【論 文】 1ヨ本 建 築 学 会 構 造 系論 文 報 告集 第453号
・
1993年 ll月Jou皿al ef Struct
.
ConsLr.
Engng,
A[J,
No.
453,
Nov.
,
1993骨
材
粒
径
を
変
え
た
コン
ク
リ
ー
ト
の
破面解
析
ANALYSIS
OF
FRACTURED
SURFACE
OF
CONCRETE
WITH
AGGREGATES
OF
DIFFERENT
SIZE
三
橋 博
三*,
梅 岡 俊 治
**
Hiro20
MJffA
SHf
andTOshiharu
UMEOKA
Although
fracture
mechanicshas
been
applied to concrete thesedays,
values offracture
energy(
GF
)obtained by experiments have a certain variability.
This is bec尹use crack propagatlonpro−
cess of
disord
’
ered materials such as concrete 重s random even
if
the geometry of specimen and testcondition are same
、
Obviously,
there is a strong relation between crack propagation proce畠s andGF.
TQ study the relation
,
we analyzedfractured
surfaces Qf concrete afterfracture
toughness testswith the aid of image proceSsing equipment
.
The result shows that true surface areas of aggre−
gate
−
matrix interface m thefractured
surfaceis
directly
related toGF
vaiue and thatlineal
fractal
dimension
ishe
]pful to characterize thefracture
mechanism.
KeyWOizts :concrete
,
fractUT
’
e mechanics,
fractal
,
fractograPhy
,
imageProcessing
コ ン ク リー
ト,
破 壊力 学,
フ ラ クタル,
フ ラ ク トグ ラフ ィー,
画像処 理1.
はじめ に ク ラッ ク挙動を力学的に記 述す るもの と して,
破 壊 力 学が広く用い ら れて い る。 そ し て近年,
コ ンクリー
ト材 料に おい て も,
この破壊力学が 用い ら れ る よ うになっ て きて い る。 コ ン ク リー
トやモ ルタル 等,
セメ ン ト硬化体の破 壊 挙 動は,
以 下の よ う に説明さ れ る。
す な わち, 試 験 体の引 張 応 力 集 中領 域におい て,
まず安 定な微 細ク ラッ ク が不 連 続に発生し,
ある瞬 間に そ れ らを縫う よ うに クラ ック が伝 播し,
破 壊 するの であ る。 脆性 的な破 壊挙動を示す セメ ン ト硬 化 体において,
複合化に よ る破 壊 靱 性 向 上の メ カニ ズム と して は, 以 下の 3つが指 摘さ れ た])。
(a ) 介 在 物に よる ク ラッ ク伝 播 阻 止,
(b )微 細ク ラッ ク に よる応 力 集 中の緩 和,(c )介 在 物のブ リッ ジング(ク ラッ ク が供 試 体を横切っ た際に ク ラ ッ ク に架橋す る よ う な 形 で変 形 を拘 束し, 応 力を負 担 する能 力 )。 これ.
