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象鼻虫科甲虫14種類の染色体研究

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Academic year: 2021

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(1)Title. 象鼻虫科甲虫14種類の染色体研究. Author(s). 竹内, 恭. Citation. 北海道學藝大學紀要. 第二部, 5(1): 85-92. Issue Date. 1954-02. URL. http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/5440. Rights. Hokkaido University of Education.

(2) . 第 5 維第 ー 号. 北 海道 学 聾 大 学 紀 要. 昭和29年2月. 象 鼻 虫 料 甲 虫14種 類 の 染 色 体 研 究 竹. 内. 恭. 北海道学聾大学札幌分校生物学教室. i Yasushi TへKRNOUcnl: Chromosomesof14 Spec es ofthe ′α‘産のz / c7 idoe(co eo虐eγ”) 7 ‘ ,. i i da可に属する轍麹 l on cu 筆者は数年来、 象鼻虫料 Cur. t t ) の染色体研究に着手し、 明かにな e r a 目昆虫 (Co eop ) 。 し得た5種類の染色体に就いて予報的に 報告した(1953 4種類のもの 染色体を明ら その後更にこの科に属する1 かに することが できたのでここに報告する。 論女を草す るに当り、 御懇篤なる御指導と御校閲を賜った北 海道大. 学理学部. 牧野佐二郎教授に心から感謝申し上げる。 ま. た研究中、 直接御指導と御助言を得た北海道大学 門馬 栄治助教授、 ならびに種名同定の労を患わした北海道大. 学農学部昆虫学教室 小西正泰氏に深謝する。. 材料ならびに研究方法: 材料として用いられた14種類 の種名と、 採集場所ならびに株 集時期を第1表 に示す。. 第1表 種名ならびに採集場所及び採集時期. オ オ ゾウム シ. 採. 名. 種 .. リ ン ゴ ヒ ゲナ ガ ゾウ コ ブ ヒ ゲ ポ ソ ゾウ ミ ヤマ ヒ ゲボ ソ ゾ ウ. Syめ”/ ? ′ s/がPocr鱈o Boheman l !coγms Roe 〃 D of s P/ o z y i”s′のzg ! i ! Hus t o s ache Pね〆ある”! s g”/ . s harp ′ 鋭 i s c の川 P/ z e 7 ! s の“ ?〆 o. 八袋″ocの〃 ぞ SsP , フ タ キ ポ シ ゾウ シロ モ ン ト ゲ ト ゲ ゾウ キタ タ マ ゴ ゾウ ム シ. オ オ コ ブ オ ト シ ブミ 才 ト シ ブミ ミ ヤ マ シギ ゾウ. l Lepyr”s 知力の′鳶 郡 Roe of s K o ! Coおbode Z ″ no れ ” s 溺 2 s夕 〃 ” . β”γyの’ s sp~ ? “”“f ? ′ ! Ha d 0た能”惚伽湾”r ・ol of s s γoe. i i c us 産/ sPOP”〃 Fabr cゐ解 消′ z ’ 7 y i Aαのzの7 z ssp . ・P′ れ郷αPod鍔 婚 “”鉄”〃解消s が ・ l M 【 l ul sky sc ot l APod伊 那 角々司Z Roe s of l l er β〆ロブ幽 閉s をoγemms He. i ius ! i Fabr 夕溺れ噂?侍 ぐ sカリ声≠ しかし Rたタガc′mBmr , E”γyo sp. の 2 種 の み は ア セ ト・ ゲ ソチ ア ソ・ ヴァイ オ レ ッ. トによる塗抹染色法を用いて成功した。. 採集時期. 地. ト藻岩山 札幌市郊タ. 28年 6月18日 6月15日. 00米 大雪山標高5. 7月14日. 札幌市郊外藻岩山. 6月15日. 50米 大雪山標高11. 7月15日. 石狩郡 当 別 町 ト藻岩山 札幌市郊タ. 6月4 ,27日. 6月 4日 6月18日. 0米 大雪山標高106 00米 大雪山標高17 0米 大雪山標高106 0米 0 大雪山標高12. 7月13日. 060米 大雪山標高1 大雪山標高1060米. 7月13 ,15日. 観・. 固定液にはア レンo ブァソ液の変法を用いて橋巣を固 クロ ソ、 染色はハイ デソハイ ソ・鉄へ 定し、 切片は7ミ・ トキシリソ及びライ トグリーンの重染色法によった。 マ▼. 集. 7月16日 7月15日 7月13日. 7月14日. 察. zα Boheman) s /ゆP0αi 7 f (1) オ オ ゾウ ム シ (SZPQ! 本種については先にその第1精母細胞の中期の像を観 し 1 察して n=1 , 性染色体は XY 型であることを報告 で ることが 分裂像を観察す 原細 胞の 9 3 た(15) 。 こふに精 , きたので報告する。 第 1 ,2図は橋原細胞の中期の像で・. - 85 -. ′ } ・ ′ 、 . 、 . ; . ミ 、 ′ … .. 、 , ,. ′ 一 ± . ・ 1 1 . ≦ ′. ′ ) ・ . 1 く ‐ 〉. く {. . ‐ - - - L 3 王 手.

