60
を加えて報告する.症例は70歳男性で空腹時意識消失
発作が頻回にあったが, 59年5月に同症状のため近医
へ緊急入院した.7月精査白的にて本院内科へ入院し,
腹部
CT
,超音波,血管造影等にてインスリノーマの診
断を得て9月外科転科し,勝体尾部切除術を施行した.
術前に診断し得た腫蕩は1個であったが,術後の病理
検索によって更に2個の腫療を摘出勝内に認めた.
22. 肝内結石を伴った巨大な総胆管結石症の l例
(国立静岡病院外科〉
篠 原 幹 男 , 岡 田 雅 之 , 水 野 洋 一
症例は55歳の看護婦で,最近5年聞に肝障害を3回
認めたが,精査されなかった.今回心寓部茄痛, P匿吐,
倦怠感を主症状に入院,黄痘を認めた.血液検査で炎
症所見と,
GOT
,
GPT
はじめ胆管酵素の上昇を認め
た.
PTC
で
I
E
,
LR
型の肝内結石で,左葉胆管の嚢状
拡張と狭窄,総胆管の巨大結石像が特徴的であった.
ERCP
で合流異常はなく,先天性総胆管張症は,否定
的であった.胆嚢総胆管切除肝左葉外側切除,総肝管
空 腸Roux-Y駒合,空揚痩造設を行ない,術後
PTCS
にて裁石した.
総胆管石はllX5cmで,肝内石同様,ビリルピンCa
石であった.切除肝に
2
次性肝硬変と著明な胆管炎像
を認めた.本症例の病因として左葉原発肝内結石が総
胆管内に落下し巨大に発育した可能性が考えられた.
2
3
.
電気水圧衝撃波を用いた胆道鏡直視下砕石術
(聖マリアンナ医科大学第二外科〉
後 町 浩 二 , 生 沢 啓 芳 , 安 尾 信
飯島 登
電気水圧衝撃波砕石法を胆道ファイパースコープ下
に用いて,
T
チューブ痩孔よりも大きな総胆管遺残結
石4例,総胆管末端部に俵頓した結石2例,肝内結石
1例に結石の破砕を行ない,首尾よく結石を除去する
ことができた.
この砕石術には次のような利点、があると思われた.
1)大きな胆管結石および蔽頓結石の砕石除去にさい
して有効である
.
2
)
紺子による砕石法に比べて能率が
良い.3)他の砕石法に比して内視鏡下の微妙な操作が
可能である.
4
)
直視下に砕石操作を行なうため,胆管
壁の損傷をさげることが出来る.
5
)
YAG
レーザーに
よる砕石術と比較して装置が低価格であり,装置が小
型で、軽量なため移動が容易で他の病院への出張による
砕石術も可能である.
24. 全胃温存膝頭十二指腸切除を施行した成人膝胆
管合流異常症例の経験
(尾原病院〉
福 井 博 行 , 吉 利 彰 洋 , 原 田 昌 弘
尾 原 徹 司
(消化器病センター外科〉
羽生富士夫
今回は,我々は
5
0
歳女性で,主訴は心富部痛勝石を
合併し,勝炎様症状を呈した勝胆管合流異常を伴う先
天性胆管拡張症を経験し,全胃混存勝頭十二指腸切除
を施行した.術後は約1カ月胃内客停滞を認めたが,
潰療などの合併症もなく,現在は順調である.一般的
に合流異常に対しては,分流手術が行なわれているが,
今回のような勝病変の著しい症例では,豚頭十二指腸
切除が必要であると考えられる.しかし良性疾患に
対し,手術侵襲及び術後の消化吸収機能の代償が過大
であることから,全胃を温存することが適当であると
考える.術後経過,合併症に関して,不明の点も多い
が,今後,本症例を観察してゆきたいと考えている.
2
5
.
原発性十二指腸癌の
2
例
(社会保健山梨病院〉
山 口 峰 生 , 草 野 佐 , 小 沢 俊 総
久 米 川 啓 , 立 花 早 苗 , 野 方 尚
小 俣 好 作 , 飯 田 龍 一
原発性十二指揚癌は,本邦ではまれな疾患である.
今回知り得た限りで、はp 乳頭部癌を除く十二指腸癌は
1
8
2
例が報告されている.この内,深達度smまでのい
わゆる早期十二指腸癌は,我々の症例を含め,
2
5
例が
報告されているにすぎない.
我々は,定期検診にて発見した原発性十二指腸癌を
2例経験したので,若干の文献的考察を加えて報告す
る
26.硬変合併肝癌切除前後における新しい肝予備能
検査の評価
(千葉大学第
2
外科)
碓 井 貞 仁 , 坂 本 昭 雄 , 小 高 通 夫
佐 藤 博
硬変合併肝癌患者の肝ミクロゾーム機能を測定する
目的で,定定同位元素13Cで標識したアミノピリンを
静脈内投与後,
1
5
分間隔で
2
時間,呼気中の
CO
2量お
よび13Catom%excessを測定し次の結果を得た.1)
肝硬変合併症例の13Cアミノピリン排
i
世率は正常肝症
例に比較して著しく低下した.2)13C02排浩率は ICC,
ACb,ケトン体比と相関したが他の検査とは相関せ
ず,従来の肝機能検査とは異なる範瞬に属する事が示
唆された.3)13C02排滑率は上腹部手術後1週自に術