戦後における農民に関する税制の変遷と農民負担について
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(2) . 第9巻. 第1号. . 北海道学芸大学紀要(第一部). 昭和33年9月. 戦 後に 於 ける農民 に関する 税制 の 変遷と 農民負担 につ いて 沢. 口. 信. 光. 旭川 分 校 経済 研究室 Nobumi t su SAWAGUCHI: A Study on the Post−VVar Development l i 1 other Pub i 。fthe Taxes and of d by Farmers c Expenditnres pa. は し が き 資本の原蓄の過程に於いては国家の財政政策が極めて大きい役割をする 殊に我国の場合は資 。 本の原蓄政策の財源として農民の租税に求められた 事は周知の事実であり, 外人顧問 Mayet を し て農民の疲弊は農民に対する租税−地租にある事を指摘して租税の軽減の致さざるべか らず事を指 摘せしめた事は前論文で述べた如くである。 吸収して之を還元せず他に施すとしたら被吸収体は枯 れ, 還元体は肥育する事は当然であろう。 当に財政は富の再分配である 此のような過 去を持つ日 。 本農民は敗戦, そして経済再建の課題の下に, 将又再設された 独占資本主義の機構の渦中に 租税 , 政策によって如何に取扱われたか。 この跡を見て みるのが本題の課題である 元来 租税は近代産 , 。 業であってみれば利潤より支払わるべきものであるにも拘わらず, 農業に於いて は特に我が国の如 き小農に 於いてはこれを保障する何場も存在せず而も本道に 於いてはしばしば訪れる凶作の下に曝 されているのである。 もとより一国の農業政策によって農民経済が如何にゆさぶられるかを究明す る事の必要性は論を僕たないが, 又租税政策が如何に農 民経済をゆさぶるかを見る事も必要であろ う。 ただその際, 還元の面を併せて考える事によって始 めて其の影響も鮮明になるのであるが これ , は今後の研究に譲り, 本論文では価値の吸収たる租税面についてのみ考究する事とする 。 扱て, 昭和30年 「北海道農家経済調査報告」によれば,(調査戸数224戸) 平均1戸当りの 普 , 通税中直接税の負担状況を見るに, 2 5 51 8 円である。 此の中, 最大は固定 資産税の 4 5 5 で あ % り , . ,. これに次 ぐは所得税の 31 5% であり, 以下市町村民税1 1 4%, 自転車荷車税3 4%, 家畜税2 8%, . . . . 道民税並びに相続税プラス再評 価税がそれぞれ1 7 % となっている 然しながら 農家負担からす , 。 , れば, 租税と相匹敵す る負担となるも のに公課諸負担があるのであり これは22924円に達してい , , る。 先ず主要税の変遷推 移を観つつ更に 之等公課負担の推移を分析する事とする 。 1 .. 所. 得. 桟. 戦前の経済安定期の所得税は周知の如く農業のそれは 大正9 年7月 の法律第11号所得税法に より, 第三種所得として課税 されてきたのであるが, 昭和 1 5 年以降農業所得は同年3 月法律第24 号所得税法 により乙種事業所得として分類所得税を賦課されるに到った (尤も 500 。 , , 0円以上は農 業と難も綜合所得税の適用を受けたのである。 然し, 小農の場 合は先ず此の適用は例 外と考えてい いだろう。 ) 其の後, 基礎控除, 其の他諸控除並びに税 率に多少の変動を見せつつも 終戦迄基本的 , 変更を見る事がなかった。 これが終戦前の場得税の経過である (第1 表を見よ) 占領下に入るや先 。 。 ず, 部分的改正ではあるが, 昭和21年3月勅令第128 号が戦後改正のスタートを切るのである 。 )をもって勅令第128号は所得税を外 4件と共に改正した 改正 即ち, 昭和 21年, 負担軽減の意図1 。 −195−.
(3) . 沢 ロ 信. 光. 点は基礎控除, 家族控除の引上げと 綜合所得税の課税最低限の引上げであった。 これはイ ンフレシ ョ ンの進行中の当時にあっては, これら控除並びに綜合所得税の最低限の 据置は納税者にとっての 負担の増加を意味するからである。 90回議会衆議院委員会に於ける上塚政府委員の, 緊急勅令事後承諾提案理由説明 1 ) 昭和21年策. 「租税中特に基礎控除, 免税点及び1部税率等は従前の価格及び賃金等を基礎として定められておりますので これをこのまま放置するならば……課税は重きに失し, 国民負担の適正を欠く……」 (第90回帝国議会議事録 官報集). 1・ 8 法律第14号) により税率が S 然るに 5カ月を経て所再度得税法の1 部を改正する法律 ( .2 改正されたが, その意図するところは財政需要の増大に対処するための国庫 収入の増加を企図す る ) 早くも5カ月前の意図と相異する。(第2表参照) 増税であり2 2 ) 所得税法の1部を改正する等の法律案に対する上塚政府委員の衆議院委員会に於ける提案理由説明 「……終戦後に於ける時局を速かに収拾し, 国民生活の安定を確歩し, 新しい日本の建設を期するため, 当面 必要とする財政需要は相当巨額に上っている。 ……これに対処するため……適当と認められる増税を行い国庫 収入の増加を図って財政の強化に資する……」{第90回帝国議会議事録−− 官報集) 更に第2表を見るならば, 一般会計に於ける実質歳出は戦後以降昭和30年に到るまでを通じて最大を示めし 0年の3倍に達し, 且つ同年の実質国民所得を たのは実に昭和21年であり, それは昭和10年の4倍, 昭和3 上廻りさえするものである事が知られる。 かかる歳出の増額はただに徴税の強化のみならず, 不換紙幣の増発 を 通 じてイ ン フ レィ ショ ンを も た ら した 事 は 当 然 で あ ろ う。. 第2表. 年次 S IO 20. 一般会計 実質国民 一般会計 歳出{実質} 所 得 (A B ( ) / ) B) ( (A) 多 10億円) ヲ 00万円) ( 1 ( 100万円) (. 歳出(名目) 2 206 , 21 496 ,. 2 222 , 6 142 ,. 一般会計. 年次. 100万円) 00万円) ( 1 (. 14 3 .. 15. S 25. 295 633 ,. ?. ?. 26. 749 938 ,. 8 3 .. 101. 27. 873 942 ,. 841 205 ,. 8 8 .. 48. 28. 017 1 164 , ,. 461 974 ,. 3 609 ,. 3 10 .. 35. 29. 040 761 1 , , 458 991 ,. 207 115 ,. 22 23. 448 699 ,. 3 362 ,. 9 11 .. 28. 一般会計. (実質) 歳出(名目) 歳出 A) (. 8 450 , 288 4 ,. 21. 24. 歳出及び国民所得累年. 30. B / ) 繋 トA ‘. 2 574 , 2 192 ,. 1 14 .. 18. 15 6 .. 14. 504 2 , 2 899 ,. 7 17 ・. 14. 19 3 .. 15. 2 982 ,. 2 ※ 20 .. 14. 890 2 ,. 3 ※ 22 .. 13. (註) 総理府: 日本統計年鑑に基き作成。 実質歳出及び実質国民所得は日銀調査: 東京卸売物価指数 により算出 ※は朝日年鑑により計算. S22 ・3 法律第27号) が装を新たにして制 定された。 従前の所得税法と異 昭和22 年, 所得税法 ( なるところは, 第1は旧所得税法では農業所得税は課税標準 が前年中の総所得であったのに対 して, ) 当にこれは重大改正である。 新所得税法では其 の年の所得に対して 課される事になった 事であり3 , けだし, イ ンフ レの進行期においては, 前年の所得に対して所得税を課する事は税負担を著しく軽 くするばかりでなく, 国家として必要財源の徴 達を困難ならしめるからである。 そのため1 昭和21 ) 改正点の第 2は旧所得税法では分 類所得税及び 年に限り増加所得税設定の臨時措置が 採られた4 。 ・ 綜合所得税の2 本建であったのが, 新 所得税法では綜合所得税 1本に統合された 事である。 、前年中ノ総収入金額ヨリ必要ノ経費ヲ S1 3 法律第24号) 第12条第4号によれば, 「事業所得ノ 3 ) 所得税法 ( とある 控除シタル金額」 。 ま左の各号に規定する所得に つき当該各号 r S22・3 法律第27号) 第9条本文は 「所得税の課税標準{ 所得税法 ( の規定により計算した金額の合計金額による」 と規定し第8号に 「商業工業農業……その他の事業で命令で定 めるものから生ずる所得は其の年の総収入金額から必要な経費を控除した金額」 とある。 96− −1.
