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「女性と労働」をめぐる諸問題(1)

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Academic year: 2021

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(1)

研 究 ノー ト〕

女性 と労働」 をめ ぐる諸問題

(

1)

Problems of "Women and Labour" (1)

じ め

この 「研究 ノー ト」は、第7回長野大学公開講 座 「いま、なぜ 『女性問題 』か」匪)の報告 のため に準備 した草稿 を もとに してな った ものであ る。 私 の報告の テーマは 「女性 と労働」 とい うもので あ った。 「女性 と労働」 と題 して報告 したその要 旨の第1の柱 は 「戦後史のなかで (女性 と労働 ) は いかに変 わ って きたか」 とい うものであ る。 こ こでは、戦後 日本の経済発展過程 を大 き く三 つの 時期 (戦後期 ・高度成長期 ・低成長期 )に区分 け し、その各時期 で 〈女性 と労働 〉のあ り様が ど う であ ったのか、又 いかな る変様 を もた らしてい る か とい った ことを中心的課題 として述べた。 こ う した歴史的経 過をふ まえて、 「(女性 と労働 〉の 現 段階」について考 え ることを第2の柱 とした。 ここでは、女性労働者の現在的状況 について、主 と して 「ど うい う産業分野 に女性は、進 出 してい るのか」又 「いかな る職業 に女性は就 いているの か」そ して 「なぜ男女 で賃金 の格差 が生 じるのか」 とい った問題 を考 えてみた。 これ らの手続 を経 て、 最後 に、 1986年 4月 1日より施行 されている「男 女雇用機会均等法」 をめ ぐって、 「ど うい う経過 で成立 す ることにな ったか」、又 「この法律の概 要 は ど うい うものか」、そ して この 「均等法」は 「いか な る意義 と問題を持 っているのか」な どに つ いて解説的 な紹介 をお こな った。 組 この公開講座は、昭和61年 (1986年)6月に 「上EEI市働 く婦人の家」で行われたものである。 私以外の報告者 とテーマを列記してお くと、高橋 満 「女性と家族」、寺脇隆夫 「働 く女性と保育問 題」、萩原清子 「女性と福祉」である。

野 勝

Katsuyuki Amano

ところで、 「女性 と労働」 と題す る以上 の報告 は、 いずれ も試論的報告 の域 を出ない もの であ っ た。 したが って、 ここで述べ ることは報告 の全容 を展開す るとい うことではな く、それ以後 の資料 を補足 しつつ、女性労働者の就業構造上 の変 化な らびに就業形態上の特質 とい った ことを中心 に統 計資料的整理 とその紹介 をおこなお うとす る もの であ る

「研究 ノー ト」 とす る所以 であ る。

就 業 構 造 上 の 変 化 戦後 日本経済 の展開過程 については、非常 に大 雑把 な時期 区分 であ るが、昭和20年代の 「戦後期」 昭和30年代の 「高度成長前期」、昭和40年代の 「高 度成長後期」、そ して昭和50年代以降の 「低成長 期」 の五期 に分け て考 え ることとす る。 ここで就 業構造上の変化を考 え る場合、 こ うした経 済発展 の過程 とその産業構造 の変化な どを踏 まえて考 え ることが必要 であ る。 その ことを意識 して、 ここ で整理 した統計表 や図な どは五年毎の数値 をあげ てあ る。 (1) 女性労働者の全般的動向 まず、 「女性 と労働」にかかわ る基本 的 指標 を 整理 して まとめた ものが第1衰 であ るが 、 この表 に よ りなが ら、戦後の全般的 な 「女性 と労 働」を め ぐる状況 について概括的 な特徴 をお さえ てお こ う。 さて、義務教育終了後 にあた る15歳以 上人 口、 (労働力人 口と非労働力人 口を加 えた もの )の動 向についてであ るが、 これは当然の ことなが ら、 - 1

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23-第1表 「女 性 と労 働 」 に関 す る基 本 的 指 標 昭和39年(1955) 昭和35勾く1960) 昭和40年<1965) 昭和45年(1970) 昭和50,守(1975) 昭和55年(1980) 昭和60年<1985) 1. 15歳 以 上 人 口 ( 万 人 )① 総 数 5,925(100) 6,520(110) 7.287(123) 7.885(133) 8,443(142) 8.932(151) 9.465(160) ② 女 性 3.068(100) 3.370(110) 3,758(122) 4,060(132) 4,344(142) 4,591(150) 4,863(159) 2. 労 働 .力 人 口 ( 万 人 ) ① 総 数 4.191(100) 4,511(108) 4.787(114) 5,153(123) 5,323(127) 5,650(135) 5,963(142) ② 女 性 1.740(100) 1.838(106) 1.903(109) 2,024(116) 1.987(114) 2,185(126) 2,367(136) 3. 女.性 就 業 者 数 ( 万 人 ) 1.700 1.807 1.878 2,003 1.953 2,142 2.304 (D 自 営 菜 主 267(100) 285(107) 273(102) 285(107) 280(105) 293(110) 288(109) ② 家族従業者 902(100) 784(87) 692(77) 619(67) 501(56) 491(54) 461(51) .③ 雇 用 者 531(100) 738(139) 913(172) 1.096(206) 1,167(220) 1,354(255) 1,548(292) 4. 女 性 労 働 力 率 (@) 56.7 54.5 50.6 49.9 45.7 47.6 48.7 ■ 5. 就 業 者 中 の 女 性 比 率 (%) 41.6 40.7 39.8 39.3 37.3 38.7 39.7 6. 女 性 就 業 老 中 の 女 性 雇 用 者 率(%) 31.2 40.8 48.6 54.7 59.8 63.2 67.2 7. 女性15歳以上人 口中の女性雇用者率(@) 17.3 21.9 24.3 27.0 26,9 29.5 31:8 8. 雇 用 者 中 の 女 性 比 率 (解) 29.9 31.1 31.8 33.2 32.0 34.1 35.9 9. 配偶関係別女性雇用者の比率堰XD未 婚 (65.2) (63.2) 50.3 48.3 38.0 32.5 31.3 忠.有配偶 (20.4) (24.4) 38.6 41.4 51.3 57.4 59.2 ③離死別 (14.3) (12.5) ll.1 10.3 10.8 10.0 9.6 10.雇 用 者 平 均 年 齢 飼 ①女 性 26.3 28.1 29.8 33.4 34.9 35.4 ②男 性 32.8 33.2 34.5 36.4 37.8 38.6 ll. 雇 用 者 平 均 勤 続 年 数 的 ①女 性 4.0 3.9 4,5 5.8 6.1 6.8 (診男 性 7.8 7.8 8.8 10,1 10.8 ll.9 12. 短 時 間 女 性 雇 用●老 数 (万 人 ) 57 .■ 82'_.. 130 198 256 333 (資 料 出所 〉労働 省婦 人局 嗣 r婦 人 労働 の実情J (昭和61年 版 )各所 より作表、但 し昭和30年度については r労働 白日J (昭和51年版 )によって補足、又 9.尿偶関係別女性雇用者の比率の昭和30年、昭和35年の数値は庸沢誠 「女性労働者の戦後」 (同著 r職場史の修羅を生 きてJ筑摩

