行為であるという法理 は、結局.労務を供与する義務がある者に対して.その義務を履行せしめず.よって労務を受けるべき権利者を侵害

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する行為は、不法行為であるという法理をいうのである。ゆえに雇傭契約に基く権利に対して、債務者を誘惑して、 その債務不履行に導くことは、右の法理の適用をうけるべき行為である。雇傭契約に基く権利が存在する以上、契約        ︵K︶︵15︶ による労務の性質は問題とならない﹂のである。  なお、本件においては、被告に悪意の存すること、及び原告が実害を蒙ったことが要件とされているが、この点に ついては後述要件の節に譲る。 ︵把︶ ω90漕算ゼ¢露一亀くる器”の頃餌蔓︸鋼ヵ零λお。 。○ 。︶多︵以下ω90類①筏として引用する︶ ︵爲︶ もっとも、この法理を身分的関係が存する場合にのみ適用があるものとして、本件の場合に拡張することを拒んだ意見   があった。すなわち、 OO一鼠盆①トは、雇主及び雇人間の関係を侵害する行為が不法行為とされるのは、原則として両   者間に雇傭契約の存在しない場合であり、契約の存する場合でも、たとえば徒弟、家事上の僕碑、家内工業上の僕碑のよ   うに、身分的結合の強い場合にのみ例外的に不法行為とされるのであるとしたのである。しかし、この見解は事実関係を   厳格に分析し過ぎ、法則の本質を見失う嫌がある。判例法が社会状態の変化に応じて発展的に適用され得る柔軟性を有す   るとすれば、このような場合にこそ、その機能が発揮されるべきであろう。 ︵14︶ 鍔匹Φト    なお、 この判決の理由として、 この種の事件の多くの場合、契約の当事者自身は賠償の資力が乏しいばかりでなく   ︵ρ○露讐窪8︶、 不法行為を理由とする損害賠償は、 債務不履行を理由とする損害賠償より多額になる場合がある   ︵蒔5︸。︶と述べられている。 ︵垢︶ しかし、この見解は契約に基く労務提供義務の不履行に導く場合のみに拡張きれたものであり、あらゆる契約に基く債   権一般に対する侵害にまで拡張したものではない︵宮本英雄﹁英法研究﹂五五頁以下参照︶。  不正競争中営業関係に対する侵害       七

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   東洋法学       八

 三、ご ご象窪く。鎖毘矯浮箏噂R8雛<﹄霧絶囲事件  げ煤鉱曙ダ○器では従来の身分関係に対する侵害を不法行為とする法理を.雇傭契約による労務提供の講求権を侵 害する場合に拡張した。しかし.この場合も一般に債権の第三者による侵害を不法行為と認めるところまで拡張した       ︵箆︶         ︵∬︶ ものではない。それは.圏離巳曙ダの器事件から三十年の後じ 彰o壌露ざ麟農によって確認された。本件の原告は特 殊煉瓦の製造方法を知っている者と契約して.その製造方法を原告の為に排他的に提供きせることとなっていた.と ころが被告は宥の契約の存することを知りながら.その者を説得して.自分のためにもその煉瓦を製造させ.よって       ︵欝︶ 原告との契約を破棄させようとした.原告は勝訴した。 ついで.一八九三年には磁瀞踏饗吋欝欝鉾沁覇縮圃においても 切黛誌誤ざ瓢籍の判決が再確認きれ.雇傭契約の場合のみならず.ひろく一般の契約につき.第三者が債権侵害をす ることは.不法行為であるとの法理を確立した。事実は次の通りである。原告即器ω鉱は.某建築業者に建築用材を 供給すべき債務を負担していた。被告即離器鉱は同地方の建築同業者組合の代表委員であった。この同業組合は同業 者の利益を擁護するための特別の規約を設け.違反者は組合から除名きれる規定になっていた。ところが原告が契約 した某建築業者は.この組合に加入しておらず.したがって組合の規約に拘束されることがなかったので.同組合規 約によって禁じられた方法でその業務を行った。そこで被告等は種々な方法を用いてその者を組合の規約にしたがわ せようとしたがその効果がなかったので.更に原告に対して同様の方法を用い.原告と取引をするものには.組合員 は一切の協力を拒むと通告し、原告と取引をしていた即①簿毯○とか9訂窪という人々に対して、原告との取引を        ︵捻︶ 停止させたのである。第︸審で原告勝訴の判決があり、被告が控訴したが棄却された。

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 本件の被告は、第三者による契約の侵害が不法行為とせられるのは、契約が労務の提供を内容としている場合に限 ると主張したが、裁判所はそれを認めず、 ﹁従来の判例の認めたところは、債権者に損害を加える目的で債務者を説 得して契約不履行に誘致することは違法であり不法行為となるというのであって、その場合に契約の内容が労務であ        ︵20︶ るから違法であるというのではない﹂といい、また、 ﹁前判例は、債権者に損害を加え、または自分の利益のために 契約当事者を契約不履行に誘致させる者は、不法行為を行う者であるという広い法則を定立したものである。思うに 契約は債権者に権利を与え、債務者に義務を負わすと同時に、当事者以外の者に、その契約関係を尊重すべき義務を        ︵雛︶ 負担させるものであるとの法則が判例によって認められたものである﹂といって、債権の対外的な効力を明にして、 これを侵害する行為は不法行為である旨を説明した。  かようにして、第三者による債権侵害の不法行為の法理は、身分関係に対する侵害を不法行為とする法則から発展 して、身分関係を含まない労務提供契約の関係に及び、更に労務を内容とするもののみならず契約一般に拡張される に至った。この場合も被告の悪意を特に問題としたのであるが、後には悪意のない場合にも不法行為となるとされた    ︵22︶      ︵23︶ 例もある。こうして現在のイギリスでは、あらゆる契約の故意的な侵害のすべてに、その法理が適用されている。   ︵絡︶ ︵一〇 〇〇 。遍︶①βω。ご。O oG oOo︸︵団⇒αqい︶   ︵η︶ 本件以前において、 裁判所はい信巨亀くる巻の判決を受け入れるのに余り積極的でなかった︵ω90籔5 8・o搾     ℃﹂。︶。   ︵18︶ 判決の理由として、プレット判事は、 ﹁まずある者が法律上または事実上不法な行為をなし、それが行為の自然的蓋然     的結果として他入の権利の侵害を起し得るものであり、しかも特定な場合にそのような侵害を生じた場合は、ケースの訴    不正競争申営業関係に対する侵害       九

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 東洋法学       一〇   を提起することができる。このことは、︾昏薯く書≦窯箆一ω簿ず①。︵雛90貸℃﹄訟︶ から演訳し得る。このよう   な条件が存する場合は、その行為の自然的蓋然的結果が第三者による行為であっても、また、第三者による行為が、当該   第三者の義務違反あるいは契約違反であっても、当該第三者にとって不法な行為である場合でも、当該第三者に訴訟法上   の負握をさせるようなその他の行為である場合でも、右の訴権は成立するのである﹂と述べている︵卑①欝野8︶。    なお同鐵判官は﹁契約を破棄すべく単に説得することは、法律上にも事実的にも不正とはならない﹂といっている。 ︵燈︶ 本件において被告が、原告と将来取引する者に対し同様の制鐵を加える旨の通告をした点についても、原告は.このた   めに受けた損害の賠償を求め.裁判所はこれを認容した、しかしこれは第三者による債権侵警を理霞としたのではなく.   共謀︵◎欝魯瞳黛畠︶を理慮としたものであひた。 ︵20︶ 轡毒 農楚溝榊轡煽購 ︵厳︶ ぎ鷺彰 魚糟押ト ︵22︶ も っQ繋ぴ≦繊霧憲瞬蓉鵠.想&巽鶏圃霧群叢瓢慕鍵槻農9駄9ζQ8呂︾ρ蕊欝︵鵬轟ψy ︵23︶ 蜜も摩鷲駿書ダごo簿鑓凶段穆9鴛800;侵総も ゆ︺︾ρ8曾︵麟轟◎︶“↓ぎ難む a§罫ごΦ巳︷ぎお貫O劉総9︵欝麟y  四.と一霧ざ鷺8鉱事件  いままで述べたところで.身分関係の侵害に関する判例から.第三者による一般債権の侵害を不法行為であるとす る法理への発展過程をたどり.更にそれを不正競争の一態様として把握する段階に進むわけであるが.そのためには        ︵塞︶ と一窪<●葱○&事件に注意を向けなければならない。本件の第一審及び第二審においては原告勝訴の判決があった が、貴族院では.被告は原告の権利を侵害しなかったこと、被告は会社をして原告を解雇させるにつき、不法な手段 は用いなかったゆえに、たとえ動機が不法であろうとも、被告の行為は不法行為とならないことを理由として原審を

