イ メ ー ジ ン グ リ オ メ ー タ ー 吸 収 画 像
QL
シ ス テ ム の 開 発佐藤貢 1 ・山岸久雄い加藤泰男 l• 西野正徳l
Quick‑look System of Auroral Absorption Images by Imaging Riometer M i t s u g i S A T 0 1 , Hisao YAMAGISHI
尺YasuoKAT01and Masanori N 1 s H 1 N o 1
A b s t r a c t : Imaging r i o m e t e r o f t w o ‑ d i m e n s i o n a l m u l t i ‑ n a r r o w beams i s a p o w e r f u l r a d i o i n s t r u m e n t t o i n v e s t i g a t e t h e s t r u c t u r e o f c o s m i c n o i s e a b s o r p t i o n (CNA) i n t h e a u r o r a l i o n o s p h e r e c a u s e d by t h e p r e c i p i t a t i o n o f e n e r g e t i c e l e c t r o n s . However, t h e i n s t r u m e n t h a s a d e m e r i t o f d e l a y ‑ l o o k f o r i m a g i n g b e c a u s e o f t h e u s e o f a l a r g e c a p a c i t y computer f o r d a t a p r o c e s s i n g . Q u i c k ‑ l o o k ( Q L ) s y s t e m o f t h e i m a g i n g r i o m e t e r was d e v e l o p e d by u s i n g a p e r s o n a l c o m p u t e r . T h i s s y s t e m h a s a f u n c t i o n t o v i e w t h e CNA i m a g e s i n r e a l t i m e . Q u i e t day c u r v e s (QDC's) which i n d i c a t e t h e c o n d i t i o n o f q u i e t i o n o s p h e r e a r e d e t e r m i n e d from d a i l y v a r i a t i o n s o f c o s m i c n o i s e i n t e n s i t y o b t a i n e d d u r i n g t h e i n i t i a l t e n d a y s . T h e r e a f t e r t h e QDC's a r e s e t i n t o r e a l ‑ t i m e d a t a p r o c e s s i n g a s a r e f e r e n c e . The QL s y s t e m h a s an a d v a n t a g e f o r r e a l ‑ t i m e c o m p a r i s o n w i t h a u r o r a l i m a g e s by t h e a l l ‑ s k y TV c a m e r a .
要旨:高ニネルギー粒子の降下による銀河電波雑音の電離層吸収
(CNA)
を測定 するリオメーターは,粒子降下領域の空間構造を求めるため,二次元高空間分解能 化への試みがなされ,イメージングリオメークーが開発された.これまでのイメー ジングリオメーターによるCNA
観測は,観測データを大容量M T
やディスクに 取り込み,ある一定期間観測後,持ち帰り,大型計算機処理により背景となる銀河 電波雑音の静穏時の日変化曲線(QDC)
を求めて,その差から真の吸収量を導き出し画像化している.
本論文のイメージングリオメーター吸収画像
QL
、ンステムは,データ収集と画像 化処理にパーソナルコンピュークーを用いて,あらかじめ観測した十数日間のデー タから1
日分のQDC
データを作成し,以後の観測では,データ収集と同時にそのQDC
データを恒星時補正して参照し,観測データとQDC
データの比を演算する 処理を行い,吸収領域の吸収量及び形状の時間的変動の二次元カラーイメージを実 時間で表示することが可能である. これにより,観測現場で, オーロラTV
観測による映像と二次元
CNA
画像を実時間で比較することがでぎる.1 .
は じ め に2 5 1
極 域 電 離 層 に 降 下 す る 高 ニ ネ ル ギ ー 粒 子 に よ る 銀 河 電 波 雑 音 の 電 離 層 吸 収
(CNA: Cos‑
mic Noise Absorption)
を 測 定 す る リ オ メ ー タ ー( R e l a t i v e Ionospheric Opacity Meter) 1
名古屋大学太陽地球環境研究所.S o l a r ‑ T e r r e s t r i a l Environment L a b o r a t o r y , Nagoya U n i v e r s i t y , 1 3
Honohara 3 ‑ c h o m e , Toyokawa 4 4 2 .
2 国立極地研究所.
N a t i o n a l I n s t i t u t e o f P o l a r R e s e a r c h , 9 ‑ 1 0 , Kaga 1 ‑ c h o m e , I t a b a s h i ‑ k u , Tokyo 1 7 3 .
南極資料,
V o l .3 6 , No. 2 , 2 5 1 ‑ 2 6 7 , 1 9 9 2
Nankyoku S h i r y 6 ( A n t a r c t i c R e c o r d ) , V o l . 3 6 , No. 2 , 2 5 1 ‑ 2 6 7 , 1 9 9 2
は,
1 9 7 0
年代末より高空間分解能化への開発が進められ,1 9 8 8
年には初めてのCNA
二次 元画像測定器,イメージングリオメーターが南極点基地に設置された(DETRICK and ROSEN‑
BERG, 1 9 9 0 ) .