らの メカ ニ ズム の う ち,
どれ が支 配 的か は,
個々 の供試体に おい て,
調 合や養 生 条 件,
試 験 方 法な どの違い によ り麥
化す る。
破 壊 靱 性を評 価 するパ ラ メー
タ と しては,RILEM
に よっ て提 案さ れた破 壊エ ネル ギーG
,・
が あ る。G
, は供 試 体 断面 全 体が ク ラック進展に よっ て破 断する の に消 費 され る金エ ネル ギL を,
破 断面全 体で均 等に消 費さ れ た もの と仮 定し て求め ら れ るパ ラ メー
タ で あ る。
(;F は引 張 軟 化特 性か ら も求め ら れるが, こ の引張 軟 化特性に対 して安定 し た結 果 を実 験に より直接求め るこ と は現 時 点 では非 常に困難であ る。
Hillerborg2
} は, R正LEM TC50
が各国の 研究 者に働 きかけて行っ た約 700本に の ぼ る コ ン ク リー
トの切欠き 梁の曲 げ 試験の結 果を整理 し,
最 大 骨 材 粒 径の増 大と と もにG
,・
が大き く な る傾向を認め な が ら,
その ば らつ き が 大 きい こと か ら 明確な結 論には至ら な かっ た。
既 往の 研究3) で は,
骨材の介 在によるGr
の増大は,
破 面の 凹 凸が激しく な る結果生ずる実破 断 面 積の増 大に よる と し て い る場 合が多い。 し か し,
実 際の破 断 面 積 を定 量 的に 測 定し て破 面の凹 凸特 性と GFと の関 係を論 じ た研究は いま だ報 告さ れ て い な い。
破 壊メカニ ズム の違いを議論 する た めには,
まずク ラッ ク進 展の状 況 を正 確に把 握す る とと もに,
そ の破 壊し た表 面 状 態 を定 量 化する必要が ある。
そ の た め に筆 者ら は, 破 断 面を計 測する手 法の 開 発と,
その定 量 化 手 法とし て の フ ラ ク タ ル次 元 解 析や角 度による破 面 面 積 分 布の検 討を行っ た9
。
* 東 北 大 学工学 部 建 築 学 科 助 教 授・
工博 * * 朿 北 大 学工 学部 建 築 学 科 (現 清 水 建設 } 大学院 生・
工修Assoc
.
Prof.
,
Dept.
Qf Arch1しecture,
Faculty of Engineering,
TohokuUnlv
.
,
Dr.
Eng.
Graduate Student
,
Dept.
of Architecture,
Facu
[ty of Engineering,
Tohoku Unlv
.
〔at present,
Shimizu CD・
.
冫,
M.
Eng,
σ
F
尺 壊 如 SIG
・・瀚
i
⊥w WI Ws 2 1 ク ラック開口変 位 図一
1 2直 線 引 張 軟 化モデル W tser のロ
th=
nEn±
豊
薊
i
破 面 冒十測欝
破 面 メッシュデー
タ蟹
二
:
:
:
三
掘
表面 写真撮影 oQの (bo ◎ 骨 材 界 面 画像 デ
ー
タMIX
本 論 文の 目的は,
コ ンク リー
トの破壊靱性試験に おい て生 じ た破 断 面の状態 と破 壊エ ネルギー
との 関 係を検 討 する ことである。 そこ で,
筆 者ら は, 粗 骨 材の容 積 率一
定で そ の粒 径を5段 階に変化 さ せ たコ ンク リー
ト に対し て破壊靱 性試 験 を 行っ た供 試 体の破 断 面を計 測し, 画艨 処 理技術等を用 い て そ の解 析を行っ た。2.2
直 線 引張軟 化モデル コ ン ク リー
トの引 張 軟 化 特 性を 定 め る手 法と して は 種々 の方 法がある が,
2直線引張軟化モ デル を仮 定する こ とがで き る。
2 直線モデル は,
実 験で得られ た荷 重 変 位 曲 線を数 値 化し,
離散化 し た もの をF,(i),
4つ の変 数 F ,, s、,
ω 1,
ω 2で規 定さ れ る解析値をF
轟 )と した場 合,
次の非 線 形 最 小2 乗式を解くことに よっ て, これら 4つ の変 数の最 適 値が求め ら れ る5 エ。
Σ][F
,(i
)−
F.(i
;F
,,
Sl,
Wl,
ω、)] 2→ min こ こ に,
F,は軟 化 開始応 力 度,
(Sl,
ω 1)は 2直線の交 点,
ω2 は最大開口変位で ある。
こ うし て得ら れ た引 張 軟 化モ デルの変数よ り, 破 壊エ ネルギー
は以 下の式に よっ て得られ る。 G多鬻
〔FtWl十Sl Wr)/2……・
……・
・
…・
・
…・
……
(1) 野 村 ら6 〕は,
アコー
ス テ ィックエ ミッ シ ョ ン な どの結 果か ら,
この2
直線で表し た引 張 軟 化モ デルの 第 1勾 配 が微細ク ラックの発 生,
累 積の過 程に,
第 2勾配がブリッ ジングに対応す るこ と を示 した。
また,
2直線モ デル の 形状と破壊エ ネルギー
との関 係 を 把 握しや すくする た め に,
図一
1 の よ うに (葺 を前 半 と 後 半の 2つ に分け,
前 半 部 分の成 分G
,.と後 半部分の 成 分 Gt−
b を定 義し た。
その結果,
骨材粒径のみを変化させ た場 合,
そ の粒 径の 増 大に従い,GEb
の寄 与 率 も増 大 すること を示し た7 )。3,
破 面 解 析の手 法 3,
1 破 面 計測 お よ び処理の手 法破 断 面の 計測 には
,
筆 者らが作 製し た簡 易な装 置41を 用い た。 この装置はX −y
プロ ッター
に レー
ザー
式変位 センサー
を取り付け,
セ ンサー
より供試体 表面 に 照射し 評 価用 面積デー
タ 図一
2 画像処理 を用い た破 面 解析 たス ポッ ト光 (約 LO ×2.