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破棄した。本件において、各裁判所の裁判官の見解はむろんすべて一致したわけでなく、左にその要点を記す。  一つの意見によれば、第三者による債権侵害を不法行為とした従来の判例は、第三者の脅迫などによって契約当事 者のなした行為が、相手方に対して契約違反となる場合に限るのであるとし、本件のように、契約が当事者の意思で 何時でも解除し得る雇傭契約であるときは、たとえ会社が被告の言動によって原告を解雇した場合でも、その解雇は        ︵25︶ 契約違反となることはなく、したがって被告の行為も不法行為とはならないという。  右の説に対し下級審における意見であるが、まず、雇主と雇人との関係に対する侵害が不法行為とされるのは、両 者間に雇傭契約が存すると否とに拘らず、事実上雇人をして労務の提供をさせないようにする場合であるとし、本件       ︵26︶ の事実もこの場合に適合するから被告は不法行為者としての責任を負うべきであるという。つぎに、本件は、判例に みる第三者による債権侵害と事実関係は実質的に同一でありとし、本件においては、雇傭契約は何時でも解除するこ とができるものであるから、原告を解雇した会社の行為は当事者間においては契約違反となるものではないが、その        ︵27︶ ことは被告の行為を適法にする理由とはならないとし被告の行為は不法行為であるという。他の見解は、適法に契約 を締結した当事者は、その契約が雇傭契約であると否とに関係なく、他人をしてその契約を尊重させる権利を有す        ︵28︶ る。ゆえに他人間に存在する契約を尊重する義務に違反することは不法行為であるというのであって、すでに蒙導−        ︵29︶ 需旨呂く。菊霧の色において認められた理論と軌を一にする。 ︵24︶ 一〇 〇3︾●ρ 一。 ︵25︶ い○益閏o鵠9Φ詳い○益白節けのoP  不正競争中営業関係に対する侵害 いo鼠Up ρく亀なお下級審では竃簿冨毛8が同じ意見である。 一一

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 東洋法学       一二 ︵26︶第一審における2黛夢8の見解である。   しかし第三者による債権侵害が不法行為とされるのは、事実上債権者が債務者の給付を受領できなくなるからではなく.   債権者の請求権が侵害きれるからである。 ︵貯︶第一審において寓餌零籔諺8第二審において鱗巴ω薯蔓さらにこの説は.当事者が契約を自由に解除し得る場合に.   これを第三者が解除させる場合と、契約に違反させる場合とで鼠別することなく共に不法行為であり、当事者の意思の自   由を拘東し.その意に反して.当事者が欲しないことをさせる点は共通であるという。しかし、それでは原告はいかなる   権利を侵害され、そのために損害を受けたかは明かでない、たとえば被告の行為は脅遺であるとするも.その脅追は直接   に、原告に対してなホれたものではないので.鉱れは訴の理露とならない、 ︵鴛︶ 譲鋤堀鷺霧鯉 ︵2嚢︶ 野愚離轡鍵嚇鶴峰禽欝嗣還鱒欝㌶瓢 ︵契約は債権者に権利を与え.債務者に義務を負担させると同時に一般社会に対   しこの契約を尊重すべき義務を負わせる、︶  ところが右の何れの見解によるも.将来契約を締結することを妨害する行為が違法であることを説明することはで きない。そこで第三者による契約関係に対する侵害は.債権以外の権利をも侵害するものであるという説が生じるの である。  その一として.雇傭されるべき権利の侵害があるという説がある。これによれば.本件において会社は.原告との 間に雇傭関係が継続することを欲したのであるが.被告の行為のために、余儀なく原告を解雇したという事実から.       ︵3 0︶ 被告は.原告が会社に雇れるべき権利を侵害したとの理論を導くのである。  そこで第二の見解として営業自由の権利の侵害ありとする説がある。それによれば、 ﹁現在の契約関係を侵害する

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のも、将来の契約の締結を妨害するのも、共に妨害者の目的は同一であり、また被害者の生活は現在及び将来の契約        ︵叙︶ に依存するのであるから、両者は区別されるところなく、共に営業自由の権利を侵害するものである﹂という。ある        ︵32︶      ︵33︶ いはまた、ワ一昆2<●○岩及びじ ごo類窪く’頃匙の判決の認めた法理は、甲が乙と営業上契約を締結したが第三者が 悪意で、乙が契約違反をし甲が営業上の利益を失うように誘致し、それによって甲に損害を蒙らした場合は、第三者        ︵34︶ が損害賠償の責に任ずるという趣旨であり、本件にもこの法理の適用があるという説もある。        ︵35︶  これらの説は何れも、N8露①<・震ざ訟誌讐の判決を根拠としたものであるが、これらの点については後述に譲 る。結局、本件は貴族院において原告敗訴の判決があり、被告の不法行為責任は認められなかったのであるが、原告 を敗訴とするには幾多問題が残り、殊に営業自由の権利の侵害があるという説には注目すべき示唆が含まれている。 社会生活が複雑になるにつれて、類似の事件の発生も多く、裁判所もこれらに対して、より発展的な解決を与える必 要に追られた。 ︵30︶ 原告側弁護士の弁論による。しかし従来の判例の趣旨は、   り、何らかの権利の侵害があればよいという趣旨ではなく、   疑問である。 ︵31︶ 譲鋤名籔昌ω旨 ︵32︶ ︵一〇 〇㎝o o︶N炉 節ω。趙9︵閑勝鵬。y ︵33︶ ︵一〇 。o 。一︶①β炉U◎Goし 。G。ス膨嵩ひq。y ︵34︶ び帥妻冨蓉oトなおO磐ρ︸こ餌巴呂q曼封9  不正競争申営業関係に対する侵害 債権の侵害がある場合についてそれを不法行為としたのであ また原告が会社に雇傭されるべき権利を有していたか否かは 一三

