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南
英
謙
宗
の
五
位
説
に
関
す
る
一考
察
重
離
畳
変
説
を
め
ぐ
って
ーー
松
田
陽
士 m 、N工 工一Eleotronlo Llbrary Servloe
Kom 三1z三1w三1 Umversrty は じ め に 中 国 日 本 に お け る
偏
正 五 位 説 の 展 開 及 び そ の解
釈 を 考 え る と き 常 に論
議
さ れ る 、 い わ ゆ る第
四位
の 名 称 に よ る 正 統 対 異 説 と い う 問 題 は、 覚 範慧
洪 ( 一 〇 七 一i
一 一 二 八 ) の 『 石 門 文 字禅
』 二 五 の 次 の 一節
に よ っ て 、初
め て 具 体 的 な 問 題 と し て取
り 上 げ ら れ る 。 道 愈 陵 遅 、 至 於 列 位 之 名 件 、 亦 訛 乱 不 次 。 如 正 中 偏、 偏 中 正、 又 正 中 来、 偏 中 至、 然 後 以 兼 中 到、 総 成 五。 今 乃 易 偏 中 至 為 兼 中 矣、 不 暁 其 何 義 耶 。 而 老 師 大 衲 亦 恬 然 不 知 怪 為 可 笑 也 。 ( 石 門 文 字 禅 巻 二 五 、 題 雲 居 弘 覚 禅 師 語 録 『 禅 門 逸 書 』 初 編、 第 四 冊、 三 四 四 頁 ) こ の 一 節 は 、 『 人 天 眼 目 』 に も 収 載 さ れ る こ と で 広 く 目 に触
れ る こ と に な り 、第
四 位 を 兼 中 至 と す る 五 位 説 を 異 説 と し て 退 け、 偏 中 至 を 以 て 曹 洞 五 位 の 正 統 説 と 認 め る と い う 、 五 駒 澤 大 學 佛 歡 學 部 論 集 第 二 十 六 號 平 成 七 年 十 月 位 説 解 釈 の 基 本 的 視 点 の 根拠
と し て 用 い ら れ て い る 。 こ れ に よ れ ば 覚 範 当 時 の 宋 代 初 期 の 五 位 説 が 兼 中 至 を 用 い る も の と し て 広 く 用 い ら れ て い た こ と が 窺 え る が 、 そ れ を是
正 し よ う と し た 覚範
自 身 の 内 容 的 根拠
は 明 確 で は な く 、 詳述
は 避 け る が、 む し ろ 、 後 代 曹 洞 五 位 の 立 場 か ら 異 説 と し て 批 判 さ れ る、 兼 中 至 を と る 五 位 説 の 段階
的 解 釈 と 内 容 的 に類
似 す る箇
( 1 ) 所 も み ら れ 、 又 『 人 天 眼 目 』 に よ れ ば、 覚 範 の 言葉
を あげ
、 そ れ に 従 っ て 曹 山 の 「 逐 位 頌 」 を 偏 中 至 と し て 紹 介 し な が ら、 そ の 他 の覚
範 以 後 の 五 位説
に ま で偏
中 至 説 が取
り 入 れ ら れ る こ と は な か っ た 事 等 か ら考
え れ ば、 少 な く と も 覚範
の 偏 中 至 正 統 説自
体 は 必 ず し も 内容
解
釈 上 の 相 違 を 兼 中 至 に よ る 五 位 説 に 対 し て 、積
極 的 に 打 ち 出 そ う と す る後
代 の 論 義 と 一 致 す る と は 言 え ず 、 又 形式
的 に も 以 降 の 中 国 に お け る 五 位 説 の 解 釈 に 大 き な 影 響 を 与 え た も の と は 言 え な い の で は な い か と 思 わ れ る 。 二 六 三Komazawa University