0皿 m )をx 方 向に走 査 さ せ,
順 次 g方 向にずら し てい くこ とに よ り 計 測 する もの で あ る。 こ の よ う に して,
破 断 面の状 態 をM
×N
メ ッシュ の 高さ 分布 情 報と して記 録し た。
ま た, 画像 処理装置 を 用い て,
骨 材 部 分を抽 出し た画 像デー
タ も あわ せ て作 成し た。
画 像デー
タの作 成 方 法は,
以 下の とお りで ある。 まず破 断 面に現れ た骨材,
あ るい は骨 材の抜け出た跡 表 面を赤色で着色 しt そ れを撮 影し た 写真 を画 像 処 理 装 置に入 力 する。 な お,
破 断 面に は ク ラック進 展の際, 骨 材を迂 回して いる も の,
お よび貫通 してい る ものがあっ たが,
貫 通し て いる部 分につ い て は その量が少な く, こ の場 合に は ブリッジングに よる靱 性 向上メ カニ ズムへ の関 与も低い ものと して無視し, 骨材 を迂 回し て い る面の みを抽 出して処理 を行っ た。
入 力し た画 像は光の3
原色である赤色, 緑 色, 青 色の 明る さを 示すパ ラメー
タ で記 録され て お り,
この色 情 報を も とに 赤で 着 色し た領 域と そ うでない領域と に分け る2
値 化 を 行っ た。
こうし た作 業により,
ク ラ ック が進展 し た際の モ ル タ ル部 分と骨 材一
モ ルタル問の界 面 部 分 との区 別 が 行え る 2値 画 像を得た。 以 上の方 法に より得られ た破断面の 高さ デー
タ,
お よ び画像 処 理に より得ら れ た 骨 材モル タル 界 面 抽出画像を 用い て破 断 面の解 析を行っ た。 す な わ ち,
破断 面を メッ シュ の高さデー
タ よ り得た三角 形の集合で近 似 し,
その 各々 につ い て の面 積の和を求め るこ とに よ り,
現実の実 破 断 面 積 を求めた。 また,
画 像処 理に よ り得た骨材モ ル タ ル界 面 抽 出画像を 用い て,
モ ル タル部 分と骨 材モ ル タ ル界 面 部 分とに区別し てこの実 破 断 面 積 を評 価 した。
さ らに,
実破断 面 積 をX−
y平 面へ の 投 影 面 積で割っ た面 積 割増 率 (roughness parameter>R
。も あ わ せて算 出し た。
52
、
.
°
22.
勾爨
2.
Lま
鬟
澱唖 2.
052・
oolo ! LS 2.
o 面翻 軍 R。
図一
3 面積割増率とフ ラ ク タ ル次 元3.