(3) . 恭. 内. 竹. 明らかに2n=22の染色体が確認され、先 きに予想された 処と全く一致している。極 めて太い大形の V形染色体と、. ′色体が認められた。 極めて大形の染色体が5個、 中等度 のものが4個、 小形のものが 2個である。 最小の染色体. 棒状の X染色体と粒状の Y染色体とから成っている。 X. 主として V形 染色体から成り、 × を含む細胞と Yを含む 細胞が明らかに区別され、 それぞれ11個の染色体が算え. それよりや}細いが大形の V形 染色体が各1対と中形が5 対、 小形のJ形が2対、 極 めて長大な棒状染色体が1対、. 染色体は細長く優美な形を呈し、Y染色体は最小の粒状・ 共に容易に常染色体と区別される。 (2) リンゴヒゲナ ガゾウム シ P砂励み叙s. は XY 染色体である。 第12図に ×Y が明らかに見られ る。 第2分納裂中期の榎板は第 13-14 図に見るょぅに、. クド22 は確実である。 細胞の大 られた。 この結果より 2 Z S Roelofs よ り 小 z s 加 増にoデ ブ z ‘ きさは僅かに P/ y拘る白 さ い。. ,Zのzgにo“2海 Roel ol s. 北海道には極く普通の種類で、6 ,7 月頃カエ デ、 イタ ヤ、 ナラなど の闇薬樹の薬上に多数見られる小形の ゾウ. ムシである。 第1橋母細胞と第 2精母細胞の染色体が観 察されたが、 精原細胞は観察できなかった。. / (5) 崩鑓′ oce“Z ‘ SSP,. 150米附近のナラの薬上 雄雌2個体宛、 大雪山の標高1 で、 さ き の 丹z e f s 扇の 3種類と共に深漠≦した。 雄 y″obZ. のみが研究に供された。 P/ z y励み”燭 の3種のものは体 第3図は第1精母細胞の中期の像で、夕に11 の染色体 。 色が縦色であるが、 この種類は褐色班を有し著しく異る が、 外部形態は極めて酷似している。 第1精母細胞のみ くも2個の V形を含む比較的大 が明瞭に観察された。 少・ 形な染色体が5個 中形が4個 小形の球状の染色体 2 が観察された。 第15図で見る様に“=11と決定された。. 、. 、. 個から成っている。 第4園はアセト・ゲソチアン・ヴァ 1個の イオ レットの塗抹染色法によったもので、 同様に1 染色体が見られ、 特別な形をした ×Y 染色体が明瞭に認 められる。 第2精母細胞はいずれも8個の V形、3 個の. 棒状あるいは粒状の染色体から成り立っている。 X染色 体と Y染色体は、 最小形の染色体で、 殊に Yは Xよりも 著しく小さい。 第 5-6 図はそれぞれ ×ならびに Yを含 2橋母細胞中期の染色体 群である。 これらの結果よ む第● り、 精原細胞は 為に22 をもつことが予想される。 ズ ・ 籾sgα励ま (3) コ ブヒ ゲポ ソ ゾウ P/ s z y拘ろ Hus t ache. 本種は前種のリ ンゴヒゲナガゾウと全く同じ時期に、. 同じ様な環境において採集せられ、 互いに著しく外観も . ◆ 酷似している。 第1精母細胞、 第2矯母細胞における分. 裂際のみが観察された。 第7図は第1精母 細胞の染色体 で、 前種と同様な形態と大きさをもった染色体が1 1個観. 察された( ’に11) 。 ×Y 染色体はやはり最小形の染色体. である (第8図) 。 第2精母細胞においても3個の棒状 (あ るいは粒状) 染色体と8個の V形染色体 からなる11個の. その中 5個は比較的大きく、4 ‐個は中形、2 個は小形染 X Y 染色体は最小形である (第16図)。 色体である。 s Roelofs 2 r P明雄 ノリの”c (6) ブタキポツゾウ 乙e. 6 月 に得られた 5個体の雄に於いて観察を行ったが、. 多数の精原細胞、 第1橋母細胞、 第2橋母細胞が見られ 0が クド3 た。 第17図は橋原細胞の染色体 で、 明らかに 2 べ 較 ウドゾウに たハナ さきにの 橋原細胞は 確認された。 明瞭 も著しく短く 個々の染色体 べて形が小さ 、 ・く、 また な V形染色体が極めて少い。 