1 ※写真・図版の一部は三ヶ尻正著≪歌うドイツ語ハンドブック≫から著者の許可を得て転載しています。
※許可のない複製・転載を禁じます。
■ドイツ語のアルファベート
A
A
[a:]
K
k
[ka:]
U
u
[u:]
B
b
[be:]
L
l
[ɛl]
V
v
[faʊ]
C
c
[ʦe:]
M
m
[ɛm]
W
w
[ve:]
D
d
[de:]
N
n
[ɛn]
X
x
[ɪks]
E
e
[e:]
O
o
[o:]
Y
y
[ʏpsilɔn]
F
f
[ɛf]
P
p
[p:]
Z
z
[ʦɛn]
G
g
[ge:]
Q
q
[ku:]
Ä
ä
[ɛ:]
H
h
[ha:]
R
r
[ɛr]
Ö
ö
[ø:]
I
i
[i:]
S
s
[ɛs]
Ü
ü
[y:]
J
j
[jɔt]
T
t
[te:]
ß
[ɛsʦɛt]
■「母音」について
「母音」は、ア、イ、ウ、エ、オのように息の流れが何にも妨げられることなく発せられる 音のことをいいます。つまり空気が、唇や舌などの「調音器官」のせばめや閉鎖によらずに 出る音のことです。◆母音の発声位置
母音は口の動かし方や舌の位置によって変化します。ドイツ語と日本語の母音を図表にすると 以下のような表になります。(図の縦方向は口の開け具合を、横方向は舌をどこにもっていくかを示す) *ドイツ語と日本語の母音体系を比較すると、日本語の母音が「ア、イ、ウ、エ、オ」の5個 なのに対し、ドイツ語は16個もあります。大きく分類すると以下のようになります。 ドイツ語i ɪ
e ɛ ǝ ø œ
a ɐ
o ɔ
u ʊ ʏ y
日本語i
e
a
o
u
☺
カタカナ書きでは代用できないことがわかります【ポイント】 ・一番口を狭くするのは [ i ] ・一番口を大きく開けるのは [ a ] ・舌が最も前にあるのは [ i ] ・舌を最も後ろに引くのは [ u ] (上図は前出の図表を横顔にあてはめたもの。矢印は音の流れを示します。)
■「子音」について
「子音」は、p,s,lのように、唇、歯茎、舌など調音器官のどこかでせばめられたり、 一旦閉じられたりして出す「音」のことです。 *日本語の子音は15個、ドイツ語の子音は22個。大きく分類すると以下のようになります。 ドイツ語p
t
k
b v
d
g
s
ʃ
z
ʒ
日本語p
t
k
b
d
g
s
ʃ
z
ʒ
ドイツ語f h
x ç
r l
m
n
ŋ
j
ʔ
日本語h
ç
r
m
n
ŋ
j
w
☺
やはりカタカナ書きでの表現は難しそうです。◆調音法いろいろ
調音法は、口の中で息がどのような妨げを受けるかを表し、以下のように分類します。 ・閉鎖音:口の中で息を一時ストップさせ、その後閉鎖が解放されるときに出る音。 両唇をしっかりと閉じ、その後息を吐き出すと [p] 歯茎で一時的に閉鎖させると [t]、軟口蓋でなら [k]、有声にすると [b] [d] [g] ・摩擦音:口の中で摩擦が生じるまで口をせばめて出す音。 下唇と上歯を狭め、ほんの僅かな隙間を作ると [f]、歯茎に舌先を接近させると [s] ・鼻 音:口ではなく鼻から空気が抜けるときに出る音。 両唇を閉鎖し、鼻から息を抜くと [m]、歯茎で閉じると [n] ・側 音:舌先が歯茎に接するが舌の両側から空気が流れる [l] ・震え音:歯茎に舌先を震わすと [r] など ●母音は、発音技法・発声技法において極めて 重要な要素を持ち、発音においては「言葉の 性格」を決定づけ、歌唱においては「旋律の 流れや強弱の表現」に不可欠な存在。 ●また、言葉の明暗・長短・強弱・高低・広狭など を司り、言葉の響きにアクセントや音色をつけ て、言葉の持つ性格を表現する重要な役目 を持っている。3
■ドイツ語発音のポイント
◆その① ドイツ語の母音は「長音」「短音」の2種類
・日本語の母音は「あ、い、う、え、お」の5母音しかないが、ドイツ語では長母音と短母音 でそれぞれ発音が異なるため、2個ずつある。 ・変母音も同様に、長短母音で2個ずつある。 ・長母音は短母音よりあごや口を少し閉じて発音する(発音のポイントが上がる)。同じ母音の 長短の場合は例外([a:]と[a]など) ・長母音の方が短母音に比べて長く発音する分、調音器官(唇、歯茎など)は緊張した状態に なり(緊張音)、短母音は器官を緩めて発音する(弛緩音)。 日本語には「緊張音」「弛緩音」の区別がないため、発音時には注意が必要。◆その② ドイツ語には「摩擦音」がいっぱい
・ドイツ語にあって日本語にはない摩擦音は ♪ 唇と歯で発音する [f] [v] ♪ 少し奥の軟口蓋で作る [x] など。 ・日本語にもあってドイツ語とは使い方が違う摩擦音は ♪ [s] [z] [ʃ] [ʒ] [h]◆その③ ドイツ語を発音するときは大胆に口を動かす
