「在宅介護当事者会議「在宅での介護と看取り」」
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(2) 【はじめに】市民講座開催の背景 私の活動の目的は介護者の支援である。在宅介護を続けていく上で介護保険制度の開始 により、被介護者に対するサービスは充実してきている。だが、介護者に対しての支援に 関しては国も行政も何らの対策を講じていない。私は介護保険制度が始まった翌年から京 都府和束町という人口 5,000 人余り、当時の高齢化率が 25%近くという山間の町で在宅介 護支援センターの事務をすることになった。それから 3 年間ほとんどを要介護者の家族と の関わりの中で仕事をした。業務とは別に週に 1 回町内のデイサービスセンターでボラン ティアを行っていたが、 仕事上関わりを持つのは被介護者本人ではなく介護者の方だった。 介護が長期化するにつれ、介護も重度化し、介護者は複数の事もあるが、ほとんどは一人 であった。精神的、肉体的負担の重さは、単なる事務連絡やケアマネジャーとの面談をも れ聞くだけでも感じ取ることができた。だが、事務管理上介護保険制度について深く知れ ば知るほど、介護者に対する支援策は盛り込まれていないと知ることになった。 介護者は疲労困憊し、次に被介護者に対して愛情を感じられなくなる。家族への愛情によ って始まった介護が、家族への愛情を奪うという皮肉な結果になっていくことを、ほんの 3 年間の経験の中でも数多く見ることになった。だが、幸福な介護もないわけではなかっ た。そのすべての幸福な介護の例において、介護者への支援があった。被介護者への支援 がチームで行われた例である。まず複数の家族が実際の介護に携わり、情報を共有してい たこと。近隣の理解と協力が得られ、介護家族に対する自然な支援体制ができていた。介 護する家族に対し、ねぎらいの声掛けや見守りといった自然な形の支援は、介護者にとっ て大きな支えであると感じた。また、担当するケアマネジャーの資質も大きく関わってく る。被介護者のみならず、介護者に対してもレスパイトの必要性を理解させ、介護による 負担を軽減することをケアプランに反映させたことで長い介護生活を支えた。そして医療 関係者による的確な判断や、日常のケアへの適切な指導があることが介護者の不安を大き く軽減した。 「何かあったらすぐ駆けつけるから」という、医師や看護師の一言は介護する 家族にとって大きな安心であった。だが、そのような幸福な介護の例は 80 件近い事例の 中の数例に過ぎなかった。 私は、介護者の支援の必要性を感じていたが、実際に活動を始めたのは 2008 年からで ある。このころ、私は介護の情報提供を行うインターネットサイトの運営を任され、介護 事業者への取材やインタビューを通じて介護の現状や介護サービスの具体的な情報を介護 者に伝えて、少しでも幸福な介護を増やしたいと思っていた。しかし、その中で 1 人の男 性の介護者と出会い、介護における性差について考えることになった。これまでの介護事 例は女性の介護者が 100%であり、その介護者に夫や息子などの男性が協力することはあ っても、男性が単独で介護する例についてはまったく知らなかった。現役の男性介護者が 抱える介護と仕事の両立の問題は、当時はそれほど大きな問題と捉えられておらず、マス コミもほとんど伝えることはなかった。あったとしても、それは介護殺人や介護自殺の原 因の一つというような扱いであり、私自身も男性介護の実態についてほとんど知らなかっ.
(3) た。それ以来、主に介護と仕事の両立について、男性介護者の声を聴きたいと思い、介護 体験を聴くことを仕事としてではなく、個人的な研究として続けてきた。 2009 年京都市にある立命館大学社会学部の津止正敏教授が中心となって、男性介護者と 支援者の全国ネットワークが立ち上がった。設立総会では『男性介護者 100 万人へのメッ セージ―男性介護者体験記』として 150 人余りの体験談を集めた本が刊行された。この本 は大きな反響を呼び、マスコミ等でも男性の介護の問題がようやく取り上げられることに なった。だが、実際に男性の介護者は孤立することが多く、支援の手が届かないことに変 わりはなかった。 2010 年私自身も義父の介護をすることになり、実際にターミナルの介護を経験した中で 介護者への支援の内容について、大きく考えを改めることになった。京都市の『男性介護 者を支援する会』が設立された年に、介護を終えたばかりで参加し、その後毎月の定例会 に参加して多くの介護者と関わる中で今回の市民講座の開催における目的『在宅介護当事 者会議~在宅での介護と看取り』のテーマが湧きあがってきた。 男性介護者の孤立の原因に、介護が始まってからの生活の急変がある。これまで、日常 生活のほとんどを女性が行い、男性は仕事をするという形から仕事をしながら日常生活の 家事一切を自分でしなくてはならなくなる。この大きな生活の変化により、仕事との両立 ができなくなる介護者が多いことは想像できる。だが、現在のもう一つの大きな孤立の原 因は家族の支援が得られないことである。夫婦、親子間の介護であっても介護者以外の他 の家族の支援がほとんど得られていないケースが多い。夫婦なら子供の支援が得られない。 その中には子供に介護の負担を負わせたくないと自らが支援を拒否するケースもある。ま た、男性の親の介護にその伴侶の支援が得られないケースも多い。介護離婚や家庭内離婚 というケースにおいては、介護者の孤独感は女性を上回るように感じる。女性は、これま での慣習から一人で介護することに関して「仕方ない」というある種のあきらめを持つこ とで家族との関係を保っているが、男性の場合は伴侶に介護を拒否される、あるいはそれ を原因として離婚にまで至ることで「裏切られた」という想いを強くする。このことが、 介護による孤立を招く原因となっているように思う。人間不信ともいえる後遺症を抱え、 介護従事者への不信、ケアマネジャーへの不信と繋がり、ますます孤立していく。近隣と のつながりを持っていたのも妻であるから、夫である介護者は近隣の協力を求めるよりも、 対面を保つことに腐心する。その結果すべての介護を介護者が抱え込むことになり、職場 の理解も難しい中、介護者は「誰も理解してくれない」と孤立感を深める。このような事 例を数多く見ることになった。だが、『男性介護者を支援する会』(以下「支援する会」と する)の活動を通じて、同じ経験、同じ想いを共有することで男性介護者の気持ちに余裕 が生まれ、介護に対する姿勢が変わること、精神的な負担から解放されていくことを目の 当たりにする。最初は表情も硬く、定例会が終わるまで一言も話をすることなく帰った介 護者も、参加の回数が増えるに従い、表情に明るさが出て、話ができるようになる。男性 は知識を得ることで、介護に対する見方を変えることにも気づいた。介護に関して制度や.
(4) 医療の情報を得ることで、介護を客観的に見て、全体をコントロールしようと試みる。ケ アマネジャーとも家族としてというより、介護のキーマンとして対等な立場を求め、自分 の立場や問題点を伝えようとする。そして、自分の介護がコントロールできるようになる ことで、やりがいを感じることができるようになると、同じような介護の負担があっても 苦労であると感じなくなるという特性がある。女性にも同じような傾向はあるが、男性に 顕著に表れる。また、同じように体験談を語り合う場においても、相手の体験を情報とし て捉え、自分の介護にも応用しようとする。共感することの精神的な満足とは別に、情報 としての体験の重要性を強く感じている。それは、これまでの社会から脱落し、別の社会 への参加という意識を持つことにつながる。そして、そこでも以前と同じように情報を得、 知識を増やすことで自分の成長や介護の質の向上を目指すことで、男性介護者は精神的な 空白を埋めることになるのではないかと考察される。 これまでの活動の一つの結論として、 介護者は社会から脱落したと感じるケースが多く、 新たな社会参加を求めている。 その社会とは、 同じような体験を持つ人々の集まりであり、 そのような問題に興味を持つ人々が集う場であると考える。 介護の当事者(介護者や介護従事者や介護の問題を自分の問題と捉える人々)が集い、本 来得なければならない正しい情報や知識を得る機会をつくり、当事者同士が体験を貴重な 情報として伝え合うことは、介護者が次に目指す新しい社会の入口である。今回、市民講 座の目標を正しい知識と現状の理解、そして生きた情報である体験の共有としたことには 以上のような背景があることを始めに伝えたい。.
