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1 1 対象とする個人並びに集団の範囲食事摂取基準の対象は 健康な個人並びに健康な人を中心として構成されている集団とし 高血圧 脂質異常 高血糖 腎機能低下に関するリスクを有していても自立した日常生活を営んでいる者を含む 具体的には 歩行や家事などの身体活動を行っている者であり 体格 (body m

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「日本人の食事摂取基準(2015 年版)策定検討会」報告書

平成26年3月28日公表 厚生労働省

(抜粋)

Ⅰ総論

1 策定方針 日本人の食事摂取基準は、健康な個人並びに集団を対象として、国民の健康の保持・増 進、生活習慣病の予防のために参照するエネルギー及び栄養素の摂取量の基準を示すもの である。 日本人の食事摂取基準(2015 年版)策定の方向性を図 1 に示した。今回の策定に当た っては、高齢化の進展や糖尿病等有病者数の増加を踏まえ、平成 25 年度に開始した健康 日本 21(第二次)において主要な生活習慣病の発症予防と重症化予防の徹底を図ることが 基本的方向として掲げられていることから、健康の保持・増進と共に、生活習慣病の予防 については、発症予防と共に、重症化予防も視野に入れ、策定を行うこととした。このた め、関連する各種疾患ガイドラインとも調和を図っていくこととした。 また、科学的根拠に基づく策定を行うことを基本とし、現時点で根拠は十分ではないが 重要な課題については、今後、実践や研究を推進していくことで、根拠の集積を図る必要 があることから、研究課題の整理も行うこととした。 参考資料

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2 1─1 対象とする個人並びに集団の範囲

食事摂取基準の対象は、健康な個人並びに健康な人を中心として構成されている集団と し、高血圧、脂質異常、高血糖、腎機能低下に関するリスクを有していても自立した日常 生活を営んでいる者を含む。具体的には、歩行や家事などの身体活動を行っている者であ り、体格(body mass in-dex:BMI * )が標準より著しく外れていない者とする。なお、 高血圧、脂質異常、高血糖、腎機能低下に関するリスクを有する者とは、保健指導レベル にある者までを含むものとする。 また、疾患を有していたり、疾患に関する高いリスクを有していたりする個人並びに集 団に対して、治療を目的とする場合は、食事摂取基準におけるエネルギー及び栄養素の摂 取に関する基本的な考え方を理解した上で、その疾患に関連する治療ガイドライン等の栄 養管理指針を用いることになる。 * BMI =体重(kg)÷(身長(m))2

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《参考資料 2》 生活習慣病とエネルギー・栄養素との関連

1 高血圧

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4 3 糖尿病

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■食育基本法(抜粋)

第一章 総則 (目的) 第一条 この法律は、近年における国民の食生活をめぐる環境の変化に伴い、国民が生涯にわたって 健全な心身を培い、豊かな人間性をはぐくむための食育を推進することが緊要な課題となっている ことにかんがみ、食育に関し、基本理念を定め、及び国、地方公共団体等の責務を明らかにすると ともに、食育に関する施策の基本となる事項を定めることにより、食育に関する施策を総合的かつ 計画的に推進し、もって現在及び将来にわたる健康で文化的な国民の生活と豊かで活力ある社会の 実現に寄与することを目的とする。 (地方公共団体の責務) 第十条 地方公共団体は、基本理念にのっとり、食育の推進に関し、国との連携を図りつつ、その地 方公共団体の区域の特性を生かした自主的な施策を策定し、及び実施する責務を有する。 第二章 食育推進基本計画等 (食育推進基本計画) 第十六条 食育推進会議は、食育の推進に関する施策の総合的かつ計画的な推進を図るため、食育推 進基本計画を作成するものとする。 2 食育推進基本計画は、次に掲げる事項について定めるものとする。 一 食育の推進に関する施策についての基本的な方針 二 食育の推進の目標に関する事項 三 国民等の行う自発的な食育推進活動等の総合的な促進に関する事項 四 前三号に掲げるもののほか、食育の推進に関する施策を総合的かつ計画的に推進するために必 要な事項 3 食育推進会議は、第一項の規定により食育推進基本計画を作成したときは、速やかにこれを内閣 総理大臣に報告し、及び関係行政機関の長に通知するとともに、その要旨を公表しなければならな い。 4 前項の規定は、食育推進基本計画の変更について準用する。 (市町村食育推進計画) 第十八条 市町村は、食育推進基本計画(都道府県食育推進計画が作成されているときは、食育推進 基本計画及び都道府県食育推進計画)を基本として、当該市町村の区域内における食育の推進に関 する施策についての計画(以下「市町村食育推進計画」という。)を作成するよう努めなければなら ない。 2 市町村(市町村食育推進会議が置かれている市町村にあっては、市町村食育推進会議)は、市町村 食育推進計画を作成し、又は変更したときは、速やかに、その要旨を公表しなければならない。