・唇を突き出してラッパのような形にしたり、横に引っ張ったりして、唇を大胆に動かさなけ ればなりません。たとえば、 ♪ 下唇と上唇を組み合わせる ♪ 普段使わない喉の奥の方を使う ♪ 日本語で発音するときよりも唇を丸めて前方に突き出す など。◆その④ アクセントのある音節は強く
・ドイツ語は主に第一音節にアクセントがある。日本語は高低アクセント(橋、箸など)が 基本ですが、ドイツ語を発音するときはそうではないので少し強めに言いましょう。 ♪「音節」とは母音を中心にしたまとまりのことで、前後に子音がつく場合もあります。 たとえば「lang」は「a」を中心にした1音節の単語。語尾に「e」がついて「lan-ge」 になると2音節になりますが、アクセントは「lan-ge」と前方に置かれます。■母音の発音
◆a
[a:] [a]
・発声において最も多く経験される母音のため安易に考えがちであるが、ごくわずかな口形の 違いで様々な色彩が生じるため細心の注意が必要。 ・日本語のアとほぼ同じ音。口を縦に大きめに開けてはっきりと発音。舌は下げたまま。 ・舌が持ちあがるとaとeの混合された母音になってしまうので注意する。[a:]
a+子音1個Gabe
[ gá:bǝ ] :恵み、賜物 (Nr.2 春)Schlag
[ ʃla:k ]:連打 (Nr.10b 夏)Abendglocke
[ á:bǝntglɔkǝ ] :日暮れの鐘 (Nr.10b 夏) a+hnahet
[ ná:ǝt ] :近い (Nr.2 春)<女性>nahes
[ ná:ǝs ] :近い (Nr.15b 秋) <男声>verwahrt
[ fɛrvá:rt ] :保存する、保管する (Nr.16b 秋) <男声>[
a]
a+子音2個 以上sanft
[ zanft ] :やさしい (Nr.4b 春)Land
[ lant ] :土地 (Nr.4b 春)Anblick
[ ánblɪk ] :光景、景色 (Nr.5b 春)◆i
[i:](長母音) [ɪ](短母音)
・iの母音は、日本語では無意識に長・短母音を使い分けているが、ドイツ語では明確に異質な 響きを持っているので、意識して区別せねばならない。 ・日本語のイよりも、口の両端を左右に引っ張って。歯は食いしばらない。 ・また、[i:]はすべての母音の中で最も口腔内が狭くなるので、過度に鋭くならないように注意 が必要。 ・[ɪ] は、[i:]よりもほんの少し舌を下げる。また、唇を開きすぎて [e] の音色が混合されない よう十分に注意する。5
[
i:]
i+子音1個dir
[ di:r ] :あなたにとって (Nr.5b 春)wir
[ vi:r ]:我々は (Nr.7 夏) iesprießet
[ ʃprí:sǝt ] :芽を吹く (Nr.4b 春)lieblich
[ lí:plɪҫ ] :愛らしい、好ましい (Nr.5b 春)flieh’n
[ flí:n ]:逃げる (Nr.10b 夏) i+hihrem
[ í:rǝm ] :お前たち自身を (Nr.2 春)ihm
[ i:m ]:彼に (Nr.5b 春)[ɪ]
i+子音2個 以上Himmel
[ hɪmǝl ] :天、天国 (Nr.4b 春)milder
[ mɪldǝr ] :寛大な (Nr.4b 春)Gefilde
[ gǝfɪldǝ ] : 広野 (Nr.5b 春)◆u
[u:](長母音) [ʊ](短母音)
・日本語のウよりも唇を丸め、ラッパのように前に突き出す。口の中は縦に広げ、ゆで卵が 入っているような感覚。唇の両端の力を抜かないように注意。舌は奥のほうへ引く。 (日本語のウには「唇を丸めて突き出す」動作が無い) ・長母音のu [u] は日本語には皆無である。発音時、口腔が狭くなって、浅くて薄っぺらい 日本語の「う」になってはならない。 ・[ʊ] は、[u] よりも少し舌を下げる。O の短母音に近いが、[ɔ] にはならないように注意する。[u:]
u+子音1個Natur
[ natú:r ] :大自然 (Nr.2 春)nun
[ nu:n ] :今や (Nr.4b 春)Ruf
[ ru:f ]:呼び声、おびき笛 (Nr.15b 秋)<男声> u+hRuhm
[ ru:m ] :栄誉、名声 (Nr.4b 春)Ruh
[ rú: ] :睡眠、休息 (Nr.10b 夏)[ʊ]
u+子音2個 以上uns
[ ʊns ] :我々に (Nr.4b 春)Bursche
[ bʊrʃǝ ]:若者 (Nr.10b 夏)<男声>Hunde
[ hʊndǝ ]:犬 (Nr.15b 秋)◆e (その1)
[e:] [e] (長母音)
