東ドイツに於ける自動車事故の責任問題について
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(2) 近大法学 第23巻第 2号. ⑤ 避け得ざ る 出来 事. G) 自動車 運転者 の 過失責 任( ご 8 KF. 損害 賠償 の範囲. 多数 の責 任負担者 の決済 義務. おわりに. は じめ に. 東ドイ ツ( DDR)は、 周知の 如く 、 社会 主 義法制の国とし て、 西ド イ ツ( BRO) とは異な る 法体 系 及び 社会 構造. を 有す る もので ある が、 自動車 事故の責 任問 題に関し ては、独 自の法典を 有 せず、 現在 のとこ ろ、 一九 0九 年 五月 三. 日の 自動車 交通 法ー| Da k � 及びBGBの 関連 規定 が適用され 、 h r z e u g e n( e s et z�he rde nVe r e h sG tKr a f t f �FG )— rmi a. } れ を 法的基盤 とし てい る 。. な お、 民法の 分野におい ても、 未だ 独 自の 法典は存在しておら ず、 専 らBGB及び その関連 特別 規定 が適用され ており 、. それ も社会 構造 の 差異から、 当然 、東ドイ ツの社会 体 制に適応 し 得る よう 部分的修正 を 受 け、 また 、 新らし い 関連法. 規の 制定 に より 、 実定 民法を 構成 し てい る 。 従 って現在 の 西ドイ ツ民法典( 8 GB)及び その 関連 規定 とは、 若干 その 内容 を 異 にし てい る 。. し かし 、 自勤車 事故の 責 任法に関し ては、 両国共通 の法的甚盤 を 有し てい る 。 即ち 、自動車 責 任立 法の 歴史 的背 景. を ― つにし てい る からであ る 。ド イ ツにおい ては、 一九 〇九 年 五月 三 日の 立 法(前掲 自動車 交通 法)を 先駆 とし 、 第. -124-. (四) (三) (二).
(3) 問題について 東ドイツに於ける自動車事故の. で は 、 一九 0九 年 の法 律 が 継 受され、今 日 の責任法 とし て 存在 し て いる。. 二 次世 界大 戦後 、国 家 分裂 によ り、西ドイ ツ で は 、この法 律 が数度 改正 さ れ て 現在 の道 路 交通 法 ー ー Straf1enverkehrー sgeset zvon 19 Dez.1952 ー ' | に、宙〈 ドイ ツ. 従 って 、両 国 家 のこの法 域 に お ける関連性 は 極めて 濃原 で あ るといえ る。 更 にま た、わ が「 自 動車 損害 賠償保 障法 」. (以 下自 賠法 と 略称 ) が 、西ドイ ツ の道 路 交通 法 を 範 とし て 制定されたもので あ ることを 考えると、この分野 にお. ける東ドイ ツ 法 の問題 に立ち入ること は 、わ が自 賠法 の解 釈等 にと り、強 ち無 意 味で は な いと思考す る。. 東ドイ ツ にお いて も、特 に最近 の旅 行ブーム の燭 りが 、自 動車 事 故の頻 発性を 急激 に高 めるに至り 、これを 契 機と. ,I六 条 ) ‘ ⑰ 責 任 (七 条 ーー_ この 法 律 は ‘ 二六 ケ 条 か ら 構 成 さ れ て お り 、 rn交 通 規 則 (一 条 | i-O 条 )及 び 圃 処 罰 規 定 ( . ー一条 |. ドイ ツ 社 会 主 穀 統 一 党. tschl and) の 第 八 回 党 大 会 に お い て 、 労 働 者 の 直 接 的 か つ文 化 的 ( Sozi ali st i sche Ei nhei t sparteiDeu. ー ニ 六 条 ) を 定 め て い る 。 法 文 の 詳 細 に つ い て は R GBI.S. 43 7ー 444を 参 照 の こ と 。. WW 制 定 が 企 画 さ れ て い る ( Vgl. W esten, Das auPervertragli che Schadensersatzrechtder SBN• I-. l:ib. 。 .) g 58ff. な 生 活 利 益 を 満足 せ し め 得 る 法 分野 の 構築 を 主 要 課 題 と し て 採 択 し . .こ れ に 相 当 す る も の と し て 、 独 自 の 新 ら し い 社 会 主 義 民 法 典 の. し か し 、 民 法 に よ っ て 規 制 さ れ る 社 会 生 活 の 領 域 に お い て は 、 社 会 主 義 の 現 実 と 現 行 法 と の 間 の 矛 盾 が 必 然 的 に 生 す る 結果 、 結 局. 解 釈 に よ る 修 正 を 通 し て こ れ を 克 服 し 得 な い の で 、 社 会 主 義 民 法 典 の 編 纂 に 先 が け 、 所 謂 、 民 法 の 規 制 対象 を 明 確 に 打 出 す 必 要 が あ. schen i st ali nds des sozi ng des Gegensta e Bedeutu nkert, Di i Vgl. Kl. る 。 但 し 、 こ の 対象 の 範 囲 づ け に 関 し て は 、 学 説 上 、 争 い が あ り 確 定 し て い な い の で 、 新 ら し い 民 法 典 の 完 成 が 、 近 い 将 来 に 期待 し. 得 な い と い う 点 に お い て は 、 見解 は 一 致 し て い る 。. -125-. し て 、交通 事 故によ る損害 賠償責 任に関す る論 議が俄 かに活 発化し ている01. 本 稿は、かよ うな 現況 にあ る東ドイ ツ の自 動車 事 故の責 任問題 について 、特 に 実 定責 任法 上の問題 に限 定し て 、そ の概 要を整序 し 、叙 述す るもので あ る。. ②. (1) 責 任.
(4) 学 法. 大 近. . , 8f . 4S,1 97 97 3 S.60 Zi v i l re c h tsf � rdi eZi v i l g e s e t z g e bu ng •NJ 1 D i e 7ff R e c h t s e n t w i c k l u n g d e rDOR,ROW 1 i n ,Nu e t e rki ③ Ho rs rHa t ,Di tt k e f t u ngb e iVe rk e h rs u nlll ll e ni mRe c h td e rDDR•ROW 1 97 4S.I. 自動車保有者 (Hal te r) の賣 任. 責任概 念. 以下 KF G と略 称 ) の第七 条は 、 東 ドイ ツの実定責任法 である「 自動 車 交 通法 」 (. この規定か ら明 らか なよ うに 、自動 車 交通法 ( KF G ) に 於い て は 、自動 車保有 者 ( Ha l t er) を 責任主 体とし て 、. と規定 し てい る。. 代 って 損 害賠償 の義務 を 負う。」. ③ 自動 車 が自動 車 保有 者 の諒 知および 同意 なく し て 他人によって 運行に供 せ られた場 合には 、そ の者が、 保有 者に. そ の出来 事は 避け得 ざるも のと看倣 す。. せ られ、か つ自動 車の保有 者 および 運転 車が、事件 の状況 に応じ て 要求 される注意 を すべて 遵守 し たる場 合には 、. 起 さ れた場 合に は 、免除 される。 特に、 出来 事が、被 害者 あるい は 運行 に 従 事し ない 第三者 ま たは 動 物の挙動 に帰. ② そ の賠償 義務 は 、そ の事故 が自動 車の性 質上 の欠陥 および 機能 の障 害に基づ か ない 避け得 ざる出 来 事によって 惹. 保有 者 は 、そ れよ り 生ずる損 害を 被 害者 に 賠償 する義務 を 負う。. 「 ① 自動 車の運行に際し 、人を 死亡 させ 、 人の身体あるい は 健康 を 害し 、ま たは 物を 毀損し たる場 合に は 、自動車. ①. (一). 自 動 車 事故 が 、自 動 車 の運行 に 際し (b e ide m Bet n a b we n d b a re sEre r i e b),避け得 ざる 出来 事(u i g n i s )により惹起 され. -126-. 第23巻第 2号.
(5) 東ドイツに於ける自動車事故の責任問題について. た 場合 を除 き、 広 く、 保有者 の危険 責 任を認 め る という 極 めて無過失責 任に近 い立 法方式 を採 用している 。. 但し東ドイ ツにおいては、かよう な 危険 責 任のみで はな く 一般 にソヴ ィエ ト 法に用いられている よう な 「 高度 危 、 2 Ha 険 源 に 対 する 責 任 」 ( f t u ) の概念 が層 々 用いら れている 。 ngHl r h fa e r Qu rG e t h ner e h3 ll e. e n)や 設 備 ( s h a f t u ng n l a g 危険 責 任( G e f [ hr du n g Ei n r i c h t u 品e n) の存在 を前提 とし、 )の概念 は、 特に危険 な 諸 装置 ( A. かつ 、これらと結び つ いて「 避け得な いもの」と看倣 さ れる 危険 を、 正にこの責 任 の基盤 としている 。 民法学に おい. ては 、この責 任原理 を適 用する ことにより 、 一般 に、 交通 事故問 題は十分に処 理 し得る が、 社会 主 義の社会 秩序 にお Jl いて は 、 最大限 の安全性 を与え る ことな く して、 機械 その他 の設 備等 が用いら れる ことはな いのでr技 術革新 を前提. として、直 ちに、 特別 危険 な 設 備を問 題にして論ずる ことはで きな いし 、 また 、この安全 性 を犠牲 に して( a u fKo s t e n. rSi de b e i t s p r o du kt i vil. t ) の向上 をはかる ことは、 社会 主 義の産業 指導 (管理 運営 W i t) 、 労働生 産性 ( Ar i e h r e h c. だ から といってすべ ての 場合 に安全性 が確保さ れている と r t s c h a f t s Hl h r u ng ) の本質 に適応しな いので ある 。し かし 、. は言え な い。 100 %の安全 性 をもって、あ ら ゆる 危険 を完全 に排除 する ことは、 お よそ 不可能 である。つ まり 、 未. 知 の一定 の条 件や 原因の発生 を推測し、これに 既知 の安全 予 防措置 を講ずる 場合 に 、設 備 は 人の管理 から 離れ、かつ 、. [ ft e) をその限 界 を越え て展開 する ことにより 損害 を惹 起 する 結果 とな る 。これら の設 人の潜勢力 ( p o t e n t i e ll e nKr. 損害 賠償 の規定 は別 とし てー|_ 、 同時に 教. ヽ むしろ 、 高. 備が用いられている という ことは、安全 性 の確保が不 可能 で ある ことを示唆 する もので ある 。 それ故、 危険 な 設 備. ( Qu e ll e ne r h iS h t e rG e f a h r ) に 対 す る 責 任 の 目 的は I. ) が強 調さ れる で あろう� c li r U. e t i ke h を問 題とする ので はな Vー この場合 においては危険 性 ( c h 4 )自 体が本来 問 題とさ れる 。 n e g n u t h c i r n 度 危険 源 が存在 する「 危険 のな い設 備」 ( g eEi i e r rf h fa e. 「高度 危険 源」. -127-.