日本国内においてもCNA
の画像観測器の開発が進められ,その経緯は,山岸 ら( 1 9 9 2 )
で述べられている.われわれは
CNA
画像観測器開発の当初からバーソナルコン ヒューターによる,データ 収集,画像表示システム(QuickLook,
略してQL
、ンステム)の開発に携わった.まず,8
本 のダイポールアンテナを一列に並べたブロードサイドアレーを東西,及び南北方向に二組設 置し,これらのアンテナが形成する東西8
本 南 北8
本の扇状ビームを加算合成し,天空約 土4 5 °
の範囲の吸収現象を二次元画像表示するQL
システムを製作した(佐藤・加藤,1 9 9 0 ) .
このシステムは,スピッツベルゲン島ニーオルス /北極基地に設置され, サブストームに ともなわれた極冠域のCNA
現象の動きや形状が推定されている(NISHINO e t a l . , 1 9 9 0 ) .
われわれは,その後,64
ビームのイメージングリオメーターの開発(山岸ら,1 9 9 2 )
に携わり,前述の
QL
、ンステムをベースに新たなQL
システムを開発した.本システムの最大の 特徴は,観測現場で, リアルタイムに真のCNA
画像を表示できることである.真の
CNA
を求めるためには,銀河電波背景雑音のレペルを用いて計算する必要がある.従 来 の イ メ ー ジ ン グ リ オ メ ー タ ー 観 測 で は 蓄 積 さ れ た 観 測 デ ー タ を 研 究 室 で 統 計 的 に 処 理 し,銀河電波背景雑音レベルを求め,その後,初めて
CNA
画像が得られることになり,観 測現場では,オーロラ光学観測の映像と直接比較できるような吸収画像を得ることができな かった.観測現場で電離層吸収領域の形状や移動をオーロラ光学観測と比較ずることは,現 象の理解と,現象に即応した観測体制をとる上で極めて重要である.本
QL
、ンステムの機能は,単に観測データをQL
表示するだけにとどまらず,観測シス テムの中枢として, 次のようなオンライン機能をもつ. 1) アンテナビーム切り替え制御,2 )
データ収集,3 )
記録媒体へのデータ記録,4 )
データのグラフィック表示.また,オフラ イン機能として,次の機能をもつ.5 )
銀河電波背景雑音レベル(QDC)
の算出,6 )
蓄積デ ータの検索,表示.そこで,本論文では,
2
章で,イメージソグリオメーターシステムの概要を述べ,その中 におけるQL
、ンステムの機能,位置づけを説明する.3
章では,QL
、ンステムのグラフィック表示機能について述べる.
4
章では,QL
、ンステムのオンライン機能として,アンテナビ ーム制御,データ収集,データ記録,について述べる.5
章では,観測データからCNA
を 求める方法,及び銀河背景雑音(QDC)
データファイルを作成する手順を説明する.2 .
観 測 シ ス テ ム の 概 要1章で述べたように,われわれは 1) アイスランドチョルネス, 2) スピッツベルゲン島ニ ーオルスン,
3 )
南極昭和基地用の3
台のイメージングリオメーターシステムを製作した.こイメージングリオメーター吸収画像
QL
システム開発れらのシステムは多少異なるハードウェアデザインとなっているが,
QL
2 5 3
シ ス テ ム は 基 本 的 に共通なものを用い, ハ ー ド ウ ェ ア の 差 異 に 対 応 し て 機 能 の 若 干 異 な る バ ー ジ ョ ン を 用 意 し た.
る
ここでは,
QL
昭和基地用システムを例にとり,観測ヽンステムの概要を述べ, そ の 中 に お け システムの位置づけを説明する.
図
1
は, イメージングリオメーターの構成図である. 図の左半分ほ, ア ン テ ナ 及 び 受 信 系ANTENNA ARRAY 1/2えDipole
64
elementI
BUTLER t1ATRIX
64
ChanneI
Phased ArraリSCANNER 8Waリーswitch
I
8 channel RECEIVER
& DETECTOR
i‑Wire Cable
s e e .
"‑‑''''̲, ̲̲ ,
3 3 U L
L g
↑N I
I~377
g ヒ 0~Ntf~S
PIO
At'D
PERSONAL C01'1PUTER
PC9801DA HDD:80Mb
'‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑SLAUE (Opt i ona
I ) ‑ ‑ ‑ ‑ ‑ ‑ ‑ ‑ ‑ ‑ ‑
、, .
‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑MASTER ‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑―一、
, ヽ
PIO
A/D
PERSONAL COMPUTER PC9801DA HDD:80Mb
CLOCK GENERATOR
Fig.
I .
図
1
観測ヽンステム構成図Block diagram of imaging riometer.
で,詳細については,山岸ら (1992)を参照されたい.
テナ (観測周波数 30
MHz)
を 東 西 南 北 に8
列8
行,アンテナ系は,半波長ダイポールアン
0 . 6 5
入間隔に並べたものであり, 各ア ンテナ出力はバトラーマトリクス( 8入 カ バ ト ラ ー マ ト リ ク ス を 8並 列 2段構成したもの)
に接続され, マトリクス出力として,
64方向のアンテナビーム出力が得られる. ここで,南
北 方 向8
ビームの出力を一つのグループとして, 東 西 方 向 に8
ステップで切り替え, 8台の 受信器へ供給する. ビーム切り替え信号は,後述するQL
シ ス テ ム で 作 ら れ 300mの 多 芯 ケ ー ブ ル に よ り バ ト ラ ー マ ト リ ク ス 内 蔵 の 切 り 替 え ス イ ッ チ (スキャナー) に供給される.受信器はシングルコンバージョン型で, IF周 波 数
1 0 . 7MHz帯域幅土 lOOkHzである.