・i の短母音 [ɪ] に最も近い響きになるが、明確に区別する。日本人は [ɪ] と [e] を混合しや すいので特に留意が必要。
・日本語のエよりも口を少し閉じ加減に。唇は少し横に引き、ちょうど横長の逆三角形になる ように意識。日本語のエとイの中間。
[e:]
e+子音1個Segen
[ zé:gǝn ] :祝福 (Nr.4b 春)schwebet
[ ʃvé:bǝt ] :漂う (Nr.5b 春)ewiger
[ é:vɪgǝr ] :永遠 (Nr.5b 春) eeSeel’
[ zé:l ] :魂 (Nr.7 夏)Meeres
[ me:rǝs ] :海 (Nr.10b 夏)leert
[ lé:rt ] :空にする、飲み干す (Nr.16b 秋) e+hEhre
[ é:rǝ ] :名誉、栄光 (Nr.5b 春)weh
[ ve: ] :痛い、悲しい (Nr.10b 夏)seht
[ zé:t ] :見よ (Nr.22 冬)◆e (その2)
[ɛ]
・日本語のエとほぼ同じか、やや開き加減。唇は逆三角形を縦長にした形。[e] より開く。[
ɛ]
e+子音2個 以上Lenz
[ lɛnts ] :春 (Nr.2 春)erwecke
[ ɛrvɛkkǝ ] :呼び起こす、蘇らせる (Nr.2 春)Rettung
[ rɛtʊŋ ] :救い (Nr.10b 夏)recht
[ rɛҫt ] :まったく、大変 (Nr.20b 冬)◆ e (その3)
[ə] (曖昧母音)
・ドイツ語では非常に多く使われている。無色透明で無性格な母音。 ・口全体をごく自然な格好のままにして、唇、舌、口腔、何一つ動かさず、ただ喉だけで声帯を 振るわせたときに出る陰気な母音。 ・日本語のエやドイツ語の[e]、[ɛ]よりも舌を少しだけ奥に引いて口の真ん中に置き、口を半開 きにして口全体の力を抜いて曖昧に発音。 (ドイツ語ではややエに近いが、ほとんどがウかオかアに聞こえるエ)7
[ə]
語尾・接尾辞の -en, -em, -et, -er, -es, - eHimmel
[ hɪmǝl ] :天、天国 (Nr.4b 春)Alles
[ álǝs ] :一切のもの (Nr.5b 春)Gabe
[ gá:bǝ ]:恵み、賜物 (Nr.2 春) 接頭辞の ge-, be- などGefilde
[ gǝfɪldǝ ]:広野 (Nr.5b 春)Ungewitter
[ ʊngǝvɪtǝr ] :雷雨、暴風雨 (Nr.10b 夏)Gesträuchen
[ gǝʃtrɔʏҫǝn ]:灌木、藪、茂み (Nr.15b 秋)♪ 「e」を言い分けてみましょう ♪
erwecke
[ ɛrvɛkkǝ ] :呼び起こす、蘇らせる (Nr.2 春)schwebet
[ ʃvé:bǝt ]:漂う (Nr.5b 春)schwellet
[ ʃvɛlǝt ]:膨らむ (Nr.5b 春)<女声>Gebelle
[ gǝbɛlǝ ]:うるさく吠える声 (Nr.15b 秋)aufgesprengte
[ áʊfgǝʃprɛŋtǝ ]:疾駆した (Nr.15b 秋)<男声>Gerechten
[ gǝrɛҫtǝn ]:正義の人 (Nr.22 冬)◆ o
[o:] (長母音) [ɔ] (短母音)
・日本語では「お」と「を」の2種類を無意識のうちに使い分けているが、ドイツ語の場合、 長母音と短母音ではかなり大きな差がある。 ・日本語のオよりも唇を丸め、前に出す。 ・[ɔ] の場合は [o:] よりも少し舌を下げる。日本語のオに近い形だが、唇を丸める。 開きすぎて [a] にならないように注意! 口を普通に自然な形にしたまま、ごく曖昧に「オ」と言うつもりで発音。オとアの中間。[
o:]
o+子音1個Todesschlaf’
[ tó:dǝsʃla:f ]:死の眠り (Nr.2 春)Lob
[ lo:p ] :称賛 (Nr.5b 春)oben
[ o:bǝn ]:空に (Nr.10b 夏) o+hFrohlocket
[ fro:lɔkǝt ] :小躍りして喜ぶ (Nr.2 春)<男声>Wohnen
[ vo:nǝn ] :住む (Nr.22 冬)<Chor1>Lohn
[ lo:n ]:報い、報酬 (Nr.22 冬)[ɔ]
o+子音2個 以上komm
[ kɔm ]:来たれ (Nr.2 春)holder
[ hɔldǝr ]:和やかな、優しい (Nr.2 春)Gott
[ gɔt ] :神よ (Nr.5b 春)Sonne
[ zɔnǝ ] :太陽よ (Nr.7 夏)■変母音・ウムラウトの発音
・名詞を複数化したり形容詞化したりするときに多く用いられる。 ・二重母音とは異なり単母音であるため、基本的な母音と同様、長短・明暗・開閉の技法を適応。◆ä
