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甲斐規雄先生略歴
〈略 歴〉
昭和14年9月8日
〈学歴〉
昭和35年4月 昭和39年3月 昭和39年4月
昭和41年3月
大分県に生まれる
早稲田大学教育学部教育 学科入学
早稲田大学教育学部教育 学科卒業
早稲田大学大学院文学研 究科教育学専攻修士課程 入学
早稲田大学大学院文学研 究科教育学専攻修士課程
修了
〈職歴〉
昭和41年4月 昭和42年4月 昭和45年4月 昭和49年4月 昭和56年4月 昭和60年4月 昭和62年4月 昭和63年6月
平成5年8月 平成8年4月 平成9年4月平成11年4月 平成12年4月
明星大学人文学部心理・教育学科 助手（至 昭和45年3月）
明星大学通信教育部 主任（至 昭和60年3月）
明星大学人文学部心理・教育学科 専任講師（至 昭和49年3月）
明星大学人文学部心理・教育学科 助教授（至 昭和56年3月）
明星大学人文学部心理・教育学科 教授（至 現在）
明星大学教務部教務課長（至 昭和62年3月）
明星大学教務次長（至 昭和63年5月）
明星大学学生部長（至 平成5年7月）
明星大学総務部長兼学生部長（至 平成8年4月）
学校法人明星学苑規程管理委員会（至 平成8年3月）
明星大学大学院人文学研究科人事・教務委員会 委員 明星大学大学院人文学研究科人事・教務委員会 委員長
（至 平成11年3月）
明星大学規程整備委員会 委員（至 平成14年3月）
明星大学人文学部研究紀要編集委員会 委員長（至 平成14年3月）
明星大学大学院人文学研究科教務委員会 委員長
（至 平成14年3月）
〈学会及び社会における活動等〉
昭和40年8月 昭和45年9月
昭和46年12月昭和49年4月 昭和50年5月 昭和51年1月 昭和51年4月
昭和53年 昭和55年昭和56年8月
平成3年4月 平成9年9月平成14年6月 平成14年8月 平成15年8月 平成15年9月
日本教育学会
Unesco主催（Hamburg）国際専門会議に出席
日本通信教育学会理事（至 昭和60年3月）財団法人私立大学通信教育協会評議委員（至 昭和60年3月）
ICCE（国際通信教育会議・Brighton）に出席 株式会社めいせい出版取締役（至 昭和60年3月）
ラジオ実験番組企画委員会委員（文部省高等教育計画課）
海外通信教育視察（ヨーロッパ）
海外通信教育視察（アメリカ）
日本の大学出版物展覧会（中国）
日本ペスタロッチー・フレーベル学会 日本ペスタロッチー・フレーベル学会理事
日本教育経営学会21世紀フレーベル国際研究会（ドイツ・ハートブランケンブルク）
早稲田大学教師教育研究所客員研究員
日本ペスタロッチー・フレーベル学会常任理事，事務局長
〈著書〉
1 道徳教育の研究 昭和45年6月 新教出版
「道徳教育の変遷』の章，明治以降現在までの修身，道徳の教育の変遷を執筆。
共著者：鈴木慎一，押谷慶昭，天野正治
2 教育の探求（『飯田先生古希記念 論文集』） 昭和51年8月 明星大学出版部
「教員の現職教育研究』神奈川県教育委員会との小学校教員の現職教育の実践と
検討。共著者：堀内 守，太田 卓，山田 栄，川野辺敏，平沢 薫，渡部 晶，岡田正章
3 教育実習要項 昭和51年9月 明星大学出版部 教育実習生のための解説，学習指導案，日誌等記録用紙を添付した要項。共著 者：森下恭光
4 道徳教育の研究 昭和51年12月 明星大学出版部 『道徳教育の変遷』の章，明治以降現在までの修身，道徳の教育の変遷を執筆。
共著者：鈴木慎一，押谷慶昭，森下恭光
5 子どもの教育を考える 昭和59年12月 明星大学出版部 『子どもの自立と母親の役割』の章執筆。共著者：岡田正章，飯島婦佐子
6 教育学研究一子どもにとって最善の利益をもとめて一
平成4年3月 酒井書店
『学力』「子ども』「学校』の章について，子どもの視点から執筆。共著者：朝倉征夫，小林洋一郎，橋本太郎
7 教育の真理と探求（「児玉三夫先生喜寿記念論文集』）
平成5年3月 明星大学出版部 『F・フレーベルと神秘主義』カルビン，エックハルト等の思想を手掛かりにし て，F・フレーベルの神秘主義的思想の根拠を探る。
