るため,用いた改良体の
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(2) 土木学会第69回年次学術講演会(平成26年9月). Ⅲ‑064. 加積曲線を図-4 に示す.模型地盤は空中落下法で作成し,地盤作成. 4400. 後に土槽下部から通水することにより飽和した.周辺地盤の地下水. :レーザー変位計 :間隙水圧計 :土圧計. 位は地表面に位置する.図-5 に計測位置を示す.計測は地表面の鉛. 2500 2300. 直変位量をレーザー変位計で測定した.さらに,改良体内部の杭先 端部分には土圧計と間隙水圧計を設置した. 軌道側対面側← →軌道側. 3.遠心模型実験結果. 外力荷重 作用範囲. ※寸法:実スケール. 図-6 に実スケールに換算した地表面沈下量-掘削孔内外水頭差関 係を示す.水位低下開始直後は地表面沈下量が生じていないことが. 図-5 計測位置. 掘削孔内外水頭差 (m). わかる.その後,孔内の模. 3. 2. 1. 0. -1. 掘削孔内外水頭差 (m). -2. -3. 3. 0. 擬安定液の水位が周辺地. 2. 1. -. 0. -1. -2. -3. 0. 加する傾向となる.沈下量 の最大値は,掘削孔内外水 頭差約 4.3m で軌道対面側. -200. 地表面沈下量 (mm). なると地表面沈下量が増. 地表面沈下量 (mm). -100. 盤の地下水位と同程度と. -300 -400 -500 -600 -700. 2.5m. -3 -6 -9. 2.3m 4.4m. -12. -800 -900. 800mm 程度,軌道側 10mm 程度となった.これは,軌. -15. (a) 軌道対面側. (b) 軌道側. 図-6 地表面沈下量-掘削孔内外水頭差関係-. 道側は地盤改良体を全周 ラップし, 深い位置まで設置してい るため,十分な防護効果を発揮でき たことを示す.一方,軌道対面側で は開口部を有しているため周辺地 盤の地下水位より 1m 程度孔内の 模擬安定液水位が低下した時点で 顕著な地表面沈下が生じることが. (a) 掘削孔内外水頭差:2.5m. (b) 掘削孔内外水頭差:0m. 確認できた.写真-1 に周辺地盤の. -. -. (c) 掘削孔内外水頭差:-1.0m. (d) 掘削孔内外水頭差:-1.8m. 変形状況を示す.ここで,掘削孔内 外水頭差 2.5m は,模擬安定液の初 期水位 GL+2.5m を意味する.写真 -1(c)に示すように孔内の模擬安定 液水位が周辺地盤の地下水位より 1m 程度低下した時点から大きな沈 下量が生じている. 沈下が顕著な影 響範囲は,地盤改良体の前面から 0.5D(D:本設杭の杭径)程度の範. (初期)写真-1 周辺地盤の変形状況 (初期) -. -. -. 囲となることが確認できた.また,境界部に設置した抑止杭の効果により,軌道側の地盤には沈下は生じてお らず,周辺地盤沈下に対して影響範囲の拡大を阻止できたものと推察される. 4.まとめ 本報(その 2)で実施した遠心模型実験により,以下に示す知見が明らかとなった.孔内の安定液が地下水 位より 0.5m 程度低下するまでは,地表面の沈下がなく,孔壁防護の有効性が確認できた.さらに,地表面の 沈下が顕著な範囲は,地盤改良体の前面から 0.5D 程度の範囲となり,境界部に設置した抑止杭近傍は沈下が なく,抑止杭の有効性が確認できた.. ‑128‑.
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