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静脈穿刺に有効な静脈怒張を得るための適切な駆血圧と静脈怒張に関与する客観的指標について

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(1)岡山県立大学保健福祉学部紀要 第19巻1号2012年 31 〜 38頁. 静脈穿刺に有効な静脈怒張を得るための適切な駆血圧と静脈怒張に 関与する客観的指標について 松村裕子 * 市村美香 ** 佐々木新介 ** 村上尚己 * 森將晏 *** 荻野哲也 ****. 要旨 静脈穿刺時に有効な静脈怒張を得るための適切な駆血圧を検討すると共に、静脈怒張度の客観的指標を 得ることを目的に、種々の駆血圧における触知静脈怒張度(怒張度)、および静脈断面積等の変化について検 討した。対象者は健常成人 46 名、マンシェットを上腕に装着し、20 ~ 100mmHg で 1 分間駆血した。駆血圧 は順不同とした。駆血後の怒張度は駆血圧 80mmHg までは増加したが、100mmHg ではやや減少した。駆血 圧 60mmHg と 80mmHg の間には怒張度に有意な差がみられなかったが、他の駆血圧間では有意な差がみら れた。怒張度は圧迫にて静脈が潰れ始める圧力(静脈触知した時の血管抵抗の指標)、静脈拡張比、静脈断面 積の順で相関が高く、皮膚表面から静脈までの距離との間にはやや負の相関がみられた。以上より、駆血圧は 60mmHg が適切であり、怒張度の客観的指標としては圧迫にて静脈が潰れ始める圧力が最も適切と考えられた。. キーワード:駆血圧、静脈怒張度、静脈断面積. Ⅰ.緒言. されていない。一方、標準採血法ガイドライン 5)に. 静脈穿刺は日常的に広く行われている身体に侵襲を. おいては、血管の怒張の程度を見ながら適切と思わ. 与える診療補助行為の一つである。このため、対象. れる駆血圧で装着すると記載されているが、現実に. 者への侵襲を最小限に抑えると共に、確実に施行す. は駆血圧を測定して駆血帯を装着することがほとん. る必要がある。しかしながら、静脈怒張を確認しに. どないという理由で、静脈穿刺時の具体的な駆血圧. くく、1度で穿刺できず複数回の試行が必要な対象. は示されていない。駆血時間については 1 分以内で. 者も存在する。静脈の怒張を得る目的で駆血帯が用. あれば、通常の検査項目への影響は許容範囲内であ. いられているが、効果的な末梢静脈怒張を得るた. ると書かれている。そして、神経損傷などの可能性. めの駆血帯の装着方法に関するエビデンスは少な. を考えて利き腕でない腕を選択し、駆血帯装着前に. く、看護技術に関する書籍には、「注射部位より 7. 目視および指で触れて、太さ、深さ、弾力性などか. ~ 10cm 上中枢側に駆血帯を巻く」など、装着部位. ら最も採血に適した血管を選択すると記載されてい. に関する記述はある. 1). が、駆血する強さについて. る。しかしながら、適切な強さで駆血帯を装着する. は「動脈の流入を妨げず静脈の還流を遮断する」と. 具体的方法が記載されていないため、臨床現場にお. 書かれている. 2),3). のみで、どのようにすれば適切な. いて駆血圧が弱いことにより十分な静脈怒張が得ら. 強さで装着できるかの詳細については記載されてい. れないことを懸念して強めに駆血している現状があ. ない。米国の静脈採血に関する参考書. 4). によると、. る 6)。. 水銀血圧計のマンシェットを用いた場合、末梢動脈. 近年、駆血帯の締め付け割合を指標として検討. 血流障害を考慮して 40mmHg 以下にすると記載さ. し、効果的な静脈怒張が得られる駆血圧はゴム管. れているが、詳細な方法や根拠については明らかに. 駆血帯で約 70 ~ 95mmHg、ベルト式駆血帯で 45. *元岡山県立大学大学院保健福祉学研究科 〒719-1197 総社市窪木111 **岡山県立大学大学院保健福祉学研究科 〒719-1197 総社市窪木111 ***元岡山県立大学保健福祉学部看護学科 〒719-1197 総社市窪木111 ****岡山県立大学保健福祉学部看護学科 〒719-1197 総社市窪木111. 31.