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8 第三章 基本的施策 (家庭における食育の推進) 第十九条 国及び地方公共団体は、父母その他の保護者及び子どもの食に対する関心及び理解を深め、 健全な食習慣の確立に資するよう、親子で参加する料理教室その他の食事についての望ましい習慣 を学びながら食を楽しむ機会の提供、健康美に関する知識の啓発その他の適切な栄養管理に関する 知識の普及及び情報の提供、妊産婦に対する栄養指導又は乳幼児をはじめとする子どもを対象とす る発達段階に応じた栄養指導その他の家庭における食育の推進を支援するために必要な施策を講 ずるものとする。 (学校、保育所等における食育の推進) 第二十条 国及び地方公共団体は、学校、保育所等において魅力ある食育の推進に関する活動を効果 的に促進することにより子どもの健全な食生活の実現及び健全な心身の成長が図られるよう、学校、 保育所等における食育の推進のための指針の作成に関する支援、食育の指導にふさわしい教職員の 設置及び指導的立場にある者の食育の推進において果たすべき役割についての意識の啓発その他 の食育に関する指導体制の整備、学校、保育所等又は地域の特色を生かした学校給食等の実施、教 育の一環として行われる農場等における実習、食品の調理、食品廃棄物の再生利用等様々な体験活 動を通じた子どもの食に関する理解の促進、過度の痩そう身又は肥満の心身の健康に及ぼす影響等につ いての知識の啓発その他必要な施策を講ずるものとする。 (地域における食生活の改善のための取組の推進) 第二十一条 国及び地方公共団体は、地域において、栄養、食習慣、食料の消費等に関する食生活の 改善を推進し、生活習慣病を予防して健康を増進するため、健全な食生活に関する指針の策定及び 普及啓発、地域における食育の推進に関する専門的知識を有する者の養成及び資質の向上並びにそ の活用、保健所、市町村保健センター、医療機関等における食育に関する普及及び啓発活動の推進、 医学教育等における食育に関する指導の充実、食品関連事業者等が行う食育の推進のための活動へ の支援等必要な施策を講ずるものとする。 (食育推進運動の展開) 第二十二条 国及び地方公共団体は、国民、教育関係者等、農林漁業者等、食品関連事業者等その他 の事業者若しくはその組織する団体又は消費生活の安定及び向上等のための活動を行う民間の団 体が自発的に行う食育の推進に関する活動が、地域の特性を生かしつつ、相互に緊密な連携協力を 図りながらあまねく全国において展開されるようにするとともに、関係者相互間の情報及び意見の 交換が促進されるよう、食育の推進に関する普及啓発を図るための行事の実施、重点的かつ効果的 に食育の推進に関する活動を推進するための期間の指定その他必要な施策を講ずるものとする。 2 国及び地方公共団体は、食育の推進に当たっては、食生活の改善のための活動その他の食育の推 進に関する活動に携わるボランティアが果たしている役割の重要性にかんがみ、これらのボランテ ィアとの連携協力を図りながら、その活動の充実が図られるよう必要な施策を講ずるものとする。