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Kom 三1z三1w三1 Umversrty 南 英 謙 宗 の 五 位 説 に 関 す る } 考 察 ( 松 田 ) こ の よ う な 中 国 に お け る 五 位 説 の 状 況 に つ い て は、
特
に兼
中 至 を 用 い る 五 位 説 に つ い て 改 め て 綿 密 に検
討
す る 必 要 が あ る が 、筆
者 が 問 題 と し た い の は 、 こ の 覚 範 の 言 葉 が 兼 中 至 を 用 い る 五位
説 を 全 て 異 説 と し て 批 判 的 に 総 括 す る考
え 方 と し て 、特
に 日 本 に お け る 五 位 説 の 展 開 を第
四 位 の 名称
に よ っ て 形 式 的 に解
釈 判 断す
る 際 の 、 重 要 な 論 拠 と さ れ て き た 基 本的
( 2 ) 視 点 に あ る 。 結 論 を 先 に 言 え ば 、 筆 者 は こ の よ う な 五 位説
に 対 す る 極 め て 画 一 的 な 見 方 は、実
際 の 五 位 説 全 体 の 解 釈 を見
誤 る も の だ と 思 う し 、 中 で も 今 回 取 り 上 げ る 南 北 朝 よ り 室 町 期 の 、 五 位 説 が 曹洞
門
の 教 学 の 主 流 と な っ て い っ た 時 期 の実
状
と は 相 容 れ な い も の と 考 え る 。 そ こ で 、 本 論 考 で は こ の こ と の 具体
的 な 検 証 の た め に も 、 当時
の 最 も 代 表 的 な 五 位 説 研 究 者 で 、 そ れ ま で 主 流 化 し て い た兼
中 至 に よ る 五 位 説 を 、 偏 中 至 の 本 来 の 曹 洞 五 位 説 に 復 古 ( 3 ) し た と の 評価
を 受 け る 南 英 謙 宗 ( 二 二 八 七 − 一 四 六 〇 ) の 五 位 説 の特
質 を 、 特 に 「 宝鏡
三 昧 」 の 一節
よ り 導 か れ る 五 位 の 重 離 畳 変 説 に よ っ て 考 え て み た い 。 又 、 偏 中 至 を 用 い て 部 分 的 ( 4 ) に も曹
洞 五 位 に 復 古 し よ う と し た と い う 評 価 を 受 け な が ら 、 南 英 に よ っ て厳
し く 批 判 さ れ る 省 灯 首 座 ( 不 詳 ) の 畳 変 説 に つ い て も 検 討 す る こ と で 、 当 時 の 五 位 説 研 究 に お け る第
四位
の名
称
に よ る 問 題 意 識 に つ い て も検
討
し て み た い 。 多 く の 五 位 説 の 中 で こ れ を 取 り 上 げ る 所 以 は、 こ の 易 卦 と 五 位 と を 結 び 二 六 四 つ け る 重離
畳変
説 が 、 室 町 期 の禅
宗 界全
般 に お け る 易 学 を は じ め と す る 外 典 受 容 の 趨勢
の 中 で 、特
に曹
洞 門 の 教 学 の 主 流 ( 5 ) と な っ て い く 五 位 説 の 論議
の 中 心 と し て行
な わ れ 、 そ の 原 点 と し て 取 り 上 げ ら れ て い る の が 他 な ら ぬ覚
範
の 畳 変 説 で あ る こ と に ょ る 。 二覚 範 慧 洪 の 重 離 畳 変 説 覚 範 慧 洪 に よ る 『 智
証
伝 』 は 、 宝 鏡 三 昧 の 一 節 「 重 離 六爻
、 偏 正 回 互、 畳 而 為 三 、 変 尽 成 五 」 を易
卦
と 五 位 と の 連 関 ( 6 ) と し て 具 体 的 に 説 い た も の と し て 、 現 在 の 所 最 も 古 い も の で あ り 、 こ れ よ り取