(2) 32. 岡山県立大学保健福祉学部紀要 第19巻1号2012年. 〜 95mmHg の駆血圧が必要で、120mmHg 以上で. 測定機器:. 駆血しても静脈怒張度は増加しないと報告してい. 1)ラピッドカフインフレーター(E20、Hokanson. 7). る 。さらに、駆血帯を締める力(張力)と駆血. 社 ): 0 〜 300mmHg( 精 度 ± 1mmHg 以 内 の 範. 圧、静脈怒張度、静脈断面積および駆血前後の面積. 囲)に設定した圧を 0.3 秒以内の速さでカフ(幅. 比との関係についても検討し、静脈怒張度、静脈. 11cm)に加え、一定に保つことができる装置。. 断面積および駆血前後の面積比は張力 3kg(駆血圧. 上腕に装着し、駆血に使用。. 約 90mmHg)までは上昇したが、それ以上の張力 8). 2)汎用超音波画像診断装置(Prosound2、プロー. では減少したと報告している 。一方、水銀血圧計. ブ 7.5MHz、ALOKA 株式会社、以下 US):静脈. のマンシェットを使用した場合、静脈断面積は駆血. 断面積、皮膚表面から静脈までの距離を測定。. 後 30 秒程度までは増加するが、それ以上長く駆血. 3)血圧モニタリングキット(DX - 360、日本ベ. しても、あまり増加しないこと、および駆血圧 60. クトン・ディッキンソン株式会社):US のプロー. 〜 80mmHg で最も静脈が拡張し、100mmHg の駆. ブに装着したウォーターバッグ(ALOKA 社、. 血圧では静脈断面積はやや低下するため、患者の苦. WB-2463)に接続し、プローブで静脈を圧迫した. 痛を考慮すると 60mmHg の駆血圧が適切であると. 際に静脈が潰れ始める圧力を測定(図 1)。. 9). 報告している 。しかしながら、この研究では静脈. プローブ. 断面積のみを計測しており、静脈怒張度に影響する. 圧迫. 他の要因(血管の深さ、血管の硬さなど)や怒張度 を測定しておらず、静脈拡張の程度と怒張度の関係 も明らかにされていない。このように、今までの研. ウォーターバッグ. 究では怒張度の測定は研究者の主観的評価に頼って おり、研究者により若干判定が異なっていることも 考えられる。また、加藤等の報告 7) で使用してい るゴム管やベルト式の駆血帯では締め付け度合いや. DX-360. 張力を一定にしても駆血圧にばらつきがみられた。 そこで、本研究では、再現性のあるラピッドカフイ. 図1 超音波エコー測定風景. ンフレーター(一定の駆血圧を保つことのできるマ. 4)血管怒張度:先行研究で用いられている 4 段階. ンシェット)を使用し、主観的判断である静脈怒張 度、および怒張度に関係すると思われる客観的デー タとして、静脈断面積、静脈拡張比、皮膚表面から 静脈までの距離、圧迫にて静脈が潰れ始めた時の圧 力を測定し、静脈怒張に関与する因子を検討すると 共に、適切な駆血圧についても検討した。 Ⅱ.研究目的 静脈穿刺時に有効な静脈怒張を得るための適切な 駆血圧を検討すると共に、静脈怒張度に関与する客 観的指標との関係について検討すること。 Ⅲ.研究方法 対象者:血管病変のない成人で研究目的・方法等の 説明に同意を得られた者を対象とした。 実験場所:臨床での静脈穿刺場面を想定して、A 大 学実験室に一般病床用ベッドを配置して行った(室 温 25 度、湿度 50%)。. 触知血管怒張度判定スケール(0:触知で血管が まったく確認できない、1:触知で少し血管が確 認できる、2:触知で血管が確認できる、3:触知 で十分血管の怒張が確認できる)を使用した。先 行研究では、触知怒張度が 2 以上であった場合、 静脈穿刺が可能であると想定している 8)。 実験手順 1)対象者はベッド上で仰臥位とし、マンシェット を利き手と反対側の上腕に装着。5分間安静後に 測定を開始。 2)肘正中皮静脈、橈側皮静脈、尺側皮静脈のう ち、最も触知できる血管を選択し、同一の部位で 測定できるように測定部位の静脈にプローブの形 をマーキングした。 3)駆血前の触知静脈怒張度を確認。 4)US を使用し、駆血前の静脈断面積と皮膚表面 から静脈までの距離を測定。 5)ラピッドカフインフレーターを使用し、駆血圧.

(3) 静脈穿刺に有効な静脈怒張を得るための適切な駆血圧と静脈怒張に関与する客観的指標について 松村裕子. 20、40、60、80 または 100mmHg で駆血。 6) 駆血 50 秒後に US を使用し、静脈断面積と皮 膚表面から静脈までの距離を計測。. 33. であった。 2.触知静脈怒張度 図3は各駆血圧における触知静脈怒張度の頻度. 7)駆血1分後に US のプローブで皮膚表面から静. を示したものである。駆血前は 0 点の頻度が 52%. 脈を圧迫し、静脈が潰れ始めた時の圧力を測定 . と最も多く、静脈注射が比較的容易であると考え. (図2)。. 2 点以上の頻度は 9%と少なかった。駆血  られる 2 ˜:3 89Ý_L (:3Û¼ 圧 20mmHg で は 2 点 以 上 が 40 % と な り、 駆 血 圧 \ 2 ˜:3Úr`M Û¼. a. a. b. Þa; Û¼ 50 ©uâb; Õ· —(d! ß [ 2 ÈדžF 図2 超音波画像 8)US のプローブを除去後、触知静脈怒張度を確 8ßUS ./1-)ÒOu¿¤Õ·xsr) 認し、駆血を解除。 ¦ÂÛ¼)¾Ò 9 )Û¼ÐÓ 駆血間隔は 55 GÐ 分間で、駆血圧は順不同とし、事 9ß Û¼\Ø4U 前に告知しなかった。 6IW¤ G‹‚’äÛ¼\п¤Õ·xsrÕ· 分析方法:駆血圧間の触知静脈怒張度、静脈断面 ÖªÕ·sÞÛ¼uÕ·Öª)Û¼ 積、静脈拡張比(駆血後の静脈断面積を駆血前の IÕ·ÖªJCß  ¹½Ö%Õ· 静脈断面積で割った値) 、皮膚表面から静脈まで ÉÔ$Õ· —(d!'\Kg の距離および静脈が潰れ始める圧力の検定には、 Friedman g)›ˆ{o % Friedman 検定を用い、有意な差がみられたものに ("TÛ¼\Ðo) ついては、各駆血圧間での差を Wilcoxon の符号付 Wilcoxon ­S9 Ø<g)›Á き順位検定を用いて検討した。有意水準の判定に ˆ{‘–HgBonferoni ’)› は、Bonferoni 法を用いた。 . ま た、 相 関 の 検 定 に は、Spearman の 順 位 相 関 ¢ÑgSpearmanØ<¢Ñ. 82%と著増し、0 点の対象者はいな \ 40mmHg 80mmHgでは 3 ˜Úr 80Ý_L   Û¼\ 100mmHg  0 ˜iƵ ™ くなった。駆血圧 60mmHg では 2 点以上が 89%ま ([ 4 TÛ¼\