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9 (生産者と消費者との交流の促進、環境と調和のとれた農林漁業の活性化等) 第二十三条 国及び地方公共団体は、生産者と消費者との間の交流の促進等により、生産者と消費者 との信頼関係を構築し、食品の安全性の確保、食料資源の有効な利用の促進及び国民の食に対する 理解と関心の増進を図るとともに、環境と調和のとれた農林漁業の活性化に資するため、農林水産 物の生産、食品の製造、流通等における体験活動の促進、農林水産物の生産された地域内の学校給 食等における利用その他のその地域内における消費の促進、創意工夫を生かした食品廃棄物の発生 の抑制及び再生利用等必要な施策を講ずるものとする。 (食文化の継承のための活動への支援等) 第二十四条 国及び地方公共団体は、伝統的な行事や作法と結びついた食文化、地域の特色ある食文 化等我が国の伝統のある優れた食文化の継承を推進するため、これらに関する啓発及び知識の普及 その他の必要な施策を講ずるものとする。 (食品の安全性、栄養その他の食生活に関する調査、研究、情報の提供及び国際交流の推進) 第二十五条 国及び地方公共団体は、すべての世代の国民の適切な食生活の選択に資するよう、国民 の食生活に関し、食品の安全性、栄養、食習慣、食料の生産、流通及び消費並びに食品廃棄物の発 生及びその再生利用の状況等について調査及び研究を行うとともに、必要な各種の情報の収集、整 理及び提供、データベースの整備その他食に関する正確な情報を迅速に提供するために必要な施策 を講ずるものとする。 2 国及び地方公共団体は、食育の推進に資するため、海外における食品の安全性、栄養、食習慣等 の食生活に関する情報の収集、食育に関する研究者等の国際的交流、食育の推進に関する活動につ いての情報交換その他国際交流の推進のために必要な施策を講ずるものとする。

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10 「第2次佐賀市食育基本計画」(案) 抜粋

第1章

第2次食育推進基本計画策定にあたって

1 計画策定の背景と趣旨

食は生きる上での「源」であり、様々な分野にわたり生活の基本となるものです。 しかし、社会環境の変化や人の価値観の多様化等を背景に、世界で高く評価されて いる「日本型食生 活※」の様式が崩れつ つあ ります。また、個 人の ニーズにあわせて 食生活スタイルが変化しています。 その結果、脂質の過剰摂取や野菜の摂取不足等の栄養の偏り、朝食の欠食などの食 習慣の乱れに起因 する 肥満や生活習慣病※、 過度の痩身志向の 増加 など様々な健康問 題が顕在化するようになりました。 また、就労時間の変化などにより家族と食卓を囲む機会の減少、地域の行事食や伝 統料理の継承者の減少、農家人口の減少や高齢化、食料自給率の低下、食品の偽造・ 偽装表示、食べ残しなどの食品廃棄の増加など、食を取り巻く問題は私たちの生活の あらゆる分野に影響する社会問題となっています。 このような状況の中、国は「国民が生涯にわたって健全な心身を培い、豊かな人間 性をはぐくむ」(食育基本法第 1 条)ことを目的として、平成17年6月に食育基本 法※を制定しました。 さらに、国と佐 賀県は 平成18年3月 に、同 法に基づく食育 推進基 本計画※を 策定 し、平成23年3月には、第2次食育推進基本計画を策定しました。 一方、佐賀市では、平成21年3月に合併後の新しい「佐賀市」の地域の資源を活 かした市民運動と して 、連携・協働※による 食育推進を目標に 「佐 賀市食育推進基本 計画」を策定し、関係機関・団体等とともに食育を推進してきました。その結果、家 庭、保育所(園)、幼稚園、学校等では食育の進展等がみられ、推進されてきました。 しかしながら、食習慣の乱れに起因する肥満等の生活習慣病は増加傾向にあり、ま た子どもの朝食欠 食、 一人で食事をとる 「孤 食※」から 、高齢者の 低栄養などが見受 けられるなど、食をめぐる課題の対応が重要となっています。 今後の食育の推進に当たっては、単なる周知や催事開催等だけでなく、市民が生産 から消費等に至るまでの食に関する様々な体験活動をとおして、自ら食育推進のため の活動を心掛け、生きていく力を育むことが求められています。 このため、食に関する理解を深め、生涯にわたって間断なく食育を推進する「生涯 食育社会」の構築を目指し、食をめぐる諸問題の解決を図っていくために、新たな食 育推進基本計画を策定することとします。