り 上げ
る南
英
を は じ め と す る 日 本 の 重離
畳変
説
の 展 開 の 原 点 と な っ て い る 。 具 体 的 に は、 重 離 の 卦 を 心 の譬
説 と 位 置 付 け て 、 ま ず そ の 六 爻≡
= の 二 ・ 三 ・ 四 爻 ( 内 互 体 ) に よ っ て 巽 ≡ 〔 正 中 偏 〕 を導
き、 次 に 三 ・ 四 ・ 五 爻 ( 外 互 体 ) に よ っ て兌
≡ 〔 偏 中 正 〕 を 導 き 、 こ れ と 重 離 = 一 ≡ 〔兼
中 到 〕 を 加 え て 「 畳 而 為 三 」 と し、 更 に そ の 兌 を 上 に巽
を 下 に す る こ と で 太過
…
= 〔 正中
来 〕 、 又 逆 に 巽 を 上 に 兌 を ( 7 ) 下 に し て 中 孚 =≡
〔 偏 中 至 〕 と し て 「 変 尽 成 五 」 を 説 明 す る の で あ る が 、 こ れ ら の 畳 変 説 を根
拠 づ け る 易 卦 と 五 位 と の 内 容 的 分 析 は み ら れ な い 。 た だ 、変
化 の 根 本 で あ る 貢 離 を 兼 中 到 に 配 し て 展 開 す る と こ ろ に 、 先 に 挙 げ た 『 石 門文
字禅
』 に み え る 兼 中 至 を偏
中 至 と す る こ と で 、 第 四 位 を 兼 中 到 で は な N工 工一Eleotronlo LlbraryKomazawa University
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Kom 三1z三1w三1 Umversrty く 、 正 中 来 と
相
対 さ せ る考
え 方 が 反 映 さ れ た も の と 考 え る こ と が で き る 。 『偏
正 五 位 図 説 詰 難 』 重 離 畳 変 説 に お け る 省 灯 の ( 8 ) 南英
の 著 作 の 一 つ で あ る 『 偏 正 五 位 図 説 詰 難 』 は 、 中 峰 下 明 叟斉
哲 の 法 嗣 で あ る 無 尽省
灯 の著
し た 『 偏 正 五 位 図 説 』 に 対 し て 、 南 英 が厳
し く 批 判 を 加 え た も の で 、 当 時 の 重 離 畳 変 に よ る 五 位 説 研究
の 状 況 や そ れ に対
す る 南 英 の 見解
を 窺 う こ と が で き る 。 省灯
に つ い て は 、 生 没年
等
は 不 詳 で あ る が、 春 屋妙
葩、 龍湫
周 沢 等 に 参 学 し た 後、曹
洞 宗 宏 智 派 の東
陵
永 瑛 の 下 に 長 く 留 ま っ て お り 、 五 位 説 に関
す る参
学 も こ の 東 陵 会 ( 9 ) 下 で そ の 多 く を果
た し た も の と 思 わ れ る 。 た だ、 省 灯 自 身 の 言葉
に ょ れ ぽ 、 そ の 東陵
の 五 位 説 に従
っ た も の で は な く む し ろ 、 当 時 広 く 行 な わ れ て い た 五 位説
に 対 す る 疑 問 を 解 く こ と が で き ず 、 延 文 三 年 ( 二 二 五 八 )章
上 人 と の 会 話 中 に 忽 然 と し て 五 位 説 の 畳変
の 旨 を 自 分 の も の と し 、 そ の 五 年後
の 貞 治 二 ( 10 )年
( = 二 六 三 ) に 『 偏 正 五 位 図 説 』 を 表 し て い る 。 し た が っ て 直 接 に 省 灯 の 五 位 説 を 東 陵等
の 宏 智 派 の 五 位 説 と 直接
に 結 び つ け て 捉 え る こ と は で き な い が 、 省灯