2
フラ ク タル次元8)実 破断 面積や面 積 割 増率に よ る評 価は
,
測 定する際の メッ シュ サイズ に よ り大き く異なっ て し まう性 質があ る。
こ れ は, 同じ供 試 体 を測 定 して もメ ッ シュ サイズ が 細か く な れば,
そ れ だけ破 面 中の細か い 凹 凸が観 測さ れ る た めである。 この ため,
これ らに よる評 価は非常に制 限の大きい も の と なっ て し まう。
しか し,
こ のよ う な複.
雑 な 破 面には,
大 き な 範 囲 を粗く観 察しt4場 合と小さ な 範囲 を細 か く観察し た場 合との 問に非 常に似 通っ た関 係 が 認め られる.
。
こ の 自己相 似 性に着目 して得た複 雑さの 度 合い を示す 尺度が フラ ク タル次 元で あ る。 フ ラ ク タル 次元は面を.
扱っ た場合には・
(2 ).
式,
線を扱っ た場 合に は (3}式に よ り求め られ る。
pL2S
(η2)=So
(η2)−
T・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(2 > L (η)
=
Lo・
ゲ0−
11− ・
・
……・
………・
・
……・
…・
(3) こ こ にD
は フラクタル次元,
η は計 測を行う際の メ ッ シュ間
隔,
S(η2)は間
隔 ηで計 測し た際の面 積,L
(η)は 同じく 長 さ,S
。 お よ びL。は定 数である。
フ ラ ク タル次 元 と我々 が感 覚的に 知っ てい る次 元と の間に は対 応があ 図一
4 供 試体 形 状 M 図一
5 測 定破 断 面 y 表一
1 コ ンク リー
トの調 合お よび力学的特 性6) 供 試 体 粒 度 分 布 セ メン ト 細 骨 材 韓 骨 材 圧 縮 強度.
GF1 【m藺1 〔kg/mり 〔kg/m昌
} (kg/m墨
).
(剛P日〕 (閥/面 AE闥2一
5740.
1146一
一
一
一
一
一
AEC1015−
104.
6072292540.
434.
臼 ,03.
3128,
5 AEC15110−
1546072293633,
3187.
o AEC20115−
20460.
722939.
30,
5169.
9 AEC30120−
30450 ア2293924、
9221.
4 AEC30220−
304 δ072293924.
9154,
7 る。 す な わ ち直線は 1次 元,
平 面は2次 元で あるが, お な じ面で もそ の形状が複雑に な れば;フ ラ ク タル次 元は 2よ り大き く 3よ り小さい範囲で増大す る。 例え ば251 ×251の メ ッ シュ 間 隔で計測 し た 際の 面 積 割 増率とフ ラ ク タル次元 と の関 係は 図一3
に示す と お りで あ る。 これ ら はいずれも筆者らによっ て測 定さ れ た もの であり,
シ リー
ズ1
は楔 挿 入 型 割 裂 試 験 を 行 っ.
た 繊 維補強モ ルタル の破面に対し て行っ た もの, シ リー
ズ.
皿 は今回の計 測に よ るもの,
そ して シリー
ズ皿は,
梁の 曲 げ試 験 を行っ た 砕石コ ン ク リー
トの破 面に対 して行っ た も.
の で あ る 図の よ うに, フ ラ ク タル次 元は面 積 割 増率
に代わ るパ ラ メー
タ とし て も用いる こ と ができる。
なお,
シリー
ズ1
お よびシ リー
ズ皿の試 験 概 要は,
各々文 献 10)お よ び ll) に 尓 さ れている。4.
実 験 概 要 粗 骨 材の容 積 率 を一
定に保 ち,
その 粒 径のみを5段 階 に変化さ せ たコ ンク リー
トの2
重 片.
持 梁 供 試 体に対し破 壊 靱性試 験を行い,
その破 断面を計 測し た。
調 合は.
,
普 通 ボル トラン ドセメ ン・
.
トと白石 川 産の川砂 (表 乾比重 :2.