[ɛ:] [ɛ]
・日本語のエを少し広めに。唇は逆三角形を縦長にした形。[e] より開く。[ɛ:]
ägnädig
[ gnɛ:dɪҫ ]:恵み深い(Nr.4b 春)Majestät
[ majɛstɛ:t ]:尊厳、崇高 (Nr.7 夏)Jäger
[ jɛ:gǝr ]:猟師、狩人 (Nr.15b 秋) ä+hZählet
[ tsɛ:lǝt ]:数える (Nr.7 夏)gewährt
[ gǝvɛ:rt ]:与えられた (Nr.10b 夏)Fährte
[ fɛ:rtǝ ]:足跡 (Nr.15b 秋)[
ɛ]
ä+子音2個 以上länger
[ lɛŋǝr ]:より長い(Nr.2 春)mächtiger
[ mɛҫtɪgǝr ]:全能の、権力のある (Nr.5b 春)Kräften
[ krɛftǝn ]:力、気力 (Nr.15b 秋)<女声>Stärk
[ ʃtɛrk ] :強さ、力 (Nr.22 冬)9
◆ü
[y:](長母音) [ʏ](短母音)
・ドイツ語圏の人々にとっても特殊で難解な母音といわれている。 ・唇を丸めて前に突き出し([u:]と同じ形)舌だけ「イ」。丸口の「イ」・日本語の「湯」では ない、箸の先が入るくらいのまん丸。[ʏ] の場合は [y:] よりも少し舌を下げる。 ・母音 [i] の口腔や舌の位置を保ったまま唇だけを [u] にすると意外に近道である。 ・日本人はもともとの [u] の母音が浅いため、なかなか正しい発音ができないことが多い。 まずは [u] の母音を正確に発音することが不可欠。(口腔内の空間確保)[
y:]
ü+子音1個Überfluß
[ ý:bǝrflʊs ]:豊富(Nr.4b 春)Güte
[ gý:tǝ ]:親切(Nr.4b 春)gütiger
[ gý:tɪgǝr ] :寛大な (Nr.5b 春)Süße
[ zy:sǝ ]:甘い、快い (Nr.5b 春)<男声>grüßen
[ grý:sǝn ] :挨拶する(Nr.7 夏) ü+hfühlen
[ fý:lǝn ] :導く、案内する(Nr.2 春)<女性>früh
[ fry: ] :早い(Nr.2 春)<男声>durchwühlen
[ dʊrҫvý:lǝn ]:引っかき回す (Nr.10b 夏)[ʏ]
ü+子音2個 以上fürchterlich
[ fʏrҫtǝrlɪҫ ] :恐ろしい、凄まじい (Nr.10b 夏)Erschüttert
[ ɛrʃʏtǝrt ]:衝撃を受けた (Nr.10b 夏)gefüllt
[ gǝfʏlt ]:一杯の (Nr.16b 秋)♪ 発音の練習 ♪
練習① [i::::::] と言いながら唇を丸めていき、[u:] の形になるまで丸める。 練習② 唇を[u:] の形にし、舌を少し前に滑らせ、[i:]の位置まで持っていく。 舌先を下(下の前歯の裏)につけた「イー」。ü
も 舌の高さは「イー」と同じ。唇だけ丸く突き出す。 普通の「イー」◆ö
[ø:](長母音) [œ](短母音)
・日本語とは全く疎遠で異国的な母音のひとつ。oとともに独特な響きと音色を有し、ドイツ語 の歌唱表現には不可欠な存在。 ・[ø:] は日本語には全く存在しない。唇を丸めて前に出し( [o:] と同じ形)舌だけ「エ」。 丸口の「エ」・小指の先が入るくらいまん丸。 ・[œ] の場合は [ø:] よりも少し舌を下げる。過度に口を開け過ぎて明るくなり過ぎないこと。 ・[o]+[e] とも考えることができるが、元来は [o] に起因すると認識する。[ø:]
ö+子音1個getönt
[ gǝtǿ:nt ]:鳴り響く (Nr.10b 夏)tönenden
[ tø:nǝndǝn ]:響く、反響する(Nr.15b 秋) ö+hfröhlich
[ frǿ:lɪҫ ]:陽気な、愉快な(Nr.16b 秋)[œ]
ö+子音2個 以上öffne
[ œfnǝ ]:開く(Nr.4b 春)Hörner
[ hœrnǝr ] :ホルン、角笛(Nr.15b 秋)erschöpft
[ ɛrʃœpft ]:疲れ果てた(Nr.15b 秋)<女声>♪ 発音の練習 ♪
練習① [e::::::] と言いながら唇を丸めていき、[o:] の形になるまで丸める。 練習② 唇を [o:] の形にし、舌を少し前に滑らせ、[e:] の位置まで持っていく。 舌先を下(下の前歯の裏)につけた「エー」。ö
も舌の高さは「エー」と同じ。 唇だけ丸く突き出す。11
■二重母音の発音
・2つの母音を組み合わせて、新たな響きをもった母音。2つの母音があるのではなく、 1組の母音、ひとつの音色として対処する。◆ei
[aɪ]
・日本語のアイとほぼ同じ。[a]も[ɪ]も口の形をはっきりさせて発音。[