明らかに V形染色体と見ら れるものは最大の1対、 中形1対、 小形3対であって、 他の10対はいずれも棒状あるいは粒状染色体である。 棒. 状染色体の中で最大のものは X染色体で、 Y 染色体はも っとも小形の粒状染色体である。 第18図は第1分裂中期. ト2個は著しく大形 で、15個の二鱈染色体を示す。 そのF である で、 6 個は中形、7 個 は小形 。 第19図は第 1分裂 側面観に於ける XY の分離を示す。 第2精母細胞中期においては、 V 形、 棒厭、 粒状の様 々な形態 を もった15個の染色体が観察され、 × を含む細. 1図)。 胞と Yを含む細胞が明らかに識別される (第20-2. 染色体が観察される。 Yは最小の粒状染色体で、 常染色. γ” s 2 ‘ 7粥‘ (7) シロ モ ン ト ゲ ト ゲ ゾウ C〆obodesの2qz. マ ヒ ゲポ ソ ゾウ P/ z s sharp ・よ り も f s ”’班eαemr y〃o鋭2. 昨年以来2ヵ年にわたり、15個体の雄について バラフ イ ン法と塗抹法によ り観察を行った が、 いずれも多 数の. 体と明瞭に区別される。 第9 ,10図は各々 ×Y 染色体を 含む第 2橋母細胞である。 各細胞の大きさは次ぎのミャ 僅かに小さい。 (4) ミ ヤマ ヒ ゲボ ソ ゾウ 躍り 拘るZ s 解け f f z edのz s z f sharp. ト観著しく酷似し、 採集の場所も、 時 本種も前 2種 とタ. 期もまた殆んど一致し、 北海道には普通の種である。 第 1図に見られるように11個の2慣染 1 分寡そ中期には、 第1. Kono. 第1精母細胞、 第2精母細胞中期の像が得られた。 第22 図は第1精母細胞中期 で、 大きさに著しい差異のない数 個の球形の染色体が観察された。 第23図は側面観による ×-Y 染色体を示したもの である。 第2橋母細胞の中期. の像は多数観察されたが、 染色体が融着し合っていて、 その数も形態も明らかにする,ことが できなかった。 他種. - 86 -.

(4) 、 ′ ● ● ● ・. 象鼻虫料甲虫1 4種類の染色体研究 には見られない興味 ある問題で、 これについては更に跡. 究をすふめるつもりである。. (8) Ez γyo ‘ ’ ’ z ,加 数s sp .. 4 個体の雄を探集できたが 僅か1個体において第 1 、. 橋母細胞の中期の, 像が観察できた。 本種は著しく小型の ため、 塗抹法を行 つて成功したものである。 2 個の明瞭. る。 大形染色体の中の1個は ×-Y 染色体である。 第2 分裂に於いては細胞も染色体も小さく一 それぞれ ×を含 む細胞と Yを含む細胞が存在する (第32一33図) 。Y 染色. であった (第2 4図) 。 特別な形をなした1個は X一Y 染 色体で、 Y 染色体は ×より著しく小さく最も小形な染色. 体であることは疑いない。 このことから本種の精原細胞 0 であることは明らかで、 また第2分裂に於い は2 7F3. ては Xを含む細胞と Yを含む細胞が形成せられることが. 予想される。 ま膨れ伽み“燈γ 。 eあおぎ (9) キタ タ マ ゴ ゾウ ム シ oた Ha l d r o 050米の高地のイタ ドリの葉上より多数 大雪山の標高1 採集された。 3 個体に就いて観察したが、 各期に於ける 明瞭な分裂像が得られた。 橋原細胞に於いては第25図に 示す 鋤こ、 大小様々な形態をもった3唖 の染色体が観察. された。 大形の v形染色体 が3対、 中形が5対、 小形が 4 対、 小形のj形が1対、 大形の棒状のものが2対、 中 形のものが・対、 小形が・対、 ならびに Xと Y染色体か X 染色体は細長い、 ゃ 轡曲した棒状染 ら成っている。. 色体で梁色性が常染色体より著しく弱いため に また Y 染色体は最小の粒歌染色体であるために、 共に容易に論 別される。 これらの染色体は第1橋母細胞に於いては、. 6図に見られるようを こ18個の二慣染色体をつくる。 1 第2. 