• 検索結果がありません。

日本産業洗浄協議会

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2022

シェア "日本産業洗浄協議会"

Copied!
20
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

日本産業洗浄協議会

株式会社モリカワ 森川毅

(2)
(3)
(4)

1-2 ジクロロプロパン、ジクロロメタンに起因する 胆管癌労災認定

平成

24

3

月大阪府内の印刷事業場にて脂肪族塩素化合物 を含む塩素系洗浄剤にて洗浄作業に従事していた作業者が胆 管癌を発症したと労災請求。

厚生労働省は業務との因果関係を認め、労災認定や化学物質 の規制等を決定。

厚生労働省HP

http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002x 6at.html

(5)

厚生労働省HPより(直近

5

年間)

(人) (件)

(6)

中央労働災害防止協会HPより

【有機溶剤による皮膚炎】

被災者は、いつもどおり電気部品の切削加工を行った後、部品を金網かごに入れ、これをジクロロメタ ンの入った洗浄槽につけ、かごを上下にゆらすことによって、洗浄を行った。通常の製造工程は以下の とおりであった。

加工洗浄乾燥仕上げ洗浄乾燥出荷

被災者は、入社以来数回洗浄作業に従事し、手が腫れていたが、そのまま気にせずに作業を行って いたところ、発熱し、3日たっても熱がひかないため、近くの診療所に行ったところ、ジクロロメタンによる 接触性皮膚炎と診断された。

なお、洗浄機および乾燥機には局所排気装置が 設けられていたが、制御風速が不足していた。

また、防護手袋はロッカーに備えつけてあったものの、

洗浄作業は素手で行われていた。

(7)

中央労働災害防止協会HPより

【自動車部品洗浄機の洗浄液交換作業中有機溶剤中毒】

この災害は、自動車部品製造工場において、竪型2槽式洗浄機の洗浄液であるジクロロメタンの交換 作業中に発生したものである。

当日の作業は、作業指揮者のもとに、午前中はポンプによる洗浄液の抜き取りが終了し、午後2時過 ぎから洗浄槽内にたまっていたスラッジ(ゴミ等の汚泥)を取り除くことになった。

まず、作業指揮者と他の1名が、洗浄機の開閉口から機内に入り、手作業により清掃作業を始めた。

蒸発槽の中へ入った職員は、ふらふらして足を滑らせ同槽の底へ墜落し意識を失った。

そこで、作業指揮者は槽の底に降り、倒れている職員を抱え上げようとしたが、自分も意識を失って倒 れた。

その後、救急車とともに消防救助隊(レスキュー隊)ら 消防署員が現場に到着し、救助活動を開始したが、

救出までかなりの時間がかかり、結局3名が槽内で 倒れ、作業指揮者は同日午後5時、

1名は翌日午後11時に有機溶剤中毒で死亡、

応援に入った者は約2か月の休業となった。

(8)

中央労働災害防止協会HPより

【アルミダイカスト製品の洗浄作業中に有機溶剤中毒】

アルミダイカスト製品の塗装工場で、トリクロロエチレンによる洗浄作業中に発生したものである。

洗浄作業は、アルミダイカスト製品を洗浄用バスケットに入れ、ローラーコンベアで入り口まで運ぶと、

通常は自動で洗浄槽を通過して出口に送られるようになっている。

災害発生当日、被災者は、定時の午後5時から2時間程度の残業を命じられ、定時までの作業と同 じ洗浄作業に従事していた。

被害者の上司は、別の作業を行なっていたが、洗浄機の傍を通りかかったところ、洗浄機に付属し ている蒸留装置から煙が出ていたため、トリクロロエチレンの追加補給を指示しようと被災者を呼んだ が返事が無かった。

不審に思った上司が、バスケットが出てくる所に 行ってみると、洗浄機は止まっていて、出口は開き、

切り替えスイッチは「手動」になっていた。

洗浄機の出口から中をのぞいてみると、

被災者が洗浄機の中で倒れているのが発見された。

災害の直接の原因は、洗浄用のバスケットが 洗浄機内に二つ滞留するトラブルが発生したため、

有機溶剤の蒸気が充満している洗浄機内に立ち入り、

急性中毒となったものと考えられる。

(9)

1. 労働安全衛生規則 平成 25 年 10 月 1 日施行

・胆管癌関連

2.有機溶剤中毒予防規則等 平成 24 年 7 月 1 日施行

・多様な発散防止抑制措置の導入

・作業環境測定の評価結果等の労働者への周知

3.特定化学物質障害予防規則 平成 25 年 10 月 1 日施行

・胆管癌関連

4.労働基準法女性則 平成 24 年 10 月 1 日施行

・対象物質増( 9⇒26 物質)