aɪ]
Preis
[ práɪs ]:賛美、称賛 (Nr.5b 春)scheint
[ ʃáɪnt ]:輝く (Nr.7 夏)Heil
[ haɪl ] :万歳 (Nr.7 夏)◆au
[aʊ]
・日本語のアウよりもウで唇を尖らせる。[a]から[ʊ]に移動するときは唇を笛の形のように丸める。[
aʊ]
Aug
[ áʊk ]:目 (Nr.7 夏)aus
[ aʊs ]:~終えた (Nr.7 夏)jauchzen
[ jáʊxʦǝn ]:歓声を上げる (Nr.7 夏)◆eu,äu
[ɔʏ]
・日本語のオイよりも[ɔ]も[ʏ]も唇を笛やラッパのように尖らせて発音する。eu [ɔʏ]
Freuden
[ frɔʏdǝn ]:喜び、歓喜 (Nr.7 夏)verscheucht
[ fɛrʃɔʏҫt ]:払い除ける (Nr.16b 秋)leuchtet
[ lɔʏҫtǝt ]:光る、輝く (Nr.22 冬)äu [ɔʏ]
träufe
[ trɔʏfǝ ]:したたらせる (Nr.4b 春)Gesträuchen
[ gǝʃtrɔʏҫǝn ] :灌木、藪、茂み (Nr.15b 秋)läuft
[ lɔʏft ]:走る (Nr.15b 秋)◇ ie
[i:]
・長母音。二重母音ではありません[
i:]
die
[ di: ]:(定冠詞) (Nr.2 春)wie
[ vi: ] :なんと (Nr.10b 夏)■子音の発音
◆b,d,g (1)[b][d][g] (2)[p][t][k]
・これらの破裂音は、語中でも語末でもハッキリ破裂を聞かせるよう注意。 ・子音の後ろに余分な母音を付随させないこと。(「b」は「bu」ではない) ・b[b] とw[v] は全くの別物。違いに注意!(1)
[b][d][g] (有声音)
母音の前Lebens
[ lé:bǝns ] :命 (Nr.7 夏)toben
[ tó:bǝn ]:荒れ狂う (Nr.10b 夏)Donner
[ dɔnǝr ] :雷、雷鳴 (Nr.10b 夏)danken
[ dáŋkǝn ]:感謝する (Nr5b 春)Gabe
[ gá:bǝ ] :恵み、賜物 (Nr.2 春)Gefilde
[ gǝfɪldǝ ]: 広野 (Nr5b 春) l の前Anblick
[ ánblɪk ] :光景、景色 (Nr5b 春)Blitze
[ blɪʦǝ]:稲妻、電光 (Nr.10b 夏)edler
[ é:dlǝr ]:気高き (Nr.12 秋) r の前Brust
[ brʊst ]:胸 (Nr5b 春)<男声>bricht
[ brɪҫt ]:突然現れる(Nr.15b 秋)Brüder
[ brý:dǝr ]:兄弟よ (Nr.16b 秋)<男声>grüßen
[ grý:sǝn ] :挨拶する (Nr.7 夏)Grund
[ grʊnt ]:水底 (Nr.10b 夏) gはnの前とmの 前も [g]gnädig
[ gnɛ:dɪҫ ] :恵み深い (Nr.4b 春)(2)[p][t][k](無声音)
子音の前kündigt
[ kʏndɪkt ]:通告 (Nr15b 秋) 語末herab
[ hɛráp ] :下へ (Nr.4b 春)Bild
[ bɪlt ]:姿(Nr.7 夏)Land
[ lant ] :土地 (Nr.4b 春)Schlag
[ ʃla:k ]:連打 (Nr.10b 夏)Aug
[ áʊk ]:目 (Nr.7 夏) 接頭辞の末尾や 複合語の切れ目lieblich
[ lí:plɪҫ ] :愛らしい、好ましい (Nr.5b 春)ländlichen
[ lɛntlɪҫǝn ]:田舎風、田園風 (Nr.16b 秋)<男声>Abendglocke
[ á:bǝntglɔkǝ ] :日暮れの鐘 (Nr.10b 夏)13
◆n
[n]
・「n」はドイツ語の中に非常に多く含まれており、平易なようだが、歌唱においては全ての 子音の中で最も難しく、しかも重要な子音である。 ・はっきりと舌を上歯茎の裏側につけ、鼻から息を抜く。日本語の(語末の)ンは歯茎の裏側に舌を つけずに発音するので、区別する。 ・舌尖の処理がすべてのポイントになるが、特に「n」の後ろに「m」がある場合や、他の子音 が来た場合、決して舌尖抜きにならないように注意すること。 ・語尾にある「n」は絶対に跳ねないで、美しい鼻音を響かせること。[n]
Natur
[ natú:r ]:自然 (Nr.7 夏)Land
[ lant ]:土地 (Nr.4b 春)gnädig
[ gnɛ:dɪҫ ]:恵み深い (Nr.4b 春)Segen
[ zé:gǝn ]:祝福 (Nr.4b 春)♪ 発音の練習 ♪