乗 検 波 さ れ た
8
チ ャ ン ネ ル の 受 信 器 出 力 は 300mの多芯ケーブルによりQL
、ンステムに供 給される.図 1の 右 半 分 を 占 め る の が
QL
、ンステムであり,そのオ ノライン機能は, 1)アンテナビーム切り替え信号の発生,
2 )
データ収集,3 )
光磁気ディスクヘのデータ記録,4 )
カラーディ スプレイ上へのグラフィック表示,である.ビーム切り替え信号の発生は,NEC
製パーソナ ルコンピューターPC9801D A
に装着したパラレル1 / 0
ボード(アドテック社製AB98‑
04A)
により,3b i t TTL
信号として出力され,これがスキャンコソトローラー(インター フェースボックス)にて3b i t ,
土1 5V
の信号に変換され,バトラーマトリクスヘ送られる.ビーム切り替えの最速値は
1 2 5 ms
で,この時,1
秒間に1
フレームのCNA
現象二次元 イメージを得ることができる.データ収集は,受信器からの 8チャンネルの信号をA/D
コ ンバーターボード(CANOPUS
社 製ANALOG‑PRO8
チャンネル1 2b i t
逐次変換型)に よりA/D
変換して光磁気ディスクに記録する.データ収集と並行して,得られたデータを 処理しカラーディスプレー上ヘグラフィック表示を行う.データ収集時のタイムスタンプは,PC9801DA
の内蔵時計を使用しているが,その基準クロックは,バッテリーバックアップさ れた高精度発信器から供給されている.データ収集には,
2
台のパーソナルコンピューターを並列に運転することもできる. この 場合,1
台をマスター,ほかの1
台をスレーブとして, ビーム切り替え制御はマスターが行 い,スレーブはマスターに同期してデータ収集を行う.マスターとスレーブは,いずれも同 ーのソフトウェアが走行する.マスターとスレーブの区別は,スキャンコントローラー(イ ンターフェースボックス)に接続する位置により一義的に決定される.パーソナルコンピュ ーターを2
台並列に運転するデュアルQL
システムとした理由ぱ,QL
、ンステムが故障し た際,修理が困難な南極の特殊性を考慮し,システムに冗長性を持たせるためである.もう 一つの理由は,1
台のQL、ンステムがオンライン動作で連続観測を行っている時に,もう 1
台のQL、ンステムをオフラインモードで働かせ,銀河背景雑音レベルのデータファイルを求
めたり,蓄積された観測データの中から興味深いCNA
現象を検索し,再生,表示する( D e ‑ l a y Look
処理)等,観測現場における解析を可能にするためである.データ記録は,アイシーエム社製
M07616
光磁気ディスク装置をドライブとして用い,5
インチ光磁気ディスク,ソニーEDM‑lDAO,1 0 2 4
バイト/セクタを記録媒体として用いてい る. ビーム切り替えを最も速くした,1
フレーム/ 1
秒で観測した場合,1
日分のデータは11M
バイトとなり,記録容量が約600M
バイト(両面使用時)の光磁気ディスク上に5 4
日分のデータが記録できる.
カラーディスプレイ上のグラフィック表示は,時系列表示や二次元画像表示など
4
種 の 表 示モードを選択できるようになっており,その詳細は3
章で述べる.ここで,本システムの 特徴として特に強調したいことは,各アンテナビームごとの静穏時銀河背景雑音レベル(5
章で詳述)がデータファイルとして,あらかじめ得られていれば,背景雑音の影響を除いた 正味のCNA
二次元画像をリアルタイムで表示できることである.以上,昭和基地、ンステムを例にとり,イメージングリオメーターシステムにおける
QL、
ンイメージソグリオメーター吸収両像
QL
、ンステム開発2 5 5
ステムの役割を概説した.以下, 3章ではデータ表示について, 4章 で は デ ー タ 表 示 以 外 の
QL
機 能 に つ い て 詳 述 す る . な お , こ こ で 述 べ るQL
、ンステムのソフトウエアVまMSDOS
上で稼動する.その作製には,C
コンパイラとマクロアセンプラーを使用した.(「L a t t i c eC Compiler V e r . 4 . 1
」L a t t i c e ,I n c . ,
「C‑TOOL/98( l i b r a r y )
」L i f e b o a t ,I n c . ,
「MASMV e r . 5 . 1
」M i c r o s o f tC o . )
スピッツベルゲン,アイスランドシステムは,昭和基地、ンステムとハードウエア構成,機 能 に 若 干 の 違 い が 有 る . ス ピ ッ ツ ベ ル ゲ ン シ ス テ ム は パ ー ソ ナ ル コ ン ピ ュ ー タ ー
1
台による シングルQL
、ンステムとなっている点と光磁気ディスク装置としてNEC
社 製PC‑0D101
を用いている点が異なるだけで,ほぼ,昭和基地、ンステムと同一である.アイスランドシス テムでは,QL
、ンステムとは別に,ハードウエアロジック回路で構成したビーム切り替えコ ントローラーがあり,それによりビーム切り替えを行っている.QL
、ンステムによるデータ 収 集 は , ビ ー ム 切 り 替 え コ ン ト ロ ー ラ ー の ク ロ ッ ク に 同 期 し てA/D
変 換 を 行 う 形 と な っ て いる.アイスランドシステムも2
台 の パ ー ソ ナ ル コ ン ピ ュ ー タ ー に よ り デ ュ ア ルQL
、ンステ ムとなっているが,この場合,2
台のQL
、ンステムは全く対等であり,ともにビーム切り替 え コ ン ト ロ ー ラ ー に ス レ ー ブ す る 形 に な っ て い る . ま た , ア イ ス ラ ン ド シ ス テ ム の 受 信 器 はL a J o l l a
社製の標準型リオメーターを用いている.3 .