(5) 【目的】 介護の当事者として、家族等の介護をしている介護者、介護従事者、及び介護を自分自身 の問題と捉えている人々が集い、在宅介護や近年話題になっている看取りの在り方につい て意見を交換するために、その現状を知ること。また、在宅での介護や、病院以外での介 護を支えるために必要な医療とはどのようなものか、実際に在宅医療を支える立場からの 説明とアドバイスを得ること。そして、それらの情報と、具体的な在宅介護の体験談をも とに、参加者全員で意見を交換する場を提供する。体験を語り合い、情報を共有すること で、社会性を取り戻すことを目的としている。介護を前向きに考えることができるよう、 社会をどのように変えていくか、自分や介護の当事者がどのように介護に関わるべきであ るかについて、考える機会としたい。 【アンケート調査結果】 実際の参加者は 41 名、内講師及び関係者 5 名、スタッフ 9 名(ボランティアスタッフ 6 名含む)パネリスト 2 名、マスコミ関係者 2 名である。男女の内訳は 19 名が男性、女性 が 22 名であった。この結果を見るように、今回の参加者は男性が多く、これは告知が『男 性介護者の全国ネットワーク』への広報と『男性介護者を支援する会』への広報が早くか ら行われた結果であると考える。広報の方法としては他に京都市ボランティアセンターに よるメールマガジンでの告知、京都市市民活動センターへのちらしの設置とメールマガジ ンでの告知、京都新聞による開催告知、朝日新聞による開催告知と、個別に『認知症の人 と家族の会京都支部』に対するチラシの配布と参加依頼がある。 そのうち、新聞の告知から参加申込が 6 名、ボランティアセンターのメルマガによる申し 込みが 1 名、その他は家族会からの申し込みとその関係者が多いが、当日参加についての 5 名程度は新聞告知と参加者の関係者であった。 アンケートは途中で退出した参加者の一部が回収できなかったこともあり、講師関係者を 除く 36 名中 23 名分が回収された。回収率は 64%である。 【参加者全体】 年齢構成:20 代 1 名・30 代 1 名・40 代 4 名・50 代 6 名・60 代 10 名・70 代 1 名 参加者の 75%近くが 50 代以上でこれは現在の介護者の年齢層と一致する。実際 の介護が 60 代 70 代を中心の介護になっているが、今回 40 代の参加者が 18%、 30 代と 20 代の参加者もあったことは介護問題の広がりを感じる。 介護者対象者:対象者がいる 13 名・現在はいない 10 名 介護者が現在はいないとしたのには、介護者がいないと答えたうちの数名はすで に介護が終わった人であり、介護時の状態について答えるような案内をしてもよ かったのではないかと思う。 介護度:非該当:1 名・要支援2:2 名・要介護2:3 名・要介護3:2 名・.
(6) 要介護4:2 名・要介護5:4 名 要介護 2 以上の対象者が全体の 80%近くを占め、そのうち要介護4・5の重度の 対象者が 6 名と全体の 46%を占めた。 対象者との関係:実母 7 名・実父 1 名・義理の父 1 名・妻 2 名・その他 1 名 実母が約 60%で圧倒的に多く、今回は男性介護者が多いことから次いで妻の介護 をしている人が 17%であった。これは介護者の1/3 が男性介護者であるという現 状を表し介護の問題に仕事と介護と家事という要素があることを示している。 介護している場所:自宅 8 名・介護施設等 4 名・その他 1 名 介護する場所が自宅であると答えた人が 61%だが、介護施設等の中に有料老人ホ ームも含まれ、一緒に入居してそこで介護している人も 1 名いた。これもある種 の在宅介護と言える。 介護の期間:半年 1 名・1 年 2 名・3 年 1 名・5 年以上 8 名 5 年以上の介護期間の人が 67%である。介護期間は平均 5 年と言われているが、 5 年以上の参加者の実際の期間は 10 年 15 年と長く、これだけを見ても平均的な 介護期間というのは殆ど意味がないように感じる。 介護に伴う困難:とてもある苦しい 3 名・悩んでいる 3 名・あったが解決 4 名・ない 2 名 興味深い結果として苦しい、悩んでいると答えた人数と、解決した、特にないと 答えた人数が同じであった。回答者は全員現在も介護中であるが、介護年数や家 族会との関わりとの関係があるように感じる。本来はこのアンケートを基に詳し い聞き取りをしたいところだが、現在は数字によって見るしかないのが心残りで ある。 困難の内容:経済 1 名・介護者との関係 1 名・施設探し 5 名・病状の理解 4 名・自分の 健康を壊した 4 名・家族の協力が得にくい 2 名・その他 2 名 対象者の病状の理解が難しく自分の健康を壊したが施設がみつからないというス トーリーが見えてくるような気がする。京都は近隣の大都市に比べて入所施設の 数が極端に少ない。在宅介護を推進するあまり出口が見えない介護で健康を害す る介護者が被介護者の行先をみつけられず悩むケースが多いことがアンケート結 果からも見て取れる。 ケアと生活のバランス:自分の時間が取れずに苦しんでいる 3 名・バランスは取れている が崩れやすい 3 名・バランスはとれ安定している 7 名 「バランスはとれ安定している」のうち 1 名は「とれているがどうしようもない から」という注釈がついていて、あきらめの境地からという結果もある。 介護と生活の両立を助けるもの:経済 5 名・家族の支援 4 名・専門家の助言 5 名・施設の 選択肢 4 名・在宅と施設の行き来ができる 6 名・哲学的な生き方の覚悟 1 名・宗 教的な支え 1 名.
(7) これを見ると生き方や考え方宗教などによる支えよりも、実際的な専門家の助言 や、施設の選択肢や在宅と施設の行き来ができることなどの具体的な対応。経済 面での安定、家族の支えなどの生活面での現実的な要因が大きいとわかる。介護 と生活の両立を助けるには具体的な対応策がいかに必要か見て取れる。 対象者の望む最後の場所:自宅 6 名・入院先 1 名・介護施設等 4 名・ホスピス 1 名・ わからない 2 名 当然ながら自宅が 43%を占めるが、介護施設等での最期を 30%近い人が望んで いると答えていることに対して、 「入院先」が極端に少ないことから考えると自宅 は無理でもせめて暮らし慣れた施設で最期を迎えさせたいという想いが見て取れ る。 自分が要介護になることについて:不安 14 名・不安ではない 9 名 これを介護中の回答者について見ると不安 7 名・不安でない 5 名と 「不安でない」 人の割合が大きくなる。これは経験することで自分の介護に対する備えができて くるという結果かもしれない。むしろ、介護をしていない人に不安が大きいのは 知らないことへの不安であるともいえる。 自分が最期を希望する場所:自宅 9 名・病院 2 名・介護施設 6 名・ホスピス 6 名・その 他1名 自宅で最期を望む人も複数で施設や病院、ホスピスと回答している。心情的には 自宅で最期を迎えたいが実際は難しいと思っていることの表れであると感じる。 そのためん、自宅を望む人よりも自宅以外での最期を望む人の割合の方が高く 60%以上が自宅での最期を望まないという現状は在宅での看取りの困難さを物 語っている。この問題についてもっと多くの情報を提供し、意見を交換していく ことの必要性を強く感じる。 誰に介護してもらいたいか:夫、妻 9 名・子供 4 名・兄弟 1 名・友人 1 名・介護専門職 14 名・その他 2 名 複数で回答した人が多かったが、介護専門職は 45%を占める。これは上の最後の 場所にも関係するが、施設等で介護を受けてそのままそこで看取りを受けるだろ うと考えている人が多いことがわかる。ただ、その中でも家族との関わりを持ち 続けたいとの考えから、専門職と家族を回答する人が多かった。また多くの人を 対象に選ぶなど、日常のケアとは別に精神的なつながりを保ちたいと思っている ことがうかがえる。 介護費用:十分 4 名・心配 12 名・わからない 8 名 心配とわからないが 80%を超える。費用について明確でないことと介護期間がわ からないことから心配であると答えた人が多いようだ。逆に十分という人は介護 中に多くすでに自分の介護に関して備えがあるということである。 リビングウィル:書いている 3 名・書いていない 17 名・知らない 3 名.