(4) '¿¤Õ·xsr で増加し、それ以上の駆血圧では 2 点以上の頻度 v˜p]CŽ–Eo)§"' に変化がなかった。駆血圧 80mmHg では、3 点の Û ¼ I  0.6±0.7 ˜  =     Û ¼ \ 頻度が 80%と増加したが、駆血圧 100mmHg では 80mmHgÞ2.7±0.7 ˜ßÛ¼\)_ 0 点の対象者が現れた。図4は各駆血圧における触 (¿¤Õ·xsrv˜ _L 知静脈怒張度得点の平均値と標準偏差を示したもの Û¼\ 100mmHg "xsr_L である。駆血前は 0.6 ± 0.7 点と低かったが、駆血 2.5±0.8 ˜##•kÛ¼\ 0mmHg  圧 80mmHg(2.7 ± 0.7 点)までは駆血圧を増すに 20mmHg 8Û¼\ˆ{o. つれて触知静脈怒張度得点が増加した。しかし、駆 %(40mmHg  60mmHg40mmHg  血圧 80mmHg $ 80mmHg  100mmHg Ð ± 100mmHg にしても怒張度は増加せず、2.5    " ˆ {  o %(   0.8 点とやや減少した。駆血圧 0mmHg と20mmHg 60mmHg  80mmHg Ј{o %( 100% 3 4  100% 4. 80%.  60%     60%      40%  . 18. 18 15. 18. 18. 40 29 29. 29 37. 29. 37 20. 20. 20 20 24 係 数 を 用 い た。 な お、 検 定 に は 統 計 ソ フ ト SPSS @€)›g²À*,+SPSS 12 12 20% 3 Þ19.0Jß)?› 4 (19.0J)を使用した。 24 2 12 12 20% 8 8 1 3  5 54 03 2 2 0% 1 DšŸÍ| 3 0 208 408 605 805 100 倫理的配慮 0 2 

(5)  0% ¥«iƵ°Ö3$RÙ¥«¡ 0 20 40 60 80 100 研究対象者には、紙面上および口頭で研究の目 Ÿ‚’B7z^Aźœ{w$'PL 4 

(6)  図3 各駆血圧における触知静脈怒張度の頻度 的、方法、個人情報の保護、自由意志による参加に $Ê>Ÿ0¯¨ŸÇ~)Í| 4 ついて、および身体的・精神的負担を配慮して、研  ¥«Ì55'   ' )à [ 3 TÛ¼\

(7) '¿¤Õ·xsrÚr   3 究の途中で中断することができることを説明し、承    }Ć)›°Ö3U{)vŠ¥     諾書を用いて紙面上にて同意を得た。本研究は岡山. 3 «nm£¬bfDšeY;}Â)v      県立大学倫理委員会の承認を得た。 . àà. 2.   à  㱌 2  à.   1ãiƵly Ⅳ.結果  1 y 23 Vcy 23 VÀ 46 VqÜ 22±1.6   1.対象者の属性  + p<0.01 1  Þ p ] ±Ž – E o ß Ê Ï 165±9cm  > Î  p<0.01 <0.05 男 性 23 名、 女 性 23 名 の 計 46 名。 年 齢 22 ± 1.6  á 2  57.4±10.7kgBMI 20.9±2.3kg/m 3¸2Ù® + p<0.01 0  p<0.01 <0.05 歳(平均±標準偏差)、身長 165 ± 9cm、体重 57.4 0 20 40 60 80 100  ¶N 10.7±5.9mm3¸XZt 23.3±2.4cm 2 0 á ± 10.7kg、BMI 20.9 ± 2.3kg/m 、上腕三頭筋皮脂 

(8)  0 20 40 60 80 100 Q ³ ‰ ¼ \ 115±12mmHg   s ‰ ¼ \ 厚 10.7 ± 5.9mm、 上 腕 周 囲 径 23.3 ± 2.4cm、 収 縮 

(9)  71±11mmHg  30 期血圧 115 ± 12mmHg、拡張期血圧 71 ± 11mmHg 2㿤շxsr 図4 各駆血圧における触知静脈怒張度得点 40%. [ 3 TÛ¼\

(10) '¿¤Õ·xsrÚ r)§"'Û¼I 0 ˜Úr 52݇"a Õ·”j ËŸh„' ´%(' 2 ˜:3Úr 9Ýk Û¼\ 20mmHg  2 ˜:3 40Ý. 30. [ 4 TÛ¼\

(11) '¿¤Õ·xsrv˜   20     20  2 mm . 50. 3. 15. 80%. 50.  .  3ãÕ·Öª    [ 5 TÛ¼\

(12) 'Õ·Öªp]C .   40    30 . .   30. . 20

(13) .  mmHg 20

(14). 10 mmHg 10 0 0. 2.0 2.0. 1.5    1.5          1.0   1.0. 0.5 0.5. 3 3

(15)   

(16)   2    .  2     . .