8 人間教育の探求 平成8年3月 酒井書店・育英堂
朝倉征夫『子どもにとって教育とは』『子どもにとって社会とは』「国際化と教育』，甲斐規雄『子どもたちの自分探しの旅』『子どもにとって自分とは』『子どもにと って環境とは』『子どもにとって学校とは』「子どもにとって教育の行政・制度と は』『子どもにとって教育の経営とは』分担。
9 教育の探求（第2版） 平成11年1月 酒井書店・育英堂 中央教育審議会答申，小学校学習指導要領・幼稚園教育要領の改訂に対応して改
版。10 教育経営要説 資料付 平成11年1月 酒井書店・育英堂 子どもの教育を受ける権利，学校の機能，教育法の概要，教育基本法の基調，教 育行政組織，義務教育制度，学校経営管理組織，学校・家庭・地域社会の有機的
連鎖を概説。中央教育審議会の答申，新学習指導要領等改革案を掲載。11 教育経営 資料付 平成13年9月 酒井書店・育英堂
「教育経営要説』に教育改革と教育経営，その背景にある教育基本法の哲学，中
級審答申「地方教育行政の在り方について」に伴い学校教育法，地方教育行政の
組織及び運営に関する法律そして社会教育法の改正をふまえて論述。資料に少年 法改正，児童虐待の防止等に関する法律，文教関係法令一覧，日本の政治形態，
中央教育行政と地方教育行政の権限関係，義務教育制度の基本構造の関係図，更
に大学通信教育の設置申請事例を掲載。〈学術論文〉
1 F・フレーベル教育学理解のための基本的視点の考察（1）
昭和45年12月 明星大学人文学部研究紀要第4号
F・フレーベルの衝動der Triebの概念規定の前提としての『神』『人間』概念
の考察。2 F・フレーベル教育学理解のための基本的視点の考察（2）
昭和45年5月 明星大学人文学部研究紀要第5号
衝動der Triebの定義と形成die Bildung，形態die Gestaltung，活動die T5
tigkeitとの関係を考察。3 発展途上国における初等教育レベルでの現職教育のための通信教育課程
昭和47年2月 明星大学人文学部研究紀要第7号Unesco教育研究所国際専門家会議出席の報告。
4 教員の現職教育における通信教育の第二次世界大戦後わが国への導入過程
昭和48年5月 明星大学人文学部研究紀要第9号教育職員免許法に基づく認定通信教育（日本教育大学協会）の設立，経過，結末
について考察。5 教育の現職教育における方法としての通信教育
昭和48年8月 日本通信教育学会『通信教育研究集録』22号
免許法認定講習の基本方針，テキスト，カリキュラム，学習方法等の概要と検討。6 第三段階教育と遠隔教育
昭和51年3月 日本教育学会「教育学研究』第43号 第1号
後期中等教育修了者の教育と通信教育との関係を考察。7 通信教育研究の今日的課題
昭和51年9月 日本通信教育学会『通信教育研究集録』25号 人間形成と通信教育，教育方法としての通信教育について検討。共著者：戸川 尚，雨宮幸雄
8 通信教育の未来的役割
昭和56年3月 明星大学人文学部研究紀要第17号
特に高等教育における通信教育の役割について考察。9 教材制作上の諸問題 昭和59年6月 財団法人私立大学通信教育協会『開放制教育研
究集会報告書』第1号大学通信教育教科用図書制作上の諸問題について検討。
10 開放性教育における単位互換の可能性と問題点
昭和60年6月 財団法人私立大学通信教育協会「開放制教育研
究集会報告書』第2号
大学教育における通学と通信，通信相互の単位の互換。共著者：中村桂樹，岡 行輔，関 順也
11 ドイツ啓蒙思想家の宗教性とF・フレーベル
昭和61年3月 明星大学教育学研究紀要創刊号
ドイッ啓蒙思想家そのものが宗教性を持ちその宗教性が同時に革新的色彩を帯び ていることとF・フルーベルとの関係を考察。
12新人文主義のギリシャへの回帰一F・フレーベルのゲッチンゲン大学時代を中心に一
昭和62年3月 明星大学教育学研究紀要第2号ドイツ人文主義のメッカ，ゲッチンゲン大学のギリシャ的学風をF・フレーベル