(8) 介護中の 2 名が書いていると答えたが介護経験なしの 1 名もいる。また、リビン グウィルに関して不十分な制度であるとの指摘をした人もいる。まったくこのこ とについて知らない人もいることから、今後の議論と周知が必要だと感じる。 【男女の性差についての考察】 アンケート結果については、個別の状況があり一概に数字だけで判断はできないが、在 宅での介護を対象者に対しても、自分自身の介護でも望みながら、それだけではないとい う割り切った気持ちも見えてくる。特に自分自身の健康を介護によって壊したという回答 が多い男性介護者は、在宅介護の限界について、それぞれの考えを持っていると感じた。 また、介護者の性差によるものについては、女性は家族からの支援や専門職からの助言が 支えになっていると答えていることから自宅での介護に、比較的多くの人がかかわってい ることが見て取れる。介護と生活の困難を感じていないのも女性が多かった。突然始まる というより女性の場合はある程度気持ちの上での準備ができているのは、昔からの慣例と して女性が介護を担うという考え方があるためだと思われる。逆に言えば、ある程度の心 構えや、家族にも女性の介護への理解があるケースが多いということも言える。 それに対して男性は困難を抱えているケースが多く、在宅介護で顕著である。施設等へ の入所の結果、解決したという人が多いのはいかに男性が在宅介護を続けることが難しい かということの表れである。また、男性の介護については周囲の理解も得られないことが 多く、家族の支援や専門家の助言が 50%を占める女性に対して、男性は 20%しかないと いうことに男性介護者の孤立が見て取れるように思う。 【まとめ】 最期に今回のアンケート結果のまとめとして、多くの介護者が在宅での介護に困難を感 じていることが分かった反面、家族の支援や専門家の助言があれば在宅での介護に困難を 感じることなく介護を続けていける可能性も見えてきた。 また、対象者の病状への理解が不十分だと感じている点も見逃せない。多くの介護者は 正しい知識や情報を欲している。だからこそ、このような市民講座に参加したのだとも言 える。 働く介護者にとって対象者のケアを任せられる施設を選択できることも大切である。 選択肢があれば、自分自身が納得する施設に家族を託し、自分自身の生活とのバランスを とりながら介護を続けられると感じるようだ。また、在宅と施設との行き来が重要な要素 であることもわかる。在宅介護でも施設をうまく利用すれば介護を続けられる。これは核 家族化の進んだ日本の家族介護には必須の要素であるとも考える。そして、最後はできれ ば暮らし慣れた場所でというのが大方の意見である。 在宅介護の形は多様化している。自宅で在宅介護をする自宅型。自宅を離れて介護者も 共に老人ホームに移り住み、家族と職員で介護を続ける移転型。施設や高齢者住宅に家族 を託し、自分自身が通う通所型。自宅で介護を続けながら、小規模多機能型居宅介護など.
(9) の地域密着サービスを利用して介護の負担を地域のネットワークで解決するネットワーク 型と分類している。 最期の課題はターミナル状態になった時に、そのような多様な在宅介護を支える医療の 力である。暮らし慣れた場所を『我が家』と呼ぶなら、医療がその我が家での介護にどの ように関わり、介護との本物の連携を行うことができるかにかかっていると思う。アンケ ート結果でも、最後にはホスピスや介護施設しかないのではないかと思っていることが分 かったが、それはあまりにも在宅医療の体制が整っていないことの反映である。 今回は市民講座の終了後にこのアンケートの回答をお願いした。 アンケートの回収時に、多くの方から日頃聴くことのできない在宅医療の現状について知 ることができて非常に良かったというお礼の言葉を頂いた。 アンケートにも、体験談や医療者からの情報に対して貴重であるとの記述もあった。 また、今回アンケートとは別に参加者からお礼のFAXがあった。成人した子供 2 人が障 害を持っているとのことで介護に対して不安を感じておられた。だが、介護には自分自身 の心の余裕が必要と感じ、新たな気持ちで介護に向かうことができるという内容だった。 介護者自身も対象者をケアする事ばかりを考えがちである。このような機会に自分自身の ケアの大切さを伝えられたことは有意義なことだと思う。 これは、講師として講演頂いた在宅看護研究センターLLP代表の村松静子氏の講演の 中で伝えられた内容で、多くの人が介護の素晴らしさを発見することができたと思う。. 市民講座について 講演会の内容についてはプログラム・講師、パネリストプロフィール等とレジュメを添付 する。村松氏の講演については、レジュメを使わず写真を見ながらの講演であったため、 簡単な要約文による報告とする。 第 2 部の体験談とグループワークについては、記録がないため写真とまとめによる。. 市民講座を開催した感想を最後に一言伝えるとしたら、介護者にはこのような場が必要 だと改めて痛感したことである。正しい知識を得る場、信頼できる専門家のアドバイス、 そしてお互いの体験を語り合い、それを情報の共有と捉えて前向きに受け止めることが重 要だと感じられる場である。介護者の集いの中で辛い経験を語り合い、誰が悪いか、何が 悪いかどう訴え変えていくかということばかりを議論しているものもある。しかし、制度 だけをどのように変えようとも完全にすべての介護の問題を解決することはできない。 なぜなら、家族の問題、地域の問題というような人間関係の問題が大きくからんでくるか らだ。何をすれば少しでも良くなるか?どのようにして解決したか?そして、介護者には 介護者をサポートしようとする様々な人々が存在していることを知ることが大切だと思っ.
(10) ている。市民講座は知識や情報だけを得る場ではなく、講演者の行動を知り、体験者の想 いを共有し、自分たちは社会から孤立した存在ではないことを知る場でもあると思う。 そういう意味で今回の市民講座は一定の目的を達することができたと思っている。 惜しむらくは最後のグループワークの時間が 1 時間弱と短かったことである。しかし、こ れをきっかけに新たな自分自身が参加することができる社会に気づく人がいれば、そして もう一度自分らしい在宅介護の道を考えるきっかけになれば目的は達せられたと思う。. この市民講座の実現は、公益財団法人 在宅医療助成 勇美記念財団の助成が受けられ たことによる。この指定公募助成がなければ、 このような機会を作ることはできなかった。 このことに対し心からの感謝をお伝えしたい。医療と介護の連携というお題目ばかりが唱 えられ、医療の支援を感じることが少ない介護者に対して、多くの在宅医療を担う人々が 介護に目を向けていることを伝えられたことは、私自身を含む介護者の幸せである。 多様化する在宅介護の中で、 介護者の支援を行うことは対象者の支援にもつながると信じ、 今後も貴財団のご指導とご支援を賜れば幸いである。.
(11) 公益財団法人在宅医療助成 勇美記念財団助成事業 2012年度在宅医療助成(指定公募)市民講座開催のアンケート調査結果(全体) 70代 4%. 年齢構成①. 介護度④. 20代 4% 30代 4%. 要介護 5 31%. 40代 18% 60代 44%. そ の 他 8% 介護し てない 0%. 50代 26%. 非該 当 8% 要支援 2 8%. 要介護 2 23%. 要介護 4 15%. 介護している場所⑥. 要介護 3 15%. 介護期間⑦. 介護対象者⑤. その 他 8%. 妻 17% 実母 59%. 義理の 父 8% 実父 8%. 介護に感ずる困難⑧ 半年 8%. ホスピス 0%. 特に ない ある苦し い 17% 25%. 1年 17%. 介護施 設 31%. 自宅 61%. 3年 8%. 5年以上 67%. あったが 解決 33%. 悩んでい る 25%. 入院先 0% その他 11%. 経済 5%. 困難の内容⑨. 関係 5%. 家族の 協力 11% 自分の 健康 21%. 病状の 理解 21%. 自分の最後の場所⑭ その他 4%. 家族の 支援 15%. 施設選 択肢 15% その 他 7%. 専門家 助言 19%. 自分の介護者⑮. 夫、妻 29% 介護専 門職 45% 友人 3%. 病院 8%. リビングウィル⑰. 書いてい ない 74%. 経済 18%. 自宅 38%. 介護施 設 25%. 知らない 13%. 宗教 わから ない え 14% 4%. 両立を助けるもの⑪ 的支. 在宅と 施設 22%. 施設探し 26%. ホスピス 25%. 哲学 的生 き方 7%. 書いてい る 13%. 子供 13% 兄弟 3%. 最期の場所対象者⑫. ホスピス 7%. 自宅 43% 介護施 設等 29% 入院先 7%. 介護費用⑯. 分からな い 33%. 十分 17%. 心配 50%.