(17)   . 4. 40%. 20. 20. 岡山県立大学保健福祉学部紀要 第19巻1号2012年 24 . 34. 12. 20%. 8. 20. 40. 3. 5. 5. 60. 80. 100. 3.  . 2.0. 3.静脈断面積 0 0. 20. 40. . 60. 80. 100. 

(18) . 2 標  準 偏 差 を 示 し た も の で あ る。 駆 血 前 は 14.9 ±. 2 30  血 圧 80mmHg(21.8 ± 10.3 mm ) 7.7mm2 で、 駆. 1.5       . . 距離の平均値と標準偏差を示したものである。駆 0.5. 20 40 60 80 100 血前は 2.00 ± 0.7mm で、駆血圧 60mmHg までは直 . 3  . 20.9 ± 10.1 mm とやや減少した駆血圧 0mmHg と + p<0.01 0.  p<0.01 <0.05. . . . かった。. mm2. 30. 0.5. 

(19) . . 3. 10.  .

(20)     2   0     . 20mmHg  20は、他のすべての駆血圧と有意な差がみ  0 20 40 60 80 100  られたが、他の駆血圧間には有意な差がみられな  . 

(21) . 線的に減少したが、駆血圧 60 ~ 100mmHg の3群 . 2. .  . 5.皮膚表面から静脈までの距離. 1.0. までは徐々に増加したが、駆血圧 100mmHg では 1  . 1.0. + p<0.01. . 図5は各駆血圧における静脈断面積の平均値と . かった。. 図7は各駆血圧における皮膚表面から静脈までの. + p<0.01  p<0.01 <0.05 .  . . . 1 みられた。しかし、60mmHg と 80mmHg 間には有. 意な差がみられなかった。. + p<0.01  p<0.01. 1.5.  

(22)  みられたが、他の駆血圧間には有意な差がみられな .  び4 80mmHg と 100mmHg 間においても有意な差が .  .  . 0  20mmHg では、他のすべての駆血圧と有意な差が 0 20 40 60 80 100 .  40mmHg と 60mmHg、40mmHg と 80mmHg お よ 

(23) .  .   . 2 み ら れ、 の す べ て の 駆 血 圧 と 有 意 な 差 が は、 0% 他  02. 2.0. 10.  3  2 1 0. 4.  . 8. 12. . 3.  .   20

(24). mmHg.  . + p<0.01. 20. 40. 60. 80. 100. 

(25) . 1  . + p<0.01.   20    mm2. 0.  0. 20. 40.  . 60. 80. 100. 

(26) . 50. . 10.    0 30. 0.   20

(27). mmHg. 40. 60. 80. 100. 10. 3 2.  . 80. 100. 図7 各駆血圧における皮膚表面から静脈までの距離 間においては、1.7 〜 1.8 ± 0.5mm でほとんど変化 以 外 の す べ て の 駆 血 圧 と 有 意 な 差 が み ら れ た。 0 20 40 60 80 100 20mmHg では 100mmHg のみと有意な差がみられた。. 図8は各駆血圧における静脈が潰れ始める圧力 の平均値と標準偏差を示したものである。駆血前.  . 12.2mmHg)までは駆血圧に比例してほぼ直線的に. ± 0.4 倍)までは直線的に増加したが、それ以上 

(28) . 上昇し、駆血圧の約 1/2 程度の圧力であったが、駆. ではほとんど変化しなかった。駆血圧 0mmHg と. 血圧 100mmHg(31.9 ± 15.0mmHg)では 80mmHg. 4. 20. + p<0.01  p<0.01. 40. 60. 1.0. 80. 100. 50. 3. 15. 18 29. 29.   20. 20. 24. 12. 20%. 12 4. 8 0.5 0%.     30.   20

(29). mmHg. 37.  . 00. 20 20.  . 40. 18 1.5  60%        40%. 100. 60. 

(30) . 準偏差を示したものである。駆血圧 40mmHg(1.5 0. 80%. p<0.01 <0.05. 40. は 5.7 ± 3.3mmHg で、 駆 血 圧 80mmHg(35.9 ±. 100% 2.0. . 20. 図6は各駆血圧における静脈拡張比の平均値と標 0. 100. 0. 

(31)  6.静脈が潰れ始める圧力.  

(32)  . 4.静脈拡張比 3 2 1 0. 0.  .  p<0.01 <0.05.  0. 20.  p<0.01 <0.05. . がみられなかった。駆血圧 0mmHg では 20mmHg. + p<0.01. 図5 各駆血圧における静脈断面積. 12. 1.  . 40 29.

(33)     2  .     . + p<0.01. 8 40 40. 5. 5. 60 60. 80 80. 3. 2. 10 3 2 1 0. 0. 100 100.  + . +.  . 0.  . 20.  .    . 60. 80. 100. 図8 各駆血圧における静脈が潰れ始める圧力. 図6 各駆血圧における静脈拡張比  .

(34)  3    2 .  . 40. 

(35) . 

(36)  

(37)  4 3. + p<0.01  p<0.01. 2.0.     . 1.5. .

