• 検索結果がありません。

脱硫石膏および廃石膏ボードを用いた環境浄化材の合成法の開発─合成法の最適化と有害物質に対する吸着性─

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "脱硫石膏および廃石膏ボードを用いた環境浄化材の合成法の開発─合成法の最適化と有害物質に対する吸着性─"

Copied!
2
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)主要な研究成果. 脱硫石膏および廃石膏ボードを用いた環境浄化材の合成法の開発 ─合成法の最適化と有害物質に対する吸着性─ 背 景 廃石膏ボードは 2006 年 6 月の環境省通達により、例外なく管理型処分の対象となったことから、現在リサイ クル量が拡大している。廃石膏ボードのリサイクル用途はセメント原料と石膏ボード原料がほとんどであり、 いずれも脱硫石膏の用途と競合しているため、電気事業の脱硫石膏の需要を奪うことが懸念されている。そこ で当所では石膏の需要拡大のため、土壌や水中の有害物質を吸着できる水酸アパタイトを、石膏から合成する 方法を開発している(図 1)。合成法の特長は廃棄物である下水汚泥焼却灰中のリンをリサイクル利用する点 にある。. 目 的 水酸アパタイトの合成法を最適化し、合成物組成のばらつきの低減や高純度化を図るとともに、有害物質に 対する吸着性能を評価する。. 主な成果 1.合成法の最適化 (1)下水汚泥焼却灰のアルカリ処理で得られるリン抽出液の組成予測式の導出 複数の下水汚泥焼却灰の試験結果から、焼却灰中のリン含有量と、抽出液中のリン濃度には線形の関係 があり、さらに抽出液中の主要成分(リン、アルミニウム)のモル比が一定になることを確認した。これ により下水汚泥焼却灰のリン含有量からリン抽出液の主要成分濃度が予測可能になった。 (2)反応速度の算定と最適合成時間の把握 合成時間と開発品中のリン含有量の変化を調査した。リンの増加量から得られた本合成法の反応速度定 数は従来法による報告値の 10 ∼ 44 倍となった。また、高純度の水酸アパタイトを得るためには、温度 80 ℃で 6 時間以上反応させる必要があることがわかった。 (3)pH が純度に与える影響の解明 開発品の組成分析により、合成時に析出する副生成鉱物の種類は pH に依存することを確認するととも に、熱力学平衡計算を用いて、不純物量が最も少なくなる pH 範囲(pH13.5 ∼ 13.8)を明らかにした。 2.有害物質に対する吸着性能の評価 開発品の吸着試験を実施した結果、フッ素、カドミウム、鉛の他に、ニッケル、亜鉛、セレン(Ⅳ)に吸 着性が認められた。フッ素(濃度範囲 1 ∼ 100mg/L)に関して開発品は競合素材である骨炭(骨を炭化して 作成した吸着材)の 2 倍以上の吸着量を示したが(図 2)、カドミウム(1 ∼ 100mg/L)は骨炭の約 70%の程 度の吸着量であった。国内の土壌汚染報告件数の多いフッ素や鉛に対する開発品の高い吸着能力が示された たことから、土壌汚染対策(重金属等の不溶化剤)への応用が期待できる。. 今後の展開 実汚染土壌を対象に水酸アパタイト添加による重金属の不溶化試験を実施し、土壌汚染対策に用いた場合の 実用性の評価を行う。 主担当者 関連報告書. 環境科学研究所 化学環境領域 上席研究員 安池 慎治 「脱硫石膏および石膏ボード廃棄物を用いた環境浄化材の合成法の開発(その 2)」電力中 央研究所報告: V06009(2007 年 12 月). 44.

(2) 2.環境/革新的環境技術. 電気事業の 脱硫石膏. アパタイト系吸着材 合成. 石膏ボードへ. 有償引取. 廃石膏ボード. (有害物質除去材). 原料利用も可. 埋立処分量100万t/年以上 硫化水素発生 環境問題. 下水汚泥焼却灰. KOHで リン抽出. 埋立処分量30万t/年以上 処分場残容量 の逼迫. 2. 活 用. 有償引取. 残さ (セメント原料). ・土壌浄化・重金属不溶化 ・一般廃棄物処分場浸出水対策 (化学バリア). 図1 水酸アパタイト合成の概念図 脱硫石膏(または廃石膏ボード)と下水汚泥焼却灰を原料に、重金属等の有害物質を吸着する水酸アパタイ トを製造する。. 吸着能力高. フッ素吸着量(mg/g). 100 骨炭 廃石膏ボード) 開発品(原料: 開発品(原料:脱硫石膏) 10. 骨炭の約2倍の フッ素吸着量. 1. 吸着能力低. 0.1 0.01. 0.1. 1. 10. 100. 1000. 平衡濃度(mg/L) 図2 水酸アパタイトのフッ素吸着に関する吸着等温線 比較的高濃度の領域(平衡濃度10mg/L以上)において、開発品の吸着量が骨炭の約2倍となっており、フッ 素に関して優れた吸着能力を持つことが明らかになった。. 45.

(3)

参照

関連したドキュメント

 第1報Dでは,環境汚染の場合に食品中にみられる

 この論文の構成は次のようになっている。第2章では銅酸化物超伝導体に対する今までの研

Max-flow min-cut theorem and faster algorithms in a circular disk failure model, INFOCOM 2014...

Hungarian Method Kuhn (1955) based on works of K ő nig and

自発的な文の生成の場合には、何らかの方法で numeration formation が 行われて、Lexicon の中の語彙から numeration

[No.20 優良処理業者が市場で正当 に評価され、優位に立つことができる環 境の醸成].

条例第108条 知事は、放射性物質を除く元素及び化合物(以下「化学

仕上の構成 仕上の構成は、表面処理、主仕上、仕上下地及び附合物よりなるものとする。 ア「 表面処理 」とは 、仕上表面の保護又は意匠