I

B

b7、 1986年 、 79頁 )により補足。

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戦後一貫 して増大 している。女性についてみれば、 昭和30年に約 3,000万人であ った ものが、30年後 の60年には約5,000万人に達 している。その増加 率は総数 とほは等 し く約1.6倍 であ り、 5年刻み に約1割が増加 してい ることがわか る。 こ うした15歳以上人 口の動 きを踏 まえて、つ ぎ に労働力人 口 (15歳以上人 口の うちの就業者 と完 全失業者を加 えた もの )についてみれば、総数 に おいて も、女性の労働力人 口において も、その増 加速度は、15歳以上人 口の増加率 よ りも若干遅 く な っていることがわか る。 しか し、その実数にお いては、 この30年間で約630万人増加 しているわ けである。 この労働力人 口の増加傾向については、就業者 について もほぼ同 じことが言 え よう。 ところで、 就業者 とは、衰か らも分か るように、 自営業主 と 家族従業者 と雇用者 よ り構成 され ている。 そ して、 自営業主 とは、通常、雇有業主 (1人以上の有給 の雇用者 を雇 って個人経営 の事業を営 んでいる者 ) と雇無業主 (自分だけ、あるいは自分 と家族だけ で個人経営の事業 を営 んでいる者 )とに よ りな っ ている。又、家族従業者 とは、 自営業主の家族 で、 その業主 の営む事業 に従事 している者を さ してし、 る。雇用者 とは文字 どお り被用者を さしている。 雇用者 とは文字 どお り被用者 をさしている。 さて、就業者数の変動傾向であるが、昭和50年 に若干の落 ち込みがあ るが、 この30年間で約600 万人の増大があった。そ して、従業上の地位別 に その趨勢 を見てい くとそ こには顕著な傾向がある ことが分か る。第1の 自営業主についてであ るが、 この30年 間若干の増減 はあるが、実数 (280万人 前後 )において も、その増加率(2多∼10車 )に おいて もほ とんど一定 しているといってよいだ ろ う。それ に対 して第2の家族従業者についてみ る と大 きな変化があった ことが分か る。昭和30年時 に約900万人あ った ものが50年には500万人台 と な り、10年後には約460万人 とこの30年間でほぼ 半減 した ことになる。 この減少の要因については、 後 に もふれ ることにな るが、最 も大 きな もののひ とつ として、高度成長期 を とお して農業を中心 と す る第1次産業に従事す る者の減少が作用 してい ると思われ る。ついで第3の雇用者の動向につい てみてお こう。昭和30年時に約530万人であ った 雇用者が家族従業者の減少 とは逆に高度成長期後 期 の昭和45年には1.000万人台に達 し、15年後 の 60年には1.500万人台 と約3倍になろ うとしてい る。 この ことは、高度成長過程におけ る労働力需 要 の大 きさを物語 ってい よう。 ところで、 この雇 用者 と家族従業者 との就業者構成中に占め る割合 は昭和35年にはぼ括抗 し、30年代末 にはその比重 は逆転す ることにな り、40年代末には前著 は後者 の約2倍 となることがわか る。 ちなみに、 自営業 者 、家族従業者 ・雇用者三者の構成比を記 してお くと、昭和30年 にはそれぞれ15.7解、 53、1%、 31.2車であった ものが、昭和40年には、14.5解 36.8多、 48.6多、昭和50年 14.3車、25.7 弔、 59.8帝、そ して昭和60年には、実 に 12,5 20・0帝、 67.2解とな るのである (就業者中の 雇用者比率については第1表の6を参照の こと)0 こ うして、現時点 では女性就業者の うち圧倒的部 分 (約7割 )が雇用者 であることが分か るのであ る。そ して、 この女性雇用者の増加速度 を男性雇 用者 と比べてみ ると昭和30年代についてはほぼ等 しいのであるが、昭和40年代以降については女性 雇用者の増加率が大 きか った ことがわか る。 この ことは高度成長期 におけ る労働力の供給 の大 きな 担 い手 に女性労働者がな っていた ことを意味 して い よう。 以上、戦後の経済発展 とともに女性労働者が実 数 において も、その割合において も増加 の一途 を た どって きた ことが知れ よう。そ して、 この こと は次の ようなことをわれわれに示 してい る。 第2表 女性15歳以上人口に しめる家事専業者 と 雇用者の割合 家事専業者 雇 用 者 昭 和 35年 29.8 21.9 40年 31.6 24.3 45年 33.8 27.0 50年 36,9 26.9 55年 34.0 29.5 60年 31.4 31.8 く資料出所) r婦人労働 の実情J付5頁及 び第 1表 の7より作表 - 125