個の染色体は著しく大形で、 中等度の大きさのものが 5 個、 他はあまり大きさの異らぬ小形染色体である。 第27. 図は第1分裂の極面観で ×と Yの分裂を示す。 第28図と. 9図は第 2分裂の中期で、 それぞれ ×を含む榎板と Y 第2 を含む核板である。. Z i iF i (10) 左Z z z c加 のmspop〃 i r c ab us y. 1) Ac z伽の (1 , z ssp. z 0米附近の白樺の切株から採集 本種は大雪山の標高105. 坤た o各期の良好なる榎板 。種名の同定困難であった. が得られた。 橋原細胞の染色体は、 比較的細いが腕の長 い7対の V形、2対のJ形、 ならびに4箇の棒状染色体と. 大形の染色体が5個、 中形が5個、 小形のもの3個であ. . ・ ′ ′ ・ ・. 4と 1個の極 めて小さい点駄染色体 から構成され、2 7に2. × 染色 決定した (第縫図) 。 もっとも長い棒状のものが● 体で、 点状の最小のものは Y染色体である。 第1 分裂中 ・ 期に於いては12個の二慣染色体を見るが、 中央に4個の 比較的小形の染色体を包むように8 個の大形の染色体が 位置する (第35図) 。 第36図はその側面観で ×-Y 染色. 体を示す。 第2分裂中期 では大きさを異にする v形染色 体がみられ、 X 染色体と Y染色体を含ん でいる 2種類の 8図) 。 細胞が観察された。 ブド12 である (第37-3 s ″ 伽Podenf (12 ) オオコブオトシブミ 躍り’ l t枇hu sky ル 吻z qm侶 Mo ・ 1 個体の雄が採集され、 第1矯母細胞中期の分裂嫌の み観察されたり 第39図の如く に 16 と判定されたo・5. 個 の大形染色体と9個の中形染色体、 少しく小形の1個 の染色体から構成されている。 第40図は ×-Y 染色体を. ′. 、 ヂ. ′. 示したもの であるが、 他の常梁.色体に較べて極めて早期 に分裂する。 橋原細胞と第2橋母細 胞の像は全く見られ. ●. い ない。. 、 ). z ,;32 であることは疑 なかったが、 これらのことから 27 i Roe l of s ) オ ト ッ ブミ Apod””sic彰! ,(13 る 1 の像を得 2 個体の雄が研究に供され、 第 橋母細胞. ことが できた。 第41図は第 r分裂中期の像 であるが、 細 胞は上誰の各種類に比較して著しく小さく、 従つて染色 体も小形になっている。 ” ,=18 と決定され、 これより. 00米の高地で採集き 本睡は大雪山、 旭岳の麓の標高17 2 プド36 が予想される。 その中の1個は他のものに較 べ ′ ≧のか, れた種類で、 これより高所に於いては最早 Cz 〆 ‘ c ? ‘ て大形 で、 それにっゞく中等度の大 きさの4個の染色体 dqe に属する甲虫は1個体も採集できなか っ た。 本 陣 を除いては、 みな小形染色体 である。 ・第42図はその側面 40 0米以下の地帯では採集困難で あった。 体 はまた標高1 観で ×-Y 染色体を示したもの である。 Y染色体は著し 5粍以下の小型種で、 塗抹法により辛うじて2個体に 長1 . く小形の粒状染色体 である。 於いて各期の分裂像が得られた。精原細胞に於いては、第 l ≧ er (14) ミヤマシギ ゾウ βαお“ ★ z ” s koγ卿”隅 Hel 3 0図に示すようにあま り大きさに変異のない梁. 色体が26 2“ニ26) 個明らかに認められた ( 。第1分裂に於いては様 1 3 個の二贋染色体が観察された (第31図)。 々な大きさの. ・ ・. 体は最小の染色体と考えられ、 染色体数はいずれも ”=. 13である。. な核板を得たが、いずれも15個の2債染色体が算えられ・. 薫i 熟 議島奏覧 欄 欄 激 務 議 運. ・ .. 僅か1個体の雄が得られたのみ であるが、 率にして第 1 精母細胞、 第 2精母細胞の染色体を観察することがで きた。 第 1橋母細胞においては大小様々な大きさの16個. - 87 一. ・.

