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砂質土層における HEP&JES 工法による機械掘削施工

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Academic year: 2022

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(1)

砂質土層における HEP&JES 工法による機械掘削施工

東日本旅客鉄道(株)東北工事事務所 正会員○古宮堅太郎 東日本旅客鉄道(株)東北工事事務所 正会員 佐藤拓也

1.

はじめに

青森県が計画している都市計画街路

3.2.2

号内 環状線(石江工区)は、青森インターと国道7号線 西青森バイパスとを結ぶルートの一部であり、奥羽本 線の新青森・青森間

482k153m

付近(福島起点)

本現場における掘削対象 で立体交差する(図-1)。

土の地質は、砂質土が

では、均質な砂質土における

HEP&JES

工 法

、片側2車線(合計4車線)および 両

東北新 幹

主であり、

HEP&JES

工法で施工を行っている(図

-2)

本稿

による機械掘削の施工計画ならびに上床版の施 工実績について報告する。

2.

計画概要

交差道路は

側に歩道を確保する幅員構成である。

本工事は、青森県側からの要請であり、

線新青森駅が平成

22

12

月に開業することか ら、新青森こ道についても早期完成のため工期短

縮が求められている。

検討の結果、上床版を長スパンに対応した剛性 を有する大型エレメント(□1000×1220mm)と し、1層2径間(12.46m+12.46m)とした(図

‐3)。また、両側の立坑よりエレメントをけん引す る計画とした(図

-4

)。

新青森駅 青森駅

陸奥湾

津軽新城駅

奥羽本線

津軽線

東北本線 国道4号 国道7号

東北自動車道 青森IC

青森中央IC

東北新幹線

(建設中)

函館方 新函館方

福島方 東京方

東京方

新青森Bv

内環状線

在来線 新幹線 幹線道路

図-1 位置図

3.

施工条件

東北地区におけるHEP&JES工法のけん引 掘削は、盛土の場合対象土層が転石・玉石混じり 土、砂岩、トンネル掘削発生土による岩ずり等で ある場合が多く、人力掘削として計画・施工され ることが多い。本施工位置における地質は、N値 15~20 程度の砂質土層(図-5)が主であり(、比 較的均質であることから、基準エレメントおよび 調整エレメント以外は全て機械掘削として計画し た(写真-1)。

4.

上床版エレメントのけん引施工実績

現在、上床版エレメントのけん引掘削作業を完 了している。上床版施工実績について以下に述べ キーワード:

HEP

JES

工法,ダミー継手

連絡先:〒

980-8580

宮城県仙台市青葉区五橋

1-1-1 TEL

022-266-9667 FAX

022-262-1487

図-2 側面図

RCボックス L=17.5m HEP&JES

L=22.5m RCボックス

L=17.3m

RCボックス L=7.5m

図-4 エレメントけん引箇所図

JESエレメン ト

(予め連結して配置)

線路左側から推進

連続ジャッキユニット

連続ジャッキユニット

JESエレメン ト

(予め連結して配置)

線路右側から推進

福島方

青森方

JESエレメント

(昼間作業で予め組立・連結)

JESエレメント (昼間作業で予め組立・連結)

青森方

福島方

到達側

←発進側 発進側→

到達側

図-3 断面図

福島方 青森方

プレキャスト L型よう壁

土被り1.48290

12.46m 12.46m

(R.L.) 上床エレメント高さ h=1,000mm

VI-37

土木学会東北支部技術研究発表会(平成21年度)

(2)

図-6 事象イメージ図

● 正 常 な 場 合 ⇒ エ レ メ ン ト が 水 平 に 施 工 ●ローリングした場合⇒エレメントが上下に変動

ローリング概念図

目違い 角折れ

● 正 常 な 場 合 ⇒ エ レ メ ン ト が 水 平 に 施 工 ●ローリングした場合⇒エレメントが上下に変動

ローリング概念図

● 正 常 な 場 合 ⇒ エ レ メ ン ト が 水 平 に 施 工 ●ローリングした場合⇒エレメントが上下に変動

ローリング概念図

目違い 角折れ

ン ととした。

出せず

に 図-6)。

ト接合部のズレ防止措置の対応策を実施し た

日で完了したものもあり約

7

日短縮できた(表-1)。 比較的均質な地質であり、玉石等支障物がほと

た。

5.