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-前ペー ジの第2表 は、 女性の15歳以上人 口に占 め る女性雇用者 と家事 専業者の割合の推移 を表 わ した ものであ る。 この裏 か らも分か るように昭和 50年 までは家事専業者 、すなわ ちいわゆ る専業主 婦が増加傾 向を示 し、雇用者の割合 よ りも多 いの であ るが、その後 は減 少傾向をた ど り、昭和59年 には実数 (雇用者1.518万人、家事専業者1.516 万人 )において運転す る ことにな る。 そ して、昭 和60年には割合において も0.4車、実数 では20万 人雇用者が上 まることに な るのであ る。 この こと は、現時点 で、いわゆ る専業主婦 よ りも外 で働 く 女性雇用者の数が多 くな った ことを物語 ってい る のであ る。 再 び第1表 に もど って、女性労 働者 の増 加傾 向 につ い て も う少 し詳 しく見 る こ とに しよ う。 まず、女性の労働力率 についてであ る。 これ は、 女性 の労働力人 口を15歳 以上人 口で除 して出 した ものであ る。 これ は、 15歳以上の労働可能年齢の 人 口中 どれだけの女性 が就労意志を持 ってい るか を表 わ しているわけであ る。その動向であ るが、 昭和50年 までは低下傾 向 にあるものの、全体 を通 して見 ると約50解、す なわ ちはは半数 の女性が労 働力人 口として存在 し続 け ていることが分か る。 ところで、労働力率の ボ トムである昭和50年は、 第1次石油 シ ョック後 にあた るとい う意味 で注 目 され るわけであ り、又 「女性問題」 を考 え る上 で も、 この年が丁度 「国際 婦人年」にあた ってい る とい うことも興味深い こ とである。 その後、労働 力率は上昇 に転 じることになる。 次 に、就業老 中の女性比率の割合 を追 ってみ よ う。 これは、従業上の地 位 のいか んを問わず 、な ん らかの仕事 を続 けて い る女性の比率を示 してい る ものであ る。 これ も、 さきの労働力率の傾 向 と 同 じように、昭和50年 まで減少す る傾向にあ るが、 戦後一貫 してほぼ4割 の女性が 「社会的労働」 に 参加 してい ることが分か る。そ して近年再 び増加 傾 向にあ ることも うかが え るのであ る。又、 さき に も若干みたのであるが、女性就業者の うちの女 性雇用者の割合は、昭和30年以来増大 し続 け、昭 和60年 にその割合は2倍強 とな っているのであ る。 そ して、 男性 を 含めた 全 雇用者 中 に 占め る女性 雇用者 の比率につ いて も、昭和50年 に若干の落 ち 込みはあ るものの、一貫 して増加 の傾 向にあ り、 60年時 で約36帝を占め るに至 ってい る。 これ まで、戦後 におけ る 「女性 と労働」 にかか わ る総括的 な推移 について見 て きたのであ るが、 まとめてお くと次の よ うになろ う。す なわ ち、15 歳以上の女性の約半数が労働力人 口 として存在 し、 就業者の うちの約4割 が女性であ り、その女性の 約7割 が外で働 く雇用者 であ って、その数は いわ ゆ る専業主婦の数 を凌駕す る勢 いであ るとい うこ とであ る。 (2) 産業別就業状況の変動 以上の全体的傾向をふ まえて、 ここでは、産業 別 にみた就業分野 の変化について検討 してお こ う。 まず、第3表、第4表に よって産業類 型別 にみた 就業者の動向を概括 してお くことにす る。 これ ら の統計表 は、戦後 の経済発展 と りわけ高度成長期 におけ る産業構造 の高度化 に ともな う就業構造 の 変 化を如実 に示 してい るものである。 それ は、言 うまで もな く、第1次産業 におけ る就業者数 な ら びに構成比の激減 であ る。昭和35年 を100として みた場合、昭和50年 にほぼ半減 し、60年には約3 分の1に減 じてい ることがわか る。ただ全体 とし て激減傾 向のあ るなかにあ って、第1次産業 の担 い手 としての女性就業者 の存在 が重要 であ ること が分か る。 それは、特 に昭和45年 まで実数 におい て男性就業者数 を こえて女性が就業 してい るわけ であ り、その後 について もほぼ近似 した実数 を示 してい ることか らも理解 しえ よ う。 つ いで、第2次産業 についてみ ると、昭和30年 代後半か ら40年代 にかけ ての増加率が著 しい こと が 日に うつ る。 そ して、女性就業者数 の割合は男 性就業者 と比較 して昭和35年時の約3分の1か ら、 60年時 には約2分 の1と変わ って きている.言 い かえれば、 この間の女性就業者 と男性就業者 との 増加率に差 があることを意味 してい る。す なわ ち、 女性の場合、昭和35年か ら昭和45年 までの10年間 に約1.5倍 に、60年 には約1.9倍 にな ってい るの に対 し、男性の方 は、昭和50年以後ほ とん ど増加 せず、25年間の増加 の割合は約1.4倍 であ る。 さらに、第3次産業の動向についてであ るが、 これは第1次産業 とは対 照的 に一貫 して増 加傾 向 にあ ることがわか る。 まず、全体 の総 数でみ ると、 - 126

