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『教育研究論叢』第7号の発刊に寄せて

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Academic year: 2021

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(1)〈巻頭言〉. 『教育研究論叢』第7号の発刊に寄せて 渡 邉. 満.  気になる言葉の一つに、「イノセント」というのがあります。著名な教育評. 論家である芹沢俊介氏の教育論構築のキーワードになっている言葉の一つで す。今日の子どもたちの教育の難しさはこの言葉に象徴されるような気がし ます。子どもたちに対したときの何とも表現しにくい焦燥感とでもいったら いいのか、あの複雑な思いは、この「イノセント」に即して考えれば納得と いうことになります。.  いじめ、不登校そして学級崩壊、様々な諸問題が未だにわれわれの学校に 渦巻いています。大学の講義でこれらの問題の深刻さを語るとき、張り切っ てしゃべっている割には学生たちのあの一種の冷静な、といえば聞こえはい いが、よそ事とでも考えているような無関心さはこの言葉でないと表現でき ないような気がします。決して意図的なある意志があるわけではない。聞い てはいるのだが、投げられたボールを自分のこととして受け止めるグローブ を持ち合わせていないとでもいったらよいのでしょうか。.  小中学校の授業研究に参加し、道徳の研究授業を参観する機会が結構あり ます。ほとんどの先生の授業は、はじめの導入はよいが肝心の展開に入ると 様子が変わってきます。先生だけが張り切って言葉が多くなり、子どもたち の方は至って冷静なのです。先生自身も何かやりにくそうな感じになってい く。子どもの様子や発言の内容は決して授業に入り込んでいないというわけ でもなさそうなのに、もう一つノリが悪いという感じなのです  こう考えてみてはどうなのでしょうか。今問題になっていることは、あく までも道徳資料の主人公の問題なのであって、自分たちの問題なのではない。 この主人公もっとうまくやればいいのにと生徒は考えていると。そうなので す、自分たちをくくりつけるトポス(思考の場)が教師の意図とずれている のです。この部分をどうするのか。これこそ大きな課題ということになるの ではないでしょうか。.  『教育研究論叢』第7号をお届けします。本号には研究会メンバーの学位論.

(2) 文を公刊した著作の書評を入れました。今後も続けたい内容です。多くの 方々からのご批判等お願いします。.

(3)

参照

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