(6) 育 によ る損害 の予防 ( t u 品 ) にある。 つまり高 度 危険 源に 対す る責 任は 、危険 源によ っ て 惹起 され る Sc h ade n s ver hil. 損害 について の責 任負担 義 務を 課す ことによ り、設備 に 対す る一 定の技術 的 配應 や監督 が 継 続し て な されるべ きで あ. る と す る も ので あ る 。. 但 し 、市 民 法 的 危険 責 任と社会 主義 的高 度 危険 源に対す る責 任との人 為 的 な区 別は 、特 に、交通 事 故に 関す る責 任. (B G Le i p z i g)は 、 Kl の解 説 in ke r t. 事 例に明瞭 にみうけ られる。社会 主義 の制 約下 で は 、自 動車 が、資本 主義 の社会 秩序 におけ ると同 様に、危険 な 設備. で あ るということには 変 りは な いので あ る 。前 に引用 し たライ プチ ヒ 地 区 裁判 所. ヽ. この点 に関し て 、We s t e nのよ うに、 危険 責 任を 「完 全に制御し 得. に 反し自 動車 はそ れ自 体 、危険 な き 設備 で は な いこと 、及び 危険 責 任と 高 度 危険 源に対す る責 任が 、 制度 上 、中 間 的 生活 事実 に相当 す る旨 を 確認 して いる。 しカヽし. な い交通 事 情(Ve r r or g e)の結果 」とし て 把えるな らば 、これには 賛同 す ることは 出来 な い。 完 全に制御し 得 ke h sv !ng. な い交通 事 情が、必 らずし も、他 の 交通 関与者 の危険 を 導 くとは 限 らな いし 、ま た、制 御の欠除 自 体 は 、他 人 の法益. が 危険 にさらされ たり、あ るいは 侵害 され た場合 には じめて 、法 律 上、重 要な 意 味を 持って くるので あ り、そ れ 故‘. We st en のような 危険 責 任の論 拠は 、狭い見地 に 立つも ので あり 、妥当 で は な いと考え る。従 って 、 一般 的 な見解 は 、. 危険 を かよ うな 狭い範 囲に於 いて 根 拠づけ る (結局 、この場合 は 、危険 責 任を 道 徳あ るいは 背徳(Mo r alo derAmo r. it[ al t)の範 疇に 求める ことにな ろ う) ので は な く、広 く、自 動車 を自 己 の利益 のために用 いる者 に、自 動車 交通 から. 生 ずる 危険 について 責任を 負わ せる ことにし たので あ る。kF G は 、 かよ うな 危険 責 任に立つも ので あ り、 七条 一 項. に い う自 動車 保 有者 の賠償義 務は 、結局 ① )損害 が生 じ た場合 (人 の死亡 、人 身 損傷 、健康 侵害 、物 の毀 損) ‘② 具 体. 的 な 損害 と自 動車 の運行と の間 に因 果 関係 が 存在 す る場合 、及び ®加 害 行為 が 違法 で あ る場合 (kF G 七条 一 項は 、. -128-. 第23巻第 2号 近大法学.
(7) 動車 東ドイツに於ける自 事故の 任問題について. 18. この点を 明白 に 規定 はし てい ない が)に生 じるもので、 純粋 な 無過失責 任で はな い 。 勿 論、 この法律 は、 機能 的か つ. 度 危険 源 」 ( 向 技 術的な 自動車 運行 の特性 で ある 「 古 Qu e ll e ne 3ht rh e rG e fahr)から生 ずる 損害 に つい ても自動車 保有. 者 に 責 任 を 負わ せる とい う 思考を 含むもので ある が、 必らずし も自動車 交通 法 ( kFG) は、 この種の責任を 一貫し. て内包す る もので はな い 。この種の責任は、 危険 責 任 で あ る ことに おいて はkFG 七 条 の責 任 と 同 じであるが、 純粋. な 無過失 責 任 で あ る とい う 点に おい ては、後者 と異な る もので あり、 それ 故‘kFG 七 条 との関係 に おい て責 任概念 に関す る 学説 上 の争 い が存す る のである 。. -129 -. Co h n は、 自動車 保有者 の責 任を 、原 則とし て「 危険 資 任」で ある とし て把握 す る もので ある が、KFG の責 任原 理. に つい ては、 純粋 な る 危険 責 任で はな い とす る 。つ まり、KFG 第七 条 二項 は、 自動車 保有者 の賠償 義務を 、 事 故 が. 自動車 の性質 上 の欠陥 や機能 の障害 に基づ く 避け得ざ る 出来 事に より惹 起 され た 場合 に のみ、免除 され るとし 、 更に. こ の 場合 に は主 観的責 任の要因が現わ. その出来 事が被害 者 ある い は運行 に 関与し てい な い 第三者 又は動物 の行 為に帰せし め られ る 場合 、 及び 自動車 保有者 並び に 運転車 が事件 の諸 事情に 従い 払わ れ る 一切 の注意 を 遵守した 場合 に. ,. o b i e c t i ve rma t e ri e ll e. ei t )を 、 主 観的な 基準を 除 外し て、創設 され る もので ある と批 判し てい る 。つ まり 、KFG 七 条 二項 Ve r a n t wo r t l i chk. ) れ に対し て、 Kli e r t(は、KFG 第七 条 に 規定 され た 責任は、専 ら 客 観 的実質 的責 任 nk. 為を 要求す る 危険 責 任の法理 に 尽 き る もので はな い と説 い てい る 。. ゜. n gde we i s l a s t )や過失を 必要としない主 観的行 が左右 され る ことを 示す もので 、 一般 に立 証責 任の転換 (Umk ehru rBe. 乃至 十 三条 に い う 程度 の注意 の遵守 がなされ た かど う か、 即ち、 保有者 や運転者 の主 観的行 為 に よって、責 任の所在. れ る ーー— 、 特に 、 その出来 事を 避け得な い もの( una b we n d b a r ) と看倣 してい る 。 結局 、 この規定 は、KFG 第十 条. 責.
(8) o h nの見解 と異 な り、避 け得 ざる出来 事に 二文 の注意 の要求 ( Sor r u n g)は 、 ライ プチ ヒ 地 区 裁判 所 やC g f a lts an fo rde. よ って生 じた事 態 に関係 を 有す るもので あ っ て 、そ の出来 事自 体 の発生 には 、何 ら関係を 有す るもので は な い。自 動. 車 保 有者 や運 転者 に対す るかよ うな 一 定の注意 の要求は 、KF G 第 七条 の責任要件 を 過失 責任主義 に帰せ し める も の. h d) ものとし て解 すべきである。何 故な ら、 en aft [r f sv u n g ersc とし て理解 するので は な く‘む し ろ 、 責任を強 化する(h. kF G 第 七条 二 項に挙げ た種類 の「 避 け得 ざる 出来 事 」の 存在 は、 これ ら の 諸 事情の下 で 可能な 一切 の注意 を 遵守 し. たことが同時 に立証 された場合 に初 めて 、免 責の効力 を生 ずる から であ る 、 と述べ ている. Pr i'.ii er � 、 この見解 を 、法 的 根 拠が な いと指摘 し ている。そ の理由 とし て、KF G 第 七条 が、自 動車 保 有者 や運. ー. r eign is t t it sd esE r 転者 の主観的 行為 の 吟味を必 要とし て いること、 つま り、よ り厳密 に言えば 、 出来 事 の発生 (Ein. d ) のための注意 義 務を 要求し ているの ng e ru min Ver. nd するための 注意 義 務を 要求し て お り、 出来 事 の発生 に拘 らず、具 体 的 な 事例にお 呑 we 品 ) u ses) を 可 能な限り防止 ( r meidu n g)やそ の結果 の軽減 いて考慮 されるべ き事 故の回 避 ( Ve. で は な いことを あ げている。 ま た 、 出来 事の発生 を 防止 Ab we n gすべ き注意 義 務は 、KF G 第 七条 二 項二文 の範 du n. ー. 例にのみ関係 す るもので は な くて、む し ろ 、一般 に、避 け得 な い出来 事 の存在 を 吟味す る場合 に関係 を 有すると説 い 3 ている。. in Kl ker rの反論 に対し て、そ の 見解 は、 結局 、自 動車 保 有者 の過失 責任や、更 に、 注意 憬怠 の立証 に際 e \Jf t は 、Pr. し てBG B八 二 三条 の 不法 行為 責任を導 くことにな り、従 って、そ の点 において、自 動車 交通 法 (kF G ) の適用 が. は 、KF G 七条二 項の注意 の要求は 、民 法 上 の過失 に同 列し 得ないもの er fH 排除 されると批判 し ているのに 対し 、P r. で あ ると、KF G 七条及び 一八 条 に照 らし て、結論 づけている。つま り、 さもなくば 、 この規 定によ る自 動車 運転者. -130-. 第23巻第 2号 近大法学.