(5) . 恭. 竹 の染色体が明瞭に観察され、テド16 と決定された (第43 6個、 小形の 図) 。 この中3個は比較的大形 で、 中形が 1個含ま れている。 もの6個、 それに特に小形のものが 第製図 はその側面 観で ×-Y 染色体を示す。 後期に 入っ て × と Y がそれぞれ別個の細胞に分れる ことが予 想 さ れ、 第2矯母細胞には、 × を含むものとY を含むものを 区別することが できる (第45一46図) 。 染色体数はいず れているのが特 体が多数含ま れも16箇を示し、 V 形染色 徴 である。 これらのことから柵 原細胞の染色体数は為に - 32であることは疑いのないこと である。 語. 結. ‘だ”- この研 究におし・て、 北 海道に薩する象鼻虫料(Cz ・ ”の zdde ) の14種の 染色体が観察された。 研究の結果か z らみると、 染色体数には極めて顧著な変異が見られる。 4 zに2 ,=il で、 最高は7 , もっとも染色体数の少いのは ” 4 零 その間に様々な数がある。 今 日ま でこの科に属する 重 の染色体が、 Suomalainen (1940 a,b,1945,1947) を 第2表. h t l ska (1949) e l (1947) はじめとして Sei , Smi ,Mikul 0 ) 等によって報告されている。 これらの材 (195 c ,1952 リカで採集 料はいずれもスイス、 フィ ンラン ド及びアメ・ で 山 本・利 岡 は も の の 我が国産 されたものである。. l i l (ブド 9) Z z f s Gy enha z ‘“i (1937) に よ つ て E顔sの“”sz ,. s h (1 952 z魚の棚mr ) によって Ai t c が報告され、 Smi / Z 4 s oか細e op ≧”2 ‘ l l( ) 及び SZ s醐 鰹能お 夕 zF1 ‘ s Gy ) が報告されている。 上の3種 Li nng (6ジド9 , Qタド7 1 をのぞいては両性 生殖型のものは殆んどのものがフド1 である。 ま た Suomalainen (1940 a,b,1945,1947) に よって明らかにされた、 スイス蓬の軍馬生殖型の種類は ’FII を基数とする二倍性、 三悟性、 四倍性、 五悟性な. どの倍数体 であつて、 こ に報告するような様々な染色 体数をもつものは見られない。 この研究の結果明らかに なったものを染色体数にょって分けてみると、フド11 の. もの5種、クド12が1種、 “-13が1種、クド15 が 2種、 4 が1種である。 性 z-2 フド16 が2種、 ”=18が2種、; ×-Y 型であって れも 染色体に関してはいず 、 さきの報. 研究した象鼻虫の種名とその染色体数. i l ed tabl ・ s i r s es . l ・e numbe ion and the r chromoson i Tabl es under observat e2 . The spec b N r e Chro ‐ l n e u 1 1osom ・. . . . 『. . . , ”α Bohe, SZ m ,an P”′ z ! s/ z ypocγ. (オオ ゾウムシ). . 22spg. . (1) l1( 1. 1 11( ,ID. l ol s PZ co“ばs Roe z y”oる鳶郊 ‘のzgi (リ ン ゴ ヒ ゲナ ガ ゾウ) 二 ′めるi s ShaiP F左y ‘ s の加ecね“? z ‘. 1 1 11 ) ・( ,1. (ミヤマヒ ゲボソゾウ). 1 1 1 11( ) ,. ′ Zのs i 日us t ache Pたy”obZ s gq z r (コフ ヒ ゲポ ソ ゾウ) . 1 1 11( ) ,1. ACな? ssp この“多 .. 1 1 12( ) ,1. ius i c 産みy”cん僻 擢‘ sPDP”” Fabr. 1 1 ) 13( ,1. s of f s Roel Leかγ ! sゾαPのがcz z. 1 1 1 15( ) ,. (フ タ キ ポ シ ゾ ウ). 15(1). β 凌げyの} SSP. ”“””ご 1 ′徽“郡 MotschL I sky Pり“ s “”災“ 2のαぬodα”! (オ オ コ ブオ ト ツ ブミ) l l er s He β”′”“! ‘ ’ms を○γeq匁ぜ. 16(1) 1 16 (1 ) ,1. (ミ プマツギ ゾウ). d ! i Harol s of 0厩膚〃m耀か7 ‘ sroe (キ タ タ マ ゴ ゾウム シ) ノ Roe l of s ADodの・ sブe卿′ ? r. 1 1 1 8( ) ,1. ”“”〆”i Kono ! s z co }ml s? obode (シ ロ モ ン ト ゲト ゲ ゾウ). 24(1). 8(1) 1. (オトシ ブミ). - 88 -. ×-Y.