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 東洋法学

︵3 5︶ ︵嵩S︶二国餌警零野︵めβひ亀。︶。   なお本件に関し、不法行為と動機の関係について重要な問題があるが、 一四 このことはすでに述べたからここでは触れない。  五.の器露導糟馨ぎ欝事件       ︵総︶  鉱圃欝群瓢欝傷事件の判決があってから数年後の鉱欝膜淵鯨落撫において. この種の行為が営業の自由権を侵 害する行為であり.被告に不法行為責任があることが確立された。事実は次の通りである。被告等は.ベルファース ト鷲傭屠殺労働組合︵雛 癬織雛轡蜜畦繕属難瓢鱒 箒欝警櫛講隷伽餅鼠麟鐵圃誘.艶鞭 義零甑熱魯︶の役員であった。原告はリスバ ーンにて屠殺業を営み.十年以上も右の組合員でない労働者を雇傭していた.原告は組合と交渉し.麟編の被傭人を右 の組合に加入できるよう依頼したが応ぜられず.逆に直に右被傭人を解雇するように申入れをうけた。また一方組合 の要求に応じないときは.原告の食肉の販売を停止させる旨の通告をし.食肉の受給者に対しても.原告から食肉の 供給をうけるときは.受給者の労働者も作業を申止するであろうと通告し.さらに原告の被傭人をして原告との雇傭 契約を破棄せしめ.組合員で原告に雇われている者も.原告の雇傭から退かしめた。このため原告は営業上多大の損 害を受けたのである。この事件で被告等の弁護人は.被告の行為は自分の利益を擁護する目的に出たものであり、ま たその行為は脅迫ではないこと及び何等の権利侵害もないことを理由として.≧一象ダ瞠o&の判決と同様に被告の 行為は不法行為とならないと主張した。しかし貴族院はそれを認めず原告を勝訴せしめた。その主たる理由とすると ころは、数人共同して他人の営業に損害を与える目的でなした行為が損害を生ぜしめた場合は、不法行為となるとい

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   ︵37︶ うにあり、特に営業自由権の侵害を確認し、それを不法行為であると明言したわけではなかったが、﹁被告は明に、原       ︵38︶ 告の権利を侵害した責に任ずるべきであり、≧一窪く,歪○&の判決は本件に適用されるべきでない﹂という点をみ       ︵39︶ ても、営業自由権の侵害があったことを認めたということができるであろう。かようにして本件ではと一Sく●箆○& の事件とは逆の判決が与えられ、共謀に重点をおかれたとはいえ、営業関係に対する侵害の不法行為であることにつ       ︵4 0︶ いてこれを肯定し、爾後の同種の事件に影響を与えた。 ︵36︶ ︵37︶ ︵38︶ ︵39︶ ︵40︶ ︵お〇一︶︾●ρお鯵 本件は共謀に関する重要な判例とされる︵≦ぎ瀞罫℃﹄ま︶この点は後述する。 ω﹃勲瓢“い●ト 侵害された契約関係の性質に関して、判示はほとんど触れていないが、この点についても後述する。 ωo暮び≦巴窃竃ぎ震ω.舅a①轟江o博<q9餌βo臓鋤出○○鉱Ooこい巳こお8”鱒戸卸簿P  六、アメリカ  右に述べた法理は、アメリカにおいても、始め積極的に適用きれたものでなく、ある場合は雇主と雇人の、狭い身       ︵41︶ 分的な労務提供関係以外に拡張することを完全に拒否した。しかし現在では契約の性質に関係なく、ひろくこの不法        ︵42︶︵絡︶ 行為の成立が認められている。しかも契約が現存している場合に限らず、将来における契約関係発生の期待、たとえ       ︵襲︶ ば、将来顧客を得る期待に対する侵害も含めて論じられるようになったのである。そして、営業の複雑化にともなっ て、この不法行為は、営業関係に対する侵害という形でみられることが多くなった。ある営業において、現存する契    不正競争中営業関係に対する侵害       一五

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   東洋法学       一六

約がその営業にとって重要なものであることは勿論であるが、将来契約を締結する期待もまた営業を継続せしめる上 に欠くことのできないものであり、ときには現存する契約上に尊重されなければならないものであろう。とすれば、 現存する契約関係及び将来における契約締結の期待もあわせ.これを営業関係として、いわゆる暖簾の観念に含ませ       ︵菊︶ て保護することは至当なことである。そこで現在ではこの不法行為は.その没革的な性格に拘わらず.新しい発展的       ︵妬︶ 形態で把握されるべきものであむ.要約すれば.現存契約の履行に対して故意に侵害することは不法行為である。ま た・契約関係の侵害に対する保護は.その契約が解除し得るものである場合.あるいは.法的な強制力を持たないと きでも与えられる。さらに.結局右の潜在的な経済的利益についても適用きれる。しかし.その行為がもし顯分の実        ︵貯︶ 質的利益を擁護するためになされたときは.被告に免責が与えられる鉱弧いうのである。 ︵殿︶ ︵3 2︶ ︵43︶  ¢ ごo鎮冨触導鳳霧繋欝ざ霞麟響蕊ω︵お$︶二瓢欝く掬魯墜卿露︸8即蕊鱒戯︵お8︶噺し ○欝魯禽く嘉鐵潴び ト。駆ρ罫マ GO Oo①︵お賦︶獣ρ  ピ○昌欝開欝蓉欝ぎρく。鶯矧ぎ鷺ω鴬﹂”ピ嫡総邸︵一8む脳雛碧搾N一憂くト○き璽諺○塑零 ⑲竃︵お蕊ご錦甑o冨マ ぎ舞繋回800樽く停の勲議ぎ霧ご蝕蔓Ooこお鴎竃傘a①︵お8ごζ ご器拶鷺窪く”竃鋤諺$β るq属霧ω伊8餓︵おO鴫︶旧 憩。富欝ヵ瓢茜欝の麟冨國霧幾窪800“︿鳶蒙葎露窪、ω頃§蜘麟戦ぎ⑦籠毯800。竃竃誘⇔謀G 。︵騨豫○︶旧O瓢鷺ぎ汰器鳥 鰻器G 翁鎮9 D蒙紗9遜欝瞬9“樟ご⑱≦陣絆昌○篶︵一・も。o c一︵お雛︶“び魯Φ<遍︶鎧汐霧詳顕。 。の鱒”墜O︵お§y  頃鱒暑璽↓落ピ鶴≦亀穆霞鍍︵︸30yでお磐Pピ︵以下溝︾卿酵めヵとして引用する。︶ ニュヨーク州の判例の変遷はこの間の事情をよく物語っている。すなわち、初期の判決は、この法則を人的な結合関係に 対する侵害の場合にのみ認めたが︵︾ω江亀く。ご㌶oP蕊客磯ひお○︵蕊鳶ごO償畦きくる巴oP一簿塑ドG。し 。︵お零︶ 後に、ー救済の範囲は拡張されなかったが⋮被告の免責事由の主張に重点がおかれ︵2器o鶏囮空○借&お︾霧8鍵鉱象

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︵興︶ ︵菊︶ ︵46︶ ︵47︶ 9ωけ鶏濤鷺簿Φ誘節類ΦぢΦ議く’O鋸昌導﹃αR︸鴇O塑尽o。窃︵おON︶旧知8①ま雲<。尊 頃奪風冨Ω零鼠けOoこ一Go一︾慧。 望く●爲節︵お8︶︶、きらにその後に至り、この法理が拡張して適用され︵ω.ρ勺○撃90ρ︿﹂8厨oP器ω塑孫 G。錺︵一臼o 。︶旧げ騨ヨぴ<●O o。Oび①⇒昌帥ω○一多⑩ミ茎界禽Q o︵一80︶顎のo震巴①ω︿●渓窪ε畠矯OOこ一〇8︾署’U寄’鱒ミ ︵這曽︶︶。現在は、故意的に契約関係を侵害する行為は、免責事由のない限り常に訴え得るとされるに至った︵9露9亀 く・O簿①即器02。ざ群鶏︵おNGo︶︶Q  9一ぎ§欝↓富9乏簿q氏蝕搬9影需瓢銘呂弩伍↓養留鷺鋤葵の︵る8yや誘繕 ︵以下︵︶︾びび竃︾Z2として引用 する。︶  Hび鑓。P㎝O oや ℃﹄9戸8’  ω餌矯①き○℃.鼠鉾P刈8’  O巴一霧効雛昌P㎝O o節