(9) 動車 事故の責任問題について 東ドイツに於ける自. の注意 遵守 の湘怠 によ る免 責が生 じない場合 に 、自 動車 運 転者 の賠償義 務が 、保 有者 と 並ん で 、常 に 認 められねば な. らな いからで あ ると 理由 づけて いる。. ヽ. 事 故を 惹起 した避 け得ざ る出. しかし、これ ら の見解 は 、法 原 理に 全く一 致しな いと 考えられる。即 ち、純粋 な 客観的 責 任は 、何 ら かの方法 で 形. 成 された自 動車 保 有者 あ るいは 運 転者 の主観 的 行為 が 問題 と な ら な い事 例、 つまり. 来 事 が、自 動車 の性 質 上の欠陥 あ るいは 機 能の障害 に 基 づいて いる場合 に のみ、存在 すると 考えられる。結局 、KF. G 七条 の責 任原 理は 、学 説上 、理由 づけに おいて 各々 異 な るが、結論に おいて は 、大 体 、過失 責 任の要素を 含 む 、相. -131-. 対的 な 危険 責 任で あ ると いう点 で 一 致して いるq 自 動車 交通 法 ( kF G) 第 七条 の責 任の適用 範 囲. たか否 かが 問題 と な る旨 、確認 して いる。 この事 例で は 、自 動車 店の仕事 場内 で 生 じた事 故に ついて 、StV G の 責. し. これに 反し 、 n 高等 裁判 所 は、 確かに 、StV G の適用 性に ついて 、事 故が 公道 あ るいは 公共 の場所で 発生 し he Mぎ c. n. 公道 あ るいは 公共 の場所 では な く、む しろ 、私 有地 に おいて 運行に 供 せら れ る場合 も 、同 様 に 、適用 されるので あ み 。. ゜. 西ドイ ツ 法 と 対照 して みるに 、そ の 差異 は何 等 みうけら れ ず、西ドイ ツ 道 路 交通 法 (StVG) の責 任は 、自 動車 が. 負わ されるので あ るq. のに 反し、KFG 第 七条 の責 任は 、事 故が公道 に 非ざ る所 、 例えば 、工 場用 地 で 発生 した場合 でも 、自 動車 保 有者に. 公道 あ るいは 公共 の場所 で運行に 供 せられる自 動車 に ついて 、許 可 を 受ける義 務 (Nu � めて い る t)� { h c 品 spfli assu l. kFG 第 七条 の責 任は 、事 故が 公道 上で 生 じたもので あること を前 提と す るもので は な い。kFG 第 一条 一 項が 、. (2).
(10) 任を 否定 し 、 S tv Gから 生 ずる 請求を 却 下し てい る 。つ まり、 こ の 見解は S tVG 第 七条 が、 同 法第一条 一項 に 規. n)とい う 制限 を 受 けず、 こ の 見解 ze it 定 され てい る 「公道ある いは 公共 の 場所 で 」 ( a dPl n nt nu e ge ff nW e e h uf3 c li. u l as s u 品s pfli c ht)の 意味 が危険 責任の 意 義及び 目 的と も 調和し 得ず、 また、 S tV G 第 一条 の 許可を 受 ける 義務 ( N. ー. c h e n高等 裁判 と も 一致し ない とい う理 由から 一般 的 な 支 持を 得な か った の で ある 。か よ うな わけで、その 後、 MGn n し 所 は 、 自 己の 打出した 見解を 固持す る こ とはな か った 。. k F G第 八条 二項 によれ ば、 事 故 が、 最 高時速 20 kmを 越え な い で 走行 し てい る 自動車 により 惹 起 され た 場合 には、 危険 責 任の 入り 込む余 地はな い とし てい る 池. 東ドイ ツの 最 高裁判所 (OG )に よ れ ば、 なお、 この 規定 は、 こ の よう な 自動車 (時速 20 km以下 )から 飛散す る 火. 花 に よ って発生 した 火災事 故 に も 適用され てい る 。それ につい て、 最 高裁 判所は 、 地区 裁判所 (B G )の 「k F G 第. 八条 一項 は、その 前提 の存 在 に 拘らず、 適用す べ きでは な い 」とい う 控 訴審 判 断を、 火花 の 飛散に よる 高められ た 危. —. し. 険 に対す る責任は、 少く とも、 特別 の 措置 を 講じてこれ を防 止せ んとし な か った 場合 には、国 民 経済 的見地 (vo l k s n ih n kt e)から、 何 時い かな る 時で も、追 求 され る もの で ある こ とを 理 由に、破棄 した ので ある 。 t sp u wi r t s c h a f t l i c hGe sc. また 、 最 高裁判 所は、 その 判決理 由の 中で 、 これ に 加え て、諸 裁判所 は 、 「 その 本質 及び 内容 に 照らし 、わ が制度 の. 根本 原 理 と 矛盾しない 法律上 の 諸 規定 を 、 その 適用性 を否定 するこ と に より 、全 部ある い は 一部を 無効とす る」権限 を有す るもの ではない と述べ てい る %. とこ ろ が、 一九 四五年 以降、 民法に新た な 見解が 展 開され る に至 った 。つ まり、個 々の 資本主 義的法律規定 の 適用. 社会 主 義の判決を 首尾一貫 し て 支 持し 、 か つ展 開すべ きとす る 一定 の 確固不 動 の 社会主 義 的 見解が既に確立 性 は、 「. -132 -. 第 23巻第 2 号 近大法学.
(11) 東 ド イ ツ に於 け る 自 動 車 事故 の 責任 問 題 に つ い て. した時 に は、問題 にす べ きでは ない」 と い う 説示 で あ る。だ がし かし 、特 に 、自 動車 交通 法 の諸 規 定から、また同法. 第八 条 一 項の例外 規定から 、直 ち に 、かよ うな 見解 を 主張 す るこ と は 不可 能で あ る。. とこ ろ で 、最高 裁判 所 の判 決 に よれば 、自 己 が 運 転した自 動車 事故に よって 、同乗 の妻 を負傷 させた夫 は 、妻 のた. めに 運 転して い た 場合 に は 、 いず れに せよ 、妻 に対して 損害 賠償 の責 任を 負うこ と に な る。但 し、そ の場合 に 、交通. 事 故から生ず るそ の他 の 損害 事件に おいて も 、負傷 した夫 に 対す る責 任が 存在 す るか 否 か 、ま た、こ の問題 が万 一 否. - 13 3 -. 定さ れ た場合 に 、他 の関与者達 の責 任が 軽減 され るか否かの問題 は全 く解決 さ れて い な い 。しかし 、西ドイ ツ に お い G て は、こ の問題 に ついて 、多 種多 様の論 議が展開 さ れて い る%. 自 動車 の運行. 運 行と の関係で 行わ れ たり、ま たは 行わ れな かったりす る限 り、む し ろ、そ れは 「運 行」 中 に あると 解 される。. 運 行 の概念 は広 く解 釈されて おり、従 って 、自 動車 の運行に固 有のも の、 例え ば 、ド アー の開放 が 、乗車 あ るいは. に 、常 に終 了す るもので は な い。. k FG 第七 条 一 項に いう 「自 動車 の運行 」 Bet i e b skr Kfte) a Kr ies i e e ft fahz r eg us) と は 、単 に 、推進力 (Tr rb n の作 用 に よ る自 動車 の場所的移 動 を意 味す る ので は な く、そ の運 行は、モー タ ー の停止 に よって自 動車 が止 った 場合. 終 了す る も ので は な い 。. 配的で あ る。つ ま り、こ の見解 に よると 、運 行は、モー ターの始 動 によって初 めて開始 し 、モー ター の停止 に よ って. 東ド イ ツ に おいて も、運 行概念 に関 して は 、原則 として 、交通 技術 的 見解 ( v hr heA uffas st h nisc er ke s 品 u ) が支 e c. (3 ).
(12) こ の 運行概念 決定 の基 礎と な って いる 事 例では、被 告は 、予 備 タ ンクか ら ベ ンジ ンを 充填す るた め に 高速道 路の 、 端 に車 を 止め て いた 。原告の 車 が近 づ いて来 た の で、 被 告は 、 薄明の な かで 、懐中 電灯でその車 に注 意 信号を 送り 、. その 際 に原 告の 自動車 が走行し てく る車 道上 に入り、 事故 に至 った 。 最 高裁 判所は、被 告が 自 己の車 の 停 止と関連す. る 衝突事故を 避ける ため に、 近 づ いて来 る自動車 の 車 道の 中 に走 り 込 んだことを 理 由 に、本 件事故 は 、被告車 の 運行. 中 に生 じた もの である と判断し た の である 。 また 、 ベ ンジ ンを 入れ る た め に短 時間停車 す る場合 も同 様 に、 自動車 の. 運 行 に属す る もの である から、被 告の車 道 への 走り 込み は 、KFG 第 七条 一項 の責任 に関連す る自動車 の停 止と 、 最 も 密 接な 関係 にある と言え る と判示し て いる F. e ャつまり 自動車 と いうもの は、. 最 高裁判所 は 、 また 、 その 他の判 決 にお いて も、上 述の 原則を 繰り返し 確認 し て いる. 停車 中でも、 また モー ターの 止動 後で も、 乗車 に際し ある いは 運 行 に特有の 行為 が、 運 行との 関係 で行われ る 限 り 、. な お運行中 にある と解す る 。但し 、KF G 七条 一項 に いう 「自動車 の 運行」は 、直ち に自動車 の 推進力 の 作用を 意 味. す るの ではなく 、 むし ろ、 その 推 進を 目 的とす る モー ターの起 動力 を専 ら 意 味するもの であり、 それ 故 ‘特殊自動車. に取付 けられ た ケ ーブ ルウイ ンチを 操作す るた め に、起 動力 が用 いられ る 場合 には、 これは、 自動車 の運行 に属す る. も の と解され な い。従 って、 この 際 に生 ずる 損害 は 、自動車 交通 に由来 す る「 高度 危険 」 と いかな る 関係 も有し な い の で、KFGの 責任は問 題 になり 得な い。. つ まり こ の判 決 によ れば、 損害 が自動車 の 運行 に際し 発 生し た こと、 自動車 が路上 を 進行し て いる こと、 ある いは. た と い運 転 モー ターが作動し て いる こ と、 と いう ことは前提 とな らな い。 だがし かし 、 この ことから、自動車 がー|'. を 中 止し て いよう ともー| 路上 にある 限 り 、 その 自動車 は、原則とし て、 運行中 にある と推 論する こ とはで きな い。. - 134 -. 第23巻第 2号 近大法学.