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第3章 第2次食育推進基本計画の基本的な考え方

(これからの取り組み)

1 基本理念(佐賀市の目指す姿)

食べることは、人間が生きていくうえで欠かせないものであり、「食育」は子どもか ら大人まで、健全な心身を培い、豊かな人間性を育むために欠かせないものです。 佐賀市は平成 17 年と平成 19 年の合併により広大な市域となりました。市内北部 の山や森林、南部の有明海、これらの間に広がる田園風景など豊穣な自然に恵まれて います。併せて、まちには古くからの歴史や民俗、食文化等が継承されているととも に、このような豊かな風土の中で育まれてきた互いに助け合う気風など、多くの素晴 らしい地域資源が存在します。 これらの恵まれた地域資源を活かし、家庭だけでなく保育所(園)や幼稚園、学校、 地域、食にかかわ るあ らゆる関係機関・ 団体 等の連携・協働※によ り、単なる周知に とどまらず、市民が生涯にわたって間断なく食育運動を展開し 、食を通じて、人と人、 地域と地域がつながる、豊かな「生涯食育社会」の構築を目指します。 上記のような「生涯食育社会」を構築する上で、佐賀市の目指す姿について、市民 からの意見をもとに、分かりやすい言葉で表現した以下のキャッチフレーズを掲げ、 地域が一体となって食をめぐる諸課題の解決に向けた取り組みを推進していきます。 <キャッチフレーズ>

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第4章 市民、企業、団体、地域等で進める

食育の取り組み

基本目標1 おいしく食べる ~健康~

良い食習慣を身につけ実践していくためには、規則正しい生活リズムを身につける など、望ましい生活習慣を確立することとともに、食事をおいしく食べることが重要 です。 市民が健康でおいしく食べることのできる環境を整えるために、以下の取り組みを 広めます。

(1)楽しく食べる

楽しく食べるためには、一人暮らしの方も含めて、ひとりではなく、食卓を囲む共 食※の機会 をつくるこ とが重要です。お いし い料理に囲まれ、 人の 集まる楽しいイベ ント等を、市民、関係機関、企業、団体、地域、行政がそれぞれの立場で企画し実践 します。

【私や家庭でできること】

○なるべく料理をつくります。 ○楽しいホームパーティーを企画します。 ○家族や友人等と楽しく食べます。(共食の機会を増やす)

【保育所(園)、幼稚園、学校、 企業、団体、地域でできること】

○みんなで食事をする機会をつくります。 ○「味覚教室」を行います。 ○独居高齢者や単身者を対象にみんなで食べる共食の機会をつくります。 ○生産者のフリーマーケット等、生産者と消費者の交流の場をつくります。 ○手作り料理が食べられるイベントを開催します。 ○家庭料理教室を開催します。

(1) 楽しく食べる

(2) 規則正しい生活とワーク・ライフ・バランスを確立する

(3) よく噛んで食べる

(4) 食の正しい知識を身につける

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【行政が取り組むこと】

○健康教室、出前講座を開催します。

(2)規則正しい生活とワーク・ライフ・バランスを確立する

「おいしい食事を楽しみ、運動もしっかり行う。」そんな日々を送れるように、「朝 ラジ まなざし 朝ごはん※」などの規則正しい生活とワーク・ライフ・バランス 確立していくための活動や取り組みを、市民、関係機関、企業、団体、地域、行政が それぞれの立場で企画し、実践します。

【私や家庭でできること】

○「早寝 早起き 朝ごはん」を実践します。 ○ラジオ体操に参加します。 ○規則正しい食事をするように心掛けます。 ○夜遅い食事や間食をしないように心掛けます。 ○おいしい食事を楽しみ、しっかり運動します。 ○年齢やライフスタイルにあった食事のとり方を学びます。

【保育所(園)、幼稚園、学校、 企業、団体、地域でできること】

○「早寝 早起き 朝ごはん」の実践を働きかけます。 ○学校や PTA が連携して、家族そろって楽しく食事をすることを呼びかけます。 ○家庭で子どもが自分で料理をするように促します。 ○朝食の大切さを伝えます。 ○規則正しい生活とワーク・ライフ・バランスが実現できるような環境をつくり ます。 ○「ノー残業デー」に取り組みます。 ○「早寝 早起き 朝ごはん」の実践をします。 ○ラジオ体操会を実施します。 ○公民館等の講座などで望ましい食習慣についての講話を取り入れます。