第三節態

様  ζ一昆聖く。○器事件以来一般にこの不法行為は、契約破棄への誘致︵営象9轟ぼ①鋤畠亀8導篤。邑と呼ばれ       ︵1︶ ることが多いが、被告が契約当事者として契約を破棄せしめる方法のいかんは問うところではない。  問題は、契約破棄によって、原告に損害を与えるに至った契約当事者の行為と、その当事者を契約破棄に誘致した       ︵2︶ 被告の行為との因果関係であるといわれる。したがって、契約の当事者の一方をして、その契約の破棄を誘致させよ うとする行為である以上、たとえば原告と家屋建築に関する契約をしている大工を脅迫して、その契約に違反させた ︵3︶ り、氷の製造業者である被告が、販売人に対し、顧客に氷を供給する契約を破棄しなければ、氷の供給を中止すると    不正競争中営業関係に対する侵害       一七

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   東洋法学      一八

     ︵婆︶ 通告する行為.原告と契約している電気器具の発明家を誘惑してその契約を破棄し、他の者と契約を締結させるこ ︵5︶ と、あるいはまた、自動車事故の保険に関して、原告である弁護士と契約した者に対し、被告である保険会社が、       ︵6︶ その弁護士に対する委任は無効であるという虚偽の通告をすることによって.弁護士との契約を破棄させる行為また は.原告が五年闘州立学校に対して.数種類の教科書を供給すべく.州との契約関係にあるとき被告は.その契約に 法的強行性がある蔦とを知りながら.同州の数地区の教育委員をして.原告の供給する教科書のあるものの代りに.        ハ7︶ 原告の教科書以外の教科書をふむあてきせようとする行為.など何れも被告の行為は.契約破棄への誘致として.有        ︵3︶       ︵嚢﹀ 責であると雰れた.イギリスにおける例でΦン彊罫び葬繋蜘禽ぎ議縛⇔騒圃書鱒慕ぴ韓6⇔燐轡葬 は有名であ る.甲原告会社は陰動車製造を業とし.その共同原告である乙はタイヤ・チューブの製造業者であった。両者の間に は.甲はその自動車のタイヤとして乙製造のタイヤを用い.乙は甲にそのタイヤ・チュ⋮ブを割引して供給する契約 があった。ところで甲会社は.その自動車二台を自動車展示会に出品することになり.乙のタイヤを使用して陳列に 備えた。ところが被告は陳列の前夜乙のタイヤをダン罵ップのタイヤと取り換えてしまった。しかも被告は甲・乙間 に右の契約が存することは充分承知していたのである。被告の行為は有責とされた。       ︵痴︶  このように.結局.営業関係に対する侵害の意図があれば、その方法いかんは重要な要素ではないのである。しか し、用いた方法によっては被告の免責に影響することがある。すなわち、経済的利益に対する故意的侵害の免責は、       ︵難︶ 妥当な方法を用いて自分の利益を擁護する場合に限られるのである。したがって方法自体が不法である場合、たとえ      ︵鴛︶     ︵爲︶      ︵摂︶     ︵欝︶ ば暴力・脅迫・名誉鍛損・生産品の偽造・贈収賄などにょったときは.たとえ被告が妥当な目的で行なったにしろ.

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免責が与えられない。行為が共謀によってなされた場合については、多くの論議が交されたが、これは後に述べる。  他人を勧告して契約を破棄させる行為は、他人を契約の破棄に誘致する行為には含まれないものとされる。たとえ ば医師が患者に対し健康上の理由で雇傭契約を破棄させたり、親が自分の子女に対して、男性の非行を指摘して婚約        ︵絡︶ を破棄させるような場合である。しかし実際問題として、単なる勧告であるか違法な誘致のための説得であるかは必        ︵17︶ ずしも常に明瞭に区別され得るものではない。  ゆえに、特に勧告と他の契約破棄への誘致を区別して論ずることなく、一般に被告の行為がこの不法行為の成立要 件に該当するか否かによって定めればよいであろう。 註︵i︶ ある営業者が、悪意でその競争者の営業を侵害する不法行為を行った場合は、その行為は不法行為である。⋮−    その不法行為が、説得しようと、虚偽の表示をしようと問題ではない。裁判所は不法行為を達成するためにとられた手段    には注意を払わない︵麟餌簿夢ぎρく9謹ぎF一一ωズ8鮮紹N︵一8轟︶︶。  ︵2︶ω巴ぎ§p℃・爵O。  ︵3︶U昌<.頴§巳S簿︾♂Oψ≦’鵠“︵↓震Ωく.︾署﹂Q蕊y  ︵4︶ o o離鷺類巴什回80ρ ∼鋭巳o瞠巽ぴOo鋭Φ巴汀①Ooこ 嵩駆竃群 鮮Oし o︵お=ご丙三〇一︽震σ09$附汀oOρ く●の餌益ぼRU繊騰騰    ○○こ HO刈裟俳 ①㎝O︵おOOy  ︵5︶≦aΦ︿h巳蜜一ミぎα●︾署●㎝○ω︵るo 。。y  ︵6︶ 渓一簿信α角<。○蒜αq節ぴ Gゆ⑬憶勺餌基︵一8刈︶。  ︵7︶葭窪夢く。︾濤①ユ8p閃8閥Ooこ箋男器G。︵ρρU●≦,く斜一〇 。8y  ︵8︶ その他、被告が、原告に対する商品の供給者の労務者を唆かし、ストライキを起させて、その供給を不可能にさせたよ    不正競争中営業関係に対する侵害       一九

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東洋法学       二〇

うな場合︵9羅昆<b冨ω呂$写俸O露09巴︾αq窪昌Oρ︸§魑拶。。8︵ρρ鋭馨Fお8簿ρ︶︶、被告が債務者 の代理人となり、被告の債務の履行をしなかった場合︵聾餌3Φ算鉱俸Oρ∼q蔦け&G o鑓8ρG。○肇︵践︶節犠︵ρρ︾ ぎ鼻お8yの9購︶、あるいは売買の目的物を変造することによって.その履行を妨げたとき︵20類錠閥麟霞鮎類鴛Φ鱒 ℃ξ簿蔑轟○ρく,即○話試霧鼠8霞器ω9愚ミ蕊①塑8野き一︵お蕊︶︶。または原告が修繕義務を負う公道を損傷 し、原告の負担が加重された場合︵窺ρ鴬彊蔓くh算露落門σぎ”Q 。湛9霧戯総轟︵お零︶︶など何れも同じである。 ︵嚢︶ ︵抑︶ ︵n︶ ︵鴛︶ ︵爲︶ ︵懲︶ ︵蔦︶ ︵絡︶ ︵ ︶  ︵睡総㎝ン臨β押拶も。蕊態  瓢舞還び轡轟講脚  拶漢灘誤麟総侮  噴薦繊鉱羅畷為綴獣慧磐遍零蕉霧鯵露︵蕊霧ごo O饗触一お導竃⇔9疑ざ 額①≧轡G 。G 。鱒︵お8︶畑  Ω感羅げ鍵む 祭躍噂讐欝鱈一麟澱響⇔ 誰○ 。遍︵おごご器舞搾図鋤劉畢鷲簿曾押回お︵這餐ビも っ竃び羅繋搾鱒甑堀講駐矯陣黛 9纂蕊o o︵る§y  鵡Φo“ρ鱒Q図O欝畷遍癬簿舞譲鋤預︸8鷺霧q農“8︵お○○ 。y  ︾轟欝<h賞8αQ9も り踏型博竃鶴俸9鱒綬hO;︸黛9もQ.一︵蕊㊤し。y  o α雲9≦巴霧鏡圃器お頴脅獲鉱霞くる㌶鷺o嶺毬9銭9こQ8呂誇ρ鍵Φでこの点が問題となった。判事は.﹁勧 告に関しては.それが誹殿的なものでない限り、不法な行為をなすべき旨の単なる勧告が、いかなる場合に訴え得べきも のであるかを考慮する必要は存しない﹂と述べている。  9圃①甑詠ρ8ぎび銀巨婁く為冨︵一〇 。窃Q 。︶鱒鰻。律じ ご押曽9︵勝類騨y