が直接影響を受けていることを「生の合一』『球の思想』を中心に考察。13 F・フレーベルとイエナ大学一幼稚園禁止令の萌芽一
平成元年3月 明星大学教育学研究紀要第4号
イエナ大学のBurschenschaft運動とその後の交友関係が後のF・フレーベルの教
育実践の首枷になったことの経過を検討。14 F・フレーベルとベルリン大学一人間教育への転向一
平成元年3月 明星大学教育学研究紀要第4号
F・フレーベルの人間教育への転向はベルリン大学，J・H・ペスタロッチ批判
にあったことの考察。15 F・フレーベルの教育史的位置づけの再考
平成4年3月 明星大学教育学研究紀要第7号
F・フレーベルと神秘主義との関係の導入論文。（ドイツ，アメリカ，イギリス，
日本の教育史家の資料を分析）
16 F・フレーベルとBurschenschaft
平成4年8月 日本ベスタロッチー・フレーベル学会「人間教
育の探究』 第5号F・フレーベル思想の政治性をBurschenschaft運動との関係で考察。
17プロティノスの二つの世界一F・フレーベルの世界観研究の手掛かりとして一
平成5年3月 明星大学教育学研究紀要第8号F・フレーベル世界観研究（1）。プロティノスの感性的世界，知性的世界（一者，
知者，魂），その関連としての流出，還帰の意味について。
18 フレーベルの神秘主義一プロティノスの発出・還帰との関連で一
平成7年2月 日本ベスタロッチー・フレーベル学会『人間教
育の探究』 第7号学会12回大会のシンポジューム『ペスタロッチー及びフレーベルにおける合理主
義と非合理主義の構造』の提案。19 フレーベルにおけるプロティノス的なもの一プロティノスの発出・還帰との関連で一
平成7年3月 明星大学教育学研究紀要第10号F・フレーベルの世界観構築にプロノティスの発出・還帰の考え方が根底をなし
ていることをフレーベルのギリシャ研究から説き起こしたもの。
20 フレーベルの形而上学的発達観一プロティノスの発出・還帰を基調にして一 平成8年3月 明星大学教育学研究紀要第11号
F・フレーベルの体験的発達観，形而上学的発達観のうち，形而上学的発達観に ついてプロティノスの一者からの発出そして感覚的世界から一者への還帰の中に
順進的，漸進的発達観の根拠を探る。21フレーベル建議書『ハインリッヒ・ペスタロッチについて』の周辺 一ペスタロッチ「母の書』を手掛かりに一
平成9年3月 明星大学教育学研究紀要第12号
明星大学図書館所蔵『母の書』のフレーベル直筆の書き込みの解読，フレーベル
の故国の教育についての議定書と「母の書』との関係を討論。22 フレーベル『人間教育』の枠組み
一ペスタロッチ『母の書』，フレーベル建議書の枠組みの比較一
平成10年3月 明星大学教育学研究紀要第13号
フレーベル『人間教育』，フレーベル建議書とペスタロッチr母の書』の比較対
照表を原典により作成。23 フレーベル『人間教育』の構想一ペスタロッチ「母の書』を始点にして
平成10年3月 日本ペスタロッチーフレーベル学会『人間教育 の探究』第10号
「明星大学教育学研究紀要』第12・13号を基にフレーベルの主著『人間教育』枠 組み検討，「人間教育』がペスタロッチ「母の書』を出発点にして，フレーベル
建議書を経由して執筆されたものであることを論述。24 フレーベルの経験的，体験的発達観
一『発達観，発達的・教育的人間陶冶の精神』を中心に一 平成11年3月 明星大学教育学研究紀要第14号
フレーベルの『人達的・教育的人間陶冶の精神』に述べられた彼の発達観のうち
体験的発達観について論述。25 フレーベル das Allgemeineの思想と教育実践 一その普遍の思想の萌芽を実父との相剋の中で一
平成12年3月 明星大学教育学研究紀要第15号
フレーベルは創設のカイルハウの学園をDie AIIgemeine Deutsche
Erziehungsanstalt，幼稚園をDer Allgemeine Deutsche Kindergarten と命名 する。このdas Allgemeineの思想を探る。
26 フレーベルのdas Allgemeineの思想一「わが民族に寄せる』の意味するもの一 平成13年3月 明星大学教育学研究紀要第16号