【行政が取り組むこと】

○「朝ラジ まなざし 朝ごはん」運動を積極的に推進します。 ○朝食を食べることを働きかけるキャンペーンを展開するなど、周知・啓発を図 ります。 ○健診や相談時などに望ましい食習慣に関する情報を提供します。

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(3)よく噛んで食べる

「噛むこと」と「味わうこと」の大切さについて認識を広めるとともに、食材の選 び方や調理の工夫について情報を提供します。また、妊娠期・乳幼児期からの食事や 歯科に関する支援を充実します。

【私や家庭でできること】

○歯科に関する教室や健診等へ積極的に参加します。 ○食事をゆっくりと、よく噛んで食べます。 ○一口 30 回以上噛むことを心掛けます。 ○口腔の健康のため、食後の歯磨き習慣を身につけ、歯を大切にします。 ○「噛むことを育てる」食材を選ぶ力を身につけ、その食材を使った料理をつく るように心掛けます。 ○乳児の月齢や発達に応じた離乳食を提供し、食べる意欲を育みます。

【保育所(園)、幼稚園、 学校、企業、団体、地域でできること】

○「かみかみレシピ」を配布するなど、子どもたちによく噛んで味わうことの大 切さを啓発します。 ○講習会などにおいて、噛むことや歯磨きの大切さを伝えます。 ○「噛むことを育てる」、「噛む回数を増やす食材」について、情報を提供します。

【行政が取り組むこと】

○広報やホームページ を活用し、「歯の健康 づくり」や「よく噛ん で食べる」こ となどの大切さを啓発します。 ○健康教室等を通じて 、「よく噛んで食べる 」ことが健康に与える 効果を伝えま す。 ○歯科に関する教室や健診時における指導を充実します。 ○ 生 活 習 慣 病 、 む し 歯 ・ 歯 周 病 の 予 防 や 口 腔 の 健 康 の た め の 食 生 活 の 知 識 を 普 及・啓発します。

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(4)食の正しい知識を身につける

食に関する正し い知識 の普及・啓発を 図ると ともに、メタボ リック シンドローム※ の啓発・改善に取り組みます。また、妊産期から高齢者までの食生活支援の充実を図 ります。

■食に関する正しい知識の普及・啓発

【私や家庭でできること】

○食の組み合わせ方など、食を選択する力を養います。 ○健康診断や歯科検診の受診により、健康管理の意識を高め、健診結果を活かし た食生活習慣を身につけるようにします。 ○家族で食に関する講演会や勉強会に参加します。 ○家族みんなで食を通した健康づくりに関心を持ち、取り組みます。

【保育所(園)、幼稚園、学校、企業、団体、地域でできること】

○食の正しい知識を分かりやすい方法で伝えます。 ○魚や野菜などについて正しい知識を持った人を育てます。 ○給食の試食会や「園だより」、「給食だより」等の発行を通じ、保護者に食に関 する情報発信を行います。 ○子どもたちと保護者を対象に食に関する講演会や勉強会を行います。 ○食を通じた健康づくりの伝達会等を行います。 ○若い世代や男性など、料理をつくる機会が少ない人を対象とした料理教室を開 催します。

【行政が取り組むこと】

○大学生など若い世代を対象とした講座等を開催し、正しい食習慣や食に関する 知識の普及に努めます。 ○若い世代や男性などを対象に料理教室を開催し、調理を楽しみ、食を通した健 康管理ができるよう促します。 ○健康づくり講座を開催します。

■栄養バランス等に配慮した食生活を送っている市民の割合の増加

【私や家庭でできること】

○食品表示・栄養表示をみて、献立や外食・中食※について考えます。 ○栄養バランスを考え、野菜を多くとるように心掛けます。 ○バランスの良い食事づくりを心掛けます。

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【保育所(園)、幼稚園、学校、 企業、団体、地域でできること】