5.化審法 平成 26 年 4 月 1 日更新

・対象物質更新

(10)

「化学物質による労働者の健康障害防止措置に係る検討会報告書(第2回)」

によると、トリクロルエチレン、ジクロルメタン、テトラクロルエチレンを含む10 物質について以下の規制が予定されております。

1)特化則の特別管理物質と同様の措置を講じる

2)特殊健康診断及び作業環境測定の記録の30年間保存 3)事業廃止時の記録の報告

4)該当含有率(裾切り値)の見直し(5%

1%)

5)関係省令の改正予定(

2014

8

月頃公布、同

10

月施行)

厚生労働省HP

http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000035876.html

(11)

【許容濃度】

労働者が 1 日 8 時間程度、有害物質に曝露される場 合、この数値以下であれば、ほとんど全ての労働者 に健康上の影響が見られない濃度

【管理濃度】

作業環境測定結果から単位作業場所の作業環境管 理(工学的対策)の良否を判断する際の管理区分を 決定する為の濃度

≪ 許容濃度を参考にして決定していく ≫

(12)

1.洗浄方法(工程)の改善 2.局所排気方法の変更

3.洗浄装置(設備)の密閉化 4.洗浄剤の代替

5.回収装置の導入

(13)

・起動、停止の手順のマニュアル化

⇒ 洗浄槽の冷却部温度が十分下がってからヒーターをON

・洗浄装置周辺の風の減少

・蓋、カバーの設置

・冷却効果の適正化

⇒ ジクロロメタン( 10℃ ~ 15℃ 程度)

⇒ トリクロロエチレン・テトラクロロエチレン( 25℃ 以下)

⇒ 冷却水温度を下げすぎると水分混入の原因に

・フリーボード比の確保

⇒1.0 以上が最低基準

(14)

局所排気装置を見直し、風量の適正化を行います。

局所排気の形式には囲い式、外付け式、レシーバー式がありますが、

洗浄装置においては囲い式が最も有効です。

【労働安全衛生法の法定制御風速の規定】

囲い式フードの場合、制御風速

0.4m

s

以上

風速が早すぎる(局排が強すぎる)と、

大気排出量増大の原因に。

(15)

【密閉型減圧蒸気洗浄システム】

密閉型減圧蒸気洗浄システムは、密閉中で全ての工程(洗浄

すすぎ

乾燥)を 行います。

その為、洗浄剤の消耗量が大幅に削減でき、作業環境も改善いたします。

新規洗浄機導入の為の設備投資が必要です。

(16)

・水系洗浄剤

⇒ 脱脂力・乾燥性・排水処理・錆・設備更新

・炭化水素系

⇒ 可燃性・設備更新

・臭素系溶剤

⇒ 許容濃度・発癌性

・フッ素系溶剤

⇒ 脱脂力・高価

★フッ素系溶剤+トランス 1-2 ジクロロエチレン(塩素系)

(17)

使用しているVOC(有機溶剤)が揮発し、

場内飛散・大気排出

大気汚染防止法、労働安全基準法、などにより

VOC排出抑制対策、作業環境改善の必要性が発生

揮発するVOCを液化回収して再利用する

大気汚染 作業環境悪化

規制対応

経済メリットの創出

(18)

溶剤ベーパーの拡散が大きい場合、ベーパーを大きな風量で捕集し、

吸着剤(活性炭)に吸着させて濃度を高め、その後脱着液化します。

ユーティリティ:電気、冷却水、スチーム、排水処理設備、圧縮エア

(19)

溶剤ベーパーの高濃度の場合、ベーパーを発生源直近から小風量にて吸引し、

圧縮後、

-40℃

程度まで冷却させて液化回収します。

ユーティリティ:電気、冷却水

(20)

ご清聴ありがとうございました。

参照

関連したドキュメント

②防災協定の締結促進 ■課題

[r]

2  事業継続体制の確保  担当  区各部 .

 春・秋期(休校日を除く)授業期間中を通して週 3 日(月・水・木曜日) , 10 時から 17 時まで,相談員

1.3で示した想定シナリオにおいて,格納容器ベントの実施は事象発生から 38 時間後 であるため,上記フェーズⅠ~フェーズⅣは以下の時間帯となる。 フェーズⅠ 事象発生後

(※1)当該業務の内容を熟知した職員のうち当該業務の責任者としてあらかじめ指定した者をいうものであ り、当該職員の責務等については省令第 97

高崎市役所による『震災救護記録』には、震災 時に市役所、市民を挙げて救護活動を行った記録 が残されている。それによれば、2 日の午後 5

また、ダストの放出量(解体作業時)について、2 号機の建屋オペレーティ ングフロア上部の解体作業は、1