(38) 静脈穿刺に有効な静脈怒張を得るための適切な駆血圧と静脈怒張に関与する客観的指標について 松村裕子. Â表1 各駆血圧における静脈怒張に影響を及ぼす要因の測定値 1 ]ÚÁe  0×¼{ }Ù3Z'Ãc!ŸnK ÚÁeÜmmHgÝ 1 ]ÚÁe 0.  0×¼{ 20 40}Ù3Z'Ãc!ŸnK 60 80. 0 0.60.7. 20 1.30.8. 40 2.20.7. 60 2.50.7. 80 2.70.7. 100 2.50.8. Å«{y~¢ 2 0.60.7 ׼Ш°Ümm Ý 14.97.7. 1.30.8 17.88.5. 2.20.7 20.49.3. 2.50.7 21.59.9. 2.70.7 21.810.3. 2.50.8 20.910.1. 2 ׼Ш° Ümm Ý 14.97.7 ×¼ {› ÜJÝ 1.00. 17.88.5 1.20.2. 20.49.3 1.50.4. 21.59.9 1.50.3. 21.810.3 1.50.3. 20.910.1 1.50.4. ×¼ {›   1.00 © ½ . ÜJÝ ×¼( !ËÖÜmmÝ 2.00.7 ©½ .×¼( × ¼ ¡ 1 l * 0 2.00.7 !ËÖÜmmÝ ÜmmHgÝ  0 5.73.3 ×eT ¼. ¡1l*. 1.20.2 1.90.7. 1.50.4 1.80.7. 1.50.3 1.70.5. 1.50.3 1.80.5. 1.50.4 1.70.5. 1.90.7 10.95.2. 1.80.7 22.27.7. 1.70.5 29.510.2. 1.80.5 35.912.2. 1.70.5 31.915.0. 10.95.2. 22.27.7. ÚÁe ÜmmHgÝ Å«{y~¢. eTÜmmHgÝ. 5.73.3. wgK™ Lt 35.912.2 31.915.0 wgK™ Lt  たことより、60 ~ 80mmHg で最も静脈が怒張する c" ¹.10´d!×¼‡Á . よりやや低値であった。駆血圧 0mmHg と 20mmHg 7ß×¼{ }Ù3Z'Ãc!—Æ および 40mmHg では、他のすべての駆血圧と有意 Â2 ×¼{y~¢×¼{ }Ù3Z' 7ß×¼{ }Ù3Z'Ãc!—Æ Ãc!ªÓ3®×¼{y~¢"׼Рな差がみられ、駆血圧 60mmHg と 80mmHg 間にお Â2 ×¼{y~¢×¼{ }Ù3Z' ذ×¼ {›-$×¼ ¡1l*0eT いても有意な差がみられた。 Ãc!ªÓ3®×¼{y~¢"׼Р!Ò š!ªÓ /£ ×¼ ¡1l*0e ذ×¼ {›-$×¼ ¡1l*0eT 以上、全ての測定値を表 1 に示す。 T‘+ªÓ Û ?‹©½ÂØ .× !Ò š!ªÓ /£ ×¼ ¡1l*0e 7.静脈怒張に影響を及ぼす要因の検討 ¼(!ËÖ!Ò ",,É!ªÓ ).1 T‘+ªÓ Û ?‹©½ÂØ .× 表2に静脈怒張度得点と静脈怒張に影響を及ぼす  ¼(!ËÖ!Ò ",,É!ªÓ ).1 要因の相関を示す。静脈怒張度得点は、静脈断面  積、静脈拡張比および静脈が潰れ始める圧力との間 Â2 ×¼{y~¢×¼{ }Ù3 Z'Ãc!ªÓ 表2  脈怒張度得点と静脈怒張に影響を及ぼす要 Â2 静 ×¼{y~¢×¼{ }Ù3 因の相関 Z'Ãc!ªÓ Spearman ׼Ш°Ümm2Ý. 0.000 0.000. 0.511 Þ0.312. 0.000 0.000. ×¼ ¡1l*0eT ÜmmÝ Þ0.312 !ËÖ ÜmmHgÝ 0.564 ×¼ ¡1l*0eT. 0.000 0.000. ©½ÂØ .×¼( ×¼ {› ÜJÝ !ËÖÜmmÝ ©½ÂØ .×¼(. ÜmmHgÝ. 0.564. 0.000. ß¹q @Ç!¶–!

(39) ÚÁe 40mmHg F@ に正の相関があり、特に静脈が潰れ始める圧力と最 ß ¹q @Ç!¶–!

(40) ÚÁe 80%3Ê0rȺ ×¼²S\»¹ も相関が高かった。一方、皮膚表面から静脈までの 40mmHg F@ .10{y 2 3@b 100mmHg "  80%3Ê0rȺ ×¼²S\»¹ 距離との間にはやや負の相関がみられた。 {y ,,GA0-/×¼²S .10{y 2 3@b 100mmHg " " 40à80mmHg ÐQ0.  {y ,,GA0-/×¼²S Ⅴ.考察 {"y40à80mmHg ~¢ .)0  Ú Á e 60mmHg. ÐQ0.  上 記 の 結 果 の ご と く、 駆 血 圧 40mmHg 以 上 で Ò. ) "’‚t ).1E!Ú {80mmHg y~¢ 0  Ú Á e 60mmHg  80% を越える対象者が静脈穿刺可能と考えられる ÁeÒ"’‚t ).1-/60à 80mmHg Ò "’‚t ).1E!Ú 怒張 度 2 を 上‘+×¼ {0¹.10 回 っ た が、100mmHg で は 怒 張 度 が 80mmHg ÁeÒ"’‚t ).1-/60à や80mmHg や 低下し て い る こ と{y žs よ り、 静 脈 穿 刺 に は 40 ~ ÚÁe 100mmHg ‘+×¼ {0¹.10 "×¼ ¡1l*0eT,׼Ш° 80mmHg が適切である。さらに、怒張度得点から ÚÁe 100mmHg {y žs +と 80mmHg -/GA/ÚÁe [¸ み"×¼ ¡1l*0eT,׼Ш° る 駆 血 圧 60mmHg と 80mmHg 間 に は 有 意 な ÌK*V¼Á!N k +”Áe 80mmHg -/GA/ÚÁe [¸ 差がみられず、他の駆血圧間では有意な差がみられ .1×¼Oe @