55
)と川砂利 (表乾比重・
:2,58
)を用い,
水セ メン ト 比 畩40%一
定と し た。
粗骨 材は段階的にふ るい 分け し て混入 して あり,
それぞれ 5〜
10.
mm,
10〜
15 m、
m,
ユ5〜20
mm,20〜30
mm と なっ て いる。
な お, 供 試 体の名 称で は,
アル ファ ベ ッ トの 次の 2桁の数 字で粗骨材の最 大粒径を示し た。
.
.
.
,
.
供 試 体 寸 法は 図一
4に 示す ように,
440×600×120 mm で,
木製 型 枠を用い て厚さ方向に打設し た。 リ ガ メ Oes電r
翼卩
Li囗6 輔_
Oest,
翼,
Line m Oest,
x卩
Line O D巳st.
y,
L@in巳 Dest .y
卩 Line Dest .y 卩Llne図
一
一6
フ ラ クタル 次 元 測 定 位置
巌
(破 面 前 半}鑿
餐
壌
毒
瓢 纔 畷
驫
〔破 面後 半 ) AEM2鷁
畠7
μ 覧鑪
,
一
飃
。譲
.選
鑞
”
.
謝研
. 野
ヒ
.
鴨
」
t、
亠蘇
巳
,
〔破 面 前半 ) (破 面前 半 ) (破 面畿半) AEClO1 (砲 面 後 半 } AEC151 写 真一
1 (破面前 半 )黶
(破 面鍛 半 ) AEC201 測 定 供試 体 破 断 面 ン ト長さ は250mm
である。
リガメ ン ト部 分の表 裏 両 面 に は 深 さ 10mm の三 角 形 側 溝 を 設 けてあ り,
破 断 面の 寸 法は250
×100mm
で あ る。 な お, 破断 面の計測は, 得られる メッ シュ デー
タ が正 方メ ッ シュ であ る ほ うが後 の処理 を行い や すい た め, 100×100mm ずつ の範 囲で 2回に分 けて計 測 を行っ た。 測 定の対 象とし た範 囲は,
計 測する際の供 試 体を支え る架 台の関 係上4 ),
図一
5 に 示す よ うに,
破 断 面の う ち 切欠き先端か ら約 20mm お よ び リ ガメ ン ト下 端よ り約 30mm の部分 を除い た部分 と し た。
以 下で は,
切 欠 き先 端に近い 100×100mm の測 定 範 囲 を破 面前半, 遠い方 を破 面 後 半と呼ぶ こ とにす る。AE
計 測 結 果に よれば,
最 大 荷 重 時の破 壊 プロ セ スゾー
ン先 端は骨 材 粒 径に関 係な く切 欠き先 端か ら約90mm
の とこ ろ にあるユZ } 事か ら,
破 壊 領 域の前 半 部 分は最大 荷 重 近 傍か ら始 まる破 壊 過 程 全 般, 後 半は荷 重 変 形 曲 線 の下 降 域 を 規 定 する破 壊 過 程の情 報 を 多く含むもの と考 え られ る。
な お, 測 定し た破 断 面を写 真一
1に示す。 写 真は立 体 感 を表 現 する た めに,
図の上,
す なわち 切欠き 先 端 方 向か らの み光を 照射し て あ る。
計 測 は 0、
4mm 間 隔 で 各々 25ユX251 の メ ッ シュ で 行っ た。
な お,
画 像デー
タの作 成は,
計 測し た範囲 と同 (破 面前判 〔礇 面 後 判 AEC301蠹
鷺
鬣
耋
(破 面 前 半 ) x甲
lny翊 饗.・
菰 選。
。
uz ?,
嫉’
1 (破 面後半) AEC302 様の範 囲を各々800
×800
画 素で 入力 し, 後に こ の画 像 デー
タを線形近似によ り数 画素ごとに間 引くこ とに よ り メ ッシュ デー
タ と整 合さ せ た。 走 査 線の フ ラ ク タル次 元 解 析に あ たっ て は, 図一6
に 示す よ うに,
X 方向,
y 方 向それぞれ につ いて行い,
y 方 向に つ い て は切欠きに近い 方か ら 1, 2,……,
N と番 号 を付し,X 方 向につ いても同 様の番 号 を付 けて行っ た。 5、
結 果お よ び考 察 5.