① ni ne na no nu no na ne ni ne na no nu na ne ni---② nin nen nan non nun non nan nen nin nen nan non nun non nan nen nin---
◆m
[m]
・はっきりと唇を閉じる。上下の唇を内側に軽く丸め、音を鼻から抜いて発音する。 ・語尾にある「m」は絶対に跳ねないで、唇を柔らかく閉じたまま鼻音を美しく響かせる。[
m]
Komm
[ kɔm ] :来たれ (Nr..2 春)Himmels
[ hímǝls ]:天、天国 (Nr..2 春)Majestät
[ majɛstɛ:t ]:尊厳、崇高 (Nr.7 夏)Meeres
[ me:rǝs ]:海 (Nr.10b 夏)◆ ng
[ŋ]
・鼻濁音。呑み込んで鼻に抜くような音。軟口蓋に舌の奥を当てて発音。 ・※[n]+[g]ではなく、[ŋ]はひとつの音。[ŋ]
länger
[ lɛŋǝr ]:より長い (Nr..2 春)Rettung
[ rɛtʊŋ ]:救い (Nr.10b 夏)singen
[ zɪŋǝn ]:歌う (Nr.16b 秋)<男声>klingt
[ klɪŋt ] :聞こえる (Nr.20b 冬)◆ nk
[ŋk]
・一度鼻濁音で呑み込んだ後、改めて固い[k]の音を出す。[nk] とは厳密には異なる。[ŋk] Dank
[ daŋk ]:感謝 (Nr.4b 春)wankt
[ váŋkt ]:よろめく (Nr.10b 夏)winkt
[ vɪŋkt ]:目配せする (Nr.10b 夏)trinken
[ trɪŋkǝn ]:酒を飲む (Nr.16b 秋)<男声>◆ch (1)
[ç] (2) [x]
・息の音。上顎の舌を近づけてその狭いところに息を通す摩擦音。(1) [
ç] (Ich-Laut イッヒ・ラウト)
・上顎の前の方、硬い部分(硬口蓋)で発音する。[チ][チュ]と言うとき舌が上顎に触れる 近辺で舌を持ち上げ空気の道を狭くして摩擦音を出す。後ろに母音を入れて伸ばさない。 日本語の「ヒ」から母音を取った状態に似ている。15
[
ç]
前母音(i,e,eu 等)の後Lichts
[ lɪҫʦ ] :光(Nr.7 夏)nicht
[ nɪҫt ]:~いけない (Nr.2 春)spricht
[ ʃprɪҫt ]:話す (Nr.7 夏)herrlicher
[ hɛrlɪҫǝr ]:荘厳な (Nr.7 夏)recht
[ rɛҫt ]:まったく、大変 (Nr.20b 冬)Becher
[ bɛҫǝr ]:杯、グラス (Nr16b 秋)<男声>verscheucht
[ fɛrʃɔʏҫt ]:払い除ける (Nr.16b 秋)leuchtet
[ lɔʏҫtǝt ]:光る、輝く (Nr..22 冬)<Chor2> 子音の後Furchen
[ fʊrҫǝn ]:畝あい (Nr.2 春)<男声>fürchterlich
[ fʏrҫtǝrlɪҫ ] :恐ろしい、凄まじい (Nr.10b 夏)Welche
[ vɛlҫǝ ] :なんという (Nr.5b 春)<女声>Mädchen
[ mɛ:tҫǝn ]:娘 (Nr.10b 夏)<男声> ウムラウトの後mächtiger
[ mɛҫtɪgǝr ]:全能の、権力のある (Nr.5b 春)(2) [
x] (Ach-Laut アッハ・ラウト)
・上顎の奥の方、柔らかい部分(軟口蓋)で発音。[k] の音を出す辺り、またはもう少し 奥のうがいをするときに震える辺り、つまり口蓋垂に近い方での摩擦音。後ろに母音を 入れて伸ばさない。日本語の「ホ」から母音を取った状態に似ている。 ・喉を開け過ぎないこと。開け過ぎると子音としての機能を失い、ため息音になってしまう。[
x]
後母音(a,o, u,au 等)の後Ach
[ ax ]:ああ (Nr.10b 夏)krachen
[ kráxǝn ]:(雷が)ゴロゴロ鳴る (Nr.10b 夏)lachet
[ láxǝt ]:笑おう (Nr.16b 秋) <男声>noch
[ nɔx ]:きっと (Nr.2 春)<男声>hoch
[ ho:x ]:高く (Nr.5b 春)Juchhe
[ jʊxhé: ]:万歳、ワーワー (Nr.16b 秋)Juch
[ jʊx ]:うわっ、すごいぞ (Nr.16b 秋)Hauch
[ haʊx ]:息吹、香気 (Nr.2 春)<女声>Jauchzen
[ jáʊxʦǝn ]:歓声を上げる (Nr.7 夏)♪ 発音の練習 ♪
・ach och uch ach och uch ach och uch ach och uch ach--- ・ach ach och och uch uch ach ach och och uch uch ach---