(13) 東 ド イ ツ に於 け る 自動車事故の責任問題に つ いて. 従って、 長 期 間停 止 している 自動車 は、 最早、 道路交通 に関与する もので はな いので 、 文通 路上 に夜 分、合 法 に停 止. 因果 関係. している 自動車 によ って惹 起された 損害 は、 KFGの 規定 によ って 規制 し得 な い こと になる。. ④. ー. が存 在 す. 因果 関係 の問 題は、 交通 事故から生 ずる責任の 場合 には 、何ら の 役割を も 演 じていな い。 東 ドイ ツ においては 、 こ. h l e e va or n z t i e の分野の理 論 的 研究は全 く 欠けており 、実務上 は 、 その基準 な る もの と して 、 重要 説 ( Re. o s i c di n o me るようである P しか し、 マルク ス ・レー ニン主義 の 重要 説 ( Re ) にも、 基準 と な り 得る c e i heor t z n va e l. ( 一定 の 結果 の 不 可欠の 条 件 )の 概念 を 看過する という 欠陥 が存する fこれは、 因 果 関係 が現実の生 活の 諸 事 q uanon. 象の 間 にの み 存在 し、法的思考の 諸 対象の 間 には 存 在 しな い、 という ことから生 ずる ので あり 、法律 学 においては、. 因果 関係 は、 現実生 活の 多くの諸 事象を 、評 価 す べき 事 実関係 に結び つける 場合 に限り 、 意 味を 有する ので ある 。 ま. a us a l e rKr i t e r i en) た 、 この 事実関係 の 評価は 、更 に、専 門学 的概念 の助力 を 得て、為 される もので 、 因果 律 の甚準( k. による もので はな い。 つ まり、 このことは、 法律 学は、 法概念 を もって因 果 関係を 判 断 し得る に過 ぎないことを 意 味. する もので 、 その 際、こ の 判断は 、 一般 的 に、行 為 と 結果 と の 間の所定 の因果 関係 を 誰が保 証す べきか、ある いは、 この因果 関係 を 誰 に帰せ しめるか、 という 方式 でな される ので ある 。. 責 任範囲の確定 は、 一般 に、相対 説、 規範 目 的説あ る い は 重要 説の ような 法律 学上 の因果 関係 の基準 に従い行 わ れ. る ので ある が、 Er fu r t地区裁判所 は 、未だ 、 伝 統的な 因 果 関係( 非科学的な 因果 関係 ) に立 って 判決を 下している 。. それ によれ ば、 事故から生 じた 損害 自体 の 概念 については 、 その損害 が、直 ち に、全 部生 じた か否か、 ある いは、 損. - 1 35-.
(14) 害 が徐 々 に全範囲 に広 が った か否かは 、 余り 関係 がない。 従 って、数 日後 に死 亡する に至 った 事故の 損害 につい ては. %. 原 則 と して 、免責され ない こ と になる 。 つ まり、被害者 に不 利 に働らく 諸 事情 、 例 えば感染 による 肉体 的 損傷が 発展 A2. ,. して 死亡 に至る こ とがあり 、 これは 一般 経験 則 に妥 当す るもので あ る と理 由 づけてい る. J. eに従い 、 次の よう な 判決を 下してい る。 i or e h t z n va e l れ に反 し、 一九 六四年 の 最 高裁判決は 、 Re. 「 先行 した他 方の 交通 関与者 の 交通 違 反行 為 に因り 、 一方の 交通 関与者 には 、自 己の 運転方法 とは 違 って 反応 す る. た め、 十分な熟 慮 期間や 反応 の 可能性 は存 在 しない 。 その 場合 には、他 方の 交通 関与者 の行 為 が、事故の 唯 一の 原. 因 である 。 一方の 交通 関与者 には、 他 方の 交通 関与者 の 違 反行 為 により よく 反応 を 示す よう な 著 しい 客 観的 •主観. 的障害 原因は存 在 しない 。 但 し、他 方の 交通 関与者 の運転方法 は 、その 行為 に照らせ ば明白 で ある 。 その 場合 には 、. 一方の 交通 関与者 の 行 為は、確 か に、他の 交通 関与者 の 先行 行 為 によ って必 然 的 に生 ずるの ではない が、 しカヽ し ヽ. 本質 的 には影響を 与えてい るの で、 両 交通 関与者 の 行 為は、 法律 的 に、 重要 な ( r e l e va n t e) 事故原因 で ある 。. 先行 した他 の交通 関与者 の 交通 違 反行 為 によ って生ず る ところの 、つ まり本質 的 に影響を 与えてい る 交通 関与者. 避 け得ざる出来 事. の 交通 違反行 為 は 、法律上 、 重要 な 事 故 の唯 一の 原因である 。」. 固. k F G 第 七条 二項 一文 によれ ば、 事故 が、 避け得ざ る 出来 事 ( un a b we n d b a r e sEr e 1 gms)によ って惹 起 され た場合 に. ^. は 、 損害 賠償 義務は免れ る 。 従 って、 避け得ざ る 出来 事 とは、 い かなる場合 をい うの か が問 題 とな る 。. 固 Erf ur t高等 裁判所の判 決 によれ ば、 自動車 の タイ ヤが パ ンクした 場合 におい て、 自動車 保有者 が、運行 開 始前の. - 136 -. 第23巻第 2号 近大法学.
(15) 動 東ドイ ツ に於ける自 車事故の責任問題について. タイ ヤの状態 が完 全 であっ たの で、そ の損 害は 、運行 中 に 、例 えば車 道上 の気づ か れ ない 鋭利な物によって 生じ たと. い う証拠を 提出 し た場 合に 、 避け得 ざる出 来 事を 認 めてい る。 この立証 が なさ れ得 なか っ た場 合に は 、 タイ ヤの パン. 8. クは避 け 得 ざる出 来 事と 認 められ な い結果 、 これを 自動 車の性 質上 の欠陥 に帰せし め得 る こと に な るP. i p z i g 地区 裁判即の説 くと ころによ ると、 閲 自動 車保有 者 や運 転 者が遵守 すべ き注 意 と の 関係 でも 問題と な る。 Le. 具体 的な諸 事情に従 い 払 われ る注 意 や、保有 者 及び及び運転 者に要求 され る 一般 的 な あら ゆる防止 措 筐に よ り、 排除 す る こと の できな い出 来事を 避け得 ざ るも のと看倣 して いる。. ,. n2. と ころが 、 ここに 要求 されてい る注意 の 程度に つ いて は 争い があ る。BGB 二七 六条 の 取引に 必要 な注意 とし て 把. tif erは 、自 動 車 保有 者 や運転 者は、 全 く免責され ない 結果と な ると 批判し 、 結局、 具体 的 える見解に 対し て は 、 Pr. な事 例に応じ て 払 われ る最も 高 度な注意を 要求 してい るも の と解し 、保有 者 あ るい は 運転 者 が 、か よ うな注 意 を 遵守. 。. し た場 合 に の み、KFG 第 七条 二項の 免 責 が 認 められ ると 説 示し てい る。. このよう な見解 は、更に 一九 七三 年の Pot s da m地区 裁判所の判 決 でも 確認さ れて いる。. 「 … …運転 者 に要求 され る注意 は、BGB 二七 六条 の 取 引に 必要 な 一般 的な注意 では ない 。 むし ろ、kFG 七条 二. 項に よ れば事件 の諸状況 に し たがい 払 われ る 一切の注意 を 遵守 す る ことが 重 要 であ る。 なお 、 この注意を 遵守して. も 、事故 が 回避し 得 ざ るも のとして 現われ る場 合に の み、該規定 に いう避 け 得 ざ る出 来 事が 存す る。……本件 に お. いて は は 、 ……最 高の注意を はらって も 、損 害の 発生を 回避 す る こと は できない の であ る。… …確か に、自動 車運転. 者は、 取 引に 必要 な通 常の注意を はらっ たの であり 、そ れ故 ‘不注 意 、軽 卒 あ るい は 無思慮に ふるまう こと は なか. っ た。 だが しか し 、自動 車の運転 者は、KFG 第 七条 二項の特 別の要求 に応じ て いなか っ たの であ る。」. - 137 -.
(16) ー. 西ドイ ツ 連邦 裁判 所 も、同 様 に 、自 動車 運転者 に 対して 、 最古向の注意 、即 ち、BG B二 七六 条 の取 引に必 要な 注意. tl i chen schaf よ る損 害 発 生 のた め に、 備 え ら れ た も の であ る 。 こ の よ う な物 及 び 自 然 力 は 、 社 会 的 再 生 産 の過 程 (gesell. Reprod'. こ の法 理 は 、 社会 に と って そ の利 用 が 生 活 上 不 可 欠 であ る が 、 現 下 の状 況 下 で は 、 不 可 避 的 損 害 を 惹 起 す る よ う な 物 及 び 自 然 力 に. ,S. ,a.a.0. tt ke Di et er Ki. , Anm. zu BG Lei , Horst , 767 ( ,Amm-zu BG Pot Cohn 768) , Quessel 968 pzi g, NJ 1 sdam, NJ 1973, 333 ( 335). の強 化 を 要求し て いる。 m. 四. ら れ て いる 。 ソヴ ィ エト 法 lt、 こ れ ら の物 あ る いは自 然 力 を 「 高 度 危 険 源 」 と 称 し 、 そ れ に甚 づ く 損 害 賠 償 の規 定 を 潰 いて いる (A'. onsproze,8) ( ukti 例 え ば 、 鉄 道 及 び 自 動 車 交 通 にお いて 、 あ る いは燃 料 庫 、 熔 鉱 炉 、 高 庄 装 置 そ の他 の工業 生 産 に お い て ) で 用 い. , 405NGB RSFSR)。 ま た こ の概 念 を 次 のよ う に定 義 し て いる 。 「 rt 404 高 度 危 険 源 と は 、 技 術 の発 展 し た 状 況 に お い て、 人 によ. り完 全 に支 配 さ れ 得 ず 、 そ の結 果 、 よ り高 い確 率 で 人 の生 命 及 び 健 康 並 び に財 産 を 損 傷 す る であ ろ う 物 あ る いは 自 然 力 の特 性 を いう :. , 1953, S, 364)。 東 ド イ ツも こ の概 念 に よ って いる 。Das Zi , Band II vi l (Sowj et i sches Zi recht , vi l rechtder DOR, Schul. , Num Begri , 1956 S. 524; Kl hte r Gefa beider mat eri ell en Verant' 、、 hr ff ‘ 、Quell en erhlS drecht, Besonderer Tei ! i nkert. ,0., ,a ,a et er Ki Horst,Di tt ke. , 761 , NJ 1967 ft: t chkei i wortl ③. , a.a.O., S. 762. nkert Kli. そ れ に ついて. Lei pzi g地 区 裁 判 所 も 、 一九 六 八 年 六 月 六 日 の判 決 にお いて 、 「こ の法 律 には 、 自 動 車 の運 行 の機 能 的 か つ技 術 的 な 特 性 か ら 生 ず. 田. P. は、 自 動 車 か ら は 、 そ の 他 の要 件 や 作 用 と の関 係 にお いても 、 自 動 車 の特 性 及 び 性 質 上 、 あ ら ゆ る場 合 に、 コ ント ロー ルも 防 止 も す. る Quell en erhlS ht er Gefa hr のあ ら ゆ る結 果 に つ いて、 自 動 車 保 有 者 に責 任 を 負 わ せ る と いう 思 考 が内 在 し て いる. る こ と が で き ず 、 そ のた め に損 害 を 発 生 さ せ る に至 る 全 く 一般 的 な 運 行 上 の危 険 が 生 ず る と いう 事 情 が考 慮 さ れ ね ば な ら な い。」 と. , 767) 判 決 し 、 こ のよ う な 場合 に限 り 、 自 動 車 が危 険 で あ る こ と を 認 め て いる (NJ 1968. -138 -. 第 23 巻 第 2 号. 近大法学.