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-第3表 産業別就業者数及び構成比 の推移 (万人 ・解 ) 第 1 次 産 業 第 2 次 産 業 第 3 次 産 業 昭 和(196035年) 総年 男数 4,372 (12,660 (100 )00 ) 1,424 (32.686 (25.8)6) 1,276 (29.2)931 (35.0) 11,670 (,042 (38.2)39.2) 女 1.712 (100 ) 738 (43.1) 345 (20.2) 628 (36.7) 昭 和(196540年) 総年 男数 4,763 (12.902 (100 )00 ) 1,174 (570 (124.9.6)7) 11,061 (36.6),490 (31.3) 2,096 (44.0)1,270 (43.8) 女 1.861(100 ) 604 (32.5) 429 (23ー1) 826 (44.4) 昭 和(197045年) 総年 男数 5.211(13.172 (100 )00 ) 1,009 (1475 (20,0)9.4) 11,241(39.1),771 (34.0) 2,430 (46.6)1,456 (45.9) 女 2,039 (100 ) 534 (26.2) 530 (26.0) 974 (47.8) 昭 和(197550年) 総年 男数 5.302 (13.338 (100 )00 ) 737 (1376 (l3.9)l.3) 11,300 (38.9),805 (34.0) 2.754 (51.9)1,661(49.8) 女 1,964 (100 ) 361(18.4) 505 (25.7) 1,093 (55.7) 昭 和(198055年) 総年 男数 5,536 (13.385 (100 )00 ) 577 (10.4)294 (8.7) 1,926 (1,321(39.0)34,8) 3,020 (54.6)1,770 (52.3) 女 2.142 (100 ) 283 (13.2) 605 (28.2) 1,250 (58.4) 昭 和(198560年) 総年 男数 5.807 (13.503 (100 )00 ) 509 (8.8)265 (7.6) 11,992 (,341 (38.3)34.3) 3.283 (56.5)1,883 (53.8) く資料出所 〉 F'婦人労働の実情.. 付7頁 より作表 匪) 第1次産業・-・・-農業、林業 第2次産業・- --鉱業、建設業、製造業 第3次産業--・-上記以外の産業 第4表 産 業 別 就 業 者 数 の変 化 指 数 第 1 次 産 業 第 2 次 産 業 第 3 次 産 業 昭 和(196035年 )年 男女 110000 110000 100100 昭 和(196540年 )年 男女 8382 114124 122132 昭 和(197045年 )年 男女 6972 133154 140155 昭 和(197550年 )年 女男 5549 140146 159174 昭 和(198055年 )年 女男 4338 142175 199170 昭 和(198560年 )年 男 37 144 181 〈資料出所 〉 第3表に同じ ー 1

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27-昭和60年 には昭和35年比 で約2倍 とな るが、女性 就業 者の増加率 の万 でみ る と2倍強 とな り、 その 伸 びの著 しい ことが 目につ くの であ る。 そ して又 、 第3次産 業 におけ る就業者数が他 の2つの産業類 型 と比較 して時代 の経過 とともに しだいに肥大 化 してい く傾 向に あ るこ とも指摘 で きよ う。す なわ ち、 第 3次 産 業 にお け る就 業者 数 は昭 和 35 年 時 には 総 数 でみ て全 体 の4割 弱 で あ った もの が、昭和60年 には 6割 に達 しよ うとしてい るの で あ り、特 に女性就業 者 にあ っては6割 を超 え る と ころ までにな ってい るのであ る。 これ までそれ ぞれ の産業類型毎 にその動 向 を検 討 して きたのであ るが、最後 に、産業類型相互 に どの よ うな傾 向がみ られ るかみ てお こ う。 まず 、 昭和35年時 にあ っては、第1次産業 に働 く女性就 業 者 は43啓存在 し、つ いで第 3次産業 に約37帝の 女性 が就労 していたわけ であ るが、 この比率 は 5 年後 の40年 には逆転 してい るこ とがわか る。 これ 以後 、第1次産業 の女性就業者 は激減 してい くわ け であ り、第3次産業 に働 く女性は増加傾 向 にな る とい うわ けであ る。 つ いで、第 1次産業 と第2 次産業 との関係 であ るが、昭和45年 にはぼ括抗 し た割 合 とな り、昭和40年代の後半 に は第 2次産業 の増 勢が続 くとい うことにな る。 そ して、昭和60 年 には、第2次産業 の女性就業 者数 は第 1次産業 のそれ の約3倍 とな るのであ る。 この よ うに産業 類 型別 にみた戦後 の女性就業 者 の全 体的 な傾 向 と しては、 まず 、農林業 を中心 とす る第1次産業 か ら非 農林業 - と移 行 してい った とい うことで あ り、 と りわけ第3次産業 の増大 化傾 向 とい うことを指 摘 で きよ う。 以上 の よ うな産業類 型別 にみ た女 性就業者 の傾 向的特 質 を前提 に して、 ひ きつづ き産業大分類 に よる女性雇用者 の構成上 の特徴 をみ てお こ う。 ま ず第1図 に よって気 づ くこ.とは、女 性雇用者 の多 くが就労 してい る産業 分野 と しては 、製造業 と卸 売 ・小売業 ・飲食店 な らびにサ ー ビス業 の三 分野 であ るとい うこ とであ る。 そ して、 この三 つの産 業 分 野 で働 く女性雇用者 の構 成 上の割 合が戦後 の 経 済発展 とともに変 化 してい るこ とであ る。 第 1回 産 業 別 女 子 雇 用 者 の 構 成 比 の 推 移 55年 60

第1次産業 0.8% 金融 ・保険業 ・不動産業:: 卸売 ・小売業 運輸 ・通信業 ・電気 ・ガス ・水道 ・熱供給業 第2次産業 -31.8% (資料出所〉「婦人 労働の実情」 付10-11頁 より作図

第1次産業・・・・・・・・・農林業 ・漁業 ・水産 ・養殖業 第2次産業--- 鉱業 ・建設業 第3次産業---‥上記以外の産業

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第 5表 産 業 別 女 性 雇 用 者 数 と そ の 構 成 比 農 林 業 漁 業 鉱 業 建 設 業 製 造 業 電気 .熱 供 給 .水 道 業 運 輸ガス 通 信 業 金 融 ...保 険 業 .不 動 産 業 卸小飲 食売 店.サービス業