○ 栄 養 バ ラ ン ス に 配 慮 し た 食 生 活 を 普 及 す る た め の 情 報 提 供 や 講 習 会 な ど を 実 施します。

【行政が取り組むこと】

○外食・中食※の上手な利用方法について、情報を提供します。 ○ 家 庭 で の バ ラ ン ス の 良 い 献 立 作 成 に 関 す る 情 報 を ホ ー ム ペ ー ジ や 情 報 誌 な ど で提供して推進します。

■メタボリックシンドロームの改善・啓発

【私や家庭でできること】

○朝食欠食や深夜の食事を控えます。 ○自分の食事の適正量を心掛けます。 ○栄養のバランスを考えて、野菜を多くとるなどの食事を心掛けます。 ○間食や加糖飲料は考えてとります。 ○忙しくてもできるだけ自分に合った質と量に配慮した食事を心掛けます。 ○健診結果を活かし、食生活の改善や運動などメタボリックシンドローム※の予 防に取り組みます。

【保育所(園)、幼稚園、学校、 企業、団体、地域でできること】

○生活習慣病※予防などの教室を開催します。 ○職場で食に関する講座等を開催し、情報を提供します。 ○各種団体等は、メタボリックシンドロームの予防として、食生活に関する講習 会を実施します。 ○若い世代や男性など、料理をつくる機会が少ない人を対象とした料理教室を開 催し、望ましい食生活を身につけるよう啓発します。

【行政が取り組むこと】

○メタボリックシンドロームに関する啓発を図ります。 ○一人ひとりの健康状態に応じた食生活指導を充実します。 ○生活習慣病や介護予防のための栄養指導を行います。 (資料編用語解説「生活習慣病」に関連図あり) ○企業・事業所等の保健事業を支援します。

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■妊産期・乳幼児期における栄養・食生活指導の充実

【私や家庭でできること】

○栄養バランスの良い食事を心掛けます。 ○うす味の習慣を身につけます。

【保育所(園)、幼稚園、学校、 企業、団体、地域でできること】

○保育所(園)や幼稚園を通じて、食育の充実を図ります。 ○公民館などで、「食」の大切さを伝える機会をつくります。

【行政が取り組むこと】

○母子健康手帳交付時に必要に応じて管理栄養士による食生活指導を行い、意識 啓発を図ります。 ○乳幼児健診や各種相談事業を活用し、栄養・食生活に関する情報提供などの支 援を行います。 ○乳幼児の保護者を対象に、子どもの食生活や離乳食に関する悩みなどを早期に 軽減、解消できるように支援します。 ○離乳食について気軽に相談できる環境をつくります。 ○妊婦を対象とした教室等で、味噌汁の塩分濃度測定をするなど、うす味の意識 付けをします。

■高齢者の食生活支援の充実

【私や家庭でできること】

○自分でできるだけ料理をつくります。 ○自分がつくれなくても、配膳や後片付けなど自分ができる役割を見つけます。 ○みんなで楽しく食べる機会を増やします。 ○料理教室にできるだけ参加します。

【保育所(園)、幼稚園、学校、 企業、団体、地域でできること】

○隣近所や地域で会食をするなど、楽しく、みんなで食べる機会を設けます。 ○高齢者を対象とした料理教室を行います。

【行政が取り組むこと】

○料理教室等を通じて、正しい食知識の普及・啓発をします。 ○ひとり暮らし高齢者等への食生活の改善や食に関する情報提供を充実します。 ○会食などを通じて、高齢者の健康の保持と孤食※の防止に努めます。 ○健診結果に基づいた栄養指導や生活習慣に対応した栄養相談を実施します。 ○低栄養予防の取り組みを推進します。

(18)