グ ラ フ ィ ッ ク 表 示 機 能オ ン ラ イ ン デ ー タ 収 集 時 の リ ア ル タ イ ム モ ニ タ ー
(QL)
表 示 や , オ フ ラ イ ン 時 の 蓄 積 デ ー タの検索,表示(DL)
で は , 機 能 選 択 や パ ラ メ ー タ ー の 設 定 な ど を 階 層 化 さ れ た 操 作 メ ニ ュ ー の 中 か ら 選 択 指 示 す る こ と で 行 え る . 図2
に操作メニューのフローを示す.機能やパラメ ー タ ー の 選 択 は , プ ロ グ ラ ム 起 動 時 に 「 パ ラ メ ー タ ー 設 定 フ ァ イ ル 」 を 読 み 込 み 決 定 さ れ る が,起動後も操作メニューを呼び出し適宜変更できる.QL
およびDL
の グ ラ フ ィ ッ ク 表 示 は,図3a d
に示す4
タ イ プ の 内 の 一 つ を 選 択 で き る が , 各 タ イ プ ご と に , 増 幅 度 ( グ ラフの振幅),重ね数(平均化サンプル数),
QCD
補 正 表 示 のON/OFF
(銀河背景雑音除去の 有無),などのバラメーターを設定することができる.以下,4
タイプのグラフ表示方法につ いて述べる.(1)
タイプー1: 64
ビームグラフ表示図
3
a に示すように,64
ビームの強度データを,CRT
画 面 横 軸 に 時 間 を , 縦 軸 に 強 度 を設定して8系統 8列 , 叶 64
ュ ニ ッ ト の ド ッ ト グ ラ フ で 描 画 す る . 画 面 を 左 右 上 下 に そ れぞれ8分 割 し て 行 相 互 の 間 隔 を 3 2
ドット,列相互の間隔を76
ドットで,フルスケール を96
卜`・ット相当で表示する.1デ ー タ ご と に プ ロ ッ ト し 急 激 な 変 化 も 表 現 で き る よ う プ ロ
ット間を直線で補間して描画する.画面左から右方向に描画していくが,各ユニット描画ェ疇 リアをこえる時は, 8 データごとに左方向にスクロールしながら描画する.
図 3 各 グ ラ フ ィックタイフ描画例
図
2
操作メニュー・フ ローF i g . 2 . O p e r a t i o n f l o w diagram of d a t a ‑ a c ‑ q u i s i t i o n and d a t a ‑ a n a l y s i s .
F i g . 3 . ( a ) Time v a r i a t i o n s of c o s m i c n o i s e i n t e n s i t y from 64 beams ( T y p e ‑ 1 ) . ( b ) T w o ‑ d i m e n s i o n a l c o l o r images ( T y p e ‑ 2 ) .
( c ) Enlarged c o l o r images ( T y p e ‑ 3 ) .
( d ) Time v a r i a t i o n s of c o s m i c n o i s e i n t e n s i t y of 16 beams s e l e c t e d i n t h e
o r t h o g o n a l d i r e c t i o n c e n t e r e d a t a c e r t a i n beam ( T y p e ‑ 4 ) .
イメージングリオメーター吸収画像
QL
システム開発257
(2)
タイプー2 :
二次元画像時系列表示64
方向のペンシル状アンテナビームにより,天空約土4 5 °
の範囲を掃天して得られた測 定データを二次元座標に展開して描画するのだが,その各ビームの半値幅1 1
゜による領域を 吸収層高度に投影したとき,その領域は天頂より傾斜するのにしたがい,しだいに広がり斜 め隅方向では著しく広がってくる.図4
は,吸収層高度に投影された64
本のアンテナビー ムの中心方向と,その仰角及び方位角方向の半値幅を小円と十字で示したものである.この ように4
隅方向が大きく広がった糸巻き形の視野の観測データは,解析上,不便なので,適 当な座標変換により正方形の二次元画像に変換することが望ましい.しかし,QL
二次元画 像化プログラムでは,最速で1
秒/フレームの描画を実行しなければならない等の描画速度 を考慮して,同図に四辺型の編目で示すように,正方形の視野を東西・南北方向のアンテナ ビーム半値幅の広がりの比率で直角四辺型に区切る程度の補正とした.天頂を通る東西・南 北方向の距離は,電離層高度90km
で,およそ200km
となる.なお,この8x8
画素のデs
図
4
アンテナビーム投影と二次元座標表示F i g . 4 . The p r o j e c t i o n of ‑3 dB c r o s s i n g s of t h e 64 beams o n t o t h e i o n o s p h e r e a t 9 0 km a l t i t u d e . A s m a l l c i r c l e a t t h e c e n t e r of t h e c r o s s i n g i n d i c a t e s t h e p o i n t of maximum s e n s i t i v i t y of e a c h beam. The a r e a i n c l u d i n g
‑3 dB c r o s s i n g i s r e p r e s e n t e d by e a c h s q u a r e s e g m e n t on t h e i m a g i n g
d i s p l a y .
