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「よろず相談報告」を活用した医療 安全の取り組み

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Academic year: 2021

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S2-05

「医療安全:更なる一歩」 医療機器 安全管理責任者の立場から

旭川赤十字病院 医療技術部 臨床工学課

○脇田 邦彦

 

 横浜市立大学病院の患者取り違え事故以来、医療安 全への取り組みが進み、あたかも医療事故が減少した かのように見えるが実態はそうではない。日本医療機 能評価機構による医療事故情報収集事業の集計をみて も人工呼吸療法の有害事象報告件数はむしろ増加して いる。

 当院一般病棟において人工呼吸器を装着した405例 についてアラーム設定状況を検証した結果、設定を厳 しくしたケースは13例、その他は初期設定のままか、

単に設定を広げただけで運用されており、リスク感性 が乏しい実態が浮かび上がる。その対策として年に12 回の呼吸療法研修会を開催し、さらに一般病棟の看護 師向けにICUへ院内留学を企画、一定の知識を持った 臨床工学技士と看護師が教育を行い、リスク感性のレ ベルアップを図るなど、一歩でも前に進むように活動 している。

 最近、国内で発生した重大事故を顧みると、PCPS で電源コードが抜けたという単純な出来事が引き金と なった死亡事故や医療ガスボンベの取り違い事故な ど、全国で同じような事故が発生しているが、患者の

「命をかけた教訓」を、我々は決して無駄にはしては ならない。他院で起こった事故が自院で起こる可能性 がないかを検証し、先手を打って対策を講じ、一歩一 歩確実にリスクマネジメントを展開していくことが重 要である。

 また、血液浄化器の取り違い事故では、臨床工学技 士の増員やラベルを識別しやすいようにするなどの対 策を考えているようだが、これだけではこの種の事故 は無くならない。もちろん最低限のマンパワーは必要 であるが「人は誰でも間違える」可能性があるわけで、

増員をしてもラベルを見やすくしても根本的な問題解 決にはならず、さらにもう一歩進めて考えるべきであ る。

 以上を踏まえ、医療機器安全管理責任者と臨床工学 技士の立場から「医療安全の更なる一歩」を考えてみ たい。

S2-06

「よろず相談報告」を活用した医療 安全の取り組み

京都第一赤十字病院 総務課

○福井 義行

 

【目的】当院では、「インシデント・アクシデント報告」

を「ファントルくん」という院内WEB上の報告ツー ルに入力している。平成22年7月から従来の「イン シデント・アクシデント報告」に加え、「よろず相談 報告」という形式で事務部門用報告様式を整備し、運 用を開始した。今回、「よろず相談報告」を分析、検 証することで今後の課題・目標を明確にしたので報告 する。

【 方 法 】 1) 事 務 部 門 の 平 成 2 1 年 度、 2 2 年 度、

23年度の報告件数比較 2)「よろず相談報告」の 平成22年度、23年度の内容分析

【結果】「よろず相談報告」を導入した平成22年度に は報告件数の増加があり、平成23年度も維持できて いる。開始当初は「よろず相談報告」の事務局である 総務課からの報告のみであったが、徐々に医事課など からの報告も増え、少しずつ部署の拡大が図れてい る。内容については、平成22年度、23年度とも職 員の接遇、対応についてのトラブル報告が7割近くを 占めており、接遇・対応能力の向上に関する対策が必 要であることが示唆された。効果としては、事務部内 にプロジェクトチームを発足させ、職員の意識改革・

対応能力の向上に取り組んだことが挙げられるが、報 告に対するフィードバック体制は未だ十分とは言えな い。

【考察】今後は、従来の接遇研修ではなく、ロールプ レイやグループワークを中心とした実践的な研修会、

勉強会の実施が必要である。しかし、研修会や勉強会 で接遇・対応能力を高めただけで、職員間でコミュ ニケーションが図られていなければ本末転倒であるの で、日頃から職員間で挨拶などのコミュニケーション を図り、現場の声に耳を傾け、トラブル発生時には協 力して問題解決にあたるべきである。事務部門として は、「よろず相談報告」を活用して、風通しのよい職 場環境の醸成を目指していきたい。

10 月 シンポジウム2 19 日㈮

  シンポジウム2

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