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齋 藤

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Academic year: 2021

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(1)

一 133 一

東医大誌 67(2):133−134,2009

臨床研究を考える

千葉大学学長

齋 藤

Yasushi SAITO

 きわめて日常的に見られるごくありふれた臨床症状で訪れられる患者さんを診察する中からきわめて重要な 発見に至ることは過去の多くの医学的業績の中にもたくさん見られます。それが今日の医療に多大な貢献をして いることは多言を要しません。そのような発見をするということは臨床医としてその患者さんに見られる所見に ついて単にマニュアルに沿って診療を進めるだけではなく、その症状、所見、検査、などから解き明かされてい ない何かに疑問を持ち、その疑問を解き明かす術を見出すという精神が育まれていることではないでしょうか。

もちろん患者さんの苦しみをやわらげ、早期診断早期治療を目指すことは医療の基本であることは当然ですが、

そこに繰りひろげられる生命現象の不思議さを忘れずに診ていこうとする精神は、病態を明らかにし、次の新し い診断法、治療法につながる可能性を模索することにもなるのではないでしょうか。

 昨今の医療制度や医療に対する社会のニーズの変化によってもたらされている医療現場には少なからず混乱 がみられ、医師臨床研修制度にも影響が見られている。医師の診療技術の向上を目指して従来には見られないよ うな医師EJHII多の環境が整えられているように思える。給与にしても、労働基準に見合う労働時間の制度の適用に しても、カリキュラムなど以前とは見違える制度になっているようにみえる。

 これらの制度が本当にいい医師をつくることになるのだろうか。技術者としての医師という大切さを知りなが らも、その技術をいつ、いかなるときに、どのように使うのかということを単に診療技術としてだけではなく、医 療経済学的にも、社会医学的にも、もちろん無医村の問題も、僻地診療も考慮して、実践していく大切さをどの

ようにして伝えられているのだろうか。そして新しい医療の現場を創造するための、臨床研究の大切さやその実 践はどのように行われていくのだろうか。

 ジェネラルな診療、オールラウンドサブスペシャリストの育成といわれる研修は決して技術伝達のみではない と思う。病気という生命現象を新しいものへの遭遇という心で的確にとらえることは医師として当然であり、優 れた医師への第一歩と思われる。臨床研修の中に臨床研究が育まれることを切に願うものである。

(1)

(2)

一 134 一 東京医科大学雑誌

第67巻第2号

略 歴

齋 藤 康(さいとうやすし)SAITO, Yasushi

生年月日 学歴職歴

昭和17年6月3日生 昭和43年5月30日 昭和43年8月1日 昭和46年4月1日 昭和47年8月1日 昭和50年2月1日 昭和59年2月1日 平成5年12月16日

平成7年5月1日

平成13年4月 1日

平成17年4月 平成19年4月 平成20年4月

学   位

専門分野

1日 1日 1日

医学博士(徳島大学 動脈硬化、脂質代謝、肥満

新潟大学医学部卒業

新潟大学医学部附属病院及び関連病院にて内科臨床研修 新潟大学医学部第一内科

徳島大学酵素研究施設酵素生理部門 千葉大学助手医学部内科学第二講座 千葉大学講師医学部内科学第二講座 山形大学教授医学部臨床検査医学講座 千葉大学教授医学部内科学第二講座 大学院の機構変更のため

千葉大学教授大学院医学研究院細胞治療学 千葉大学医学部附属病院長(細胞治療学教授兼任)

千葉大学理事・副学長 千葉大学長(現在に至る)

     昭和50年7月25日)

学会活動等  理

評 議 員

編集委員

学会会長

日本老年病学会、日本臨床栄養学会

日本肥満学会(副理事長)、日本動脈硬化学会(副理事長)

日本糖尿病学会

FJournal of atherosclerosis and thrombosis]

rlnt. J. Obesity] rAtherosclerosisl

Diabetologia Best paper Award 日本動脈硬化学会賞

Expert Investigator Award(日本糖尿病合併症学会)

日本医師会 優功賞 日本肥満学会 学会賞

10年12月 日本動脈硬化学会冬季大会会長 13年9月 日本老年医学会関東甲信越地方会会長 14年1月 日本糖尿病学会関東甲信越地方会会長

14年8月 和漢医薬学会大会会長

14年10月 日本糖尿病合併症学会会長

15年1月 日本病態生理学会大会会長

15年11月 日本肥満学会会長

17年ll月 日本臨床栄養学会総会・日本臨床協会総会・大連合大会会長

20年6月 日本老年医学会会長

(2)

参照

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