務 醍

者敬(万人) 昭和35年 37(100) 3(100) 4(100) 29(100) 269(100) 26. 166 182(100) 23(100) 40年 20(54) 2(67) 3(75) 40(138) 333(124) 31 239 219(120) 25(109) 45年 10(27) 2(67) 2(50) 45(155) 390(145) 3(100) 40(100) 57(100) 257(100) 265(146.) 25(109) 50年 8(22) 1(33) 1(25) 49(169) 361(134) 4(133) 38(95) 71(125) 290(113) 312(171) 31(135) 55年 9(24) 2(67) 1(25) 58(200) 386(143) 4(133) 39(98) 82(144) 351(137) 388(213) 33(143) 60年 9(24) 3(100) 1(25) 57(197) 435(162) 4(133) 41(103) 90(158) 408(159) 464(255) 35(152)

成 比 互 昭和35年 5.0 0.4 0.5 3.9 36.4 3.5 22.5 24.7 3.1 40年 2.2 0.2 0..3 4.4 36.5 3.4 26.2 24.0 2.7 45年 0,9 0.2 0.2 4.1 35.6 0.2 3.6 5.2 23.4 24.2 2.3 50年 0.7 0.1 0.1 4.2 30.9 0.3 3.3 6.1 24.9 26.7 2.7 55年 0.7 0.1 0.1 4.3 28.5 0.3 2.9 6.1 25.9 28,7 2.4 く資料 出所) r村人労働の実情J付10-11頁 よ り作表

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この ことを確 めてみ ると、昭和35年時点 では圧 倒的 に製造業-の就労が多 く、ついでサー ビス業 、 卸売 ・小売業等 の順 とな ってい る。 こ うした順位 は、多少 の入れ替 え (昭和40年時 までは卸売 ・小 売業等 と金融 ・保険業 ・不動産業 の女性雇用者 と が合算 されていたため )はあ るが、基本的 には昭 和50年 まで続 くことにな るのであ る。 この時期 は まさに高度成長期 にあた ってい るのであ る。 とこ ろが、 この順番は、昭和54年時 に製造業 (373万 人 )とサ ー ビス業 (374万人 )とで逆転す ること にな るの である。 ちなみに男性雇用者の動向を記 してお くと、実数か ら言 って も、その比率か らみ て も戦後一貫 して製造業 が トップであ り、その割 合 も平均 して約3割 であ り、ついで卸売 ・小売業 等 (昭和60年、 18.2多 )、サ ー ビス業 (同17.2 帝 )、建設業 (同、 12.9帝 )、運輸 ・通信業 同 10.2 解 )の順 で続 いているのであ る。 つづいて、第5表 に よ りなが ら各産業別 にみた 女性雇用者の増加率の傾 向について検討 してお こ う、 この点 について も、基本的 には これ まで指摘 して きた傾 向 とほ とん ど同 じ様相を示 してい るわ けであ るが、サ ー ビス業 におけ る女性雇用者 は こ の25年間に約2.6倍 に増加 しているのであ る。又 、 女性雇用者総数 は25年間 で810万人増 加 してい る のであ るが、その内の282万人 がサ ー ビス業 に就 労 していることになる。まさに「経済のサービスイU に対応 した傾 向 であ るといえるだ ろ う。ついで、 増加率の高 い産業 は各時期 で若干の増 減 はあ るが、 昭和60年時 でみれば建設業 であ り、つづ いて製造 業 、そ してそれ とほ とん ど同 じ割合 で卸売 ・小売 業等 と金融 ・保険業 ・不動産業 とが約1.6倍 の延 びを示 してい る。又、公務 の約1.5倍 の増加率 も 指摘 しておいて よいだろ う。 これ らに対 して農林 業 、鉱業 にあ っては昭和35年以来一貫 して減少傾 向にあ り、昭和60年時 には約4分の1とな ってい るのであ る。 第 6表 産 業 別 雇 用 者 総 数 に 占 め る 女 性 の 割 合

(

%

g

)

農 漁 鉱 逮 製 電気 . 運 輸 金融 . 卸売 . サ 公 林 設 造 ガス . 保険業 小売業 どー 業 莱 莱 莱 莱 熱供水道業 通信業 不給 産 業動 飲食店 桑 務 昭和35年 39.4 ll.5 9.5 14.6 33.7 ll.2 37.0 46.9 16.2 40年 33ー9 8.3 10.7 14.9 33.5 10.8 40.3 47.1 15.8 45年 33,3 ll.1 ll.1 14,8 34.1 10.7 12.9 47.1 42.1 47.4 15.5 50年 27.6 5.9 6.7 13.0 31.7 12.5 12.1 45.2 40.8 47.3 15.8 55年 30.0 13,3 10.0 13.6 34.0 13.3 ll.8 46.8 42.5 49.2 16.6 60年 32.1 20.0 12.5 13.8 35.2 12.1 12,7 45.2 44.7 49.4 17.6 く資料出所 〉 第5表に同じ ところで、第6表 は各産業別 の雇用者総数 に占 め る女性雇用者の割合を示 した ものであ る。 これ に よって、女性労働者が どの産業 に どれだけ働 い ているのかが分か るわけであ る。 この表 に よると、 昭和35年以来最 も多 くの女性が働 いてい る産業 は サー ビス業 であ るとい うことが分か る。 と りわけ この10年 では、サ ービス業 に働 く労働者 の約半数 が女性 であ ることを示 している。 ついで多 い産業 が金融 ・保険業 ・不動産業 であ り、ほ とん ど同 じ 割 合 で卸売 ・小売業等 とな るのであ る。 3割台の 産業 は製造業 と農林業 とであ る。 これ とは逆 に女 性雇用者 の少 ない産業 としては、電気 ・ガス ・熱 供給 ・水道業 ・鉱業 ・運輸 ・通 信業 ・建設業 であ り、 いづれ も1割強 の割 合であ る。 さて第2図であ るが、 これは昭和50年か ら60年 までの10年間 と昭和55年か ら60年 までの5年 間に 各産業 で どれだけの女性雇用者が増加 したか あ る いは減少 したか を表わ した ものであ る。 まず、 こ の10年間での増加傾 向か らみてお こ う。 この裏 に よると、最 も増加率が高か った産業 は不動産業 で -