(41)  X ”Áe ÌK*V¼Á!N k .1×¼Oe @ .

(42)  X. 29.510.2. 3) と考えられる。駆血圧 100mmHg で怒張度が減少し Ó0Y¹ "ÐQÚÁe" 40mmHg c" ¹.10´d!×¼‡Á FA 10 •¶– . 40mmHg たことについては、静脈が潰れ始める圧力や静脈断 3) Ó0Y¹ "ÐQÚÁe" 40mmHg "jÑP!rȺ²S WP{ . 面積も 80mmHg より低下しており、駆血圧が収縮 FA 10 •¶– . 40mmHg 10+!!?Ñ!rȺ"WP{  "jÑP!rȺ²S WP{ . 期血圧に近い値であったため動脈血の流入が妨げら .1\» 0×¼!{y"rȺ 10+!!?Ñ!rȺ"WP{  れ、静脈内圧が上昇しにくかったことが原因ではな -0IDt j

(43) &4ÚÁ

(44)  .1\» 0×¼!{y"rȺ いかと考えられる。米国の静脈採血に関する参考書 +{ WPrȺ+1# -0IDt j

(45) &4ÚÁ

(46)  4) には適切な駆血圧は 40mmHg 以下と書かれてい ÐQ ÚÁ+{ Äq1rȺ+ +{ WPrȺ+1# るが、本結果から 40mmHg では大部分の対象者で mf011!rȺ ^2ÚÁ ÐQ ÚÁ+{ Äq1rȺ+ 穿刺に十分な怒張がえられるものの、一部の対象者 0 “(10 !‹œ "Ž. mf011!rȺ ^2ÚÁ では十分な怒張がえられない可能性がある。静脈の 1•¬± .ÚÁe 60à 0 “(10 !‹œ "Ž. 怒張度は対象者による個人差が大きく、ほとんど駆 80mmHg ‘+{0 Ž.  1•¬± .ÚÁe 60à  |

(47) ·*1#¿§ i3ha 血しなくても怒張が十分な対象者もいれば、適切に 80mmHg ‘+{0 Ž.  8)-/ 0 ?¾¨†™" 60mmHg  |

(48) ·*1#¿§ i3ha 駆血しても怒張が観察されない対象者も存在する。. ÐQÚÁe¹.10UÀ."ÐQ 8) 0 -/?¾¨†™" 60mmHg それぞれの対象者に合わせて駆血することが望まれ ÚÁe"6<³ÚÁuµ 70à95mmHg. ÐQÚÁe¹.10UÀ."ÐQ るが、その方法については明らかにされていない。 :=9zÚÁuµ 45à95mmHg 0h ÚÁe"6<³ÚÁuµ 70à95mmHg 本研究から駆血圧 60 ~ 80mmHg で最も怒張するこ 6)•¶–-/+,,ÛÔÁ a/ :=9zÚÁuµ 45à95mmHg 0h とが明らかになったが、強く締めれば苦痛が増すこ Ã0eT"ÚÁu!v ¤&Ûe3à 6)•¶–-/+,,ÛÔÁ a/ 9) とを報告している ことより、一般的指標としては 9)•¬±"ÚÁu!;>7 0Î%/ Ã0eT"ÚÁu!v ¤&Ûe3à 60mmHg が適切な駆血圧と考えられる。加藤らは、 589!v UÀ.!¦ÚÁu-/+x 9)•¬±"ÚÁu!;>7 0Î%/ 適切な駆血圧はゴム管駆血帯で約 70 ~ 95mmHg、 !-/GÚÁeWP¹. 589!v UÀ.!¦ÚÁu-/+x 10 ベルト式駆血帯で 45 ~ 95mmHg であると報告して !-/GÚÁeWP¹. 7) ({y"CĨRŠ0*{ おり 、本結果よりもやや高い。阻血に要する圧力 10 y ÓB0€210pĨ†™× ({y"CĨRŠ0*{ は駆血帯の幅が狭いほど高圧を要すると述べており ¼ŠØ°×¼ {›©½ÂØ .×¼( 10) y 、本研究では駆血帯のマンシェットの幅が加藤ら ÓB0€210pĨ†™× !ËÖ-$×¼3Å«0!Á³„ƒ!† ¼ŠØ°×¼ {›©½ÂØ .×¼( の用いた駆血帯よりも広いので、より低い駆血圧で ™eÍ ×¼ ¡1l*0eT3—Æ !ËÖ-$×¼3Å«0!Á³„ƒ!† 十分であったと考えられる。 ׼Ш°"ÚÁe 20mmHg ("’ ™eÍ ×¼ ¡1l*0eT3—Æ また、怒張度は主観的判断となるため、怒張度に ‚ {0 1FÕÚÁe 80mmHg ׼Ш°"ÚÁe 20mmHg ("’ 関与すると思われる客観的指標として、静脈断面 ‚("iU"0+!!’‚"  {0 1FÕÚÁe 80mmHg 積、静脈拡張比、皮膚表面から静脈までの距離およ {›+&'_˜M`ˆ¯0•¬± ("iU"0+!!’‚"  び静脈を触知する時の血管抵抗の指標として圧迫に _˜!ÚÁuoŒ1¬± -0Ú {›+&'_˜M`ˆ¯0•¬± Áe 60à80mmHg " 40mmHg-0Ú -/’‚ て静脈が潰れ始める圧力を検討した。静脈断面積は _˜!ÚÁuoŒ1¬± 8) {ha/ •¬±!ªÏ Áe 60à80mmHg " 40mmHg -/’‚. !ªÓH‰ ’‚­¥ Spearman !ªÓH‰ ’‚­¥ 0.495 0.000 0.495 0.511. 2Ý ×¼ŠØ° Ümm ×¼ {› ÜJÝ. . 100. {ha/ 5 5. 8)•¬±!ªÏ. 35.