フレーベルは，1820年『わが民族に寄せる』を刊行している。これは，フィヒテ，
フレードリッヒ・ヴィルヘルム皿，ペスタロッチとほぼ同時期に刊行されている。
これは，1800年前後のドイツのドイツ民族の精神を鼓舞する時代精神であった。
この近代ドイツのキーワードであるDas Allgemeine教育実践の中で， Der
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Allegemeine Deutsche Kindergarten，Die Allgemeine Erziehungsanstalを具体化 した。
フレーベル教育思想の基層文化一聖母マリア信仰を手掛かりに一 平成14年3月 明星大学教育学研究紀要第17号
彼の幼児教育思想の起点は聖母マリアであり，その偶像が実母，Callorine夫人，
幼稚園保育者ではなかったか。主著『人間教育』1826．のlhmをE．Sprangerがキ リストとしていることをヒントに「幼稚園の設立及び実施のための計画案」
1840．のlhrキリストの母，聖母マリアであることを論証した。
東西ドイッ統一後におけるフレーベル教育思想の再構築一旧ドイツにおける「安心の
教育」の悲劇から安心の故郷へ一（研究ノート）平成15年3月 明星大学研究紀要人文学部第39号
平成14年8月25日〜9月2日「ThuringerwaldにFr6belを訪ねて」に参加。論文 執筆の構想をまとめたもの
東ドイツの悲劇から安心の故郷へ
平成15年3月 明星大学教育学研究紀要第18号
ドイッは1949年アメリカが西，ソ連が東を統治し，1990年合併した。40年余の教 育が，統一した現在決して統合していない原因を分裂時のカリキュラムで実証，
近代ドイッの普遍を求めたゲルマンの静養を覚醒せしむるドイツの緑の心臓，ル ターのキリスト教的ヒューマニズム，ブイヒテのDeutschheitを核にして，新人
文主義の真の教育思想が覚醒することにあると結論づけた。日本とドイッの宗教と教育一フレーベルの「普遍」をてがかりに一 平成16年3月 明星大学教育学研究紀要第19号
ドイッを何度訪れても異国と感じることはない。そこには日本類似した中世その ままの森，教会（神社，仏閣）の鐘の音，城壁，澄んだ川，草原があり，天と地 の間で大自然に抱かれている。ドイツのカトリックとプロテスタントとの関係は 日本の神道と仏教との関係と類似している。ゲルマン民族と，大和民族の天然と 自然という「普遍」を京津概念としていることを論証した。そして教育思想はそ
こから萌芽した。〈その他〉
1 Correspondence Courses for In−service Teacher Training at Primary Level in Developing Countries
昭和46年8月 Unesco教育研究所Hamburg， West Germany
Unesco教育研究所国際専門家会議に出席した際の討議結果の集録。2 カセット式録音テープ教材の開発に関する調査研究（1）
昭和51年3月 財団法人私立大学通信教育協会
文部省委託研究『録音教材制作委員会』清水周裕，安原博純，奥井晶 他 3 カセット式録音テープ教材の開発に関する調査研究（2）
昭和52年3月 財団法人私立大学通信教育協会
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文部省委託研究『録音教材政策委員会』清水周裕，安原博純，奥井晶 他 放送大学の学習指導についての調査研究
昭和52年3月 財団法人私立大学通信教育協会 文部省委託研究『実験企画委員会』太田次郎，西田亀久ほか 放送を利用した大学通信教育の学習指導方法等について調査研究
昭和52年3月より5年連続 財団法人私立大学通信教育協会
文部省委託研究『実験企画委員会』昭和57年まで継続出版。飯島宗一，前畑安弘，藤田健治 他
大学通信教育における放送の利用
昭和57年 放送教育開発センター『第一回大学放送教育研究シ
ンポジューム報告書』大学放送教育の補助手段としての放送利用の実践報告。
