エージング処理を施した一般廃棄物焼却主灰の環境安全性の評価
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(2) III‑069. 土木学会西部支部研究発表会 (2015.3). 3. 実験結果及び考察 3-1 エージングによる不溶化効果の把握. 表-4 に環告 46 号法試験結果を示す。エージング日数の増加に伴い、焼. 6+. 却主灰の pH は低下し、Pb と Cr の溶出濃度はともに低下する傾向を示した。特に、エージング 90 日においては、 土壌環境基準値以下まで溶出濃度を抑制することが可能となり、エージングによる不溶化効果が確認された。 3-2 カラム試験からみたエージング処理焼却主灰の溶. 試料. pH. Pb (mg/L). Cr6+ (mg/L). 焼却主灰 a-Age0. 12.44. 0.17. 0.11. 焼却主灰 a-Age30. 12.29. 0.14. 0.06. 焼却主灰 a-Age90. 12.21. 0.01. 0.04. 土壌環境基準. ―. 0.01. 0.05. 図-3 に浸出液の pH 測定結果を示す。エージ. ング日数の増加に伴い、初期の pH が低下しているこ とから、エージングによる炭酸化の効果が確認できる。 また、いずれの条件とも液固比の増加に伴い浸出液の pH は低下する傾向を示し、その低下はエージング日数 が長いほど顕著であることが分かる。図-4(a), (b)に. 10. 0.8 0.6 0.4 0.2. して高いことが見て取れる。次に、図-5(a), (b)に Cr6+. 0. 0. 2. 6+. のカラム試験結果を示す。Cr は Pb と同様な溶出挙動 0.5. 分かる。累積溶出量についても、エージング日数が増. 0.4. Cr6+ 溶出濃度 (mg/L). 付近でピークを示した後、溶出濃度は漸減することが. 0.3. 把握するために実施した pH 依存性試験結果を示す。. 0.2. 0. 6+. 0.1. 周辺環境の変化に伴う pH の変動が生じた際、Pb につ 下することが分かる。またアルカリ側にシフトした場. ※点線のラインは エージング0日における pHを意味する。. 20 10. グ 0 日と比べて溶出量は低下する傾向にあり、エージ. 0. 4. まとめ. 0. 2. 4 6 8 10 12 14 16 累積液固比 (L/kg). 焼却主灰a-Age0 焼却主灰a-Age30 焼却主灰a-Age90. 0.8 0.6 0.4 0.2. 0. 2. 4 6 8 10 12 14 16 累積液固比 (L/kg). 10. 30. するほど、溶出量は増加する傾向にあるが、エージン ング処理の効果が表れていることが判明した。. 1. 4 6 8 10 12 14 16 累積液固比 (L/kg). 焼却主灰a-Age0 焼却主灰a-Age30 焼却主灰a-Age90. 40 Pb溶出量(mg/kg). 由は現在検討中)。一方 Cr6+は、pH が中性付近に移行. 2. 50. 合においても、エージング 90 日の溶出量が最も低い ことが分かる(エージング 30 日で高い値を示した理. 2. (b) Cr6+累積溶出量 (a) Cr6+溶出濃度 図-5 Cr6+の溶出濃度と累積溶出量 (カラム試験). いては、pH が中性域にシフトするほど Pb 溶出量は低. ことから、エージング処理により溶出量を抑制できる. 3. 0. 0. Cr6+溶出量(mg/kg). 図-6 に pH の変動に伴うエージング処理の効果を. 焼却主灰a-Age0 焼却主灰a-Age30 焼却主灰a-Age90. 1 焼却主灰a-Age0 焼却主灰a-Age30 焼却主灰a-Age90. 処理による不溶化効果が表れているものと考えられる。 3-3 周辺環境の変化に伴う不溶化効果の把握. 12. (b)Pb 累積溶出量 (a) Pb 溶出濃度 図-4 Pb の溶出濃度と累積溶出量 (カラム試験). が見られ、エージング日数に関係なく累積液固比 1~2. 加するほど溶出量が低下する傾向を示し、エージング. 4 6 8 10 累積液固比 (L/kg). 4. 0. 4 6 8 10 12 14 16 累積液固比 (L/kg). Cr の累積溶出量 (mg/kg). も分かるように、エージング 0 日の累積溶出量が特出. 2. 5 焼却主灰a-Age0 焼却主灰a-Age30 焼却主灰a-Age90. Pb の累積溶出量 (mg/kg). しても一定して鉛の溶出が見られる。これに対しエー. Pb 溶出濃度 (mg/L). 1. 漸減する傾向が見られた。その結果、累積溶出量から. 0. 図-3 浸出液の pH 測定結果. 灰は、初期の溶出濃度こそ低いものの、液固比が増加. が上昇し累積液固比 1 付近でピークを示すが、その後. 12. 11. Pb のカラム試験結果を示す。エージング 0 日の焼却主. ジング処理した焼却主灰は、いずれも溶出初期に濃度. 焼却主灰a-Age0 焼却主灰a-Age30 焼却主灰a-Age90. 13 浸出液のpH. 出特性. 14. 表-4 環告 46 号法結果. 2. 4. 6. 8. 10. 12. 4 2. 14. 0. 2. 4. 6. 8. 10. 12. 14. pH. pH. (a) Pb. 1) エージング日数の増加にともない Pb. ※点線のラインは エージング0日における pHを意味する。. 6. 0. 0. 焼却主灰a-Age0 焼却主灰a-Age30 焼却主灰a-Age90. 8. 図-6. (b) Cr6+ pH 依存性試験結果. と Cr6+の溶出濃度は低下し、エージング 90 日において土壌環境基準値以下まで不溶化することが判明した。2) カ ラム試験より、エージング処理した焼却主灰の Pb と Cr6+は、いずれも溶出初期にピーク濃度を示した後、溶出濃 度は漸減する傾向にあることが判明した。3) pH 依存性試験より、周辺環境の変化によって pH が変化する状況に おいても、Pb, Cr6+は共にエージング処理による不溶化効果が期待できることが判明した。 【参考文献】1) 都市ごみ処理における焼却処理と埋立処分のインターフェイス(それぞれの役割)を考える, 第 14 回廃棄物学 会研究発表会, 小集会発表資料, 2003. 2) 成岡ら:エージングによる一般廃棄物焼却灰の無害化, 鳥取県衛生環境研究所報, 第 53 号, pp.10-14, 2012. ‑390‑.
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