ータは,さらに中間値補間により
16x1 6
画素に拡張して強度データに応じたカラースケー ルで描画する.CNA
画像が時間の経過とともに変化してゆく様子を見やすくするため,上 記画像を1
コマとして1
画面上に横5
コマ,たて3
コマの1 5
コマ分を表示し,画面の 左上のコマから,右下のコマヘと,順次,最新データで塗り替えてゆくことにした.このた め,1
コマの描画寸法は88x88
ドットとなる.強度を表現するのに色相による寒色系から 暖色系へ順次割り当てていく.使用したコンピューターのグラフィック機能は,640x400
ドットで,
1 6
色であるが,色の種類を多くするより4 5
色として,階調はドット比率を変化 させるタイリングパターンによる表現のほうが認識しやすい画像が得られる.青,水色,黄 色,赤の4
色を1 6
階調のタイリングバターンに従い混合することにより,寒色系から暖色 系へ6 4
階調スケールのカラーバターンができる.こうして,各画素をその強度データに応 じたカラーパターンで描くことにより二次元イメージが描画できる.カラーバターンデータ は各画素を描画するごとに演算により求めると描画速度が遅くなる.速度を考慮してバター ンデータは,プログラム初期化時にあらかじめデータ配列を作製しておき描画時に参照ずる ようにした.データ配列は,横8
ビット縦4
ビットの6 4
階調色タイリングパターンデー タで,画素の面積に応じて4
ビット単位で参照される.なお,画像表示にあたって,各ビー ムの受信強度をそのままカラー階調表示するモードと,QDC
ファイルを参照して銀河背景 雑音を除去し,正味のCNA
をカラー階調表示ずるモードがある.図3b
に示したのは,後 者の表示モードである.銀河背景雑音除去については5
章で述べる.(3)
タイプー3 :
拡大画像表示タイプー
2
と同様に,16x1 6
マトリクスに拡張した二次元画像データを6 4
階調タイリン グパターンにより描画するが,タイプ2
より大きい1 8 4 X 1 8 4
ドットで描画し,時々刻々,最新データで塗り替えてゆく(図
3 C
参照).オーロラ全天TV
カメラ観測などと比較する のに適した表示である.(4)
タイプー4 :
トレンドグラフ表示6 4
ビームの内,東西方向の任意の一行( 8
ビーム),及び南北方向の任意の一列( 8
ビーム)を選択指定し,これら
2
系列の強度データをドットグラフで描画する(図3d
参照).画面 上方から下方に向かって時間軸を設定して描画するが,描画位置が画面下端に達するとスクロール・アップしながら描画する.この表示方法は移動性吸収現象を見つげるのに適してい る
(KIKUCHI e t a l . , 1 9 8 8 ) .
以上,
4
つのタイプのグラフ表示について説明したが,タイプー1 :6 4
ビームグラフ表示と,タイプー
4 :
トレンドグラフ表示は,プリンターON
の設定を行うと,CRT
表示と同時にプ リンターヘもグラフィック印刷が出力できるようになっている.イメージングリオメーター吸収画像
QLシステム開発
2594 .
ビ ー ム 制 御 及 び デ ー タ 収 集 記 録 機 能QL
システムによる,ビーム制御,データ収集(AID
変換),光磁気ディスクヘの記録方法 については,すでに2
章で概要を述べた.ここでは,技術的な観点からやや詳しく述べることにする.
ビームスキャンは,南北方向
8
ビームの出力を一つのグループとして東西方向に8
ステッ プで切り替えて行われ,ステップ切り替えと同期して,AID
コンバーターによりデータのサ ンプリングを行う.ステップ切り替えの可能最高速度は,受信器の過渡応答速度で決まるが,その増幅検波器の過渡応答速度は約 60msなのでステップ切り替え速度の最速値を 125ms とした.この時,描画間隔ぱ
1
秒/フレームとなる.描画間隔ぱ,1
秒,2
秒,4
秒,8
秒の範 囲で選択設定することができる.8
系統のアナログ入カデータは, ビームスキャンの1
ステッフ゜ごとに起動される割り込み ルーチンによりAID
変換されデータバッファーに取り込まれる.データバッファーは,デ ータ取得とデータ保存用に各1
ブロック長をメインメモリーに割り当て,データ取得バッフファイル名 三 {YY寺、剛=月、DD=日、HH=時、 STN=局名}
ブロック (1040b汎e/block) Beder DTIHE
Framel SfEPl STEP2 STEP3 SfEP4 STEPS SfEP6 STEP'/ STEPS Frame2 STEP!
. . .
Frame3 ST
. . .
EPl Frame4 ST
. . .
EP! Frame5 ST
. . .
EP! Frame6 STEP!
. . .
Frame7 STEP!