は 自 身 の 五 位 説 が 師 か ら 承 け た も の で は な い こ と を 意 識 し、 東 陵 の師
の 雲 外雲
岫 ( 一 二 四 ニ ー 二 三西
) の 『 宝 鏡 三昧
玄 義 』等
の 所 説 と 自 分 の 南 英 謙 宗 の 五 位 説 に 関 す る 一 考 察 ( 松 田 ) 説 が 相 合 し て い る こ と を 挙 げ て 、 自 説 の 間 接 的 な 証 明 を求
め ( 11 ) て お り 、 こ の 点 で何
ら か の 関 連 性 を 考 え る こ と が で き る 。 又 こ の 省灯
の 五 位 説 に対
し て、 南 英 は跋
文 で 、 明 峯 下 有 二 偏 正 五 位 図 説 司 嘗 洞 下 無 名 氏 。 詰 二 難 之 叩 予 因 集 レ 之 。 頗 似 二 省 燈 首 座 之 図 説 司 而 今 見 二 此 図 説 幻 不 レ 免 斥 二 其 甍 罅一 矣 。 蓋 ( 12 ) 非 レ 論 二 宗 旨 之 壷 奥 崎 但 名 相 之 訛 耳 。 と 述 べ 、 か つ て 洞 下無
名 氏 な る 人 が 批 判 し た 明 峰 下 の 『 偏 正 五 位 図説
』 と こ の 省灯
の 図 説 が 類 似 し て い る こ と を 指 摘 し て ( 13 ) お り 、 こ れ ら に よ れ ば 、 必 ず し も 当 時 の 五 位 説 の 曹 洞 門 に お け る 重離
畳 変 説 の 展 開 に も 無 関 係 で は な く 、 こ こ に 南英
が 省 灯 の 図 説 よ り 八 十 八 年後
の 宝 徳 三 年 ( 一 四 五 一 ) に 『 図説
詰 難 』 を著
す 、 直 接 の 動機
が あ っ た と 推 測 す る こ と が で き る 。 そ こ で は じ め に 、省
灯 に よ る 「 重離
六 爻 、 偏 正 回 互 、 畳 而 為 三 、変
尽 成 五 」 の 具体
的 な 畳 変 に よ る 五 位 解 釈 を 挙げ
た い 。 紙 幅 の 都 合 上 、詳
述
は さ け る が 、 ま ず 重離
の 卦 を 畳変
の 基 本 に置
く
の は、 離卦
が 六 十 四 卦 中 、 唯 一 五 位 説 で は 正 位 を ( 14 ) 示 す 陰 爻 が 中 に あ る こ と に よ る と し 、 偏 正 回 互 を 陰 爻 と 陽 爻 と の 関 わ り に み て 、 こ の 重 離 の 内 卦 の 初 爻 と 二 爻 に よ り 少 陰 = を 出 し 、 以 後 順 次 二 坎 と 三 爻 の 少 陽 = を 出 し 、 こ れ を外
卦
に よ っ て も行
な う こ と で 、 二 つ づ つ の 少 陰、少
陽 が でき
る 。 ( 15 ) こ れ に そ れぞ
れ 一 陽 ・ 一陰
を 重 ね る こ と で 離 ≡ 〔 正 中 来 〕 、 坎 ≡ 〔偏
中
至 〕 、 震 一 = 〔 正 中偏
〕 、 巽 ≡ 〔 偏 中 正 〕 の 四 卦 を 導 二 六 五 N工 工一Eleotronlo LlbraryKomazawa University
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Kom 三1z三1w三1 Umversrty 南 英 謙 宗 の 五 位 説 に 関 す る 一 考 察 ( 松 田 ) く ( 卦 の 種 類 と し て は 四 種 だ が、 そ の 順 次 に よ り 八 卦 が で ぎ る ) 。 こ の 内 、
離
