94 笠島 武座長(第二病理) 13,皮膚に多核巨細胞の浸潤を伴った悪性リンパ腫の1例
山下典子・前口瑞恵・豊田裕之・林
葉子・肥田野信(皮膚科) 笠島 武(第二病理) 14.表面免疫グロブリンの組織学的染色 一B細胞リンパ腫の腫瘍性の証明一 長谷川かをり(第二病理) 15.頭蓋内悪性リンパ腫の臨床病理学的検索 坂入 光彦・久保 長生・永室 博・井上 憲夫・田鹿 安彦・ 田鹿 妙子・遠山 隆・喜多村孝一(脳神経センター・脳神経外科) 座長 丸山 勝一(脳神経内科) ・16.Subependymal giant cell astrocytomaの3例
遠山 隆・久保 長生・永室 博・井上 憲夫・田鹿 安彦 田鹿 妙子・坂入 光彦・喜多村孝一(脳神経センター・脳神経外科) 17.筋萎縮性…側索硬化症におけるproximal axonの変化について 佐々木彰一・竹宮 敏子・:丸山・勝一(脳神経センター・神経内科) 閉会の辞 相羽 元彦 1.隔心・Heymann腎炎ラットにおける糸球体硬 化の機序について一経口蛋白摂取と尿中蛋白排泄の影 響について一 (腎センター小児科) 川口 洋・伊麻 克己 (慈恵医大第2病理)山口 裕 目的:近年糸球体過剰ろ過と糸球体腎硬化症との関 係が注目されている.一方,臨床的には,蛋白尿の強 い症例程,腎機能障害が強く腎糸球体硬化病変を呈す ることが多い.今回は,糸球体過剰ろ過および蛋白尿 の双方の因子について検討した. 方法:片腎・Heymannラットを作製し,高蛋白食と 低蛋白食を与えることにより,糸球体過剰ろ過の実験 モデルを作製した.また本モデルは,高度・蛋白尿を 誘発する.高蛋白食・低蛋白食はそれぞれ,60%,4% の含有:量である. 結果:前腎・Heylnann腎炎ラットに高蛋白食摂取 を加えた場合,著明な蛋白尿と高度の腎硬化症がみら れたが,他の群には,殆ど糸球体硬化がみられなかっ た. 考察:空読・Heymann腎炎においては,蛋白質荷・ 尿中蛋白排泄量が腎糸球体硬化の大きな要因であると 考えられた. 2.比較的長期にわたる透析療法のすえ離脱しえた 興味ある急性腎不全の1例 (腎センター内科) 松村 治・佐中 孜・杉野 信博 (慈恵医大第2病理)山口 裕 症例は,44歳男性で10年前より高血圧を指摘されて いるが放置していた.本年5月下旬全身倦怠感,食欲 不振を主訴に近医受診し,高血圧(170/110)と腎機能 障害(Cr2.3)を指摘され,某病院へ入院した.しかし, 腎機能は急速に低下(Cr13.0)し,血液透析目的にて 当科転院となる.非乏尿性急性腎不全と診断し血液透 析を施行すると共に保存療法を平行して行ない,発症 後約2ヵ月を経過していたが開放性腎生検を行なっ た.腎生検の結果,主病変は,細小動脈の高度な硬化 および局所的な壊死性動脈炎の治癒期の像であり,糸 球体の変化は,それに伴う虚血性病変であった.本症 例は10年来高血圧を指摘されており,本態性高血圧か らのmalignant phaseへの移行,あるいは, Polyarter− itis nodosa(microscopic type)の範疇に入る病態と 考えられるが,臨床的には明らかでなかった,本症例 は,1ヵ月以上にわたる計9回の血液透析後離脱し, 腎機能は現在も緩除に回復している. 3.PSS症例の腎糸球体変化 (腎センター内科)湯村 和子・向後 初美・ 詫摩 武英・杉野 信康 進行性全身性硬皮症(PSS)は,比較的まれな膠原病 である.皮膚・心・肺病変を主体とする病態が中心で あるが,死因に関与する腎不全も重要と患われる.従 来の硬皮症では,悪性腎硬化症の一連の変化として腎 糸球体病変はとらえられ,基底膜の肥厚に代表されて いるようである.今回は,PSSの糸球体病変に注目し, 検討を行なった.その結果,腎生検を行ないえたPSS 94
95 5例において,2例はネフローゼ症候群を呈し,1例 は増殖性ループス腎炎様病変,他の1例は膜性腎症様 であった.蛋白尿の出現してない3例では,1例は, 従来報告されているような糸球体基底膜の肥厚がみら れ,他の2例においては,腎糸球体に何らかの免疫複: 合体の沈着が示唆される所見を認めた.将来,このよ うな恩誼がSLEとのoverlap症候群として診断され る可能性を示しているのか,PSS独自の免疫異常によ るかは,不明であり,今後検討される必要がある. 4.慢性関節リウマチ患者における関節滑膜組織お よびりウマチ結節の免疫病理学的検討 (リウマチ痛風センター) 佐藤 和人・宮坂 信之・ 井上 和彦・西岡久寿樹 (幽遠機(株))橋本 亙 (東京都老人研基礎病理)広川 勝呈 目的:慢性関節リウマチ患者の関節滑膜組織とリウ マチ結節を免疫病理学的に検討する事により,病変局 所における免疫担当細胞の形態学的及び機能的特徴を 明かにする. 対象と方法:関節滑膜組織およびリウマチ結節生検 材料を各種の単クローン抗体(Coulter Immunology) を用いた酵素抗体法により組織染色し検討を加えた。 糸物論:1。 関節滑膜組織 a.リンパ球論宗領域ではT4抗原陽性細胞が優位 であり,活性化B細胞を取り囲む傾向が認められた, b.T8抗原陽性細胞は滑膜組織内に散在性に認めら れた.