第四節 要

件 営業関係に対する侵害は.故意に他入の営業関係を侵害し、損害を与えることによって成立する。

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 一、営業関係  前述したように、もと、この不法行為は、身分関係に対する侵害を不法行為とすることから展開し、いわゆる契約 関係に対する侵害として不法行為とされてきたのである。ゆえにこの範囲においては、この不法行為が成立するため には、現存する契約関係に対して干渉がなされることが必要である。したがってたとえば雇傭期間が終了した際に、       ︵1︶ 雇主のもとを離れるように説得することや、請負作業に従事している者に対し、その仕事の終了後に雇主のもとを離       ︵2︶ れるように説得する行為は、共に不法行為でないとされる。しかし、契約関係に対する侵害が、営業競争と関連して 行われる場合が多くなり、侵害される関係は現存する契約関係とは限らず、将来有効な契約関係に入るべき期待をも 含むようになった。 このことは別に節を分けて後述するが、ここに営業関係とは、現存する営業上の契約のみなら ず、将来において、契約関係に入るべき関係をも併せたものをいうのである。  契約内容が労務を目的とするものに限られないことはすでに述べたところであるが、それのみでなく、およそ原告        ︵3︶ に何等かの利益をもたらす契約であればよい。しかし、その契約は公共の福祉に反するものであってはならない。こ       ︵4︶ のような契約を保護する理由は何もないからである。 一例を上げれば、侵害の対象となる契約が黄犬契約︵巻ま毒        ︵5︶ 号αQ8纂篤。○である場合などはこれに含まれるであろう。また有効な契約を破棄せんとする契約についても同様な       ︵6︶ ことがいい得る。        ︵7︶  しかし、契約が非強行的︵猛①陳088び一の︶である場合も、その契約当事者は、契約関係への侵害に対して保護され る。たとえば、原告はその顧客に対して冷凍機を貸与することの対価として、彼等が他の業者からはアイスクリ⋮ム    不正競争中営業関係に対する侵害       二一

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   東洋法学      

二二       ︵8︶ を購入しないという合意をしていた。ところが被告が原告の幾人かの顧客を、その合意を破棄すべく誘致した事件 で、被告はその合意は口頭のみによるものであり.強行性がないのだから自分の行為は何等批判の対象にはならない と主張した。しかし.合意に強行性がない場合でも.被告は.原告の顧客を誘致する権利はなく.このような場合も       ︵9︶      ︵憩︶ 他人の契約関係に介入する被告の行為は不法行為であるときれた。もっともこれに反対の立場もある。       ︵蟹︶  契約が当事者の意思によって解除し得る場合は.それに対する侵害は不法行為とならないという判決もあるが.し かし当事者が解除権を有しない場合と.有する場合とで.その間に右のような区別を設ける鵯とは適当ではないであ  ︵鴛︶ ろう。けだし.当事者が解除権を有する場合でも.解除されるまでは現存して効力を有する契約であり.原告はそれ に基いた権利を有するからである。 註︵1︶  ︵2︶  ︵3︶  ︵4︶ ︵5︶ ︵6︶ ︵7︶  80蕊嬢窪藩鯵ρト鍵2瞬90圃導鍵錠蔓鵠︵慧縮︶鱒絢ω満蕊トのス瞬嵩α奄ー︾  男○魯霧<●08馨讐⑦︵蕊継 o群︶継ゆ鍔陣ρ癒o ov︵膨護硫︶’  ■§αqくあ簿三誘○嵩︵お遍o Q︶○ 。o oぴ﹂﹂外や紹Gゆ。  屑鉱答窪誘︾鷺鍵鴇鱒09<燭。↓餓器鷺Φ9甑oo o錠蕊80ρ8男︵窪︶ぎ“︵ρρ︸馨河v陣80。︶︵独占を招来する ような契約︶。  麟図畠弩αQ⑦ζ 噂跳Φ昌欝圃②◎ り齢Oρ<◎驚院賦翻漣餌Z揮鱒8︵一露鴫︶廟鮮浮磐8b竃ρ9器糞 陣o o麟箸蔓96タ H簿o舅餌鉱s鉱じ ご8簿爾剛6&o幽霞oo鋤o巴≦o降①噌即一〇〇 Q90鑓○望●臼︵一露ωy 沁魯R<・2。旨げ︾墓旨弩羅誘郊呂段と嵩器8謡。2’ざ誤○︵おら。鉢 。︶旧ぎび①器く・ρ誘ま①男8。︵ρρ︾。 ⑩嵩“ お鱒Oy  契約の非強行性とは.瀞、の契約はいかなる点においても欠点はなく完全に有効であり、契約上の権利はあるが、成文法

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((

98

)) ︵!0︶ ︵n︶ ︵1 2︶ ︵o り鑓9諾9男篤&ω’Sミw家窪醸いo&鍵ω>9お曽い虻一駄鐙鉱8︾鼻一80など︶に要求される一定の要件を欠 くために裁判所へ訴えてその契約を強行することができないことすなわち救済方法のないことをいう︵たとえば詐欺法に よれば、ω遺言執行者または遺産管理人が、自分の財産をもって死者の債務を弁済することを約する契約、回他人の金銭 債務・癬怠または過誤に対して責を負うことを約する特約、囚婚姻を約因とする合意、目土地あるいは土地に関する権利 の売買その他の処分の契約、㈱合意のときから一年以内に履行の終らない契約については、書面がないと訴によって強行 することができないと定めている︶。  ω冨く巽ω回8ρS導︵︶ρ︿。勺o一霞牢&蓉畠Ooこお腿Z●尽ψ濠︵お曽︶.  ︾巴80ρ︿.図貯髭ざ一8堵旨野G。義︵おOo 。︶旧ωo冨o算霧く畢即一①爵筥器鳩 一・蹟ρ8国ρ鍵o 。︵一緯o 。︶旧︾糞Φ瓢o§ び①謎琶ω器害艶Ω菩o暁ZΦ墾磯o襲ぎρ∼評呂饗一博8客擁ρ︵浅︶鵠畷︵一緯。yなども同じである。  ω奉9器俸G o8器Oρ︿﹄一環o窯OSO富霧①ギ&8貫︸8堵8国R観㎝︵おG。o 。y  ︵衡平法は、不定的な、不 完全なすなわち強行性のない、あるいは特定履行が命ぜられないような契約に対し、第三者が干渉することを禁止しな い。  類9 。霞一ω︿●田携o一浅巴9一ωO塾︾や悶●︵曽︶︵おG 。O︶旧や犀ωρ鉱びぴ俸ω8ωく’囲鵠旨ωゲ碧嘗o讐ぎρ竃Z搾ω。 ︵卜。山︶o。①○ 。︵一〇㌫︶旧頃餌匹塁俸い誤包OO壱●︿。竃償霞醸幻3び段Oo;o。一搾︵曽︶ΦG 。O︵お鱒O︶●  ギ○ωω①き欝認9ω9 ρ畜び○℃●o搾℃●刈Oご属9 。愚oぴ笹O野  二、故 意  他人の営業関係を侵害する不法行為が成立するために、侵害者は他人の営業関係の存在を知っている必要があると   ︵13︶ される。しかし、行為の当時に知らない場合でも、その後にその関係が存在することを知って、なお行為を止めない       ︵雑︶ ときも、この要件は満足されるのである。他人の営業関係に対する故意の侵害が不法行為であるとされるためには、    不正競争中営業関係に対する侵害      二三