(4) . . 第 1 表 ー−−一男 −÷÷÷覆「÷−−. ● − ニ. \. ‐. 基. 礎. 控. 除. 得. 控. ⑯. 特. 命. 保. 険. 控. 控. 別. 税 (申 告) 課. 7によ) (呈 蝿法第4. S22.3 法 律 第27−号. 所. 得. 法. 税. −− −. S22 ユー. 標. 度. 6嫁の2) / 100以内(第2 ◎200円 の 6. 除. −. 療. 除. 一. ん 酵. 見. s26.3. s25.3. ・号 法 律 第7. 3号 法 律 第6. lo 品… 号諸 第4条の3). oo o円 25 ,. oo o円 o 3 ,. す(第9条1項 ). (第3 2条 ). 其年の総収入より必 要経費を控除した額 (第9条1項). ④ 1 人に 付. ④ 1 人に 付. 24円. o oo円 ・5 ,. o円(第・2条3項} 4 8o ,. oo円 ・ 2 ,. ①. 72円. 廃. 000 円 (第11 ⑦ 12 ,. 止. ⑦. 条の5)範囲,配偶. 000 円 15 ,. 司居 親 族 で 者 及 び−. ◎. ⑪. 24円 以 内. 廃. ◎. 止 000 円 (第1l a. 12 ,. 条の6) b. 総所得の10%を 超えた部分 (第11条の3) c . 総所得の10%を. 除. 年. e. 寡. ◎. り00 円を 限 度 2 ,. (第11条の5). 000 円 a。 15 ,. 超えた部分. 廃. 控. 除. 会 保 険 料. 控. 除. 控. 養. ⑦ 扶. 具 者 控 控 年 者 婦 控. − ①1人に 付 税 額 年240. 除. 4条) 被扶 円{第1 養家族満19才未満 叉は60齢以上の者 叉は不具廃疾者 (第8条3項). 率 {分 類 所 得 税). 7 . 税. 率 (総 合 所 得 税). 7 / 1 00(第21条1項) 5 .. ①. 1 195 円 ,. 1人に 付税 額. 但し昭22年分につ 0円 いては36. 廃. 止. 800円 年1 ,. (附則第9条の2). 百 分 の 百 分 の 分 下 百 分 の 百 百 分 の … 警 『 罷 E 霊I 醒1 = 醒 董 麗 欄 謝三一灘 認 識 鮮. 21/100. 18 100 /. 25 100 /. .. (第 33 条). 止. 課税所得. (第 13 条). 3o o万 円 超 . 50 0万 円 超 . 0万 円 超 100 .. 課税所得. 課税 所得. 75 80 85. 85. ) {富裕税の創設あり。. 要. 法律に対してき改正点のみを記述した。 したがって空白は改正なきを表す。. 廃. 課税 所得. 課税所得. ー 註. 480 円. 除 除 除. 6 . 税. 摘. ①. ◎⑮◎. ◎ 不 ⑮ 老 ⑭ 寡. 除. 控. 0 00円 所得から15 . (第11条の8) e. 寡婦の所得から 000円 15 , 1条の9) (第1. 除. 従 業 者. 5 . 税. d. 6 5才以上の者の. 除. 控. 婦. 専 業. ◎ 社. 控. 者. ①17 , 4人. 2万円以下 所得1・ の者 {第8条). (第11条の4). d. 老. s26.・. 所得税. 分類所得税を廃止総 合所得税方式のみと. 除. 控. 費. 』. 控. g 3年度箭斧 『諸 2. b. 雑損控除震災, 風水害火災盗難 c 、 医. 率, 諸. 準, 税. 法 律 第 107−‐. S23・7. 平. 法 律 第・ 4 2号. 税. は満18才未満叉は , 叉は不具廃疾者. 除. 控. 者. 具. a 。 不. 料. 2 法 鼻 薬品 号. 総合所得税は o円以上 o oo 所得I ,. 4oo円( 璽 繋 ぎ ). /100(第 ⑦ 1 人に 付150 円 の 8. 除. 得. + ” ”ノ は ’. 生. 5被 0 12 6解. ◎. 除. 控. 養. . 4 . 所 ④ 扶. s 勅 令発達 曙. を 控 除 した 額 (第12条}. oo円 {第・7条} 5. 所. −十一一一−一一一一. 2の g 号 法 錘 第i. 前年の収入金額から必要経費. ハ U 5 1. 準. 付 者 上り に︶養 以珠. 標. 鰐脅謬 靴 等 瓢 嶺 鱈. 人条扶才翻. 税. i 9 法津 緋 号. 4冨 法 律 第2 海 税. 00 0円以上 は 総 合 し 3 農業所得は乙種事業所得と. , 所得税を適用 て分類所得税を賦課きるり. 1 . 農業所得 税 の 課 税 方 式. 2 . 課. ● {−ニー一一−−. −−ふ−. 岳距. 業. 農. 数字は条項の省いてあるものは前法律と条項の同じものである。. 課税所得. 課 税E.
(5) . . 第 1 表. 農. ・ S22・3 法 律 第27号. S21・3. 法 律 第14号. 所. 得. 法. 税. 業. 所. 得. 税 (申 告) 課 S23.7. S22・11. 法 律 第142号. 平. ・. 度. 税. 準, 税. 標. 法 律 第107号 昭和 23 年度特例. ー. 則i. r附. 率, 諸. 控. 除. 一. S25・3. . 見 S26・11法 律 第273号. S26・3. S29・4. S28・8. S27・3. 法 律 第71号. 3号 法 律 第6. 所得 税 法 臨 時 特 例. 法 律 第53号. 3号 法 律 第17. 25 000 円 ,. 30 000 円 ,. 3 8 00 0円 (第5条) ,. 50 000 円 ,. 000 円 60 ,. 平. 一…. 分類所得税を廃止総 合所得税方式のみと す (第9条1項}. 年. 度. 2号 法 律 第5 昭和 29 年度特例 (附. 則}. S30・6. 平. 年. 7. 度. 』 m. 其年の総収入より必 要経費を控除した額 (第9条1項) 4 80 0円(第1 2条3項) , ⑦. 廃. 10 325 円 ,. 000円 15 ,. ” “ −−. (附則第4条の3). 000 円 00 0円(第11 ⑦ 15 2 ⑦ 1 , , 条の5)範囲,配偶 者及び同居親族で 所得1 万円以下 の者 {第8条). 止. .. ⑰. 廃. ⑰. 止. ①17 000 円 に ,. (3人迄). 4人目かn15 000 円 ,. {第3条). 2 り00 円 を 限 度 ,. 000 円 ⑦20 ,. 条の6) b. 総所得の10%を 超えた部分 (第11条の3) c . 総所得の10%を 超えた部分 (第11条の4). 000円 ⑦最初の1人 3 5 , 000 円 4 人 目 よ り 15 ,. (第11条の7). (第1 1条の6). ⑩. 20 000 円 ,. 次の2人. 4人 目かn15 000円 ,. {第1 1条の5). 000 円 (第 11 a. 12 ,. {3人迄). ◎8 000 円 限 度 ,. 4 COO 円 限 度 ,. 0円 (附則4) 67 50 ・ ,. 70 000 円 ,. 000円 75 ,. 80 000 円 ,. ④最初の1人. ④最初の1人. 38 800 円 , 次 の 2 人23 800 円 , 4人 目ょり15 0 ,001. 40 000 円 , 次 の 2 人25 000 円 , 4人 目ょり15 0 ,00 円. OOO円限度 6 9 12 ,. ⑩. 11 000 円 限 度 ,. ⑩. 15 000 円限度 ,. ⑩. 13 500 円 限度 ,. ◎. ◎. 左に同じ. ⑭. 80 000 円以内 ,. ⑳. 80 000 円以 内 ,. ◎. 000 円 5 , 0 5 ,00円 000 円 5 ,. ◎. 000 円 a. 15 ,. b . 総所得の10%を超え る と き10% よ り 超 過 分. ;廃. :廃. 止. 控除 c 。 総所得の5%を超え る と き5%より超過分 控除但し1 5万円以内. 止. d. 6 5才以上の者の 000 円 所 得 か ら15 、. 1条の8) (第1 寡婦の所得から e. 15 000 円 , 1条の9) (第1 ⑭. 50 000 円 以内 ,. (第11条の2) 妻及び 18才未満の者を除く. ⑭. 000 円以 内 60 ,. 範囲拡張, 15才未満の 者を除く ◎ 社会保険料として支 払った分だけ所得控除 {第11条の5). 70 000 円 以 内 ,. 範囲拡張, 妻も専 従者と認む. “ ”. 0 ④ 480円 ⑦1人に付税額年24 ⑦ 1人に付税額 円(第14条) 被扶 2 2 年分につ 但し昭 800 円 養家族満19才未満 年1 , い て は 360 円 叉は60齢以上の者 (附則第9条の2) 叉ば不具廃疾者 (第8条3項). 1 195 円 ,. 廃. 止 ’ .. ◎ 4000円(第7条) ⑩4 り 000円(第15条の2 , 0 円( ) ⑮ 4 0 0 0 円 ⑮ 4 0 0 第8条 , , ⑭ 4 000円(第9条) ⑭ 4 000 円 , , (左の平年度化). 55. 10 0万 円 超 .. 60. 20 0万 円 超 .. 64. 0万 円 超 30 .. 67. {第33条). 30 35 40 45 50 55 60 65 70 75. (第13条). ・. 