. . .
Frame8 STEP!
... SfEPB
YYIIDIDDIHHIMMISSISLISHIOOIOOIOOIOOIOOIOOIOOIOO Ch. 01 I Ch. 021 Ch. 031 Ch. 041 Ch. 051 Ch. 061 Ch. 071
C h . 0
8 Ch. 01 I Ch. 021 Ch. 03 I Ch. 041 Ch. 051 Ch. 06 I Ch. 071 Ch. 08 Ch. 011 Ch. 02 I Ch. 031 Ch. 041 Ch. 051 Ch. 061 Ch. 071C h . 0
8 Ch. 01 I Ch. 021 Ch. 031 Ch. 041 Ch. 05 I Ch. 061 Ch. 071 Ch. 08 Ch. 011 Ch. 02 I Ch. 031 Ch. 04 I Ch. 05 I Ch. 061 Ch. 071C h . 0
8 Ch. 011 Ch. 021 Ch. 03 I Ch. 04 IC h . 0
51 Ch. 061 Ch. 071C h . 0
8 Ch. 01 I Ch. 02 I Ch. 03 I Ch. 04 I Ch. 051 Ch. 061 Ch. 071 Ch. 08 Ch. 01 I Ch. 021 Ch. 031 Ch. 041 Ch. 051 Ch. 061 Ch. 071 Ch. 08 Ch. 01 I Ch. 021 Ch. 03 I Ch. 041 Ch. 051 Ch. 061 Ch. 071 Ch. 08 .. ,1, .. 1 .. ,1 .. ,, .. ,1, .. 1 ... 1 .. , Ch. 01 I Ch. 02 I Ch. 031 Ch. 041 Ch. 05 I Ch. 061 Ch. 071 Ch. 08.. ,1, .. 1 .. ,1 ... l・・・l・・・I ... I ... Ch. 011 Ch. 021 Ch. 031 Ch. 041 Ch. 05 I Ch. 061 Ch. 071 Ch. 08
.. ,1, .. 1 .. ,1, .. 1 .. ,1 .. ,1, .. , ... Ch. 011 Ch. 021 Ch. 031 Ch. 04 I Ch. 051 Ch. 06 I
C h .
071C h . 0
8.. ,1, .. l・・・l ... l .. ・l・.. l・.. I ... Ch. 011 Ch. 021 Ch. 031 Ch. 041 Ch. 051 Ch. 06 I
C h .
071C h . 0
8.. ,1, .. , ... 1 ... 1 .. ,1 .. ,1 ... 1 .. , Ch. 011 Ch. 021 Ch. 031 Ch. 041 Ch. 051 Ch. 061
C h .
071 Ch. 08... 1, .. 1 .. ,1 .. ,1 .. ,1 .. ,1,,,1 .. , Ch. 011 Ch. 021 Ch. 031 Ch. 041 Ch. 051 Ch. 061
C h .
071C h . 0
8.. ,1, .. 1, .. 1, .. 1 .. ,1 .. ,1 ... 1 .. ,
C h . 0
11 Ch. 021 Ch. 031 Ch. 041 Ch. 051 Ch. 061C h .
071C h . 0
8YYll'()IDD=年月日、 HHIMMISS=時分秒、 SH/SL= ビームス抒~レート (xlOmS)、Ch.nn=信号テ〜ク 図 5 収集データファイル構造
F i g . 5 .
Data file structure.ァーが満たされるとデータ保存バッファーに転送しディスク書き込みルーチンを起動する.
この時,データ解析も乎行処理して,
CRT
にグラフィック表示する.データファイルは,タ イ ム ス タ ン プ に よ る フ ァ イ ル 名 と 観 測 地 名 ( 局 名 ) の3
文字による拡張子で作成し, 日付け が変わるとファイル名を更新して, 1日1フ ァ イ ル の デ ー タ フ ァ イ ル 作 成 を 行 い な が ら 収 集 データの記録を実行する.デ ー タ フ ァ イ ル は , 図
5
に 示 す フ ォ ー マ ッ ト の ブ ロ ッ ク デ ー タ の 連 続 で 作 成 す る . 各 ブ ロ ッ ク は , ブ ロ ッ ク 長 固 定 で ヘ ッ ダ ー と8
フレーム分のデータで構成されている.データは,
1 6b i t
長 のunsignedmteger
であ る か , 使 用 し た パ ー ソ ナ ル コ ン ピ ュ ー タ ー のCPU, iAPX86
系 で 最 も 効 率 の よ い 複 数 バ イ ト の デ ー タ ぱ , 低 位 バ イ ト を 低 位 ア ド レ ス しこ,高位バイトを高位アドレスに置くというデータ型式で記録している. な お , 後 述 す るQDC
デ ー タ フ ァ イ ル ( 補 正 表 示 参 照 デ ー タ フ ァ イ ル ) も , こ れ と 同 一 の フ ァ イ ル 構 造 で 作 成されるので,QDC
デ ー タ も デ ー タ フ ァ イ ル と 同 様 にQL
表 示 の 各 タ イ プ で 描 画 し 確 認 す ることができる.データ1
ファイルサイズ( 1
日分)は,描画間隔が1
秒/フレーム時では,約
llM
バ イ ト と な る が , デ ー タ 記 録 に は , 記 録 容 量 が 約600M