(49) 36. 岡山県立大学保健福祉学部紀要 第19巻1号2012年. 駆血圧 20mmHg までは有意に拡張するが、それ以. 張度は、静脈内圧や静脈拡張比等の客観的指標と良. 降、駆血圧 80mmHg までは増加はするものの有意. く相関しており、熟練した看護師が判断した場合は. ではなかった。拡張比もほぼ同様な傾向で推移して. ある程度客観性を持つ指標と考えられる。. いる。本研究と同様の駆血帯で実施された研究によ. 但し、静脈確保の経験が少ない看護師において. ると、駆血圧 60 ~ 80mmHg では 40mmHg より有. は、静脈怒張が得られる適切な駆血圧で駆血するこ. 9). 意に拡張したと報告しており 、本研究との相違に. とが困難であると考えられる。さらに、本研究の結. ついては、対象人数(20 名)や対象者の年齢・収縮. 果は水銀血圧計のマンシェットを用いて駆血した場. 期血圧等が本研究と異なっていることが関与してい. 合の目安となるが、臨床ではゴム管駆血帯を使用す. ると考えられる。皮膚表面から静脈までの距離は駆. ることが多い。そのため、ゴム管駆血帯を使用する. 血圧が増すにつれて減少する傾向にあり、触知怒張. 場合は、エビデンスに基づき森が開発したメモリ付. 度とやや負の相関がみられた。これは、静脈圧が高. き駆血帯 13) を使用するなどして適切な駆血圧を修. くなるにつれ静脈が怒張することにより皮下組織が. 得する必要がある。. 圧迫され、皮膚表面からの距離が短くなったと考え られる。. Ⅵ.結語. 今回の研究では、静脈が潰れ始める圧力について. 本研究で得られたおもな結論は以下のとおりであ. 検討したが、80mmHg までは駆血圧に比例して増. る。. 加し、駆血圧の約 1/2 程度の圧力であった。しか. 1. 駆血圧 60 ~ 80mmHg で触知静脈怒張度が最. し、駆血圧 100mmHg では 80mmHg よりやや低値. も高く、強く締めれば苦痛が増すことを考慮する. であった。これは怒張度の時に述べた如く、動脈血. と、一般的指標としては血圧計のマンシェットを. の流入が妨げられたことによるのではないかと考え. 使用した場合には、60mmHg が適切な駆血圧と. られる。前腕・手背の静脈にカテーテルを挿入後、. 考えられる。. 上腕に装着したカフで 0 ~ 50mmHg に加圧した時. 2.触知静脈怒張には、皮膚表面から静脈までの距. の静脈圧と毛細血管圧の変化を検討された研究に. 離、静脈断面積、静脈拡張比および静脈が潰れ始. よると、20mmHg 以上では静脈圧は駆血圧とほぼ. める圧力が関係しており、圧迫にて静脈が潰れ始. 同じ値を示している. 11). 。さらに、前腕橈側皮静脈. める圧力が最も相関が高かった。. にカテーテルを挿入して測定した時の末梢静脈圧. 3.圧迫にて静脈が潰れ始める圧力(つまり静脈内. と、我々と同様に US のプローブにウォーターバッ. 圧)が高くなることによって、静脈が硬くなると. グを装着して圧迫し、静脈を完全に閉塞させた時の. 共に、静脈断面積が大きくなり、静脈触知が容易. ウォーターバッグの圧力との差はわずかであり、正. になると考えられる。. の相関を示すと報告している. 12). 。これらの文献から. 4.主観的判断である静脈怒張度は、静脈内圧や静. も、今回計測した静脈が潰れ始める圧力は静脈内圧. 脈拡張比などの客観的指標と良く相関しており、. を反映しており、静脈内圧は触知怒張度に関係して. 熟練した看護師が判断した場合はある程度客観性. いると考えられる。. を持つ。. 怒張度と各種測定値との相関を見ると、静脈断面 積や拡張比のような静脈の太さと共に、静脈が潰れ. 謝辞. 始める圧力、つまり触知した時の静脈の硬さとも相. 本研究にご協力いただいた対象者の皆様に心より. 関していた。そして、静脈断面積が 40mmHg 以上. 感謝いたします。. の駆血圧では有意差が無いのに対して、静脈怒張度 は 80mmHg まで増加しており、静脈が潰れ始める. 文献. 圧力も 80mmHg まで有意に増加し、静脈怒張度と. 1)坪井良子,松田たみ子(2008):基礎看護学 考. 一番良く相関していた。このことより、適切な駆血. える基礎看護技術Ⅱ(第 3 版),218,ヌーヴェル. 帯の装着により静脈内圧が増加すると静脈の硬さが. ヒロカワ,東京.. 増加すると共に静脈が拡張し、静脈が触知しやすく. 2) 深井喜代子(2008):新体系 看護学全書 第 12. なると考えられる。以上、主観的判断である静脈怒. 巻 基礎看護技術Ⅱ(第 1 版),287,メヂカルフ.