(6) . 1 、 J. 象鼻虫科甲虫1 4種類の染色体研究 il9 告 (Takenouch 53 ) と全く異るところがない。 Y染 色体は極めて微小な染色体 で、 × に較べて著しく小さい. ことも同様 である。 倍数関係を示す事実は全く見られな. かった。 橋原細胞の観察されたものは僅か5種類 であるが、 そ I伽の粥sspり の中 sZ無窮嫌 / z煎り“鳶α Bohe l nan , AC. Lep i dopt t era e工 ns . Carnegi . pub .36 . 一-- 1909 the tudi ・s es on the chrol l l l l ・ oso es , Fur of Col eopt ra e .Jour . Exp .Zool .6 . S Z th ni l 1 ogy of s”opんZ z f s , S. G. 1952 . The cyto. (cαγのzdγα) oγygqe (L. ) ) s (L, l . granara , S and some other Rhynchophora (Col eopt e ・a) . Cyt ol ogi a 17 .. l schu sky におけるように、 染色体の多くはV 形 である。. ---- 1952 l i d o ogy of some t enebr onoi . The cyt bee Col l t e s( eopt era) rph.91 .Jour , Mo . , ---- 1953 eopt era . Chromosome numbers of Col . Hered i t y7 .. 短く、 樺歌染色体の数が多い。 s辱めo f c鰭奴 Boheman と タド11をもっ5種の中、SZ無為 順調o i” ssp. c鞠” s 功 を除く3種は、 いずれも P/ゆ”ob. i i i l dae i weev s cul on c .14 .Ann .Entmol ,Cur ,Fenni ,. 0た前”γmm’ l d の3種はさ きに報告し z那 加βあお! Ha ro ZO ′“霞 例の雄左α‘ た ハナ ウ ドゾウ C財αP ’ z 2岱 り s. Mot -. LB l 燈 麹加増c P野7 sRoe ? ず of s の級型は特徴があり、 上記 3 種に較べて V形 染色体が少く しかも一般に染色体は 、. に屈するもの である。 第1橋母細胞ならびに第2精母細. 胞の観察からみて、 染色体の形態、 大 きさは極 めて近似. していることが到る (第3~16図) 。 しかし厳密に細胞 ならびに染色体の大 きさを比較してみると、 PZ z y”o鰯郡 / ′あろ〆 Zcoメ“Z o l 7 ′ s ’ zg S Ro z く、 P/ e of y s がもっとも大き● f S h P / 拘る 鯛 e c m s omi e 7 rp がこれにつぎ、 以下 z s a y 』 隙である。 第1精母細胞で観察 される ×-Y 染色体はいずれも常二債染色体よりも小. ! ! Z Hus tache o s g”′ ,. さい。 第2橋母細胞は多数の V形染色体を含み、 Y 染色 体は球形を呈する最小である。 これらのことから一 同じ. us に属する近縁種の間では、 染色体の数や形態に gen は著しい相違の見られないことがわかるo 4種の染色 この研究に於いて明らかにし得た象鼻虫料1. 体数を第2表にまとめて表示する。 種名は便宜上、 染色 体数の大小の順にならべた。 墓 考 女. 敵. i Asana ino ;and Ni 2 ‐ yama .j . . ,J , Mak ,S , H. 194 Chr t l ne lndi nsec ( Mnosomalsurvey of so an i s , he sex chron n′ ・ l l l es ) ec es l ・ es ofso oson l . on t. l es (Col eopt e ・a) ofbeet ol ogi a . . Cyt .12 i i ト l berd t er eer enki ng suchungeni s en .Unt , H.1892 Entwi t ernderl nsec en. ck1 ungsvorgangeindenBi Ze i l t s s , wi ,zoo .54 .. Suon inen idyin par thenoge‐ ・ al a o ypl . Pol , E.1940 i i idae i net t c Cur cul on ed as 26 . Her . i i e be ---- 1947 di thenogenese und Pol o ypl . Par Ri i f i i i idae) i H d 3 3 t rn (Cur s selk e cul on e r e a s . . he ---- 1949 thenogenese and pol oidyin t ypl . Par. 953 竹内恭、1 . 