30 35 40 45 50 55 60 65 70 75 80 85. じ. 50. 1 5万 円 超 , 2 o万 円 超 . 30万 円 超 4 0万 円 超 . 0万 円 超 5 . 0万 円 超 7 . 0万 円 超 10 . 0万 円 超 20 . 0万 円超 50 . 100 0万 円 超 .. 30 4万 円 超 35 7万円超 40 10万 円 超 45 15万 円 超 50 20万 円 超 57 25万 円 超 64 30万 円 超 68 50万 円 超 72 70万 円 超 76 100万 円 超 80 200万 円 超 82 500万 円 超 84 85. 同. 3 0万 円超 . 0万 5 . 円超. 45. 1 5万 円 超 . 2 0万 円 超 . 0万 円 超 3 。 4 0万 円 超 . 0万 円 超 5 . 7 0万 円 超 . 0万 円超 9 . 12 0万 円 超 . 15 .0万円 超 20 0万 円 超 . 25 0万 円 超 . 30 0万 円 超 . 0万 円超 50 . 100 0万 円 超 .. に. 40. 左. 課税所得 課税所得 課税所得 課税所得 20 1 万円超百分の35 1 万円以下百分の20 11万円以下百分の 2万円以下百分の20 2 5 万円超 1 万円超 25 25 2万 円 超 1 5万 円 超 . 0万 円超 2 .. 課税所得 課税所得 課税所得 課税所得 0 8万円以下百分の23 5万円以下百分の20 5万円以下百分の20 8万円以下百分の2 5万 円 超. 25. 5万 円 超. 25. 8万 円超. 25. 8万 円 超. 25. 8万 円 超. 30. 10万 円 超. 25. 12万 円 超. 30. 12万 円超. 30. 10万 円 超. 35. 15万 円 超. 35. 20万 円 超. 35. 20万 円 超. 35. 12万 円 超. 40. 20万 円超. 40. 30万 円 超. 40. 30万 円 超. 40. 15万 円 超. 45. 30万 円 超. 45. 50万 円超. 45. 50万 円 超. 45. 20万 円 超. 50. 50万 円 超. 50 100万 円超. 50 100万 円 超. 50. 50万 円 超. 55 100万 円 超. 55 200万 円 超. 55 200万 円超. 55. (第6条). (左の平年度化). 画. “. ) (富裕税の創設あり。 同 じも の であ る。. ⑭. 000 円 5 , 000円 ⑮ 5 , ⑭ 5 000 円 ,. 止. 廃. 25 100 /. ◎. ( 26年8月に遡及実施). 課税所得 2 万円以下 百分の 15 20 2 万円超 25 7 万円超 12 万 円 超 30 20 万 円 超 35 40 30 万 円超. 課税所得 課税所得 2 5万円以 下 3万円以下百分の15 . 3万 円超 8万 円超 15万 円超 30万 円超. 50 万 円 超 100 万 円 超 200 万 円 超 300 万 円超. 45 50 55 60. 50万 円超 80万 円超 120万 円超 200万 円超 300万 円 超. 500 万 円超. 65. 500万 円 超. 一m. {富. 裕. 税. 廃. 止). 20 25 30 35 40 45. 2 5万円超 . 7 5万 円 超 . 5万円超 13 . 25 万 円 超 40 万 円 超. 65 万 円超 50 110 万 円 超 55 200 万 円 超 60 300 万 円超 65 500 万 円 超. 15 20 25 30 35 40 45 50 55 60 65.
(6) . 戦後に於ける農民に関する税制の変遷と農民負担について 4 ) 増加所得税法 ( S2 1 ・12 法律第63号ドヒよれば, 其の年の課税所得 (実際には前年の所得である −−− S15・ 。 法律第24号第12条)に比し, 其の年の実際所得の増加した者に対して増加分に賦課きれた {第1条 ) 但し其 。 の際, 増加分に対して7 0 00円の基礎控除が設け 引 けこ(第4条)課率は2万円以下3 , 0 / 10 0 2万円超4 0 / 100 , , 5万円超50 / 10 0……100万円以上90 / 10 0であった。(第5条)然らば本道農民は増加所得税を如何に負担したか 。 納税者 (農民分)88 4 20人にして, 納税者の課税増加所得金額は12695 2 1千円 , である 増加所得税額 は不明な , , 。 るも, 若し之に最低税率30AOOを適用すると38085 , 6千円となる。 更に納税者の本道全体分を見るに, 課税増 加所得金額1 80 6 854千円であり, 税額は68 4 295千円である故に, 若し此の比率38 , , / 1 00を適用すれば, 農民の , 納めた増加所得税は48 2 4 17千円となる。 一般的に言って, 農民の所得の分布は低度に集中する故に 恐らく , , 此の数字が農民納税の増加所得税の最大数値であろう 故に税額は 実際は38085 8 2 417千円の間 。 , , 6千円と4 , に存在するだろぅ。 尚同年の所得税納入者(農民分)は8533 98 7千円であり, 増加所 , 2人, 課税所得金額は234 , .べれば著しく少い。(数字は札幌財務局税務統計書昭和21年版による) 得に比 。. 新所得税法は8カ月後, 早くも 改正を受け る事になった ( 11 法律第14 2 号) 改正の主 。 S22・ 点は税率の改正と扶養控除 (税控除) の引上 げであった 其の意図す るところは 。 , 中等以上の所得 者への重課, 扶養家族を有する者の負担の軽減にあった 3 7 昭和2 年 1 月法 07号をもって所 律第 。 得税法の一部が改正きれたが, 改正の意図するところは イ ンフ レの昂進 に対応して税負担の 過重 , 化するを避けんとする事にあっため 改正の主点は税率の引下げ 基礎控除 扶養税額控 。 除の 引き , , 上げであった。 而して実際改正は 第1表の如くである 。 5 ) 第2回国会衆議院委員会に於ける, 荒木政府委員の税制改正に関する法律案提案理由説明 「租税の中枢たる所得税につきまして 賃金物, 価等の変動に伴ぅ所得状況の推移 課税の実情に照らし 財政 , , , 事情の許す限り, 負担軽減のため基礎控除 扶養控除及び勤労控除を相当程度引き上げる , と共に, 税率を大幅 に引き下げる事といたしたのであります 」(第2回国会衆議院議事録…− 官報集) 。 実際結果は第4表に示めす通りであり, 前年に比し かなり負担の軽減を見る , 。 昭 和 24 年 12 月, 第 6回国会に於いて シヤ←プ勧告に基し ・て所得税について改正があったので. あるが, 農業そのものには関係がなく, 農民税制に大なる関係を持つに到ったのは昭和25 年3月 , 第7 回国会に於けるシャ ープ勧告に基く第2次税制改正である 即ち 所得税法の1部を改正する , 。 3 法律第71号っ により, 基礎 控除の引上げ 扶養控除の税額控除から所得控除 S2 5・ 法律 ( への転 , 換, 扶養範囲の拡大, 特別控除の新設, 税率の改正が行われたのであ った (第1表参照) 更に 従 。 , 前の同居親族の 合算制が廃止され, 各所得者毎の課税が行われる事になったが (第1 3 条の2 ) 専業 , 農家の場合, これによって影響を受ける事は少ないものと思われる 税率につ いて言えば 最高55 。 , %に止められたが, これは高額 者に新たに富裕税 ( 500万円以上の所得者) を創設して所得税の補完 税とした事による。 昭和25年の税制改正は負担の軽減適正化合理化にあったのであるが6 ) 此の結 , 果, 所得税は農業分につ いて見る限り, 25 年は24年に比べて 1 96億円の減少, 即ち前年比におい 7% の軽減となった (第3表参照) て 47 , 。 6 ) 第7回国会衆議院委員会に於ける所得税法の1部を改正する法律案に対する池田大蔵大臣の提案理由説明 「昭和25年度予算におきましては……歳出規模の縮減汁による財源をもって国民租税負担の減軽合 理化を図る ことといたしたのであります……」(第7回国会衆議院議事録) 而して第7回国会税法改正参考資料集: こよるに税制改正しない場合の昭和25年度申告所得税予算額は1 . 70 3 25 , 百 万 円 であ り, 改 正 後 の そ れ は 15つ351 百 万 円 であ る か ら 差引 19974 百 万 円鼎÷の 減 収見 込と る , な わ け であ る。 , , ※ 歳出規模の縮減については第2表を参照され度い. 。. 曽※ 農業のみの所得税減収と殆んど近似す るのは営業に於いて国民所得の増大が見込まれ. , 営業の場合はそれ によって逆に48億円の増収が見込まれたのであった。 然し農業並びに農業以外の事業の所得税減収と相殺 して前記1 9 97 4百万円の減収見込となる。 ,. 昭和26年所得税法の 1部を改正する法律( 3 法律第63 号)により所得税法が改正された S26・ 。 其の意 図するところは 国民の租税負担の軽減にあったが7 ) 改正の主点は基礎控除 扶養控除 不 , , , 1 97−.