(50) 静脈穿刺に有効な静脈怒張を得るための適切な駆血圧と静脈怒張に関与する客観的指標について 松村裕子. レンド社,東京. 3) 香春知永,齋藤やよい(2009):看護学テキス ト NICE 基礎看護技術(第 2 刷),202,南江堂, 東京. 4) C l i n i c a l a n d L a b o r a t o r y S t a n d a r d Institute,ed. (2007) :Procedures for the Collection of Diagnostic Blood Specimens by Venipuncture,Approved standard ‐ Sixth Edition,CLSI document,H3-A6,27(26),10. 5) 日 本 臨 床 検 査 標 準 協 議 会(2006): 標 準 採 血 法 ガ イ ド ラ イ ン JCCLS GP4 ‐ A1,12,15-17, 33,学術広告社,東京. 6) 加藤晶子,森將晏(2010):看護師が静脈穿刺 をする際の駆血圧と駆血帯装着方法について,日 本看護研究学会雑誌,33(4),131-136. 7) 加藤晶子,森將晏(2009):静脈穿刺に用いる 駆血帯装着時の駆血圧と静脈怒張度との関係-上 腕周囲径に対する駆血帯の締め付け割合を指標と して-,日本看護技術学会誌,8(3),10-15. 8) 加藤晶子,森將晏(2009):静脈穿刺に用いる 駆血帯装着時の駆血帯の張力と静脈怒張度との関 係および怒張度に影響する身体的要因についての 検討,日本看護技術学会誌,8(3),42-47. 9) Sasaki,S.,Murakami,N.,Matsumura,Y.et al.(2012) :Relationship between tourniquet pressure and a cross-section area of superficial vein of forearm. Acta Med Okayama,66(1),67-71. 10) Moore,M.,Garfin,S.,Hargens,A.et al.(1987) :Wide tourniquets eliminate blood flow at low inflation pressures.J.Hand Surg.,12A (6) ,1006-1011. 11)Mahy,I.,Tooke,J.,Shore,A.etal.(1995):Capillary pressure during and after incremental venous pressure elevation in man, Jornal of phisiology, 485(1),213-219. 12)Thalhammer,C.,Aschwanden,M.,Odermatt,A.et al.(2007):Noninvasive Central Venous Pressure Measurement by Controlled Compression Sonography at the Forearm. J Am College Cardiol 50(16),1584-1589. 13) 森將晏(2011):静脈穿刺時に装着する駆血帯 の適切な駆血圧について-簡単に適切な強さで装 着出来る駆血帯の開発-,エキスパートナース, 27(15),73-75. 14) 國澤尚子,町田保(2008):採血・静脈注射の. エビデンス,臨床看護,34(1)26-31.. 37.

(51) 38. 岡山県立大学保健福祉学部紀要 第19巻1号2012年. Appropriate Tourniquet Pressure for Effective Vein Distention for Venipuncture and Objective Indices for Vein Distention YUKO MATSUMURA*,MIKA ICHIMURA**,SHINSUKE SASAKI**, NAOKI MURAKAMI*,MASAHARU MORI***,AND TETSUYA OGINO****. *Graduate Course of Faculty of Health and Welfare Science,former Okayama Prefectural University **Graduate Course of Faculty of Health and Welfare Science,Okayama Prefectural University ***Department of Nursing, Faculty of Health and Welfare Science,former Okayama Prefectural University ****Department of Nursing, Faculty of Health and Welfare Science,Okayama Prefectural University. Abstract The purpose of this study was to examine appropriate tourniquet pressure to obtain effective vein distention for venipuncture, and discuss the objective indices for vein distention. Several parameters for vein distention, such as vein cross-section area, were calculated under different tourniquet pressures. Subjects (46healthy adults; 23men,23women), had a pneumatic tourniquet(width 13cm)applied at the upper arm. and the tourniquet was inflated to 20, 40, 60, 80 or 100mmHg for one minute. The tourniquet pressure was randomized. Venous distention grade by palpation(VDGp)was increased up to 80mmHg of tourniquet pressure, but then slightly decreased at 100mmHg. VDGps for 60 and 80mmHg were not significantly different, but both were significantly higher than that of 20 and 40mmHg. VDGp correlated well with outer pressure, which begins to collapse the vein(index of venous resistance at palpation), the expansion ratio of vein cross-section area before and after tourniquet application, and the vein cross-section area successively. These data suggest that a tourniquet pressure of 60mmHg is appropriate for effective vein distention for venipuncture, and outer pressure, which begins to collapse the vein, is useful for an objective index of vein distention.. Keywords:tourniquet pressure,vein distention grade,vein cross section area.

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