2年 道徳実践事例
4.指導にあたって
現代は物質的に豊かな時代であり、必要なものがあればいつでも手軽に手に入る。このよう な状況の中で、児童の身の回りにはものがあふれ、一つのものを大切に最後まで使い切る経験 が少なくなってきている。しかし、地球の資源には限りがあり、ものには、それぞれに適した 機能や用途がある。ものを勝手気ままに無駄遣いすることは許されない。
さらに、自分達の身の回りにあるさまざまなものは、自分達の手元に届くまで、数多くの人 の手を渡ってきている。ものを大切にすることは、そのものにかかわった人々の思いや願いを も大切にし、感謝することにつながる。そこで、ものの価値を正しく理解し、ものに愛着をも って大切に使おうとする態度を育てることが必要である。
資料「ノートのひこうき」は、ノートが擬人化され、ノートの気持ちを考えながら、ものの 大切さを学ぶことができる内容になっている。新しいうちは、ていねいに使われていたノート だが、2、3日すると破り取られ飛行機にされてしまう。そして、子ども達に踏まれ、運動場 のすみっこに吹き飛ばされ惨めな結果に終わってしまう。
ノートの喜びや、不安、悲しみを考えることを通して、自分のこれまでのものの扱い方を振 り返らせることができると考える。
指導にあたっては、すみっこに吹き飛ばされてしまったときのノートになって役割演技をし、
ワークシートに気持ちを書かせたり、話し合わせたりすることで、より深く気持ちをとらえさせたい。
また、ワークシートで今までの自分の学用品の使い方を振り返ることにより、これからものを 大切にしていきたいという気持ちをもたせたい。
この題材での基本重要語彙 大切に
こ の 題 材 で 重 視 し た 言 語 活 動
○ ノートの紙になりきり、心情を想像して、思ったことや 考えたことを書いたり話し合ったりする。
○ 登場人物の行動と自分の体験とを結び付けて、自分の考 えをもち、発表する。
○ 友達の思いや考えを聞き、自分の考えと友達の考えを比 べ、共通点や相違点に気付いて話し合う。
○ 動作化や役割演技を通して感じたことを発表したり書い たりする。
1.主 題 名 正しく使う(資料名「ノートのひこうき」1-(1))
2.指導時期 4~7、9~12、1~3月
3.目 標 ○ ものの使いみちを考え、ものを大切に、じょうずに使おうとする態 度を養う。
5.学習指導展開例 事
前
○日常生活を振り返り、自分の学用品 の使い方を点検する。
本
時
学習活動 主な発問と予想される児童の反応 指導上の留意点 1.「ノートのひこう
き」という題名 について話し合 う。
2.資料「ノートの ひこうき」を読 んで話し合う。
①男の子が作文や 宿題を書いてく れたとき
②飛行機や船の絵を 描き始めたとき
・ふだん使っているノート についての話であること を知らせ、学習の方向付 けを図る。
・ノートの紙の気持ちを考 えていくことを伝え、ノ ートの紙になったつもり で 範 読 を 聞 く よ う に 促 す。
・4つの場面に区切ってノ ートの紙の喜びや悲しみ の気持ちを考えさせる。
・男の子がきちんと丁寧に 使ってくれているので、
ノートの紙が喜んでいる ことに共感できるように する。
・男の子が、ノート本来の 使い方をしていないこと から、ノートの紙が不機 嫌になっていることに気 付くようにする。
ワークシート①で、今まで自分が大切にしな かったなぁ、と思うものを見付けておく。
・ノートをやぶった話なのかな。
・ノートをとばすのかな。
・「ノートのひこうき」というのは、
何のことなのかな。
・男の子がノートに作文や宿題を書いてく れたとき、ノートの紙はどんな ことを思っていたでしょう。
・ていねいに使ってくれてうれしい。
・勉強のために使ってくれて よかった。
・男の子が飛行機や船の絵を描 いたとき、ノートの紙はどん なことを思ったでしょう。
・あれ、いつもとちがうぞ。
・なぜこんな絵を描くのかな。
・ちょっといやだな。
・次はぼくだぞ。どんなふうに かいてくれるのかな。
本
時
③ 破 られ て 飛 行 機 に さ れ た と き