(7) . 沢 口 信. 光. 具者控除の引上げ, 税率の改正であり, 更に特別控除を拡大 して新たに老年者控除, 未亡人控除, 並びに資本蓄 積の措置としての 生命保険料控 除の復活であっ た。 0回国会衆議院委員会に於ける池田大蔵大臣の所得税法の1部を改正する法律案に対する提案理由説明 7 ) 第1 「所得税法の1部を改正する法律案について申上げます。 ……今回の改正におきましては負担の軽減を第1義 ば次 といたしております……」(第10回国会衆議院議事録} 而して改正法による課税見込額を旧法と比較すれ の 如 く で あ る。. {昭 和26年 度 課 税 見 込) 申 告 人 員, 税 額 S2 6 ・3. 法律第63号. 6 052 ,. 額{百万円). 915 161 ,. 改. 正 法. 業. 内,. 斤 得 税. 法. 人). 人 員(千. 0回国会) 税 (第1. 旧. 法. 旧. 4 685 , 491 121 ,. 改 正 法. 736 2 ,. 1 837 ,. 229 30 ,. 067 18 ,. ) 0回国会税法改正参考資料集による。 (第1. 然し, 前年勃発した朝鮮動乱は 法人収益の異常な 上昇を来し, 租税その他 の才入が当初予算に 比し, 相当多 額の自然増収が見込まれた事により, 補正予算の編 成に伴なって 税制が改正された。 而して法人税の増徴と関連して 昭和26年 のみ適用されると ころの所得税に ついての特例が設けら 1 法律第273 号) がそれであ S26・1 れる事になった。 即ち,「所得税法の臨時特例に関する法律」( S 昭和26年の 「所得税特例」 は税率の軽 り, その 意図するところは所得 税の軽減合理化であった) 。 26 年8月に遡及して実施される事になっ 1 特例は昭和 ) { 表参照 であった 第 減, 諸控 除の引上げ 。 たが, 農家の場合, 其の所得は秋冬に偏在する故, 年度初 めよりの実施と大した差 異を見ぬ であろ う。 8 } 所得税の軽減見込を示めすと次の通りである。 (昭 和26年 度 課 税 見 込) 人 員, 税 額. 申 告 f斤 得 税 法 改 正 法 旧. S26 11 法律第273号 人 員(千 人) ・ (第12回国会) 所 得税 臨 時 特 例 法 税 額 (百万円). 4 893 ,. 803 3 ,. 318 120 ,. 758 104 ,. 業. 内, 旧. 法. 改 正 法. 2 071 , 23 344 ,. 17 924 ,. 1 532 ,. ) {第12回国会税法改正参考資料集による。. 此の様に 昭和26 年 に於いて は所得税臨時特例 法の実施によって所得税の軽減が行われる事に なったのであ るが, 昭和27年にはかか る措置を平年度 化して一層負担の 軽減を図ると共に, 資本の 7 年3月, 法律第53 ) 所得税法の 1部改 正が行われる事になった。 昭和 2 蓄積を図る事を 意図して9 号が即ちそれ である。 主な改正点は基礎控除, 扶養控除, 生命保険控除の 引上げ, 税率の引下げで あり, 此の外社会保険料 控除の創定, 更に不具者, 老年者, 寡婦等の 特別控除と しての所得控 除を 税額控除に 改めた事であった。 9 } 第13回国会衆議院委員会に於ける, 所得税の1部を改正する法律案に対する池田大蔵大臣の提案理由説明 こ臨時国会 {第12回国会−筆者)におきまして所得税法の臨時特例に関する法律等につき御審議を 「…” ・ききそ 願ったのでありますが, 今回この措置を平年度化する外, さらに所得税及び相続税につき一層の負担の軽減を 図るとともに, 課税の簡素化と資本の蓄積等に資することを目的としてここに関係法律案を提出いたしたので 3回国会衆議院議事録−−官報集) 吉 」(第1 )ります。 而して負担軽減は, 次の如き負担の軽減が見込まれた。. −198−.
(8) . 戦後に於ける農民に関する税制の変遷と農民負担について r昭 和27年 度 課 税 見 込) 申 告 人 員, 税 額 S2 7・3. 法律第53号. 人 員 (千. 旧. 法. 人). 036 5 ,. (第13回国会) 税 額 (百万円). 159 665 ,. 斤 得 税 改 正 法. 内, 旧. 3 607 , 107 167 ,. 農 法. 業 改 正 法. 2 108 , 27 225 ,. 1 281 , 12 554 ,. (第13回国会税法改正参考資料集). 5 回国会成立の「昭和28年分所得税の臨時特例等に関する法律」(法律第 昭和27 年12月, 第1 33 0号) により給与所得退職所 得に対する税の軽減措置がとられたが 6回国会に於 , 昭和28年第1 いては所得税法の1 部が改正され, 農業を含む事業所得についても負 担の軽減措置がとられる事に 0も 即 ち 昭 和 28 年 8 月 7 日法律第1 な っ た1 3 号がそれである。 改正の主点は税率改正, 生命保 7 , 険料控除額並びに医療費控除の引上 げ, 特別控除に於ける税額控 除の引上げ, 青色申告者の専従者 控除額の引上げ, 並びに専従者の範囲の拡張である。(第1表参照) 尚税率改正について言えば, 富 裕税の廃止に伴う最高税率の引上げがあるが, 農業には先ず関係が乏しいと言ってよいだろう。 10 ) 改正による負担軽減は次の如く見込まれた。 (昭 和28年 度 課 税 見 込) 申 告 所 得 税 人 員, 税 額 S28 ・8 ・9法律第173号. 人 員(千. 旧. 人). 法 3 086 , 99 118 ,. {第16回国会) 税 額(百万円). 改 正 法. 内, 旧. 農. 業 改 正 法. 法. 2 404 ,. 978. 774. 75 836 ,. 15 214 ,. 7 664 ,. (第1 6回国会税法改正参考資料集). 昭和29 年所得税法の1部が改正を見た。 昭和29 年4月1日法律第52号が即ちそれである。 1 ) 改正の主要な点は基礎控 その意図するところは低所得者の負担軽減と資本蓄積の強化にあった1 除額, 扶養控除額の引上げであり, 生命保険料控除額の引上げであった。(第1表参照) 11 } 第1 9回国会衆議院大蔵委員会に於け る所得税法の1部を改正す る法律案に対す る植木政府委員の提案理由説 明 「……所得税につきましては先づ主として低額所得者の負担軽減を図るため, 基礎控除額及び扶養控除額を引 き上げることとしております。…… 次に資本蓄積の促進に資するため生命保険料の控除額を引き上げることと し……」(第1 9回国会衆議院議事録 −−官報集) 而して改正による負担軽減の見込みは次の如くであった。 (昭 和29年 度 課 税 見 込) 申 告 所 得 税 人 員, 税 額 S22 ・4 ・1 法律第5 2号. 人 員(千. 人). 9回国会) 税 額 { (第1 百万円). 旧. 法 2 681 , 999 74 ,. 改 正 法. メ 蓬. 内,. 旧. 法. 業 改 正 法. 2 385 ,. 891. 748. 290 72 ,. 11 274 ,. 8 179 ,. (第19回国会税法改正参考資料集). 昭和30 年所得税法の一部が改正を見た。 昭和30 年6月 30 日法律第34号が即ちそれである。 その意図するところは低額所得者 の負担軽減, 資本蓄積の促進であっため。 改正の主点は基礎控除 及び其の他控除の引上げ, 税率の引下げであった。(第1表参照) 12 ) 第22回国会衆議院大蔵委員 会こ於ける所得税法の1部を改正す る法律案 についての 一方田大蔵大臣の提案理 99− 一1.