象鼻虫数種 の“き色体.(予報) 動物学 雑誌 62:441一444. 937 利岡晴一・山本泰二. 1 . 甲虫の染色体数表. 植 ・動 5. ine idae) l 944 a. テ ント ウ ム シ科 (Cocc 吉田俊秀. 1 5 種類の核型. 医と生 5 . 44b 0種 -- 19 t t ) 昆虫2 e ・op e r a . 異麹牛麹目 (He の染色体. 医と生 5 . -- 1944c ウムシ . 鞘麹類の染色体研究.1 .テント・ 0種の署さ色体比較研究. 遺難 20 料及びハムシ料1 . -- 1946a . 異麹牛麹類20種の染色体研究. 染色体 6b -- 194 . 鞘麹日昆虫の染色体研究 =, オ ホ テ ン トウムシに見られた成熟分裂 の異常に就いて. 生 ・ 物 1. 8 -- 194 . 細胞学的に 見 た マ ダ ラ テ ン ト ウ 届 i l (Ep achna) の 3 種 に つ い て. 松 虫 2 ,. 949 -- 1 ▽ . 鞘遡日昆虫の舞き色体研究.1 . コガネム bae i dae シ料 ) 5種の染色体比較。 札幌博 ,(Sc a r a , 物学会報 18 , Summary i The chromosomes of14 i l d esof Curcu oni ‐spec i beet l c””のばdαe)f es(CO詑り肥〆α C”γ rom var ous i i i do were1nves igat I l t es of Hokka e t ocal ed in mal. 牧野佐二郎 ; 吉田俊秀. 1944 . オ ホ テ ントウ ム シ. i i l l l r l s ca e at on of the germ ce , The numer i ・osomes in these 141 chron s given ln spec es i ・ Tabl e2 . The number of chron losomes shows a wide. 50 牧野佐二郎. 19 . 動物の染色体数綜覧. i i i l range ofva r ng t l ng at on ac cord o spec es , rang. (Sy S T1 ・unberg) に 於 け る 異 常 i z o 7呼びm gγのzdZ なる成熟分裂。 医と生 5.. St i i evens n spe esi rn l ud at ogenes s . St , N.n凡 1905 i l・ef he “accesory chro‐ th espec wi a e renceto t ’ ’ Carneg i mosomes t e ns . .l . Pub .36 . i S i l i d --- 1906 t togenes n e r l e n u s s a s l p . . A i t tudy Qf he erochron l lparat n osomes i con ve s. id f rom ll to 24 in hapl o .. But sa , there i i t ancy n the number of the chromosomes cons l l l tweenc thi n the same genus orbe at ed wi ose yre 1 es speC ,. t n spec l es of Col e ・a ・ nipt cer ai eopt era and , He. - 89 -. Desp i l t t l l l e chron loson e a l e the var on of t. ; ; コ ミ ミ ヂ \ ) 1 ; ラ. ー : - ミ . ′ : ′. 才 ; . 急 ミ キ 圭 ≦. ョ ラ ; ; 圭 , ミ. ≦ く. ー キ ー. 雪 ラ コ ・ … ′ ′ ′ く. . ≦ 至 三 . . . . . …. . 、 、 ′ ノ : ′ ′ . ・ . . ‐ ! 〒 . . ′ ヂ . .. . .・ キ ≧ . - , 」 ≠ ; . , . ′ 、 . 一 ′ 、 . ・ - ‐ ≧ 、 . ≦ . - - ′ 、 . ョ 1 ; J ′ ; ′.