(12) 公益財団法人在宅医療助成 勇美記念財団助成事業 2012年度在宅医療助成(指定公募)市民講座開催のアンケート調査(全体) ①性別 男 12 女 11 ②年齢. 20代. 30代. 40代. 50代. 60代. 70代. 1. 1. 4. 6. 10. 1. ③介護対象. いない. 10. いる. 13. ④介護度. 非該当. 要支援1. 要支援2. 要介護1. 要介護2. 要介護3. 要介護4. 3. 2. 2. 4. 子供. 妻. 夫. その他. 1 ⑤対象者との関係. ⑥介護している場所. ⑦介護の期間. ⑧感ずる困難. ⑨困難の内容. 1. 実母. 実父. 義理の母. 義理の父. 7. 1. 自宅. 入院先. 介護施設. 8. 0. 4. 0. 0. 1. 1ヶ月. 3ヶ月. 半年. 1年. 3年. 5年以上. 1. 2. 1. 8. 1. 3. 3. 4. 経済. 関係. 施設探し. 1. 1. 5. 経済. ⑮自分の介護者. ⑯その場合の費用. ⑰リビングウィルは. 2 病状の理解 自分の健康 家族の協力 4. 4. 2. バランスが崩れやすい. その他 2 バランスが安定している. 3. 7. 家族の支援 専門家助言 施設選択肢 在宅と施設 哲学的生き方 宗教的支え 4. 5. 4. 6. 2. 自宅. 入院先. 介護施設等. ホスピス. その他. わからない. 6. 1. 4. 1. 14. 思っていない. 9. 自宅. 病院. 介護施設. ホスピス. その他. 9. 2. 6. 6. 1. 夫、妻. 子供. 兄弟. 友人. 介護専門職. その他. 9. 4. 1. 1. 14. 2. 十分. 心配. 分からない. 4. 12. 8. 書いている 書いていない 知らない 3. ⑱今一番必要なこと. その他. 5. ⑬自分の介護が不安 思っている ⑭自分の最期の場所. 1. ある苦しい 悩んでいる あったが解決 特にない. 3. ⑫最期の場所の希望. 要介護5 知らない. 2. ホスピス 介護してない. ⑩ケアと生活のバランス 自分の時間が取れず苦しい 対象者のケアが不十分. ⑪両立を助けるもの. 80代. 17. 3. 2. 1.
(13) 公益財団法人 在宅医療助成 勇美記念財団 助成事業 2012年度在宅医療助成(指定公募)市民講座開催のアンケート調査結果(全体対象者あり) ①性別 男 8 女 5 ②年齢. 20代. 30代. 40代. 50代. 60代. 70代. 80代. 0. 0. 0. 4. 8. 1. 0. いる. 13. 要支援2. 要介護1. 要介護2. 要介護3. 3. 2. 2. 4. 子供. 妻. 夫. その他. ③介護対象. いない. ④介護度. 非該当. 要支援1. 1 ⑤対象者との関係 ⑥介護している場所. 1. 実母. 実父. 7. 1. 自宅. 入院先. 8 ⑦介護の期間 ⑧感ずる困難 ⑨困難の内容. 義理の母. 義理の父 1. 介護施設. 2. ホスピス 介護してない. 4. 1ヶ月. 3ヶ月. その他. 半年. 1年. 3年. 5年以上. 1. 2. 1. 8. ある苦しい 悩んでいる あったが解決 特にない 3. 3. 4. 経済. 関係. 施設探し. 1. 1. 5. 2 病状の理解 自分の健康 家族の協力 4. 4. 経済. 2 3. 7. 家族の支援 専門家助言 施設選択肢 在宅と施設 哲学的生き方 宗教的支え 4. 5. 4. 6. 2. 自宅. 入院先. 介護施設等. ホスピス. その他. わからない. 6. 1. 4. 1. 7. 思っていない. 5. 自宅. 病院. 介護施設. ホスピス. 5. 1. 4. 3. 夫、妻. 子供. 兄弟. 友人. 介護専門職. その他. 5. 1. 1. 7. 1. ⑯その場合の費用. 十分. 3. 心配. 7. 分からない. 4. ⑰リビングウィルは. 書いている. 2. 書いていない. 10. 知らない. 1. ⑭自分の最期の場所 ⑮自分の介護者. ⑱今一番必要なこと. 2 バランスが安定している. 5. ⑬自分の介護が不安 思っている. その他. バランスが崩れやすい. 3. ⑫最期の場所の希望. 1. 1. ⑩ケアと生活のバランス自分の時間が取れず苦しい 対象者のケアが不十分 ⑪両立を助けるもの. 要介護4 要介護5 知らない. 2 その他. 1.
(14) 公益財団法人 在宅医療助成 勇美記念財団 助成事業 2012年度在宅医療助成(指定公募)市民講座開催のアンケート調査結果(全体対象者なし) ①性別 男 4 女 6 ②年齢. 20代. 30代. 40代. 50代. 60代. 70代. 80代. 1. 1. 4. 2. 2. 0. 0. ③介護対象. いない. 10. いる. ④介護度. 非該当. 要支援1. 要支援2. 要介護1. 要介護2. 要介護3. 要介護4. ⑤対象者との関係. 実母. 実父. 義理の母. 義理の父. 子供. 妻. 夫. ⑥介護している場所. 自宅. 入院先. 介護施設. ホスピス 介護してない. ⑦介護の期間. 1ヶ月. 3ヶ月. 半年. ⑧感ずる困難 ⑨困難の内容. 1年. 経済. ⑪両立を助けるもの. 経済. ⑫最期の場所の希望. 自宅. 関係. その他 5年以上. 施設探し. 病状の理解 自分の健康 家族の協力 バランスが崩れやすい. 入院先. 介護施設等. ホスピス. その他. わからない. 思っていない. 自宅. 病院. 介護施設. ホスピス. その他. 4. 1. 2. 3. 1. 夫、妻. 子供. 兄弟. 友人. 介護専門職. その他. 4. 3. 1. 7. 1. ⑯その場合の費用. 十分. 1. 心配. 5. 分からない. 4. ⑰リビングウィルは. 書いている. 1. 書いていない. 7. 知らない. 2. ⑱今一番必要なこと. その他 バランスが安定している. 家族の支援 専門家助言 施設選択肢 在宅と施設 哲学的生き方 宗教的支え. ⑬自分の介護が不安 思っている. ⑮自分の介護者. その他. ある苦しい 悩んでいる あったが解決 特にない. ⑩ケアと生活のバランス自分の時間が取れず苦しい 対象者のケアが不十分. ⑭自分の最期の場所. 3年. 要介護5 知らない.
(15) 公益財団法人 在宅医療助成 勇美記念財団 助成事業2012年度在宅医療助成(指定公募)市民講座開催のアンケート調査結果(女性対象者あり) ①性別 男 女 11 ②年齢 20代 30代 40代 50代 60代 70代 80代 0 0 0 2 3 0 0 ③介護対象 いない いる 5 ④介護度 非該当 要支援1 要支援2 要介護1 要介護2 要介護3 要介護4 要介護5 知らない 1 1 2 1 ⑤対象者との関係 実母 実父 義理の母 義理の父 子供 妻 夫 その他 2 1 1 1 ⑥介護している場所 自宅 入院先 介護施設 ホスピス 介護してない その他 4 1 ⑦介護の期間 1ヶ月 3ヶ月 半年 1年 3年 5年以上 1 3 ⑧感ずる困難 ある苦しい 悩んでいる あったが解決 特にない 1 1 2 ⑨困難の内容 経済 関係 施設探し 病状の理解 自分の健康 家族の協力 その他 2 バランスが崩れやすい バランスが安定している ⑩ケアと生活のバランス 自分の時間が取れず苦しい 対象者のケアが不十分 0 0 1 4 ⑪両立を助けるもの. 経済 家族の支援 専門家助言 施設選択肢 在宅と施設 哲学的生き方 宗教的支え 3 3 3 1 2 1 ⑫最期の場所の希望 自宅 入院先 介護施設等 ホスピス その他 わからない 2 1 2 ⑬自分の介護が不安 思っている 2 思っていない 2 ⑭自分の最期の場所 自宅 病院 介護施設 ホスピス その他 1 1 1 1 ⑮自分の介護者 夫、妻 子供 兄弟 友人 介護専門職 その他 2 1 3 ⑯その場合の費用 十分 1 心配 1 分からない 3 ⑰リビングウィルは 書いている 1 書いていない 4 知らない ⑱今一番必要なこと 多種にわたる専門職とのネットワーク。私自身ケアマネとしてこのネットワーク作りが最も重要である と痛感しています。(50代).