(9) . 沢. 光. 口 信. 由説明 「……現在の国民租税負担の状況にかえりみまして政府は此の際, 勤労者, 中小企業者, 農民の低額所得者の負 担軽減を中心として直接税の軽減をはかると共に, 資本蓄積の促進に資する等のために所要の措置を講ずる(註) ……」(第22回税法改正参考資料集) ) 3 1 2 (註) 資本蓄積の措置としては ( ) 生命保険料控除限度額の引上 げ ( ) 利子所得に対する所得税の課税停止 ( げ( 製造業 4 配当所得に対する源泉徴収税率の軽減( ) 配当控除額の引上 5 ) , 鉱業その他一定業種の法人増 資の登録税軽減が行われる事になった。 かかる措置の妥当性はともかくとして, 国民の税負担の不均衡を 大にするものである事は否定出来ないのであり, ブルジョァ社会のブルジョァ的性格を表わすものと言え る だ ろ う。. 第22回国会に於ける所得税法の改正の結果次の如き負担の軽減が見込まれた。 (昭 和30年 度 課 税 見 込) 申 人 員, 税 額. 告. 所 得 税 改 正 法. 法. 旧. i 曇. 内, 法. 旧. 業 改 正. 法. 人). 2 162 ,. 2 004 ,. 714. 607. (第2 2回国会) 税 額 (百万円). 517 65 ,. 58 258 ,. 9 371 ,. 7 384 ,. S30・6・30 法 律 第34号. 人 員(千. (第22回国会税法改正参考資料集). 然らば, 以上の所得税制の変化の上に所得税は実際如何に農民を捉えたか。 これを見たのが第 3 表 で あ る。 第3表 納. 税 者. 員 人 ′ {千人). 農業に於ける所得税の納税者及び税負担累年比較 (全国). 国民所得 農 業,分. 納税者の所 得農業分. A. B. (億円). (億円). 負担税額 (納税額) C (億円). 所 得 税 B/A. {%). の. 影介. 負 担 率. 彩茅. 9 1 .. 0 0 ・. 1 I ・. 2074. 1246. 204. 1 60 .. 9 8 ,. 16 1 .. 4387. 2540. 385. 9 57 .. 8 8 .. 15 2 .. 24. 3 739 , 3 205 ,. 6042. 3017. 432. 49 9 .. l 7 ・. 14 3 .. 25. 846 1 ,. 6640. 2884. 236. 43 4 .. 3 6 .. 8 2 .. 26. 437 1 ,. 8983. 2522. 184 6 .. 2 28 ,. 2 0 .. 7 3 .. 27. 9586. 2319. 124 9 .. 2 24 .. 1 2 ,. 4 5 ,. 28. 1 131 , 507. 9721. 1196. 47 9 .. 12 2 .. 0 5 .. 4 O .. 29. 689. 9940. 1773. 1 62 .. 17 8 .. 0 6 .. 3 5 .. 21 7 .. 0 7 ,. 3 O .. s9 ‐−11. 19 31 ,. 22 23. 3つ. 877. 11256. 0 36 .. 0 00 ,. 73 6 .. 2440. 1 織り ( ) 昭和25年分迄は大蔵省編 「財政金融統計月報」 第20号4こよる。 ( 2 ) 昭和26年以降は国税庁 「統計年報書」 による。 ) 昭和26年以降の納税者の所得税農業分は筆者の計算。 憲 ④ 昭和26年については予 算額に よ る納税者の所得農業分に対す る実際納税者農業所得の比を求 め, 此の比率を予算額による負担税額に乗じた。 ◎ 昭和2 7年28年については農業所得の摘出標本調査による納税者所得と実際農業者所得との比 を求め, これを標本調査による賦課税額の数字に其の比を乗じた。 ⑮ 昭和29年30年は一般申告所得税の納税額対算出税額の比率を求め, 此の比率を農業の算出税 額 に 乗 じた。 ( 4 1 ) 国民所得は昭和2 5年迄ば( )の資料による。 其の後は経済審議庁 「国民所得報告」 による。. ( 5 ) 昭和9年 −11年は第3種所得税農業分を表わし綜合所得税農業分を含まず。 ( 6 ) 昭和22年以降は源泉所得税及び申告所得税について算定した。. 9% が所得税課税所得として 第3 表により戦前戦後 を比較してみるに, 農家の所得の僅かに1 , − 200−.
(10) . 戦後に於ける農民に関する税制の変遷と農民負担について 捉 え ら れ た に 過 ぎ な か っ た の が, 昭 和 22 年 に 於 い て は そ の 60% 余が課税対称となり 爾後低落を , 続けるが, それにしても昭 和25 年迄は40% を 上廻 り, 26 年 27 年 は 20% 余りを 昭和23年29 年. , はかなり低下を見せ10% 代 と な っ た が, 30 年 に は 再 び 20% を超過するに到った これは30 年の 。 作柄の好転によるものであろう。 これを国民所得農業分対納税額 について見るに 戦後は3つの類 , 型の時期に分ける事が出来る。22年23 年24 年の比率の高い7% 以 上 の 時 期 次 い で 25 年 26 年 27 ,. 年の比率のかなり 下った 4% 以下の時期, 最後に比率の激減した1% 以下の時期である 次に納 税 。 額の絶対額についてみるに, 昭和2 2 年以後増大を続け24年最高を示めしている 25 年それが約半 。 減し25 年26年27 年と相似たグル【プをつくり, 28 年29年30 年は数字を著しく 減じて相似たグ ル ー プ を つ く っ て い る。 比 率 に つ いて 眺 め て も 同 様 で あ り 22 年 23 年 24 年 を 1 団 と す る グル ー プ , , 25 年 26 年 27 年 を 1 団 と す る グ ル ー プ 28 年 29 年 30 年 の 1 グ ル ← プ が 見 ら れ る , 。 比率 にお いて 4% で あ り, そ れ は 9 年 一 11 年 の 実 に 164 倍 を 示 め して い る 25 年 を 転 機 と し は 最 高 22 年 の 16 . . 。. て激減, 以後ますます減少しているが, それでも30 年尚戦前の3倍近い比率を示めしている 。 所 旋風は先ず22 年23 年24年の時期とみていいだろう 得税・ 。 籾て, 北海道農民の所得税負担状況をみよう。 之を示めしたのが第4表である 第4表により 。 戦前と戦後を比較してみるに, 昭和22 年に 於いて本道農家数の増加は 戦前に比べ, 極めて僅少であ るにも拘らず, 納税人員は実に8倍の増加を示めしており, 農家数に対する納税者比率に於いても 7 5% か ら 実 に 60% へと戦前の8 倍の増加を示めしている 更に道民所得農業分に対する納税者所 . 。. 7% に 過 ぎな か っ た も の が, 昭 和 24 年 に は 44% に達している 次に戦後の 得比率をみるに戦前5 , 。 推移を見るに, 納税人員におし・ても, 其れの農家戸数に対する比率にお いても 或いは道民所得農 , 業分に対する納税者所得の比率に於いても 最大を示めすは先ず昭 和22年2 3 年24年と言って良く, (恐らく国家才出の最大を示めした.昭和21年 を最高として,(第2表参照) ) , 昭和25 年国家才出の縮 少と共に,(第2 表参照) 納税人員数においても, 前掲両比率に於いても減少の1段階を劃し 其の , 後減少一路を辿り, 殊に昭和28 年は不作, 税制改正相重り減少は著しく表れ 昭和29年に於いて , は更に両者の相乗によって激 減を生じ, 昭和30年には作柄の恢復と共に納税人員に 於いても課税 所得に於いてもかなり増加している。 要するに傾 向的には全国の 場合と変りがない 然らば 以上 。 , の趨勢の下に道民 所得農業分に対し, 或いは納税者所 得に対し, 所得税が如何に課されたか 税額 。 そのものを示めす 資料は愈々乏しい, そこでここでは推計するのを避け .実際調査農家, を対称とし , つつ, 之等実際農家によって負担さ れる所得税の状 況並びに其の推移を見る事ととする 第5 表は 。 こ れ を 示 め した も の で あ る。 第4表 北海道に於ける農業所得と農業課税所得累年比較 年 次 SIO. 納税 人員 (A) {人). 数 当番 ) r戸’. 道 民 所 得 納税者の所得 農業分 (C) 農業分 (D) (百万円) (百万円). 22. 061 15 , 124 7 ,43. 200 671 , 207 5 ,93. 23. 143 901 ,. 233 611 ,. 24. ?. 26 982 , 35 073 ,. 10 168 , 15 2 ,39. 241 211 , 237 316 ,. 827 56 , 61 1 ,31. 237 253 ,. 730 63 , 46 658 ,. 17 129 , 18 169 , 18 6 ,55. 25. 132 049 , 108 254 ,. 26. 100 679 ,. 27. 80 426 , 42 626 ,. 28 29 30. 448 23 , 115 60 ,. 234 666 , 234 935 , 234 091 ,. 90 62 , ?. 46 208 , 826 59 ,. −20 1−. 5 26 , 3 8 8 0 ,. A B / ( ( ) ). C / (D) ( ). {%). (%). 7 5 , 60. 5 7 . ?. 61. 38. 57?. 44. 44. 30. 42. 30. 34. 29. 10 683 , 222 6 ,. 17. 23. lo. 14. 18 580 ,. 26. 31.