(17) 東 ド イ ツ に 於 け る 自 動車 事故 の 責任 問 題 に つ い て. ⑥. ⑤. ges ) 過 責 の な い (S J3i mil. en は 、 危 険 責 任 に お い て は 、 無 過 失 責 任 の み が 問 題 と な る の で は な く 、 む し ろ 、 正 当 な (recht W est. Kl i nkert, Nur Haf t fahrZeugshalt ers• N t ung des Kraf. en• ROW 1965, 58 (67) W est. J ., W est Kl i nkert, a.a.O. ,N 1 967, 761£ en• ROW 1965• 58 (67).. J. ⑦. J Cohn• Anm· zu BG Lei pzi g• N 1 968, 768. ., ., 1 969, 117 i Kl 972 §77 I, S. 533 ff' nkert, NJ 1 •10 Aufl ! Besonderer Tei. ー. , Larenz•Lehrbuch des Schuldrechts•2.Band, oses) 行 為 も 、 問 題 と さ れ る 、 と 強 詢 し て い る 。 W este chul dl 0 S.68 n, a、a.. 1 969, 117. ⑧. ⑨. 叫. • NJ 1 Kl i nkert 969, 118 勿 論 、 こ こ で 要 求 さ れ て い る 注 意 遵 守 の立 証 は 、 ど の 程 度 評 価 さ れ る か に よ っ て 無 責 任 が 確 定 さ れ 、 あ. NJ 1 969, 118. Pr'1 ferは 、. 「 自 動 車 保 有 者 は 、 自 己 及 び 運 転 者 が 、 取 引 に 必 要 な 注 意 (di BGB m Verkehr erforderl i che Sorgfalt) ( ei. .a .0., S.78 er• a PrtJf. t ung des Kraf Nochmal s " Nur Haf t fahrzenghalt ers• NJ 1970, 76ft. 由 で は な い。. る い は 、 避 け 得 な い出 来 事 の存 在 に 拘 ら ず 、 損 害 賠 償 の 責 任 が 認 め ら れ る の で あ っ て 、 注 意 義 務 の遵 守 は 、 そ れ 自 体 、 独 立 の免 責 理. ⑪. ⑫. ⑬. ニ 七 六 条 ) を 用 いた 場 合 に は 免 責 さ れ な い。 k F G 第 七 条 の 注 意 の 要 求 は 、 民 法 上 の 過 失 に 内 在 す る 注 意 義 務 を 上 ま わ る も の で あ る 〗. J. 118) 1969, 117 (. と k F G 第 七 条 の 注 意 の 要 求 と B G B 第 二 七 六 条 の そ れ と の違 いを 明 ら か に し て い る 。. N. nkert, N i Kl. 1970, 76 ( 77). ⑭. 西 ド イ ツ の道 路 交 通 法 ( StVG) に お い て も 、 第 七 条 に規 定 す る 責 任 は 、 純 粋 な 危 険 責 任 で は な く 、 む し ろ 、 過 失 責 任 の 要 素 も. J. ⑮ ⑮. 衷. t ne Gef hrdungshaf il. ung ?, VG ei ne rei ung nach § 7 St t erhaf t e Hal hmer• 1st di. 内 在 す る も の で あ る こ と が 、 認 め ら れ て いる 。. -139 -.
(18) `. fl , 965 (966); Jagusch, Stra,:1 . 1 zu § 7 StV G ; Larenz enverkehrsrecht, 20 A u •, 1972, Rdnr VersR 1961. 閥. ⑬. OL G M f1 0 nchen, DA R 1965, 1(). VersR 1962, 650 (651). BG HZ. 「公 道あ る いは公共 の場所 で運 行 に供 せら れ る自動 車 は、主務 官庁 から 、交 通 に関 す る許 可を 受 けな けれ ば な らな い。」 , O G Z ll 130 (133)11NJ 1967,420 (421). k FG 第 一条 一項 は次 の如く規 定 し て いる。. Schul drecht, Besond. T, § 77 N , S, 544. 四. 仰. ⑳. k F G 第八粂 は、次 の場合 に第 七 条 の適 用を 排 除 し て いる。. 5, 318 (320). 四. 「1、事 故当 時 ‘被害者 また は毀 損 された物 が自動車 によ って運 送 され 、あ る いは被 害 者 が自 動車 の運行 に従事 し て いた 場合 。. 2、事 故 が、貨物 運送 のみ に当 てら れ且 つ平担 な車 道 で制限時 速 20kmを越 えな い自動 車 によ って、惹 起 された場合 。 , 581 93 ft:11NJ 1961. 8 ,95£.. ,. OGZ 93) 8,190 (.1. OGZ 8. 閥 OGZ. 闘. 四 BG HZ. ). . ., 1969, Rdnr Band 1, 22. Aufl. Haft ungsausschl u,:1und Schadensausgl ei ch, JuS 1966, 400 tr.. O GZ 10,135(149'11NJ 1965, 777 ff.. , BG Hall e, NJ 1971 527 f •. N J 1967,420 (421). A. a.0., S, 149. , 317tr.; Pr3lss, 35. §. ⑳. ⑳. h2. 四. ゜. な お この点 に関す る西 ドイ ツ法 と の差 異 は明白 ではな い。 M = fJl er, Straj9 enverkehrsrecht, 29 ff. zu § 7 St VG. - 140-. 第23巻 第 2 号 近 大法学.
(19) 疇. ,a .0. · .a s.4 ke tt er Ki et -Di Horst. ,S.5 9 56 一九五六年 のDDRの民法害 の中 (Vgl • DasZi vi l r echtder DDR, 1 08 )では、BGB の分 野で適 用され ている 「 相. 対説」 (Ad�quanzt heor i e)は、 i deali st i s eh なも のであると の批判を受けて いる。 ,D ,S. 1 8 i vat r e cht al zus ammenha ngs i n Pr em d s e Kaus s a Probl ernm er er g Ca. これは 一九五三年 一月二七日の Erf ur t地区裁判所 の判 決 で、 「 事 故 の結果 から生ず る損害 賠償 の訴 え にお いては、加害行為 とそ. ,a .a .0: s.1 . 2£ erer 閲 Caernm ⑳. ,4 953 26 される」 と判示し て いる。NJ1. れ によ って生じた最初 の損害 との間 の因果関係 は、最初 の損害 と被害者自身 の過失 によ って生じた後 の結果との間 の因果関係と区別. ,7 , 13 韓 OGZlO 5tr.11NJ 1 77 965. `. これ に反し、予測も予期も出来なか った道路中央 での婦 人の転落 ( 自転車から の)事 故で、 この転落が、第三者 に損害を与 えた自. ,1 ⑱ NJ1 951 42 ⑰. ,1 , NJ 1 953 1 53 f. 53 den es 動車 の方向転換 によるも のと看倣 される時 には、避 け得ざ る出来事と認定され て いる。BG Dr. `. ,7 碑 NJ 1 968 67 ( 7 68). 閥 疇. 2( 966 6 63) 仰 VersR 1. 仰 STVG七条 二項 ( kFG と同 じ)にお いても、自動車保有者 は、事 故が避け得な い出来事 によ って生じた場合 に、免責 されるの. であり、また、 この出釆事 は運転者が事件 の状況 に応 じ て要求 され る注意をしても防止 し得なか った時 に、 「 避 け得ざるもの」 と看. も ので、運転者が この最高 の注意を払 ったかどうかが、「 避 け得ざ る出来事」 の成否を決 定 し、更 に、自動車保有者 の免責 の可否を確. 倣 されるのである。問題は、 この場合 の運転者 の注意 の程度 であ るが、BGB 二七六条 の注意 の程度を上回る最高 の注意を要求 する. 定す るも のであるとし て いる。 一方、運転者自身 の資 任 に ついては、S->G 一八条 ( kFG 一八条 に同じ)により、運転者 の過失. -141 -. (31). � NJ 1 6 f. 9 7 07 , 333tf.m. An NJ 1 9 7 3 rn. Qws s el’. 責. 任問題について 動車 東ドイツに於ける自 事故の.
