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砂の破壊面の進展に及ぼす密度の影響

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Academic year: 2022

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(1)Ⅲ-12. 土木学会中国支部第67回研究発表会(平成27年度). 砂の破壊面の進展に及ぼす密度の影響. 1. 序論 破壊面の発生や進展の把握は地盤構造物の安定性を検討す るために必要である。本研究では異なる初期相対密度で作製 た写真を用いて PIV による画像解析を行い、密度の違いによ. 山口大学大学院. 正会員. 中田幸男. 山口大学大学院. 正会員. 兵動正幸. 8 6 4 D r =71%. 2 0. る破壊面の進展への影響を検討した。. D r =82%. 0. 2. 4. 6. 8. -4. 2. 平面ひずみ圧縮試験 1),2). 0. 試料は粒度の影響が受けにくい豊浦砂を用いたこの砂で 5. 0. つの異なる初期相対密度の供試体を作製し平面ひずみ圧縮試 験を行った。平面ひずみ圧縮試験は拘束板に観察窓がついて. 2. 4 Axial strain. 6 (%). 8. εa 図.1 応力ひずみ関係. 4. Volumetric strain ε v (%). した砂の平面ひずみ圧縮試験を行った。この試験中に取得し. Principal stress ratio. 山口大学大学院 学生会員 ○米本達哉. いるためせん断時にカメラで側面の様子を撮影することが可 能である。なお、メンブレンにはスプレーで無作為的な模様 をつけて PIV 解析を行いやすくしている。 供試体は空中落下法を用いて 60mm×80mm、高さ 160mm の矩形を作製した。その後炭酸ガス通し、通水を行い、50kPa の背圧を与えた。 その上で有効拘束圧を 100kPa として等方圧 密を 70 分行った後、 上盤をひずみ速度 0.1%/min で降下させ、. (a) 1%. (b) 2%. (a)’ 1%. (b)’ 2%. (c) 3%. (d) 4%. せん断を行い供試体を破壊させた。なお、試験中は上盤のひ ずみ速度に合わせるため 1 分ごとに定点カメラにより、デジ タル画像を取得した。取得した画像から PIV 解析を行った。 3. 密度が砂の破壊面の進展に及ぼす影響 平面ひずみ圧縮試験結果から Dr=71%、Dr=82%の比較を行 う。図.1 は主応力比および体積ひずみと軸ひずみの関係を示 している。Dr=71%の主応力比のピーク値は 6.2 であった。 Dr=82%の主応力比のピーク値は 6.7 であった。また、主応力 比がピーク時の軸ひずみは Dr=71%の場合 2.8%、Dr=82%で. (c)’ 3%. (d)’ 4%. 図.2 Dr = 71%の画像と dγmax コンター図. は 1.9%となった。試験で取得した画像から i 枚目と i+1 枚目 のように順に比較を行う PIV 解析を行った。なお、画像一枚 で軸ひずみが約 0.1%増加する。この解析結果から得られた Dr=71%、Dr=82%それぞれの最大せん断ひずみ増分 dγmax コ ンター図を図.2 と図.3 に示す。この図は各マスで局所ひずみ 増分の計算を行い dγmax 求めた。破壊面が発現したと考えら れる軸ひずみが Dr=71%の場合 3%~4%の間となり、Dr=82%. (a) 1%. (b) 2%. では 1~2%の間となっている。 キーワード 砂質土,画像解析,平面ひずみ 連絡先 〒755-8611 〒山口県宇部市常盤台 2-16-1. 山口大学大学院理工学研究科. TEL (0836)-85-9300. ― 181 ―. (c) 3%. (d) 4%.

(2) 相対密度が高くなるにつれて破壊面が出現する軸ひずみは 低く、早い段階で形成されることが分かる。また Dr=82% の場合は破壊面が供試体上部から下部まで繋がったと考え られる軸ひずみは主応力比ピークの軸ひずみに一致してい る。つまり破壊面が供試体上部から下部まで繋がったのは ピーク値付近であることがわかる。なお図.2、図.3 のどち らの軸ひずみ 1%時の dγmax コンター図にも横線に近い変形 が 2 本ずつ確認できる。この横線は供試体作製で 5 層に分. (a)’ 1%. けて空中落下を行った際に生じる層と層の境界位置と一致. (b)’ 2%. (c)’ 3%. (d)’ 4%. 図.2 Dr = 82%の画像と dγmax コンター図. する。この境界位置から破壊面が進展した可能性も考えら れる。図.4 に Dr=71%と Dr=82%のあるひずみにおける全 てのマスの dγmax うちの最大値を軸ひずみとの関係で示し ている。図には主応力比のピーク時と体積膨張時と主応力 比残留時の軸ひずみの状態を示す。いずれの Dr について も dγmax の最大値は体積膨張からピークまでは比較的に低 い値で一定を保っている。その最大値はピーク後から残留 時まで上昇し、主応力比残留時にはまた一定の値を保って いる。相対密度が高いと dγmax の最大値は全体的に高い数. 図.4 Dr=71,82%での dγmax の最大値と軸ひずみの関係. 値をとることが分かった。図.5、6 には Dr=71%と Dr=82%のそれぞ れの一枚の画像から得られる dγmax の最大値と供試体の位置を 示している。dγmax が最大となる位 置での変形量が大きく破壊面と関 係づけられる。このためその位置 を追跡することで破壊面の進展の 仕方を把握することができる。 図 .5 、 6 と 図 .3 を 比 較 す る と Dr=71%では最大値の出現する位 置が必ずしも破壊面と一致してい ない。一方 Dr=82%の場合は比較 的に最大値の出現位置が一致し、. 図.5 Dr=71%の結果から得られる dγmax. 破壊面が上から下、左から右に現. の最大値と供試体の位置. 図.6 Dr=82%の結果から得られる dγmax の 最大値と供試体の位置. れる。この違いが相対密度の影響として考えられる。 4.結論 相対密度による破壊面の進展への影響は Dr=82%では最大せん断ひずみ増分の最大値の位置が破壊面にお およそ一致しており、進展の仕方に法則性がみられた。しかし、Dr=71%では最大せん断ひずみ増分の最大 値の位置は破壊面に一致しておらず、ランダムな進展であった。 参考文献 1)縄田宏 他 :フラクタル次元を用いた締固められた砂質土の粒度の評価,第 49 回地盤工学研究発表会発表講 演集 Page.203 2014. 2) 梶原拓也 他 :PIV 解析を適用した平面ひずみ圧縮試験における砂のせん断挙動,平成 22 年度土木学会全国 大会, 第 65 回年次学術講演会,Ⅲ-254 2010.. ― 182 ―.

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参照

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