(11) . 沢 口 信. 光. 納税者の所得は札幌国税局: 「税務統計書」(各年) による。 {註) 1 . 納税人員並びに, 11戸として計算。 B 6 / ) は農家数233 ( 2 , , 農家数は 「北海道統計書」 による。 S24の {A) 9に S3 0は 「北海道統計」 No 但し S3 「 2年版による 白 北海道経済 道民所得農業分は 書」 .12 3 。 . よ る。. )に価値に対 635千円 (北海道土功組合史 P 4 .11 , , 昭和10年道民所得農業分は農産プラス畜産計127 を乗 じて算出した 2 9 資料 ) 1 1( 山田雄三 日本国民所得推計 する同年の所得率7 ; p 。 , .. 既に見た第 4表により所得税納税人員の減少, 課税所得の道民農業所得に対す る比率の低下は 所得税負担の軽減を予想せしめるのであるが, 第5表に於いても階層 平均は先ず傾向的に税負担の 軽減してい る事は明瞭に見られる。 ただ個々の年を 比較する時は年により所得の高低がある故, そ の負担率においても凹凸のあるは当然 である。 殊にこれを階層別に見る時は, 調査戸数が少なくな る故, (昭和26 年以降調査戸数全体で215 戸前後) 或る農家にとっての偶然性が数字の上に大きく 影響すると共に, 更に実際所得と更正決定所得の如何によって負担率は数字の上にかなり影響があ 5 年以降昭和30年 るものと思われる。 故に階層の負担は年によりかなり凹凸がある。 然し, 昭和2 迄を通じて眺める時, 所得税負担率は凹凸を示め しつつも, 逓減傾向を辿っている事は明瞭である。 農業所得税(申告分)階層別緊年比較. 第5表 調査. S 23. 第1例 愛 別 村. 15. 第2例 女満別村. 15. 面 積 田 1 1 丁 ) 0. 耕 地. 戸数 (戸). 調 査 町 村. (町). 温A. 『円ぞ き 副. 農 業 (円). 萱 茎 参 嵐墓. 988 226 20 121 , , 315 633 9 208 , ,. 23 7 .. 7 . , 26 O 79 .. 所得税 B ) (. 得. 所. 1. 語“. 計. 0 6 .. 14 485 , 273 23 ,. 2 10 . lo 7 ・. (註) 北海道指導連農協 「農家経済調査」 による。 所得階層中1例としての20万∼30万円階層所得税負担比較 耕 地 計 ( 騒 げ ). 調査戸数 {戸) S24. 面 積. 得 駕 ( )1(. 4 62 .. 31. 農 業所 得 所得税(申) B( ) /A () B ( ) (A ). 計量 三 g 豊 :. (円) 205 246 ,. (円). {%}. 26 764 ,. 11 I ・. S24は 246 205 円 は 農 ,. ()内 家所得を表わし, が農業所得を表す。 所 得税は S24 のみは申 4 9 9 952 201 690 8 25 51 51 . , , , 告,源泉の両者を含む。 S S 4 2 による。 2 ) ( 5 ) ( 負担に関する調査報告 「 」 (註),農林省農林経済局 農家の租税公課諸 ( 223 5 93 ) ,. 階層 別 所 得税 負担累 年 比 較 調査区. S25. 26. 27. \\ 階 層 \\! 項 目 \. 工 I 0∼2i U. {円). 亘 2∼3日打. 1江 3∼51町. (円). (円). 7 520 , 198 070 ,. 033 20 ,. W 0町 5∼1 ‐. V 10 町. 均 平 平 均 (円). (円). (円). 558 30 , 600 370 ,. 42 200 ,. 20 874 ,. 392 558 ,. 333 313 , 4 6 .. 所 得 税(A) 農業所得(B). 119 590 ,. B / {A) ( )% (A) 税 所 得. 4 3 .. 8 3 .. 6 3 .. 8 1 ,. 5 7 .. 1 682 ,. 4 257 , 251 286 ,. 801 15 , 371 678 ,. 845 13 ,. 593 52 ,. 13 650 ,. 467 275 ,. 585 569 ,. 662 332 ,. 臓{. 4 057 ,. 010 320 ,. 臓{農業所得(g). 135 057 ,. B (A / ( )% ). 1 2 .. 1 6 ,. 4 2 .. 3 O ,. 8 9 ,. 3 9 .. 所 得 税 (A). 217. 080 13 ,. 22 118 ,. 225 190 ,. 315 620 ,. 038 455 ,. 214 38 , 0 620 ,60. 15 078 ,. 農業所得(B). 7 207 , 322 584 ,. 371 544 ,. (AMB )%. 0 l ,. 2 2 .. 4 1 ,. 4 8 ,. 6 1 .. 4 0 .. 所 得 税 {A) 農業所得(B). 496. 4 162 ,. 8 957 ,. 148 604 ,. 238 651 ,. 281 664 ,. 14 63G , 974 381 ,. 769 63 , 059 668 ,. 一. −202−.
