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国語科「読むこと」における発問の研究~読みを深めるための発問の表現・構成方法~

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Academic year: 2021

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(1) 国語科「読むこと」における発間の研究 ∼読みを深めるための発間の表現・構成方法∼.                    専  攻.   教育実践高度化.                    コ 一 ス. 小学校教員養成特別.                    学籍番号.     1〉[07312D.                    氏  名.      阿賀 党. 1.研究報告書の構成.  「自信を持って授業を行うこと」これは実地研. はじめに. 究I・1Iを通して最も指導を受けたことである。. 第1章 問題の所在と研究の目的. そこで、自信を持って授業を行うために問題意識.  第1節 国語科の成立. を持ったのが国語科における発問の方法である。.  第1項. 国語科の定義とその目標と内容. 実地研究を通して様々な教科での実践を50時間.  第2項. 戦後の国語科教育の構造. 以上行うことができた。特に国語科においては、 「スーホの白い馬」の授業を14時間も行うこと. 「読むこと」の定義.  第3項  第4項. 物語を読む具体像. ができた。そのような実践の中で、著者と指導教.  第5項. 発達の見通し. 諭の授業を比較した際に、発表する児童の人数が. 第2節. 異なるという事実や、こちらからの発間に対し、. 発問を研究する意義と目的.  第1項  発間の意義. 児童の反応が返ってこない、一問一答形式の授業.  第2項  本報告書の目的. に陥ってしまうなどの課題点が見つかった。. 第2章 研究の方法. ②研究の目的.  第1節 対象・調査期間・調査方法・分析方法.  国語科において著者の授業と他の教諭との授.  第2節 実践について. 業を発問という観点から比較することで、発問の 表現や構成の違いについての具体例をあげる。そ. 第3章 データの分析. の上で、児童の読みを深めるためにはどのような.  第1節 表現についての発間のよしあし. 発間の表現や構成が適切であったかを考え、「ス.  第2節 各授業の目標に対しての発問の. ーホの白い馬」を通して、物語を読む力を育てる.      よしあし. 11の主発問の例を提示する。. 第4章 まとめ. (2)研究の対象と方法.  第1節 物語を読むカをつける発問例. ①研究の対象.   第1項 主発間.  連携協力校である加古川市立A小学校第2学年.   第2項主発間の解説. を対象に行う。.  第2節 これからの課題 ②研究方法 終わりに.  著者の授業および学習指導案より、「スーホの 白い馬」における全授業の目標を提示し、その授. 2.研究の概要 (1)問題の所在と研究目的. ①問題の所在. 業記録を作成する。加えて、他の2名の教諭によ る授業からも授業記録を作成し、著者の授業との. 比較を行う。その授業記録の比較によって、児童. 一486一.

(2) にとって読みを深めるための発間とは、どのよう. においても、著者の発間の構成では、イメージの. な特徴を持っているかを分析する。それとともに、. 形成の広まりが、他の教諭に比べて少ないという. 授業における児童の反応より、著者が行った各授. 事実や、一つの発間からさらに発間することで思. 業の目標が達成できていたかを分析し、発問のよ. 考を深めるというっながりが少ないという事実. しあしについて考察する。. もあった。.  第4章においては、第3章の実践事例を踏まえ 3.研究の成果. た上で、著者の授業を基にした主発問例を11例.  第1章においては、まず、「国語科教育」を学. 挙げている。11の主発問にはそれぞれ解説を加え、. 校の国語科という教科において、意図的、系統的. 発問を設定した意図や導き出したい児童の思い. な言葉の教育と定義したうえで、r読むこと」を、. について述べている。それに加えて、児童の11. 人が虚構の物語世界を疑似体験し(=虚構体験)、. の主発問のうち、8主発問については、補助発間. そこに自分なりの価値を見つけていくこと(=意. を加えており、三つ補助発問と一つの主発問で授. 味産出)と定義した。そして、辻村による物語の. 業の展開を考えている。. 読書行為の具体的モデルを利用し、物語を読む力 の形成を①イメージの形成②一貫性の形成③一. 4.今後の課題. 貫性の揺らぎから「読み」の確立④「読み」の価.  辻村の学習指導の過程によると、物語を読む力. 値づけの四段階に分け、学習指導要領と照らし合. は、第1次にr子ども自身による〈読み〉の形成」、. わせ、実際にそのような力を授業においてどのよ. 第2次に「〈物語を読む力〉を働かせた読み深め」、. うに養っていくか、低・中・高学年に分け、発達. 第3次に「表現への転化と交流」と三つの過程に. の見通しを立てた。. 分けられている。この指導過程と本報告書を照ら.  第2章においては、A小学校で行った著者の授. し合わせて考えてみると、第1次と第2次の過程. 業実践について述べている。授業は全14時間行. については、述べることができたが、第3次にお. い、「スーホの白い馬」のお話を説もうを4時間、. いては、実践および研究することができなかった。. 「スーホの白い馬」のお話を楽しもうを10時間. 児童同士の交流を促す発間や、児童同士の意見を. それぞれ行った。お話を楽しもうについては、「ス. つなげる発問を考えることが今後の課題である。. ーホの白い馬」を七場面に分け、児童の初読の感 想を基に、著者が各場面の課題を設定し、その課. 【主な引用・参考文献】. 題に沿って、著者が発問したことに対し、児童が. ・木下ひさし『国語科発間づくりの基礎基本』明. 自分のイメージを出し合った。また、特に大事な. 治図書2009年. 一文は、視写を行い、児童の読みの深まりを期待. ・瀬川栄志『国語科の形成的評価入門』明治図書, 1981年。. した。.  第3章においては、前章において設定した各場 面の課題に対し、発問が適切に行われていたかを 作成した授業記録から分析した。分析した視点と しては、辻村のモデルに加え、中原の発間のよし. あしも参考にしている。その中でも、特に第6場 面では、著者の授業を、A教諭、B教諭の授業と 比較することで、著者と教諭との違いに着目した。. ・辻村敬三『物語を読む力を育てる学習指導論一 一もう一つの“読解力”を拓く』漢水仕2009年。 ・飛目ヨ多喜雄編『カをつける発問・板書・ノート』. 明治図書,1985年。 ・森田信義他『国語科教育学の基礎』漢水仕,1993 年。.      (主任指導教員 大西 久 准教授). その結果、授業の構成では著者の授業において、. 学習内容の過多という事実があった。また、発問. _487一.

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