1 骨 材と破 壊エ ネルギー
との比 較 図一7
は,
各 種コ ン クリー
トの破 断 面に現れた骨 材モ ル タル 界 面の実 面 積 (以 下 「界面 面 積 」と表 現する)とGF
と を比較し た もの である。
図よ り,
破 面 前 半の界 面 面 積が大きい とG
.が 大 き く なる傾 向が明 らかに認 め ら れる。 これ は,
破 面 後 半と 比較して破 面 前 半の開口変 位 がは る か に大きい た め に,
破 面 前 半の骨 材に よるブ リッ ジング がエ ネルギー
吸 収 機 構 を 支配し た ためと 考え ら れ る。
とり わ け今 回 測 定 し た中で ただ一・
組,
同一
調 合の 2 供試体 につ い て 測 定 を行っ て い る AEC 301 お よ びAEC
302 で は,
そ れ ぞれ のG
,の値が大き く異なっ て いる が,
こ れ らの両 者に おい て破 面 全 体の界 面 面積の平 均 値に は大き な差は な い ことか ら,
ク ラ ック発 生 初 期に 250騰飜
平均.
、
_
AEG3q1.
G ….
.
22eo.
\ 乙 δ 150’
.
.
『
.
.
.
.
−
AE C’
15「…齟
’
』
…
….
.
.
.
』
.
』
’
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$ ….
、
.
.
.
」.
.
.
.
.
.
.
.
AEC201.
、
.
.
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.
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3Q2’
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.
.
.
.
.
.
・
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.
.
.
.
.
.
.
…
1002500 3700 4900 骨材界面実面積 (mm2 } 図一
フ 骨材モル タル界 面 面 積と G, 6100 250 ? 200.
\5
げ 150.
・
藩
邂
翻
iGトー一一一
≒一一
→−
r−
→一一一
一一
〇 l l AECI51 ;・
・
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・
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一
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・
・
・
・
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幽
・
・
幽
・
・
・
・
…
幽
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・
・
・
・
・
・
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…
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・
…AE 2°1∴
…』
’
幽
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『
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1.
『
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.
†.
.
・
→
細
一
毛
一
一
1
・
・
100 1.
6 1.
7 1.
8 1.
9 骨材界面部分の 面積割増率 Rs 図一
8 骨 材 部 分の面 積 割 増 率と Gs 2.
0250
2200
\.
乙 よ 150 109052
.
1。 フラ ク タル次 元 図一
9 面フ ラ ク タル次 元 とGF 2,
15 お け る ク ラ ック進展の拘 束あるいは抑制が 全体 的な破壊 靱 性 向 上の鍵 を握っ ている も の と考え ら れ る。 図一
8は粗 骨 材 界 面の 面 積 割増率 R。 と GFとを 比 較 し た もの である。
こ こ でRs
が 大 きいとい うことは, そ れだ け骨 材が破 面に直 交す る方向に深く介 在 する形 態を 有して い る事 を意 味す る。
し か るに Rs と G,・
の相 関 性 は特に認められな い ことか ら,
骨材の形 態 よりは む し ろ 界 面 面 積,
す な わ ち[形 態×骨 材 量]を破 壊靱性 向上の パ ラ メー
タ と し て用いる方が より有 効で ある事が 図一
7お よ び 図一8
の比 較か ら 分 か る。 5.
2 破 面 全体の フラク.