18

数値目標

No. 指 標 基準値 目標 (平成 33 年度) 1 朝食を食べている人の割合【ほとんど毎日】 30 歳代 男性 65.2% (平成 25 年度) 増やす 20 歳代 女性 73.3% (平成 25 年度) 増やす 2 食生活で野菜を多くとることを心掛けている人 の割合 20 歳以上 42.5% (平成 25 年度) 増やす 3 母子健康手帳交付時に食生活指導を受けた人の 割合 妊産婦 35.6% (平成 24 年度) 増やす 4 中食 ※を利用している人のうち、栄養表示等を意 識している人の割合 20 歳以上 現状値なし (★) 評価時に 設定 5 メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群) ※ という言葉やその意味を知っている人の割合 20 歳以上 75.4% (平成 25 年度) 増やす 6 BMI※25以上の人の割合 30 歳代 女性 24.3% (平成 25 年度) 減らす 40 歳代 男性 26.7% (平成 25 年度) 減らす 7 家族や友人等と一緒に食べる共食の割合 【週に4回以上】 朝食 20 歳以上 58.3% (平成 25 年度) 増やす 夕食 20 歳以上 73.6% (平成 25 年度) 増やす 参考 1回30分以上の運動を週に2回以上、1年以上 実施している人の割合 (第2次佐賀市健康づくり計画) 40~74 歳 34.9% (平成 25 年度) 増やす ( ★ ) 現状 値 を把 握 した時 点 で 目標 値 を設 定 します 。

(19)

19

資料編

(9)用語解説

あ行

● 朝ラジ まなざし 朝ごはん

「市民の健康づくり(ラジオ体操など)」と「食育の推進」及び「まなざし運動」の

実践、市民協働の推進による事業展開、地域コミュニティーの拡充を目的にした佐賀市

独自のプロジェクト。

●エコクッキング

「環境に調和した食生活」という意味で、食べ物の選び方・買い方を工夫したり、環境に負担 の少ない料理をする、洗い方・後片付けの手順は環境を考えて行う、容器の再利用・生ごみをた い肥にしたりするなどを意識した料理方法等。

●親子ふれあいデー・さがん食育の日

佐賀市では、まなざし運動の取り組みで、毎月1日を「親子ふれあいデー・さがん食育の日」 として、家族団らんで夕食を食べることなどを推進しています。

か行

● 共食

食事を一人で食べるのではなく、家族や友人、職場の人や、地域の人など誰かと共に食事を すること。

● 協働

市民等、議会及び市長等が、それぞれの役割及び責務を自覚し、相互の自主性及び主体性を 尊重し、対等な立場で助け合い、及び協力しながら活動すること。 (平成26年 佐賀市「参加と協働をすすめる指針」より) ※「市民等」 市民、市民活動団体及び事業者をいう

● 郷土料理

地域の特産物を材料にしたり、独特な作り方をする、その地域ならではの料理のこと。

(20)

20

● こ食

現代人の食生活にみられる以下のような食事のこと。 一人で食べる「孤食」 同じものばかり食べる「固食」 同じ食卓でばらばらのものを食べる「個食」 食べる量を必要以上に減らす「小食」 麺やパン、パスタなど粉が原料のものばかり食べる「粉食」 子どもだけで食事する「子食」、濃い味付けのものばかり食べる「濃食」 等。

さ行

● 食育基本法

平成 17 年 6 月に、国民が生涯にわたって健全な心身を培い、豊かな人間性をはぐくむため の食育を推進することが緊要な課題となっていることから制定されたもので、現在及び将来にわ たる健康で文化的な国民の生活と豊かで活力ある社会の実現に寄与することを目的としている。 (内閣府 食育基本法より)

● 食育推進基本計画

食育の推進に関する施策の総合的かつ計画的な推進を図るため、食育基本法に基づき、内閣 府に設置される食育推進会議において作成された計画で、計画期間が第1次計画は平成18年度 から平成 22 年度、第2次計画は平成23年度から平成27年度とされている。

● 食育の日

食育推進基本計画において、食育推進運動を継続的に展開し、食育の一層の定着を図るため に定めた日(毎月 19 日)。佐賀市においては、毎月1日を「さがん食育の日」として設定。

●食生活改善推進員(ヘルスメイト)

食生活改善推進員は、市町村が実施する養成講座を修了したあと、地域において、生

活習慣病の予防や健康増進のための望ましい食生活の普及活動をおこなっている。平成

17年に食育基本法が施行されたことに伴い、地域における食育推進の担い手として

「食育アドバイザー」を併名されている。また、平成 24 年度からは男性会員の加入も

認められ、地域住民に対し、生涯を通じた食育の推進、健康づくりの担い手としての活

躍がますます広がっていくことが期待される。

(21)