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   東洋法学      二四

その関係に関して.原告の利益の存在を知っていたことあるいは、少くとも通常人が原告の利益が存在すると思うよ       ︵蛎︶      ︵欝︶ うな事実を知っていることが必要である。さもない限り被告に責任はなくたとえ.被告が当事者の一方に対し故意に        ︵π︶ 暴行や傷害を加えても.この不法行為は成立しない。  故意が未然的である場合すなわち.被告は他入間の営業関係の存在を知り.自分の行為が.多分間違なくその当事 者を侵害するのであろうと認識しつつも.あえて自分の臼的を達するための行為をした場合に.一連の判決は右の行 為をこの不法行為であるとしている、たとえば.原告に商晶を供給する契約を有する者の被傭人に対し.彼等がスト        ︵欝︶       ︵縢︶ ライキをするように呼びかける行為.あるいは原告の契約に影響する被告自身の契約を自ら破棄することなどであ        ︵雛︶ る.しかし他の判決では発生した損害は行為と近接性がないと判示されてきた.思うにこのような場合に.特に被告 の責任を認めない根拠は薄弱であろう。したがってかような行為も一応の不法行為であるとすることが妥当で.被告       ︵鍛︶ がその責を免れんとすれば.何等か行為の正当性の事由を示さなければならない。        ︵22﹀  なお故意と関連する点で.悪意︵蓉巴圃8︶がこの不法行為の成立要件として必要であるか否かが間題にされた。悪        ︵認︶ 意に関する一般的な考慮は.他のところで触れたので.ここに再説することは避けるが.ここで悪意というのは.い       ︵鍛︶ わゆる邪悪の動機︵⑦&簿&器︶の意味である。 い姐巨2ドO器においては被告の悪意が重要であると判示きれた が.それも結局被告が全くの悪意、すなわち単に原告に損害を加えるという動機で行為に出た場合は.行為自体が適        ︵25︶ 法であっても、その行為を全体としてみるときは不法行為であるという溶①の望の<.震鼻巽ぎαQ蚤の理論の踏襲であ ︵濁︶      ︵貯︶       ︵28︶ る。この理論は麟○≦窪ダ薫琶においても繰り返され、さらに、門窪愚震ε⇒罫幻蕊。 。&では原告との将来の契約関

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係に入らないように他人を誘致する行為にまで、この理論を適用した。その後≧一窪く.罎o&の事件では﹁法は⋮不       ︵29︶ 法行為の要件として動機を要求しない﹂といってこれを拒否した。しかし、 げq露一曙<●O器によって認められた理 論が、悪意の存する場合以外にもひろく適用されるに至ったのは、の巳馨く●い$島窪以来ということができる。本 件でマクノートン卿は﹁私はその判決︵い瓜臼一2<。O器︶は正当であると思う。その根拠は悪意にあるのではなくー この点は訴の根拠をなすものではないかと老えるi故意に法律上の権利を侵害することは訴権の発生原因であり、法 律の認める契約関係に干渉することは、それを正当ならしめる事由の存しない限り、法律上の権利の侵害であるとい     ︵30︶ う点にある﹂と述べ、この点を明確にしている。前に述べたようにこの不法行為は、その範囲を雇主対雇人という狭 い身分的な労務提供の関係に対するものから、あらゆる契約関係に対するものに拡げられたのであるが、それにとも        ︵3 1︶ なって、当初は成立要件とされていた悪意のない場合にも、成立し得るものとされるに至ったのである。       ︵3 2︶  しかし、原告に損害をおよぼすことが唯一の動機である場合は問題である。たとえば営業中の理髪店をその地区か       ︵33︶ ら追いやるために、銀行家が同店の隣へ理髪店を新に開き、採算を無視した値段で客を引き寄せるようなこと、ある いは石油販売店を倒すために競争を装って、同業の店を設立し、極めて廉価で石油販売をして、相手の顧客を奪うよ   ︵34︶ うな行為、がそれで、このような場合に果して、相手に損害を加えることが唯一であったか否かを判定することは困        ︵35︶ 難ではあるが、それを唯一の動機としたものである場合は不法行為であるとすることが妥当であり、アメリカではこ れが通説となっている。しかし、右に述べた悪意に加え、被告に法律上保護に値する利益の存する場合、あるいはそ        ︵36︶ の追求をも意図して行為に出た場合は、悪意も、その行為に対する被告の責任を認める根拠とされるものではない。    不正競争中営業関係に対する侵害       二五