タル次 元と破 壊エ ネルギー
破 面 全 体の 複 雑さの状 況 を 示す面フ ラ ク タル次 元とGF
との比 較 を 図一
9に示す。
全 体 的に は,
骨 材 粒 径が 増 大する につ れ , GF は増 加する傾 向が認め ら れるが,
AEC IOI で は フ ラ ク タル次 元に比 し てG
.が小さ く,
逆に AEC301 で ば む しろGF
に比 して,
フ ラ ク タ ル次 元は小さくな っ て い る様子が伺える。 これ は,一
般 的に 言わ れ る破 面の状 態 が 複 雑な ほど破 壊に要 するエ ネル ギー
は大きい という仮 定に反する結果 と なっ て い る。
こ の こ とは,
コ ン ク リー
トに おける粗骨材の存 在の ように,
介在物が大きい場 合には,
マ トリック ス部と介 在物の 2 相 複 合 材と し て考え る事が 必須と なり,
介 在 物が ク ラッ ク面上に全 体 的に均 質に分布して いる とは言え な い ため であると考え ら れ る。
ま た, 粗骨材は,
骨 材が えぐ り出 さ れ る形でブ リッジング効 果 を発 揮す る た め に,
破 面 全 体の凹 凸 が平 均 的に G,の増 大に作用 する の では な く, む し ろ 図77 に示 す よ うに,
破 面 前 半の界面面 積がG
,一
の増 大に寄与す る事 を 明確に示して いる。
この傾 向は,
破画
全 体にほ ぼ均 等に介 在 物が分 布 し,
かつ ブリッ ジン グ 機 構 が 明確な繊 維 補 強セ メ ン ト複 合 材の場 合と は大き く異な る点であ る9 ) 。 表一
2に は,
破 断 面に現れ たモル タル 部 分の面 積の割 合 を 示 す が,
骨 材 粒 径の増 大に伴い, モル タル部分の 面 積は減 少している。 さ らに,
破 断 面 全 体の フラ ク タル 次 元は骨 材 量 が 同じ場合には 骨材粒径の小さ い方が大き な 値を示し た こ とを考 慮する と,
今 回の実 験で は,
モ ル タ 表一
2 モ ルタル の而積率 モ ル タル 部 分 面 積 / 破 断 面 積 供 賦 体 投 影 実面積 供 試 体 投.
影 実面積 AE闇2 11、
0001.
000AEC20 日 0.
η6o.
149 P1.
0001.
000 P0.
7230.
578 真EC10110.
8440.
918AEC30110.
742o.
592 P0.
8110.
786 FoJ230.
683 AEC151「 0.
8010.
754AEC3021O,
813OJ67Fo
.
7700、
739 Po,
674o,
619 120 11.
20(
酒
10 U.
ヴ
器 OV10 2 1 10 2 1 旧 h 鮨 ム、
ヘ へ 駆 へ 11.
20 AEM2 AEC101 AEC151 AEC201 AEC301 AEC302 10 40・
80 120 160 y軸 か らの距 離 (mm ) 図一
10 走 査 線フ ラ ク タル次 元 図一
11 骨 材の イン ター
ロ ッキング 200 ル部 分にお け るエ ネルギー
の 消 費,
すな わち微 細ク ラッ ク の形 成に よ るエ ネルギー
消 費η は,
骨 材 粒 径の小 さい 方 が相対 的に大 き かっ た もの と考えられる。
図一10
に はy方向の 走 査線フ ラ ク タル次 元 を 示す。
な お,
こ の走 査 線の フ ラク タル 次元 よ り, 切 欠 き 先 端か らの距 離によっ て,
ど れ だけ破 面が複 雑に な っ て い く か5
(
h 尋ω
oO>
1.
1逶
L°5ミ
謙
l l
.
05 1ユ・
フラ ク タル次元 (Dest.
x) 図一12x
方 向お よびy方 向の平均 走査線フラ ク タル次 元 O.
6 0r
O5・
….
.
.
\ tO.
4・
o韈
。.AEC151
AEC301 0.
3・
.
.
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1
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.
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.
.
.
H AECIOI AEC3 〔i2
0.