(12) . . 戦後に於ける農民に関する税制の変遷と農民負担について 階 層 調査区. 28. (円). 項 目. L. 全一. B / (A )% ) (. 30. { 全道 全. 1 1 工 3∼5 町. (円). 0 3 ,. {円). (円) 4 9 .. 4 003 , 270 514 ,. 8 339 , 019 293 ,. 920 34 ,. 7 571 ,. 489 101 ,. 270 718 ,. 1 5 .. 2 8 ,. 6 9 .. 2 7 .. 844. 097 1 , 828 196 , 0 5 .. 適、 農業所得(B). (円). 3 O .. 125 961 ,. 所 得 税 陸) 農業所得(別 B ( (/ )% 所 得 税(A). 平 均 平 均 (円). V 10 町. 2 3 .. 所 得 税 (A). 0 6 .. ‐ I V 5∼10 町. 1 5 .. 農業所得(B) B ( (A) )% /. 29. 1 1 1 1 2∼31 丁. I 0∼2 町. 4 3 ,. 380. 093 1 ,. 20 026 ,. 5 807 ,. 192 161 ,. 5 055 , 253 612 ,. 6 337 ,. 144 269 ,. 285 133 ,. 864 556 ,. 845 272 ,. 0 3 .. 0 6 ,. 2 O .. 2 1 ,. 3 6 ,. 1 2 ,. 488. 990 2 ,. 800 5 ,. 828 220 ,. 416 310 ,. 601 335 ,. 10 943 , 050 377 ,. 19 588 , 244 540 ,. 7 543 , 351 076 ,. 0 2 .. 0 9 .. 1 7 ・. 2 7 .. 6 3 ,. 2 1 ,. A / B ( )% ( ). (註’ 1 . 農林省統計調査部編 「北海道農家経済調査報告」 各年による。 2 . 札幌区は札幌市, 旭川市, 夕張市, 岩見沢市, 留萌市, 石狩支庁, 空知支庁, 上川支庁, 留萌 支庁を区域とする。 3 , 札幌区の階層区分は 昭和 25 ▽ 階層 は 5∼7 町, V 階層は7町以上である。 ,26 両 年 は 1 昭和27年以降は上掲表の階層区分による。 4 . 昭和25年は原表に全道区の平均蒐計がない。 故をもって上掲の如き比較方法をとった。. ただここに注 意すべきは, 第5表に於ける農業所得税の軽減はそのまま賦課各戸の平均の軽減 程度を表わすもの ではない事である。 基礎控除, 諸控除の額の増加につれて所得税免税者が増大す る故に, これらを含めての平均額たる第5 表の数字は実際賦課戸数のみの平均数字より, かなり低 く表われるからである。 故に実際賦課戸数の平均負担率は第5 表の数字よりかなり高いだろう。 反 対に軽減程度は第5 表の数字によるより低いだろう。 扱て, 以上の如く農業所得税はその絶対額においても, 農業所得に対する比率に於いても著し く軽減しているのであるが, 然し農家にとっては実際所得と更正決定所得との間に問題がある。 換 言すれば実際所得の正確な把渥の困難性に問題がある。 元来, 所得税は其の所得に対応した謀率を もって課せらるべきものである。 然し乍ら, 勤労所得税の如き源泉所得税と異なり, 其の所得の算 定に, かなり算定者の窓意の入る余地があるのであり, それは所得階層によって実際所得と算定所 得の算出にかなりの差異を見ると同時に, 地域的にも算定にかなりの差異を生ずるの,は当然であろ う。(第6表を見よ) S29 ) 第6表 階層別農業所得と更正決定所得北海道全国比較 (. 畿. 目. 項. ′25 25∼30 30∼40 40∼50 1 0万円 10∼15 15∼20 20^ 未 満 万 円 万 円 万 円 万 円 万 円 万 円. 北. 所得税賦課農家 1戸当り農業所得(円) 税務署確定. 海. 申告額(更正決定)(円). 道. 耕. .. 497 846 730 435 257 191 268 765 342 010 211 122 142 168 , , , , , , , 674 896 243 351 391 000 220 638 239 197 600 219 200 175 , , , , , , ,. 税 (円). GOO 3 ,. 457 5 ,. 1 500 ,. 208 5 ,. 190 7 ,. 12 899 ,. 42 076 ,. 積 (反). 34 3 .. 45 7 .. 39 6 .. 44 O .. 53 5 .. 54 2 .. 81 7 .. 田. (反). 3 8 .. 5 6 .. 12 8 ,. 8 8 .. 9 1 ,. 12 2 ,. 12 3 ,. 畑. (反). 30 5 .. 40 1 ,. 26 8 ,. 35 2 .. 44 4 .. 42 0 .. 4 69 .. 得. 所. ▲. 書万里. 面. 地. −203−.
(13) . . 沢. 畿. 項. 目. 全. 所得税賦課農家 1戸当り農業所得 (円) 税務署確定. 申告額(更正決定)(円) 所 得 税 {円) 国. 耕. 地. 面. 積 (反). 口 信. 光. 10万円 10∼15 15∼20 20∼25 25∼30 30∼40 40∼50 未 満 万 円 万 円 万 円 万 円 万 円 万 円 45 779 ,. 裏方里. 90 045 128 894 169 049 206 672 346 013 277 358 513 67 , , , , , , ,. 147 104 189 994 189 762 208 440 243 615 227 367 274 982 336 77 , , , , , , , , 273. 3 120 ,. 1 575 ,. 5 802 ,. 12 287 ,. 22 65 ,. 8 2 ,. 9 4 .. 081 6 , lo 1 ・. 859 7 ,. 7 l ・. 13 O .. 14 8 .. 21 .. 3 3 .. 4 1 .. 2 5 .. 9 . ,5. 7 6 ,. 8 9 .. 11 ・. 3 8 .. 4 1 ,. 4 2 .. 4 2 .. 5 4 .. 9 5 .. 9 .. 田. {反). 9 6 , 4 . 2 .. 畑. (反). 7 2 .. て註) 農林省農林経済局 「農家の租税公課諸負担に関する調査報告」(昭和29年版) による。. 農業は自然によって のみならず, 経営作物の価格の如何によっても大なる所得差の生ずるのである が, 而も経営面積をもって更正決定の算定基準の重要な1 要素となす故, 経営面積に比し所得の小 なる農家程実際所得以上 の更正決定を受ける事になる。 此の事は所得税において実際担税力以上の, 或いは著しく不利な税額を賦課される事を意味する。 第6表を見るに, 所得上層の農家程課税所得 の決定が実際所得以下に決定 きれ, 税負担に有利な立 場に立つ事を意味し, 反対に所得下層者程不 利な立場に立つ事になる。 且つ, 所得の算定が市町村民税の決定にも影響する故, 其の影響は倍加 される事になる。 かくて所得税の面からも将又, 市町村税の面からも階層 分化が促進きれる事にな る。. 然し乍ら, 所得税は, 所得の算定如何によって農家経済の上に大なる影 響を与えるのみならず, 国家の食糧政策的見地からする租税政策が農家に及ぼす作用を看過する事は出来ないだろう。 それ は食糧増産の見地よりする特殊租税 政策である。 即ち, 米作農家に対する米の超過供出奨励金, 及 び早期供出奨励金に対する免租措置であり, 之等奨励金収入は課税対称たるべき各農家の総収入に 算入されない事である。(昭和26年産米のみは超過供出分のみ) 之等関係法律を列挙しよう。 1 S27 . . 昭和26年産米穀の超過供出等についての奨励金に 対する所得税の臨時特例に関する法律( 7・15. 法 律 第 227 号). 2 S 27・ する所得税の臨時特例に関する法律 ( . 昭和27年産米穀についての超過供出奨励金等に対・ 12・29. 法 律 第 351 号). 3 S 28・ . 昭和28 年産米穀についての超過供出奨励金等に対する所得税の臨時特例に関する法律 ( 8・7 法律第177号) 4 S 29・ , 昭和29 年産米穀についての超過供出契励金等に関する所得税の臨時特例に関する法律 ( 12・25. 法 律 第 220 号). 5 S 30・8・9 法 律 第 149 号) . 昭和30 年産米穀についての所得税の臨時特例に関する法律 ( )に対する所得税の免税措置 以上の法律により, 米についての早期或いは超過供出分の奨励金焔 は昭和26 年産米より開始された のであり, 昭和30年割当義務供出から任意予約制度に代り奨励金 は廃止きれたが, 売渡しの段階に応 じて且つ売渡し高に応 じて免租措置(正確には所得控除措置)が 探られる事になったの。 ここに畑作農家と 米作農家の所得税負担の不均衡が存在するのであり, それは地方税としての市町 村民税に及ぼ す影響を見るとき此の不均衡は相乗される事になる。 而も畑作地の多い本道の場合, 之等畑作農家は傾斜地天候不良地に多く, 一般 的に言って生産力低く, 且つ価格保証すべき政治的 統制価格の乏しき事を考え合せる時,(政治価格は畑では麦類あるのみ) 畑作農家の移主負担に於ける −204−.