卦 は 変 化 の 根 源 と し て 挙 げ 「 三 と 為 る 」 の で あ る か ら 、 他 の 三 卦 を も っ て 「 畳 而 為 三 」 を 説 く 。 又 「 変 尽 成 五 」 と は 、 先 に で き た 四 卦 に よ っ て 、 他 と 相 対 す る こ と の な い 兼 中 到 の最
妙 最 玄 の 所 を 導 く と し て、 四 卦 中 の 六 つ の 陽 爻 を 変 じ 尽 く し て 陰 爻 に す る こ と で 、 坤 = の 卦 を 出 し 、 こ れ を 兼 中 ( 16 ) 到 と し て い る 。 こ れ ら の 省灯
の 重 離 よ り の 畳 変 説 は、 必 ず し も 易 卦 の 五 位 と の 関 係 性 を 内 容 的 解 釈 の 上 で 踏 ま え た も の と は 言 えず
、 元 々 の 宝鏡
三 昧 の 一 節 の 解 釈 か ら は か な り 逸 脱 し た 独 自 な も の と 言 え 、 南英
か ら も 厳 し い 批 判 を受
け る の で あ る が 、 自身
の 言葉
に よ れ ば 五 卦 の 順 次 が 曹 山 の 五 位 君 臣 旨訣
や 五 相 偈等
と ( 17 ) 相 応 す る こ と が 根 拠 と し て 述 べ ら れ て お り、何
ら か の 易 卦 と 五 位 と の典
拠 に 基 づ い て い る こ と が 推 測 さ れ る 。 又 、 こ の 畳 変 説 で 劣 灯 は 、 先 に で き た 四卦
の 陽 爻 の 変 化 に ょ っ て 坤卦
を 導 く と い う 方 法 に も 反 映 さ れ て い る よ う に 、 特 に 第 四 位 を 先 の 覚 範 の 『 石 門 文 字禅
』 の 言葉
に な ら っ て偏
中 至 と す る こ と で 、 兼 中 到 と 相 対 す る 兼 中 至 の 立 場 を 否 定 し て い る 。 省灯
は 寂 音 正 二 五 位 訛 司 其 略 日 。 今 易 二 偏 中 至 司 為 二 兼 中 至 司 不 レ 暁 二 其 何 義 耶 司 而 老 師 大 衲 恬 然 不 レ 知 μ 怪。 為 可 レ 笑 也 。 同 寂 音 之 意 第 一 第 二 卦 圏。 名 義 皆 反 相 対 。 第 三 第 四 卦 圏 児 。 亦 変 相 対 。 而 名 二 六 六 ( 8 ー ) 独 不 ン 対 乎 。 故 以 二 兼 字 一 為 ノ 訛 也 。 と 述 べ 、 覚 範 ( 寂 音 ) の 偏 中 至 説 の根
拠 が、 『曹
山 五相
偈 』 の 図 相 や 易卦
の 相 対 に あ る も の と し て解
釈
し 、 そ の 形 式 性 に よ っ て第
四 位 を 偏 中 至 と す る 事 で 、 自 ら の 畳変
説 の証
明 と し て い る 。 こ の こ と は、 省 灯 が 畳 変 説 に よ っ て 五 位 を 説 く 場 合、 内 容 的 解 釈 よ り も 図 相 や 易 卦 の 相 対 を特
に 重 要 視 し て い る こ と を 示 す も の で 、 南 英 に よ っ て 若 参 二 得 洞 上 宗 旨 → 而 自 二 其 宗 旨 幻 正 二 彼 名 相 訛 乱 一 則 可 也。 只 見 二 〔 19 ) 待 対 之 形 司 而 揣 度 以 正 μ 之 。 何 不 レ 思 μ 之 甚 哉 . と厳
し い 批 判 を受
け る こ と に な る 。事
実
、 『 図説
』 に お い て 、 省 灯 は 偏 中 至 と す る 内 容 的 根 拠 を 『曹
山 君 臣 旨 訣 』 の 五 位 の ( 20 ) 配 列 や 相 応 に 置 い て い る も の の 、 あ く ま で 第 三 位 正中
来 と の 相 対 を 説 く た め に こ れ を依
用 し 、 必ず
し も 偏 中 至 と兼