バ イ ト の 光 磁 気 デ ィ ス ク を使用しているので,54
日 分 の 記 録 が で き る . 描 画 間 隔 が4
秒/フレーム時では,216
日分 の記録が可能である.4.1. CNAの算出
CNA
と は 降 下 粒 子 現 象 に よ り 電 離 層D
層 で の 電 離 度 が 上 昇 し , 銀 河 電 波 の 吸 収 が 増 大 す る こ と で あ り , 吸 収 量 A(dB) Iま次式で現される.A = 1 0 l o g 1 0 ―只 p
dB),PQ (1)
ここに, PQは地磁気活動静穏時の銀河電波受信電力であり,一方, PA
i
ま吸収現象発生時の 銀 河 電 波 受 信 電 力 で あ る . 多 数 の ペ ン シ ル ビ ー ム を 用 い る イ メ ー ジ ン グ リ オ メ ー タ ー 観 測 で ぱ,ビーム方向により銀河背景雑音強度が大きく異なるため(山岸ら,1 9 9 2
参照),各アンテ ナ ビ ー ム ご と に PQを 求 め る 必 要 が あ る . ま た , 地 球 の 自 転 に 伴 い , ア ン テ ナ ビ ー ム が 見 る 銀 河 電 波 源 の 位 置 は , 時 々 刻 々 変 化 す る . そ こ で , イ メ ー ジ ン グ リ オ メ ー タ ー 観 測 で は , 式(1)の か わ り に
A i j ( t ) = 1 0 l o g 1 0 P p . 4 Q t i 1 j ( ( t t ) )
(dB) , (2) と表現される. ここに,i ,j
は,東西,または南北に沿ったアンテナビームの配列番号で,1~i~8,
1~j~8 である.p Q i j ( t )
はアンテナビーム( i , j )
により眺められた銀河電波源の,一日の移り変わりに伴う電波強度変化であり,
t
に 恒 星 時t s
を用いれば,PQ i j ( t s )
は毎日同 じ値となる.P Q i / t s )
は,リオメーター観測により実験的に求めることができる.すなわち.イメージングリオメーター吸収画像
QL
システム開発I .
R,f>lj滋 細
LLJ,・,( , ,,,,,,,,,,;,,,'叶l ¥
哨 嘗 占」い£..t,.~
(a) (b)
図
6
無補正表示とQDC
補正表示F i g . 6 . ( a ) T w o ‑ d i m e n s i o n a l c o l o r i m a g e s of c o s m i c n o i s e i n t e n s i t y .
( b ) T w o ‑ d i m e n s i o n a l c o l o r i m a g e s of t h e a b s o r p t i o n c o r r e c t e d b y QDC.
( T j o r n e s , S e p t e m b e r 1 6 , 1 9 9 0 ) .
2 6 1
國
アンテナビーム
( i ,j )
により受信された毎日のデータを恒星時を時間軸として重ね合わせて ゆく.1
カ月間程度の菫ね合わせをすると,吸収現象が発生している時以外の大部分のデー タは,ほとんどびったり菫なり合い,その包絡線がp Q , 1 ( t s )を与える.これを QDC(Quiet Day Curves)
と称する.イメージングリオメーター観測の場合,アンテナビームの数に対応して,
QDCは 64
個の時系列データとなり,これを以後,QDCデータファイルと呼ぶ.
山岸ら
( 1 9 9 2 )で明らかなように,視野方向の違いによる銀河背景雑音強度の変化は,最大 6
倍( 1 8dB)
に達する.一方,CNA
現象は,高々数dB
である.従って,各アンテナビー ムの受信強度をそのままカラー階調表現したのでは,CNA
現象を見いだすのが困難である.これを端的に示す例を図6に示す.この観測例は,アイスランド,チョルネスのイメージン グリオメーターにより
1990年 9月 1 6
日021657‑024025U Tに得られたもので,図 6aは
受信強度をそのままカラー階調表現したもの,図6b
はQDC
データファイルを用い式( 2 )
に従い正味の吸収量 AiJを 計 算 し , カ ラ ー 階 調 表 現 し た も の で あ る . 図
6 a
では,強い背 景銀河雑音電波が中央付近に存在している.0 2 2 0 4 1 ( 0 2
時2 0
分4 1秒 UT)
頃から0 2 2 4 2 5
にかけて,さらに0 2 3 0 4 9
から0 2 3 8 4 9
にかけて,時間とともにその強度が変化して,CNA
の発生が認められるが,背景銀河雑音電波源の強度バターンが支配的で吸収領域の形状を推 定することはできない.一方,図6b
では,南北方向に延びた吸収領域が西側から天頂方向 を通過し,東側へ移動していき,つぎに天頂より南西側へ延びた弱い吸収領域が,その形と 吸収量を変えながら天頂より南東側へ移動していく様子が明瞭に見られる. ここで明らかに なったように, イメージングリオメーター観測では,QDC
データファイルを作成すること が極めて重要である.なお,強度表現は,無補正表示はデータ強度が大のとき,補正表示の ときは吸収量が大のときに暖色(赤)方向となっている.4 . 2 . QDC
テータファイルの作成ここでは,
QL
、ンステムのオフライン処理として,パーソナルコンピューター上でQDC
データファイルを作成する手順を示し,次に,QDC
データファイルを用いてCNA