22500 3700 4900 界 面 実 面積〔mm2 ) 図一
13 骨 材 界 面 面 積とG
,,/GF 6100 を見ることが で き る。
これ らの中で,
他の供 試体に比べ てAEC
15
ユ とAEC
201 で は,
〃軸か らの 距離が ユ60
mm 近辺か ら後, すな わ ち リガ メ ン ト最 下 部に おいて大 き な値 をとっ て いる様 子が見られ る。
これは, 他の供 試 体と比べ て こ の 2っ の供 試 体で は,
顕 著な骨材の介 在が リ ガメン ト最 下 部で認め ら れ る た めで ある。 また,
この 両 者の供 試体の実験に おい て荷 重変位曲線は,
その最後 尾で無 視でき ない荷 重レ ベ ル を保っ た ま ま変位が大き く なっ てゆ く様子 が見られ て い る6)。
内 部 応 力の状 態 を 考 えて み ると,
割 裂 型 引 張 試験 を行っ た場 合,
ま ず 切 欠き 先 端には引 張 応 力の集 中し た領 域が形 成さ れるが,
リ ガ メ ン トの下 端に お い て は圧 縮 応 力の生 じ て い る領 域が形 成さ れ る。 クラック の進 展に伴い破 断 が 近づ く と,
リガ メ ン ト最 下 部に骨 材 間のインター
ロ ッキング (図一
11) が生じ,
最 大 開口変 位を大き く し,
大き なエ ネルギー
の 吸 収につ な がっ てい るもの と考え ら れ る。
つ ぎに,
X 方 向と y方 向との走 査 線フ ラ ク タル次 元 の平均 値 を図一
12に示し,
破 面の 複雑さの方 向性に よ る違いの比較を してみ る。 面フ ラ ク タル次 元の場 合と同 様に, その値は モル タル部分の状況に大き く左右さ れ て お り,
直 接G
。と結びっ ける ことは難しい。
ただし, 骨 材の 介 在に よる靱 性 向 上メ カニ ズムが作 用 し た場 合に は, X 方 向に進む ク ラック進 展が供 試 体 中 心 線か ら大き くそ ら され る た め,
y方 向に比べ て X 方 向の破 面が,
より複 雑に なっ て い る と考え ら れ る。
こ の様 子が図一
12 中に認め ら れる。 こ の破 面の複 雑さの方 向性による違い によ り,
靱性向上メ カニ ズム の評 価がで き る も の と考え ら れ る。
5.
3 2 直線引張軟化モ デル と解析結果と の比 較2
直 線モ デルで近 似し た場 合,
AE 特 性 との比較よ り,
その第 1勾 配は微 細ク ラック の形 成に 直 接 対 応 して お り, 第 2勾 配はブ リッ ジングに関 連し て い ること が示 唆 さ れた6 〕。
そ こ で,
実 際の破 断 面 情 報に よ り,
これ を検 証 する ために,2
直線モ デル よ り得た破 壊エ ネ.
ルギー
併 に対する G。。の割 合と界 面 面 積との関 係を図一
13に 示す。 破 面 前 半 部 分 に つ い て 見 る と,
界 面 面 積とGFb
/併 との間に は線 形に近い関 係が見 ら れ,
ブリッ ジ ング が GFbに大き な影 響を与えて いるこ と が確 認 さ れ た。6.
結 び コ ンク リー
トの破 壊エ ネルギー
と破 面の 状態 との比 較 を行っ た。 今 回の計 測 結 果に より破 面の状態,
とりわ け 破 面 前半の骨材モ ル タル界 面の実面積は,
直接 破 壊エ ネ ル ギー
の増大に結びつ くこ と を 示 し た。
ま た,
走 査線の フ ラ ク タル次 元 解 析に よ り,
破 壊の 進展状況, な ら び に 破面の方向性の 違いに よる破 壊靱性 向上メ カニ ズム の評 価の可 能 性を 示 し た。
末 筆な が ら
,
本研 究の実 施にあた り、
ご協 力頂き ま し た東 北 大 学工学 部 助 手,
野 村 希 晶 博士,
な らびに便宜 を 計っ て頂き まし た東北大 学工学 部 教 授, 平 井 和 喜 博士 に 対して謝 意を表し ま す。 な お,
解 析に は東 北 大 学 大型計 算機セン ター
画鍛 処理 システム,
な ら びに ACOS2000 を 用いま した。
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