表 1 焼却灰造粒細骨材の物性
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(2) 土木学会東北支部技術研究発表会(平成27年度). 3. 実験結果および考察 3.1 混和剤を使用していない配合のフレッシュ性状 混和剤を使用しない配合のスランプおよび空気量を図 2 および図 3 に示す。 本研究の範囲では W/C が一定の場合に s/a の増加とともにスランプは増加し た。空気量は全配合において 1 %以下であったが,W/C が 50 %以上では材料. 図 2 混和剤なしの各配合のスランプ. 分離が顕著となることが明らかとなった。 3.2 混和剤を使用した配合のフレッシュ性状 次に材料分離を抑制するために目標スランプを下げ,さらに AE 剤および 高性能減水剤を使用した各配合のスランプおよび空気量を,図 4 および図 5 に示す。混和剤を用いない場合と同様に,W/C が一定の場合に s/a の値を増. 図 3 混和剤なしの各配合の空気量. 加させることでスランプを増加させることが可能であるが,s/a の変化は空気 量に影響は与えないことが明らかとなった。 3.2 圧縮強度 混和剤を使用した配合の圧縮強度試験の結果を図 6 に示す。s/a の差異が圧 縮強度に与える影響はほとんど認められなかった。しかし,s/a が同様で W/C. 図 4 混和剤ありの各配合のスランプ. が 50 %の場合(50-65)と W/C が 35 %の場合(35-65)を比較すると,W/C を 15 %下げることにより圧縮強度が 1.4 倍大きくなることが明らかとなった。 これは,吸水率が高い骨材であるものの,W/C の低下によって圧縮強度を増 加させることが可能であることから,焼却灰造粒細骨材がコンクリートの力 学的特性に与える影響は大きくないものと考えられる。. 図 5 混和剤ありの各配合の空気量. 3.3 凍結融解抵抗性 凍結融解サイクル数と質量減少率および相対動弾性係数の関係を図 7 およ び図 8 に示す。砕砂を用いたプレーンのコンクリートは凍結融解サイクル数 が増加しても質量減少率および相対動弾性係数の変化は小さい。しかし,焼 却灰造粒細骨材を用いたコンクリートは s/a を増加させることにより質量減 図 6 各配合の圧縮強度. 少率は増加し,相対動弾性係数は低下する傾向が認められた。これは焼却灰 造粒細骨材の吸水率が 38.5 %と非常に高く,ポップアウトが発生することに より供試体の劣化が生じたものと考えられる。一方,W/C を低下させた 35-65 は質量減少率の変化は小さいが,相対動弾性係数の低下が顕著に見られた。 これは供試体内部の水圧が高まったために内部からひびが生じたことが原因 である 2)と考えられ,W/C の低下による凍結融解抵抗性の向上は認められな. 図 7. 凍結融解サイクル数と質量減 少率の関係. 図 8. 凍結融解サイクル数と相対 動弾性係数の関係. かった。したがって,本研究で製造したコンクリートは,比較的高強度が要 求されるアプリケーションには耐久性の確保が懸念されるが,非構造用コン クリート等には十分適用可能であるものと考えられる。 4. まとめ (1)焼却灰造粒細骨材を用いたコンクリートは,本研究の範囲では s/a の増加 とともにスランプは増加するが,空気量や圧縮強度に影響は認められない。 (2)凍結融解試験では s/a の増加に伴い質量減少率は増加し,相対動弾性係数. は低下する傾向となり,W/C を低下させた配合では相対動弾性係数の低下が顕著に見られた。 参考文献:1)川端ほか:廃棄物焼却灰の細骨材への適用に関する研究,土木学会東北支部技術研究発表会(2015) 2)藤木ほか:軽量コンクリートの凍害劣化機構に関する研究,土木学会論文集 No.627(1998).
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