◆~ig
[iç]
・Ich-Laut(イッヒ・ラウト)と同じ。[iç]
gnädig
[ gnɛ:dɪҫ ] :恵み深い (Nr.4b 春)fleißig
[ fláɪsɪҫ ] :勤勉な (Nr.19b 冬)◆ ~ig+母音
[ig]
・破裂音。[ig]
ewiger
[ é:vɪgǝr ] :永遠の (Nr.5b 春)mächtiger
[ mɛҫtɪgǝr ] :全能の、権力のある (Nr.5b 春)gütiger
[ gý:tɪgǝr ] :寛大な (Nr.5b 春)◆ ch~
[k]
・chが単語の頭にくるとき。[
k]
Chor
[ ko:r ] :合唱 (Nr.16b 秋)◆sch
[ʃ]
・唇を丸めて発音。唇はラッパの形にし、上下の歯を合わせるようにする。 ・日本語の「し」よりもかなり鋭く、前に突き刺さってくるような子音。[ʃ]
schwebet
[ ʃvé:bǝt ]:漂う (Nr.5b 春)erschallen
[ ɛrʃálǝn ] :響き渡る (Nr.5b 春)schönstes
[ ʃǿ:nstǝs] :最も美しい (Nr.7 夏)◆s+母音
[z]
・日本語の「ズ」に似ているが、舌の先を歯の裏側に近づけて少し柔らかく発音する。必ず隙間 を作る。[s] と同じように唇の形を横に広げ、微笑むときの口の形にし、[s]よりも息を多く 出しながら発音すると摩擦していることがわかる。17
[
z]
sanften
[ zanftǝn ] :くつろいだ、柔和な (Nr.10b 夏)Rebensaft
[ ré:bǝnzaft ]:ぶどう酒 (Nr.16b 秋)Segen
[ zé:gǝn ] :祝福 (Nr.4b 春)seht
[ zé:t ]:見よ (Nr.22 冬)singen
[ zɪŋǝn ]:歌おう (Nr.16b 秋)sittsam
[ zɪtza:m ]:慎み深い、おしとやかな (Nr.19b 冬)Sonne
[ zɔnǝ ]:太陽 (Nr.7 夏) soll
[ zɔl ]:~するに至る (Nr.20b 冬)gesunder
[ gǝzʊndǝr ]:健全な (Nr.10b 夏)<男声>◆st,sp (1)[ʃt][ʃp] (2)[st][sp]
・明瞭に発音するためには、子音の始動をできるだけ早く行うとよい。 ・次に子音がある場合、正体不明な母音を付随させない([ʃut] にはならない)。(1)
[ʃt] [ʃp]
[ʃt]
[
ʃp]
語頭Stimmen
[ ʃtɪmǝn ] :声 (Nr.5b 春)Stern
[ ʃtɛrn ]:星 (Nr.10b 夏)Sturm
[ ʃtʊrm ]:嵐 (Nr.10b 夏)sprießet
[ ʃprí:sǝt ]:芽を吹く (Nr.4b 春)spricht
[ ʃprɪҫt ]:話す (Nr.7 夏)springt
[ ʃprɪŋt ]:跳ねる、跳躍する (Nr.15b 秋) 接 頭 辞 が つ い た複合語 zerstreut
[ ʦɛrʃtrɔʏt ]:散り散りになって (Nr.15b 秋)besteigen
[ bǝʃtáɪgǝn ]:登る (Nr.22 冬)aufgesprengte
[ áʊf gǝʃprɛŋtǝ ]:疾駆した (Nr.15b 秋)<男声>(2)
[st] [sp]
[
st]
[sp]
単語の途中Majestät
[ majɛstɛ:t ]:尊厳、崇高 (Nr.7 夏)schönstes
[ ʃǿ:nstǝs]:最も美しい (Nr.7 夏)◆ß
[s]
・エス・ツェット。常に濁らない。 ・[s]の発音は日本語のスとほぼ同じ。上下の歯が軽く触れる程度に合わせるが、唇は横に広げる。 ちょうど微笑んでいるような口の形になる。[s]
sprießet
[ ʃprí:sǝt ]:芽を吹く (Nr.4b 春)Überfluß
[ ý:bǝrflʊs ]:豊富 (Nr.4b 春)grüßen
[ grý:sǝn ] :挨拶する (Nr.7 夏)◆t,tt,dt,th [t]
・舌先を歯茎の裏につけてから舌先を離す。[t]
nahet
[ ná:ǝt ] :近い (Nr.2 春)<女声>Frohlocket
[ fro:lɔkǝt ] :小躍りして喜ぶ (Nr.2 春)<男声>Gott
[ gɔt ]:神 (Nr.5b 春)Rettung
[ rɛtʊŋ ]:救い (Nr.10b 夏)◆ts,tz,z,ds,ti [ts]
・破擦音 [ts]・・・ 破裂音 [t,d] + 摩擦音 [s,z] 間に母音を入れない[ts] Lichts
[ lɪҫʦ ]:光 (Nr.7 夏)jetzt
[ jɛʦt ]:今、この時 (Nr.5b 春)Lenz