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130-52.8多の増加である。ついで漁業の 50.4多、 サ ー ビス業 47.1再、卸売 ・小売業等 44・1解と 続 くの であ る。 それ に対 して、 この 年 間に女性 雇用者 の減 少 した産業 は、林業 と鉱業 であ る。 つ いで この5年間の動 向をみ ると、特 に増加率の高 か った産業 は漁業 (31.6車 )、ついで卸売 ・小 売業等 (21.2 解 )、不動産業 ( 20.3 多 )、サ ー ビス業 (19.5 解 )の順にな っている。 60 50 40 30 20 10 0 -10 「20 -30 -40 -50 逆 に減少 した産業 をみ ると林業 、・電気 ・ガス等 ・鉱業 ・建設業 とであ る。 以上、産業類型別にみた女性就業状況 と産業大分 類別 の女性雇用者の変動 について述べて きたわけ であ るが、高度成長期 を通 して今 日までの変様の 最 も大 きな ものは、第3次産業 の伸長、 と りわけ サー ビス業 の急増 とい うことにあ った とい うこと が理解 しえ よう。 第

2

図 産 業 別 女 性 雇 用 者 増 加 率 公 務 サ ー ビ ス 業 不 動 産 業 金 融 ・ 保 険 業 卸 売 ・ 小 売 業 ・ 飲 食 業 運 輸 ・ 通 信 業 電 気 ・ ガ ス ・ 熱 供 給 水 道 業 製 造 業 建 設 業 鉱 業 漁 業 林 業 農 業 (資料出所

『婦人労働の実情』35貢 - 1

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31-(3)職業別就業状況 の変化 ここでは、職業別 にみ た女性雇用者の就業状況 の変化の動 向についてみ ることにす る。 ここで も 産業別 に検討 した時 と同 じ様に職業大分類 に よっ て概括的 な傾 向を把握 す ることにす る。 まず、第 7蓑 と第3図 (両者 の数値 は、 この数値の算 出の 基礎 とな った 「調査 」 が違 うので同値 とはな って いない )とに よって、戦後の全般的傾向について 検討 してお こう。 第1に、全体 の構成比 であるが、最 も割合の高 い数値 を示 してい るのが、事務従事者 で、 この25 年間を平均 して約 3割 の比率を占め てい ることが わか る。ついで、技能工 ・生産工程 作業者が 2割 強の割 合でつづ き、 1割 を超 えた職業 としては専 門的技 術的職業 従事者、販売 従事者 それ に保安職 業、サ ー ビス職業従事者があげ られ る。 この5つ の職業群 で女性雇用者 の 8割 を超 え る比率 を 占め ることになる。次に、昭和35年以後 の各職業別 に み た蘭 成 の 割 合 の 変 化 の 動 向 を み てみ よ う。 増 加 傾 向 に あ る もの と しては 、 専 門 的 、 技術 的 職 業 従 事 者 、 管 理 的 職 業 従 事 者 、 事 務従 事 第 7表 職 業 別 女 性 雇 用 者 数 と そ の 構 成 比 専 職 管 職 事 顔 農 作 揺 運 従 技 生 労 保 職′一一チ.I 器 業 業 務 売 柿 掘 棉 産工 務 女職′業 ・従 理 従 従 従 .業 作 ・事 能 程 作 業・従 荒 事 辛 事 事 漁 莱 過 業作 莱 サー_ 事 的 者 的 老 老 老 業 者 老 信 者 土 着 老 ス 老ヒ 雇 昭和 60 2 170 58 24 2 5 240 108 35年 (100) (100) (100) (100) (100) (100) (100) (100) 40年 76 4 251 88 14 1 22 220 70 127 用 老 (127) (200) (148) (152) (58) (50) (440) (100) (100) (118) 45年 100 5 339 112 10 1 _ 22 291 66 150 数 ( (167) (250) (199) (193) (42) (50) (440) (132) (94) (139) 50年 135 ll 376 129 9 0 17 287 43 160 万 人 55 (225) (176 55ll0) (221)443 (222)157 (38) ( o)10 0 (340)14 (13130)4 (6541) (117448) \J (293) (550) (261) (271) (42) ( o) (280) (143) (77) (161) 60年 (352) (211 700)14 (295078) (311836) (42) ( 0)10 0 (220)ll (135260) (18623) (117461) 構 皮 氏 (i) 昭 和35年 9_0 0.3 25,4 8.7 3.6 0.3 0,7 35.9 16.1 40年 8.7 0.5 28.8 10.1 1.6 0.1 2.5 25.2 8.0 14.5 45年 9.1 0.5 30.9 10.2 0.9 0.1 2.0 26.6 6.0 13.7 50年 ll.6 0.9 32.2 ll.1 0.8 0.0 1.5 24.6 3.7 13.7 55年 13.0 0ー8 32.7 ll.6 0_7 0.0 1.0 23.2 4.0 12.9 60年 13.6 0.9 32.8 ll.8 0.6 0.0 0.7 22.7 5.6 ll.2 〈資料出所