二次元 画像表示をするまでの手順を示す.QDC
データファイル作成プログラムは, イメージングリオメーターデータ収集ヽンステム のユーティリティープログラムの一つとして組み込まれている.適当な期間のデータが収集 できた時点で,そのプログラムを起動してQDC
データ作成を行う.プログラムを起動すると操作メインメニューが表示され,その項目を選択指示して作成作 業を実行する項目には,
QDC
作成のための本体部分と,その作業を助けるユーティリテ ィーとあるが,QDC
作成には3
段階にわけて,P a s s1 , P a s s 2 , P a s s 3
と順次実行する.この時,参照したデータの内容あるいは処理状況がグラフィック表示され,また,処理中に 作製した中間作業ファイルの内容も後にグラフィック表示することができる.作成処理に使 用するデータは,最大
2 0
日間の期間を選択指示するが,地磁気活動の比較的静かな期間で,できるだけ混信等の雑音の少ない期間を選択する.グラフィック表示は,表示色,線モード,
表示ビーム軸などのバラメーターを設定変更して
1
日ごとに重ね表示を行えるので,それら の表示を参考にしながら良好なQDC
データを作製できるよう妥当な参照データの期間を選 択する. その処理手順の概略は,以下のとおりである.QDC
値の決定方法はKRISHNAS‑
W A M Y e t a l . ( 1 9 8 5 )
により開発された1PM( I n f l e c t i o n P o i n t Method=
屈曲点法)に準じ た演算処理を行い求めている.1 )
データファイル前処理1( P a s s 1 )
観測データは,
1
日分が1
ファイルごとに,1 8秒/ 1
フレームのスキャン速度で記録さ れている.これを加算平均処理して3 2秒/ 1
フレームのデータファイルヘ圧縮変換する.例 えば,4
秒/ 1
フレームの場合では8
フレームごとに加算平均を行う.これによりデータの 時間あたりのフレーム数が一定となりファイル容量も減少して以後の処理が容易となる.まイメージングリオメーター吸収画像
QL
システム開発 た,混{言などの衝撃性の雑音をある程度,軽減することもできる.2 )
データファイル前処理2(Pass 2 )
2 6 3
背景銀河雑音の到来方向は時間とともに推移し,その周期は恒星時に対応して,世界時よ り
1
日あたり約237秒短く除々にずれてくる.このため, Pass 1で処理したファイルの中
から期間を指定して,最初の日を基準とし,以後の日については,1日あたり 237秒ヽンフト
(a)
(b)
X•4, V•4 STARTt90‑06/09
OAVt06
00 02 04 06 08 10 12 14 16 18 20 22 24
X•4, V‑4 00
I90080900.
Q拿C
0 l• 90080900.
QOC00 02 04 06 06 10 12 14 16 16 20 22 24
図
7
データ屯ねによる強度分布とQDC
F i g . 7 . ( a ) S c a t t e r p l o t of t h e e i g h t days of t h e r i o m e t e r o u t p u t s for a c e r t a i n b e e m . ( T j o r n e s , August 9 ‑ 1 6 , 1 9 9 0 ) .
( b ) I n f l e c t i o n p o i n t s and a q u i e t day c u r v e d e r i v e d from c o s m i c n o i s e
i n t e n s i t i e s of e i g h t d a y s .
しながら指定期間日数分の中間ファイルを作成する.
3 ) QDC
デ ー タ 作 成( P a s s3 )
P a s s 2
で 処 理 さ れ た 中 間 フ ァ イ ル 群 を 重 ね て 時 間 枠1 9 2
秒( 6
フレーム)ごとに,64
ビ ーム方向ごとに以下の処理を行う.①
O
フ ル ス ケ ー ル 間 を20
ス テ ッ プ で 分 割 し 強 度 分 布 を 演 算 し て 強 度 分 布 ピ ー ク 位 置 を求める.② そ の ピ ー ク 位 置 土
1
ス テ ッ プ ( フ ル ス ケ ー ル/ 2 0 )
の間で強度分布曲線を求める.③ 強 度 分 布 曲 線 の ピ ー ク 位 置 よ り 強 度 の 強 い 側 で の 屈 曲 変 化 点 を 求 め 静 穏 値 と す る .
④ 静 穏 値 の 点 を 結 ん だ
QDC
中間ファイルを作成する.⑤ 移 動 平 均 演 算
( 8
フレームステップ)処理によりスムーズ化する.こうして
1
日分,450
フレーム( 1 9 2
秒/フレーム)のQDC
データファイルを作成する.図
7a
は,QDC
データファイル作成プログラムを実行して,P a s s2
ま で の 処 理 を 行 っ た モ ニ タ ー 出 力 表 示 の 例 で あ る . ア イ ス ラ ン ド ・ チ ョ ル ネ ス の イ メ ー ジ ン グ リ オ メ ー タ ー で 得 られた1 9 9 0
年8 月 9
日から8
日間のデータを恒星時、ンフトして重ねて, ビーム軸はX=
4 , Y=4
で,天頂方向の1
ビ ー ム の デ ー タ に つ い て 表 示 し て い る . そ し て , 図7b
は,P a s s
図