(16) 公益財団法人 在宅医療助成 勇美記念財団 助成事業2012年度在宅医療助成(指定公募)市民講座開催のアンケート調査結果(女性対象者なし) ①性別 男 女 11 ②年齢 20代 30代 40代 50代 60代 70代 80代 0 1 3 1 1 0 0 ③介護対象 いない 6 いる ④介護度 非該当 要支援1 要支援2 要介護1 要介護2 要介護3 要介護4 要介護5 知らない ⑤対象者との関係. 実母. 実父. 義理の母. 義理の父. ⑥介護している場所. 自宅. 入院先. 介護施設. ホスピス 介護してない. ⑦介護の期間. 1ヶ月. 3ヶ月. 半年. ⑧感ずる困難 ⑨困難の内容. 1年. 子供. 3年. 妻. 夫. その他. その他 5年以上. ある苦しい 悩んでいる あったが解決 特にない 経済. 関係. 施設探し. 病状の理解 自分の健康 家族の協力. ⑩ケアと生活のバランス自分の時間が取れず苦しい 対象者のケアが不十分 ⑪両立を助けるもの. 経済. ⑫最期の場所の希望. 自宅. バランスが崩れやすい. その他 バランスが安定している. 家族の支援 専門家助言 施設選択肢 在宅と施設 哲学的生き方 宗教的支え 入院先. 介護施設等. ホスピス. その他. わからない 2. ⑬自分の介護が不安 思っている 3 思っていない 2 ⑭自分の最期の場所 自宅 病院 介護施設 ホスピス その他 3 2 1 1 ⑮自分の介護者 夫、妻 子供 兄弟 友人 介護専門職 その他 2 3 1 4 1 ⑯その場合の費用 十分 心配 4 分からない 2 ⑰リビングウィルは 書いている 1 書いていない 4 知らない 1 ⑱今一番必要なこと リビングウィルは完全ではない。医学的知識が不十分での選択は時によって医者が適切な医療を受ける権利を侵害するリスクをつくる。最期を託せる人(一 般の人+医療関係者)の制度が必要(40代) 家族との話し合い(が必要)と自宅や地域での介護を支える医療(特に在宅医療) 60代半ばを迎え現在現役で働いています。歳を重ねていくとともに益々自分らしさ、私らしさを残して生き抜くことを願っています.
(17) 公益財団法人 在宅医療助成 勇美記念財団 助成事業 2012年度在宅医療助成(指定公募)市民講座開催のアンケート調査結果(男性対象者あり) ①性別 男 12 女 ②年齢 20代 30代 40代 50代 60代 70代 80代 0 0 0 2 5 1 0 ③介護対象 いない いる 8 ④介護度 非該当 要支援1 要支援2 要介護1 要介護2 要介護3 要介護4 要介護5 知らない 1 2 2 3 ⑤対象者との関係 実母 実父 義理の母 義理の父 子供 妻 夫 その他 5 2 1 ⑥介護している場所 自宅 入院先 介護施設 ホスピス 介護してない その他 4 4 ⑦介護の期間 1ヶ月 3ヶ月 半年 1年 3年 5年以上 1 1 1 5 ⑧感ずる困難 ある苦しい 悩んでいる あったが解決 特にない 3 2 3 ⑨困難の内容 経済 関係 施設探し 病状の理解 自分の健康 家族の協力 その他 1 1 5 4 4 2 自分の時間が取れず苦しい 対象者のケアが不十分 バランスが崩れやすい ⑩ケアと生活のバランス バランスが安定している 3 2 3 ⑪両立を助けるもの. 経済 家族の支援 専門家助言 施設選択肢 在宅と施設 哲学的生き方 宗教的支え 2 1 2 3 4 1 1 ⑫最期の場所の希望 自宅 入院先 介護施設等 ホスピス その他 わからない 4 4 1 ⑬自分の介護が不安 思っている 5 思っていない 3 ⑭自分の最期の場所 自宅 病院 介護施設 ホスピス その他 4 3 2 ⑮自分の介護者 夫、妻 子供 兄弟 友人 介護専門職 その他 3 1 4 1 ⑯その場合の費用 十分 2 心配 6 分からない 1 ⑰リビングウィルは 書いている 1 書いていない 6 知らない 1 ⑱今一番必要なこと 自分と母の健康管理(60代) 心の余裕、時間のゆとり、心身の安らぎ(60代) 医療と介護の知識、将来への予測、アドバイス(60代) アドバイス.
(18) 公益財団法人 在宅医療助成 勇美記念財団 助成事業2012年度在宅医療助成(指定公募)市民講座開催のアンケート調査結果(男性対象者なし) ①性別 男 12 女 11 ②年齢 20代 30代 40代 50代 60代 70代 80代 1 0 1 1 1 0 0 ③介護対象 いない 4 いる ④介護度 非該当 要支援1 要支援2 要介護1 要介護2 要介護3 要介護4 要介護5 知らない ⑤対象者との関係. 実母. 実父. 義理の母. 義理の父. ⑥介護している場所. 自宅. 入院先. 介護施設. ホスピス 介護してない. ⑦介護の期間. 1ヶ月. 3ヶ月. 半年. ⑧感ずる困難 ⑨困難の内容. 1年. 子供. 3年. 妻. 夫. その他. その他 5年以上. ある苦しい 悩んでいる あったが解決 特にない 経済. 関係. 施設探し. 病状の理解 自分の健康 家族の協力. ⑩ケアと生活のバランス 自分の時間が取れず苦しい 対象者のケアが不十分 ⑪両立を助けるもの. 経済. ⑫最期の場所の希望. 自宅. バランスが崩れやすい. その他 バランスが安定している. 家族の支援 専門家助言 施設選択肢 在宅と施設 哲学的生き方 宗教的支え 入院先. 介護施設等. ホスピス. その他. わからない. ⑬自分の介護が不安 思っている 3 思っていない 1 ⑭自分の最期の場所 自宅 病院 介護施設 ホスピス その他 1 1 2 ⑮自分の介護者 夫、妻 子供 兄弟 友人 介護専門職 その他 2 3 ⑯その場合の費用 十分 1 心配 1 分からない 2 ⑰リビングウィルは 書いている 書いていない 3 知らない 1 ⑱今一番必要なこと 健康な心身(50代) 在宅介護の知識全般・飛び入り参加させていただき貴重な体験談等ご教示賜りました。ありがとうございました。(60代).
(19) 男性介護者 宗教 介護と自分の生活の両立を助けるもの 的支 え 7% 哲学的生 き方 経済 7% 家族の支援 14% 7% 在宅と施設 29%. 専門家助言 14% 施設選択肢 22%. 女性介護者 哲学 的生 き方 8%. 介護と自分の生活の両立を助けるもの 在宅と施設 15% 施設選択肢 8%. 経済 23% 家族の支 援 専門家助言 23% 23%.
(20) 市民講座in京都 在宅介護当事者会議第一部 「介護と医療をつなぐもの」 医療法人慶春会理事長・福永記念診療所高井俊輔氏の講演 『在宅での介護と看取りの実態』. プロジェクターで画像を提示して 具体的な訪問診療の内容を説明 する高井医師。褥瘡や胃ろうの 画像などもあり興味深い. 在宅介護に不可欠な訪問診療の24時間365日対応の体制とはどのような ものか。また訪問診療は何を行うのかの説明と事例を基に実際の看取りの 実態と家族の心構えやその時に家族はどのように対応するのかについて 具体的な説明があった。(※レジュメ添付)説明は画像を多く用い、近年 話題になっている胃ろうについて、具体的にどんなものか、どのようなケア が必要になるかも説明され、見たことがない人も多い実際の器具なども提示 され、わかりやすかったとの感想が多かった。. 在宅看護研究センターLLP代表 日本赤十字九州国際看護大学客員教授 村松静子氏の講演 『在宅介護を支える看護の力』 村松氏からは、在宅での看取りを行った多くの患者の画像、それも 多くはターミナルの時期の画像を見ながら、患者と家族の関わり方に ついて講演頂いた。患者の介護状態や病状だけでなく、本人の人生 を護る看護について、また生まれたばかりの育つことのできない子供 についての両親の想いを汲み取る看護について、送る人と送られる人 が幸せになるような看護があることについて、数多くの経験から伝えら れた。また、2011年3月11日の大震災に対しての取組みなども伝えられ、どんな状況でも介護する人を サポートする事とメッセンジャーナースという家族と医療者の橋渡し役としての看護師の説明もあった。 福島の避難者に対する支援活動セカンドハウスよりどころ「ここさこらんしょ」に関しての報告では、資料を 用意していなかったが、プロフィールにホームページを掲載していたことで、その後調べた人も多かった。. 会場の大谷婦人会館は京都らしい趣きで 在宅介護を語るにふさわしい雰囲気 在宅での介護には医療が欠かせない。現在重度の介護者を 抱える介護者にとって、医師や看護師の存在は大きい。 だが、ほとんどの介護者はそれらの人と、ゆっくり話し合うこと ができない状態にある。今回の市民講座第一部の講演会では 多くの人が日頃疑問を抱いている、訪問診療の内容について また、訪問看護の内容と本来の役割について、詳しく知ること ができたと感じた。 多くの参加者が熱心にメモをとり、第二部との休憩時間に講師 に質問する姿も見られ、関心の高さがうかがわれた。.