21

● 生活習慣病

「食習慣、運動習慣、休養、喫煙、飲酒等の生活習慣が、その発症・進行に関与する疾患群」 のこと。代表的なものとして、高血圧、脂質異常症、糖尿病などがある。

栄養素摂取と高血圧との関連(特に重要なもの)

出典:日本人の食事摂取基準20

出典:日本人の食事摂取基準2015年版

生活習慣病・介護予防と栄養(過剰栄養から低栄養への移行)

※フレイルテイ 老化に伴う種々の機能低下(予備備能力の低下)を基盤とし、様々な健康障害に対する脆弱性が増加してい る状態、すなわち健康障害に陥りやすい状態を指す。

(22)

22

栄養素摂取と脂質異常症との関連(特に重要なもの)

出典:日本人の食事摂取基準2015年版

栄養素摂取と高血糖との関連(特に重要なもの)

(23)

23

栄養素摂取と慢性腎臓病(CKD)の重症化との関連(重要なもの)

出典:日本人の食事摂取基準2015年版

た行

● 地産地消

国内の地域で生産された農林水産物(食用に供されるものに限る。)をその生産された地域に おいて消費する取り組み。

な行

● 中食

市販の調理済み食品や惣菜、弁当などのこと。また、それを利用した食事のこと。

● 日本型食生活

昭和 50 年代ごろの食生活のこと。ごはんを主食としながら、主菜・副菜に加え、適度に牛 乳・乳製品や果物が加わった、バランスのとれた食事。

(24)

24

は行

● パブリックコメント

行政機関が命令等(政令、省令など)を制定するに当たって、事前に命令等の案を示し、その 案について広く国民から意見や情報を募集するもの。これは、平成17年6月の行政手続法の改 正により、新設された手続き。

● BMI

肥満かどうかの目安として用いる体格指数で、次の式で計算する。 BMI=体重(㎏)÷身長(m)÷身長(m) BMI 18.5 未満はやせ、18.5~25.0 未満は適正範囲、25.0 以上は肥満とする。

● ファームマイレージ

地域で生産された農産物をその地域で消費する「地産地消※」を進めていくことで、生産者と 消費者の距離が近くなり、顔の見える新鮮で安全・安心な農産物が手に入るようになる。また、 国土保全・環境保全・文化の伝承など、多様な機能を持つ農山村の維持・活性化が期待される。 佐賀市のファーム・マイレージ運動は、佐賀市内の直売所やスーパーなど協力店で、市内産の 農産物に貼られた点数付きの「うまか王国・佐賀市」のシールを10点集めて応募すると、特産 品があたるというもの。地場農産物の販売・消費を促進し、シールの貼ってある農産物を購入す ることで、“農地を守り、地域産業を支える”意識を消費者に持ってもらおうとするもの。 ✰地産地消のシンボルマーク=“うまさがマーク” 佐賀市と佐賀市特産物振興協議会では、地産地消のシンボルマーク=愛称:うまさがマーク を定め、このマークを旗印に地産地消を進めている。

● ふるさと先生

地元の保育所(園)や、幼稚園、学校、消費者グループなどに出かけて、地域の農業

や農産物、郷土料理の料理法、食の大切さなどを伝える人。

ま行

● メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)

「内臓脂肪型肥満」をもち、さらに「高血圧」

「脂質異常症」

「高血糖」のうち、2項

目以上が該当している状態を指す。これらの危険因子は、それぞれ1つだけで動脈硬化

を招くが、複数重なることによって互いに影響しあい、動脈硬化を飛躍的に促進し、脳

梗塞や心筋梗塞などをおこしやすくする。

赤 1点 銀 3点 金 5点

(25)

25

わ行

● ワーク・ライフ・バランス

国民一人ひとりがやりがいや充実感をもちながら働き、仕事上の責任を果たすととも

に、家庭や地域生活などにおいても子育て期、中高年期といった人生の各段階に応じて

多様な生き方が選択、実現できること。

● 和食

日本でなじみの深い食材を用い、日本の国土、風土の中で独自に発達した料理。

参照

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