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  東  洋 法 脳ず      二六 ︵B︶  ↓び○一づωO瓢 <・回︾①簿貯帥質 一〇㎝鱒鳩 ○ン・ ①群O旧 じ ご村一種一ωび ↓○吋雛Oづぴ○φの博 い酵伽’ ︿●錦瓢欝ω ︵︸OGゆO︶ 一㎝鱒い階穆。 ㎝Q QO︶︵国⇒鵬●︶恥 じ ご穫帥什凶ωび    H欝餌爵ω叶融一餌一 幣一餌ω酔一①ω鴇 びけ鳥。 ︿鍋男O巴鵬瓢ω○づ ︵一〇Gゆ○ ○︶ 一〇鱒い●↓’ ω一G ゆ ︵顛5い嬢︶層 ︵国欝αq。︶得 ︵慧︶  8び○露o oO添 <。回︶①餌犀一魏︹一〇鱗⑩︺○騨ぴ ①鼻O旧 嗣W●鼠98“︾。 く●ω餌一く帥山O賎圃︹一㊤躯O︺Oげ・ ㎝①鱗旧 ︼︾①哨構餌質OOのOO<●じ ご餌附欝綴簿 ︵縛○ OO    O︶︸ ︵鵠麟瞬●︶。 ︵蔦︶  ↓麟議叶OびΦ認 ︿費窯Φ圃ωO類︸ 一鱒Φ 鼠圃欝謬ゆ 蒔粘3らゆ ︵一Φ一恥︶旧 ↓毒凶O詳⑱嵩 綴“⑦一麟⇒零OO鳥ー剛欝αQ一の墾OO儀 OQこ  騨G ゆ一 罵圃降拶9 ◇ ゆ“籔 ︵︸⑩一㎝︶● ︵驚︶  顕㈹欝層剣Φ讐慧回畷頑5瀬回⑱岡瞬回σ⑲哩頒鰯 騨c Q継凝≦欝毒 離騨藤駆 つ韓 ︵陣O瓠 ゆ鱗︶嚇 暴⇔⑦圃讐綱頑啓O戦Φ緯⑫讃磯鱒紳贈 一の繍 鍵欝む 段も Q豚 麟鱗鴎 ︵一娘OQ O︶婿 ︵買▽ 羅聯び臨獅囲麗轍圃瓢欝 O弾 搾獅触懸総勲 燈麟¢朴縣 樫俸蝿雛騨︵騨燈 o鴎蝿︶獅︾欝沖騨⇔黙鴫群難 縫鞍㌶や 遍陣プ織澱酋・ ㌶鋤⑱欝・瞬鵠⇔︵縛離 導麟㎝y ︵露︶ 頭灘膿む喰!慧 罐Φ欝の箒帥ー噂心欝蜘OΦ暇 畷琿圃畷Φ欝プ輪Φ圃臨鵜鷲毒 ウ、磯瓢陣Φ欝場 磨Φ農鋤岡困属Φ。輪Q 嚇糟 鱒恥①聞,暦 ⇔ 娘㎝回 ︵囲河 ⇔離陣Φ豚 一鱒騨醜︶聯 6鱗瞬醜Φ瓢畷亭燕賦⑦ー    導 9欝噂鋤餌野の 欝 O醐繍Φ O⇔鋤囲 艶窪幾綴鯵&畷 燕鋤歪中協 一ト の恥噂曙 臨 ゆQ魑 ︵O鮎Oq艶碍 脳跡圃が輝 回OOも ゆ︶町 ︵辮︶  轡瞬畷Φ噂羅Φ哩9 鱒曜O哩鶴黙鋤鴇 鱒畿≦瓢緯類厭 ㎝躯 箒ゆ ︵一燈Φ陣︶噺 O騨遵鵜欝瓢⑱鴨噂沐壌齢蜘鳥瞬黙窃競獣瀞欝 鱒 窺欝僻 艶鷲聯吊 麟㎝陣 ︵属○ 鶏噛¢ 隠︶嚇 ︾轡野圃灘も 陰箒隠 畷頓    瑠鶴群一夢  一睡膳 鷺購Oゆ 窃④噴 ︵紳Q Q⑩鼻︶吟 ︵20︶  ≦O回瓢⑱帥O⇔ ↓鋤の鶴轡聴⑱も り く斜 ご鶴画碑Φ鳥 ︾購甑な 9轡趣 触 Oゆ擁やO醜鋤酔坤O灘﹀  鱗もゆ︵琳鶴購 艶噂噂頓 雛OO ︵回OG ゆ鱗︶唄 鱒儲 遍“ O瀞圃鳥語綴⑱鳳 OO的 く。 鴨凶o o騨     鱒離びぴΦ吋 OO騨    閏畢       O。︾留       磯O噌匿 ↓疑瓢oり呼 OO“ ︿俘回も o固簿鴇傷 ○篇 節 ↓轡鶴牌の噴○戦酔 OO雛鷺こ  G ゆ鼻 ︵雛︶ ︵膿︶ ︵23︶ ︵騒︶ ︵25︶       憶 憶陰 ︵鱒鳥︶ ①鼻O  噂穫Oω9 りΦ㎏︸ 矯鱒   O簿触鷲①轡歴の嘆︸ する。︶嚇 質        も Q塁Φび 2凶鷺o り︸ い餌譲 ①一卜 鱒閃ど  卸 ︸W圃。 卜∂一①圃︵一〇 Q鱗の︶。 一一 騨麟のρ  鱗S騨 ︵榊唄○鴎︶⑳ ①鱒    ︵鱒儀︶ 轟鷲麟 ︵O麟     一〇 ウ世  一ゆG Qω︶脚 累⑦譲 ︵︵yO◎艶“ 鱒鱒儀︸ 一㊤継つO︶9 認鋳 國欝挫Φ瞬断⑦槻Φ昌O① 零帥けび ︵︶Q拶轡鴎曽⇔峰離鋤回 沁の圃鋤紳圃○欝o 隠博     O噂“ O圃僧  饗碍①憶らゆ・  O睡 ¢欝感無圃吋 OO欝や⑲け圃齢回○昌 麟欝α ↓種餌儀Φ 竃帥贋悶 潟属麟貰“炉捧︵お鵠︶お轟︵以下9愚の篤段として引罵 ︵お囑y甥眞緯︵以下暴鷺o oとして引用する。︶9囲巨磐欝

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(     (  (  ( (  (  ( 32    3工 30 29 28 27 26 )      )  )  )  )  )  ) ︵33︶ ︵誕︶ ︵35︶ ︵3 6︶  過失で他人の営業関係に対して侵害をし、  イギリスにおいては、 された。  o o”器びoP9ρP①認・  ︵Ho oo o一︶Oβご o●O●o o器︵甘ωけ一8田3窪y  ︵一〇 〇Φoo︶一9φU●認o o.  ︵一〇 〇㊤O o︶鋭ρ一︵い○鼠名9 。富sy  いo&蜜碧霊αq簿Opぼのq置β︿。ピs浮o韓︵お〇一︶︸ρお㎝・  ω呂98・o搾℃ふ誤 ︵もし悪意なしで、他人の契約関係に干渉する行為が不法行為でないとしたならば、いかにし て、そのような事件と、訴え得べき事件とを区別するか。︶  動機に関し、営業競争の事案は三つの類型に分類されるすなわち ㈲悪意が唯一の動機である場舎、回競争に成功して 利益を収めんとする動機に、悪意が介入する場合、囚正当な営業競争が唯一の動機である場合、がそれである︵9一巨欝P PO目︶。  ↓鐸簿一⑦︿●じ ご琴ぎHS客一蒙●一臨︵お8y  U諏霧ぴ①oく.ωδ翠貧益9一〇ρ一緯回o毒9①Ho o︵お津y なおZ①羅℃三ω即8旨い鱒瓢β身宰ΩSPo窃く●U箆器ざおの窯齢ω。鱒濾︵お鳶ごO欝サ蝉鷺く6亘Oび巽一〇ωω僧舛OOこ囑 9,︾昌PN犀︵お3y9ρ参照Q  O巴一醤効PP質O這。  類o一ぼ8犀く●竃o護一ωo夢⑲謀竃器ω●80︵おお︶旧罰s箆巴Φ矯く●婆一導禽80︾℃℃・U一く。零o o︵一露oo︶旧溶簿Nく。穴㌣ 嬉oぴ刈O鎮︾署多︵卜oα︶︵一〇〇〇㎝y        当事者に損害を与えた場合はどうであろうか。         古く、過失によって他人の契約関係を侵害した者も、やはり不法行為としての責任を負うと        ︵37︶       ︵38︶ 最初は雇主と雇人の関係につき、続いて他の労務契約の関係につき、やがて、労務提供以外の契約関係にま 不正競争申営業関係に対する侵害       二七

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   東洋法学      二八

    ︵39︶       ︵想︶ で認められた。しかし、一方では右と反対に、過失の場合は被告に責任なしとした判決もある。       ︵駐︶      ︵姐﹀  アメリカでは.たとえば.保険に附せられた人または財産に対する.過失による侵害があったときに.それによっ       ︵賂︶ て生じた損害を保険会社が墳補しても.保険会社は直接侵害者に対して救済を求め得ないと判示され.あるいは.原       ︵藪︶       ︵菊︶ 告が曳航の契約を有する荷揚船を.過失で沈没させた者.原告が購入の契約をしていた商品を過失で破損した者.あ       ︵廼 るいは市が原告に対して供給している水の源流を過失で汚染した考などは.何れもその行為について原告に対し.不       ︵鰐︶ 法行為責任を負わないものときれた.  このように過失によって他人の営業関係︵右の例でいえば保険会社と被保険者.曳航契約の当事者.商品売買の当 事者及び飲料水受給の当事者の関係︶を侵害することは.不正競争とならないときれたわけであるが.これらの判決 において裁判所は.原告に救済を与えないことについて.明確な理由を与えなかった。その多くは主因について論       ︵銘︶ じ、行為と結果の関係は.接近していないという理由を持ちだしたようである。 たとえば橋を過失で損傷した被告       ︵錦︶ は.その橋について市と修理契約を締結している原告に対して.損害賠償の責に任ずるとされた判決がある。この場 合も.原告を保険者の立場にあるものと老えれば.代位の理論が適用可能であり.原告は被害者に代位して被告に対 して損害賠償を請求し得る理であるが、被告の行為を契約関係に対する侵害であるとみれば.この間の法律関係は簡 易に決済されることであろう。この事件で被告は.契約の存在は知っていたのであるが.商標を損傷した行為は過失 によったものであった。裁判所は.被告の責任を認めるにつき、契約に対する故意による干渉であるとした。        ︵5 0︶  電報を誤配した電報会社が.電報の名宛人に対して責任ありとされた事例がある。その根拠とするところは.電報