中 至 と い 相 違 を 各 々 の内
容 的 分析
に 基 づ い て 説 い て い る わ け で は な い ( し た が っ て 覚 範 の 言 葉 も 自 説 の 易 卦 や 図 相 の 整 合 性 の 証 明 に 援 用 さ れ て い る に 過 ぎ な い も の と 言 わ ざ る を え な い ) 。 そ こ で 、省
灯 自 身 の 五 位 説 で は な い が 『 図 説 』 で は宏
智 派 の 雲 外 雲 岫 の 五 位 説 を 取 り 上 げ て い る の で 、 次 に こ れ に 対 す る 省灯
の 見解
に つ い て 考 え た い 。 省 灯 は 自 身 の 説 が 師 よ り 承 け た も の で は な い こ と に コ ソ プ レ ッ ク ス を 感 じ て い た の か、 ま ず 雲 外雲
岫 の 『 宝 鏡 三昧
玄 義 』 に よ る 解 釈 を 挙 げ 、 N工 工一Eleotronlo LlbraryKomazawa University
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Kom 三1z三1w三1 Umversrty 雲 外 岫 禅 師 日 。 重 離 易 之 二 五 。 中 正 之 謂 也 。 又 日 。 畳 而 為 7 三 者 。 正 中 偏 。 偏 中 正 。 正 中 来 也 。 変 尽 成 五 者 。 兼 中 至。 兼 中 到 。 通 ノ 前 為 レ 五 也 。 此 一 説 雖 ノ 有 レ 実 。 理 琉 二 略 文 義 一 之 故 。 理 尚 ( 21 ) 有 レ 所 ソ 不 レ 通 。 と、 第 四 位 を 兼 中 至 と し て、 自 説 の 解 釈 と は 大 き く 相 違 す る も の に も 関 わ ら ず 、 論 理 的 に 問 題 が あ る と は い え、 理
解
を 示 し て お り 、更
に 月 の 満 ち 欠 け に 準 え て 重 離 の 一 爻 ず つ の 変 爻 に よ る 五 位 の 互 体 よ り 五 位 に 相 当 す る 五 卦 を 導 く 「 八 卦 納 甲 ( 22 ) 図 」 を 部 分 的 で は あ る が雲
外 の 言 葉 と 共 に 紹 介 し て い る 。 紙幅
の都
合 上 、 詳述
し な い が 、結
果 と し て導
き だ さ れ る 五 卦 、 五 位、 図 相 の 相応
は 震 = 「 〔 正 中 偏 ・ θ 〕巽
「 = 〔 偏 中 正 ・Q
〕 離 ≡ 〔 正 中 来 ・虚
位 〕乾
≡ 〔兼
中 至 ・ ○ 〕 坤 ≡ 〔 兼 中 到 ・●
〕 と な っ て お り 、 特 に 月 の 満 ち 欠 け を 修 行 の 功 勲 に 当 て は め、 更 に 正 中 来 を 虚 位 と し て 、 そ の 本証
的存
在
と し て 設 定 す る と い ( 23 ) う 、典
型 的 な 兼 中 至 に よ る 段 階 的解
釈 で あ る こ と が わ か る 。 こ の 解 釈 は 全 体 的 に省
灯 自 身 の 畳変
説 と は か な り 性 格 の 異 な る も の で あ る よ う に 思 わ れ る が 、雲
外 の 五 位 と 易卦
の 相 応 と 比 較 し て み る と 、 第 四 位 を 省 灯 が第
三 位 離 と の 相 対 に よ っ て 坎 と し て い る の に 対 し 、 雲 外 は 第 五 位坤
に 相 対 す る 乾 と な っ て い る 点 が 異 な っ て お り 、 後 は 一 致 しKomazawa University
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