指し、安 全・良質な施工を推進していきたい。

。 んど無く、トラブルが発生したが大きく工期に影

響を与えることが無く、けん引を行うことが出来

(1)上床版の施工管理計画

エレメント施工時の許容変位として、施工精度 がL/500(L:エレメント長)以下に収めること が定められており、本こ道橋では

22000/500=±

44mm以内が許容値である。また、内空掘削後の

たわみ(沈下量)を、過去の施工実績等から考慮

、設計値より

70mm上げ越し施工している。

上床版標準エレメントのエレメントの設計けん 引力については、先端抵抗力、エレメント周面摩 擦抵抗力、JES継手の摩擦抵抗力の総和で算定 し、1195kNとし、けん引ジャッキは施工精度の

確保や操舵性を考慮し、けん引能力

1000kNのセ

図-5 新青森こ道橋における地質状況 ターホールジャッキを3台使用するこ

写真-1 掘削機

(2)上床版施工時に生じた問題点

標準エレメントけん引時、JES継手内に土砂 等が混入し、次のエレメントけん引時に支障する のを防ぐために設置していたダミー継手が回収で なくなり、けん引不能となる事象が生じた。

当該エレメントについては、到達側から迎掘り を行って、原因について究明した結果、エレメン ト方向の接合部にズレが生じ、継手に目違いまた は角折れを有したため、ダミー継手が送り

閉塞していたことが判明した(

(3)上床版施工時の対応策

本事象を受けて、以後の上床版エレメントのけ ん引掘削にあたり、変位計測位置を増し、またエ

レメン おわりに

現在は、各種管理を確実に行い、機械掘削の メリットである施工速度についても概ね良好に推 移し、現在、鉛直エレメントのけん引掘削を完了 させている。平成22年度末の完成を目

(4)上床版の施工実績

サイクルタイムの計画は、50mm/min であり

1

3

日、実績は、45~62 mm/min であり

1

本約

2

表-1 施工実績

D N D N D N D N D N D N D N D N D N D N D N D N D N D N D N D N D N D N D N D N D N D N D N D N D N D N D N D N D N D N D N D N D N D N D N D N D N D N D N D N D N D N D N D N D N D N D N D N D N D N D N D N D N D N D N D N D N D N D N D N D N D N

1 号 機 2 エ レ メ ン ト け ん 引

B9' B10'

C

C' B6'

B8 B9 B10

B7' B8'

B5 B6 B7

BB2 BB3 BB4 B5'

5月 6月 7月

87 88 89 90 83 84 85 86 79 80 81 82

15 16 17 18 11 12 13 14 7 8 9 10 75 76 77 78 71 72 73 74 67 68 69 70 63 64 65 66

3 4 5 6 29 30 1 2 25 26 27 28 21 22 23 24 59 60

19 20 61 62 17 18 55 56 57 58 51 52 53 54 47 48 49 50 43 44 45 46 39 40 41 42 35 36 37 38 31 32 33 34 29 30

13 14 15 16 9 10 11 12 5 6 7 8 1 2 3 4 28 29 30 31 24 25 26 27 20 21 22 23 18 19

基 準 管 工事区分

BB1

B1 B2 B3 B4

備     考

A

B5

B1 B2 B3 B4 B6

(トラブル) B6

(トラブル) B6(迎え堀) B6 B7 B7 B8 B9 B10

(段取

BB1 BB2 BB3 BB4 BB5 BB5 BB6 BB7 BB8 BB9 BB10 cc

(段取り)

BB7 cc

(トラブ 実績

計画

土木学会東北支部技術研究発表会(平成21年度)

参照

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