④ ど ろん こ に な って、風に吹き 飛 ば さ れ た と き
○ノートを大切に 使 うと はど う す ることか考える。
3.自分のものの使 い 方 に つ い て 振り返り、互い の 考 え を 発 表 し合う。
4.教師の話を聞 く。
・役割演技を通して、ノート の紙の痛みや憤りを感じ ることができるようにす る。
・粗末な扱いを受けている悲 しみや嘆きに気付くよう にする。(役割演技)
・本来の目的に合うように使 うことが、ものを大切にす ることであるということ をおさえる。
・自分の身の回りのものの使 い方について確認し、今ま でのことを振り返って考 えるようにする。
事 後
○実践を確かめ、実践意欲の継続をはかる。
ワークシート③に自分の思ったこと を簡単に書く。
ワ ークシー ト②に 自 分の考え を書 く。
・痛いよ。やめてよ。
・いやだよ。
・飛行機になんかしてほしくない。
・どろんこになっていやだよ。
・ごみにされるのは、悲しい よ。
・どうしてこんな使い方をするんだろう。
・大事に使ってほしかった。
・ノートを勉強のためにきち んと使ってくれた時だと思 います。
・最後まで丁寧に使ってくれた時。
・ビリビリッとやぶられて飛行機 にされたとき、ノートの紙は どんなことを思ったでしょう。
・子ども達に踏みつぶされ、どろんこにな って風に吹き飛ばされ、運動場の すみまで飛ばされたとき、ノート の紙はどんなことを思っていたで しょう。
・ノートの紙はどんなふうに使 われたときが一番うれしい でしょう。
・みなさんはノートやそのほか の学用品をどんなふうに使って いますか。これからどんなふう に使っていこうと思っています か。
・先生にもこんなことがありま した…。
【道-2年 ワークシート①】
【道-2年 ワークシート②】
重視した言語活動
「日常生活を振り返り、自分の 行動や思いを簡単に書く」
○自分の学用品の使い方を報告する。
○ものの使い方について意識させ本時の 構えをつくる。
重視した言語活動
「ノートの紙になりきり、心情を想像し て思ったことや考えたことを書く」
○書くことにより、粗末な扱いを受けている 悲しみや憤りに共感することができる。
ワークシート活用のポイント
☆じぶんの みの まわりに ある 学ようひんの つかいかたを かんがえて みましょう。
あてはまる ところの えに いろを ぬりましょう。
学ようひん ていねいに
つかっている ふつう ざつにつかって いる(らんぼう)
えんぴつ
けしごむ
ノート
そのほかのもの
つかいかたで 気づいた ことを かきましょう。
ノートの すみっこに らくがきを いっぱい かいていました。こんどから 気をつけます。
正しく使う ノートの ひこうき〔1〕
2ねん くみ なまえ( )
どろんこに なった ノートの かみの 気もちを かきましょう。
正しく使う ノートの ひこうき〔2〕
2ねん くみ なまえ( )
は じ め は
、 き ち ん と つ か っ て く れ て い た の に
、 ど う し て ひ き ち ぎ っ て お り が み み た い に し て つ か っ た の
? ど ろ ん こ の な か で つ め た か っ た よ
。 ま え の よ う に き れ い に つ か っ て ね
。
【道-2年 ワークシート③】
月/日 学ようひん
/
(月)
/
(火)
/
(水)
/
(木)
/
(金)
えんぴつ ○ ○ ◎ ○ ◎ けしゴム ○ ◎ ○ ○ ○ ノート ◎ ◎ ◎ ○ ◎ ふでばこ ◎ ◎ ○ ◎ ◎ のり ◎ ○ ◎ △ △
よくできた まあまあ もうすこし
◎ ○ △
のりの つかい方が わるいのに 気が つきました。ふたを なくさないように ひとこと
はんせい
します。
じぶんで 気がついて えらいね。
のりも きちんと つかおうね。
先生より
正しく使う ノートの ひこうき〔3〕
2ねん くみ なまえ( )
1 週間を振り返って、自分の思ったこ とを簡単に書く。
自分が選んだ学用品名を書き込む。
◎○△以外に顔をかきこんだり、色を 塗ったりしてもよい。