(21) 市民講座in京都 在宅介護当事者会議第二部 座談会 シンポジウム「私の介護体験」 グループ座談会「伝え合う介護体験」 シンポジウム『私の介護体験』 自宅で妻の介護を続け、自分が倒れたことで 妻と二人で有料老人ホームに転居して、毎日 ホームでの見守り介護を続ける長岡氏(中央) と在宅介護で小規模多機能型居宅介護の サービスを利用して看取りを行い、最後は 事業所の居室で職員と家族で看取り、自宅 まで実母を背負って帰った経験を持つ内貴氏 の2人に当協会理事の長嶺が質問する形式で 介護の体験を語ってもらった。 現在要介護5で胃ろうを使用している長岡氏は 延命医療の問題に疑問を感じている。 寿命の決め方は一つではないと訴える。. 内貴氏は、偶然の重なりで在宅での幸運な看取りができたと語り、実際に介護中にもっと知識があり主体的に 選ぶことができたら、多くの人が自分と同じような幸運な介護ができると、介護に対する情報サポートが不可欠 だという意見だ。介護が終わってから地元を出たことがなく、この市民講座に参加したことで久しぶりに社会への 復帰をしたと感じたとのコメントがあった。だが、看取りについての家族の想いは複雑で、本人の意思が最優先と いうわけにはいかない現状も垣間見えた。残される家族の想いは「少しでも長く」である。. グループ座談会『伝え合う介護体験』. それぞれのグループで介護の体験が語られ、話は尽きることがなかった。施設の介護従事者からは、 施設の家族会との大きな落差を感じ、もう一度家族会を見直したいとの感想を聞いた。初対面でも個人 的な話題である介護の体験がこれほど活発に伝え合えることに、驚きを感じた。それまでの講演内容と シンポジウムでの体験談の効果もあり、自分も話したいとの想いが強くあったように感じる。これは、参加 した人々が共通の話題と経験をもっていることへのある種の連帯感であると思う。座談会での話は尽きる 事がないように思えたが、最後に『男性介護者を支援する会』山内代表からまとめの言葉を頂いた。 「介護者の想いを知ってほしい」という一言が心に響いた。.
(22) 『市民講座』 IN. ご挨拶. 京. 都. この『市民講座』で伝えたいことは、介護 をする人へのケアの大切さです。家族によ る介護と看取りについての知識を深め、介. 『在宅介護当事者会議』. 護の当事者で語り合うことで、要介護者と. 医療と介護をつなぐ力. 介護者双方の生き方を尊重する方法を探り. 伝え合う介護体験. たいと考えています。またお互いの体験を 伝え合うことで、様々な事例を共有の情報 として、今後に役立てたいと思います。 2012. 年. 9. 月. 29. 13:30~16:30 大谷婦人会館 「比叡」. 一般社団法人 日本エルダーライフ協会. 日.
(23) 在宅介護当事者会議. 第一部. 講演会. 第二部. 座談会. 【開会のご挨拶】13:30. シンポジウム『私の介護体験』15:10. 一般社団法人日本エルダーライフ協会. 出席者. 代表. 京都市在住. 柴本 美佐代. 【講演】『在宅での介護と看取りの実態』13:40 医療法人慶春会. 福永記念診療所. 院長. 様. 高井 俊輔. 【講演】『在宅介護を支える看護の力』14:10 在宅看護研究センターLLP 代表. 村松 静子. 様. 司会:日本エルダーライフ協会 理事 ―. 第一部. 終了. 長岡 洋介. 湖南市在住. 内貴 保. 様 様. 進行役:(社)日本エルダーライフ協会 理事. 長嶺 堅二郎. グループ座談会『伝え合う介護体験』15:40 【座談会を終えて】16:20 男性介護者を支援する会. 磯崎 雅美. 代表 ―. ―. 書籍の販売を行います。サインもOKです. 山内 輝昭 閉. 会. 様. ―. この「市民講座」は公益財団法人 在宅医療助成. 勇美記念財団の助成事業です. 休憩時間は参加者同士の交流や講師の先生との交流の時間 ご遠慮なく先生にご質問ください。 また、お隣の席や前後のお席の方と自己紹介を。 せっかくの出会いのチャンス。 第二部に向けて準備運動のつもりで・・. 【配布資料】 講師・参加者 プロフィール・高井先生 講演資料 小冊子「暮らしの健康手帳」・アンケート (社)日本エルダーライフ協会 男性介護者を支援する会 小規模多機能「秋桜舎」リーフレット・書籍ご案内 介護離職ゼロキャンペーンお知らせ・ボールペン.
(24) ~在宅介護を支える看護の力~. 講師プロフィール 在宅看護研究センターLLP代表 日本赤十字九州国際看護大学客員教授 看護師・臨床心理士. 村松静子 氏. 1947年、秋田県生まれ。1968年、年日本赤十字中央女子短期大学卒業。 秋田県立脳血管研究センター設立時の看護師として活動。日本赤十字社医療 センターICU及び日本赤十字看護大学の設立にも携わる。1983年ボラン ティア訪問看護チーム「在宅ケア保障会」を結成。3年1ヶ月途切れることな く継続されたが、ボランティアでの活動に限界を感じて日本赤十字看護大学 を離れ、未開拓の茨の在宅看護の道を選ぶ。「看護は実践なくして語れな い」。常に看護の実践と理論の融合をめざし「在宅看護研究センターLL P」代表として全国の独立開業する訪問看護師を支える他、複数の看護大学 等教育機関で看護教育にも力を注いでいる。 昨年これらの功績が認められ「看護界のノーベル賞」とも言われる「フ ローレンス・ナイチンゲール記章」を受章。近年は患者や家族と医師の橋渡 しの役目を果たす『メッセンジャーナース』の育成にも努めている。また昨 年福島で被災した在宅介護家族を支援する家『ここさこらんしょ』を開設。 全国の訪問看護師と共に避難中の在宅介護を支えると共に、避難中の家族の 介護相談にも応じている。 【著書】「心と絆といのち」「その時は家で―開業ナースがゆく―」 『ここさこらんしょ』のボランティアナース・メッセンジャーナースについてはホームページで 在宅看護研究センターLLP:http://www.nursejapan.com/.
(25) ~在宅での介護と看取りの実態~. 講師プロフィール 医療法人慶春会 理事長 福永記念診療所 院長. 医師. 昭和50年生まれ. 高井俊輔 氏. 大阪府出身. 平成15年に近畿大学医学部総合内科・血液内科を卒業後、病 院勤務を経て、平成18年に「松原たかいクリニック」を開院。 特に訪問診療に力を入れ、平成20年に医療法人慶春会を設立 し、理事長に就任。 その後大阪、京都、神戸、東京とクリニックを展開し、自身 も大阪市城東区のクリニックで院長として地域医療に貢献して いる。 昨年1年間に看取った患者数は、医療法人慶春会として100名 以上対応している。 福永記念診療所 :http://fukunaga-clinic.com/ 医療法人慶春会 natural care group:http://www.naturalcare-group.com/.
(26) 市民講座in京都 「在宅介護当事者会議」 ~在宅における介護と看取り~. 在宅での介護と看取りの実態. 医療法人慶春会 福永記念診療所 理事長・院長 高井 俊輔.
(27) 死亡場所の推移 ( 万人). 120. 100. 80. その他 自 宅. 60. 老人施設 病院・診療所 40. (注)介護老人保健施設と 老人ホームを合わせて「老 人ホーム」とした. 20. (出所)厚生労働省「人口動 態統計」. 0 51年. 55. 60. 65. 70. 75. 80. 85. 90. 95. 00. 05. 07. 08. 09.
(28) 当クリニックでの看取り患者数 (死亡者数) ・ 2010年9月より1年間で123名の患者様死亡 ・ 看取り患者様 37名(ターミナル対応) ・ 病院にて86名.
(29) 当院での死亡割合(年代別) 看取り. 病院. 60~69. 1. 9. 70~79. 7. 11. 80~89. 16. 46. 90~. 15. 21.
(30) •. その1、往診医師の確保 ※かかりつけ医師に依頼またはケアマネージャーに相談し往診医師を探す。. ※医療依存の高い患者様の場合は 訪問診療と伴に訪問看護が重要な役割を担います。 ① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦. 往診24時間対応 緊急時の対応 訪問看護との連携 ケアマネージャーや各種在宅サービスとの連携 病院との連携(緊急入院先の確保) 看取り 介護者の支援・相談.
(31) •. 在宅医療(終末期ケアを含む)の連携 緊急時に入院可能な病院. 訪問看護 ステーション. 退院. 指示 処方 連携. 往診医師. 緊急時の入院 介護入院. 訪問介護 薬局 ケアマネージャー 等. 看取り死亡確認. 療養管理 指導. 患者(在宅、施設等多様な居住の場).
(32) 在宅での看取り 在宅で看取りを行うためには その2、在宅介護の準備 介護保険を利用する場合 (65歳以上の方と40~64歳で特殊疾病のある方). 介護保険利用申請 訪問調査、主治医意見書による認定審査. 要介護認定を受ける ケアマネージャー選択. ケアプラン作成. ※自立と判定された場合は非該当となり 介護保険サービスは受けれません。. 地域包括支援センターに相談. 利用開始.