(20) 口. によ って損害 が惹起 され た場合 に認 められ る と し、 こ の過 失 を BGB 二七 六条 の取引 に必要 な注意 義 務 違 反 と し ている 。Jaguschは‘ これを 、取 引 に必要 な注意 ( BGB I. '. 21. 七 六条 )を 、特 に、S tvG 了八条 によ り要 求 され る運転 者 の注意 に対 し て、程度を 高 く す る , , 40 Nu§ 7 St Aufl. Rdnr. 30 VG.. ,St も のであ る、 と説 示 し て いる。 Jagusch ra�enverkehrsrecht •. 自 動車 運転者 の過 失責任 ( §一八 kFG). 運 転者 の過失 責任 を定 めるkF G 第 一八条 は第 一項に、次 のよ う な 規定 を おい てい る。. 第七条 一項の事 例 におい て は、 自 動車 の運 転者 も 、 第 一八条 乃 至 一五条 の規定 により、 損害 賠償 の義務 を負 う 。. この 賠償義務 は、 損害 が 運 転者 の 過失 によ って生 じなか っ た場 合 には、免除 され る。. 右 規定 にい う運転者 の過失 は、 BG B第二 七六条 及び 八 二三条 にい う取 引 に必要 な 注意 の遵守 を 規準 とす るもので、. 運 行 に際してはこの 注意が 運 転者 に対 し、 厳し く要 求 さ れるので あ る。従 って、 例 えば、 運転を す る前 に、 道路状 態. ( 雪 や氷 結の存否 ) につい ての情 報 を集 め‘、特 に、 道 路 交通事 情 に関 す るラジ オ放 送 を聴 く ことが要求 されてい る 。. 但 し、 運 転者 は、 道路事 情 が良 好 で ある旨 の報 導 を 受けて も、 運 転中 、 道 路 の具 体的 な性状 に従 い 注意深 い 運転を す. るよう義 務 づ けら れてい る。従 っ て、 自 動車 の運転者 が、 このよ うな 注意義 務 を守 って 時速 50 乃 至60 kmのスピ ード 運. 行中 に 、予測 し 得ない 道路上 の凍 結で後 粕 が スリ ソ フ。 して、 損害 を惹 き起 し て も、勿 論そ れ は、 運 転者 の 過失 によ る. も のとは看倣 されないので あ る。. ま た、通常 の道 路事 情 の 場合 に は、自 動車 の運 転者 は、自 己の前 を自 転車 で通 行してい る人が い て も、そ の人の 転 倒 まで も、 予測 し、 注意 する必要 はない と さ れてい る。. -142 -. 第23 巻 第 2 号 近大法学.
(21) 東 ド イ ツ に於 け る 自 動車事故 の 責任問 題 に つ い て. 暗 がりで の運 転 において 、他 に光 源が 全く存在 し な い場合 には、 運 転者 は、自 己 の車 のサ ーチ ライ ト で、十 分 に道. 路 交通 事 情が 確認 で きるよ うに、 スピ ード 制限をし、 そ の 際に、他 の交通 関与 者 の 過失 について も注意 を払 わ な けれ. ば な らな い。し かし、滅 多 に生 じないよ うな重大 な 過失 (例えば、他 の自 動車 が ライ ト を つ けるのを 全く怠 る こと ). についてま で 注意 をす る必 要はないと され て いる。• 一般 に判 決 では、道路利 用 者 、特 に自 動車 運転者は、他 の道路 利. 用 者 の過失 行為 の可 能性 を予測 せね ば な らな いと い う原則 が存するが、 これ は 、 ある程 度、 現実的 に生 ずる過失 、例 1. r. ●. 己の車 と 同 一方向 に運行 し て いる無灯火自 動車 の尾 灯 に 注意 を払 わ な い場合 には 、運 転者 の過失. ^ま ‘スピ ード の 出し 過ぎ、歩 行者による車 道 の不適切 な横 断 及び 子供 や身 体 障害 者 の 過失 について 、適用 されるも ぅ ので あ る。勿 論 、自 3 行為と なる 。. 西ドイ ツ 連邦 裁判 所も、類 似 の事例で、 同 一 の方法 によ り判 決 を 下し て いる。. 更 に交叉 点 に接近 し た場合 や運行標 識 が な い場合 には、自 動車 の運転者 は 、自分 の前 で車 道の左 側 を走 行 して い る. 自 動車 が、 運 行 方向 の転換 標 識 を示 さな かっ た場合 に限 り、そ の車 は、 交叉 点 で左 折 す る も のと信 じて よ いと さ れ て. いる。従 っ て、 この 場合、右追越 しは認 め ら れ ず、 む しろ左追越 し をす る か、 あ る い は追越 し を 完 全に断 念 せね ば な. らない こと になる 。. ま た、自 動車 運 転者 は、 「 本 通 りで の停 車 、追 越 し 注意I.」と い う標 識 が あ る場合 に、 この交通標 識 が 運転者 に自. 動車 の停止 をある個 所 に 要求し、 この標 識 か ら、 運 転者 は 、追越 し を す る交通 関与 者 が本 通 りを利用 し な いこと を信. 頼 し得 る こと を 理由に、 建築甚 準線 ( Ba u fl u c htl n i i e)ま で追越 さ ず、 そ こで停車 し た 時は、 有責な行為と な る。. なお、東ドイ ツ の道 路 交通 において も、 あ らゆ る 交通 関与 者 もま た、 道 路 交通 にお いて、自 己 に適用 される交通 義. - 143 -.
(22) 務 に従 い、事情 に適 った適 切 な行 為 をす る であろう ことを原則 と し て信頼 し ても よ いと いう 「信頼 の原則」 (Vertr, )が適 用 され て いる。 at z unds gr auens. ②. ,1 , NJ 1 · 54) 1 53 ( 953 den s. かような注意 を 要 求 す る ことは、 自 動 車 運転 車 に負 わ せられ て いる、 そ れ自 体 、厳 し い要 求 を 、更 に断 め る こと にな る。BG Dre'. m OGZ 8,267 ( 2 7 lfl:). ④. ,42 )は、 「運 転者 は、車 道 上 にあ る予 測 し得 な い無 燈火 の障 害 物 の前 で 960 西 ドイ ツ連邦 裁判 所 一九 五九年 + 月 六 日判 決 (MOR 1. 運転 者 は、 こ の義務を遵守 せず 、自 己 の運転 方 法 で、 この ・ ・ ・ ・ ・ も 、適 時 に停車 し得 る状態 にあ るよ うな運 転 方 法 を とる義務 が あ る。・. 処置 を と らな い場合 には 、自 己 に負 わ され て いる注意 義 務 違 反 とな る。 … …」 と判 示 し て いる。. ,1 ,1 , Der Deut , Num Vert . 30 sche St 972 r auensgr undsat zi ra/J enverkehr ra ,Be nverkehr Neumann m St. - 144 -. ,86(88f.) ③ OGZ10. ⑦. ,364( 973 365) g, NJ 1 i pz ⑤ BG Lei , 371 953 27)11NJ 1 1 25 ( ⑥ OGZ 2, 1. , St .20 tr VO.を参 照 。 nverkehrsrecht, Rdnr ra,Be な お西 ドイ ツの信頼 の原則 に ついては 、Jagusch .zu§1St. 損害賠償 の範 囲. kFG 第十 二条 によれば 、賠償義務者 は、 一定額 の範囲内 で責 任を負 わな ければ ならな い。 つま り、 人 の死亡. kFG 十三条 一項 ) で、 一時金 請 求 は、期限 の到 来 した過去 に 但 し、KFG の定 期金 請 求 は、将 来 に対 す るも の (. あ る いは負 傷 の場合 には 、 一時金 二五 、0 0 0 マルクま で、定 期金 は、 一年 に 一、五0 0 マルクま で責 任を 負 う。. ①. 国. 第 23巻第 2 号 近 大法学.
(23) 東 ド イ ツ に 於 け る 自 動車 事故 の 責任 問 題 に つ い て. 何故 な ら 、 こ の 期日まで に行 わ れ る 事 実の 確認 に基 づき 判決が下さ れ. ついての 請求で あり 、従 って 、KFG 十 二条 の 最 高額の範囲内で の み 、行 う こ とがで きるの である。その 場合 、基準. とな る 時 点は 、 最終 口頭 弁論の 日で ある 。. れ る から で あり 、その 限り におい て は 、訴 訟提 起 の 時点は意 味がな い。. な お 、ドイ ツ大 審 院も 、定 期金 支払の方式 は 、将 来 に対しての み、定 められた もの で あり 、過去 について は 、確 か. 、 こ • 一時金 請求 が 規定さ れている が 、被害 者 は 、損害 を 一時金として 、あ る い は 定 期金 として請求す る かどう か の 選. 択権を 有す る もの で ある 。但 し 、あら ゆる 場合 に、債務者 は 、KFG 十 二条 の 責 任 最 高額 によって 保 護さ れる 、と 判. 「死亡の 場合 にお い て は 、損害 賠償 は、病気中 の 生 計能力 の喪失ある いは低 下 、また. 決している 。西ドイ ツ におい て も 、こ れ と同 一の 見 解 に立 っている 。. 更 に、KFG 第十 条 一項 は. は 自 己の必 要 が 増え たこ と により 、死者 が失 った 治療費並 び に財産的損害 の 賠償 によって 、為す ことができる。 賠 償. 義務者 は、そ の 外、こ の 費用を 負担す る 義務ある者 に、葬式 費用を賠償 しな け れ ばな らな い」 と規定 している 。な お 、. この 葬式 費用 には 、衣服 費用 も 含 むと解さ れている 。 この 場合 に、衣 服 が 、長 期 にわ た り 、し かも 一年 間 にわた って. 着用 さ れる 場合 で も 、こ の 賠償 義務は、葬式 のた め に直 接調 達さ れる 衣服 にのみ 、制限 さ れる もの ではな いので ある 。. ta ng n g e n e Ve 逸失 利益 (e r di en s t)の 損害 賠償 の 請求 におい て は 、被害者 が 、その 事故 により 損傷が生 じて い な かっ. た なら ば、生 業(Er we r b st a t i g k e 1 t)につく こ とがで き た か どう かが重要 な 決定 要 因 とな る 。これが認 められる場合 に. は 、加害 者 は 、被害 者 に対 して、事 故 から 生 じた 一切 の 損害 につい て 、賠償 義 務を 負う という こ と になる q. en s t) に対す る損害 賠 償 請求 n t g a 品e n eDi 更 に、B G B 第 八 四五条 及び 一六 一七条 により 「失 わ れ た サービ ス」 ( e. につい て は 、東ドイ ツの 判例で は 、既 に早く から否定 さ れていた 。そ こ で 、この 問 題 に関し 、特徴的な 判断を 示し た. - 145 -.
