送電鉄塔用深礎基礎圧縮における側面付着力の効果
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(2) III‑272. 土木学会第58回年次学術講演会(平成15年9月). ・遠心模型実験と FEM 解析の比較. 表−3 遠心模型実験と FEM解析の降伏支持力 降伏支持力(根入長 1.0m) 遠心 FEM CL 級 48.4 40.2 CM 級 190.3 180.2. 図−3に遠心模型実験載荷後の地盤変位、図−4に FEM 解析 のせん断ひずみコンター図を示す。遠心模型実験では、明確な すべり面は得られず、基礎底部の地盤が球根上に締め固められ る様子が見られる。また、FEM 解析では、基礎底面に円錐くさ びが形成されその周面に応力が集中する。これらは同様な破壊. 傾向といえる。また、表−3に遠心模型実験と FEM 解析の降伏支持力の比較を示す。これより、それぞれの降伏支持 力は概ね一致している。よって、FEM解析の妥当性が確認できた。 ・側面付着力の評価 図−5は、FEM 解析結果より求めた根入れ深さと 10mm 変位時の支持力の関係である。この関係から、先端支持力 (従来の評価支持力)と付着力(今回検討対象の支持力、ただし支持層のみが対象)の比率を求め、圧縮支持力として 期待できる付着力の比率を求める。基礎先端地盤は、10mm 変位時においては、弾性変形域内であるため、先端支持 力は深さの影響をほとんど受けず、根入れに関係なくほぼ一定である。一方、基礎側面付着力の大きさは、地盤と基礎 の接触面積に大きく依存するため、根入れの増加に伴い付着力も増加する。これは、基礎体と地盤間のせん断力(τ= C+σtanΦ)に相当するものである。その結果、支持層根入れ 5.0m の場合、先端支持力に対する比率は、CL 級地盤 で 49%、CM 級で 65%にまで達している。これは、基礎の付着力そのものは先端支持力のピーク値に比べてかなり小 さいものの、通常の設計で使用される基礎先端地盤の弾性域内では、相当な支持力増加を見込める可能性があることを 示している。 また、図−6 にτと付着力の比較を示す。これよりδ=10mm 時では、CL 級・CM 級ともτを上回っているため、τ と同等以上のせん断力が期待できることが確認できた。. 図−3 遠心実験載荷後の地盤変位(CL 級) 152. 80 支持層の付着力を 含めた支持力. 70. 図−4 遠心実験載荷後の地盤変位(CL 級). 160. 1800. CM級. 140. 50. CM級. 先端支持力. 93 39. 31. 支持層の付着力 を含めた支持力. 26. 20%. 92 32%. 93 15%. 40. CL級 25. 20. 100 80 49%. 27. 30. 120. 65%. 105. 3%. 60. 先端支持力 27. 40. 矢印左の%表示は支持力の増加率 =支持層の付着力/先端支持力×100. 10. CM級 支持力(MN). CL級 支持力(MN). 60. FEMによる支持層付着応力(kN/m 2). 121. 2. 3 根入れ深さ(m). 4. 5. 900. 600. CL級 CL級(δ=10mm). 300. δ=10mm. CM級(δ=10mm). 0. 0 1. δ=10mm 1200. 20. 0 0. 1500. 0. 6. 300. 600. 900. 1200. 1500. 1800. モール・クーロンのせん断応力τ(kN/m 2). 図−5 支持層付着力と根入れの関係(FEM 解析). 図−6 τと支持層付着力(FEM)の関係. 5.おわりに 本検討より基礎側面付着力は、設計上許容される変位量 10mm で支持力の一部として考慮できることが明らかとな った。これは支持力発生メカニズムの評価により、設計の考え方を見直し、基礎のコンパクト化が可能となる一例であ り、他構造物における経済的インフラ整備の参考になれば幸いである。 参考文献)1. 鈴木正嘉他:傾斜地での深礎基礎の圧縮支持力特性,第 38 回地盤工学研究発表会,2003.7(投稿中). ‑544‑.
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