(33) 介護サービスの種類 • • • • • • • • • • • •. ①訪問介護(ホームヘルパー) ②訪問入浴 ③訪問看護 ④訪問リハビリテーション ⑤通所介護(ディサービス) ⑥通所リハビリテーション ⑦短期入所生活介護(ショートステイ) ⑧短期入所療養介護(ショートステイ) ⑨特定施設入居者生活介護 ⑩福祉用具貸与 ⑪福祉用具購入 ⑫住宅改修費支給.
(34) 第2号被保険者疾病‘(40~64歳) • 末期がん • 関節リウマチ • 筋萎縮性側索硬化症 • 後縦靭帯硬化症 • 骨折を伴う骨粗鬆症 • 初老期の認知症(アルツハイマー病、脳血管性認知症、クロイツエフェルトヤコブ病、ピック病) • パーキンソン病 • 精髄小脳変性症 • 脊柱間狭窄症 • 早老症(ウエルナー症候群) • 多系統萎縮症 • 糖尿病(神経障害、腎症、網膜症) • 脳出血 • 脳梗塞 • 閉塞性動脈硬化症 • 肺気腫、慢性気管支炎、気管支喘息などの慢性閉塞性肺疾患 • 著しい変形性関節症.
(35) 医療における中重度要介護者への対応 ・ 経管栄養(胃瘻)の管理 患者家族への指導 ・ 褥瘡の管理 創部完治まで処置 褥瘡予防指導 皮膚科Dr往診 ・ 膀胱留置カテーテルの管理 ・ インスリン注射の管理 ・ 喀痰吸引の必要な患者管理.
(36) 膀胱留置カテーテルの管理 ・定期的なバルン交換 ・閉塞時の臨時対応 ・介護者へのカテーテル管理指導 インスリン注射の管理 ・自己注射不可の患者様へのインスリン注射 (※ 持続型インスリンに限る) ・自己血糖測定の指導、血糖測定実施 ・本人、介護者に対して高血糖、低血糖について指導 喀痰吸引の必要な患者管理 ・吸引方法を患者家族へ指導 ・当クリニックにおいては吸引の対応は不可です。 ※吸引に関しては、迅速な対応が求められるため、訪問で の時間を考慮しお断りさせて頂いております。ただし施設訪 問中であれば対応させて頂いております。.
(37) 経管栄養の管理(※胃瘻に限る) ・患者、家族への指導 注入手順・速度 ・胃瘻周囲(発赤、糜爛など)トラブル対応 (状態に応じてクリニック看護師施行) ・胃瘻交換 居室にて交換可能.
(38) 当院での胃瘻の対応 ・基本はバルーンボタン型のPEGを使用. ・半固形流動食を使用.
(39) 褥瘡管理 <処置>クリニック看護師にて処置施行 <状態観察> 栄養状態、皮膚状態、貧血・糖尿 病・閉塞性 動脈硬化症等の有無チェック <指導>施設スタッフに対して褥瘡予防等 について指導行う。. <皮膚科>月1回皮膚科Dr往診.
(40) 2009年8月 難治、ポケット閉鎖せず. 施設居室にてOP (皮膚腫瘍摘出術) 病理組織提出.
(41) 2009年8月27日 Op後2週間経過. 2009年10月1日 Op後1ヶ月半経過. (処置) 洗浄+フィブラストスプレー+ イソジンゲル+ガーゼ保護. (処置) 洗浄+フィブラストスプレー+ イソジンゲル+ガーゼ保護.
(42) 2009年11月7日 Op後約2ヶ月経過 (処置) 洗浄+フィブラストスプレー+ イソジンゲル+ガーゼ保護. この間に デュオアクティブ 貼用. 2009年1月11日 Op後約5ヶ月経過. 処置終了.
(43) •. (症例1). • <年齢>:66歳男性 <疾患>ALS(筋萎縮性側索硬化症) •. <要介護1;入所時>. •. <訪問診療期間> 2011年7月から2011年9月. •. <施設>有料老人ホーム. • <家族構成>妻、長女 • •. <臨床経過> H22年1月頃発症のALS. • 構音障害で発症、徐々に下肢筋力低下が進行し、通院困難となった • ためH23年7月訪問診療開始.
(44) <臨床経過> ・入所時 : 球麻痺、四肢(特に下肢)筋萎縮著明、車椅子移乗・他走、舌萎縮 水分にてムセを認める(VE,VF試行せず)、コミュニケーションは筆談 とパソコン. ・前医では家族の希望もあり、病名は告知されていなかった。非進行性、可逆性 と説明されていた ・家族は将来的にPEGや人工呼吸器(気管切開)を希望せず ・家族希望により、前医よりの訪問看護ステーションを引き続き利用したパターン 入所当初は月~金まで週5日 毎日の全身状態観察(vital sighなど)、Bed上での リハビリテーション、排泄・浣腸の管理指導、必要時の喀痰吸引. ・2011年8月17日 内服困難のため薬を粉砕に 2011年8月22日 vital sign異常ないが、突然呼吸困難の自覚症状増悪 2011年8月24日 家族と事前相談の上、本人に病名を告知、治療法なし、進行性 と説明 再度、本人及び家族にPEG,気管切開の必要性を説明 ↓ PEG,気管切開拒否 経鼻O2:1Lより開始となる.
(45) <臨床経過> 2011年9月3日 更に呼吸困難進行 O2は立て続けに2L→3Lup 2011年9月4日 夜間に意識レベル低下(CO2ナルコーシス) 2011年9月5日 家族に見守られ死亡確認.
(46) •. (症例2). •. <年齢> 65歳男性. • <疾患> 左胸膜悪性中皮腫 •. <訪問診療期間> 2010年11月20日から2011年2月6日. •. <住居> 居宅. •. <家族構成> 妻. •. <現病歴> 2009年5月悪性胸膜皮腫と診断され、抗がん剤治療開始、9/10に左胸 膜肺全摘その後放射線治療施行 2010年9月再発。これ以降の抗がん剤治療を本人拒否 ターミナルケア、緩和治療、在宅診療を希望され当院を紹介受診された (2010/11/20).
(47) <臨床経過>. • 初診時:意識レベルクリア 認知症なし 左肺全摘、右肺軽度胸水貯留 血圧118/84mmHg 脈拍124回/分 SpO2:97%(酸素なし) 背部の痛みあり→モルヒネ内服(副作用による嘔気あり) • 経過 2010/12/3~在宅診療開始 (この時点で救急時の病院とホスピスの病院にも紹介状を持ち、受診歴 を作っておいた) 2010/12/10: 食欲が落ちてエンシュアリキッド開始(高カロリーのジュー ス) 2012/12/14: 在宅酸素開始(O2:1L)酸素なしでSpO2:91% 酸素1LでSpO2:96% 2010/12/17: 胸部レントゲンで胸水増加 2011/01/14: 呼吸困難増悪のためO2:1.5Lにup(SpO2:99%).
(48) 2011/01/21: 胸部レントゲンにて胸水さらに増加 2011/01/24: 呼吸困難増強のため安静時O2:1.5L 体動時O2:2Lにup 2011/01/26: 病院へ行きopeをした主治医より全身状態悪く胸水を抜くこと は 不可能との宣告を受ける (この時点で、今後いかなる処置もせず、自宅でできるだけ安 ら かに最後を迎える準備に入る) 2011/02/01: 安静時もO2:1.5L→2Lにup bed脇にポータブルトイレ設置 2011/02/04: 尿器もポータブルトイレもしんどい→おむつ対応へ 今後経口からの薬の内服も困難になると予想され、モルヒネを 経口薬からシールに変更 2011/02/05: 血圧が低下(74/50)、呼吸数の増加(30回/分) 続いて意識レベル低下→うとうと寝ている状態 この段階でこの数日がやまと家族に説明し、呼吸の有無、脈拍の測り方、呼 名に反応するかどうか、排尿はあるかなど、看取りについて併せて説明 2011/02/06: 眠るようにお亡くなりになる.
(49) まとめ 円滑に看取りをすすめるためには ①知らないことが不安につながる → 介護者も勉強が必要. a)介護サービスについて知る b)病院の種類や特徴を知る c)今後被介護者がどうような状態をたどるのか(看取りまで) ②実際に医療、介護サービスを利用する a)往診をお願いする b)介護認定を受け、必要な介護サービスを受ける その中には訪問看護も含まれる. c)必要なら介護者も痰の吸引や胃ろうの注入の指導を受ける.