『婦 人労働の実情 』 付12- 13貢 (封 原資料は 『労 働力調査 』に よる。 ー 132

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-第3図 職 業 別 女 性 雇 用 者 の 構 成 比 農林漁業従事者 管理的職業従事者 販売 事務従事者 従事者 運輸 ・通信従事者 技能工 ・生産 工程従 サービス職業 事老及び労務作業者 従事者 1,179万人 く資料出所 〉『婦人労働の実情』38京 銀 原資料は『国勢調査 』による 者 、 販 売 従 事 者 が あ げ られ る。 労 務 作 業 者 は昭和50年 までは減少傾 向にあ ったが近年 は増加 に転 じてい ることがわか る。 これ とは逆 に逓減傾 向にある ものは、農林 ・漁業作業者、採掘作業者 、 運 輸、通 信従事者、技能工 ・生産工程作業者、保 ・ 安作業 ・サ ー ビス職業 従事者があげ られ よう。 こ こで、第3図に よ りなが ら男性雇用者の職業別構 成 について述べてお こ う。最 も高 い構成割合にあ る職業は技能工 ・生産工程作業者で、次に多 いの が事務従事者、販売 従事者、専門的 ・技術的職業 従事者の順 であることがわか る。男性雇用者 の こ うした職業別構成の順位 は、それぞれ増減はあ る ものの昭和35年以来変わ っていないのである。 こ こに も男性雇用者 と女性雇用者のあ り様の違 いが み られ るように思 う。 この点 については後 にふれ た い と考 えている。 つ いで、女性雇用者数か らみた趨勢 についてみ てお こ う。実数の傾向については前にのべた構成 比の動向 と同 じであ る。 ところで、昭和35年か ら 60年 まで女性雇用者数 は 810 万人 に増 えたわけ であ るが、その うち事務従事者の増加人数が337 万人 、専門的 ・技術的職業従事者が 151万人、 販売 従事者 が 125万人増 えたのであ る。 この3 つ の職業 の増加数は合計 613万人 とな り、 この 数 は全増加人数 ( 810万人 )の76卯 こあた る。 す なわ ち、 この3つの職業 で全増加人数 の4分 の 3が吸収 された ことにな るわけであ る。 さて、個 々の職業別 にみた増加率の検討を してお こ う。最 も大 きな増加率を示 してい るのは、管理 的職業従 事者 であ る。 この職業 の実数 は14万人 と大 きな人 数 とはいえないが、25年間に7倍 とな ってい る。 こ うした伸 び率につ いては、後 に第4図 を もとに 検 討す る。 ついで、増加率の高 い職業 は、専門的 ・技術的職業従事者 で、その率は3.5倍 とな って い る。第3の増加率を示 してい るのは販売 従事者 で約3.2倍 とな り、実数 においては最大 (507万 人 )の事務従事者の増加率は約3倍 とな ってい る。 ほぼ同 じ増加率 (約1.6倍 )を示 してい るのは、 保 安職業、サ ー ビス職業従事者 と技能工 ・生産工 程 作業者である。逆 に減 少傾向にあ るのは、農林 ・漁業作業者、運転 ・通信従事者、採 掘作業者の 三 職業 である。労務作業者 については、 さきに も - 13

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3-のべた よ うに昭和50年代 に入 って逓増傾向にある。 つ ぎに、職業別 の雇用総数 に 占め る女性雇用者 の割合 を第8表 に よ りなが ら亘の実情をみ ること に しよ う。 ことで も目につ くのは事務従事者 の数 値 であろ う。昭和35年 には約36解であ った ものが、 持続的 に増加 して25年後 の60年 には53馴 こ達 して い るのであ る。 この ことは、事務職 にあ るものの 過半数以上の者が女性 とい うことを意味 している。 つづいて50帝を超 えてい る職業 は、保安職業 ・サ ー ビス職業従事者 である。 この職業 についてい る 女性雇用 者の割合は昭和45年 まで増加の傾向 にあ り、その45年 には56卯 こまでな ったのである。 その後 は一時減少気味 であ ったが、近年は再 び 増加 しつつあ る。 そ して、 この2つの職業 に近 い 割合を示 しているのが、専門的 ・技術的職業 従事 者 で昭和55年 には 48.4帝に達 してい る。その後 は、 この数年若干減少傾向にあ る。労務作業者に ついては50年代後半 よ り4割 を超 え近年は逓増傾 向にあ る。 これ につ ぐ割合 を占めているのが販売 従事者 で コンスタン トに3割 を超 えた数値 を示 し てい る。 そ して同 じ様 な増減傾 向をた どってい る のが、農林 ・漁業作業者 と技能工 ・生産工程作業 者 で昭和60年時の数値 は両者 とも約26帝であ る。 ところ で、雇 用者 総 数 に占め る女 性 の 比率 は 、 他の職業 と比べ ると小 さいのであるが確実に増加 傾 向にあ るのが管理的職業従事者であ り、逆 に減 少傾 向にあ るのが運輸 ・通信従事者 であ る。 最後 に、第4図に よって、昭和50年か ら60年 ま での10年間 と昭和55年か ら60年 までの5年間 に職 業別 にみ て どれだけの女性雇用者が増減 したかを 調べてみ よう。 まず、 この10年間の動 向をみてみ よ う。 これ まで他 の図表 に よって もたびたび指摘 して きた ことであ るが、最 も高 い増 加率 を示 して い るのが管理的職業従事者 であ る。 この職業 に従 事 してい る人数の絶対数 は少 ないの であ るが注 目 され ることであ る。 これ につ ぐ増加率 をあげてい るのは専門的 ・技 術的職業 従事者で6割近 い伸 び 率 であ る。 この著 しい伸 びを示 しているこの2つ の職業 よ りもやや増加率 は落 ちるが30車台の伸 び を示 してい るのが技能工 ・生産工程作業者等 と販 売 従事者それ に事務従事者の3つの職業 であ る。 なお、採掘作業者 と運輸 ・通 信従事者他 の図表 か ら も推察 で きるように、 マイナスの増加 であ る。 ついで、 この5年間の傾 向をみてみ よう。 この5 年間の動 きでは、専門的 ・技 術的職業従事者 の約 22車の伸 びを筆頭 に事務従事者 と技 能工 ・生産工 第8蓑 職業別雇用者総数に占める女性の割合

専 職 管 職 事 販 農 作 揺 運 従 技 生 労 無 職 諾 業 莱 務 売 林 揺 輸 工症 務 栄職 業 ・従 理 従 従 荏 ・業 作 ・事 能 程 作 莱・ 従 荒 事 事 辛 事 漁 莱 過 作莱 莱 サー十塀 的 者 的 者 者 老 業 者 老 信 者 工 者 老 ヒス 者 昭和35年 33.3 2.5 351.9 34.7 32.9 5,7 5.3 26.9 54.8 40年 37.6 3.4 39.9 37.0 23.7 5.0 12.0 24.9 31.5 54.7 45年 40.7 3.8 46.9 32.6 23.8 10.0 10_1 25.9 33.2 56.2 50年 44.4 5.4 48.5 30.2 22.0 0

.