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の誤配は電報の発信者と名宛人との契約上の利益を侵害するものであるというにあった。これは過失による契約関係 への干渉を、そのまま不法行為として認めたものといい得るのであって、この理論は将来の契約関係に立つ利益に対       ︵駁︶ する干渉の場合も、当然適用されるものであろう。しかしこれらの判決は余り多くない。  思うに、契約関係あるいはひろく営業関係が、他の有体的な財産と区別される明確な理由はなく、したがって、そ の点のみからいえば、前者の場合のみ、過失による侵害を不法行為として認めないという合理的理由は存在しないと     ︵52︶ もいい得るが、営業競争においては、競争の相手方を競争の場から放逐して、自分に利益を持ち来たそうとする意図 は本来的なものであり、その方法が商業倫理に反するようなものであるときはとも角、過失に基く侵害による場合に も拡張して、一律にこれを不正競争であるとして禁遇することは、営業自由の助長という観念からは、必ずしも当を 得たものとはいい難い。過失による営業関係への侵害は、公正な営業競争の維持という点から、具体的な場合に即し       ︵53︶ て弾力的な解決を計る必要があろう。 ︵37︶ ざ器ωく。鯨o蕪p︵一〇 。逡︶一ω簿P潭評客拶註8N︿’O①3段︵一・ 。湾︶G 。竃窪。俸ρo 。・ 。● ︵3 8︶ 閃篤魚○巳く●ゑ①び馨禽這卜。ON界φおq● ︵39︶ 8冨︾臓Φ簿圃き頃︾℃質○器,駕O︵一〇 。○ 。O︶● ︵40︶ ○簿二⑦︿。ω80響07︵一〇 。謡︶灯菌5β声盒o 。嚇騨o り8蒜酢ひ︾8昌奪o富葬き・三鋸品①鍵類蝕凶8∼   ︵お一一︶一囚じω●鳴卜鵠。 ︵毅︶ OO琶のo鉱o暮鼠暮●ζ略ΦH器’○ρ︿。乞①箋網o蒔俸2。声塑Oρ謡08戸ま㎝︵一〇 。器︶。 ︵覗︶評o種鑓竃錠一器俸葱冨ぎω,Oρ<●汐oωぴ零注◎ω器︵一〇 。緕︶脳ω陣鷺妙筥く。瀬睾の覧く塁錠戸Ooこ。一  不正競争申営業関係に対する侵害      二九 ωΦ⇒βO暮ω 搾︵曽︶

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 東洋法学      

三〇   ま刈︵ρρ鋭曽9お総y ︵43︶ これらの場合保険会社は、直接侵害をうけた者に代位して、救済を求めなければならない ︵縮旨毒一醜.ω奪ω.Oρ<曾   の器簿い畏霧図雛αqぎ①巽ぎ瞬≦○箒ω○ρ”一〇 。腿搾濤①︵ρρ︾。①簿;お麟︶︶, ︵翼︶ 菌○獣霧ご蔓08貯俸勾o短騨Oρ<◎譲嘗ひ⑳蕊q6一G 。8︵おト 。麟y ︵菊︶ O巴ゆくる鱒簿︸G。脳2﹂ト摩駕ω︵おき︶網↓ぎ露宏8<・ω舞び8猛︾騨ピぎΦ搾︵︶ρ矯♂頓ZρG。譲︵おにy ︵妬︶ 畷遜⑦○隷O鈴鱒騨o覧費↓繋60欝艶認ひまo り唖≦ゲ︵霊︶峯一︵一80y ︵蘇︶ 但しむろん原告以外の者たとえば船舶や商品の所有者玄たは市に対して不法行為上の責任を負うことがあるがそれは別   闘題である、 ︵娼︶ O舞驚篶韓糟嚇価臨漕轡慕響賦講襟灘繍饗㎝鳶滞 ︵囎︶ Ω霧檸麟羅蜘蓉魯誌ソ勲も 懸も 晦臥O Q嬬 海麟︵ξ黛y ︵50︶ ≦霧竃露草謡農嘩卑 6欝 ダζ oo譲鑓圃ど 陣戯匠鋼︸譲︵一8騨ご 窯魯冨拳叢揮譲窃欝馨¢獣霞聴無O欝蕊O   竃8ダ奨一︵お額y ︵鑓︶ O舞冨暮Φ扁ぴ8・o搾警凝轡 ︵5 2︶ 團ぴ峯弊凝鱒脅 ︵脇︶ なお灘判所は、照果関係の点とか.損審賠償の分担の困難なこと、あるいは単なる過失に対して過酷な責任が課せられ   ることなどを理由としてこの種の講求を認めなかった︵之9鉾G G一鎖鍵搾野幻磐檎︵お霧︶賢面嵩︶。  三.損害の発生        ︵騒︶  この不法行為が成立するために、被告の行為によって原告が損害を受けたことが必要である。この点について一般     ︵55︶ に異論はない。しかし、実際に何程の損害が発生したかを具体的に立証する必要はなく、通常何等かの損害の発生が

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      ︵鵠︶ 推定される事実を証明すればよいものとされる。       ︵5 7︶ は、名義上の損害賠償が許されるものとされる。  なお、免責事由の存在しないことを要するが、 ︵54︶ ︵55︶ ︵56︶ ︵57︶ 損害が発生したことは間違いないが、その範囲が不明である場合 免責事由に関しては後述する。  局図o一一§αq①弓oだOo・︿。O擁畠o憎綴俸Oρ一〇 。りO一ε塑一ミ嚇︵国”隣。︶旧山oααqΦく。鼠塁①び帥踏箏鳶O︵ρρ︾。穿斜 お一〇 。y  ≦ぎ凶巴9℃.認評︾8のω①び P虞卜  ﹁裁判宮または陪審において、問題となった行為が原告に損害を発生せしめるに相違がないことを、右行為から適切に 推論し得る場合は、それで足りるのである﹂︵内9 ρ畷戸9ぎ悔図昌きαqo↓o一①轡q萄喜Oρく。9農窪律Oρ︶’  沁昌欝8α︿●嘱餌睡ぎαq8POO↓興唇魔o。︵一8ω︶鴇Uき霧暦ぴ①品く、︾o 。鑓Φざ一〇〇鼠ρρρ緕o 。︵一〇 。逡︶. もっとも、古くは、これに反対の判決もある︵○冨唐冨拳く●じ ご巴α註P 逡穴ざ蕊一︵お緯ご9980ξ鼠俸9奨巴 Oρ︿﹂信αωo嵩ω3ω,Ooβ謹陣の£o博○ρ”一ωO o2ρ鼻ωO︵湊零︶.︶Q

第五節 免責事由及び救済

 一、免責事由  契約違反を誘致する行為は、↓応の不法行為とされるのであるが、一定の事由が存する場合は、被告の不法行為責 任は免除きれる。いかなる事由が免責事由となるかは、各具体的事情、たとえば破棄された契約の性質、当事者の契 約上の地位、破棄の理由、誘致の手段契約を破棄した第三者と被告との関係、誘致の目的などを綜合的に考慮して決    不正競争申営業関係に対する侵害       三一

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