(50) 最後に a)介護サービス(ショートステイやデイケア、また有料老人ホームなどの 施設系を利用すること)は当然の権利であり、身内の介護の補助を受 けることは後ろめたいことではない b)一人で抱えないで医療機関や行政にどんどん相談してください c)看取りについては、延命処置などについて前もってその答えを用意 しておくべき その際、被介護者の意思をしっかりと確認することができる ならその意思をできるだけ尊重できる環境作りを心がける 被介護者が適切な判断能力に欠ける場合、ご家族、ご親族の見解を 統一したほうがスムーズに進む. d)被介護者が苦しんでいれば、家族はパニックに陥り正確な判断を欠く 可能性がある ドクターとしっかりコミュニケーションを取り、現在の状態 また、今後どのような状態が予想されるのかを知り、心の準備をしておく ことでパニックに陥る可能性を減らすことが出来る.
(51) 参加者プロフィール 長岡. 座談会『私の介護体験』 スピーカー. 洋介(ながおか ようすけ)氏. 京都市在住。「男性介護者と支援者の全国ネットワーク」他. 会員. 2002年8月、脳内出血の後遺症により妻が右半身麻痺・失語となり、1年足らずの入院を経て在宅での 介護が始まる。. 夫婦二人暮らし、定年退職まで1年を残して70歳での介護生活に備え、住宅改修か. ら医療・介護の体制を整える他、ご近所や職場である大学の同僚にも理解を求める。. 準備と努力の. 甲斐あって介護をしながら無事定年を迎えた。在宅サービスをフルに活用しながら4年半を在宅で介 護するが、2007年12月に自分自身が脳梗塞のため入院。. 介護者がいなくなった妻も同じく入院する. しかなく、3週間の療養の後、在宅での介護をあきらめて介護付き老人ホームに妻を移す。 それからは、毎日妻の暮らすホームへ通っての介護となる。施設での生活になれた2010年、脳の手術 のために発症したいくつかの病気により、妻は失語、寝たきり、胃ろうでの生活となった。それでも 意識はきちんとあり、音楽を聴いたり訪問者を喜んだりと自分なりに楽しんでいる様子がある。 2時間をかけて妻の介護に通う毎日が続いた2011年、2度目の脳梗塞を起こす。その時言葉が出ず、緊 急通報装置を使用する事態になったことで独り暮らしの限界と判断。妻と同じ施設に入居を決める。 現在は、隣接するホームの1室で暮らしながら、ほぼ毎日を妻の部屋で過ごしている。寝たきりで食 事を摂ることもできず、失語のため十分に意思の疎通が図れない妻との生活だが、施設で行われるイ ベントには一緒に参加し、穏やかに寄り添う日々を送っている。西京区介護者の会(虹の会)男性介 護者の会など介護者や支援者とのつながりを大事にしながら、今年 妻の介護生活10年を迎える。. 内貴. 保(ないき たもつ)氏. 滋賀県湖南市在住。 クリーニング店を営んでいた72歳の母が脳血栓で入院。一緒に家業を手伝っていた妻が主な介護者と して世話していた。. その後、脳梗塞を起こしてリハビリ中に骨折、子育ては終わっていたものの遠. くの病院へ毎日通う暮らしは負担となった。退院後は、自宅近くの事業所でデイとショートステイを 利用しながら在宅介護を続ける。. そのうちに母に大腸がんがみつかり入院、翌年は自分自身も胃摘. 出という大手術を受け、体力的にも遠くの施設や病院へ通うことは難しいと考えて、これまで利用し ていた事業所が運営する小規模多機能型居宅介護『秋桜舎(こすもすや)』の利用に切り替える。 自宅から歩いてすぐのところにあるので、天気の良い日には車いすで通うことができ、近くの診療所 から訪問診療をしてくれることもあって安心して利用することができた。. 母の体力の低下が著し. く、誤嚥を頻繁に繰り返すようになってからは、吸引などの練習を行い自分で対応できるようにも なった。. 24時間の介護が大変な時には『秋桜舎』で預かってもらいながら、自分が通うことで体力. 的な問題も解決でき、相談できる場所ができた。 よいよの時に延命医療をどうするか」と問われる。. 母が亡くなる1週間前、看護師である娘から「い 明確な答えが出ないまま『秋桜舎』で医師や看. 護師、介護職員など多くの人と関わりながら、家族で87歳の母を看取った。眠るような安らかな看取 りで、自宅へは自分で背負って帰った。 から、今. 娘に問われた「看取りについての答え」が出ていないこと. 自身の看取りの経験を通じて在宅での看取りや延命に関する勉強会への出席など積極的な. 活動を行っている。.
(52) [市民講座]in京都. 在宅介護 当事者会議 ~ 在宅介護と看取り~ 9月 29日(土) 13時30分~16時30分 大谷婦人会館(会議室「比叡」) 京都市下京区諏訪町下ル六条通り上柳町215(東本願寺北側). [講演会]. 13時30分~. 『在宅介護を支える看護の力』 【講師】村松 静子 氏(在宅看護研究センターLLP代表) 2011年フローレンス・ナイチンゲール記章 受賞. 『在宅での介護・医療と看取りの実態』 【講師】高井 俊輔 医師(福永記念診療所 院長) 24時間365日の在宅医療を実践する医師グループ. [介護者座談会]. 15時~. 『伝え合う介護体験』 [財団法人 在宅医療助成 勇美記念財団 助成事業]. [主催:一般社団法人 日本エルダーライフ協会].
(53) 『市民講座』の参加申込について 参加ご希望の方は下記に必要事項をご記入の上FAXしてください。ホームページからもお申 込みいただけます。講演会のみご参加の場合当日参加も可能ですが、できるだけお申し込みをお 願いします。スケジュール等詳細は下記のとおりです。 開 開 終 講. 催 日 :2012年9月29日(土) 始 時 間:13時30分(開場は15分前)受付13時から 了 時 間:16時30分 演 会 :13時30~15時 「在宅での介護と看取りの実態」福永記念診療所 院長 高井俊輔医師 「在宅介護を支える看護の力」 在宅看護研究センターLLP代表 村松静子氏 介護座談会:15時10分~16時30分 会 場 :大谷婦人会館・大谷ホール 会議室「比叡」 (京都市下京区諏訪町通六条下ル上柳町215). 【ア ク セ ス】 「京都駅」徒歩10分 地下鉄烏丸線「五条駅」8番出口から徒歩3分 「東本願寺」北側. 参加費:無料. 「市民講座」in京都 ~在宅介護当事者会議~ 参加申込書. お. 名. 前. ご. 住. 所. (市区町村まで) 所. 府・県. 市・町・村. 属. (家族会等) FAX 0774-76-0417. お問い合わせ 090-5971-0273(柴本). お申込み・お問い合わせホームページ http://elder-life.org/ 又は「エルダーライフ協会」で検索.
(54) 参加者プロフィール 山内 輝昭(やまうち てるあき)氏 男性介護者を支援する会「TOMO」代表。京都市在住。 平成5年妻が脳内出血で倒れ、同時期に母親の認知症が始まる。介護が始まった当初は 仕事を続けるため、やむなく子供に介護を任せるが、進学をあきらめて介護する負担 の大きさに気づいて仕事を断念。男1人での妻と母の介護が始まる。 5年間の介護の後に母を看取った後も、妻の在宅介護では家事と介護というこれまでに ない経験に悩み続ける。妻の要介護度が進み、自身も健康を害するなど在宅介護に限界を感じたた め、21年老人保健施設に妻入所。入所期限の問題で3年余りの間、受入れ施設を探し転々とする。 今年8月に新設の特別養護老人ホームへの入所が決定した。老健への入所によって時間的な余裕がで きたことで、22年には新規事業を立ち上げ仕事を再開。余った時間を男性介護のために有効に使おう と22年12月「TOMO」を立ち上げる。京都市での初めての男性介護者の会として、当初から新聞や ラジオなどのメディアで取り上げられ、今も注目を集めている。. 男性介護者の会だが女性会員もお. り、毎月第2水・木曜日に開催される定例会では飛び入りの参加者も多い。任意の組織でありながら 自主的な運営で様々なイベントを数多く開催し、一方では制度の改善要望を提出するなど堅実な活動 を続けている。自宅で介護に携わる男性達がもっと気軽に参加できる環境を求めて、行政・地域・福 祉・医療の連携を模索している。現在妻の介護は19年と6カ月になる。 男性介護者を支援する会「TOMO」毎月第2水曜・木曜 西大路御池③出口すぐ「ほっとはあと」 詳しい情報はホームページで http://www1.ocn.ne.jp/~kaigo68/2501.html.
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