0 7.7 23.6 32.6 50.8 55年 48_4 5.1 51.1 31.6 25.0 0.0 6.1 24.9 36.5 50.9 60年 46.8 6.8 53.1 31.5 26.3 0.0 5.2 26.7 42.2 50.9 く資料 出所 ) 第7表に同 じ -

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134-第 4図 職 業 別 女 性 雇 用 者 増 加 率

8070

霜 哲

E

ヨ 5

5

-

60年

加率 65_4 60

59.2 50 40 30 20

1

0

0

-10 -20 -30 -40 -50 -も0 -70 -軸 319,3.17 36.8 17.9 38.≡ ni .188ー84.42一両11.9.77 サ ー ビ ス 職 業 従 事 者 保 安 職 業 従 事 者 業 者 及 び 労 務 作 業 者 技 能 工 ・ 生 産 工 程 作 運 輸 ・ 通 信 従 事 者 採 掘 作 業 者 貴 林 漁 業 従 事 者 販 売 従 事 者 事 務 従 事 者 管 理 的 職 業 従 事 者 従 事 者 専 門 的 ・ 技 術 的 職 業 程作業者等 とがそれ に続 いた数値 を示 している。 以上 で、職業大分類別にみた女性雇用者の傾向 についての分析を終わ るわけであ るが、 ここで理 解 しうることは、女性雇用者の就労分野 として大 きな部分を構成 しているのは、事務従事者であ っ た とい うことである。それは実数において も構成 比において も示 されているわけである。ただ ここ で注 目してお きたい ことは、専門的 ・技術的職業 従事者 と管理的職業従従事者の伸 びの著 しい とい うことである。

お わ

り に

これ で、ひ とまず、就業構造上の変化の態様に ついての資料的整理 とその解説的紹介を終わ るこ とにす る。そ して、全体 としての傾向 としては、 く資料出所 〉 『婦人労働の実情』39頁 お よそ昭和50年 (1975年 )を境 として、それ以 前の高度成長期 とそれ以後の低成長期 とでは若干 就業構造上の様相を異 に しているように思われ る とい うことである。 と りわけ、 こ うした傾 向は女 性労働者の動向に強 くあらわれているよ うである。 この ことは、戦後 日本の経済発展過程 のなかで の女性労働者の位置 づけ一一一端的にいえは 「縁辺 労働力」 としての側面 と 「家計補助的労 働力」 と しての側面- に よるところが大 きいといえ よう。 こうした点に留意 しつつ、ひ きつづ き、女性労働 者の就業形態上の特質についての資料的 整理 とそ の紹介 をおこないたい と考 えている。 -

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135-く参 考 文 献〉 1. 労働省婦人局編 『婦人労働の実情』 (昭柵 1年版 ) 大蔵省印刷局、 1986年 . 2. 労働省編 『労働白書 』(昭和51年版 )大蔵省印刷 局、 1976年 . 3. 労働省編 『労働白書 』(昭和56年版 )日本労働協 会、 1981年 . 4. 労働省編 『労働白

』(昭和61年版 )日本労働協 会、 1986年 . 5. 日本生産性本部活用労働統計委員会編『1987年 版 活用労働統計 』(財 )日本生産性本部生産性労 働資料セソクー、 1987年 . 6. 総理府編 『婦人の現状 と施策 〔国内行動計画第4 回報告召

』ぎェうせい、 1985年 . 7. 藤井敏子 ・高橋久子著 『婦人労働の知識 』 日本 経済新聞社、 1972年 . 8. 竹中恵美子編 『女子労働論 』 有斐閣、 1983年 . 9. 高橋久子編 『変わ りゆ く婦人労働 』 有斐閣、 1983年 . 10.篠塚英子著 『日本の女子労働 』東洋経済新報社、 1982年 . ll. 牛窪浩著 『女子労働力 』日本経済新聞社、1971年 . 12.原ひろ子 ・杉山明子編 『働 く女たちの時代 』 日 本放送出版協会、 1985年 . - 1 36-13.八代尚宏著 『女性労働の経済分析 』 日本経済新 聞社、 1983年 . 14.水野朝夫編 『経済 ソフ ト化時代の女性労働 』 有 斐閣、 1984年 . 15. 稲毛教子著 『女性 と リーダーシップ』 有斐閣、 1983年 . 16. 小林謙一 ・町田隆男 ・伊藤実著 『素顔の女性技術 者 』 有斐閣、 1985年 . 17. 石 田英夫編 『女性の時代 』 弘文堂、 1986年 . 18.熊沢誠 「女性労働者の戦後」 (同著 『職場史の修 羅を生 きて 』 筑摩召房、 1986年所収 ) 19.塩 田咲子 「高圧経済成長期の技術革新 と女子労働 の変化」 (中村政則編 『技術革新 と女子労働 』 東 京大学出版会、 1985年所収 ) 20. 中島通子 「女性労働の現状 と課題」 (ジェ リス ト 増刊総合特集 『女性の現在 と未来 』No.39. 1985年 所収 ) 21. 氏原正治郎 「女子労働はどの ように変化 したか」 『エ コノシス ト』1980年5月6日号 22.上野千鶴子 「マル クス主義 フェ ミニズム一第8章 後期資本制下の生産 と再生産1-

『思想の科学 』 第85号 (1987年1月号 ) 23. ホ-ソ ・川嶋堵子著 『女子労働 と労働市場構造の 分析 』 日本経済評論社、 1985年 .

参照