[ lɛnts ]:春 (Nr.2 春)zu
[ ʦu: ] :~のために (Nr.5b 春)zackigen
[ ʦákɪgǝn ]:ノコギリ歯状の (Nr.10b 夏)◆f,v [f]
・上の前歯に下唇を軽く合わせ、「フ」と息を吐き出す。vは濁らない場合が多い。 ・日本語にはない子音なのでしっかりと練習が必要。 ・上の前歯と下唇の付け方が強すぎたり、下唇を噛むような口形にならないように注意。[
f]
Fährte
[ fɛ:rtǝ ]:
足跡 (Nr.15b 秋)Öffne
[ œfnǝ ]:開き (Nr.4b 春)träufe
[ trɔʏfǝ ]:したたらせる (Nr.4b 春)Überfluß
[ ý:bǝrflʊs ]:豊富 (Nr.4b 春)Von
[ fɔn ]:~から (Nr.12 秋)hervor
[ hɛrfó:r ]:前へ、現れ出て (Nr.15b 秋)vereint
[ fɛráɪnt ]:ひとつになる (Nr.15b 秋)19
◆w [v]
・fと同じように上の前歯に下唇を軽く合わせて、[f]よりも息を多く出しながら発音。 ・f同様、日本語にはない子音なのでしっかりと練習が必要。 ・f同様、上の前歯と下唇の付け方が強すぎたり、下唇を噛むような口形にならないように注意。[v]
Weltalls
[ vɛltals ]:宇宙 (Nr.7 夏)Wer
[ ve:r ]:誰が (Nr.7 夏)Wohin
[ vohín ]:どこへ (Nr.10b 夏)schwebet
[ ʃvé:bǝt ]:漂う (Nr.5b 春)ewiger
[ é:vɪgǝr ] :永遠の (Nr.5b 春)Ungewitter
[ ʊngǝvɪtǝr ]:雷雨、暴風雨 (Nr.10b 夏)◆ r
[r]
・歌唱では基本的に巻き舌。口語では「曖昧母音化」した場合 (エア)やフランス語のように「喉を鳴らす」場合がある。 ただし、音符が短い場合など、巻かずに曖昧母音化することも あるので指揮者の指示にご注意ください。 ・巻き舌がうまくできない主な原因は舌が緊縮して固くなること。 舌尖を極度に柔軟にして練習を試みる。 ・舌尖が円滑に動き出すと、他の子音より明瞭に飛び出してアク セントの位置が変わってしまう恐れがあるので、注意する。[r]
Ruhm
[ ru:m ]:栄誉、名声 (Nr.4b 春)Natur
[ natú:r ]:自然 (Nr.7 夏)träufe
[ trɔʏfǝ ] :したたらせる (Nr.4b 春)herab
[ hɛráp ]:下へ (Nr.4b 春)♪ 発音の練習 ♪
・tr, tr, trrrrrrrr・・・, tr, tr, trrrrrrrrrr・・・ を繰り返し、成功したら 母音を加えたり減らしたりしてみるとよい。 2010.2.7 第1刷 2010.2.12 第 2 刷◆ l
[l]
・日本語では「r」と区別無しに使用しているが、ドイツ語では明瞭に異なる。 ・舌を上顎、上前歯の裏側につけた後で離す音。コツは、舌をただ上顎につけるだけでなく 「しっかり押しつける」こと、舌が離れるときも自然に離れるに任すのではなく、「曲げた 下敷きを離すと下敷きが跳ね上がるように弾力をもって」離すこと。舌先に力を入れる。[l]
lieblich
[ lí:plɪҫ ]:愛らしい、好ましい (Nr.5b 春)Lichts
[ lɪҫʦ ] :光 (Nr.7 夏)Lebens
[ lé:bǝns ]:命 (Nr.7 夏)Himmel
[ hɪmǝl ]:天 (Nr.4b 春)◆ h (1)
[h] (2)[無音]
(1)
[h]
・「声門摩擦音」。母音が始まる前に息が流れる音。日本語の「はひふへほ」とは別物。 ・後ろの母音なしでは子音としての機能はなく、母音を伴って初めて活きてくる子音。[h]
Hain
[ haɪn ]:林苑 (Nr.5b 春)<男声>herab
[ hɛráp ]:下へ (Nr.4b 春)Himmel
[ hɪmǝl ]:天 (Nr.4b 春)holder
[ hɔldǝr ]:和やかな、優しい (Nr.2 春)Hunde
[ hʊndǝ ]:犬 (Nr.15b 秋)(2)[無音]
[無音]
母音+「h」 (長母音)nahet
[ ná:ǝt ] :近い (Nr.2 春) <女声>wehen
[ vé:ǝn ]:(風が)吹く (Nr.4b 春) <女声>ihrem
[ í:rǝm ] :お前たち自身を (Nr.2 春)frohlocket
[ fro:lɔkǝt ] :小躍りして喜ぶ (Nr.2 春) <男声>Ruhm
[ ru:m ]:栄誉、名声 (Nr.4b 春) 二重母音の 後ろ21 名古屋市民コーラス ドイツ語資料(ハイドン・四季)