(24) .)があ るので、次 に、その概略を紹介してお こう。 一九 五三年 のFr a n kfu r t( Od er ) 地区裁判所 の決定 (Be s c h !. 本 件は、自動車事故 により死亡 した十 五オ になる女子 の家事労働を問題 にした事例 である。彼女は、母親が心臓及. 失 い、完全 に家事を処理す るには代替労働 を必要とすることを理. び神経系統 の病気 に患 って仕事が出来な いので、家事 一切を担当 し、申立 人 ( 父親 )と三人の弟達 の世話をし て いた。. それ で、父親は、娘 の死亡 により、そ のサービスを. 由 に、BGB八四五条及び 一六 一七条並び にkFG 七条 により、人的損害 の賠償を被申立 人 ( 加害者 )に請求、裁判 所 は、次 のような理由 で、 これを否決した。. 「 ……資本主義 の判例 によれば、子供 の死亡ある いは身体または健康 の侵害 により両親 の利益を奪 った第三者 は、. に有能な人間 に教育する義. BGB八 四五条 により、発生した損害 の賠償を負担 した のであ る。かような規定 により、子供 は、親 の食 い物 にさ. れた のである。……これは、親は自分 の子供を民 主主義 の精神 に甚づき精神的肉 、体的 務 がある、と いう憲法 ( 三 一条 ) の原 理 に反するも のである。. ……従 って、申立人 は、自分 の娘 の労働力 の無償使用を求める法的請求権を有しなか った のである。それ にも拘. らず、彼女が自分 の労働力をそ の両 親に自由 に使用させた場合 には、申立 人は、娘 に相当なる報酬を支払う義務 があ. った のである。従 って、 申立 人が、 この後 、臨時雇人を使用 せねばならず 、 これ に報酬を支払 って いる場合 には、 申 立 人 には、実質的損害 は何ら生じて いな いのである ―. 次 に、扶養請求権 ( kFG 第十条 二項 )の問題が考 えられる。 つまり、扶養権利者 は、扶 Re c h t sa u fUn t e r h a lt) (. 養義務者 の死亡 により、扶養請求権 が侵 奪 された場合 に限 り、損害賠償請求 が認められること になる。但 し、 この場. 合 には、特 に未亡人 の扶養定期金請求権 の行 使 について、 彼女がどれくら いの期間で、生業 に つき、自分 の生活費を. - 146 -. 第 23 巻 第 2 号. 近大法学.
(25) 東 ド イ ツに於け る自動車事故の責任問題につ いて. 稼 ぎ、ある い はこれ に貢献し 得 る 状態に な る のか ど うか が問 題と され ねばなら な い q. な お 、扶養権 利者 が子供で ある 場合 に は 、その 請求は 、これを 減額し て 、従 弟 報 酬 (Le h rli gs n ve r g (h u 品 )を 考 慮に. 入れ て 判断し て い る 。. 母親が 死亡した 場合 には、賠 償 義 務者は 、後 に 残さ れた 子供達に 対し て 、養育 に必 要 な 世話人の 費用を 賠償 しな け. 東ドイ ツに お ける 慰藉料請求は 、身 体 、健康 並び に 自由 が侵害 さ れ た 場合 に 限 り 、BGB 八 四七条 に従い ‘被. れ ばな らな い とさ れ 、更 に 、この 賠償は 、幼 稚 園児 まで 適用さ れ る q 2. 害者 の 社会生 活 への 参加が制限 され ること に対す る 補 償 として問題となる。 な お 、この 請求 は 、苦 痛に対す る賠償 の. “. 5. 生 き る こ と の 喜 び 」 を 喪 失 し た こ と に 対す る 賠 償 も みを 対象とす る の ではなく ‘むし ろ 、永続的な 健康 侵 害 に よる 「. 含まれ る の である " 一九 五六年 の 東ドイ ツの 民法教 科 書の 中 で は 、被 った苦 痛を 金 銭 に 見積 る こ と は 、 社会 主 義社会. の 道徳的 見地と 矛 盾す る もの で あり 、従 って 、BGB 八 四七条 は、市民の 生 命及び 健康 の保 護に と っては適切 な 方法 3hu ではない‘ と説 示さ れ てい る 一方 、慰 藉料請求権を 基本 的に 認 め ようとす る 見解が 多く 現わ れ てきた 。. その 際、Co h nは 、プ ロイ セ ンの ラ ント法 ( ALR )の 第一 ―二条 乃至― ―四条 一項 六 文に 照ら し て 、慰 藉料 請求 は 、. 元来 、自己の 苦痛や 個々 人の 肢体 の 喪失を 資 本化す る 資本 主義 的 搾取家道徳の 産物 (Pr a p i n i t e ali rk s t s o c du he k n te. 実際に は. 「上 流 階級の者 」 にしか認 められ てい なか った と 、批 判してい る 。. A us b e u t e r mo r a l)であ り 、 ラ ント法によれ ば 、とに かく 慰藉料 請求権 は 、「農 民ある い は 一般 市 民 階級の者」 に 帰 属す. るの で ぉる が. 尚 、慰 藉料 請 求 権の 法文上 の 根拠は 、西 ドイ ツと 同 様に 責 任法(k F G )の 中にはみられず 、こ れ は、通常 、BG. B 八 二三条 以下の 規定 によるもの である。. - 147 -.
(26) 31. ー. また 、支 払 われる 慰 藉料 の額 に つい て は、 一般に 高額に なってい る ことが 、注 目されよう 。 , 7 , 391 f. 959 8 6;NJ 1 NJ 1 959. しかし、被告が、相当なる程度 で、共同過失を有し ている場合 には、確認判決 で、損害賠償義務 の 一部軽減が更 に問題 になる。. ,3 9 2( 3 56 9 3)• 2 RGZ 1 , Rdnr , Rdnr . 5ZU §1 . 1zu §1 VG. 3St 3 StVG;Mull 3 Jagus ch er 4. ,221( OG, NJ 1 968 2 2 2) ⑤. 一九六五年十 二月二十 日の東 ドイ ツ家族法典 ( FGB )の新 らし い規定 により、BGB八四五条 は無意味な存 在と化し て いる。. , 7 . 一九五三年十月十日決定、NJ 1 953 5 3. . , .)11NJ 1 0 (3 OGZ 6, 34 5lff 9 5 9 • 391 ff. , 1. . 11 GB! 9 66. ⑥. ⑦. な お、この期間は、彼女が以前と異なる生活関係 におかれ、通常、期待 し得る労働を見 つけ得 ると考えられる六 ヶ月まで認 められ. 西 ドイ ツに於 いては、生き残 った夫が労働する義務があ るのか否 か の問題は、期待可能性 (Nu mut bar kei t) に従 い、決定され て. る。. , . , いる。 Ja 1 3 gus ch R d n r 1 4 z u §10St VG. , 391 .)=NJ 1 ⑧ OGZ 6,34 0 (3 53f 959. ⑨ そ の理由 として、BGB八四四条 二項 に従 い支払 われる定期金 は、死者が生前中 に消 費 したも のに ついて生ず るのではなく、むし. 一. ろ、母親 の死亡 により、子供 のため に調達されるぺきも のが、決定基準 となることを あげ ている。. , 64 . OG, NJ 1 9 5 9 2 (64 3) ⑲ OGZ8• l 尖 (1 95). , 閻 Schul drecht,Bes ondererTei l e S, 55. - 148 -. 第 23 巻第 2 号 近大法学.
(27) ー. , NJ1 ,7 . ,7 .;Co 9 6 8 3 9ff •NJ1 Sc h mi dt e bi ,Fi 9 6 3 9 2 hn g , NJ1 ,7 ) 9 (7 8 91f. 3 6 9 g i b e dtFi mi h Sc. I. 多数 の責任 負 担者 の賠 償 義 務 ( Ausgl ei chspfi ) cht. 多数 の 道路交通 に 関与す る者 が第三者 に 与 えられ た 事故によ って惹き起 した 損害 の 賠償 問 題— ー特 —に、責 任負担者. 間の損害 の決済 及び 一人ある い は 多数 の交通 関与者 に 生 じた 損害 の決済 問 題| |_ は‘ 共に 、 重大な 社会 的意 義を 有す る もので ある 。. kFG に おい ては 第十七条 が、 この多数 の責 任負担 者 相 互間の決 済義務を 規定 す る もので \その第 一項 は、多数 の. 務に関す る もので ある 。. このkFG 十七条 の規定 は、 先ず、 ( kraf tG e 自 動 車保有 者 が、 第 三者 に 対し、 「法律 に よって 」 s e t z e s )損害 賠償. 義務を 負 ってい る場合 に、 その 損害 に対す る 自 動車 保 有者 相互 間の関係 を 定 めてい る 。 従 って 、 交通 事故に 関与した. 多数 の者 の被害 者 た る 第三者 に対す る責 任 は 、KFG 十七条 の規定 によ って創 設 され る ことはない 。 何故な ら 、 本条. e s e t ze s)損害 賠償 の 義 務 づけ ( Ve r pfli c h t un g )を 問 は、責任を 創設 す る ものではな く 、 むしろ、 法律 に よる(kr a f tG. 題にする も の で ある からで ある 。だ から、この場合 の k r af tG e s e t ze s の G e s e t z e s に 当る 規定 とし ては 、 一般的 2多数 の. 自 動車事故の場合 には、 先ず 、KFG 七条 、 過失 に よる 加害行 為の場合 には、BG B 八 二三条の 規定 、あるいは 例 え. ば、KFG 七条 に よ って保有者 が責任を 負わない 低 速度 の 自動車運行 ( kFG 八条 一項 )が問 題となる場合 、ある い. - 149 -. (13) (12). (四). 自 動車に よ って 損害 が惹起 され た 場合 を、 第 二項 は、 自 動車保有者 と動物 保有者 ある い は 鉄道企業 家との 間の決済 義. 東 ド イ ツ に於 け る 自 動車 事故 の 責任 問 題 に つ い て.