(14) . . 戦後に於ける農民に関する税制の変遷と農民負担について 13 ) 早期供出, 超過供出奨励金累年次の如し。 S27. S 26. 期 日 (月日). 奨. 超過供出奨励金. 額. 期 日 (月日). ( 菅繋 露 )玄米石当 醐. 9 30 迄 .. 早期供出奨励金. 励 金 (円). 奨. 10 6迄 ,. 400. 0kg に つき). 400. 10 20 . .7∼10. 280. 10 10. (〃 80 円) 21∼11 . .. 200. 10 21∼11 11 , .. 200. 11 12∼12 . ,1. 120. S27 決定 2 000円( ) ,. 石 当 り. l 160 円 ,. 60kg. S 28. 奨. 15迄 10 .. 超過供出契励金. 額. 0円) (〃16. 20 10 , .1∼10. 期 日 (日月). 早期. 供出契励金. 励 金 (円). S29. 励 金 (円). 額. (60 腿 に つ き). 期 日 (月日). 520. 奨. 励 金 (円). 額 800. (60kg に つ き). 9 20迄 ,. 10 16∼10 31 . .. 360. 9 21∼ 9 30 , ,. 480. 11 20 .1∼11 .. 260. 10 15 .1∼10 .. 240. 21∼12 10 11 . ,. 160. 10 16∼11 , ,1. 120. 11 10 . .2∼12. 80. l 080 円 ,. 60kg. 512 円. 60kg. ‘註) 食糧庁: 「食糧管理統計年報」 による。 14 ) 昭和30年の所得控除額次の如し。 期. 1石当り控除額. 日. (月日. 30 10 15 . ,1∼10 ,. 400 2 , 1 800 ,. 10 16∼to 31 , ,. 1 500 ,. 11 29 .1∼31 .2 .. 1 200 ,. Q十 0 0 0 6 2 0 8 9 7 6 4. 9 30ま で 30 . ,. 60k g当り控除額. 49号による。 (註) S30 法律第1. 不利な立場は一層顕著となろう。 以上, 水田農家と畑地農家に存する税負担の不均衡のみならず, かかる米についての所得税に 関する特別税法の存在は水田農家自体の中にも階層によって税負担の不均衡をもたらすものである。 即ち, 早期供出或いは超過供出或いは予約売渡しにせよ, これをなし得るのは主として経営の大き い上層階層であり,(第7表を見よ) したがって之等階層は所得税或いは市町村民税の負担に於いて 著しく有利な立場に立つわけである。 かかる税制は畑作農と米作農の或いは米作農の下層農と上層 農の差を一層顕著ならしめるものと言うべきであろう。 第7表 階層別超過供出早期供出状況(全国} (昭和29年). 一 三三 醐 \誓 供 出 世 帯 数(戸)(A) 超 過 供 出 世 帯 数 (戸)(B) 超 過 供 出 計(石) ⑨) 超過. 供出世帯率(%)( B ) ) (A / C B 1戸当超過供出量(石)( / { ) ). 1 0町 ,. 未満. 1 0∼ , 3 0町 ,. 3 0∼ , q 5 ○l 丁 .. 5 0∼ . 10 ○町 .. lo 0∼ ・ 月 15 01 丁 .. 15 0∼ , 2O0 町. 20心 町. 以上. .計. 471 165 1 424 256 1 248 049 1 492 oil 423 426 134 598 946 85 745 5 279 , , , , , , , , , , , , 4 070 144 589 436 035 993 822 346 048 2 43 565 115 302 76 116 , , , , , , , , , 4 1 1 1 7 7 7 4 3 3 9 4 5 2 0 i 6 9 9 0 2 4 9 8 2 1 0 5 1 2 2 1 3 6 3 7 9 0 7 2 4 1 0 5 3 4 , } ’ , , , , ,82 , , , 9 9 34 40 86 89 82 67 2 0 .. 0 5 .. 0 9 .. −20 5−. 1 7 ・. 3 5 ,. 6 3 .. 10 6 ,. 2 3 ..
(15) . 沢. 反 ) \晋三ぎ態( 早 期 供 出 計 {石 )(D) 1世帯当り D) B ) 早期供出量(石)( / (. 1 O鞠 ・ 未. 0∼ 1 , 0町 3 .. 口 信. 光. 3 0∼ ,. 5 0∼ . 10 0町 .. 5 0町 .. lo 0∼ ・ 0町 15 .. 15 0∼ . 20 0町 .. 20 0町 .. 以上. 計. 043 134 2 747 874 913 4 698 317 4 159 548 2 328 427 2 260 377 14 348 372 , , , , , , , , , , , , , 0 5 0 9 2 O 4 7 12 O 20 2 29 8 6 8 . . , . . . , .. (註) 食糧庁: 食糧管理統計年報(昭30 ) による。 本表では早期供出は超過供出を行った世帯分についての み 之 を 掲 げ た。. 2 . 固 定 資 産 税 固定資産税は周知の如く, 第 8回臨時国会に於いて, 従来の地方税法とは面目を新にして成立 31 法律第22 6 号) によって創定されたものであり, 従前の家屋税, 地租の本 S25・7・ した地方税法 ( 税附加税を合せ, 更に償却資産をこれに追加したものである。 故に固定資産税の推移を見るために は, 地租本税附加税, 家屋税本税附加税の推移より見る必要がある。 5 年地方分与税法によって既に実質的には地方 先ず地租から述べる事ととする。 地租は昭和 1 財源を構成するものであったが, 昭和21年 8月 「所得税法の1 部を改正する等の法律」 (昭 2 1・ 8 14号)によって本税の税率の引上 げが行われ, 次いで同年9月 「地方税法及び地方分与税法 法律第, 9 法律第1 S21・ 6 号) により附加税の税率の引上げが行われた。 これは 中1 部を改正する法律」( ) (具体的に税率の変化については第 地方財政の状況と不動産負担の現状を考慮 したものであった1 。 ) により地租法は廃止されると共に 永年北海道土地開 8表がこれを示す) 昭和22年法律第29 号り , 拓促進のため農民地主を対称と し, 且つ彼等の地租 .負担の上に重大な関係のあった 「地種変更免租 3 号)「御料地払下地ノ地租及登録税免除ニ関スル法律」{昭 年期ニ関スル法律」(大正7年 法律第4 和2 年 法律第18号) は廃止された。 永年免租の恩恵を受け来った農民にとっては重大事項と言っ てよい。 地租法の廃止の意図するところは 国税地租を廃止し還付税と して実質的に地方税であった ) 此の結果 地方税法も1部改正され (昭和 ものを今や名実共に 地積を地方に委譲する事であった3 , , 22 年 3 月 法律第3 2 号、 地租は国税から完全に地方税の中に理没し, 府県税独立税となり, 市町村. はこれに附加税を賦課す る事ととなった。 嘗て地租は国税中の最大主要税と して資本主義の原蓋過 程に於いて大なる役割を果した のであるが, 次第に其の比重を減じつつ, 大正12年には早くも地 5 年には地方分与税として地方財源となり, 遂に昭和22年3月法律第32 方委譲が叫ばれ, 昭和1 号により完全に国税中から姿を消した事になる。 当にそれは 「老兵は死なず消え去るのみ」 の如き 感がある。 このように地租は完全に地方に委譲きれたのであるが, 其の課税標準の決定については, 地方に其の権限が附与されず. 国の算定によりこれを統一しようと するものであった。 其のため地 租法による土地台帖に 代わる土地台帖法( S22 ・3・31 法律第30 号)による土地台帖が制定さえ る事 に な っ た。 1 ) 策90回帝国議会衆議院委員会に於ける, 税制改正に関する諸法律案に対する上塚政府委員の提案理由説明 「……地方財政の状況等を考慮し, 叉地租及び家屋税につきましては不動産の負担の現状に顧み税率を地租の 3 100 を 4 / こ−.引 き上 げ る こ と に 致 した の であ り ま す … …」 /100 にむ. 2 ) 昭和22年3月法律第29号 第29条, 左の各号に掲げる法律はこれを慶止する。 1 8号 , 地租法 2 , 家屋税法…… 6 , 大正7年法律第43号 7 , 昭和2年法律第1 3 第9 2回帝国議会衆議院委員会に於ける, 地方税法の1部を改正する法律案に対す る 水田政府委員の提案理由 ) 説明 「……今回地方所要財源の充足, 自主的地方財政の確立, 税種間負担不均衡の是正 地方財政調整の適正化の , 4つの目標といたし……地方財政自主性確立の見地から地租及び家屋税に還付制度を慶止してこれを都道府県 −206一.
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