(7) . . 内. 竹 i sm of number s presentan ×-Y mechan 、therel i i lspec tud the sex-chromosomesinal ess ed . The. i × and Y e i l t ec l ent le qu e, cuousbe c au s en sa onsp. he i i r shape and s ze of t .. i i f The s f ze d erence. l he l between the X and Y i t t e r ・ na rkab e a sr e ,t. i i l l ing consp be i n every spec es l a cuous y sn , l ,the. i i i X segregat td s esf rom the Y in the nr s on v ,×. i ing t l t e po es and Y go o oppos .. 恭 図 第1~2図. 版. he i dence f the ・e l esence of t s no ev or the pr i d re i l l ) ) oi ol at onship a l nong the spec es 1 yl .. 明. 橋原細胞中期 第3~4図. z f s わ’ 乙gあげク “s リ ン ゴヒ ゲナ ガ ゾ ウ PZ ZメおるZ. f Roe l o s第1橋母細胞中期 (第4図は塗抹法にて ×,Y を 示 す)。. 第5~6図 同じくそれぞれ ×.Y を含む第2精母細胞中 期。. So faras t he present survey has been gone ,. 説. ! f” Boheman オ オ ゾウム シ Syp” 2 ‘ s /ザ如 けi. 第7~8図 ,コ ブヒ ゲポ ソ ゾ ウ Hus t ache 第1橋母細胞 第 9~10 図. 同 じく X,Y. Pん〆あるi z r s. Z Z S O gばZ. を含む第2橋母細胞. ・6. “. 嫌 “. 嫌斧 醇愛 , 我が. ・ ・ o 茎 惑鞭撃 , ,. . - 90 -. r .

(8) . ,. 0リ. 象鼻虫料甲虫1 4種類の染色体研究 第11図. ミ ヤ マ ヒ ゲポ ソ ゾ ウ PZ Z y飾る粥s のmeqの〃岱. Sharp 第 1 分 裂 中 期. 第22図 Kono. シ ロ モ ソ ト ゲト ゲ ゾ ウ Coゆるりde s7加細微wm i. 第1橋母細胞. 第12図 その側面観にて ×, Y を示す ・. 第23図. 4図 第13~1. 4図 E““のれ 第2 ?加ね ssp ! . 第1精母細胞 第25図 キタタマゴゾウムシ 0厩虐げ7 〃溺れws グoB/ofsi. それぞれ ×, Y を含む第2精母細胞. 第15図 M辺りc gm! ssp . の第1精母細胞中期 第16図. 〃. 〃. 側面 観 ・. Harol d. 坂 第17図. フタキポシゾウ Le l f p y“榔 ブ噂omc z ! s Roe o s 精原細胞中期. 8図 同じく第1精母細胞中期 第1. ・. 第19図 そ の 側 面 観 ,. 0~21図 第2. その側面観. それぞれ ×,Y を含む第2橋母細胞中期. 橋原細胞中期. .. 6図 同じく第1橋母細胞 第2 第27図. その側面観. 8~29図 第2 第30図. それぞれ ×,Y を含む第2橋母細胞 尺y鄭みαのmspop”′ i ius 精原細胞中期 〆 Fabr c r 〃. 1図 第3. 第1精母細胞. 竃 辱 繋 乱 ぎ惑 だ. ⑩ 凝議嫌2 6. 2 7. ⑩. ;. , 〉. 、. 1.. .. - -91 -.

(9) . 竹. 内. それぞれ ×,Y を含む第2精母細胞 ・ Ac i e ’ “ c ’ i zss . p . 精原細胞中期 ″ 第1精母細胞. 第32~33図 第34図. 第35図. 〃. 第36図 8図 第37~3 第39図. 〃. それぞれ ×,Y を含む第2精母細胞. 〃. Roe l of s 第1精. 第42図. 同じくその側面観. 第43図. i l s 肋だの粥sRoe of s ミ ヤ マ シ ギ ゾ ウ β”加川 mr. 第1精母細胞中期. 災 ’mZOPode甥s オ オ コ ブオ ト シ ブミ Pルタ i , ”” ‐. 〃. s ブ軸 磯 オ ト シ ブミ Apode“ z r. 母細胞. 側面観. “ zの2郡 Motschulsky 第1橋母細胞 第40図. 第41図. 第44図. 同じくその側面観 それぞれ × ,Y を含む第 2橋母細胞. 第45~46図. 0 (図版はいづれも倍率x360 ). 側面観. (. - 92 -.

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参照

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