(28) は 第三者 の 請求が 時効の た めに、 K FG七条 に基づい て為 し得な い 場合 に は 、 専ら BGB八二 三条 以下の 規定 等 があ. げ られ る 。 更に また 、 賠償 義 務は 関与し た 保有者 の 一人が、 単に 、 契 約上の 責 任を 負担す る 場合 には、K FG十七条 に よ って、 負 わされ る こ とはな い 。. な お、 KFG 十七条 の 損害 の 決済 には、原 則とし て、 「具体 的な 運行 危険 」 即ち、 運行 危険 の 要素 及び 危険 を 高め. る 諸 事情 を 十分 に 顧應す るこ とが要 求され る 。従 って損害 の 配分 ( 決済 )におい ては、 過失行 為は、 重 要な 決定 要因. とな る 。つ まり過失行 為の 割合 に よ って 各 保有者 の 自己の 負担 額が 決 まる こ とに なる 。勿 論、 損害 の 配分に 際し ては 、. 自動車 保有 者 相互の 関係 におい ては、 関与し た 自動車 の 運行 危険 に 帰す べき原 因 の 程度の みではなく 、 被害者 の 有責. な 行 為 も顧慮し な けれ ばな らな い 。. 更に 、KFG 十七 条 二項 の 規定 によれ ば、 損害 が自動車 と家畜あ る い は自動車 と鉄道に よ って惹 起 され た 場合 に、. 類推 適用し 得る と規定 し てい る。但し 、 この 場合 におい ては、鉄 道 と自動車 から生 ずる運行 危険 の 抽 象的 対 比をす る. こ とは で きな い 。運行 危険 の 決定 基準は、 個 々の 事 例に おける 具体 的な 諸 事 例で ある 。. , Ha , c ha h Sc Pr er i.i f f t d u e n n s g a us h un gl e 1 gbe n n d t e 1 l i g r u a n ,'J gme e n iBe ver k er r s 't e i l n e hr e r erSt ne in e m Un mera fa ll ,6 . , NJ1 NJ1Unfa ll 9 7 0 6 6 5. ー ,' .. ,a . O, .a zl Pr i i f er ③ OGZ 10 `135 (150)11NJ1965,777 ff �� . , .. . , 6 6 9 a 0 P r i i f e r a 4 S � 原告たる鉄道が発生した損害のを負担させられ た具 体的な事例において、しゃ断機がなく、信号燈の設蹟されていない踏切は、少. - 150 -. 第23巻第 2号 近大法学.
(29) 動車 東ドイツに於ける自 事故の責任問題について. くとも、鉄道の運行危険を高めるものであると判断された。. おわ りに. 以 上、説 明し て き たとこ ろ から、特徴 あ るものとし て挙げ るな らば 、自 動車 保 有者 の責任概 念であろ う。他 の点 に. ついては 、KFG の本 質が資本 主義 法 であ るこ と から 、余 り、違いは みられ な い。. 東ドイ ツ に お いて も、自 動車 事 故の数が 急激 に増加 し 、一九 六九 年 の一年 間 で も 、死亡 二0 四 七人 、傷害 四九 、八. 四 二 人 、物 損一 ― 1 0 0 と い う 数字 があげ られ て いる。こ のよ うな 実 情に 照 らし 、被害 者救 済 を目 的とし て、こ の責 任概. に 対する責任」 と いう新 らし. 念を危険 責 任とし て把 握 し 、 他 方で は 、事 故発生 の予 防措置 を講 じている。 こ の点 に おいては 、全 く、西ドイ ツ 道 交法 や わ が自 賠法 と 異 な るとこ ろ はない。. し かし 、 東ドイ ツ に お いて は 、ソヴ ィ エト 法 の規 定す る 「Qu e ne ll e fa r hr h/S h e t rGe. い責任概 念を採択 し 、自 動車 事 故の責 任問題 を処 理 す る 、という方法 が あ る。 Q uee eh r 3 ht er Gefa hr の概 念 は 、前 lln に説 明し た如 く、社会 的にそ の存在 が承 認さ れ、し かも生産 過程 に 用 いられ るもので 、極 めて高 度 な 確率 で 、人 に 危. 険 を 与え るよ うな 設備 で あ るから、自 動車 も当 然 、こ れに含 まれるこ とに な る。し かし 、資本 主義 社会 に おいて は 、. こ のよ うな Qu fS h t e er ll e ne rh Gefa hr によっ て 生 じた損害 に ついて は 、先 ず違法 性 の 問題 が検討 されるこ とに な るが 、. 社会 主 義 社会 に お いて は 、違法 性 の問題 に 立ち入るこ と な く、直 ちに 、違法 行為 とし て把握 す るもので 、こ れは 、 結 2 局 、純粋 な客観 的 責 任に 立つもので あ る。. kF G 七条 の 規 定は 、避 け得ない出来 事に よ って事 故が 発生 し た場合 に 、免 責 さ れ る余 地を残 し 、運 転者 に も、そ. - 151 -.
(30) の た めには、 取引に 必要な 注意 より 高度 な 最 高の 注意 を要 求し てい る 。それ 故‘ この 法律は、 過失責 任に 立 つ危険 責. 任とい う こ とに な る 。. し た が って、 東ドイ ツでは、 過失 責 任 に 立 つ危険 責 任と、 純粋 な 無過失 責 任 に立 つ危険 責 任の 考え が、 自動車 事故. の 責 任に同 居す る ことにな る 。し かし 、 実務 におい ては、 実定 責 任法の 優先 適 用 が、 一般 であり、 Qu r e ht e =enerhfS. we n n a G e fa hr の概念 を用い な がら も、 結局 は 、 責 任 法 (kFG )第七条 の 、u db ar e sEr b e i gni s とい う 免責 事由に よ って. r hiS h t er G Qu e ll e ne e fa hr の 責 任も、 それ に 祇 触し ない 範囲に 於い て認 められ てい る よう に 思わ れ る 。. ) ある い は運 転者 に要求され る 運 行上 の 注意 義 務の 程度 に つい ては、 B G B八 二三 条 に er lt 次に 自動車 保有者 (Ha. 高 と す る か、 それ とも、更に 厳し い 注意 義 務 ( 通 常注 意 綬 務 ) おい て 一般 不 法行為責 任 を負わ さ れる 運転者の 注意義 務 (. n a b we n db a 度 注意 義 務説 )とす るかに つい て は 、前 述の 如く、 見解は分れ てい た が、 今日で は、 kFG七条 二項 の 「u r. 西ドイ ツ道交法で も同 様の 見 e sEr e i g n i s」とい う 免責要 件と の 関係 から 、「 高度 注意義務説 」が支 配説 と な ってい る (. 解 が支配的で あ る ) 。わ が自 賠 法 三条 の 運行供用者 あるい は運転者 に 要 求され る注意の 程度 に つい ては、 自 賠 法三条 が、. k F Gを 母体とす る 西ド イ ツ道交法 七 条 を範とし て規定 され た ことを理 由 に、 これ と同 様に把え よう とす る 見 解もあ. i g n i s 」避け得ざ る 出来 事とい う 要 件を る が、 自賠法三条 の 場合 は、 西ド イ ッ道交 法 七条 と異なり、「 u n a b we n db a r e sEre. a e n eSor g f sFa lt 」( 事 件の 状況に 従 って要 求され る 一切 ll e sg t [ n de nde nUms e b ot つけてい ない し 、更に 、「1 e dena chde. の 注意 )を遵守し た 場合 とい う 解釈規定 を持た ないので、 結局 の とこ ろ、通 常の注意 義務とい う ことに なる 。従 って、. kF G七条 によれ ば、 自動車 保 有者 並び に運転者 は、 不 可抗力に よる 事 故 に つい ては、 その注 意 を遵 守し た こ と を自. sEr e r a 」とい う ことで 免責 され る こ とに なる 。し かし 、 自賠法三条 の 場合 は 、 三個の s db i n n g i we e b a n u ら 立 証すれ ば、「. - 152 -. 第23巻第 2 号 近 大法学.
(31) 動車 東 ド イ ツ に於け る自 事故の責任問題について. i. 輌 圏外 の要因 に 碁づ く 場合 は. kFG七条 ある いは S tVG七条 よりも 責 任 を 加重した 規定 である とい う. 問 題に な り得な い 。運行 供 用者 責 任 と保 有者 (Ha lt er ) 責 任 とは 、全く同等 のも のとして把 える こ と. 厳格な 免責要件 と の関係 で 、 不可抗力 に よる 事故に つい て の運行 供用者 の免責 は 別 とし て. はできない ので あ り 、自賠法 三条 の方 が J. とがで き よう。. 更 に 、損害 賠償 の範囲で 問 題 となる逸失 利益 の算定 に 如何なる 要素 が 加 え られ る かとい う 点に関しては 、東 ドイ ツ. の場合 も 、わ が法 と異な る ところはな い 。 唯 、「 失われ た奉 仕( サ ービ ス)」 e n s こ に対す る 賠償 の問 題 ( en t g a n g e n eDi に つい ては 特異性 が みう けられ る 。. われ われ の法 常識や 生 活事 実に 照 らした 場合 、 サ ービ スは 、無償 で ある のが 一般 で ある 。し かし 、無償だ か らと い. って 、全 く金 銭 に 評 価し得な い も のでは な い と 考 える。 例 えば、主 婦 の家庭内 に お ける 無償 のサービ スに つい て 、主. 婦が 死亡 し た こ とに より、遺 された 家族 の者 は 現 実に 不利益を蒙 むる ことに な る 。 勿 論、か よ うな サービ スを 失 った. ことを 理 由に 、損害 賠償 を 求めた 事 例は 、わ が国 に は 見当 らない が 、逸 失 利益 の中 に 算 入す る意義 は十 分認 め られ よ. う。東ドイ ツに おい て は 、母親が 病気 のた め 、長 く家事を 担 当してき た 少 女 の交通 事 故 死で 、小ノ女 のサ ービ スを 失 っ. たことを 理 由に 、父 親が起した 損害 賠償 の訴 えに おい て 、こ れ を 全く認 めず 、理 由 づけとし て 、父親は 、自 分 の子 供. と言 えど も無償で 家事 労 働を させる 権利を 有す る も のでは な い こ と、つ まり 、こ れ に 対す る 報酬支払義 務 が あ り 、こ. れを 父親は 怠ってい た のであ る か ら‘代 替労働者 ( 家政婦) を 雇 う必要 が生 じて も サービ ス の逸失 に よる 損害、 は生 じ. てい ない としてい る。 サービ スも報酬と 対価関係 に 立 つとい う思考甚 準 か らす れ ば 、東ドイ ツに おいて 、「 失われ た サ. ービス」に 対す る 損害 賠償 の問 題 は 、全く考 えられ な い ことに な ろ う。わ れ わ れ の法感 情 か らは 、全く首肯し 難い 判. 153 -.
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